JP2006342818A - 樹脂ブーツ - Google Patents

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Eiichi Imazu
栄一 今津
Takenori Oshita
武範 大下
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Abstract

【課題】 大径取付け部がアウターケースに及ぼす面圧を周方向に均一化して、高いシール性を確保することができる樹脂ブーツを提供すること。
【解決手段】 連結壁部14が中央壁部14aと複数の側方壁部14bとを備え、それら中央壁部14a及び側方壁部14bにより、本体部11と内側壁部13との間を直線状に直結する構成とした。これにより、本体部11に作用する締結バンド80からの締結力を、中央壁部14a及び側方壁部14bを介して、内側壁部13へ効率良く伝達させることができる。その結果、内側壁部13とアウターケースとの間に周方向均一に面圧を発生させ、シール性の向上を図ることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、等速ジョイントの一方の伝達軸のアウターケースに取り付けられる大径取付け部と、前記等速ジョイントの他方の伝達軸に取り付けられる小径取付け部と、前記大径取付け部と前記小径取付け部とを互いに連結すると共に谷部と山部とが反復的に連続して形成される蛇腹部とを備えた樹脂ブーツに関するものである。
自動車の駆動軸(ドライブシャフト)や推進軸(プロペラシャフト)等に使用される等速ジョイントの一つに、軸芯方向に伸縮可能かつ回転力を伝達可能に構成されたトリポートタイプの等速ジョイントがある。
この等速ジョイントCVJは、図7及び図8に示すように、出力側(又は入力側)の伝達軸50から3本のトラニオン51が軸直角方向に突設され、各トラニオン51には、複数本のニードルベアリング52を介して、リング状のローラ部材53が外嵌されている。
一方、入力側(又は出力側)の伝達軸60には、開口を有する筒状のアウターケース61が固着されている。このアウターケース61の内周面には、3本の案内溝61aが軸芯方向(図7左右方向)に延設され、案内溝61aには、上記したローラ部材53が摺動可能に嵌め込まれている。これにより、両伝達軸50,60が角度付けされた状態で、回転力の伝達が可能に構成されている。
等速ジョイントCVJの連結部には、潤滑に必要なグリースを連結部内に封じ込めると共に、連結部への水や泥等の異物の浸入を防止するブーツ100が装着されている。ブーツ100は、大径取付け部101及び小径取付け部102がそれぞれアウターケース60及び伝達軸50に外嵌され、締結バンド80により締結固定される。大径取付け部101と小径取付け部102との間には、谷部と山部とが反復的に連続して形成され軸芯方向に伸縮可能な蛇腹部103が形成されている。
ところで、アウトーケース60の外周面には、軽量化の要請より、凹部61bが凹設されている。凹部61bは、図8に示すように、案内溝61aの配置に対応して、周方向3箇所に均等配置され、これにより、アウターケース60は、周方向に凹凸形状をなす非円形の外周形状を有する。
そのため、ブーツ100の大径取付け部101は、その内周形状がアウターケース60の外周形状に対応した非円形とされている。即ち、大径取付け部101の内周面には、アウターケース60の凹部61bに対応して、図8に示すように、周方向3箇所に中実の膨出部101aが膨出形成されている。
しかしながら、ブーツ100は、上述したように、大径取付け部101の周方向に厚肉部と薄肉部とが交互に形成されるため、締結バンド80により強固に締結した場合でも、アウターケース60との間で十分なシール性を確保することが困難であるという問題点があった。
