JP2006345368A - 画像処理装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 XYアドレス走査型の固体撮像素子により撮像された画像のフリッカ成分を画面レートに関係なく高精度に検出する。
【解決手段】 内部基準信号生成部21からのイネーブル信号DETECT_ENは、蛍光灯照明下で画像上に生じるフリッカの1周期分以上の長さを持つ検波期間を、検出・低減処理部22に対して与える。検出・低減処理部22は、イネーブル信号DETECT_ENに基づく検波期間ごとに画像信号を取り込み、取り込んだ画像信号を1水平同期期間以上の単位で積分する積分手段と、この積分手段による積分結果を用いた、イネーブル信号DETECT_ENに基づく検波期間単位の周波数解析結果を基にフリッカ成分を推定するフリッカ検出手段とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像信号を処理する画像処理装置、およびこの機能を備えた撮像装置に関し、特に、XYアドレス走査型の固体撮像素子により撮像された画像信号に対する処理に適した画像処理装置および撮像装置に関する。
商用交流電源により点灯される蛍光灯などの点滅する光源の照明下で、ビデオカメラにより被写体を撮影すると、光源の輝度変化(光量変化)の周波数とカメラの垂直同期周波数との違いによって、撮像画像上に時間的な明暗の変化、いわゆる蛍光灯フリッカが生じる。特に、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサなどのXYアドレス走査型の撮像素子を用いた場合には、水平ラインごとの露光タイミングが異なるため、撮像画像上のフリッカは、垂直方向の周期的な輝度レベルあるいは色相の変動による縞模様として観察される。
このようなフリッカの成分を撮像画像信号から除去するための手法としては、主に、シャッタスピードとフリッカレベルとの関連性に基づいて補正する方式(シャッタ補正方式と呼ぶ)と、フリッカ波形を検出してその逆波形を補正ゲインとして画像信号に適用する方式(ゲイン補正方式と呼ぶ)とが知られている。これらのうち、ゲイン補正方式によるフリッカ低減方法としては、画像信号の信号レベルの変化を周波数解析してフリッカ周波数のスペクトルを検出し、このスペクトルの振幅値に基づいて画像信号の信号レベルを補正する方法があった(例えば、特許文献1参照)。
一方、デジタルビデオカメラなどに対する高機能化の要求に伴い、最近では、標準テレビ信号よりも高速な画面レートで被写体を撮像する機能を持ったカメラの開発が進んでいる。以下、このような高速撮像機能を持つカメラにおけるフリッカの低減手法について述べる。
図14は、XYアドレス走査型の撮像素子を持つカメラにより蛍光灯照明下で撮影した場合のフリッカレベルとシャッタスピードとの関係を示すグラフである。
図14のグラフは例として、商用交流電源周波数が50Hzの地域における非インバータ方式の蛍光灯照明下で撮影した場合のフリッカレベルとシャッタスピードとの関係について、コンピュータシミュレーションを行った結果を示している。この図14によれば、シャッタスピードとフリッカレベルには関連性があり、特にシャッタスピードがN/100(Nは整数)の場合には、完全にフリッカを発生させなくすることができる。蛍光灯の電源周波数をf[Hz]としたとき、このフリッカレスとなるシャッタスピードS_fkless[1/s]は、一般に次式(1)で表すことができる。
S_fkless=N/(2×f) ……(1)
上述したシャッタ補正方式は、このような性質に基づき、何らかの方法でフリッカが発生していることを検出した場合に、シャッタスピードを式(1)のS_fklessに設定することでフリッカの発生を回避するものである。しかし、この手法はシャッタスピードに制限が生じるため、AE(Auto Exposure)制御の自由度が低下するという問題があるとともに、以下の理由で高速撮像には利用できない。
図15は、通常撮像時および高速撮像時における垂直同期周波数とフリッカ波形との関係を示す図である。
図15(A)は、NTSC方式(National Television Standards Committee)の画面レートである60fps(フィールド/秒)の垂直同期信号VDとフリッカ波形との関係を示している。この場合、垂直同期期間は1/60[s],フリッカ縞の1周期は1/100[s]となる。また、図15(B)は、例として標準の2倍の画面レート(120fps)で高速撮像を行った場合の垂直同期信号とフリッカ波形との関係を示している。この場合、垂直同期期間は1/120[s],フリッカ縞の1周期は図15(A)と同様に1/100[s]となる。
ここで、120fpsで撮像するカメラで設定できるシャッタスピードは、1/120[s]より高速側に制限される。また、画面レートがNTSC方式のさらに3倍、4倍となっていくと、設定できるシャッタスピードはそれぞれ1/180[s]以下、1/240[s]以下となってしまう。従って、これらのカメラでは、シャッタ補正方式によりフリッカの発生を回避することは不可能である。
次に、このような高速撮像による撮像画像に、上記の特許文献1の手法を適用することについて考える。この手法の検波系は、主に、入力画像信号を適切な形に加工しながらフリッカ成分の1周期分をサンプリングし(ステップS1)、このサンプリングデータに離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)を施すことによって、フリッカ1周期を基本波とするフリッカ成分の周波数スペクトルを計算し(ステップS2)、その低次項のみを利用してフリッカ波形を推定する(ステップS3)という3つのステップにより表される。
しかし、上記のうちステップS1のサンプリング処理が高速撮像に適していないために、この手法をそのまま高速撮像時に適用することはできなかった。ここで、垂直同期期間内のライン数をMとすると、フリッカ縞の周期T_fkと画面レートFPSとの関係は、一般に次式(2)で表すことができる。
T_fk=M×FPS/(2×f) ……(2)
しかし、FPS>2×fなる条件で高速撮像を行った場合には、式(2)よりフリッカ縞の周期とライン数との関係がT_fk>Mとなり、図15(B)でも明らかであるように、1周期分のフリッカが1フィールド内に収まりきれなくなってしまう。このため、特許文献1の手法では、フリッカ成分を正しくサンプリングすることができない。
特開2004−222228号公報(段落番号〔0072〕〜〔0111〕、図4)
