JP2006345409A - 留守番電話装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 スケジュールの内容についての通知範囲が使用者の所望するように決定される留守番電話装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】 携帯電話機は、不在着信時に、自動的にメールを生成することによって通話相手に対してメッセージを送信できる。送信されるメールの内容は、電話帳データでの通話相手に対する設定に基づいて変更される。具体的には、メールの内容は、そのときの携帯電話機の使用者のスケジュール(イベント)の内容、空き時間、または、イベントの内容や空き時間を含まない固定メッセージである。また、イベントの内容は、要約と当該要約より詳細な内容を含む本文を含む。そして、通話相手に対する設定に応じて、メールの内容は、要約のみを含むこともあれば、要約と本文の双方を含むこともある。
【選択図】 図1
【解決手段】 携帯電話機は、不在着信時に、自動的にメールを生成することによって通話相手に対してメッセージを送信できる。送信されるメールの内容は、電話帳データでの通話相手に対する設定に基づいて変更される。具体的には、メールの内容は、そのときの携帯電話機の使用者のスケジュール(イベント)の内容、空き時間、または、イベントの内容や空き時間を含まない固定メッセージである。また、イベントの内容は、要約と当該要約より詳細な内容を含む本文を含む。そして、通話相手に対する設定に応じて、メールの内容は、要約のみを含むこともあれば、要約と本文の双方を含むこともある。
【選択図】 図1
Description
本発明は、留守番電話装置およびその制御方法に関し、特に、いわゆる留守番応答機能を有する留守番電話装置およびその制御方法に関する。
従来から、電話の着信の際に使用者が応答できない場合、自動的に着信に応答してメッセージを流したり相手からのメッセージを録音したりする、いわゆる留守番応答機能を有する電話に関して、種々の技術が開示されてきた。
たとえば、特許文献1には、外部電話機から送信される操作信号に基づいて、留守番電話の応答メッセージを、使用者のスケジュール内容に対応したメッセージに設定する技術が開示されている。
また、特許文献2には、携帯端末装置において、複数のカテゴリのそれぞれに対応した応答メッセージと、当該カテゴリに分類されたスケジュールデータとを記憶されることにより、着信時のスケジュールのカテゴリに対応した応答メッセージを出力する技術が開示されている。
特開平11−17802号公報
特開2004−64218号公報
しかしながら、従来の技術では、スケジュールに基づいて、留守番応答メッセージが生成されるため、スケジュールの内容を相手に知らせたくない場合でも、スケジュールが通知されてしまうという問題があった。
本発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、スケジュールの内容についての通知範囲が使用者の所望するように決定される留守番電話装置およびその制御方法を提供することである。
本発明に従った留守番電話装置は、留守番応答機能を有する電話装置であって、電話番号情報と個人情報が関連付けられる電話帳データを記憶する電話帳データ記憶部と、イベントごとの時間帯と内容が関連付けられるスケジュールデータを記憶するスケジュールデータ記憶部と、前記個人情報とイベントに関する通知範囲が関連付けられる通知範囲データを記憶する通知範囲データ記憶部と、不在着信時にメールデータを作成するメールデータ生成部と、前記メールデータ生成部が作成したメールデータを送信するメール送信部とを含み、前記メールデータ生成部は、前記作成するメールデータの宛先を通話相手とし、また、前記通話相手の電話番号情報に前記電話帳データにおいて関連付けられている個人情報を読込み、前記読込まれた個人情報に前記通知範囲データに関連付けられている通知範囲を読込み、そして、前記作成するメールデータの本文を前記スケジュールデータに含まれる不在着信時のイベントの内容の中の前記読込まれた通知範囲で規定される内容とすることを特徴とする。
また、本発明に従った留守番電話装置は、前記イベントの内容は、要約と本文とを含み、前記通知範囲は、前記要約のみの範囲と、前記要約と前記本文の双方の範囲を含むことが好ましい。
また、本発明に従った留守番電話装置は、前記スケジュールデータにおいて不在着信時以降にイベントが登録されていない時間帯の中で最も現在時刻に近い時間帯のデータとして、空き時間データを生成する空き時間データ生成部をさらに含み、前記メールデータ生成部は、前記通話相手の電話番号情報に関連付けられている個人情報が所定の条件を満たす場合には、前記作成するメールデータの本文を前記空き時間データとすることが好ましい。
