JP2006346532A - プラズマディスプレイ表示装置の解体方法 - Google Patents

プラズマディスプレイ表示装置の解体方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プラズマディスプレイ表示装置をガラス基板を破損することなくプラズマディスプレイパネルとシャーシ部材とに分離しガラス基板の再資源化を図る。
【解決手段】前面ガラス基板21に走査電極と維持電極とを設けた前面板20と背面ガラス基板31にアドレス電極を設けた背面板30とを封着部材50により封着したプラズマディスプレイパネルと背面板30の接合部材を介して接合したシャーシ部材と、それぞれの電極を外部と接続する端子部を被覆した樹脂層57とを備えたプラズマディスプレイ表示装置の解体方法であって、少なくとも前面板20と背面板30とが重なり合う部分の封着部材50の外側の非封着領域61の前面ガラス基板21を切断除去し、プラズマディスプレイ表示装置を加熱してプラズマディスプレイパネルとシャーシ部材とを分離する。
【選択図】図8

Description

本発明は、表示デバイスに用いるプラズマディスプレイ表示装置の解体方法に関するものであり、特に、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと呼ぶ)とシャーシ部材とが接着接合されたプラズマディスプレイ表示装置の解体方法に関するものである。
近年、ディスプレイ装置の大型化、薄型化の要求が高まっており、プラズマディスプレイ装置の普及が進んでいる。PDPを用いたプラズマディスプレイ装置は、小さい奥行きで大画面化が比較的容易であることから次世代のディスプレイ装置として注目され、現在では表示画面サイズが60インチクラスのものまで商品化されている。
図2はプラズマディスプレイ表示装置の構成の概略を示す斜視図である。図2に示すように、プラズマディスプレイ表示装置はガラス基板などより構成された前面板20と同じくガラス基板などより構成された背面板30とを、それらの周囲を封着部材50で封着してPDP10を構成し、PDP10の背面板30を接合部材51を介してシャーシ部材52と接合している。
このようなプラズマディスプレイ表示装置においては、近年、製造工程で発生する不良品や使用目的を終えた製品などの再資源化が求められている。特に、プラズマディスプレイ表示装置の主要な用途である大型テレビでは、PDP10のガラスの重量比率が約30%と高いため、シャーシ部材52の回収に加えてガラス材料の再利用が望まれている。一方、互いに接着されたPDP10とシャーシ部材52とは分離が難しく、PDP10のガラス基板を破砕することによってシャーシ部材52のみを回収しているのが現状である。また、PDP10の前面板20、背面板30および封着部材50などには有害な鉛が多く含まれているものがあるため、破砕したガラスを固化処理して埋め立てたり、鉛精錬所で鉛を回収した後、スラグ化して埋め立てるなどの処分を行っている。
破砕されたガラスを回収する例としては、シャーシ部材52を分離した後に、PDP10から接着シート51や接着剤を除去し、PDP10上の形成物や封着材料を研磨等で除去する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、PDP10とシャーシ部材52を分離する方法としては、プラズマディスプレイ表示装置を有機溶剤に浸漬することで接着剤を溶解させる方法、プラズマディスプレイ表示装置を液体窒素中に浸漬して冷却し衝撃を与える方法(例えば、特許文献2参照)、プラズマディスプレイ表示装置を加熱することで接着剤の接着力を低下させて分離する方法(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
特開2002−50294号公報 特開2001−293464号公報 特開2003−112155号公報
しかしながら、シャーシ部材とPDPとを分離する従来の方法では、以下のような課題を有していた。すなわち、液体窒素中にプラズマディスプレイ表示装置を浸漬して冷却し、衝撃を与えて分離する方法では、プラズマディスプレイ表示装置が大型である場合には特に大量の液体窒素を消費するため設備が大型化してコスト高となるなどの課題を有している。また、有機溶剤によって接着剤を溶解させる方法では、シャーシ部材と接着シート、あるいはガラス基板と接着シートとの狭い間隙に有機溶剤を浸透させる必要があるため、長時間の処理時間が必要となるほか、有機溶剤の廃液処理が煩雑になるなどの課題を有している。さらに、プラズマディスプレイ表示装置を加熱してPDPとシャーシ部材とを分離する方法は、外部接続端子をモールドする際に前面板と背面板との間に充填された封着材料に比べて熱膨張係数の大きい樹脂材料が、加熱時に膨張してPDPのガラス基板を不規則に破損するといった課題があった。