以上のように、特許文献1の手法は、高速撮像機能を持つカメラには適用することができなかった。また、この特許文献1の手法に限らず、ゲイン補正方式を用いた多くのフリッカ補正アルゴリズムは、フリッカ現象が画面の繰り返し性を持つことを利用している。例えば、50Hz電源地域においてNTSC方式で撮像した画像上のフリッカ成分では、3フィールド後には同じ波形が現れることから、この性質を利用して3枚分の画面のフリッカ波形の平均値から背景成分のみを抽出するといった処理を行っている。しかし、高速撮像時にはその繰り返し画面数が画面レートにより異なるため、この種のアルゴリズムを高速撮像時に適用できないことが問題となっていた。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、XYアドレス走査型の固体撮像素子により撮像された画像のフリッカ成分を画面レートに関係なく高精度に検出できる画像処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、XYアドレス走査型の固体撮像素子により撮像した画像のフリッカ成分を画面レートに関係なく高精度に検出できる撮像装置を提供することである。
本発明では上記課題を解決するために、画像信号を処理する画像処理装置において、蛍光灯照明下で画像上に生じるフリッカの1周期分以上の長さを持つ検波期間ごとに前記画像信号を取り込み、取り込んだ前記画像信号を1水平同期期間以上の単位で積分する積分手段と、前記積分手段による積分結果を用いた前記検波期間単位の周波数解析結果を基にフリッカ成分を推定するフリッカ検出手段とを有することを特徴とする画像処理装置が提供される。
このような画像処理装置では、積分手段に対して、フリッカの1周期分以上の長さを持つ検波期間ごとに画像信号が取り込まれ、その画像信号が1水平同期期間以上の単位で積分される。そして、フリッカ検出手段により、積分手段による積分結果を用いて検波期間単位で周波数解析が行われ、その解析結果を基にフリッカ成分が推定される。これにより、画像信号の画面レートに関係なく、1周期分のフリッカ成分を含む連続的な画像信号が確実にフリッカの解析対象となり、フリッカの検出精度が向上する。
本発明の画像処理装置によれば、フリッカの1周期分以上の長さを持つ検波期間を基準として積分手段およびフリッカ検出手段を動作させることで、画像信号の画面レートに関係なく、1周期分のフリッカ成分を含む連続的な画像信号が確実にフリッカの解析対象となる。従って、積分手段やフリッカ検出手段の構成を周知のものから大きく変えることなく、画面レートの制限のない高精度なフリッカ検出を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
<システム全体の構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置の要部構成を示すブロック図である。
図1に示す撮像装置は、光学ブロック11、ドライバ11a、CMOS型イメージセンサ(以下、CMOSセンサと略称する)12、タイミングジェネレータ(TG)12a、アナログフロントエンド(AFE)回路13、カメラ処理回路14、システムコントローラ15、入力部16、グラフィックI/F(インタフェース)17、およびディスプレイ17aを具備する。
光学ブロック11は、被写体からの光をCMOSセンサ12に集光するためのレンズ、レンズを移動させてフォーカス合わせやズーミングを行うための駆動機構、シャッタ機構、アイリス機構などを具備している。ドライバ11aは、システムコントローラ15からの制御信号に基づいて、光学ブロック11内の各機構の駆動を制御する。
CMOSセンサ12は、CMOS基板上に、フォトダイオード(フォトゲート)、転送ゲート(シャッタトランジスタ)、スイッチングトランジスタ(アドレストランジスタ)、増幅トランジスタ、リセットトランジスタ(リセットゲート)などからなる複数の画素が2次元状に配列されて形成されるとともに、垂直走査回路、水平走査回路、画像信号の出力回路などが形成されたものである。このCMOSセンサ12は、TG12aから出力されるタイミング信号に基づいて駆動され、被写体からの入射光を電気信号に変換する。TG12aは、システムコントローラ15の制御の下でタイミング信号を出力する。
このCMOSセンサ12は、NTSC方式の仕様である60fpsによる通常速度での撮像モード(通常撮像モードと呼ぶ)とともに、60fpsより高いレートで高速に撮像する高速撮像モードを備えている。CMOSセンサ12は、例えば、1ライン分の画素信号を出力するときに、撮像素子上の隣接している同色の画素の信号を加算して同時に出力することによって、画素信号を読み出す際の同期周波数を高めることなく、画面の切り替えレートを高めている。またこれにより、画角を変えることなく画像サイズ(解像度)が低下する。
AFE回路13は、例えば1つのIC(Integrated Circuit)として構成され、CMOSセンサ12から出力された画像信号に対して、CDS(Correlated Double Sampling)処理によりS/N(Signal/Noise)比を良好に保つようにサンプルホールドを行い、さらにAGC(Auto Gain Control)処理により利得を制御し、A/D変換を行ってデジタル画像信号を出力する。なお、CDS処理を行う回路は、CMOSセンサ12と同一基板上に形成されてもよい。
カメラ処理回路14は、例えば1つのICとして構成され、AFE回路13からの画像信号に対するAF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure)、ホワイトバランス調整などの各種カメラ信号処理、またはその処理の一部を実行する。本実施の形態では特に、蛍光灯下の撮像時に画面に生じるフリッカの信号成分を画像信号から低減するフリッカ低減部20を備えている。
システムコントローラ15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成されるマイクロコントローラであり、ROMなどに記憶されたプログラムを実行することにより、この撮像装置の各部を統括的に制御する。
入力部16は、例えばシャッタレリーズボタンなどの各種操作キーやレバー、ダイヤルなどにより構成され、ユーザによる入力操作に応じた制御信号をシステムコントローラ15に出力する。
グラフィックI/F17は、カメラ処理回路14からシステムコントローラ15を介して供給された画像信号から、ディスプレイ17aに表示させるための画像信号を生成して、この信号をディスプレイ17aに供給し、画像を表示させる。ディスプレイ17aは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなり、撮像中のカメラスルー画像や図示しない記録媒体に記録されたデータに基づく再生画像などを表示する。
この撮像装置では、CMOSセンサ12によって受光されて光電変換された信号が、順次AFE回路13に供給され、CDS処理やAGC処理が施された後、デジタル信号に変換される。カメラ処理回路14は、AFE回路13から供給されたデジタル画像信号を画質補正処理し、最終的に輝度信号(Y)と色差信号(R−Y,B−Y)に変換して出力する。