また、本発明に従った留守番電話装置は、固定メッセージのデータを記憶するメッセージ記憶部をさらに含み、前記メールデータ生成部は、前記通話相手の電話番号情報に関連付けられている個人情報が特定の条件を満たす場合には、前記作成するメールデータの本文を前記固定メッセージとすることが好ましい。
また、本発明に従った留守番電話装置は、固定メッセージのデータを記憶するメッセージ記憶部をさらに含み、前記スケジュールデータは、イベントごとに、通知の有無を特定する通知情報を含み、前記メールデータ生成部は、前記スケジュールデータにおいて、不在着信時のイベントの前記通知情報が通知無しである場合には、前記作成するメールデータの本文を前記固定メッセージとすることが好ましい。
また、本発明に従った留守番電話装置は、前記電話帳データでは、各前記電話番号情報に関連付けられた通信サービスを提供する企業を特定する情報であるキャリア情報と、前記留守番電話装置に関連付けられた前記キャリア情報とを含み、前記メールデータ生成部は、前記留守番電話装置の前記キャリア情報と、通話相手の電話番号情報に関連付けられた前記キャリア情報とが同一である場合には、前記キャリア情報で特定される企業が提供するショートメールサービスを利用したメールデータを生成することが好ましい。
本発明に従った留守番電話装置の制御方法は、留守番応答機能を有する電話装置の制御方法であって、電話番号情報と個人情報が関連付けられる電話帳データを記憶するステップと、イベントごとの時間帯と内容が関連付けられるスケジュールデータを記憶するステップと、前記個人情報とイベントに関する通知範囲が関連付けられる通知範囲データを記憶するステップと、不在着信時にメールデータを作成するステップと、前記作成したメールデータを送信するステップとを含み、前記メールデータを生成するステップは、前記作成するメールデータの宛先を通話相手とするステップと、前記通話相手の電話番号情報に前記電話帳データにおいて関連付けられている個人情報を読込むステップと、前記読込まれた個人情報に前記通知範囲データに関連付けられている通知範囲を読込むステップと、前記作成するメールデータの本文を前記スケジュールデータに含まれる不在着信時のイベントの内容の中の前記読込まれた通知範囲で規定される内容とするステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、不在着信時に送信されるメールの内容が、スケジュールデータの中の、電話帳データとして登録された個人情報に対応した範囲とされる。
これにより、本発明の留守番電話装置では、スケジュールの内容についての通知範囲が、使用者が所望する態様に対応するように決定されることになる。
以下、本発明の留守番電話装置の一実施の形態である携帯電話機について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の携帯電話機のブロック図である。
図1を参照して、携帯電話機は、データ送受信部101、画面表示部102、音声入力部103、音声出力部104、キー入力部105、タイマ部106、カレンダ/時計部107、制御部108、および、記憶部109を含む。
図1を参照して、携帯電話機は、データ送受信部101、画面表示部102、音声入力部103、音声出力部104、キー入力部105、タイマ部106、カレンダ/時計部107、制御部108、および、記憶部109を含む。
記憶部109は、プログラムデータ110、電話帳データ111、留守番応答メッセージデータ112、伝言メッセージデータ113、スケジュールデータ114、および、スケジュール通知範囲データ115を格納する。
データ送受信部101は、携帯電話機において、音声通話のために動作する部位である。具体的には、携帯電話機において、通話相手との間で接続が確立され音声による通話がなされる際、データ送受信部101は、音声入力部103を介して入力された音声を音声信号に変換し、当該音声信号を通話相手に送る。
また、データ送受信部101は、通話相手から送られてきた音声信号を音声に変換し、音声出力部104から出力させる。
また、データ送受信部101は、通話相手から当該通話相手の電話番号情報が送られてくる場合、当該電話番号情報を制御部108に出力する。
また、データ送受信部101は、メールの送受信を行なう機能を有する。
キー入力部105は、たとえば0〜9の数字を入力できるキーを含む、複数のキーから構成される。
キー入力部105は、たとえば0〜9の数字を入力できるキーを含む、複数のキーから構成される。
