JP2006345636A - 回転電機の螺旋巻きステータコア - Google Patents
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Abstract
【課題】機械的強度及び磁気特性を向上した回転電機の螺旋巻きステータコアを提供すること。
【解決手段】螺旋巻きステータコアにおいて、軸方向に隣接する一対のコアバック101のターンの切り込み部104は互いに周方向にずれており、また、コアバック101の外周側には固定子コア1をハウジングに固定するための取り付け部107が設けられている。
【選択図】図6
【解決手段】螺旋巻きステータコアにおいて、軸方向に隣接する一対のコアバック101のターンの切り込み部104は互いに周方向にずれており、また、コアバック101の外周側には固定子コア1をハウジングに固定するための取り付け部107が設けられている。
【選択図】図6
Description
本発明は、螺旋巻き電磁鋼帯を少なくともステータコアのコアバックに用いる回転電機の螺旋巻きステータコアに関する。
螺旋巻き電磁鋼帯にティース及びコアバックを打ち抜いて螺旋状に巻成した回転電機の螺旋巻きステータコアが、下記の特許文献1などにより提案されている。また、この特許文献1は、螺旋巻きを容易化するためコアバックのスロット隣接部分に位置して径方向に切れ目を入れることにより、電磁鋼帯の螺旋加工を容易とすることを開示している。この回転電機の螺旋巻きステータコアは、従来の電磁輪板積層形式のステータコアに比べて電磁鋼板利用率が高く、材料費低減によりコスト競争力を向上することができる利点を有している。
特開2003−235187号公報
しかしながら、上記した従来の回転電機の螺旋巻きステータコアでは、コアバックの切れ目(切り込み部)が軸方向同位置に形成されているため機械的強度が弱く、かつ、コアバックの磁気抵抗が増大して特性が悪化するという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、機械的強度及び磁気特性を向上した回転電機の螺旋巻きステータコアを提供することをその目的としている。
下記の各発明の回転電機の螺旋巻きステータコアは、螺旋巻き電磁鋼帯により形成されたコアバックと、前記コアバックから径方向内側へ所定ピッチで突出するティースとを有する螺旋巻きステータコアに対して適用される。ただし、螺旋巻きステータコアのうち、コアバックが、その長手方向所定位置において前記コアバックの外周側の一部である狭小な連結部を残して前記コアバックに径方向内側から切り込まれてなる切り込み部を有する構造のものを、切り込み式螺旋巻きステータコアとも称する。
第1発明は、上記切り込み式螺旋巻きステータコアにおいて、軸方向に隣接する一対のコアバックの切り込み部は、互いに周方向にずれていることを特徴としている。このようにすれば、切り込み部がステータコアのコアバックの周方向所定箇所に集中することが無いため、ステータコアの機械強度を向上することができる。更に、切り込み部をもつコアバックのターンに軸方向に隣接するコアバックのターンは切り込み部を持たないので、切り込み部を流れる磁束は軸方向に隣接するコアバックのターンを通じて流れることができる。したがって、コアバックの磁気抵抗を大幅に改善することができる。
第2発明は、上記切り込み式螺旋巻きステータコアにおいて、前記コアバックは、その長手方向所定位置において前記コアバックの外周側の一部である狭小な連結部を残して前記コアバックに径方向内側から切り込まれてなる切り込み部を有し、前記コアバックの各ターンは、互いに周方向及び径方向同位置にて形成されて棒状締結部材が軸方向へ挿入されるコア固定孔を外周部に有し、前記棒状締結部材は、前記コアバックを前記モータハウジングに締結することにより前記コアバックを軸方向に挟圧しつつ前記固定子コアを前記モータハウジングに固定することを特徴としている。棒状締結部材は、コア固定孔に圧入されるピンとされることができる他、棒状締結部材をスルーボルトや通常のボルトさらには植え込みボルトとすることもできる。
すなわち、この発明によれば、軸方向に隣接(乃至近接)する複数ターンのコアバックの切り込み部を周方向において異なる位置に配置するにもかかわらず、互いに軸方向に隣接する各コアバックをモータハウジングに固定することができる。したがって、このコア固定孔に棒状締結部材を軸方向に挿入し、この棒状締結部材をモータハウジングに固定することにより固定子コアをモータハウジングに固定すると同時に各シートコアを軸方向に挟圧することにより各シートコアを軸方向に一体化することができる。更に、固定子コアとハウジングとの固定に焼き嵌め嵌合を用いる必要がないため、固定子コアの磁気特性の悪化を防止でき、製造工程の簡素化を図ることができ、ハウジングの小型軽量化も可能となる。その他、棒状締結部材とコア固定孔との嵌合という簡単な工法により各コアシートをコアシートの面方向において精密に位置合わせすることも可能となる。つまり、簡素な構造にてコアバックの各ターンの軸方向、径方向、周方向への相対変位を良好に防止することができる。