カメラ処理回路14から出力された画像データは、システムコントローラ15を介してグラフィックI/F17に供給されて表示用の画像信号に変換され、これによりディスプレイ17aにカメラスルー画像が表示される。また、入力部16からのユーザの入力操作などによりシステムコントローラ15に対して画像の記録が指示されると、カメラ処理回路14からの画像データは図示しないエンコーダに供給され、所定の圧縮符号化処理が施されて図示しない記録媒体に記録される。静止画像の記録の際には、カメラ処理回路14からは1フレーム分の画像データがエンコーダに供給され、動画像の記録の際には、処理された画像データがエンコーダに連続的に供給される。
<カメラ処理回路におけるタイミング制御>
図2は、カメラ処理回路14の内部構成を示すブロック図である。
カメラ処理回路14は、図2に示すように、この回路全体に対する基準信号を生成する基準信号生成部30と、基準信号生成部30から基準信号の供給を受けて動作する、各種カメラ信号処理のための複数の処理ブロック31〜33を備えている。そして、このような処理ブロックの一種として、フリッカ低減部20が設けられている。
基準信号生成部30は、源発振器からカメラ処理回路14に供給される基準信号に同期して、処理ブロック31〜33をそれぞれ動作させるための基準信号SIG_REF_1,SIG_REF_2,SIG_REF_3を生成して出力する。各基準信号SIG_REF_1,SIG_REF_2,SIG_REF_3は、画像信号の流れなどに応じて各処理ブロック31〜33間で生じる遅延を考慮して出力される。また、処理ブロック31〜33には、供給された基準信号SIG_REF_1,SIG_REF_2,SIG_REF_3を基にそれらの内部での動作タイミングを詳細に司る基準信号を生成するブロックがそれぞれ設けられている。
フリッカ低減部20も同様に、基準信号生成部30からの基準信号SIG_REF_FKを基にフリッカ低減部20の内部での動作タイミングを司る基準信号を生成する内部基準信号生成部21と、生成された基準信号を用いて動作する検出・低減処理部22とを備えている。
基準信号生成部30は、フリッカ低減部20に対する基準信号SIG_REF_FKとして、垂直同期信号VD、水平同期信号HD、垂直方向に対する画像信号の有効期間を示す後述する2種類のイネーブル信号VEN1およびVEN2、水平方向に対する画像信号の有効期間を示すイネーブル信号HENなどを出力する。内部基準信号生成部21は、これらの信号を基に、検出・低減処理部22に対する各種基準信号やカウント値などを生成する。
例えば、内部基準信号生成部21はカウンタ21aを備え、このカウンタ21aにより、1垂直期間中の有効期間におけるライン数を示すカウント値VCOUNTを出力する。カウンタ21aは、システムコントローラ15から画面レートに応じた撮像モードの設定を受け、その設定に応じてイネーブル信号VEN1またはVEN2のいずれかを選択する。そして、選択したイネーブル信号がHレベルの期間における水平同期信号HDのカウント数をVCOUNTとして出力し、そのカウント値をイネーブル信号がLレベルとなったときにリセットする。
検出・低減処理部22内の各部においては、画像信号の垂直方向に対する動作タイミングはすべてカウント値VCOUNTを基準に制御される。内部基準信号生成部21は、例えば、カウント値VCOUNTと所定の値とを比較することで、“ある期間のみHレベルとなるイネーブル信号”、“ある期間で所定の間隔でHレベルとなるパルス信号”などといった信号を自在に生成し、検出・低減処理部22の動作タイミングを制御することができる。
本実施の形態では、内部基準信号生成部21は、設定された撮像モードに応じて、フリッカ縞の1周期分に相当するカウント数(後述するT_fk)を算出し、イネーブル信号VEN1またはVEN2がHレベルでかつカウント値VCOUNTがそのカウント数(T_fk)に達するまでの間にHレベルとするイネーブル信号DETECT_ENを生成して、検出・低減処理部22に供給する。イネーブル信号DETECT_ENは、検出・低減処理部22での画像信号のサンプリング期間を示し、検出・低減処理部22内の検波系ブロックは、このサンプリング期間を基準として動作する。なお、イネーブル信号DETECT_ENのH期間を決めるカウント数(T_fk)は、システムコントローラ15から設定されるようにしてもよい。
検出・低減処理部22は、入力された画像信号からフリッカ成分を検出し、その成分を画像信号から除去する処理を実行する。この検出・低減処理部22は、イネーブル信号DETECT_ENがHレベルのときに画像信号をサンプリングし、そのサンプリングデータからフリッカ波形を推定して、画像信号のゲインを調整し、フリッカ成分を低減させる。これらの一連の処理は、イネーブル信号DETECT_ENおよびカウント値VCOUNTなど、内部基準信号生成部21からの各種基準信号に基づいて実行される。なお、検出・低減処理部22の詳細な構成および動作については、後の図6において説明する。
以下、各種基準信号に基づく検出・低減処理部22での画像信号のサンプリング動作について、より詳しく説明する。なお、以下の説明では、周波数50Hzの商用交流電源による蛍光灯の照明下で、インタレース方式により撮像を行った場合の例を挙げる。また、図3〜図5では、検出・低減処理部22において推定されるフリッカ、およびサンプリングされるフリッカによる画面上の明暗変化を、フリッカ波形として模式的に示している。
図3は、通常撮像モードでのサンプリング動作を説明するためのタイミングチャートである。
図3において、イネーブル信号VEN1は、1フィールド内の垂直方向に対する画像信号の有効データ領域を示す信号であり、設定される画面レートに応じて可変される。また、カウント値VCOUNTは、イネーブル信号VEN1がHレベルの期間において、1フィールド分のライン数Mまでカウントアップされる。
フリッカ縞の1周期は1/100[s]であるため、60fpsの通常撮像モードでは、図3のようにフリッカ縞の1周期は有効データ領域の長さより短い。従って、検出・低減処理部22は、1周期分のフリッカ成分を含む画像信号をフィールドごとにサンプリングすることができる。
イネーブル信号DETECT_ENは、有効データ領域の開始時にHレベルとされ、カウント値VCOUNTがフリッカ縞の1周期の終了タイミングに対応するライン数であるT_fkに達したときにLレベルとなる。検出・低減処理部22は、このイネーブル信号DETECT_ENがHレベルの期間に画像信号をサンプリングする。具体的には、後述するように、イネーブル信号DETECT_ENがHレベルの期間で画像信号をラインごとに積分する。そして、その積分値を基にフリッカ1周期を基本波とするフリッカ成分の周波数スペクトルを計算し、1周期分のフリッカ波形を推定する。
次に、高速撮像モードの例として120fpsで撮像した場合のサンプリング動作について、図4および図5を用いて説明する。
図4は、高速撮像モードでのサンプリング動作を説明するための第1のタイミングチャートである。
