JP4877393B2 - ディスプレイ装置およびその解体方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスプレイ装置および解体方法に関し、特に、ディスプレイパネルの裏面にシャーシ部材などの金属板を備えたプラズマディスプレイ装置などにおいて、シャーシ部材やガラス材料などの使用部材や材料を、回収しやすい状態で短時間で容易に分離できるディスプレイ装置および解体方法に関する。
近年、薄型、大型化に適した表示装置として液晶ディスプレイパネルを用いた液晶ディスプレイ装置やプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと略記する)を用いたプラズマディスプレイ装置が注目されて大量に生産され、販売も急拡大している。
PDPは、前面板と背面板の一対のガラス基板より構成されている。前面板は、前面ガラス基板上に表示電極対、誘電体層、保護層などが形成されている。一方、背面板は、背面ガラス基板上にデータ電極、隔壁、蛍光体層などが形成されている。前面板と背面板との間に微小な放電空間が形成されるように対向配置し、前面ガラス基板と背面ガラス基板の周縁部を封着部材により封着している。また、放電空間内にはネオン(Ne)およびキセノン(Xe)などを混合してなる放電ガスが封入されている。
PDPの背面板の裏面には、接着性の熱伝導シートまたは接着剤などの接合部材を介してシャーシ部材としての金属板が貼り付けられている。金属板はPDPを駆動するための駆動回路を実装した回路基板を取付けるための基板であるとともに、PDPで発生した熱を効率的に放熱するという機能も有する。さらに、プラズマディスプレイ装置にはPDPや回路基板を保護するための前面枠やバックカバーが装着されている。
近年、プラズマディスプレイ装置に限らず、液晶ディスプレイ装置を含めたディスプレイ装置の大量普及により、使用済みのディスプレイ装置の廃棄台数が飛躍的に増加している。これに伴い、環境問題や省資源の観点から、製造不良に起因するディスプレイ装置や、製品寿命を迎えた使用済みの廃棄ディスプレイ装置の取り扱いが、緊急かつ重要な課題となっている。この問題に対処するためには、ディスプレイ装置に使用される各種の部材や材料を低コストで回収し再利用するための体制を整備し、ディスプレイ装置を簡単、かつ効率良く解体する方法を早急に確立する必要がある。プラズマディスプレイ装置の場合、再利用できる形態で解体するためには、プラズマディスプレイ装置から筺体を取り外した後、接合部材を介してPDPとシャーシ部材とが接合されたPDPアセンブリーを効率良く解体する必要がある。
PDPアセンブリーの解体は、従来、最初にシャーシ部材とPDPを分離し、その後、PDPを前面板と背面板とに分離する方法が実施されていた。シャーシ部材とPDPを分離する方法としては、PDPアセンブリーを加熱することにより接合部材の接着力を低下または無力化する方法(例えば、特許文献1〜2参照)、熱伝導シートとしては非粘着性のシートを使用し、着脱用の構造物や粘着テープによりPDPとシャーシ部材を部分的に接合する方法(例えば、特許文献3〜4参照)、PDPアセンブリーを低温液体中で冷却する方法や分離用の治工具を使用する方法(例えば、特許文献5〜7参照)、さらには、PDPアセンブリーを加熱してシャーシ部材とPDPを分離する場合について、加熱時におけるPDPのガラス基板の割れ対策を施す方法(例えば、特許文献8参照)などが開示されている。
PDPとシャーシ部材とを分離した後にPDPを解体する従来の方法は、PDPとシャーシ部材とを分離する最初の工程において、PDPに対して加熱、冷却や物理的な力を加えることとなる。加熱や冷却を行う工程では、PDPに形成された外部と接続する端子部を被覆した樹脂材料とガラス基板との熱膨張率の差により、PDPの加熱や冷却時に前面板や背面板のガラス基板にクラックや不規則な割れが発生することが多い。特に、プラズマディスプレイ装置などのディスプレイ装置の大画面化、大型化に伴い、ディスプレイ装置の熱容量が大きくなる。そのため、加熱に長時間を必要とすることなどから、工数の増加にとどまらず、PDPのガラス基板の破損の増加を招く結果となっている。破損したPDPアセンブリーは前面板および背面板のガラス基板から封着部を分離することが困難となり、PDPの封着部材であるフリットガラスからの鉛やビスマスの回収、ガラス基板からの銀およびガラス素材の回収ができず、材料回収に不具合を生じるなどの課題が発生する。
また、治工具などを使用して物理的に分離を行う工程では、PDPに歪みや衝撃が加わりやすく、PDPの破損の原因となっていた。
一方、PDPとシャーシ部材との分離を容易にするために、非粘着性の熱伝導シートを使用する方法や、粘着テープによりPDPとシャーシ部材を部分的に接合する方法では、放熱シートの機能が低下する。特に、大型、大画面のディスプレイ装置ではPDPとシャーシ部材との接触面積が増加する反面、放熱シートに粘着性がないため、PDPとシャーシ部材の接触状態が不安定となり、放熱シートによる放熱特性が低下するなどの課題がある。