好適な態様において、前記切り込み部は、前記コア固定孔に達して形成され、前記連結部は、前記コア固定孔を囲むリング部からなる。このようにすれば、連結部を面方向に曲げる加工が極めて容易となる。
好適な態様において、前記ティースは、前記コアバックと一体に前記螺旋巻き電磁鋼帯により形成されており、前記切り込み部は、前記ティースを周方向へ分割する。これにより、切り込み部の磁気抵抗を低減することができる。
好適な態様において、前記ティースは、前記コアバックと別体に形成されており、前記切り込み部は、前記ティースが嵌合する前記ティースの嵌合溝に達している。これにより、切り込み部の径方向外端を上記連結部により支持し、切り込み部の径方向内端を上記ティースとコアバックとの嵌合により支持することができるため、機械的強度を向上することができるうえ、切り込み部の磁気抵抗を低減することもできる。
好適な態様において、前記ティースは、前記コアバックと別体に形成されており、前記切り込み部は、前記ティースと前記コアバックとを一体化するためのティース一体化用ピンが挿入される前記コアバックの孔に達している。このようにすれば、切り込み部の周方向両側のコアバック片は、上記連結部と上記ティース一体化用ピンの締結力とにより2端支持されるため、機械的強度を向上できるうえ、切り込み部の磁気抵抗も低減することができる。
第3発明は、上記切り込み式螺旋巻きステータコアにおいて、前記ティースは、前記コアバックとともに前記螺旋巻き電磁鋼帯により形成されており、前記連結部は、前記ティースの径方向外側に突出しており、前記切り込み部は、前記ティースを周方向へ分割して前記連結部に達していることを特徴としている。このようにすれば、連結部を面方向に曲げる加工が極めて容易となるうえ、切り込み部の磁気抵抗を低減することができる。
第4発明は、上記螺旋巻きステータコアにおいて、前記コアバックの各ターンは、互いに周方向及び径方向同位置にて形成されて棒状締結部材が軸方向へ挿入されるコア固定孔を外周部に有し、前記ティースは、積層電磁鋼板により前記コアバックと別体に形成されて前記コアバックに機械的に結合される。ただし、上記で言うコアバックの各ターンとはコアバックのすべてのターンを意味しなくてもよい。すなわち、この螺旋巻きステータコアでは、電磁鋼板を面方向に塑性変形する必要があるため、従来ではコアバックの特にスロット隣接部分に強大なストレスが掛かり、大きな残留応力が残った。この発明によれば、電磁鋼帯がティースを持たないため、電磁鋼帯の螺旋巻き加工時に、コアバックはスロット隣接部分のみならず、ティース隣接部分も塑性変形することができ、コアバックに掛かるストレスを大幅に低減することができる。もちろん、その後のティースとコアバックとの機械的結合において、ティース形状は上記コアバックのティース当接部分の塑性変形後の形状を考慮して決定されることができる。更に、この発明では、棒状締結部材が軸方向へ挿入されるコア固定孔をコアバックの外周部に設けたので、コアバックの巻き戻りの防止とコアバックの一体化を良好に実現することもできる。
好適な態様において、前記コアバックを複数ターン螺旋巻きされた電磁鋼帯によりそれぞれ個別に形成されて軸方向に積層された複数のコアバックブロックを有し、前記複数のコアバックブロックの前記切り込み部は、互いに周方向にずれていることを特徴としている。これにより、コア固定孔の配置パターンが異なる複数のコアバックブロックを軸方向に積層して固定子コアを作製することができる。
本発明の回転電機の螺旋巻きステータコアの好適な態様を以下の実施例を参照して説明する。
(全体構造)
図1は、車両用回転電機の軸方向断面図である。1は固定子コア(ステータコア)、2はフロントハウジング(モータハウジング)、3はリヤハウジング(モータハウジング)、4はステータコイル、5はロータ、6は回転軸、7、8は軸受け、9は棒状締結部材、10、11はナットである。固定子コア1は、後述するティース、連結部、切り込み部が形成された電磁鋼帯を螺旋巻きして構成された螺旋巻き電磁鋼帯により形成され、全体として略円筒形状を有している。固定子コア1にはステータコイル4が集中巻き方式にて巻装されている。固定子コア1の外周部には軸方向に貫通孔(コア固定孔)1aが形成され、貫通孔1aには棒状締結部材9が圧入され、棒状締結部材9の両端部はそれぞれ軸方向に突出している。固定子コア1は、フロントハウジング2とリヤハウジング3とにより軸方向に挟持されている。フロントハウジング2及びリヤハウジング3の外周部には貫通孔1aと周方向同位置にて貫通孔2a、3aが形成されており、棒状締結部材9の両端部は貫通孔2a、3aを貫通して軸方向に突出している。棒状締結部材9の両端部9a、9bは雄螺子部となっており、ナット10、11がこの雄螺子部に螺着されてフロントハウジング2及びリヤハウジング3が固定子コア1を軸方向に挟持している。軸受け7、8は、それぞれ浅椀状に形成されたフロントハウジング2及びリヤハウジング3の内周部に固定されて回転軸6を回転自在に保持している。回転軸6にはロータ5が嵌着、固定されている。この実施例では、ロータ5はリラクタンスロータ(いわゆる磁気突極型ロータ)としたが、永久磁石ロータ又は界磁コイル巻装ロータ、誘導機用ロータとしてもよい。ロータ5はこの実施例の要旨ではないため更なる説明は省略する。固定子コア1は、18スロットを有し、18個の各ティースにはそれぞれ部分コイル(図示せず)が集中巻きされ、6つの部分コイルが直列接続されて一つの相コイルを構成し、3つの相コイルが星形接続3相ステータコイルを構成している。