この図4では、画面レートの高速化に伴って、イネーブル信号VEN1で示される有効データ領域の長さも短くなっている。ここで、内部基準信号生成部21のカウンタ21aにおいて、イネーブル信号としてVEN1を選択し、このイネーブル信号VEN1がHレベルとなる期間内に水平同期信号HDをカウントした場合を考える。このときカウント値VCOUNTは、通常撮像モードの場合と同様に、有効データ領域の期間ごとにライン数Mまでのカウントアップが繰り返される。
しかし、蛍光灯の電源周波数をf、画面レートをFPSとしたとき、この図4の例のように、FPS>2×fなる関係が成立している場合には、フリッカ1周期分より1フィールドの有効データ領域の期間の方が短くなってしまう。このため、カウント値VCOUNTは、フリッカ1周期に対応するT_fkまでカウントされる前にリセットされてしまうので、フリッカ1周期分のサンプリングタイミングを生成することができなくなる。すなわち、検出・低減処理部22の検波系ブロックは、画像信号をフリッカ1周期分ごとに処理することができなくなる。
図5は、高速撮像モードでのサンプリング動作を説明するための第2のタイミングチャートである。
図4で説明した問題点を解決するため、本実施の形態では、画面レートに応じた有効データ領域を示すイネーブル信号VEN1とともに、60fpsの通常撮像モードでの有効データ領域を示すイネーブル信号VEN2を、基準信号生成部30からフリッカ低減部20に供給させる。そして、内部基準信号生成部21のカウンタ21aは、FPS>2×fが成立する高速撮像モードに設定された場合に、入力されるイネーブル信号としてVEN2を選択し、このイネーブル信号VEN2がHレベルの期間に水平同期信号HDをカウントしてカウント値VCOUNTを出力するようにする。
なお、イネーブル信号VEN2は、常に通常撮像モードでの同期信号を基に生成される、通常撮像モードでの有効データ領域を正確に示す信号であってもよいが、図5の例のようにイネーブル信号VEN1を基準に、例えば同期タイミングをカウントするなどして生成されたものなどであってもよい。すなわち、イネーブル信号VEN2としては、あるフィールドでの有効データ領域の開始時を起点に、フリッカ1周期以上の期間だけHレベルとなる信号が生成されればよい。また、内部基準信号生成部21のカウンタ21aは、イネーブル信号を選択する構成とせず、常時イネーブル信号VEN2を基にカウント値VCOUNTを生成する構成としてもよい。
このようなイネーブル信号VEN2を利用することにより、カウント値VCOUNTの上限値はフリッカ1周期に対応するT_fk以上となる。そして、カウント値VCOUNTのカウントアップが開始されてから、そのカウント値がT_fkに達するまでの間、イネーブル信号DETECT_ENがHレベルとなる。従って、検出・低減処理部22では、このようなイネーブル信号DETECT_ENを用いることで、常に1周期分以上のフリッカ成分を含む画像信号を各検波系ブロックで取り込み、処理することが可能となる。
ただし、イネーブル信号DETECT_ENがHレベルの期間には、画像データの無効期間(垂直ブランキング期間)が存在するため、この期間では画像信号のサンプリング値が不確定となる。このため、本実施の形態では、後述するように、サンプリング(積分)処理ブロックの最終段において、無効期間における画像信号をその前後の信号から補間し、1周期分のフリッカ成分が滑らかにつながるようにする。
<フリッカ低減処理>
図6は、検出・低減処理部22の内部構成を示すブロック図である。
検出・低減処理部22は、画像信号を検波し、その検波値を正規化して出力する正規化積分値算出部110と、正規化された検波値にDFT処理を施すDFT処理部120と、DFTによるスペクトル解析の結果からフリッカ成分を推定するフリッカ生成部130と、フリッカ成分の推定値を一時的に記憶するバッファリング部140と、推定されたフリッカ成分を画像信号から除去する演算部150とを具備する。また、正規化積分値算出部110は、積分処理部111、積分値保持部112、平均値演算部113、差分演算部114、および正規化処理部115を具備する。
積分処理部111は、入力された画像信号を、イネーブル信号DETECT_ENがHレベルとなる期間(以下、サンプリング期間と呼ぶ)に亘ってラインごとに積分する。積分値保持部112は、2つのサンプリング期間に算出された積分値を一時的に保持する。平均値演算部113は、直近の3つのサンプリング期間に算出された積分値を平均化する。差分演算部114は、直近の2つのサンプリング期間に算出された積分値の差分を算出する。正規化処理部115は、算出された差分値を正規化する。
DFT処理部120は、正規化された差分値にDFTを施して周波数解析し、フリッカ成分の振幅および初期位相を推定する。フリッカ生成部130は、周波数解析による推定値から、画像信号に含まれるフリッカ成分の割合を示す補正係数を算出する。演算部150は、算出された補正係数に基づいて、画像信号からフリッカ成分を除去するための演算を行う。
なお、上記各ブロックによる処理の少なくとも一部は、システムコントローラ15でのソフトウェア処理により実行されてもよい。また、本実施の形態に係る撮像装置では、画像信号を構成する輝度信号、色差信号ごとに、この図6に示すブロックによる処理が実行される。あるいは、少なくとも輝度信号について実行し、必要に応じて色差信号、各色信号について実行するようにしてもよい。また、輝度信号については、輝度信号に合成する前の色信号の段階で実行してもよく、またこの色信号の段階における処理では、原色による色信号、補色による色信号のいずれの段階で実行してもよい。これらの色信号について実行する場合には、色信号ごとにこの図6に示すブロックによる処理が実行される。
以下、この図6を用いて、フリッカの検出および低減の処理について説明する。
一般にフリッカ成分は、被写体の信号強度に比例する。そこで、一般の被写体についての任意のサンプリング期間nおよび任意の画素(x,y)における入力画像信号(フリッカ低減前のRGB原色信号または輝度信号)をIn’(x,y)とすると、In’(x,y)は、フリッカ成分を含まない信号成分と、これに比例したフリッカ成分との和として、次式(3)で表される。
In’(x,y)=[1+Γn(y)]×In(x,y) ……(3)
ここで、In(x,y)は信号成分であり、Γn(y)×In(x,y)はフリッカ成分であり、Γn(y)はフリッカ係数である。蛍光灯の発光周期(1/100秒)に比べて1水平周期は十分短く、同一フィールドの同一ラインではフリッカ係数は一定と見なすことができるので、フリッカ係数はΓn(y)で表す。
Γn(y)を一般化するために、次式(4)に示すように、フーリエ級数に展開した形式で記述する。これによって、蛍光灯の種類によって異なる発光特性および残光特性を全て網羅した形式でフリッカ係数を表現することができる。
Figure 2006345368
式(4)中のλ0はフリッカ波形の波長であり、1フィールド当たりの読み出しライン数をMとすると、L(=M×FPS/100)ラインに相当する。ω0は、λ0で正規化された規格化角周波数である。