特に、ブーツ100を樹脂材料から構成した場合には、膨出部101aの剛性が高くなり過ぎて、十分に弾性変形させることができなくなるため、シール性の著しい低下を招くという問題点があった。更に、ブーツ100を樹脂材料から構成した場合には、成形後の収縮に起因して、膨出部101aにヒケが発生し易く、このヒケによる陥没がアウターケース60とのシール面に発生することによっても、シール性が損なわれるという問題点があった。
そこで、例えば、特開2003−329057号公報には、大径取付け部における内方への張り出し部(膨出部)を、内方に湾曲状に張り出す内側壁部と、外周側における円弧状の外側壁部と、これら内側壁部と外側壁部とを両者の周方向中央において連結する単一の支持壁とで構成した樹脂製ジョイントブーツ(樹脂ブーツ)が開示されている(特許文献1)。
特開2003−329057号
しかしながら、上述した従来の樹脂ブーツのように、内側壁部と外側壁部とを周方向中央における単一の支持壁で連結する構成では、成形後の収縮(ヒケ)による陥没の発生は比較的抑制することができるものの、大径取付け部を締結バンドで締結した際、内側壁部がアウターケースに及ぼす面圧を周方向に均一化することが困難となり、面圧を及ぼすことができない箇所が発生するという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、大径取付け部がアウターケースに及ぼす面圧を周方向に均一化して、高いシール性を確保することができる樹脂ブーツを提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の樹脂ブーツは、等速ジョイントの一方の伝達軸のアウターケースに取り付けられる大径取付け部と、前記等速ジョイントの他方の伝達軸に取り付けられる小径取付け部と、前記大径取付け部と前記小径取付け部とを互いに連結すると共に谷部と山部とが反復的に連続して形成される蛇腹部とを備えると共に、前記大径取付け部と前記小径取付け部と前記蛇腹部とが樹脂材料から一体に構成され、前記大径取付け部の外周面に巻回された締結部材の締結力により、前記大径取付け部の内周面に突設されたリップ部をアウターケースの外周面に密着させるように構成されたものであり、前記大径取付け部は、円環状に形成される本体部と、前記本体部の内周面から径方向内方へ向けて膨出されると共に前記アウターケースの外周面に凹設された凹部に嵌合する膨出部とを備え、前記膨出部は、径方向内方に向けて突出し円弧状に湾曲して形成される内側壁部と、前記内側壁部と前記本体部とを連結する連結壁部と、前記連結壁部と前記内側壁部と前記本体部とに囲まれて形成される中空状の肉抜き穴部とを備え、前記連結壁部は、前記膨出部の周方向中央に位置すると共に前記本体部の軸芯を通過する仮想線に沿って直線状に延設される中央壁部と、前記中央壁部に対して対称に位置すると共に前記中央壁部と平行な直線状に延設される複数の側方壁部とを備え、前記中央壁部の厚み寸法が、前記側方壁部の厚み寸法よりも大きく、かつ、前記本体部及び前記内側壁部の厚み寸法よりも小さくなるように設定されている。
請求項2記載の樹脂ブーツは、請求項1記載の樹脂ブーツにおいて、前記肉抜き穴部は、前記中央壁部と前記側方壁部との対向面間に位置する長尺穴部と、隣接する前記側方壁部同士の対向面間に位置する中間穴部と、前記本体部と前記内側壁部との接続部に隣接する外方穴部とを備え、前記中央壁部の延設方向に直行する方向の幅寸法は、前記外方穴部の前記幅寸法が前記長尺穴部及び前記中間穴部の前記幅寸法よりも大きくなり、かつ、前記長尺穴部及び前記中間穴部の前記幅寸法が前記中央壁部の厚み寸法よりも大きくなるように設定されている。
請求項3記載の樹脂ブーツは、請求項2記載の樹脂ブーツにおいて、前記側方壁部と前記内側壁部との間に介在する介在部を備え、前記介在部は、前記中央壁部側に位置し円弧状に湾曲して形成される第1湾曲部と、前記本体部と前記内側壁部との接続部側に位置し円弧状に湾曲して形成される第2湾曲部とを備えると共に、前記第2湾曲部の曲率半径が前記第1湾曲部の曲率半径よりも大きくなるように設定されている。