図1は、車両用回転電機の軸方向断面図である。1は固定子コア(ステータコア)、2はフロントハウジング(モータハウジング)、3はリヤハウジング(モータハウジング)、4はステータコイル、5はロータ、6は回転軸、7、8は軸受け、9は棒状締結部材、10、11はナットである。固定子コア1は、後述するティース、連結部、切り込み部が形成された電磁鋼帯を螺旋巻きして構成された螺旋巻き電磁鋼帯により形成され、全体として略円筒形状を有している。固定子コア1にはステータコイル4が集中巻き方式にて巻装されている。固定子コア1の外周部には軸方向に貫通孔(コア固定孔)1aが形成され、貫通孔1aには棒状締結部材9が圧入され、棒状締結部材9の両端部はそれぞれ軸方向に突出している。固定子コア1は、フロントハウジング2とリヤハウジング3とにより軸方向に挟持されている。フロントハウジング2及びリヤハウジング3の外周部には貫通孔1aと周方向同位置にて貫通孔2a、3aが形成されており、棒状締結部材9の両端部は貫通孔2a、3aを貫通して軸方向に突出している。棒状締結部材9の両端部9a、9bは雄螺子部となっており、ナット10、11がこの雄螺子部に螺着されてフロントハウジング2及びリヤハウジング3が固定子コア1を軸方向に挟持している。軸受け7、8は、それぞれ浅椀状に形成されたフロントハウジング2及びリヤハウジング3の内周部に固定されて回転軸6を回転自在に保持している。回転軸6にはロータ5が嵌着、固定されている。この実施例では、ロータ5はリラクタンスロータ(いわゆる磁気突極型ロータ)としたが、永久磁石ロータ又は界磁コイル巻装ロータ、誘導機用ロータとしてもよい。ロータ5はこの実施例の要旨ではないため更なる説明は省略する。固定子コア1は、18スロットを有し、18個の各ティースにはそれぞれ部分コイル(図示せず)が集中巻きされ、6つの部分コイルが直列接続されて一つの相コイルを構成し、3つの相コイルが星形接続3相ステータコイルを構成している。
(螺旋巻き電磁鋼帯の形状)
固定子コア1の製造に用いる螺旋巻き電磁鋼帯の形状を図2に示す。図2において、100は電磁鋼帯であり、螺旋巻きされて固定子コア1を構成している。電磁鋼帯100の一周分はターンと呼ばれる。ただし、図2では、図1に示す貫通孔1aは省略されている。
固定子コア1の製造に用いる螺旋巻き電磁鋼帯の形状を図2に示す。図2において、100は電磁鋼帯であり、螺旋巻きされて固定子コア1を構成している。電磁鋼帯100の一周分はターンと呼ばれる。ただし、図2では、図1に示す貫通孔1aは省略されている。
電磁鋼帯(以下、コアシートとも呼ぶ)100は、帯状のコアバック101と、固定子コア1の径方向内側に向けてコアバック101から固定子コア1の周方向一定ピッチで突出するティース102とを有している。103はスロットである。したがって、帯状のコアバック101は、スロット103に径方向に隣接するコアバック部分101aと、ティース102に径方向に隣接するコアバック部分101bとを交互に連ねてなる。
コアバック部分101aは、固定子コア1の周方向所定番目のスロット103に面するその内周縁から径方向外側へ切り込まれてなる切り込み部104を有している。切り込み部104はコアバック101を完全に切断するのではなく、コアバック101の外周側にて狭小な連結部105を残している。また、切り込み部104の径方向外端に連なって、小さい丸孔106が形成されている。丸孔106は、連結部105を面方向へ塑性変形して電磁鋼帯100を輪板形状とする際に、連結部105に生じる機械的ストレスを緩和するための孔であるが省略可能である。
電磁鋼帯100は、図2に示すように、連結部105にて面方向に所定角度だけ塑性変形されて螺旋巻き電磁鋼帯すなわち固定子コア1となる。上記した螺旋巻き電磁鋼帯からなる固定子コア1自体は公知構造である。
この実施例では特に、軸方向に隣接する一対のターン間において、切り込み部104が、軸方向に隣接しないように配置される点をその特徴としている。すなわち、軸方向へ隣接する電磁鋼帯100の2つのターンは固定子コア1の周方向同位置において切り込み部104をもたないようにされる。この実施例では、各切り込み部104間のスロットピッチは、1、3、1、3、1、3、1とされているが、周方向に隣接する2つの切り込み部104の間のスロットピッチ(以下、切り込み部ピッチと称する)は、種々設定することができる。互いに周方向に隣接する2つの切り込み部104の間のコアバックは、図2に示すように円弧状に形成されており、連結部105の面方向の塑性変形のみにより螺旋巻きがなされる。なお、切り込み部104は軸方向両側にて他の切り込み部104に隣接しないことが好適であるが、軸方向一方側にて隣接しても良い。