本発明は、これらの従来の課題を解決するものであり、プラズマディスプレイ表示装置を再資源化するために、ガラス基板の割れを発生させることなくPDPとシャーシ部材を分離できるプラズマディスプレイ表示装置の解体方法を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明のプラズマディスプレイ表示装置の解体方法は、第1ガラス基板に第1電極を設けた第1基板と第2ガラス基板に第2電極を設けた第2基板とを封着部材により封着したPDPと、第2基板の第1基板と反対側の面に接合部材を介して接合したシャーシ部材と、第1電極および第2電極を外部と接続する端子部を被覆した樹脂層とを備えたプラズマディスプレイ表示装置の解体方法であって、少なくともPDPの第1基板と第2基板とが重なり合う部分の封着部材の外側の第1基板を切断除去し、プラズマディスプレイ表示装置を加熱してPDPとシャーシ部材とを分離している。
このような方法によれば、シャーシ部材とPDPとを接合する接合部材の接合力を加熱によって弱めて、シャーシ部材とPDPとを分離させる際に、PDPのガラス基板における応力の発生がないためガラス基板を破損させることがなく、後工程でのガラス基板の分離、再生工程が容易になる。
また、第1ガラス基板に第1電極を設けた第1基板と第2ガラス基板に第2電極を設けた第2基板とを封着部材により封着したPDPと、第2基板の第1基板と反対側の面に接合部材を介して接合したシャーシ部材と、第1電極および第2電極を外部と接続する端子部を被覆した樹脂層とを備えたプラズマディスプレイ表示装置の解体方法であって、少なくともPDPの第1基板と第2基板とが重なり合う部分の封着部材の外側の第1基板の表面に溝を形成し、プラズマディスプレイ表示装置を加熱してPDPとシャーシ部材とを分離している。
このような方法によれば、シャーシ部材とPDPとを接合する接合部材の接合力を加熱によって弱めて、シャーシ部材とPDPとを分離させる際に、PDPのガラス基板における応力の発生を抑制してガラス基板を破損させることがなく、後工程でのガラス基板の分離、再生工程が容易になる。
さらに、第1基板と第2基板とが重なり合う部分が、第1基板のコーナー部分であることが望ましく、加熱時に応力の発生しやすい領域での応力発生を抑制することができる。
さらに、PDPの第1基板と第2基板とが重なり合う部分の封着部材の外側に樹脂層が充填されていてもよく、樹脂層の加熱時の膨張による応力発生を抑制することができる。
本発明によれば、プラズマディスプレイ表示装置のガラス基板の割れを発生させることなくPDPとシャーシ部材を分離でき、後工程のガラス基板の分離、再生工程が容易なプラズマディスプレイ表示装置の解体方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ表示装置の解体方法について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1〜図9を用いて説明する。
図1はプラズマディスプレイ表示装置を構成するPDPの内部構造を示す部分断面図で、図2はプラズマディスプレイ表示装置の構成の概略を示す斜視図である。図3はプラズマディスプレイ表示装置の平面図、図4は図3におけるコーナー部の詳細を示す平面図であり、図5は図3におけるコーナー部の詳細を示す斜視図である。プラズマディスプレイ表示装置は背景技術で説明したプラズマディスプレイ表示装置と同じであり、同一の構成要素については同一の符号を用いている。
図1に示すように、PDP10は、互いに対向して配置された第1基板となる前面板20と第2基板となる背面板30とを備えている。前面板20は第1ガラス基板となる前面ガラス基板21上に、ストライプ状の走査電極22および維持電極23、ブラックストライプ24が形成され、さらにその上に誘電体層25、MgO誘電体保護層26が順に形成された構造となっている。走査電極22と維持電極23とは表示電極として第1電極を構成している。一方、背面板30は第2ガラス基板となる背面ガラス基板31上に、第2電極となるストライプ状のアドレス電極32、下地誘電体層33を順に形成し、その上に隔壁34を形成して隔壁34間に蛍光体層35を形成した構造となっている。前面板20と背面板30とが対向配置され、図2に示すように周囲を封着部材50で封着することによって放電空間40を形成している。放電空間40には、例えばNe−Xeの混合ガスなどの放電ガスが、53200Pa(400Torr)〜79800Pa(600Torr)の圧力で封入されている。このような構成において、走査電極22と維持電極23間に電圧を印加することによって放電ガスを放電させて紫外線を発生させ、その紫外線を蛍光体層35に照射することによって、カラー表示の画像表示が可能になる。なお、PDP10の前面ガラス基板21と背面ガラス基板31とは、厚さ2.8mm程度のフロート法により形成された高歪点ガラスが用いられている。
