JP2006343959A - 操作システム - Google Patents
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Abstract
【課題】OA機器や家電機器における操作部をオペレータの使用方法や操作方法に合わせて最適にカスタマイズできるようにする。
【解決手段】操作装置70とその操作に応じて動作する処理装置80とを有する操作システムであって、操作装置は、それぞれが、オペレータが操作するための操作部と、操作部の操作を検出する検出部と、それぞれの操作ユニットを識別するための識別番号を記憶する記憶部と、検出部により検出された操作信号と記憶部に記憶されている識別番号とを送信する送信部とを備える複数の操作ユニット13a,13b,13cと、複数の操作ユニットを支持する支持部材50とを備え、処理装置は、送信部からの信号を受信する受信部と、操作ユニットの識別番号に対応する処理装置の動作を記憶する第1の記憶部と、受信した操作ユニットの操作信号と識別番号とに基づいて、操作ユニットの識別番号に対応する動作を実行する実行部とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】操作装置70とその操作に応じて動作する処理装置80とを有する操作システムであって、操作装置は、それぞれが、オペレータが操作するための操作部と、操作部の操作を検出する検出部と、それぞれの操作ユニットを識別するための識別番号を記憶する記憶部と、検出部により検出された操作信号と記憶部に記憶されている識別番号とを送信する送信部とを備える複数の操作ユニット13a,13b,13cと、複数の操作ユニットを支持する支持部材50とを備え、処理装置は、送信部からの信号を受信する受信部と、操作ユニットの識別番号に対応する処理装置の動作を記憶する第1の記憶部と、受信した操作ユニットの操作信号と識別番号とに基づいて、操作ユニットの識別番号に対応する動作を実行する実行部とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、情報機器や家庭電化製品等を操作するためのシステムにおいて、オペレータに最適にカスタマイズした操作装置を提供する技術に関する。
近年のOA機器や家電機器(以下、総称して情報機器と呼ぶ)は、性能の進歩にともない、多種の機能を一台の機器で動作させることが可能となってきているが、それに従って、これらの多種の機能を制御するための効率的なユーザインターフェースが必要になってきた。
従来より、機器のユーザインターフェースとしては、操作ボタンや回転ボリュームなどのように、指の感覚で判別でき、かつ指の操作により入力を行うデバイス(以下、操作ユニットと呼ぶ)が広く用いられている。そして、オペレータがその操作ユニットを物理的に押したり、回転させたときの信号を検知することが一般に行われている。
一つの機能に一つの操作ユニットを対応させる方法は、単純でわかりやすいユーザインターフェースを構築することができる。しかし一方では、多種の機能を持つ装置をこの方法で制御するためには、その機能に応じただけの操作ユニットが必要になり、機器に占める操作部の面積が大きくなる問題がある。また、コストが高くなるという問題もある。
一方、操作ユニットの数を増加させずに、多種の機能に対応させる場合には、各操作ユニットの組合せを利用して機能に対応させたり、いわゆるモード設定と呼ばれている方法を用いて一つの操作ユニットに複数の機能を対応させる必要があり、ユーザにとって分りにくいユーザインターフェースになりがちであった。
このため、近年では、表示画面に透明なタッチパネルを重ねた入力装置(以下、タッチパネル入力装置と呼ぶ)もよく使われている。タッチパネル入力装置では、表示画面に、ガイダンスと共に操作ボタンを表示し、操作ボタン上を指などでタッチすることにより、操作を行うことができる。表示画面は、適宜書き換えることができ、画面上の操作ボタンも、任意の位置や形状で表示することができるので、タッチパネル入力装置の表示画面を変更するだけで、各種の機能に対応したユーザインターフェースを実現することができる。
多種の機能を操作するユーザインターフェースを、このタッチパネル入力装置を用いて実現する典型的方法としては、階層的なメニュー画面により、操作者に所望の機能を選択させ、その後、その機能の操作画面を表示し、所望の操作を実行する方法がある。
特開平8−185288号公報