この実施例によれば、切り込み部104がコアバック101の周方向所定箇所に集中することが無いため、固定子コア1の機械強度を向上することができる。更に、切り込み部104を流れる磁束は軸方向に隣接するコアバック101のターンを通じて流れることができるので、切り込み部104による磁気抵抗増大を抑止することができる。
(変形態様)
変形態様を図3に示す。この変形態様では、電磁鋼帯100は固定子コア1の外周縁となる側辺に3スロットピッチ(3ティースピッチに相当)ごとに取り付け部107を有している。取り付け部107内にはコア固定孔108が形成されている。各ターンの取り付け部107は、周方向及び径方向において同位置に設けられ、各コア固定孔108が軸方向に並んで貫通孔(本発明で言うコア固定孔)1aを構成している。貫通孔1aには上述したように棒状締結部材9が挿入され、棒状締結部材9は固定子コア1をフロントハウジング2及びリヤハウジング3に固定している。更に、フロントハウジング2及びリヤハウジング3は固定子コア1を軸方向へ挟圧して固定子コア1の一体化を図っている。
変形態様を図3に示す。この変形態様では、電磁鋼帯100は固定子コア1の外周縁となる側辺に3スロットピッチ(3ティースピッチに相当)ごとに取り付け部107を有している。取り付け部107内にはコア固定孔108が形成されている。各ターンの取り付け部107は、周方向及び径方向において同位置に設けられ、各コア固定孔108が軸方向に並んで貫通孔(本発明で言うコア固定孔)1aを構成している。貫通孔1aには上述したように棒状締結部材9が挿入され、棒状締結部材9は固定子コア1をフロントハウジング2及びリヤハウジング3に固定している。更に、フロントハウジング2及びリヤハウジング3は固定子コア1を軸方向へ挟圧して固定子コア1の一体化を図っている。
この変形態様では、固定子コア1をモータハウジングに固定するためにモータハウジングの周壁内周面に焼きばめする必要がないため、固定子コアの磁気特性の悪化を防止でき、モータハウジングの軽量化と加工工程の簡素化も実現することができる。なお、棒状締結部材9はコア固定孔108に圧入されることができる他、棒状締結部材9をスルーボルトとしてコア固定孔108に遊嵌し、軸方向に締結することも可能である。
(変形態様)
図3において、取り付け部107を2スロットピッチごとに設けた変形態様を図4に示す。ただし、切り込み部104は、周方向において各取り付け部107の間に配置され、切り込み部104のピッチは1スロットピッチ、3スロットピッチの繰り返しとされる。この態様では、周方向両側に切り込み部104をもつティース102は必ず取り付け部107に隣接するため、固定子コア1の強度増加及び固定子コア1の磁気振動の低減に一層有効となる。すなわち、周方向両側に切り込み部104により区分されるすべての電磁鋼帯片はそれぞれ少なくとも一つの取り付け部107をもつため、磁気振動低減及び固定子コア1の剛性強化を実現することができる。
図3において、取り付け部107を2スロットピッチごとに設けた変形態様を図4に示す。ただし、切り込み部104は、周方向において各取り付け部107の間に配置され、切り込み部104のピッチは1スロットピッチ、3スロットピッチの繰り返しとされる。この態様では、周方向両側に切り込み部104をもつティース102は必ず取り付け部107に隣接するため、固定子コア1の強度増加及び固定子コア1の磁気振動の低減に一層有効となる。すなわち、周方向両側に切り込み部104により区分されるすべての電磁鋼帯片はそれぞれ少なくとも一つの取り付け部107をもつため、磁気振動低減及び固定子コア1の剛性強化を実現することができる。
(変形態様)
上記実施例ではステータコイル4は集中巻きとしたが分布巻きとしてもよいことはもちろんである。
上記実施例ではステータコイル4は集中巻きとしたが分布巻きとしてもよいことはもちろんである。
(変形態様)
上記した棒状締結部材9をスルーボルト又は一端に径大な頭部をもつピンなどに変更できることは当然である。
上記した棒状締結部材9をスルーボルト又は一端に径大な頭部をもつピンなどに変更できることは当然である。
(変形態様)
上記実施例では、説明を省略したが、電磁鋼帯100の両面には通常のコアシートと同様に絶縁被膜を設けることが好適である。
上記実施例では、説明を省略したが、電磁鋼帯100の両面には通常のコアシートと同様に絶縁被膜を設けることが好適である。
螺旋巻きステータコアにおいて、コアバック101とティース102とを分離する構造を図5を参照して説明する。この実施例は、図2に示す実施例1において、電磁鋼帯100を螺旋巻きして固定子コア1のコアバック101だけを構成し、円筒形状に螺旋巻きされたコアバック101に軸方向に積層電磁鋼板製のティース(後述)を軸方向に嵌合して固定子コア1を構成するものである。110は後述するティース102を軸方向に嵌合するためのティース取り付け溝である。この種のティース・コアバック結合型の固定子コアは従来、積層電磁鋼板構造の固定子コアでは公知のものである。この実施例によれば、ティースを別に製造することができるため、電磁鋼帯100の利用率を向上することができる他、螺旋巻き加工において、ティース102を持たないコアバックを塑性変形すればよいため、塑性変形が容易となる。更に、成形コイルをティースにあらかじめはめ込んだ後で、このティースをコアバック101に固定することによりコイル巻装工程を簡素化することもできる。