γmは、各次(m=1,2,3‥)のフリッカ成分の振幅である。Φm,nは、各次のフリッカ成分の初期位相を示し、蛍光灯の発光周期(1/100秒)と露光タイミングによって決まる。ただし、例えば蛍光灯の電源周波数が50Hz、画面レートが60fpsあるいは120fpsの場合のように、フリッカ波形が隣接する3つのサンプリング期間ごとに周期的に繰り返される状態となるとき、Φm,nは3つのサンプリング期間ごとに同じ値になるので、直前のサンプリング期間との間のΦm,nの差は、次式(5)で表される。
Figure 2006345368
図6に示した検出・低減処理部22では、まず、フリッカ検出用に絵柄の影響を少なくするために、積分処理部111が、入力画像信号In’(x,y)を式(6)に示すように画面水平方向に1ライン単位で積分し、積分値Fn(y)を算出する。なお、式(6)中のα(y)は、式(7)で表されるように、信号成分In(x,y)の1ライン分に亘る積分値である。
Figure 2006345368
積分処理部111は、イネーブル信号DETECT_ENがHレベルとなるサンプリング期間中でライン単位の積分値を出力する。ただし、FPS>2×fとなる高速撮像モードでは、サンプリング期間内に垂直ブランキング期間が含まれるため、積分処理部111は、垂直ブランキング期間における出力値を補間する。例えばその前後の積分結果から補間して出力する。
図7は、第1の実施の形態に係る積分処理部111の内部構成を示すブロック図である。
この図7に示すように、積分処理部111は、イネーブル信号HENに基づいて上述したライン単位の積分を実行するライン積分演算部201と、垂直ブランキング期間における積分値を補間するブランク補間部202とを備える。ブランク補間部202は、イネーブル信号VEN1に基づいて画像信号の無効期間を検出する。そして、無効期間においては、その期間の前後にライン積分演算部201から出力された値を用いて、期間の前後の積分結果が滑らかにつながるように線形補間を行う。
このような補間処理は、本来のフリッカ波形をひずませる要因になる。しかし、このひずみは、後段のDFT処理部120による低次の出力スペクトルにはほとんど影響を与えず、高次側のスペクトルにのみ影響を与える。本実施の形態のフリッカ検出処理では、後述するように、DFT演算において低次の項のみ利用すればよいことから、線形補間のように簡易な補間方法でも十分なフリッカ検出精度を得ることができる。
以下、図6に戻って説明する。
積分処理部111から出力された積分値Fn(y)は、以後のサンプリング期間でのフリッカ検出用に、積分値保持部112に一時的に記憶される。積分値保持部112は、少なくとも2つのサンプリング期間における積分値を保持できる構成とされる。
ところで、被写体が一様であれば、信号成分In(x,y)の積分値α(y)が一定値となるので、入力画像信号In’(x,y)の積分値Fn(y)からフリッカ成分α(y)×Γn(y)を抽出することは容易である。しかし、一般的な被写体では、α(y)にもm×ω0成分が含まれるため、フリッカ成分としての輝度成分および色成分と、被写体自身の信号成分としての輝度成分および色成分とを分離することができず、純粋にフリッカ成分のみを抽出することはできない。さらに、式(6)の第1項の信号成分に対して第2項のフリッカ成分は非常に小さいので、フリッカ成分は信号成分中にほとんど埋もれてしまう。
そこで、この検出・低減処理部22では、積分値Fn(y)からα(y)の影響を取り除くために、連続する3つのサンプリング期間における積分値を用いる。すなわち、この例では、積分値Fn(y)の算出時に、積分値保持部112から、1つ前のサンプリング期間での同じライン(ここではカウント値VCOUNTが同じ値となるときのラインを指す)の積分値Fn_1(y)、および2つ前のサンプリング期間での同じラインの積分値Fn_2(y)が読み出され、平均値演算部113で、3つの積分値Fn(y),Fn_1(y),Fn_2(y)の平均値AVE[Fn(y)]が算出される。
ここで、連続する3つのサンプリング期間における被写体をほぼ同一と見なすことができれば、α(y)は同じ値と見なすことができる。被写体の動きが3つのサンプリング期間を通じて十分小さければ、この仮定は実用上問題ない。さらに、連続する3つのサンプリング期間における積分値の平均値を演算することは、式(5)の関係から、フリッカ成分の位相が(−2π/3)×mずつ順次ずれた信号を加え合わせることになるので、結果的にフリッカ成分が打ち消されることになる。従って、平均値AVE[Fn(y)]は、次式(8)で表される。
Figure 2006345368
ただし、以上の説明は、上記の式(9)の近似が成り立つものとして、連続する3つのサンプリング期間における積分値の平均値を算出する場合についてであるが、被写体の動きが大きい場合には、式(9)の近似が成り立たなくなる。しかしこのような場合には、平均値化の処理に係る連続するサンプリング期間の数を3の倍数に設定することにより、時間軸方向のローパスフィルタ作用により動きの影響を低減することができる。
図6の検出・低減処理部22は、式(9)の近似が成り立つものとした場合である。この例では、さらに、差分演算部114が、積分処理部111からの当該サンプリング期間での積分値Fn(y)と、積分値保持部112からの1つ前のサンプリング期間での積分値Fn_1(y)との差分を計算し、次式(10)で表される差分値Fn(y)−Fn_1(y)を算出する。なお、式(10)も、式(9)の近似が成り立つことを前提としている。
Figure 2006345368
さらに、図6の検出・低減処理部22では、正規化処理部115が、差分演算部114からの差分値Fn(y)−Fn_1(y)を、平均値演算部113からの平均値AVE[Fn(y)]で除算することによって正規化する。
正規化後の差分値gn(y)は、上記の式(8),式(10)および三角関数の和積公式によって式(11)のように展開され、さらに式(5)の関係から式(12)で表される。なお、式(12)中の|Am|およびθmは、それぞれ式(13)および(14)で表される。
Figure 2006345368
なお、差分値Fn(y)−Fn_1(y)は、被写体の信号強度の影響が残るため、領域によってはフリッカによる輝度変化および色変化のレベルが異なってしまう。しかし、上記のように正規化することによって、全領域に亘ってフリッカによる輝度変化および色変化を同一レベルに合わせることができる。
ここで、式(13)および(14)で表される|Am|およびθmは、それぞれ、正規化後の差分値gn(y)の、各次のスペクトルの振幅および初期位相であり、正規化後の差分値gn(y)をフーリエ変換して各次のスペクトルの振幅|Am|および初期位相θmを検出すれば、次式(15)および(16)によって、上記の式(4)に示した各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φm,nを求めることができる。