図2に示すように、前面板20と背面板30とが一体化されたPDP10は、背面板30の前面板20側と反対側の面に、接合部材である接着シート51を介して金属製のシャーシ部材52と接合されている。また、図3に示すように、対向配置された前面板20の前面ガラス基板21と背面板30の背面ガラス基板31とはそれぞれ外形寸法が異なり、端部に電極を外部と接続する端子部53、54、55が設けられている。すなわち、前面ガラス基板21の両端部には、片方の端部に走査電極22の端子部53が引き出され、他方の端部に維持電極23の端子部54が引き出されている。また、背面板30の背面ガラス基板31の両端部には上下で2分割されたアドレス電極32の端子部55が引き出されている。
さらに、図3に示すように、対向配置された前面板20と背面板30を封着する封着部材50が帯状に形成されている。封着部材50は低融点のフリットガラスなどを、例えば背面ガラス基板31に塗布し、前面板20と背面板30とを対向配置した後に焼成して溶融固着させている。なお、封着部材50の塗布はディスペンサーなどで行う。そのとき、封着部材50の最外形部が、前面ガラス基板21と背面ガラス基板31とが重なり合う際の、前面ガラス基板21の端部B、Cと背面ガラス基板31の端部D、Eとなるように形成される。一方、コーナー部60の封着部材50の外側には、前面ガラス基板21と背面ガラス基板31との間に空隙を有する非封着領域61が形成される。非封着領域61はPDP10の4箇所のコーナー部60に形成される。
図4、図5に示すように、端子部53、54、55にはフレキシブル配線基板56が接続されている。端子部53、54、55とフレキシブル配線基板56とは熱圧着によってその導電性が確保されている。さらに、それらの端子部53、54、55とフレキシブル配線基板56との圧着接合領域を被覆して樹脂層57を設けている。PDP10の電極材料には銀、銅、アルミニウムあるいはそれらの合金が用いられるが、特に銀電極は電圧印加時に水分があるとマイグレーションを発生して接続端子間の絶縁不良を起こし、表示品質を損なう原因となる。この対策として端子部53、54、55を樹脂層57によって被覆し、水分の付着を防止している。樹脂層57、フレキシブル配線基板56を熱圧着したPDP10の少なくとも端子部53、54、55を覆うように、ディスペンサーなどでアクリル樹脂などの硬化性樹脂を塗布した後、紫外線などにより硬化して形成している。したがって、樹脂層57を形成する際に、ディスペンサーなどで硬化性樹脂材料を塗布すると、樹脂材料が硬化前に流動し、表面張力などによって0.1mm〜0.2mmのコーナー部60の非封着領域61の空隙に充填され、前面ガラス基板21と背面ガラス基板31とを接合固着した状態になる。
図6は図4におけるG−G線断面図であり、図6に示すようにコーナー部60においては前面ガラス基板21と背面ガラス基板31とが、封着部材50によって接合されているとともに、さらにその外側の非封着領域61では樹脂層57によって接合されている。
また、シャーシ部材52は厚みが1mm〜3mmの熱伝導率の高い金属、例えばアルミニウムなどが使用され、駆動回路部品などを配置固定する部材としての役割と、PDP10からの熱を放熱する放熱板の役割も果たしている。したがって、PDP10とシャーシ部材52との間に配置されてシャーシ部材52とPDP10とを接合する接着シート51には熱伝導シートなどの熱伝導性に優れた材料を使用し、PDP10で発生する熱をシャーシ部材52に伝導させてPDP10の温度上昇を抑制するようにしている。また、PDP10の背面板30とシャーシ部材52との接着は、接着シート51の両面に接着力を持たせる方法や、接着剤や両面接着テープを使用する方法により行う。なお、接着シート51には柔軟性を有するアクリル系、ウレタン系、またはシリコーン系材料を使用し、PDP10とシャーシ部材52との熱膨張率の差により発生する寸法変化を吸収できるようにしている。また、接着シート51は、150℃〜300℃に加熱することにより、その接合力が弱まり、シャーシ部材52とPDP10を容易に引き離し分離ができるようにしている。
また、前面板20と背面板30の前面ガラス基板21と背面ガラス基板31には熱膨張率が6×10−6−1〜9×10−6−1のガラスが用いられ、さらに封着部材50もこれらのガラス基板と同等の熱膨張率を有する低融点ガラスが用いられる。一方、樹脂層57を形成する材料は熱膨張率が1×10−4−1〜4×10−4−1であり、前面ガラス基板21、背面ガラス基板31や封着部材50層を形成する材料に比べて熱膨張率が大きい。樹脂層57の熱膨張率を小さくするために、無機系のシリカなどに材料を混合すると、塗布時の硬化樹脂の粘度が高くなり、端子部の被覆が困難となる。