制御部108は、データ送受信部101に、キー入力部105に入力された電話番号で特定される通話相手に対して発呼信号を送信させたりする。また、制御部108は、キー入力部105に対して入力された情報に基づいて、記憶部109に、電話帳データ111等の各種のデータを記憶させる。
タイマ部106は、計時動作を実行する。制御部108は、タイマ部106の計時する時刻を参照することができる。
カレンダ/時計部107は、カレンダのデータを格納している。制御部108は、カレンダ/時計部107を参照することにより、年月日や曜日の特定を行なう。
プログラムデータ110は、携帯電話機において制御部108が実行するプログラムのデータである。
電話帳データ111では、電話番号情報が、氏名や店の名称等の人や店を特定する情報に関連付けられている。また、電話帳データ111では、電話番号情報に関連付けて、電子メールのアドレス、キャリア情報、および、メッセージ番号が格納されている。キャリア情報とは、当該電話番号情報の通信サービスを提供する企業(電気通信事業者)を特定する情報である。メッセージ番号とは、不在着信時の応答として電話番号情報に対応する者に提供するメッセージの内容の範囲を特定する情報であり、後述するスケジュール通知範囲データ115において具体的な範囲と関連付けられている。
電話帳データ111は、ブロック単位でデータを管理される。図2および図3は、それぞれ1名分のブロック310,320を模式的に示す図である。
図2を参照して、ブロック310には、管理番号311と、氏名312と、電話番号313と、メールアドレス314と、キャリア情報315と、メッセージ番号316とが含まれる。管理番号311は、ブロックを管理するための固有の番号である。氏名312は、相手の氏名である。電話番号313は、相手の電話番号情報である。メールアドレス314は、相手の電子メールのアドレスである。キャリア情報315は、相手のキャリア情報である。そして、メッセージ番号316は、上記したメッセージ番号である。
また、図3を参照して、ブロック320にも、ブロック310と同様に、管理番号321と、氏名322と、電話番号323と、メールアドレス324と、キャリア情報325と、メッセージ番号326とが含まれる。
留守番応答メッセージデータ112は、不在着信時に応答するメッセージのデータであり、音声データと、テキストデータとを含む。なお、これらのデータは、予め1つまたは複数のパターンが記憶されているとともに、音声入力部103またはキー入力部105を介して入力されたデータを記憶することもできる。
伝言メッセージデータ113は、不在着信時に通話相手から入力された音声のデータである。なお、伝言メッセージデータ113では、そのように入力された音声データに、入力された時刻情報が付加されている。
スケジュールデータ114は、日時データ114A、要約データ114B、本文データ114C、および、通知有無データ114Dを含む。スケジュールデータ114は、複数のイベントに関する情報を含む。図4に、スケジュールデータ114の一例を模式的に示す。
図4を参照して、スケジュールデータ114には、各イベントごとに、当該イベントの日時を示す日時データ114Aと、各イベントの内容の要約である要約データ114Bと、内容の本文である本文データ114Cと、各イベントについての通知に対する許可の有無を示す通知有無データ114Dとが含まれる。日時データ114Aは、各イベントの開始時刻と終了時刻を特定する情報を含む。通知有無データ114Dは、後述するショートメール作成処理や電子メール作成処理において利用される情報であり、イベントの内容を通話相手に通知するか否かについての情報である。図4では、通知するという情報が「○」で示され、通知しないという情報が「×」で示されている。
スケジュールデータ114は、キー入力部105を介して入力された情報に基づいて、または、データ送受信部101を介して入力された情報に基づいて、生成されて、記憶部109に記憶される。
スケジュール通知範囲データ115は、電話帳データ111に含まれるメッセージ番号と、スケジュールデータ114の中で不在着信時に通知する内容の範囲を特定する情報とを関連付けるデータである。図5に、スケジュール通知範囲データ115の一例を示す。
図5を参照して、スケジュール通知範囲データ115は、1〜4のメッセージ番号と、各メッセージ番号に関連付けられたスケジュールの通知範囲とを含む。
1のメッセージ番号には、イベントの要約と本文を含む通知範囲が関連付けられている。2のメッセージ番号には、イベントの要約のみを含む通知範囲が関連付けられている。3のメッセージ番号には、イベントの空き時間を含む通知範囲が関連付けられている。4のメッセージ番号には、イベントに関する具体的な情報を含まないメッセージが通知範囲として関連付けられている。