(変形態様)
図6は上記と同様に図3の電磁鋼帯100からティース102を分離した例を示し、図7は図4の電磁鋼帯100からティース102を分離した例を示す。
図6は上記と同様に図3の電磁鋼帯100からティース102を分離した例を示し、図7は図4の電磁鋼帯100からティース102を分離した例を示す。
(分離型ティースの構造)
図5〜図7にて用いる分離型ティースの結合方法を図8に示す。説明を簡単とするため、ティース102は、電磁鋼板からなるティース用シート112を軸方向に積層して構成されている。ティース102には部分コイル40が集中巻きされている。ティース102は、その内周側の鍔部を除いて周方向幅が略一定とされている。ティース用シート112の外周縁にはコアバック101のティース取り付け溝110に嵌合する取り付け突部115を有している。これにより、コイル嵌着済みのティース102をコアバック101のティース取り付け溝110に軸方向にはめ込むことにより、簡単に固定子を完成することができる。また、コイル導体としての太い平角線をあらかじめ巻いた部分コイル40をティース102にはめ込むことができ、コイルの銅損を低減することができる。また、成型コイルではなく、ティースにボビン等の絶縁部材を介して直接巻いてもよい。
図5〜図7にて用いる分離型ティースの結合方法を図8に示す。説明を簡単とするため、ティース102は、電磁鋼板からなるティース用シート112を軸方向に積層して構成されている。ティース102には部分コイル40が集中巻きされている。ティース102は、その内周側の鍔部を除いて周方向幅が略一定とされている。ティース用シート112の外周縁にはコアバック101のティース取り付け溝110に嵌合する取り付け突部115を有している。これにより、コイル嵌着済みのティース102をコアバック101のティース取り付け溝110に軸方向にはめ込むことにより、簡単に固定子を完成することができる。また、コイル導体としての太い平角線をあらかじめ巻いた部分コイル40をティース102にはめ込むことができ、コイルの銅損を低減することができる。また、成型コイルではなく、ティースにボビン等の絶縁部材を介して直接巻いてもよい。
他の分離型ティースの構造を図9、図10を参照して説明する。図9はコアバック101の分解斜視図とティース102の分解斜視図である。図10はティース102とコアバック101との軸方向断面図である。ティース102はティース用シート112、112’を交互に積層して形成される。コアバック101はコアバック用シート111、111’を交互に積層して構成される。ティース用シート112’とコアバック用シート111とは貫通孔200をもつ。コアバック用シート111’はティース用シート112’の突部113が嵌合する溝114を有している。ティース用シート112’の貫通孔200は突部113にて、コアバック用シート111の貫通孔200と周方向及び径方向同位置に形成される。貫通孔200に図示しない締結ピン(ティース一体化用ピン)を圧入して、ティース102がコアバック101に固定される。
図9、図10に示すティース・コアバック結合構造を採用した場合のコアバック101の製造方法を図11を参照して説明する。図11のコアバック101は、図9に示すコアバック用シート111とコアバック用シート111’とを別々の電磁鋼帯とし、これらコアバック用シート111、111’を軸方向に重ねた状態にて螺旋巻きする。これにより、コアバック101の製造を簡単とすることができる。なお、図11では、コアバック用シート111、111’は、図2に示す切り込み部104と同位置に切り込み部を有しているが、コアバック用シート111の切り込み部104とを周方向別位置に設けても良い。その他、一つのコアバック用シートすなわち電磁鋼帯を用いることも可能である。
その他、複数枚のティース用シート112を積層してブロックとし、同じく複数枚のティース用シート112‘を積層してブロックとし、これら2種類のブロックを交互に積み重ねてティース113を構成してもよい。同様に、複数枚のコアバック用シート111を積層してブロックとし、複数枚のコアバック用シート111’を積層してブロックとし、これらブロックをたとえば交互に積層してコアバック116を構成してもよい。
上記したティース102とコアバック101とを機械的に結合する場合において、ティース用シート112の磁化容易軸を径方向とし、コアバック101すなわち電磁鋼帯100の磁化容易軸を周方向にしてもよい。また、ティース用シート112の磁化容易軸を径方向とし、コアバック101すなわち電磁鋼帯100を磁気等方向性軟磁性板としてもよい。
(変形態様)
上記実施例では、コアバック101とティース用シート112とを同一磁気特性又は同一組成の電磁鋼板としたが、両者の磁気特性又は組成を変更してもよい。
上記実施例では、コアバック101とティース用シート112とを同一磁気特性又は同一組成の電磁鋼板としたが、両者の磁気特性又は組成を変更してもよい。