特開2004−111092号公報 特開2005−116346号公報 特開2005−227771号公報 特開2004−69766号公報 特開2001−293464号公報 特開2005−129318号公報 特開2005−161176号公報 特開2006−346532号公報
本発明のディスプレイ装置の解体方法は、前面板と背面板との周縁部を封着部材によって接合し、前記封着部材で囲まれ視認者が視認する有効表示領域を備えるディスプレイパネルと、前記背面板の前記前面板と対向する対向面に接合部材によって接合したシャーシ部材とを備えたディスプレイ装置の解体方法であって、前記ディスプレイパネルから前記前面板を分離する前面板分離ステップと、前記前面板分離ステップの後に前記背面板と前記シャーシ部材とを分離するシャーシ部材分離ステップとを含んでいる。
このような方法によれば、前面板と背面板との周縁部を封着部材によって接合したディスプレイパネルと、ディスプレイパネルの背面板に接合部材によって接合したシャーシ部材とを備えたディスプレイ装置の解体工程において、ディスプレイパネルから前面板を分離した後に、背面板とシャーシ部材とを分離することが可能となるため、加熱工程によりディスプレイパネルとシャーシ部材とを分離する前に前面板をディスプレイパネルから分離することができる。したがって、前面板が破損したディスプレイ装置であっても、前面板と背面板とを確実に分離し、背面板からのガラス基板回収などを確実に行うことができる。また、破損した前面板を単独で扱うことができてその材料回収もしやすくなる。これにより、ディスプレイ装置の解体において、効率的なリサイクルが可能となり、高品質なPDPの解体工程を実現することができる。
また、本発明のディスプレイ装置は、前面板と背面板との周縁部を封着部材によって接合し、封着部材で囲まれ視認者が視認する有効表示領域を備えるディスプレイパネルと、ディスプレイパネルの背面板に接合部材によって接合したシャーシ部材とを備えたディスプレイ装置であって、シャーシ部材の背面板に接合する外縁部を、有効表示領域の外周に対応する有効表示領域外周と、封着部材の当該有効表示領域側の内周に対応する封着部材内周との間に位置させている。
このような構成によれば、ディスプレイパネルの周縁部に対応する領域において、シャーシ部材は背面板と空間部を形成する方向に退避することとなり、シャーシ部材と背面板との間に空間部を形成することが可能となる。したがって、この空間部を利用してディスプレイパネルの周縁部をディスプレイパネルから分離する作業を効率良く実施することができる。これにより、解体に適したディスプレイ装置を提供し、解体の生産性向上の効果を発揮することができる。
本発明の実施の形態1におけるディスプレイ装置の解体方法を用いたプラズマディスプレイ装置のPDPの基本構造を示す分解斜視図 同プラズマディスプレイ装置の主要構成を示す分解斜視図 同プラズマディスプレイ装置の解体手順を示すフローチャート 図3におけるステップS1の工程におけるPDPユニットの主要な構成要素を示す断面図 図3におけるステップS1の工程が終了した段階のPDPユニットの状態を示す断面図 図3におけるステップS2が終了した段階における残存PDPユニットの状態を示す断面図 本発明の実施の形態1におけるディスプレイ装置の解体方法を用いたプラズマディスプレイ装置のPDPの平面図 同PDPの前面板を解体する工程を示す平面図 本発明の実施の形態2におけるディスプレイ装置のPDPユニットの構成を示す断面図 同PDPユニットのシャーシ部材側から見た平面図 本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイ装置の解体手順を示すフローチャート 図7におけるステップS6の工程におけるPDPユニットの主要な構成要素を示す断面図 図7におけるステップS6の詳細を示す同PDPユニットの断面図 図7におけるステップS6の後の詳細を示す同PDPユニットの断面図 図7におけるステップS7の詳細を示す同PDPユニットの断面図 図7におけるステップS8の詳細を示す同PDPユニットの断面図 本発明の実施の形態2におけるディスプレイ装置の解体方法を用いたプラズマディスプレイ装置のPDPの平面図 同PDPの前面板を解体する工程を示す平面図 本発明の実施の形態2におけるディスプレイ装置の解体方法を用いて切断したPDPの平面図 本発明の実施の形態3におけるディスプレイ装置のPDPユニットの構成を示す断面図 同PDPユニットのシャーシ部材側から見た平面図 本発明の実施の形態3におけるディスプレイ装置の解体方法におけるPDPユニットの主要な構成要素を示す断面図 図7におけるステップS6の詳細を示す同PDPユニットの断面図 図7におけるステップS6の後の詳細を示す同PDPユニットの断面図 図7におけるステップS7の詳細を示す同PDPユニットの断面図 図7におけるステップS8の詳細を示す同PDPユニットの断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施の形態では、ディスプレイ装置としてプラズマディスプレイ装置を例として説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるディスプレイ装置の解体方法を用いたプラズマディスプレイ装置のPDPの基本構造を示す分解斜視図である。PDP10は、前面板20と背面板30とで構成されている。前面板20は前面ガラス基板21を有し、前面ガラス基板21上には平行に配列された走査電極22と維持電極23とからなる表示電極対24が複数形成されている。また、走査電極22と維持電極23とを覆うように誘電体層25が形成され、その誘電体層25上に保護層26が形成されている。