請求項4記載の樹脂ブーツは、請求項3記載の樹脂ブーツにおいて、前記本体部と前記内側壁部との接続部は、前記外方穴部に面し円弧状に湾曲して形成される第3湾曲部を備え、前記第3湾曲部の曲率半径が前記第2湾曲部の曲率半径よりも大きくなるように設定されている。
請求項1記載の樹脂ブーツによれば、膨出部は、内側壁部と本体部とを連結壁部で連結し、それら連結壁部と内側壁部と本体部との間に中空状の肉抜き穴部が形成される構成であるので、従来品のように、中実の厚肉部として構成される膨出部と比較して、成形後の収縮による陥没の発生を抑制することができるという効果がある。その結果、内側壁部の形状を高精度に成形することができるので、アウターケースとの間のシール性の向上を図ることができる。
ここで、膨出部に中空状の肉抜き穴部を形成し、成形性を確保すると、内側壁部がアウターケースに及ぼす面圧を周方向に均一化することが困難となり、面圧を及ぼすことができない箇所が発生するおそれのあるところ、本発明では、連結壁部が中央壁部と複数の側方壁部とを備え、それら中央壁部と側方壁部とにより、本体部と内側壁部との間を直線状に直結する構成であるので、本体部に作用する締結部材からの締結力を、中央壁部及び側方壁部を介して、内側壁部へ効率良く伝達させることができる。その結果、内側壁部とアウターケースとの間に周方向均一に面圧を発生させ、シール性の向上を図ることができるという効果がある。
即ち、締結部材の締結力は、本体部の外周面に対して垂直方向に作用するところ、中央壁部は、膨出部の周方向中央に位置すると共に本体部の軸芯を通過する仮想線に沿って直線状に延設され、その延設方向が前記締結力の作用方向と一致している。よって、本体部の外周面に作用する締結部材の締結力を、中央壁部を介して、本体部から最も離間する内側壁部の周方向中央部に効率良く伝達させることができ、より大きな面圧を発生させることができるという効果がある。
また、側方壁部は、中央壁部の両側に複数が対称に位置しているので、本体部の外周面に作用する締結部材の締結力を、複数の側方壁部を介して、内側壁部の周方向全域に分散させて伝達させることができる。その結果、内側壁部からアウターケースへ及ぼす面圧を周方向に均一化させて、シール性の向上を図ることができるという効果がある。
更に、側方壁部は、本体部の外周面から軸芯に向かう方向(本体部の径方向)ではなく、中央壁部と平行な方向に延設されているので、本体部に締結部材が締結された際には、側方壁部によって、内側壁部を外方へ押し拡げる(膨らませる)方向の力成分を発生させることができる。これにより、内側壁部をアウターケースに対して垂直に押し当てて、より大きな面圧をアウターケースに及ぼさせることで、シール性のより一層の向上を図ることができるという効果がある。
即ち、側方壁部が本体部の径方向に沿って延設されていれば、それら側方壁部の延設方向と締結部材から本体部の外周面に作用する締結力の方向とが一致するため、側方壁部を介して伝達された力は、内側壁部を両側から周方向中央へ寄せ集める方向の力として作用してしまう。そのため、内側壁部をアウターケースに対して垂直方向へ押し当てるための力が発生せず、十分な面圧を発生させることができなくなる。本発明の構成によれば、このような課題を効果的に解決することができる。
また、本発明では、中央壁部の厚み寸法が側方壁部の厚み寸法よりも大きくなるように設定されているので、膨出部の成形性の確保と、内側壁部がアウターケースに及ぼす面圧の安定化及び周方向の均一化とをバランス良く達成することができるという効果がある。
即ち、中央壁部と側方壁部とを共に厚肉化すると、肉抜き穴部の容積が確保できなくなるため、成形後の収縮が発生し易くなり、寸法精度の悪化を招くと共に、剛性が高くなり過ぎ、十分に弾性変形させることができなくなるため、シール性の低下を招く。