以上のような構成のプラズマディスプレイ表示装置を解体し、金属材料、ガラス材料などを再資源化するためのプロセスは以下の手順となる。まず、PDP10とシャーシ部材52とを分離する。次に、解体されたPDP10を前面板20と背面板30とに分離して、分離された前面板20、背面板30からそれぞれに形成されている電極などの構成物を除去し、前面ガラス基板21と背面ガラス基板31とに再生する。これらのガラス基板を再溶融することによって重量比率の大きなガラス材料を再資源化することが可能となる。
ところが、このような構成のプラズマディスプレイ表示装置を上記の手順で解体する際の、PDP10とシャーシ部材52とを分離する工程において発生する課題について図7を用いて説明する。図7は、PDP10とシャーシ部材52とを分離するための加熱工程におけるコーナー部60の状況を示す斜視図である。PDP10とシャーシ部材52とを分離する際に、接着シート51の接着力を弱めるためにプラズマディスプレイ表示装置全体を加熱すると、図7に示すように非封着領域61を起点とする不規則なクラック70が前面ガラス基板21に発生する。この原因は、封着部材50と樹脂層57との熱膨張率の差が大きいためである。すなわち、プラズマディスプレイ表示装置全体を加熱すると、封着部材50に比べて非封着領域61の樹脂層57が大きく膨張し、前面ガラス基板21と背面ガラス基板31との間に大きな熱応力を発生させる。背面ガラス基板31はまだシャーシ部材52側で保持されているために、前面ガラス基板21にクラック70が発生し、PDP10が破損する。これらのクラック70は極めて不規則な形状に発生するため、前面ガラス基板21の再生が不可能な程度に破壊されてしまう。
図8は本発明の第1の実施の形態におけるプラズマディスプレイ表示装置の解体方法を示すコーナー部60の斜視図であり、図9はその平面図である。本発明の第1の実施の形態では、前面板20と背面板30とが重なり合う部分の封着部材50の外側、すなわち非封着領域61の前面板20を切断除去するようにしている。
具体的には、図9の平面図に示すように、破断線Ya−Yaに沿って前面板20のコーナー部60を分離し除去し、図8に示すように非封着領域61の前面ガラス基板21を除去することにより、加熱工程において前面板20と背面板30との間に入り込んだ樹脂層57が熱膨張により発生する応力をゼロとすることができる。したがって、加熱工程において樹脂層57により前面板20と背面板30との間に作用する応力をなくすことが可能となり、前面板20に発生する不規則なクラックを防止することができる。なお、図9の破断線Ya−Yaよりも少し内側の破断線Yb−Ybに沿って前面板20を除去し、完全に樹脂層57を除去すると、より確実にクラックの発生を防止することができる。また、図8、図9では前面板20と背面板30とを対向配置させた場合の4箇所のコーナー部60のうちのひとつについて示しているが、4箇所のコーナー部全てについて切断除去することが望ましい。
なお、前面板20の前面ガラス基板21のコーナー部60を分離除去する方法としては、コーナー部60を2個の金属製ブロックなどの治具または工具により挟込み、曲げ応力を加えることによりカットしてもよいし、コーナー部60にハンマーなどの工具または治具により衝撃力を加える方法や、レーザー、ダイヤモンド砥石、ウォータージェットによる裁断などの方法をとることも可能である。
このようにして、コーナー部60の非封着領域61の前面ガラス基板21を分離し除去したプラズマディスプレイ表示装置を、250℃程度に加熱処理することによって接合部材51の接着力を弱め、PDP10とシャーシ部材52とを分離することができる。その後、分離されたPDP10を前面板20と背面板30とに分離し、さらにそれぞれのガラス基板に分離し再資源化することができる。
(第2の実施の形態)
図10は本発明の第2の実施の形態におけるプラズマディスプレイ表示装置の解体方法を示すコーナー部60の斜視図である。プラズマディスプレイ表示装置の構成は第1の実施の形態と同じであり同じ符号を用い説明は省略する。
図10に示すように、本発明の実施の形態においては、プラズマディスプレイ表示装置を解体する際の加熱工程の前に、前面板20の4箇所のコーナー部60の前面ガラス基板21に溝80が形成されている。溝80の形成は解体工程においてガラス切りなどの工具を用いて行う。溝80の位置は、第1の実施の形態において図9で示した、破断線Ya−Yaや破断線Yb−Ybの位置と同じであってもよいが、封着部材50の外径線に沿って曲線に形成してもよい。