スケジュールの空き時間は、制御部108によって生成される情報である。具体的には、制御部108は、着信のあった時刻以降のスケジュールデータ114の各イベントの日時データをカレンダ/時計部107に格納されているカレンダに当てはめることによって、イベントが登録されていない時間帯の中で最も現在時刻に近い時間帯を空き時間とする。
また、スケジュールを含まないメッセージとは、予め留守番応答メッセージデータ112として格納されたテキストデータである。
図6は、図1の携帯電話機において、音声着信(メールの着信ではなく、音声通話の着信)があった場合であって、所定時間、当該携帯電話機に対して応答の操作がなされなかった場合に実行される不在着信時応答処理のフローチャートである。
不在着信時応答処理では、制御部108は、まずステップS10で、メールでメッセージを送信することによって不在着信時の応答を行なうメッセージ応答処理を実行する。
そして、ステップS20で、メッセージ応答処理においてメッセージを送信したか否かを判断し、送信した場合にはそのまま処理を終了させる。一方、送信していない場合には、ステップS30以降の処理で、音声による応答を行なって、処理を終了させる。
具体的には、制御部108は、ステップS30で回線を接続させ、ステップS31で音声による応答を行ない、ステップS32で通話相手から送信される音声を録音し、ステップS33で回線を切断させて、処理を終了させる。なお、制御部108は、ステップS32における音声の録音が所定時間継続されたことを条件として、ステップS33で回線を切断させる。
なお、ステップS31における応答に利用されるメッセージは、通話相手によって変更されても良い。たとえば、通話相手の電話番号が電話帳データ111に登録されている場合には、メッセージは、当該通話相手のメッセージ番号に応じたものとされる。たとえば通話相手のメッセージ番号が「2」である場合には、メッセージは、「ただいま○○○のために電話に出ることができません。発信音の後にメッセージをお願いします。」とされる。メッセージ中の「○○○」は、現在のイベントの要約の欄に記載された文字列(会議等)が音声化されたものである。
一方、通話相手の電話番号が電話帳データ111に登録されていない場合には、メッセージは、一般的な、たとえば、電話に出られない旨の説明とメッセージを残すことの要求を含むものとされる。メッセージの具体例としては、「ただいま電話に出ることができません。発信音の後にメッセージをお願いします。」が挙げられる。
ここで、ステップS10のメッセージ応答処理について、当該処理のサブルーチンのフローチャートである図7を参照して詳細に説明する。
図7を参照して、メッセージ応答処理では、制御部108は、ステップS110で、相手先電話番号の通知の有無を確認する。そして、通知がある場合には、ステップS120で、電話帳データ111から相手先電話番号を検索する。一方、通知が無い場合には、処理をリターンさせる。
そして、制御部108は、ステップS120で、電話帳データ111において、ステップS110で通知された相手先電話番号が登録されているか否かを確認する。そして、電話帳データ111に登録されていれば、ステップS130に処理を進め、登録されていなければ、そのまま処理をリターンさせる。
ステップS130では、制御部108は、電話帳データ111において、ステップS110で通知された相手先電話番号に、電子メールのアドレスが関連付けられているかどうかを確認する。そして、電子メールのアドレスが関連付けられている場合にはステップS180に処理を進め、関連付けられていない場合にはステップS140に処理を進める。
ステップS140では、制御部108は、電話帳データ111において、ステップS110で通知された相手先電話番号にキャリア情報が関連付けられているかどうかを確認する。そして、制御部108は、キャリア情報が関連付けられている場合にはステップS150に処理を進め、キャリア情報が関連付けられていない場合には、そのまま処理を終了させる。
ステップS150では、制御部108は、相手先電話番号に関連付けられたキャリア情報と自機のキャリア情報を比較し、同一であれば処理をステップS160へ進め、キャリア情報が異なる場合には、そのまま処理を終了する。自機のキャリア情報は、たとえば電話帳データ111に格納される。
ステップS160では、制御部108は、キャリアが提供するショートメッセージサービスを利用するメール(ショートメール)のデータを作成する。ここで、ステップS160におけるショートメール作成処理の内容を、当該処理のサブルーチンのフローチャートである図8を参照して詳細に説明する。