また、肉抜き穴部の容積を確保するために、側方壁部の配設数を減らしたのでは、内側壁部がアウターケースに及ぼす面圧を周方向に均一化することができない。一方、中央壁部と側方壁部とを共に薄肉化すると、その剛性が弱くなり過ぎ、本体部に作用する締結部材の締結力を内側壁部へ伝達する際に屈曲変形してしまうため、内側壁部がアウターケースへ及ぼす面圧の発生が不安定となる。
これに対し、本発明のように、中央壁部の厚み寸法が側方壁部の厚み寸法よりも大きくなるように設定することで、肉抜き穴部の容積を確保しつつ、側方壁部の配設数をより多くすることができる。その結果、成形後の収縮を抑制して、寸法精度の向上を図ると共に、内側壁部への力の作用領域を確保して、内側壁部がアウターケースに及ぼす面圧を周方向に均一化することができる。
また、中央壁部は、内側壁部の周方向中央部に位置し、延設長さが連結壁部中で最も長くなる部位であるところ、かかる中央壁部の厚み寸法を大きく設定することで、膨出部全体としての剛性を効果的に確保することができる。これにより、締結部材の締結力が作用した際には、膨出部全体としての適度な弾性変形の確保と、中央壁部及び側方壁部の屈曲変形の回避とを達成して、内側壁部からアウターケースへ及ぼされる面圧を安定して発生させることができる。
更に、本発明では、中央壁部の厚み寸法が本体部及び内側壁部の厚み寸法よりも小さくなるように設定されている、即ち、膨出部は、最も厚み寸法の大きな本体部及び内側壁部により囲まれる空間を次に厚み寸法の大きな中央壁部で区画し、その区画された空間内に最も厚み寸法の小さな側方壁部が位置するように構成されているので、膨出部全体としての冷却速度を適正化して、成形後の収縮(ヒケ)の発生を効果的に抑制することができるとういう効果がある。その結果、膨出部の形状を高精度に成形することができるので、アウターケースとの間のシール性の向上を図ることができる。
請求項2記載の樹脂ブーツによれば、請求項1記載の樹脂ブーツの奏する効果に加え、肉抜き穴部は、外方穴部の幅寸法が長尺穴部及び中間穴部の幅寸法よりも大きくなり、かつ、長尺穴部及び中間穴部の幅寸法が中央壁部の厚み寸法よりも大きくなるように設定されているので、成型後の収縮(ヒケ)の発生を効果的に抑制して、膨出部を高精度に成形することができると共に、膨出部全体としての剛性を適正化して、十分な面圧の発生と面圧の周方向の均一化とを図ることができるという効果がある。
即ち、本体部と内側壁部との接続部は厚肉となり、剛性が大きくなり面圧が発生し難くなると共に、冷却速度が遅くなり成形時に収縮が発生し易いため、変形性と冷却性とを確保する必要がある。
そこで、接続部に隣接する外方穴部の幅寸法を大きく設定することで、その分、接続部近傍の剛性を弱めることができるので、変形性を確保して、面圧を確実に発生させることができる。同時に、外方穴部の容積を確保して、冷却性(放熱性)を高めることができるので、成形時の収縮の発生を抑制することができる。
また、膨出部全体としての剛性が高すぎると、膨出部を締結部材の締結力で弾性変形させることが困難となるところ、長尺穴部及び中間穴部の幅寸法が中央壁部の厚み寸法よりも大きくなるように設定することで、膨出部全体としての剛性を適正化して、締結部材の締結力で弾性変形させることができるので、内側壁部からアウターケースに十分な面圧を及ぼさせることができる。また、上記構成を採用することで、側方壁部の配設数をより多くすることができるので、内側壁部からアウターケースに及ぼされる面圧の周方向への均一化をより確実に達成することができる。
請求項3記載の樹脂ブーツによれば、請求項2記載の樹脂ブーツの奏する効果に加え、介在部は、中央壁部側に位置し円弧状に湾曲して形成される第1湾曲部と、本体部と内側壁部との接続部側に位置し円弧状に湾曲して形成される第2湾曲部とを備えると共に、第2湾曲部の曲率半径が第1湾曲部の曲率半径よりも大きくなるように設定されているので、本体部に締結部材が締結された際に、側方壁部から内側壁部へ伝達される力の作用領域が第2湾曲側でより広くなるように構成することができる。