Figure 2006345368
そこで、図6の検出・低減処理部22では、DFT処理部120が、正規化処理部115からの正規化後の差分値gn(y)の、フリッカの1波長分(Lライン分)に相当するデータを離散フーリエ変換する。
DFT演算をDFT[gn(y)]とし、次数mのDFT結果をGn(m)とすれば、DFT演算は次式(17)で表される。ただし、式(17)中のWは式(18)で表される。このように、DFT演算のデータ長をフリッカの1波長分(Lライン分)に設定することで、規格化角周波数ω0の整数倍の離散スペクトル群を直接求めることができ、その分、演算処理を簡略化することができる。なお、DFT演算のデータ長は、イネーブル信号DETECT_ENに基づくサンプリング期間により与えられる。
Figure 2006345368
また、DFTの定義によって、式(13)および(14)と式(17)との関係は、それぞれ次式(19)および(20)で表される。
Figure 2006345368
従って、式(15)(16)(19)(20)から、次式(21)および(22)によって各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φm,nを求めることができる。
Figure 2006345368
DFT処理部120は、まず、式(17)で定義されるDFT演算によってスペクトルを抽出し、その後、式(21)および(22)の演算によって各次のフリッカ成分の振幅γmおよび初期位相Φm,nを推定する。
なお、デジタル信号処理におけるフーリエ変換としては、一般に、高速フーリエ変換(FFT)が用いられる。しかし、FFTではデータ長が2のべき乗であることが必要であることから、本実施の形態では、DFTにより周波数解析を行い、その分、データ処理を簡略化する。実際の蛍光灯照明下では、次数mを数次までに限定してもフリッカ成分を十分に近似できるので、DFT演算においてデータをすべて出力する必要はない。従って、FFTと比較して演算効率の点でデメリットはない。
フリッカ生成部130は、DFT処理部120による振幅γmおよび初期位相Φm,nの推定値を用いて、上記の式(4)の演算処理を実行し、フリッカ成分を正しく反映しているフリッカ係数Γn(y)を算出する。なお、この式(4)の演算処理においても、実際の蛍光灯照明下では、総和次数を無限大でなく、あらかじめ定められた次数、例えば2次までに限定し、高次の処理を省略しても、実用上フリッカ成分を十分近似できる。
ここで、上記の式(3)は、次式(23)のように変形することができる。この式(23)に基づき、演算部150は、フリッカ生成部130からのフリッカ係数Γn(y)に“1”を加算した後、この加算値により画像信号を除算することで、フリッカ成分を抑圧する。
In(x,y)=In’(x,y)/[1+Γn(y)] ……(23)
ただし、上記の処理では、画像信号の積分や周波数解析などの検波系ブロックを、イネーブル信号DETECT_ENに基づくフリッカ波形の1周期を単位として動作させたことから、フリッカの推定結果に基づく補正系ブロック(演算部150)についても、フィールド単位でなくフリッカ波形の1周期を単位として動作させる方が、一連の動作の同期をとりやすくなる。
例えば、フリッカ生成部130からのフリッカ係数Γn(y)を1フィールド分だけバッファに保持するようにした場合、フリッカ波形の1周期が1垂直同期期間内に収まるならば、1フィールド内のライン数に応じて、フリッカ係数Γn(y)をバッファから順次演算部150に読み出すことで、検波系ブロックと補正系ブロックとの同期をとることができる。しかし、1垂直同期期間よりフリッカ波形の1周期の方が長い高速撮像モードで同じ手法をとると、フィールドごとにフリッカ波形の位相がずれて、正しく補正できなくなる。
そこで、本実施の形態では、演算部150の入力段に設けたバッファリング部140にフリッカ係数Γn(y)を一旦蓄積するようにし、フリッカ波形の1周期を考慮した同期制御が可能となるように、バッファリングするデータの単位や書き込み・読み出しの同期制御などを適切化する。以下、図8および図9を用いて、バッファリング部140を用いた演算部150へのデータ出力制御の例について説明する。
図8は、バッファリング部の第1の構成例を示す図である。
図8に示すバッファリング部140aは、フリッカ生成部130からのフリッカ係数Γn(y)を、フリッカ波形の1周期単位で一時的に保持する。そして、フリッカ低減部20の内部基準信号生成部21からカウント値VCOUNTの供給を受け、このカウント値VCOUNTに応じたラインに対応するフリッカ係数Γn(y)を、1周期単位のバッファ領域から演算部150に供給する。すなわち、画面単位のライン数ではなく、イネーブル信号VEN2に基づくフリッカ波形の1周期を単位としたライン数で、フリッカ係数Γn(y)の出力処理を制御することで、演算部150が適切な補正ゲインを画像信号に適用できるようになる。
また、以下の図9のような構成により、画面単位でフリッカ係数Γn(y)の出力を制御してもよい。図9は、バッファリング部の第2の構成例を示す図である。
図9に示すバッファリング部140bは、フリッカ生成部130からのフリッカ係数Γn(y)を、画面単位(この例ではフィールド単位)で一時的に保持する。例えば、1フィールドに対応するフリッカ係数Γn(y)を収容可能なバッファ領域を複数用意しておく。
また、内部基準信号生成部21からは、画面数を示すカウント値FieldCount、および画面単位(ここではフィールド単位)のライン数を示すカウント値VCOUNT_FIELDとを、バッファリング部140bに供給させる。内部基準信号生成部21において、カウント値FieldCountは、画面レートに応じたイネーブル信号VEN1の立ち上がり時にカウントアップされ、通常撮像モードに対応するイネーブル信号VEN2の立ち上がり時にリセットされる。また、カウント値VCOUNT_FIELDは、イネーブル信号VEN1の立ち上がり時を起点として、この信号がHレベルの期間に水平同期信号HDをカウントする。
フリッカ生成部130からは、対応するフィールドごとに位相が調整されたフリッカ係数Γn(y)が、バッファリング部140bの上記バッファ領域に順次供給される。例えば、1周期分のフリッカ係数Γn(y)が複数フィールドに跨る場合に、跨った次のフィールドに対応するバッファ領域の先頭では、フリッカ係数Γn(y)が垂直ブランキング期間の終了後の値となるようにフリッカ係数Γn(y)の位相が調整される。
バッファリング部140bは、カウント値FieldCountに応じてフィールド単位のバッファ領域を順次選択し、カウント値VCOUNT_FIELDに応じたラインに対応するフリッカ係数Γn(y)を、選択されたバッファ領域から演算部150に読み出す。これにより、フィールド単位での読み出しが行われながらも、演算部150において適切な補正ゲインが画像信号に適用されるようになる。