他の実施例を図12を参照して説明する。この実施例は、図6に示すコアバック101をなす電磁鋼帯100において切り込み部104を省略したものである。この場合には、図6の塑性加工に比べて製造設備が大がかりとはなるが、電磁鋼帯100が図3に示すようなティース102をもたないため、コアバック101をなす電磁鋼帯100の塑性変形は図3の場合に比べて格段に容易となる。そのうえ、切り込み部104の設置に伴う固定子コア1の機械的強度の低下及び磁気特性の悪化を防止することができる。
他の実施例を図13〜図15を参照して説明する。図13は、図3において、取り付け部107を2スロットピッチ(2ティースピッチ)ごとに設け、かつ切り込み部104を3スロットピッチごとに設けたものである。これにより、螺旋巻きの電磁鋼帯100は、図13に示すように、周方向に隣接する二つの切り込み部104の間に一つの取り付け部107をもつ第1コアシート部107と、周方向に隣接する二つの切り込み部104の間の二つの取り付け部107をもつ第2コアシート部108とを交互に連ねて形成されることになる。
更にこの実施例では、それぞれ別々に製造された3つの螺旋巻き電磁鋼帯100を用いる。以下、第1の螺旋巻き電磁鋼帯100を螺旋巻き電磁鋼帯100aと呼称し、第2の螺旋巻き電磁鋼帯100を螺旋巻き電磁鋼帯100bと呼称し、第3の螺旋巻き電磁鋼帯100を螺旋巻き電磁鋼帯100cと呼称するものとする。ただし、螺旋巻き電磁鋼帯100a、100b、100cを図14に示す。螺旋巻き電磁鋼帯100a、100b、100cはそれぞれ同一形状をもち、ただ40度だけ周方向へ回転させたものに過ぎない。
これら螺旋巻き電磁鋼帯100a、100b、100cは軸方向へ順番に積層されて固定子コア1を構成する。もちろん、コア固定孔108には棒状締結部材9が挿入され、図1に示す棒状締結部材9はモータハウジングに締結される。このようにすれば、各棒状締結部材9は、螺旋巻き電磁鋼帯100a、100b、100cのコア固定孔108を挿通することができるため、固定子コア1の一体性を向上することができるとともに、切り込み部104の軸方向の重なりも減らすことができる。
図15は、螺旋巻き電磁鋼帯100aと螺旋巻き電磁鋼帯100bとの軸方向における積層状態を示す図である。螺旋巻き電磁鋼帯100aの巻き終わり端と螺旋巻き電磁鋼帯100bの巻き初め端とが周方向に隣接配置され、螺旋巻き電磁鋼帯100bの巻き終わり端と螺旋巻き電磁鋼帯100cの巻き初め端とが周方向に隣接配置される。これにより、各螺旋巻き電磁鋼帯間の軸方向隙間を解消することができる。
(変形態様)
この実施例において、螺旋巻き電磁鋼帯のティースを分離してコアバックのみとし、ティースを後から取り付けても良いことは当然である。
この実施例において、螺旋巻き電磁鋼帯のティースを分離してコアバックのみとし、ティースを後から取り付けても良いことは当然である。
他の実施例を図16、図17を参照して説明する。この実施例は、切り込み式螺旋巻きステータコアの製造例である。電磁鋼帯100は、図16に示すようにコアバック101とティース102とを有しており、既述したように螺旋巻きされる。コアバック101の外周側には、図3と同様に取り付け部(リング部)107が径方向外側に突出して形成されている。取り付け部107には、固定子コア1をハウジングに固定するための棒状締結部材9が挿入されるコア固定孔108が設けられている。
この実施例の特徴は、切り込み部104がティース102の周方向中央部にて径方向に延在し、コア固定孔108に達している点にある。したがって、コア固定孔108の周囲の略C型の取り付け部107が連結部105を構成することになる。
このようにすれば、たとえばコア固定孔108の中心Mを中心点として電磁鋼帯100を容易に塑性変形することができるため、螺旋巻きが非常に簡単となる。更に、図17に示すように、螺旋巻き後において、ティース102には切り込み部104とほぼ平行にティース磁束Φtが流れるため、ティース102における磁気抵抗損失はほぼ無視することができる。コアバック101を周方向に流れるコアバック磁束Φpは、切り込み部104において、コアバック101の切り込み部分のみならず、ティース102の切り込み部分をも通過することができるため、コアバック磁束Φpに対する切り込み部104の磁気抵抗損失を大幅に低減することができる。
(変形態様)
変形態様を図18を参照して説明する。この変形態様は、コア固定孔108周囲の取り付け部107を連結部105として用いるとともに、更に図8に示す嵌合型の分離ティース102を採用したものである。図18から明らかなように、コアバック101のティース取り付け溝110にティース102の取り付け突部115を嵌合させることにより、切り込み部104が周方向に離れるのを防止することができるため、切り込み部104は径方向両端部にて支持されることになり、固定子コア1の機械的強度を向上することができる。なお、ティース102とコアバック101との嵌合は焼き嵌めを採用しても良い。