オペレータが情報機器を操作する場合、情報機器が多種の機能を有していても、実際の操作で頻繁に使用する機能は、比較的少数に限定されている場合が多い。従って、多種類の機能からこれらの頻繁に使用する少数の機能を選択し、その機能について効率よく操作するためのユーザインターフェースが重要である。また、タッチパネル入力装置では、操作ボタンは画面上に表示されるだけなので、操作する場合、常に操作装置を目視する必要がある。また、操作入力が確実にできたかどうかは指の触覚では分らないので、操作に関しては常に注意が必要である。このため、オペレータの操作効率が低下する原因となり、操作ユニットを使ったユーザインターフェースのように、指の感覚で操作できるユーザインターフェースが強く望まれる。
オペレータに応じて操作方法を変更する技術に関して、特開平8−185288号公報(特許文献1)には、タッチパネル入力装置を用いて、パネル操作に関する処理と表示を変更することで、操作体系をオペレータにより変更できる技術が開示されている。
また、パソコンでは、キーボードのファンクションキーに、オペレータの所望のコマンドを設定し、オペレータが良く使う機能を、ファンクションキー操作で行うようにしたアプリケーションソフトウエアも考案されている。しかし、キーボード上のキーを利用するため、キー位置および数は固定されており、オペレータが効率よく操作を行えるようにするための変更はできない。さらに、オペレータの操作効率に合わせて、キー位置の配置を変更しようとすると、オペレータ毎に特別なキーボードを開発する必要があり、コスト的に不可能である。
したがって、上記の従来のいずれの方法においても、操作ボタンや回転ボリュームなどのように、指の感覚で判別できかつ指の操作により入力が行えるユーザインターフェースとして好適なデバイスを用いながら、オペレータの使用方法や操作方法に合わせて最適にカスタマイズした操作装置を作ることは、困難であった。
したがって、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、OA機器や家電機器における操作部をオペレータの使用方法や操作方法に合わせて最適にカスタマイズできるようにすることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる操作システムは、オペレータが操作する操作装置と、該操作装置の操作に応じて動作する処理装置とを有する操作システムであって、前記操作装置は、複数の操作ユニットであって、該複数の操作ユニットのそれぞれが、オペレータが操作するための操作部と、該操作部の操作を検出する検出手段と、それぞれの操作ユニットを識別するための識別番号を記憶する記憶手段と、前記検出手段により検出された操作信号と前記記憶手段に記憶されている識別番号とを送信する送信手段とを備える複数の操作ユニットと、該複数の操作ユニットを支持する支持部材とを備え、前記処理装置は、前記送信手段により送信された信号を受信する受信手段と、前記操作ユニットの識別番号に対応する前記処理装置の動作を記憶する第1の記憶手段と、前記受信手段が受信した前記操作ユニットの操作信号と識別番号とに基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されている前記操作ユニットの識別番号に対応する動作を実行する実行手段とを備えることを特徴とする。
また、この発明に係わる操作システムにおいて、前記処理装置は、前記複数の操作ユニットの前記支持部材上でのレイアウト情報を記憶する第2の記憶手段と、該第2の記憶手段に記憶されているレイアウト情報を出力する出力手段とをさらに備えることを特徴とする。
また、この発明に係わる操作システムにおいて、前記出力手段は、前記複数の操作ユニットの背後に配置されたディスプレイであることを特徴とする。
また、この発明に係わる操作システムにおいて、前記出力手段は、前記レイアウト情報を印刷媒体に印刷する印刷手段であることを特徴とする。
また、この発明に係わる操作システムにおいて、前記印刷手段により印刷された前記レイアウト情報を前記複数の操作ユニットの背後に配置したことを特徴とする。
また、この発明に係わる操作システムにおいて、前記複数の操作ユニットは、前記支持部材に対して任意の位置に取り付け可能であることを特徴とする。
また、この発明に係わる操作システムにおいて、前記複数の操作ユニットの前記支持部材上でのレイアウト情報を記憶する第2の記憶手段と、該第2の記憶手段に記憶されているレイアウト情報を出力する出力手段とをさらに備え、前記第2の記憶手段と前記出力手段は、ネットワークにより前記処理装置に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、OA機器や家電機器における操作部をオペレータの使用方法や操作方法に合わせて最適にカスタマイズすることが可能となる。