背面板30は背面ガラス基板31を有し、背面ガラス基板31上には平行に配列されたデータ電極32が複数形成されている。データ電極32を覆うように下地誘電体層33が形成され、さらに、その上に井桁状の隔壁34が形成されている。隔壁34の側面および下地誘電体層33上には、データ電極32毎に順次、赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層35が設けられている。
これら前面板20と背面板30とは、微小な放電空間(図示せず)を挟んで表示電極対24とデータ電極32とが交差するように対向配置され、その外周部がフリットガラスなどの封着部材によって封着されている。放電空間には、例えばネオンやキセノンなどの混合ガスが放電ガスとして封入されている。また、放電空間は隔壁34によって複数の区画に仕切られており、表示電極対24とデータ電極32とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セル内で放電がなされ、放電により発生する紫外線によって蛍光体層35が励起されて発光しカラー画像が表示される。なお、PDP10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えた構造であってもよい。
図2は、本発明の実施の形態におけるディスプレイ装置の解体方法を用いたプラズマディスプレイ装置の主要構成を示す分解斜視図である。プラズマディスプレイ装置40は、PDP10を収容する筐体を構成する前面枠41、バックカバー42、前面枠41の開口部に配置された、例えばガラスなどの前面カバー43、アルミニウムなどを材料とする金属板により構成され放熱板を兼ねたシャーシ部材44、PDP10を駆動するための回路ブロックを構成する回路基板45、PDP10からの発熱をシャーシ部材44に伝熱するためにシャーシ部材44に接合された接合部材46などにより構成されている。
接合部材46はPDP10からの発熱をシャーシ部材44に放熱させ、PDP10全体の温度上昇を抑制するとともに局所的温度上昇を抑制し、前面ガラス基板21や背面ガラス基板31の割れや画像表示の画質低下を抑制させる役目も果たしている。したがって、接合部材46は放熱シートとしての役割を果たし、背面板30の背面ガラス基板31のほぼ全面にわたり接合され、さらに、平板状のシャーシ部材44のほぼ全面と接合されている。また、接合部材46は、アクリル系共重合体を主成分とする基材に、金属系難燃剤、発砲ウレタンなどを混錬してシート状にしたものなどが用いられる。また、シートの両面は全体として粘着性を有し、背面板30の背面ガラス基板31とシャーシ部材44とが両面に粘着接合される。粘着性については、200℃以上の温度になると弱化または無力化し、接合力が低下する特性を備えている。
前面カバー43は光学フィルターの役割とPDP10の保護とを兼ね、電磁波の不要輻射を抑制するために例えば銀蒸着などが施されている。バックカバー42には、PDP10や回路基板45などで発生した熱を外部に放出するための複数の通気孔42aが設けられている。回路基板45は、シャーシ部材44の背面側に取付けられてPDP10の駆動とその制御を行うための電気回路を備えており、PDP10の縁部に引き出された電極引出部(図示せず)と複数のフレキシブル配線板(図示せず)とによって電気的に接続されている。また、バックカバー42や回路基板45は、シャーシ部材44の接合部材46が接着接合された面と反対側の取付け面47に設けられた固定ピンなどの取付け具48に固定される。
次に、製造不良に起因するプラズマディスプレイ装置や製品寿命を迎えた使用済みの廃棄プラズマディスプレイ装置に関し、各種の部材や材料を再利用または選別して廃棄する場合の解体方法について説明する。
本発明の実施の形態1におけるディスプレイ装置の解体方法の一例として、プラズマディスプレイ装置40の解体方法について、図3〜6を用いて説明する。図3は本発明の実施の形態におけるディスプレイ装置の解体方法としてのプラズマディスプレイ装置40の解体手順を示すフローチャート、図4は同解体方法の解体手順を示す要部断面図、図5は同解体方法を用いたPDPの平面図をそれぞれ示している。
図3に示すように、プラズマディスプレイ装置40の解体は前準備とPDPユニット解体工程とにより構成される。