この状態でプラズマディスプレイ表示装置を加熱すると、封着部材50の外側の前面板20と背面板30との間に固着した樹脂層57が膨張して応力が発生し、最初に溝80に沿って亀裂が入り、前面ガラス基板21が破断されて第1の実施の形態と同様の状態となる。この結果、そのまま加熱を進めても前面板20の内部領域に不規則なクラックを発生することなく接着シート51の接着力を弱め、PDP10とシャーシ部材52とを分離することができる。なお、本発明の実施の形態では、前述のガラス基板などの条件において、溝80の形状としては幅0.1mm以上、深さ0.02mm以上であればコーナー部60の前面ガラス基板21の切断除去が容易であることを確認している。なお、図10においては、溝80を前面ガラス基板21の端部から端部まで設けているが、途中までとしてもよい。
さらに、本発明の第2の実施の形態では解体工程において溝80を前面板20に形成しているが、PDP10の製造する際にあらかじめ前面ガラス基板21として溝80が形成されたガラス基板を使用する方法であっても、同様の効果を発揮することはいうまでもない。
以上のように本発明のプラズマディスプレイ表示装置の解体方法は、ガラス基板の割れを発生させることなくPDPとシャーシ部材を分離でき、後工程のガラス基板の分離、再生工程が容易であるため、特に大画面の表示装置などの再資源化処理方法として有用である。
本発明の第1の実施の形態におけるプラズマディスプレイ表示装置の解体方法に係るPDPの内部構造を示す部分断面斜視図 プラズマディスプレイ表示装置の構成の概略を示す斜視図 本発明の第1の実施の形態におけるプラズマディスプレイ表示装置の平面図 図3におけるコーナー部の詳細を示す平面図 図3におけるコーナー部の詳細を示す斜視図 図4におけるG−G線断面図 PDPとシャーシ部材とを分離するための加熱工程におけるコーナー部の状況を示す斜視図 本発明の第1の実施の形態におけるプラズマディスプレイ表示装置の解体方法を示すコーナー部の斜視図 同平面図 本発明の第2の実施の形態におけるプラズマディスプレイ表示装置の解体方法を示すコーナー部の斜視図
符号の説明
10 PDP
20 前面板
21 前面ガラス基板
22 走査電極
23 維持電極
24 ブラックストライプ
25 誘電体層
26 MgO誘電体保護層
30 背面板
31 背面ガラス基板
32 アドレス電極
33 下地誘電体層
34 隔壁
35 蛍光体層
40 放電空間
50 封着部材
51 接着シート(接合部材)
52 シャーシ部材
53,54,55 端子部
56 フレキシブル配線基板
57 樹脂層
60 コーナー部
61 非封着領域
70 クラック
80 溝

Claims (4)

  1. 第1ガラス基板に第1電極を設けた第1基板と第2ガラス基板に第2電極を設けた第2基板とを封着部材により封着したプラズマディスプレイパネルと、前記第2基板の前記第1基板と反対側の面に接合部材を介して接合したシャーシ部材と、前記第1電極および前記第2電極を外部と接続する端子部を被覆した樹脂層とを備えたプラズマディスプレイ表示装置の解体方法であって、少なくとも前記プラズマディスプレイパネルの前記第1基板と前記第2基板とが重なり合う部分の前記封着部材の外側の前記第1基板を切断除去し、前記プラズマディスプレイ表示装置を加熱して前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシ部材とを分離することを特徴とするプラズマディスプレイ表示装置の解体方法。
  2. 第1ガラス基板に第1電極を設けた第1基板と第2ガラス基板に第2電極を設けた第2基板とを封着部材により封着したプラズマディスプレイパネルと、前記第2基板の前記第1基板と反対側の面に接合部材を介して接合したシャーシ部材と、前記第1電極および前記第2電極を外部と接続する端子部を被覆した樹脂層とを備えたプラズマディスプレイ表示装置の解体方法であって、少なくとも前記プラズマディスプレイパネルの前記第1基板と前記第2基板とが重なり合う部分の前記封着部材の外側の前記第1基板の表面に溝を形成し、前記プラズマディスプレイ表示装置を加熱して前記プラズマディスプレイパネルと前記シャーシ部材とを分離することを特徴とするプラズマディスプレイ表示装置の解体方法。
  3. 前記第1基板と前記第2基板とが重なり合う部分が、前記第1基板のコーナー部分であることを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマディスプレイ表示装置の解体方法。
  4. 前記プラズマディスプレイパネルの前記第1基板と前記第2基板とが重なり合う部分の前記封着部材の外側に前記樹脂層が充填されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のプラズマディスプレイ表示装置の解体方法。
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