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる操作システム100の構成を示す図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる操作システム100の構成を示す図である。
操作システム100は、オペレータが操作する操作装置70と、操作装置70から無線で送信される信号に基づいて動作を行なう、例えばFAX装置などからなる処理装置80とを備えている。なお、操作装置70は、通常、処理装置80の取り付け個所80aに取り付けて使用されるが、操作装置70からの無線信号が処理装置80に届く範囲内であれば、処理装置80から離して使用してもよい。
操作装置70は、オペレータが指の感触で操作可能な複数の操作ユニット13a,13b,13c,…と、これらの操作ユニットを取り付ける透明なアクリル板等からなる取り付けパネル50と、液晶表示装置等からなる表示パネル60とを備えて構成される。
操作ユニット13a,13b,13c,…は、オペレータが指の感触で操作の成否を確認することができるように、例えばボリューム、押しボタン等から構成されており、図1においては、操作ユニット13aがボリューム、操作ユニット13b,13cが押しボタンとして示されている。各操作ユニット13a,13b,13c,…は、それぞれ個々に処理装置80と無線通信可能に構成されており、個々の操作ユニット13a,13b,13c,…が独立に処理装置80に操作信号を送信可能である。
各操作ユニット13a,13b,13c,…は、取り付けパネル50の任意の位置に接着、ピン止め、ネジ止め等の方法により取り付け可能であり、その配置をオペレータが使いやすいように自由にカスタマイズすることができる。各操作ユニットを取り付ける取り付けパネル50は、ネジ止め等の方法により、表示パネル60の前面に着脱可能に取り付けられる。
表示パネル60は、各操作ユニット13a,13b,13c,…の取り付けパネル50上の取り付け位置座標の情報に基づいて、図4に示すように、各操作ユニットの操作ユニット番号(図4において14a〜14fで示される)や、その操作ユニットの機能を表わす文字列(図4において15a〜15fで示される)等を各操作ユニットの近くに表示する(この表示を、以下では操作ユニット配置のレイアウト図と呼ぶ)。これらの番号や文字列は、透明な取り付けパネル50を通して操作装置70の前面側から見ることができるので、オペレータは、カスタマイズされて自由に配列された各操作ユニット13a,13b,13c,…の機能を容易に判別することができる。
上記のような構成により、オペレータの使用方法や操作方法に合わせて最適にカスタマイズされた操作装置を実現することができる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係わる操作ユニット13(図1では、13a,13b,13c,…で示されている)の構成を説明するためのブロック図である。
図2において、1は処理装置80に信号を送信するための通信部、2は操作ユニットを識別するために各操作ユニットに個別につけられている操作ユニット番号を記憶する記憶部、3はオペレータによる操作部3aに対する操作を検出する検出部、4は処理部で、検出部3で検出した情報と記憶部2に記憶されている操作ユニット番号を通信部1を介して、処理装置80に送信するための処理を行なう。検出部3は、操作部3aを構成する押しボタンに対するオペレータの操作を電気的に検知するスイッチ式のものや、操作部3aを構成するボリュームつまみに対するオペレータの操作回転角度を電気的に検知するように構成されたボリューム式のものや、操作部3aを構成する押しボタンに対するオペレータの押下操作の圧力を検知する圧力センサー式のものなど、オペレータの指の操作を検知し、電気的信号に変換するものなら、いずれの構成でもよい。通信部1から送信される信号は、検出部3がボリューム式や圧力センサー式のように、単に操作された信号以外に、回転角度や圧力値のような付属情報も検出する場合は、これらの情報を付属情報として、操作ユニット番号と共に、処理装置80に送信する。
操作ユニット13の電源に関しては、各操作ユニットに電池を内蔵するか、もしくは、外部から電磁誘導等の方法で電源を供給するなど、操作ユニット13の位置を固定しないものであれば、いずれの電源でもよい。
図3は、本発明の第1の実施形態に係わる処理装置80の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態においては、処理装置80はFAX装置である。