まず、プラズマディスプレイ装置40の解体の前準備として、プラズマディスプレイ装置40から前面枠41およびバックカバー42、その他の部品を取り外し、プラズマディスプレイ装置40の筺体からPDPユニット49を取り出す。これにより、プラズマディスプレイ装置40の解体の準備を完了しPDPユニット解体工程に移行する。PDPユニット解体工程は、前面板分離ステップ(ステップS1)およびシャーシ部材分離ステップ(ステップS2)を含むことを特徴としている。
まず、前面板分離ステップ(ステップS1)では、前面板20とPDP10とを分離する。これにより、PDP10は、前面板20と背面板30が分離された状態になり、PDPユニット49から前面板20のみを分離して除去することができる。このステップを終了すると、PDPユニット49は前面板20が除去されて、残存PDPユニット49aとなる。
次に、シャーシ部材分離ステップ(ステップS2)では、残存PDPユニット49aの分解を行い、背面板30とシャーシ部材44とを分離する。残存PDPユニット49aはすでに前面板20が除去されており、背面板30だけが接合部材46を介してシャーシ部材44に接合された状態になっている。シャーシ部材44と背面板30との分離は、高熱雰囲気下でベークを行うなどにより接合部材46をほぼ200℃以上に加熱し、接合力を弱化または無力化する方法などにより行うことができる。このような方法により、残存PDPユニット49aを接合部材46、シャーシ部材44および背面板30とに分離することができる。
また、前面板表示部材剥離除去ステップ(ステップS3)において、前面板20の前面ガラス基板21上に形成されている表示電極対24、誘電体層25、さらには保護層26などの表示部材を除去し、前面ガラス基板21および表示部材を回収してガラスとその他の材料に分別して再利用する。同様に、背面板表示部材剥離除去ステップ(ステップS4)において、背面板30の背面ガラス基板31上に形成されているデータ電極32、下地誘電体層33、隔壁34、さらには蛍光体層35などの表示部材を除去し、ガラスとその他の材料を分別回収して再利用する。さらに、シャーシ部材44に回路基板45が取付けられている場合は、シャーシ部材44と回路基板45とを分離する。
以上のステップで分離された構成物は、さらに分離分別されて再利用または廃棄が行われる。
次に、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置40の解体方法の特徴について、図4および図5を用いて詳細に説明する。
図4Aは、プラズマディスプレイ装置40の解体において、前準備の工程でPDPユニット49をプラズマディスプレイ装置40の筺体から取り外した後、ステップS1の工程に提供されるPDPユニット49の主要な構成要素を示す断面図である。図4Aに示すように、プラズマディスプレイ装置40に備えられているPDPユニット49は、前面板20と背面板30との周縁部11を封着部材36によって接合したPDP10と、PDP10の背面板30に接合部材46によって接合したシャーシ部材44とを備えている。
図4Bは、割断治具(図示せず)により前面板20が封着部材36を含む周縁部11の内側領域において切断されて、前面板分離ステップ(ステップS1)の工程が終了した段階のPDPユニット49の状態を示す断面図である。PDPユニット49は前面板20の周縁部11a、11bの内側領域がPDP10から分離され、封着部材36を含むPDP10の周縁部11a、11bが残存PDPユニット49aに接合された状態で残されている。
図4Cは、シャーシ部材分離ステップ(ステップS2)が終了した段階における残存PDPユニット49aの状態を示す断面図である。ステップS2では、残存PDPユニット49aに対して加熱手段などにより加熱を行い、接合部材46の粘着力を低減または無力化して、背面板30とシャーシ部材44との分解を行う。この工程が終了すると、残存PDPユニット49aは、背面板30、接合部材46およびシャーシ部材44がそれぞれ分離され、PDPユニット49の解体作業が終了する。分離されたPDPユニット49の各構成部材は、さらにそれぞれ使用材料を回収するための別の工程に搬送される。
次に、前面板20の分離方法について、図5を用いて説明する。図5Aは本発明の実施の形態1におけるディスプレイ装置の解体方法を用いたプラズマディスプレイ装置のPDPの平面図であり、図5Bは同PDPの前面板を解体する工程を示す平面図である。図5Aに示すように、PDP10は、前面板20と背面板30がフリットガラスなどの封着部材36により外周部において封着されている。また、PDP10の有効表示領域10aを囲む周縁部11には有効表示領域10aと封着部材36との間に間隙部Cが設けられている。図4Bに示す前面板分離ステップS1では、ダイヤモンドカッターなどの割断治具(図示せず)を使用してPDP10に設けられた間隙部Cにおいて、前面板20を構成する前面ガラス基板21の切断を行う。その切断位置を図5Bに示す。切断線をA1〜A4に設定し、間隙部Cにおいて4回の切断作業を行う。