変形態様を図18を参照して説明する。この変形態様は、コア固定孔108周囲の取り付け部107を連結部105として用いるとともに、更に図8に示す嵌合型の分離ティース102を採用したものである。図18から明らかなように、コアバック101のティース取り付け溝110にティース102の取り付け突部115を嵌合させることにより、切り込み部104が周方向に離れるのを防止することができるため、切り込み部104は径方向両端部にて支持されることになり、固定子コア1の機械的強度を向上することができる。なお、ティース102とコアバック101との嵌合は焼き嵌めを採用しても良い。
(変形態様)
変形態様を図19を参照して説明する。この変形態様は、コア固定孔108周囲の取り付け部107を連結部105として用いるとともに、更に図9、図10に示すピン締結型の分離ティース102を採用したものである。図19から明らかなように、貫通孔200に図示しないティース一体化用ピンを締結することにより、切り込み部104が周方向に離れるのを防止することができるため、切り込み部104は径方向両端部にて支持されることになり、固定子コア1の機械的強度を向上することができる。
変形態様を図19を参照して説明する。この変形態様は、コア固定孔108周囲の取り付け部107を連結部105として用いるとともに、更に図9、図10に示すピン締結型の分離ティース102を採用したものである。図19から明らかなように、貫通孔200に図示しないティース一体化用ピンを締結することにより、切り込み部104が周方向に離れるのを防止することができるため、切り込み部104は径方向両端部にて支持されることになり、固定子コア1の機械的強度を向上することができる。
固定子コア1をモータハウジングに固定する他の方法を図20を参照して以下に説明する。図20は、車両用回転電機の軸方向断面図であり、図1に示す実施例1の車両用回転電機において、固定子コア1を深椀状のフロントハウジング2の内端面に締結した点をその特徴としている。
更に説明すると、この実施例では、固定子コア1の貫通孔100aにより構成されるコア固定孔1aには長ボルト90が挿通され、長ボルト90の先端部の雄螺子部はフロントハウジング2の雌螺子孔2aに螺入されている。また、フロントハウジング2とリヤハウジング3とは、フロントハウジング2の雌螺子孔2bに螺入されるボルト91により締結されている。
(変形態様)
上記した棒状締結部材9をスルーボルト又は一端に径大な頭部をもつピンに変更できることは当然である。
上記した棒状締結部材9をスルーボルト又は一端に径大な頭部をもつピンに変更できることは当然である。
(変形態様)
上記したティースとコアバックとを機械的に結合する場合において、ティースの磁化容易軸を径方向とし、コアバックの磁化容易軸を周方向にしてもよい。また、ティースの磁化容易軸を径方向とし、コアバックを磁気等方向性軟磁性板としてもよい。
上記したティースとコアバックとを機械的に結合する場合において、ティースの磁化容易軸を径方向とし、コアバックの磁化容易軸を周方向にしてもよい。また、ティースの磁化容易軸を径方向とし、コアバックを磁気等方向性軟磁性板としてもよい。
(変形態様)
上記実施例では、コアバックとティースとを同一磁気特性又は同一組成の電磁鋼板としたが、両者の磁気特性又は組成を変更してもよい。
上記実施例では、コアバックとティースとを同一磁気特性又は同一組成の電磁鋼板としたが、両者の磁気特性又は組成を変更してもよい。
(変形態様)
上記実施例では、説明を省略したが、コアシートの両面には通常のコアシートと同様に絶縁被膜を設けることが好適である。
上記実施例では、説明を省略したが、コアシートの両面には通常のコアシートと同様に絶縁被膜を設けることが好適である。
1a 貫通孔
1 固定子コア
2 フロントハウジング
2a 貫通孔
3 リヤハウジング
4 ステータコイル
5 ロータ
6 回転軸
9a 両端部
9 棒状締結部材
10 ナット
40 部分コイル
100 電磁鋼帯
101a コアバック部分
101b コアバック部分
101 コアバック
102 ティース
103 スロット
104 切り込み部
105 連結部
106 丸孔
107 取り付け部(リング部)
108 コア固定孔
110 溝
111 コアバック用シート
111’ コアバック用シート
112 ティース用シート
112’ ティース用シート
113 突部
114 溝
115 突部
200 貫通孔
1 固定子コア
2 フロントハウジング
2a 貫通孔
3 リヤハウジング
4 ステータコイル
5 ロータ
6 回転軸
9a 両端部
9 棒状締結部材
10 ナット
40 部分コイル
100 電磁鋼帯
101a コアバック部分
101b コアバック部分
101 コアバック
102 ティース
103 スロット
104 切り込み部
105 連結部
106 丸孔
107 取り付け部(リング部)
108 コア固定孔
110 溝
111 コアバック用シート
111’ コアバック用シート
112 ティース用シート
112’ ティース用シート
113 突部
114 溝
115 突部
200 貫通孔
Claims (9)
- 螺旋巻き電磁鋼帯により形成されたコアバックと、前記コアバックから径方向内側へ所定ピッチで突出するティースとを有する回転電機の螺旋巻きステータコアにおいて、
前記コアバックは、その長手方向所定位置において前記コアバックの外周側の一部である狭小な連結部を残して前記コアバックに径方向内側から切り込まれてなる切り込み部を有し、