図3において、5は前述の操作ユニット13からの信号を受信するための通信部、6は後述のレイアウト図出力処理(図8参照)や、操作ユニット13からの受信信号のコマンド変換処理(図9参照)等を実行するための処理部、7は処理装置80の操作を行うための操作部、8は後述の操作ユニット定義テーブル17(図5参照)を記憶する第1の記憶部、9は後述のレイアウト定義テーブル20(図6参照)を記憶する第2の記憶部、60は前述した操作ユニット配置のレイアウト図を出力(表示)するための表示パネル、11は処理装置80のその他の制御部で、本実施形態では、スキャナ読み込みや、読み込んだデータのEメール送信などの処理ができるものとする。その他の制御部でできる処理としては、これら以外でも、FAX送信、印刷出力など、いずれの処理でもよい。本処理装置80では、処理装置が行う各機能は、操作部7からの操作入力だけでなく、対応する内部コマンドを用いて、処理部6で実行することができるように構成されている。
図4は、本実施形態に係わる、オペレータの操作に最適にカスタマイズされた操作装置70の一例を説明するための図である。
図4において、50は操作ユニットを配置するための取り付けパネルであり、その後方に表示パネル60が配置されている。表示パネル60には、後述のレイアウト図出力(図7参照)が表示される。表示パネル60に表示される文字列15a〜15fは、オペレータが操作で頻繁に使用する機能で、13a〜13fはそれぞれの機能を操作するための操作ユニットである。前述したように、操作ユニットは、取り付けパネル50上の任意の位置に配置できるので、オペレータが操作する上で最適になるように、各操作ユニットが取り付けパネル50上に配置される。
操作する機能に応じて、操作ユニットの種類があらかじめ決められており、読込濃度15aを操作する操作ユニット13aは、回転して操作量を調節するボリューム式の装置、その他の機能15b〜15fを操作する操作ユニット13b〜13fは、押下により操作するスイッチ式の装置である。各操作ユニットの電源は、各操作ユニットに個別に内蔵された電池から供給されるか、又は、取り付けパネル50に内蔵された電気回路から電磁誘導により供給される。この電磁誘導は、取り付けパネル50上の任意の位置で、操作ユニットに電源が供給できるように構成されており、上述したように、操作ユニットを、オペレータが操作する上で最適になるよう、取り付けパネル50上に配置することができる。なお、このような、電磁誘導の電気回路は、周知の技術を用いて容易に作ることができる。また、電磁誘導の電気回路は、電磁誘導のための電極等に透明なものを用いれば、透明な取り付けパネル50に内蔵することが可能である。
表示パネル60に表示される文字14a〜14fは操作ユニット番号で、操作ユニットを取り付けパネル50上に配置するときは、この番号に対応した操作ユニットを配置する。操作ユニットは、接着剤や、ピン等の何らかの方法で、取り付けパネル50に固定するものとする。
16a〜16bは操作を分りやすくするために表示パネル60上に表示されている、任意のコメントである。
図5は、操作ユニットからの信号を処理装置80が受信したときの処理装置の処理をきめるための操作ユニット定義テーブルの内容を示す図である。
操作ユニット定義テーブルには、操作ユニット番号18とその操作ユニット番号からの信号を受信したとき対応する機能を実行するための内部コマンド19が対になって格納されている。
図6は、操作ユニットを取り付けパネル50(表示パネル60)上に配置した情報を記憶しているレイアウト定義テーブル20を説明する図である。レイアウト定義テーブルは、操作パネル情報部21と、操作ユニットレイアウト部22と、コメントレイアウト部28とを備えて構成されている。なお、本実施形態では、取り付けパネル50(表示パネル60)上の任意の位置は、図7に示すように、表示パネル60の頂点を原点にとり、横方向をx軸、縦方向をy軸として、x、yの座標で表わすこととする。
操作パネル情報部21には、表示パネル60全体の形状に関する情報が格納されており、本実施形態では、縦と横の長さが格納されている。また、操作ユニットレイアウト部22は、各操作ユニットの配置と表示パネル60上に表示するための操作ユニットの名称を定義するためのもので、操作ユニット定義テーブルで定義された各操作ユニット番号に対して、その操作ユニット番号23、操作ユニットを配置する位置情報24(本実施形態では、x座標25とy座標26)、操作ユニットの名称27が格納されている。操作ユニットの位置は、図7の36a, 36bに示すように、操作ユニットの中心位置のx、y座標で指定するものとする。コメントレイアウト部28は、レイアウト出力図に表示するその他のコメントを定義するためのもので、表示するコメントにつけたコメント番号29、そのコメント番号を表示するときの位置情報30(本実施形態では、x座標31とy座標32)、実際に表示するコメント内容33から構成されている。コメントの位置は、図7の37a, 37bで示すように、コメント先頭の位置のx、y座標で指定するものとする。