図8を参照して、ショートメール作成処理では、制御部108は、まずステップS161で、ショートメールの宛先を決定する。ショートメールの宛先は、ステップS110で通知された相手先電話番号である。
次に、制御部108は、ステップS162で、スケジュールデータ114を参照することにより、携帯電話機の使用者の現在のイベントの通知有無データ114Dを確認し、通知有り(図4中で「○」)とされている場合にはステップS163へ、通知無し(図4中で「×」)とされている場合にはステップS167へ、それぞれ処理を進める。なお、制御部108は、タイマ部106を参照することによって現在の時刻を読込み、スケジュールデータ114内の日時データ114Aの中で現在の時刻を含むイベントを検索することによって、携帯電話機の使用者の現在のイベントを決定する。
ステップS167では、制御部108は、留守番応答メッセージデータ112の中の固定メッセージ(たとえば「現在、電話に出られません。」等)を読込み、ショートメールの本文とすることによってショートメールを作成して、処理をリターンさせる。
一方、ステップS163では、電話帳データ111を参照することにより、ステップS110で通知された相手先電話番号に対応するメッセージ番号として「4」が格納されているか否かを判断し、そうであればステップS167へ、そうでなければステップS164へ、それぞれ処理を進める。
ステップS164では、制御部108は、ステップS110で通知された相手先電話番号に対応するメッセージ番号を読込み、それに対応したイベントの通知範囲を決定する。
次に、ステップS165で、制御部108は、スケジュールデータ114に基づいて、ステップS164で決定した通知範囲に対応した通知内容を生成する。たとえば、図2に示されるように、通話相手に対応するメッセージ番号として「1」が格納されている場合には、制御部108は、使用者の現在のイベントの要約データ114Bと内容データ114Cを読込む。また、図3に示されるように、通話相手に対応するメッセージ番号として「2」が格納されている場合には、制御部108は、使用者の現在のイベントの要約データ114Bを読込む。また、通話相手に対応するメッセージ番号として「3」が格納されている場合には、制御部108は、上記したように空き時間の情報を生成する。
そして、ステップS166で、制御部108は、ステップS165で生成した通知内容をひな型メッセージと合成することによってショートメールを生成し、処理をリターンさせる。
ひな型メッセージとは、留守番応答メッセージデータ112に含まれるものであり、メッセージ番号の「1」〜「3」に対応したものが含まれる。
メッセージ番号「1」に対応するひな型メッセージとしては、たとえば「ただいま、X(Y)のため、電話に出ることができません。」というものが挙げられる。ひな型メッセージにおいて、XはステップS165で読込んだ要約データ114Bが挿入される部分であり、Yは同じく内容データ114Cが挿入される部分である。
また、メッセージ番号「2」に対応するひな型メッセージとしては、たとえば「ただいま、Xのため、電話に出ることができません。」というものが挙げられる。ひな型メッセージにおいて、XはステップS165で読込んだ要約データ114Bが挿入される部分である。
また、メッセージ番号「3」に対応するひな型メッセージとしては、たとえば「ただいま、電話に出ることができません。Zにおかけ直して下さい。」というものが挙げられる。ひな型メッセージにおいて、ZはステップS165で作成した空き時間が挿入される部分である。
再度図7を参照して、ステップS160でショートメールのデータを作成した後、制御部108は、ステップS171で回線を接続させ、ステップS172で音声応答を行ない、ステップS173で通話相手から送信される音声を録音し、ステップS174で回線を切断した後、ステップS175でショートメールを送信して、処理をリターンさせる。なお、ステップS172における音声応答としては、電話に出ることができないこと、通話終了後にメールが送信されること、および、メッセージを残してもらうことを依頼することを通知するものが考えられる。具体例としては、「ただいま電話に出ることができません。詳細は、通話後メールにて通知します。発信音の後にメッセージをお願いします。」が挙げられる。
一方、ステップS180では、制御部108は、電子メールのデータを作成する。
なお、ここで生成される電子メールのデータにおいて、宛先はステップS110で通知された相手先電話番号に関連付けられた電子メールアドレスである。
なお、ここで生成される電子メールのデータにおいて、宛先はステップS110で通知された相手先電話番号に関連付けられた電子メールアドレスである。