軸方向に隣接する一対のコアバックの切り込み部は、互いに周方向にずれていることを特徴とする回転電機の螺旋巻きステータコア。 - 螺旋巻き電磁鋼帯により形成されたコアバックと、前記コアバックから径方向内側へ所定ピッチで突出するティースとを有する回転電機の螺旋巻きステータコアにおいて、
前記コアバックは、その長手方向所定位置において前記コアバックの外周側の一部である狭小な連結部を残して前記コアバックに径方向内側から切り込まれてなる切り込み部を有し、
前記コアバックの各ターンは、互いに周方向及び径方向同位置にて形成されて棒状締結部材が軸方向へ挿入されるコア固定孔を外周部に有し、
前記棒状締結部材は、前記コアバックを前記モータハウジングに締結することにより前記コアバックを軸方向に挟圧しつつ前記固定子コアを前記モータハウジングに固定することを特徴とする回転電機の螺旋巻きステータコア。 - 請求項2記載の回転電機の螺旋巻きステータコアにおいて、
前記切り込み部は、前記コア固定孔に達して形成され、
前記連結部は、前記コア固定孔を囲むリング部からなることを特徴とする回転電機の螺旋巻きステータコア。 - 請求項2記載の回転電機の螺旋巻きステータコアにおいて、
前記ティースは、前記コアバックと一体に前記螺旋巻き電磁鋼帯により形成されており、
前記切り込み部は、前記ティースを周方向へ分割することを特徴とする回転電機の螺旋巻きステータコア。 - 請求項2記載の回転電機の螺旋巻きステータコアにおいて、
前記ティースは、前記コアバックと別体に形成されており、
前記切り込み部は、前記ティースが嵌合する前記ティースの嵌合溝に達していることを特徴とする回転電機の螺旋巻きステータコア。 - 請求項2記載の回転電機の螺旋巻きステータコアにおいて、
前記ティースは、前記コアバックと別体に形成されており、
前記切り込み部は、前記ティースと前記コアバックとを一体化するためのティース一体化用ピンが挿入される前記コアバックの孔に達していることを特徴とする回転電機の螺旋巻きステータコア。 - 螺旋巻き電磁鋼帯により形成されたコアバックと、前記コアバックから径方向内側へ所定ピッチで突出するティースとを有する回転電機の螺旋巻きステータコアにおいて、
前記コアバックは、その長手方向所定位置において前記コアバックの外周側の一部である狭小な連結部を残して前記コアバックに径方向内側から切り込まれてなる切り込み部を有し、
前記ティースは、前記コアバックとともに前記螺旋巻き電磁鋼帯により形成されており、
前記連結部は、前記ティースの径方向外側に突出しており、
前記切り込み部は、前記ティースを周方向へ分割して前記連結部に達していることを特徴とする回転電機の螺旋巻きステータコア。 - 螺旋巻き電磁鋼帯により形成されたコアバックと、前記コアバックから径方向内側へ所定ピッチで突出するティースとを有する回転電機の螺旋巻きステータコアにおいて、
前記コアバックの各ターンは、互いに周方向及び径方向同位置にて形成されて棒状締結部材が軸方向へ挿入されるコア固定孔を外周部に有し、
前記ティースは、積層電磁鋼板により前記コアバックと別体に形成されて前記コアバックに機械的に結合されることを特徴とする回転電機の螺旋巻きステータコア。 - 請求項1乃至8のいずれか記載の回転電機の螺旋巻きステータコアにおいて、
前記コアバックを複数ターン螺旋巻きされた電磁鋼帯によりそれぞれ個別に形成されて軸方向に積層された複数のコアバックブロックを有し、
前記複数のコアバックブロックの前記切り込み部は、互いに周方向にずれていることを特徴とする回転電機の螺旋巻きステータコア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005168851A JP2006345636A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | 回転電機の螺旋巻きステータコア |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005168851A JP2006345636A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | 回転電機の螺旋巻きステータコア |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=37642147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005168851A Pending JP2006345636A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | 回転電機の螺旋巻きステータコア |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2005
- 2005-06-08 JP JP2005168851A patent/JP2006345636A/ja active Pending
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