図7は、本実施形態において表示パネル60に表示されるレイアウト図出力の説明図である。
図7において、34が表示されたレイアウト図全体で、表示パネル60に対応した形状・サイズになっている。また、35a〜35fは、操作ユニットを配置する場所を示すためのガイド用表示、15a〜15fは、操作ユニットの名称、14a〜14fは操作ユニット番号、16a〜16bは操作を分りやすくするための任意のコメントである。
次に、本実施形態で、図4で示した、オペレータに最適な操作パネルを作成する手順と、このようにして作成された操作パネルを操作したときの、処理装置の動作について説明する。
操作パネルの作成は以下の手順で行う。
(1)オペレータは、処理でよく使用する機能を選択する。図4の例では、よく使用する機能として、「スキャナ読み込み15b」、「読み込み濃度設定15a」、 読み込みモード設定に関して、「カラー読み込み15c」と「白黒読み込み15d」の設定、さらに読み込んだデータをEメールで送信する機能に関して、「A商事会社へ送信15e」と、「B商事会社へ送信15f」を設定する機能を選択したものとする。
(2)次に、機能毎にあらかじめ決められている操作ユニットの種類に従って、これらの機能を操作するために必要な操作ユニットを選び、操作する際に最適になるように、操作パネル上での操作ユニットの配置を決める。各操作ユニットには、あらかじめ操作ユニット番号が付けられているが、本実施形態では、ボリューム形式の操作ユニットには、1〜9までの番号が、スイッチ形式の操作ユニットには、10以降の番号が割り振られているものとする。
(3)上記(2)で配置した各操作ユニットについて、その操作ユニットで実行する機能と、操作ユニット番号の対応を、処理装置の操作部7から入力し、操作ユニット定義テーブル17を作成する。なお、操作ユニット定義テーブルでは、実行する機能については内部コマンドで記述する。
(1)オペレータは、処理でよく使用する機能を選択する。図4の例では、よく使用する機能として、「スキャナ読み込み15b」、「読み込み濃度設定15a」、 読み込みモード設定に関して、「カラー読み込み15c」と「白黒読み込み15d」の設定、さらに読み込んだデータをEメールで送信する機能に関して、「A商事会社へ送信15e」と、「B商事会社へ送信15f」を設定する機能を選択したものとする。
(2)次に、機能毎にあらかじめ決められている操作ユニットの種類に従って、これらの機能を操作するために必要な操作ユニットを選び、操作する際に最適になるように、操作パネル上での操作ユニットの配置を決める。各操作ユニットには、あらかじめ操作ユニット番号が付けられているが、本実施形態では、ボリューム形式の操作ユニットには、1〜9までの番号が、スイッチ形式の操作ユニットには、10以降の番号が割り振られているものとする。
(3)上記(2)で配置した各操作ユニットについて、その操作ユニットで実行する機能と、操作ユニット番号の対応を、処理装置の操作部7から入力し、操作ユニット定義テーブル17を作成する。なお、操作ユニット定義テーブルでは、実行する機能については内部コマンドで記述する。
本実施形態では、図5に示すように、操作ユニット番号1,10〜12については、実行する機能と直接対応するコマンドを入力する。操作ユニット番号13,14のA商事会社への送信、B商事会社への送信に関しては、あらかじめ、処理装置80が持っている機能を利用して、Eメール送信先アドレス帳のアドレス番号1にA商事会社のEメールアドレスを、アドレス番号2にB商事会社のアドレスを登録しておき、操作ユニット定義テーブルの内部コマンド設定では、アドレス番号1へのEメール送信、アドレス番号2へのEメール送信を実行する内部コマンドを入力する。
(4)表示パネル60のサイズ情報、上記(2)で決めた操作ユニット配置を元に、レイアウト定義テーブル20の各項目を操作部7から入力する。各操作ユニットの名称は、操作ユニットに対応する機能の名称を入力する。また、操作ユニットの配置などを分かりやすくするために、表示パネル60上に表示しておきたいコメントについて、そのコメントの位置とコメント内容も入力する。
(4)表示パネル60のサイズ情報、上記(2)で決めた操作ユニット配置を元に、レイアウト定義テーブル20の各項目を操作部7から入力する。各操作ユニットの名称は、操作ユニットに対応する機能の名称を入力する。また、操作ユニットの配置などを分かりやすくするために、表示パネル60上に表示しておきたいコメントについて、そのコメントの位置とコメント内容も入力する。
本実施形態での入力例を図6に示す。