以上の通り、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置40の解体方法は、シャーシ部材44に接合されたPDP10をシャーシ部材44とPDP10とに分離するのではなく、まず、シャーシ部材44に接合されたPDP10から前面板20を分離、その後、シャーシ部材44に接合された背面板30からシャーシ部材44と背面板30とを分離することを特徴とする。
このような解体方法によれば、PDPユニット49からPDP10の前面板20を分離した後、背面板30、接合部材46およびシャーシ部材44を分離することが可能となる。
そのため、加熱工程によりPDP10とシャーシ部材44とを分離する前に、前面板20をPDPユニット49から分離し回収しているため、加熱に伴う構成材料の熱膨張率の差による応力負荷を軽減して破損などを抑制することができる。また、ディスプレイ装置の大画面化、大型化に伴う熱容量増加による工数の増加を抑制することができる。また、前面板20が破損したディスプレイ装置であっても、前面板20と背面板30とを確実に分離し、背面板30からのガラス基板回収などを確実に行うことができる。また、破損した前面板20を単独で扱うことができてその材料回収もしやすくなる。これにより、ディスプレイ装置の解体において、効率的なリサイクルが可能となり、高品質なPDPの解体工程を実現し、大画面、大型のディスプレイ装置であっても、効率的な解体分離と材料のリサイクルが可能となる。
なお、上述の図4に示したように前面板分離ステップ(ステップS1)では、封着部材36の内周に沿って割断する手法について説明したが、例えばレーザ照射やウォータジェットなどの手法を用いて前面板20と背面板30との間の封着部材36のみを除去する分離も適用できる。この手法を用いると、前面板20の前面ガラス基板21および背面板30の背面ガラス基板31それぞれを全面積にわたり回収することができるため、その収率を高めることができる。
また、上述した実施の形態では、背面板30の背面ガラス基板31上に形成している表示部材の除去を、背面板30とシャーシ部材44との分離後で行う形態について説明したが、背面板表示部材剥離除去ステップ(ステップS4)を、シャーシ部材分離ステップ(ステップ(ステップS2)の前に行うこともできる。この方法は、例えば上述の封着部材36を選択的に除去する前面板分離ステップ(ステップS1)を採用した場合などに有効である。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2におけるディスプレイ装置であるプラズマディスプレイ装置のPDPユニット50の構成を示す図である。図6Aは、PDPユニット50の断面図、図6BはPDPユニット50のシャーシ部材54側から見た平面図であり、図6Aは図6Bの6A−6A線断面図である。なお、PDP10の構成は実施の形態1と同様である。
図6Aに示すように、前面板20と背面板30とはその周囲が封着部材36によって封着接合されている。また、背面板30の裏面側に両面に接合性を有する接合部材56を配置してシャーシ部材54とPDP10とを接合している。接合部材56はPDP10からの発熱をシャーシ部材54に放熱させ、PDP10全体の温度上昇を抑制するとともに局所的温度上昇を抑制し、前面ガラス基板21や背面ガラス基板31の割れや画像表示の画質低下を抑制させる役目も果たしている。したがって、接合部材56は放熱シートとしての役割を果たし、平板状のシャーシ部材54のほぼ全面と接合されている。
接合部材56としての放熱シートは、アクリル系共重合体を主成分とする基材に、金属系難燃剤、発砲ウレタンなどを混錬してシート状にしたものが用いられる。また、シートの両面が全体として粘着性を有し、背面板30の背面ガラス基板31とシャーシ部材54の金属部材とが両面に粘着接合される。粘着性については、200℃以上の温度になると弱化または無力化し、接合力が低下する特性を備えている。
次に、本発明の実施の形態2におけるディスプレイ装置の構成にかかわる特徴について、図6A、Bを用いて説明する。図6Aは本発明の実施の形態2におけるディスプレイ装置のPDPユニット50の構成を示す断面図である。
図6Aに示すように、本発明の実施の形態2におけるディスプレイ装置は、前面板20と背面板30とを周縁部において封着部材36により封着したPDP10と、PDP10の背面板30にシート状の接合部材56を介して接合されたシャーシ部材54とを備えたPDPユニット50である。しかしながら、封着部材36を含むPDPユニット50の周縁部11の領域にシャーシ部材54が存在しないように構成されている。
すなわち、前面板20と背面板30との周縁部11を封着部材36によって接合し、封着部材36で囲まれ視認者が視認する有効表示領域10aを備えるPDP10と、PDP10の背面板30に接合部材56によって接合したシャーシ部材54とを備えている。
ここで、シャーシ部材54の背面板30に接合する外縁部55を、有効表示領域10aの外周であって、かつ、封着部材36の内側に位置させている。したがって、シャーシ部材54からはみ出るように封着部材36の領域を含むPDP10の周縁部11が構成されている。すなわち、シャーシ部材54の外縁部55から封着部材36までは所定距離Lを有して構成している。