また、当該電子メールの本文は、携帯電話機の使用者の現在のイベントの通知有無データ114Dが通知無しである場合、または、相手先電話番号に対応したメッセージ番号として「4」が格納されている場合には、留守番応答メッセージデータ112の中の固定メッージ(たとえば「現在、電話に出られません。」等)とされる。これ以外の場合には、メッセージ番号に対応した内容が、当該電子メールの本文とされる。
具体的には、制御部108は、相手先電話番号に対応するメッセージ番号に対応したイベントの通知範囲を決定し、この通知範囲に対応した通知内容を生成し、そして、生成した通知内容をひな型メッセージと合成することによって電子メールを生成する。
そして、制御部108は、ステップS191で回線を接続させ、ステップS192で音声応答を行ない、ステップS193で通話相手から送信される音声を録音し、ステップS194で回線を切断した後、ステップS195で電子メールを送信して、処理をリターンさせる。なお、ステップS192における音声応答としては、ステップS172における音声応答と同様のものが考えられる。
以上説明した本実施の形態では、携帯電話機の不在着信時に、自動的にメールを生成することによって通話相手に対してメッセージを送信することができる。
なお、本実施の形態では、送信されるメールの内容(メールの本文)は、通話相手に対するメッセージ番号の設定に基づいて変更される。具体的には、メールの内容は、そのときの携帯電話機の使用者のスケジュール(イベント)の内容、空き時間、または、イベントの内容や空き時間を含まない固定メッセージである。また、本実施の形態の携帯電話機では、イベントの内容として、要約と当該要約より詳細な内容を含む本文とが格納されており、そして、上記のメールの内容は、メッセージ番号の設定に応じて、要約のみを含むこともあれば、要約と本文の双方を含むこともある。これにより、不在着信時に、通話相手によって、スケジュールの内容を伝えるかどうかを変更できる。
また、上記のようなメールの内容を、イベントごとに決定することもできる。具体的には、スケジュールデータ114が、各イベントについて通知をするかどうかの情報(通知有無データ114D)を含み、この情報に基づいて、上記したメールの本文にイベントの内容を含めるか否かが決定される。これにより、不在着信時に、その時点でのイベントごとに、スケジュールの内容を伝えるかどうかを変更できる。
また、本実施の形態では、携帯電話機において、電話帳データ111において、自機のキャリア情報と各電話番号情報に対応したキャリア情報とが格納されているため、上記したようなメールを送信する際に、携帯電話機のキャリアが提供するショートメールサービスを利用することもできる。これにより、電話帳データ111において電子メールアドレスを格納していない相手に対しても、上記のようなメールを送信できる。
また、本実施の形態では、携帯電話機において、スケジュールデータ114に基づいて、使用者の空き時間情報を生成し、不在着信時に通話相手に送信することができる。
以上説明した本実施の形態では、留守番電話装置の一例として携帯電話機を挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。電話機能、留守番応答機能、および、メール送信機能を有する装置であれば、いかなる装置に適用することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
101 データ送受信部、102 画面表示部、103 音声入力部、104 音声出力部、105 キー入力部、106 タイマ部、107 カレンダ/時計部、108 制御部、109 記憶部、110 プログラムデータ、111 電話帳データ、112 留守番応答メッセージデータ、113 伝言メッセージデータ、114 スケジュールデータ、114A 日時データ、114B 要約データ、114C 本文データ、114D 通知有無データ、115 スケジュール通知範囲データ。
Claims (7)
- 留守番応答機能を有する電話装置であって、
電話番号情報と個人情報が関連付けられる電話帳データを記憶する電話帳データ記憶部と、
イベントごとの時間帯と内容が関連付けられるスケジュールデータを記憶するスケジュールデータ記憶部と、
前記個人情報とイベントに関する通知範囲が関連付けられる通知範囲データを記憶する通知範囲データ記憶部と、
不在着信時にメールデータを作成するメールデータ生成部と、
前記メールデータ生成部が作成したメールデータを送信するメール送信部とを含み、