以上のフリッカ検出方法によれば、積分値Fn(y)ではフリッカ成分が信号成分中に完全に埋もれてしまう、フリッカ成分が微少な黒の背景部分や低照度の部分などの領域でも、差分値Fn(y)−Fn_1(y)を算出し、これを平均値AVE[Fn(y)]で正規化することによって、フリッカ成分を高精度で検出することができる。
また、フリッカ係数Γn(y)の算出にあたっては、次数を数次までに限定できるので、比較的簡易な処理でフリッカ検出を高精度化できる。なお、適当な次数までのスペクトルからフリッカ成分を推定することは、正規化後の差分値gn(y)を完全に再現しないで近似することになるが、これによって、かえって、被写体の状態によって正規化後の差分値gn(y)に不連続な部分を生じても、その部分のフリッカ成分を精度よく推定できることになる。
そして、動作の基準信号としてイネーブル信号VEN2を利用して、画像信号の積分単位やDFTでの処理単位をフリッカ波形の1周期単位とすることにより、通常撮像モードだけでなく、フリッカ波形の1周期が垂直同期期間より長くなる高速撮像モードに対しても、上記の高精度なフリッカ検出アルゴリズムを適用できるようになる。例えば、このフリッカ検出アルゴリズムを実現する処理回路に対して、イネーブル信号DETECT_ENやカウント値VCOUNTを生成する回路など、簡単な処理機能を追加することで、高速撮像モードに適用可能になる。従って、画面レートに関係なく、高精度なフリッカ検出を低コストで実現できる。
なお、上記の実施の形態では、差分値Fn(y)−Fn_1(y)を平均値AVE[Fn(y)]で正規化することで、有限の計算精度を効果的に確保することができた。しかし、例えば、要求される計算精度を満足できる場合には、積分値Fn(y)を直接、平均値AVE[Fn(y)]で正規化してもよい。
また、平均値AVE[Fn(y)]の代わりに、積分値Fn(y)で正規化してもよい。この場合、フリッカ波形の周期と画面レートとの関係で、フリッカ波形が複数画面ごとの繰り返し性を持たなくなる場合でも、フリッカを高精度に検出してその成分を低減させることができる。
さらに、上記の実施の形態では、入力画像信号In’(x,y)を1ライン分に亘って積分した場合を示したが、この積分は絵柄の影響を少なくしてフリッカ成分のサンプリング値を得るためであるので、1ライン以上の時間に亘って積分を行ってもよい。また、その際には、積分を行う期間内においてサンプリング対象とする画素を間引いてもよい。実際上は、画面内フリッカの1周期、すなわちLラインで、数個以上ないし10個以上のサンプリング値を得ることが望ましい。
<他の実施の形態>
次に、図10〜図13を用いて、本発明の第2および第3の実施の形態に係る撮像装置について説明する。これらの撮像装置の基本的な構成は、上記の第1の実施の形態の場合と同様である。ただし、検出・低減処理部22の備える積分処理部111の構成のみが異なり、これにより、垂直ブランキング期間における積分値の出力方法が異なるものとなっている。
図10は、第2の実施の形態に係る積分処理部111の内部構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態に係る積分処理部111は、図7の同じ構成のライン積分演算部201と、ホールド処理部203とを備えている。ホールド処理部203は、イネーブル信号VEN1がLレベルとなる垂直ブランキング期間において、その直前にライン積分演算部201から出力された値をホールドして、次の有効期間が開始されるまで同じ値を出力し続ける。このような構成とすることで、図7の構成と比較して回路構成を単純化し、回路規模や製造コストを低減することができる。
図11は、第2の実施の形態において推定されるフリッカ波形の例を示す図である。なお、ここでは例として、高速撮像モードでの画面レートを通常時の4倍とした場合を示している(後の図13も同様)。
この図11に示すフリッカ波形のように、本実施の形態の積分処理部111では、第1の実施の形態と比較してフリッカ波形の歪みの度合いが大きくなる。しかし、画面レートが高くなるほど、垂直ブランキング期間がフリッカ波形の周期と比較して十分短くなり、そのためにDFT処理部120からの低次の出力スペクトルにはほとんど影響が与えられず、高次側にのみ影響が出ること、および、上述したフリッカ検出アルゴリズムではDFT演算において低次の項のみ利用すればよいことから、本実施の形態の構成としても、実用上十分なフリッカ検出・補正精度を得ることができる。
図12は、第3の実施の形態に係る積分処理部111の内部構成を示すブロック図である。
第3の実施の形態に係る積分処理部111は、図7の同じ構成のライン積分演算部201と、AND(論理積)ゲート204とを備えている。ANDゲート204の一方の入力端子にはライン積分演算部201からの積分値が入力され、他方の入力端子にはイネーブル信号VEN1が入力される。これにより、イネーブル信号VEN1がLレベルとなる垂直ブランキング期間において、出力される積分値が“0”に固定される。このような構成とすることで、図10に示した第2の実施の形態の場合より、さらに回路構成が単純化され、回路規模や製造コストを低減することができる。
図13は、第3の実施の形態において推定されるフリッカ波形の例を示す図である。
この図13に示すフリッカ波形のように、本実施の形態の積分処理部111では、第2の実施の形態と比較しても、さらにフリッカ波形の歪みの度合いが大きくなる。しかし、第2の実施の形態の場合と同様の理由により、実用上十分なフリッカ検出・補正精度を得ることができる。
なお、上記の実施の形態では、撮像素子としてCMOSイメージセンサを用いた場合について説明したが、CMOSイメージセンサ以外のMOS型イメージセンサなど、他のXYアドレス走査型の撮像素子を用いた場合にも本発明を適用可能である。また、本発明は、XYアドレス走査型の撮像素子を用いた様々な撮像装置、およびこのような撮像機能を具備する携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants)などの機器に対して適用することもできる。
さらに、例えばPC(パーソナルコンピュータ)などに接続されるテレビ電話用あるいはゲームソフト用などの小型カメラによる撮像信号に対する処理や、撮像された画像を補整するための処理などを行う画像処理装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、この装置が有すべき機能(上記のフリッカ低減部20などに対応する機能)の処理内容を記述したプログラムが提供される。そして、そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録された光ディスクや半導体メモリなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