次に、製品寿命を迎えた使用済みの廃棄プラズマディスプレイ装置に関し、各種の部材や材料を再利用または選別することにより廃棄する場合の解体方法について、図6A〜図10を用いて説明する。
ここで、図7は本発明の実施の形態2におけるディスプレイ装置の解体方法における解体手順を示すフローチャート、図8A〜Eは同解体方法におけるPDPユニット50の詳細を示す図、図9A、BはPDP10とその周縁部11を切断する方法を示す平面図、図10は周縁部11が切断された状態を示すPDP10の平面図である。
図7に示すように、PDP装置40の解体は、前準備とPDPユニット解体工程とにより構成される。まず、PDP装置40の解体の前準備として、PDP装置40から前面枠41およびバックカバー42その他の部品を取り外し、PDP装置40の筺体からPDPユニット50を取り出す。これにより、PDP装置40の解体の準備を完了し、PDPユニット解体工程に移行する。
本発明の実施の形態2におけるディスプレイ装置の解体方法においては、図7に示すように、周縁部分離ステップ(ステップS6)、前面板分離ステップ(ステップS7)およびシャーシ部材分離ステップ(ステップS8)を含むことを特徴とする。
図8Aに示すように、PDP装置40の解体において、前準備の工程で前面枠41、バックカバー42、その他の部品を取り外し、PDPユニット50をPDP装置40の筺体から取り外した後、PDPユニット解体工程のステップS6において、PDPユニット50に設けた脚部51などを載置台(図示せず)上に配置する。
次に、図8B、図8Cは、PDPユニット50から周縁部11を分離する周縁部分離ステップ(ステップS6)を実施するための工程を示している。この工程ではPDPユニット50においてPDP10の周縁部11に前面板20と背面板30とを割断除去するための割断治具57を間挿し、図8Bのように配置する。次に、割断治具57を操作することにより、切断刃58によりPDP10の周縁部11を切断する。この周縁部分離ステップ(ステップS6)によって、PDP10のフリットガラス(封着部材)36を含む周縁部11a、11bをPDP10から分離する。これにより、PDPユニット50から周縁部11a、11bが除去され、残存PDPユニット50aとなる。
次に、前面板分離ステップ(ステップS7)では、残存PDPユニット50aから前面板20を分離する。図8Cは、割断治具57により周縁部11a、11bが切断されて、ステップS6の工程が終了した段階の状態を示す。PDPユニット50は周縁部11a、11bが切断されて、前面板20と背面板30との封着が解除され、前面板20は残存PDPユニット50aの背面板30上に載置された状態になる。この状態では前面板20は背面板30との封着が解除された状態にある。したがって、図8Dに示すように、残存PDPユニット50aから前面板20を簡単に分離し、取り除くことができる。このステップを終了すると、残存PDPユニット50aはさらに前面板20が除去されて、残存PDPユニット50bとなる。
次に、シャーシ部材分離ステップ(ステップS8)では、残存PDPユニット50bの分解を行い、背面板30とシャーシ部材54とを分離する。図8Eは、シャーシ部材分離ステップ(ステップS8)の工程が終了した時の状態を示す。この工程では、残存PDPユニット50bを加熱手段などにより加熱し、接合部材56の粘着力を低減または無力化して分解を行う。この工程が終了すると、残存PDPユニット50bは、背面板30、接合部材56およびシャーシ部材54がそれぞれ分離され、PDPユニット50の解体作業が終了する。分離されたPDPユニット50の構成部材は、それぞれさらに使用材料を回収するための別の工程に搬送される。
その後、前面板20および背面板30のそれぞれのガラス基板上に形成されている電極や誘電体層などの構成物を除去し、ガラス基板を回収して再溶解するなどの方法により、ガラス材料として再利用する。さらに、シャーシ部材54に回路基板45が取付けられている場合は、シャーシ部材54と回路基板45とを分離する。以上のステップで分離された構成物は、さらに分離分別されて再利用または廃棄が行われる。
次に、図8Bに示す周縁部11の切断工程の実施方法について、図9A、Bおよび図10を用いて説明する。図9Aは本発明の実施の形態2におけるディスプレイ装置の解体方法を用いたプラズマディスプレイ装置のPDPの平面図であり、図9Bは同PDPの前面板を解体する工程を示す平面図である。
図9Aに示すように、PDP10は、前面板20と背面板30とはその外周である周縁部11がフリットガラスからなる封着部材36で封着されている。
すなわち、前面板20と背面板30との周縁部11を封着部材36によって接合し、封着部材36で囲まれ視認者が視認する有効表示領域10aを備え、有効表示領域10aの外周に対応する有効表示領域外周10bに封着部材36が形成されている。したがって、PDP10の周縁部11は有効表示領域外周10bであって封着部材36を含む領域である。