次に、このようにして設定されたレイアウト定義テーブル20をもとにして、レイアウト図を表示する処理を説明する。
図8はレイアウト図の表示処理を説明するためのフローチャートである。
本処理を開始すると、最初に、操作パネル情報21の内容を元に操作パネルの輪郭を描画(表示)する(ステップS101)。次に、操作ユニットレイアウト部22から、総操作ユニット数を求めそれをnに代入し(ステップS102)、1番目〜n番目までの各操作ユニットについて、位置情報24をもとに操作ユニットの配置位置を描画(表示)し(ステップS103)、操作ユニット番号、名称を描画(表示)する(ステップS104)。操作ユニット番号と名称を描画(表示)する位置は、対応する操作ユニットの近くのあらかじめ決められた位置とする。最後にコメントレイアウト部28から、総コメント数を求めそれをnに代入し(ステップS105)、1〜nまでの各コメント番号のコメントに関して、コメントの位置にコメント内容を描画(表示)する(ステップS106)。
図9は、オペレータが表示パネル60上の操作ユニットを操作したときの、処理装置80の処理を説明するためのフローチャートである。
操作ユニットから信号を受信したら(ステップS201)、受信した内容に従って、操作ユニット番号をnに、受信信号に付属情報がある場合は、その値をaにセットする(ステップS202)。ここで、付属情報とは、操作ユニット13aのようなボリューム式操作ユニットの回転角情報のように、操作ユニットの検出部3が検出する情報で、後述する内部コマンドCを動かすときに必要になる情報である。付属情報がない場合はaには、0をセットする。
操作ユニット定義テーブルから、操作ユニット番号nに対応する内部コマンドCを得る(ステップS203)。最後に、コマンドCと操作ユニットから送られてきた付属情報aをもとに該当処理を行うための制御コードを作成し(ステップS204)、制御コードの処理を実行する(ステップS205)。
第1の実施形態での操作ユニットの電源は、取り付けパネル50に内蔵された電気回路から電磁誘導で供給されたが、もちろん、各操作ユニットに電池を内蔵させそれにより電源を供給するようにしても良い。各操作ユニットに電池を内蔵した場合は、取り付けパネル50に電磁誘導のための回路が不要になる。
第1の実施形態の表示パネルは長方形の形状であるが、本発明を実施する上で、表示パネルの形状は任意でよく、表示パネル上に操作ユニット、コメントの配置位置をきめる座標系を表示パネルの形状に合わせて決めれば、任意の形状の表示パネルでも、第1の実施形態で説明した方法と、全く同じ方法で、本発明を実施することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、表示パネル60に図7に示したようなレイアウト図を表示したが、図7に示したようなレイアウト図を高分子フィルム、紙などの印刷媒体に印刷し、この印刷した印刷媒体を図1における表示パネル60の代わりに配置してもよい。
第1の実施形態では、表示パネル60に図7に示したようなレイアウト図を表示したが、図7に示したようなレイアウト図を高分子フィルム、紙などの印刷媒体に印刷し、この印刷した印刷媒体を図1における表示パネル60の代わりに配置してもよい。
このようにすれば、処理装置80に高価な表示パネル60を配置しなくてよくなるため、処理装置のコストを大幅に低減することが可能となる。
この場合、図3に示した処理装置80のブロック図における表示パネル60を、図10に示すように印刷媒体の出力部(印刷部)10に置き換えれば、処理装置80において、第2の記憶部9に記憶されているレイアウト定義テーブル20(図6)の内容に基づいて、図8に示したフローチャートに従って図7に示したレイアウト図を出力(印刷)することが可能となる。
また、第1の実施形態では、取り付けパネル50に、操作ユニットに電源を供給するための電磁誘導回路を内蔵させるようにしたが、本実施形態では、表示パネル60が必要なくなるので、表示パネル60の代わりに配置した印刷媒体の裏側に電磁誘導のための回路を配置するようにしてもよい。
また、第1の実施形態では、処理装置80は、操作ユニットのレイアウト情報を記憶する第2の記憶部9を有しているが、この第2の実施形態では、この機能は必須ではない。いずれかの方法で、図7に示すレイアウト図34を印刷すれば、それをもとに操作ユニットを使って、オペレータに最適な操作装置を作成することが可能である。さらに、配置された操作ユニットの操作ユニット番号から、第1の実施形態と同様な方法で、操作ユニット定義テーブル17を作成すれば、第1の実施形態の図9のフローチャートに従って、操作装置70から処理装置80を操作することが可能である。