前記メールデータ生成部は、前記作成するメールデータの宛先を通話相手とし、また、前記通話相手の電話番号情報に前記電話帳データにおいて関連付けられている個人情報を読込み、前記読込まれた個人情報に前記通知範囲データに関連付けられている通知範囲を読込み、そして、前記作成するメールデータの本文を前記スケジュールデータに含まれる不在着信時のイベントの内容の中の前記読込まれた通知範囲で規定される内容とする、留守番電話装置。 - 前記イベントの内容は、要約と本文とを含み、
前記通知範囲は、前記要約のみの範囲と、前記要約と前記本文の双方の範囲を含む、請求項1に記載の留守番電話装置。 - 前記スケジュールデータにおいて不在着信時以降にイベントが登録されていない時間帯の中で最も現在時刻に近い時間帯のデータとして、空き時間データを生成する空き時間データ生成部をさらに含み、
前記メールデータ生成部は、前記通話相手の電話番号情報に関連付けられている個人情報が所定の条件を満たす場合には、前記作成するメールデータの本文を前記空き時間データとする、請求項1に記載の留守番電話装置。 - 固定メッセージのデータを記憶するメッセージ記憶部をさらに含み、
前記メールデータ生成部は、前記通話相手の電話番号情報に関連付けられている個人情報が特定の条件を満たす場合には、前記作成するメールデータの本文を前記固定メッセージとする、請求項1に記載の留守番電話装置。 - 固定メッセージのデータを記憶するメッセージ記憶部をさらに含み、
前記スケジュールデータは、イベントごとに、通知の有無を特定する通知情報を含み、
前記メールデータ生成部は、前記スケジュールデータにおいて、不在着信時のイベントの前記通知情報が通知無しである場合には、前記作成するメールデータの本文を前記固定メッセージとする、請求項1に記載の留守番電話装置。 - 前記電話帳データは、各前記電話番号情報に関連付けられた通信サービスを提供する企業を特定する情報であるキャリア情報と、前記留守番電話装置に関連付けられた前記キャリア情報とを含み、
前記メールデータ生成部は、前記留守番電話装置の前記キャリア情報と、通話相手の電話番号情報に関連付けられた前記キャリア情報とが同一である場合には、前記キャリア情報で特定される企業が提供するショートメールサービスを利用したメールデータを生成する、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の留守番電話装置。 - 留守番応答機能を有する電話装置の制御方法であって、
電話番号情報と個人情報が関連付けられる電話帳データを記憶するステップと、
イベントごとの時間帯と内容が関連付けられるスケジュールデータを記憶するステップと、
前記個人情報とイベントに関する通知範囲が関連付けられる通知範囲データを記憶するステップと、
不在着信時にメールデータを作成するステップと、
前記作成したメールデータを送信するステップとを含み、
前記メールデータを生成するステップは、
前記作成するメールデータの宛先を通話相手とするステップと、
前記通話相手の電話番号情報に前記電話帳データにおいて関連付けられている個人情報を読込むステップと、
前記読込まれた個人情報に前記通知範囲データに関連付けられている通知範囲を読込むステップと、
前記作成するメールデータの本文を前記スケジュールデータに含まれる不在着信時のイベントの内容の中の前記読込まれた通知範囲で規定される内容とするステップとを含む、留守番電話装置の制御方法。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008258999A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Nakayo Telecommun Inc | メール応答機能を有する電話装置 |
JP2010087818A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Nec Corp | 携帯通信端末および通信制御プログラムと通信制御方法 |
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JP2013207724A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Ntt Docomo Inc | 通信サーバおよび応答可能時間通知方法 |
JP2014212576A (ja) * | 2014-08-04 | 2014-11-13 | 株式会社ナカヨ | 伝言メール送信機能を有する電話装置 |
-
2005
- 2005-06-10 JP JP2005171203A patent/JP2006345409A/ja active Pending
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