本発明の実施の形態2におけるディスプレイ装置であるPDPは、シャーシ部材54の背面板30に接合する外縁部55を、有効表示領域10aの外周であって、かつ、封着部材36の内側に位置させている。
したがって、図8Bに示す切断工程において、割断治具57の切断刃58を前面板20側と背面板30側の両側で、封着部材36の内側で、なおかつ有効表示領域10aの外周部にまで位置させることができる。したがって、その領域の封着部材36を含む周縁部11の領域を切断することができる。切断位置を図9Bに示す。PDP10の周縁部11の切断工程では、切断線をA1〜A4に設定して切断作業を行う。図10は本発明の実施の形態2におけるディスプレイ装置の解体方法を用いて切断したPDPの平面図である。切断片は4個の周縁部11a〜11dとして回収され、材料の再利用に使用される。
以上の通り、本発明の実施の形態2におけるPDP装置40およびその解体方法によれば、PDPユニット50からPDP10の周縁部11を分離した後、背面板30、接合部材56およびシャーシ部材54を分離することが可能となるため、熱工程によりPDP10とシャーシ部材54とを分離する前に周縁部11を分離することができる。
そのため、加熱工程によりPDP10とシャーシ部材54とを分離する前に、前面板20をPDPユニット50から分離し回収しているため、加熱に伴う構成材料の熱膨張率の差による応力負荷を軽減して、破損などを抑制することができる。また、ディスプレイ装置の大画面化、大型化に伴う熱容量増加による工数の増加を抑制することができる。また、前面板20が破損したディスプレイ装置であっても、前面板20と背面板30とを確実に分離し、背面板30からのガラス基板回収などを確実に行うことができる。また、破損した前面板20を単独で扱うことができてその材料回収もしやすくなる。これにより、ディスプレイ装置の解体において、効率的なリサイクルが可能となり、高品質なPDPの解体工程を実現し、大画面、大型のディスプレイ装置であっても、効率的な解体分離と材料のリサイクルが可能となる。
(実施の形態3)
図11Aは本発明の実施の形態3におけるディスプレイ装置のPDPユニット60の構成を示す断面図であり、図11Bは同PDPユニット60をシャーシ部材61側から見た平面図である。図11Aは図11Bの11A−11A線断面図である。
本発明の実施の形態3におけるPDPユニット60の構成の基本は実施の形態2と同様であり、シャーシ部材61の構成のみが異なっている。したがって、同一の構成要素には同一の符号を付与して説明する。
すなわち、図11Aに示すように、前面板20と背面板30とはその周囲が封着部材36によって封着接合されている。また、背面板30の裏面側に両面に接合性を有する接合部材56を配置してシャーシ部材61とPDP10とを接合している。接合部材56はPDP10からの発熱をシャーシ部材61に放熱させ、PDP10全体の温度上昇を抑制するとともに局所的温度上昇を抑制し、前面ガラス基板21や背面ガラス基板31の割れや画像表示の画質低下を抑制させる役目も果たしている。したがって、接合部材56は放熱シートとしての役割を果たし、平板状のシャーシ部材56のほぼ全面と接合されている。
接合部材56としての放熱シートは、アクリル系共重合体を主成分とする基材に、金属系難燃剤、発砲ウレタンなどを混錬してシート状にしたものが用いられる。また、シートの両面が全体として粘着性を有し、背面板30の背面ガラス基板31とシャーシ部材61の金属部材とが両面に粘着接合される。粘着性については、200℃以上の温度になると弱化または無力化し、接合力が低下する特性を備えている。
一方、本発明の実施の形態3におけるシャーシ部材であるシャーシ部材61は、PDPユニット60の中央部領域となる有効表示領域ではシャーシ部材61と背面板30とが接合部材56を介して全面が接合され、周縁部11の領域では、背面板30とシャーシ部材61とが空間部62を有するように構成されている。すなわち、シャーシ部材61は背面板30と間隙となる空間部62を介して背面板30に対向する延在部63を備えている。
したがって、シャーシ部材61は、背面板30の面方向において接合部材56との接合面64aとそれ以外の部分に階段状の延在部63を有する構造となっている。一方、延在部63のシャーシ部材61の背面板30に接合する外縁部65を、有効表示領域の外周であって、かつ、封着部材36の内側に位置させている。また、空間部62において、背面板30と延在部63との間隔Hを20mm程度としている。この空間部62の間隔Hは、この空間部62に工具を挿入することにより、PDP10から封着部材36を含む周縁部11を割断分離するための空間部である。
なお、図11Aでは延在部63を階段状に形成しているが、このような形状に限らず切断治具が挿入可能なその他の形状としてもよい。
図12A〜Eは本発明の実施の形態3におけるPDPユニット60の解体方法の詳細を示す図であり、基本的には実施の形態2における解体方法のステップと同じであり、そのフローチャートは図7と同じであるので詳細説明は省略する。