本発明の実施の形態に係る撮像装置の要部構成を示すブロック図である。 カメラ処理回路の内部構成を示すブロック図である。 通常撮像モードでのサンプリング動作を説明するためのタイミングチャートである。 高速撮像モードでのサンプリング動作を説明するための第1のタイミングチャートである。 高速撮像モードでのサンプリング動作を説明するための第2のタイミングチャートである。 検出・低減処理部の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る積分処理部の内部構成を示すブロック図である。 バッファリング部の第1の構成例を示す図である。 バッファリング部の第2の構成例を示す図である。 第2の実施の形態に係る積分処理部の内部構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態において推定されるフリッカ波形の例を示す図である。 第3の実施の形態に係る積分処理部の内部構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態において推定されるフリッカ波形の例を示す図である。 XYアドレス走査型の撮像素子を持つカメラにより蛍光灯照明下で撮影した場合のフリッカレベルとシャッタスピードとの関係を示すグラフである。 通常撮像時および高速撮像時における垂直同期周波数とフリッカ波形との関係を示す図である。
符号の説明
11……光学ブロック、11a……ドライバ、12……CMOS型イメージセンサ(CMOSセンサ)、12a……タイミングジェネレータ(TG)、13……アナログフロントエンド(AFE)回路、14……カメラ処理回路、15……システムコントローラ、16……入力部、17……グラフィックI/F、17a……ディスプレイ、20……フリッカ低減部、21……内部基準信号生成部、21a……カウンタ、22……検出・低減処理部、30……基準信号生成部、31〜33……処理ブロック

Claims (13)

  1. 画像信号を処理する画像処理装置において、
    蛍光灯照明下で画像上に生じるフリッカの1周期分以上の長さを持つ検波期間ごとに前記画像信号を取り込み、取り込んだ前記画像信号を1水平同期期間以上の単位で積分する積分手段と、
    前記積分手段による積分結果を用いた前記検波期間単位の周波数解析結果を基にフリッカ成分を推定するフリッカ検出手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 現在の前記画像信号の画面レートに関係なく、画面の切り替え周期がフリッカの1周期より長い画面レートでの垂直方向の画像信号有効期間を示すイネーブル信号を基に、前記検波期間のタイミングを与える基準信号を生成して、前記積分手段および前記フリッカ検出手段に対して供給する基準信号出力手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記積分手段は、前記検波期間が複数フレームまたは複数フィールドに跨る場合、前記検波期間内の垂直ブランキング期間において、その前後の積分結果から補間した値を積分結果として出力することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記積分手段は、前記検波期間が複数フレームまたは複数フィールドに跨る場合、前記検波期間内の垂直ブランキング期間において、その直前の積分結果と同じ値を出力し続けることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記積分手段は、前記検波期間が複数フレームまたは複数フィールドに跨る場合、前記検波期間内の垂直ブランキング期間において、一定の値を積分結果として出力し続けることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記フリッカ検出手段により推定されたフリッカ成分を打ち消すように前記画像信号を補正する補正手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記フリッカ検出手段によるフリッカ成分の推定結果を前記検波期間ごとに一時的に記憶し、前記検波期間ごとの記憶データを前記補正手段に順次供給するバッファ手段をさらに有することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 前記検波期間が複数フレームまたは複数フィールドに跨る場合に、前記フリッカ検出手段によるフリッカ成分の推定結果を、位相が適正化された状態でフレーム単位またはフィールド単位で一時的に保持し、前記補正手段への入力画像信号に対応するフレーム単位またはフィールド単位の記憶領域を選択して、当該記憶領域のデータを前記補正手段に順次供給するバッファ手段をさらに有することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  9. 前記フリッカ検出手段は、前記積分手段からの積分値、または、隣接する前記検波期間における前記積分値の差分値を、正規化して出力し、正規化後の前記積分値または前記差分値のスペクトルを抽出して、前記スペクトルからフリッカ成分を推定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  10. 前記フリッカ検出手段は、前記差分値を、連続する複数の前記検波期間における前記積分値の平均値で除算することで正規化することを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  11. 前記フリッカ検出手段は、前記差分値を前記積分値で除算することで正規化することを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  12. XYアドレス走査型の固体撮像素子を用いて画像を撮像する撮像装置において、
    撮像により得られた画像信号を、蛍光灯照明下で画像上に生じるフリッカの1周期分以上の長さを持つ検波期間ごとに取り込み、取り込んだ前記画像信号を1水平同期期間以上の単位で積分する積分手段と、
    前記積分手段による積分結果を用いた前記検波期間単位の周波数解析結果を基にフリッカ成分を推定するフリッカ検出手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  13. 蛍光灯照明下で画像上に生じるフリッカを検出するための画像処理方法において、
    積分手段が、フリッカの1周期分以上の長さを持つ検波期間ごとに画像信号を取り込み、取り込んだ前記画像信号を1水平同期期間以上の単位で積分するステップと、
    フリッカ検出手段が、前記積分手段による積分結果を用いた前記検波期間単位の周波数解析結果を基にフリッカ成分を推定するステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
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