また、本実施形態では、各操作ユニットに電池を内蔵した場合は、電磁誘導のための回路が不要になるだけではなく、レイアウト図を出力する印刷媒体も、電磁誘導の影響を考慮しないで任意の印刷媒体を使用することができるので、操作感覚、品質から最適なものを選択することが可能になる。
(第3の実施形態)
第2の実施形態における処理装置は、レイアウト定義テーブル20(図6)を記憶する第2の記憶部9、および操作ユニット配置のレイアウト図を出力(印刷)するための出力部(印刷部)10を有していたが、本発明を実施する上で、処理装置は、これらの記憶部および出力部を、必ずしも有する必要はない。
第2の実施形態における処理装置は、レイアウト定義テーブル20(図6)を記憶する第2の記憶部9、および操作ユニット配置のレイアウト図を出力(印刷)するための出力部(印刷部)10を有していたが、本発明を実施する上で、処理装置は、これらの記憶部および出力部を、必ずしも有する必要はない。
図11に、第2の記憶部9と出力部10を、処理装置とは別の装置に置いた場合のネットワークシステム構成図を示す。
図中、38は第3の実施形態における処理装置で、第2の記憶部9と出力部10を有していない。39は第2の記憶部9を有しているサーバ装置で、40は出力部10を有している出力装置である。処理装置38、サーバ装置39、出力装置40は、ネットワーク41を経由して、お互いにデータ交換ができるように構成されている。ネットワーク41は、有線、無線、インターネットなど、各装置間でデータ交換ができれば、いずれの方式でもよい。第3の実施形態における、操作ユニットの構成は、第1の実施形態と同じである。また、第3の実施形態における、処理装置は、ネットワークを経由してのデータ交換手段を有しており、かつ第2の記憶部9と出力部10を有していない点を除けば、第2の実施形態と同じである。
第3の実施形態で、オペレータに最適な操作パネルを構成する方法は、レイアウト定義テーブル20を格納するための装置が処理装置38ではなく、サーバ39である点と、レイアウト図を出力するための装置が処理装置38ではなく、出力装置40である点を除けば、第2の実施形態と全く同一である。
また、操作ユニットを操作したときの処理装置での処理は、この処理で必要になる、操作ユニット定義テーブル17を記憶する第1の記憶部を、第3の実施形態の処理装置でも処理装置内部に有しており、第1の実施形態と全く同様に実施できる。
さらに操作ユニットから処理装置を操作する際の処理装置での処理(図9)では、処理装置は第2の記憶部9、出力部10を参照することは無いので、処理装置38をネットワークから取り外してもかまわない。
第3の実施形態で示したように、第2の記憶部を処理装置とは別の装置に置く利点としては、処理装置の記憶容量を節減できる点や、比較的複雑なレイアウト定義テーブルの作成を、処理装置とは別な装置で行える点などがある。
また、第3の実施形態で示したように、出力部10を処理装置とは別の出力装置に置くことにより、本発明をテレビやデジタルカメラなど、通常出力部を有していない情報機器にも容易に適用できる。さらに、出力部10を、プラスチック板に刻印できるような、専用の出力装置で構成することにより、出力装置で作られるレイアウト出力図を、あたかも既成の操作パネルと同じような高品位なものにすることができる。
以上説明したように、上記の実施形態によれば、操作ボタンや回転ボリュームなどのように、指の感覚で判別でき、かつ指の操作により入力が行える、ユーザインターフェースとして好適なデバイスを用いて、オペレータの使用方法や操作方法に併せて最適にカスタマイズした操作装置を提供することが可能となる。
1 操作ユニットの通信部
2 操作ユニットの記憶部
3 操作ユニットの検出部
3a 操作ユニットの操作部
4 操作ユニットの処理部
5 処理装置の通信部
6 処理装置の処理部
7 処理装置の操作部
8 処理装置の第1の記憶部
9 処理装置の第2の記憶部
10 処理装置の出力部
11 処理装置のその他の制御部
17 操作ユニット定義テーブル
20 レイアウト定義テーブル
50 取り付けパネル
60 表示パネル
70 操作装置
80 処理装置
100 操作システム
2 操作ユニットの記憶部
3 操作ユニットの検出部
3a 操作ユニットの操作部
4 操作ユニットの処理部
5 処理装置の通信部
6 処理装置の処理部
7 処理装置の操作部
8 処理装置の第1の記憶部
9 処理装置の第2の記憶部
10 処理装置の出力部
11 処理装置のその他の制御部
17 操作ユニット定義テーブル
20 レイアウト定義テーブル
50 取り付けパネル
60 表示パネル
70 操作装置
80 処理装置
100 操作システム
Claims (7)