本発明の実施の形態3では、シャーシ部材61が延在部63を有し、その延在部63と背面板30との間に空間部62を形成している。そのため、図12Bに示すPDPユニット60から周縁部11を分離する周縁部分離ステップ(ステップS6)において、空間部62にPDP10の前面板20と背面板30とを割断除去するための割断治具57を間挿して割断することができる。
すなわち、この空間部62を利用してPDP10の周縁部11をPDP10から分離する作業を効率良く実施することができる。これにより、解体に適したディスプレイ装置を提供し、解体の生産性向上の効果を発揮することができる。また、延在部63を備える構成を採用することにより、シャーシ部材の放熱効率を高めることができる。また、延在部63を割断治具57の案内位置決め部材として、周縁部11を割断する精度を高めることも可能となる。
なお、本発明の実施の形態では、ディスプレイ装置の一例としてプラズマディスプレイ装置を事例として説明を行ったが、ディスプレイ装置はこれに限るものではない。液晶ディスプレイ装置その他前面板と背面板との周縁部を封着部材によって接合したディスプレイパネルと、ディスプレイパネルの背面板に接合部材によって接合したシャーシ部材とを備えたディスプレイ装置に適用した場合にも、本発明によるディスプレイ装置およびその解体方法は、同様の効果を奏するものである。
本発明によるディスプレイ装置およびその解体方法によれば、ディスプレイ装置のサイズによらず生産性良く分離解体でき、特に大画面のディスプレイ装置の解体を実施する場合に有用である。
10 プラズマディスプレイパネル(PDP)
10a 有効表示領域
10b 有効表示領域外周
11,11a,11b,11c,11d 周縁部
20 前面板
21 前面ガラス基板
22 走査電極
23 維持電極
24 表示電極対
25 誘電体層
26 保護層
30 背面板
31 背面ガラス基板
32 データ電極
33 下地誘電体層
34 隔壁
35 蛍光体層
36 封着部材(フリットガラス)
40 プラズマディスプレイ装置(PDP装置)
41 前面枠
42 バックカバー
42a 通気孔
43 前面カバー
44,54,61 シャーシ部材
45 回路基板
46,56 接合部材
47 取付け面
48 取付け具
49,50,60 プラズマディスプレイパネル(PDP)ユニット
49a,50a,50b 残存プラズマディスプレイパネル(PDP)ユニット
51 脚部
55,65 外縁部
57 割断治具
58 切断刃
62 空間部
63 延在部
64a 接合面

Claims (7)

  1. 前面板と背面板との周縁部を封着部材によって接合し、前記封着部材で囲まれ視認者が視認する有効表示領域を備えるディスプレイパネルと、前記背面板の前記前面板と対向する対向面に接合部材によって接合したシャーシ部材とを備えたディスプレイ装置の解体方法であって、前記ディスプレイパネルから前記前面板を分離する前面板分離ステップと、前記前面板分離ステップの後に前記背面板と前記シャーシ部材とを分離するシャーシ部材分離ステップとを含むことを特徴とするディスプレイ装置の解体方法。
  2. 前記前面板分離ステップは、前記前面板の前記封着部材を含む前記周縁部の内側領域を前記ディスプレイパネルから分離するステップであること特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置の解体方法。
  3. 前記前面板分離ステップが、前記封着部材を含む前記周縁部を前記ディスプレイパネルから分離する周縁部分離ステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のディスプレイ装置の解体方法。
  4. 前記前面板は前面ガラス基板と前記前面ガラス基板上に形成された表示部材を備え、前記前面板分離ステップの後に前記前面ガラス基板から前記表示部材を剥離除去する前面板表示部材剥離除去ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のディスプレイ装置の解体方法。
  5. 前記背面板は背面ガラス基板と前記背面ガラス基板上に形成された表示部材を備え、前記シャーシ部材分離ステップの後に前記背面ガラス基板から前記表示部材を剥離除去する背面板表示部材剥離除去ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のディスプレイ装置の解体方法。
  6. 前面板と背面板との周縁部を封着部材によって接合し、前記封着部材で囲まれ視認者が視認する有効表示領域を備えるディスプレイパネルと、前記ディスプレイパネルの前記背面板に接合部材によって接合したシャーシ部材とを備えたディスプレイ装置であって、
    前記シャーシ部材の前記背面板に接合する外縁部を、前記有効表示領域の外周であって、かつ、前記封着部材の内側に位置させることを特徴とするディスプレイ装置。
  7. 前記シャーシ部材が、前記外縁部から延在し、前記背面板と間隙を介して当該背面板に対向する延在部を備えることを特徴とする請求項6に記載のディスプレイ装置。
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