- オペレータが操作する操作装置と、該操作装置の操作に応じて動作する処理装置とを有する操作システムであって、
前記操作装置は、
複数の操作ユニットであって、該複数の操作ユニットのそれぞれが、オペレータが操作するための操作部と、該操作部の操作を検出する検出手段と、それぞれの操作ユニットを識別するための識別番号を記憶する記憶手段と、前記検出手段により検出された操作信号と前記記憶手段に記憶されている識別番号とを送信する送信手段とを備える複数の操作ユニットと、
該複数の操作ユニットを支持する支持部材とを備え、
前記処理装置は、
前記送信手段により送信された信号を受信する受信手段と、
前記操作ユニットの識別番号に対応する前記処理装置の動作を記憶する第1の記憶手段と、
前記受信手段が受信した前記操作ユニットの操作信号と識別番号とに基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されている前記操作ユニットの識別番号に対応する動作を実行する実行手段とを備えることを特徴とする操作システム。 - 前記処理装置は、前記複数の操作ユニットの前記支持部材上でのレイアウト情報を記憶する第2の記憶手段と、該第2の記憶手段に記憶されているレイアウト情報を出力する出力手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の操作システム。
- 前記出力手段は、前記複数の操作ユニットの背後に配置されたディスプレイであることを特徴とする請求項2に記載の操作システム。
- 前記出力手段は、前記レイアウト情報を印刷媒体に印刷する印刷手段であることを特徴とする請求項2に記載の操作システム。
- 前記印刷手段により印刷された前記レイアウト情報を前記複数の操作ユニットの背後に配置したことを特徴とする請求項4に記載の操作システム。
- 前記複数の操作ユニットは、前記支持部材に対して任意の位置に取り付け可能であることを特徴とする請求項1に記載の操作システム。
- 前記複数の操作ユニットの前記支持部材上でのレイアウト情報を記憶する第2の記憶手段と、該第2の記憶手段に記憶されているレイアウト情報を出力する出力手段とをさらに備え、前記第2の記憶手段と前記出力手段は、ネットワークにより前記処理装置に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の操作システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005168417A JP2006343959A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | 操作システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005168417A JP2006343959A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | 操作システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006343959A true JP2006343959A (ja) | 2006-12-21 |
Family
ID=37640892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005168417A Withdrawn JP2006343959A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | 操作システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006343959A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016133894A (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-25 | 富士通コンポーネント株式会社 | 操作装置 |
-
2005
- 2005-06-08 JP JP2005168417A patent/JP2006343959A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016133894A (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-25 | 富士通コンポーネント株式会社 | 操作装置 |
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