その結果、内側壁部を外方へ押し拡げる(膨らませる)方向の力成分をより効率良く発生させることができるという効果がある。これにより、内側壁部をアウターケースに対して垂直に押し当てて、より大きな面圧をアウターケースに及ぼさせることで、シール性のより一層の向上を図ることができるという効果がある。
請求項4記載の樹脂ブーツによれば、請求項3記載の樹脂ブーツの奏する効果に加え、本体部と内側壁部との接続部は、外方穴部に面し円弧状に湾曲して形成される第3湾曲部を備え、第3湾曲部の曲率半径が第2湾曲部の曲率半径よりも大きくなるように設定されているので、本体部に締結部材が締結された際には、本体部の外周面に作用する締結部材の締結力を接続部に効率良く伝達させ、接続部近傍により大きな面圧を発生させることができるという効果がある。
即ち、第3湾曲部の曲率半径を第2湾曲部の曲率半径より小さく設定したのでは、外方穴部が接続部内に入り込み過ぎる形状となる。そのため、本体部に締結部材が締結された際には、外方穴部及び接続部の近傍において、本体部が内側壁部へ倒れ込む(即ち、外方穴部が潰れる)ように変形してしまい、締結部材の締結力を内側壁部へ適正に伝達させることが困難となるため、接続部近傍において、アウターケースとの間に十分な面圧を発生させることができない。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の第1実施の形態における樹脂ブーツ10の縦断面図であり、図1(b)は、図1(a)の矢印Ib方向視における樹脂ブーツ10の正面図である。
また、図2は、樹脂ブーツ10を等速ジョイントCVJの連結部に装着した状態を示す部分断面図である。なお、図2では、樹脂ブーツ10及び伝達軸50,60の軸芯O,P,Qが一致した状態を図示している。また、上記背景技術で説明した等速ジョイントCVJと同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
まず、図1及び図2を参照して、樹脂ブーツ10の全体構成について説明する。樹脂ブーツ10は、図1及び図2に示すように、アウターケース61に取り付けられる大径取付け部1と、伝達軸50に取り付けられる小径取付け部2と、これら大径取付け部1と小径取付け部2とを互いに連結する蛇腹部3と、その蛇腹部3と大径取付け部1との間に位置する張出部4とを主に備え、これら各部位が熱可塑性エラストマー樹脂材料から一体に構成されている。
大径取付け部1は、図1及び図2に示すように、外周面が後述する小径取付け部2と同心の円形に形成される一方、内周面がアウターケース61の外周面に対応した凹凸形状に形成されており、アウターケース61の外周面に密着可能に構成されている。
即ち、大径取付け部1は、軸芯Oに対して円環状に形成される本体部11と、その本体部の内周面から径方向内方へ向けて膨出して形成される膨出部12とを備える。膨出部12は、周方向等間隔(120度間隔)に3個が分散して配置されており、これら各膨出部12は、アウターケース61の外周面に凹設された凹部61bにそれぞれ外嵌される(図5参照)。
なお、大径取付け部1及び小径取付け部2の外周面には、締結バンド80の巻回部となる締結溝1b,2bが全周にわたって凹設されると共に、内周面には、凸条状に形成された2本のシールリップ1c,2cが全周にわたって延設されている。
樹脂ブーツ10は、締結溝1b,2bに巻回された締結バンド80の締結力により、リップ部1c,2cを伝達軸50及びアウターケース60の外周面に密着させ、これにより、伝達軸50及びアウターケース60に対するシール性を確保している。
蛇腹部3は、図1及び図2に示すように、軸芯O方向に反復的に連続して形成される谷部と山部とを備え、軸芯O方向に向けて伸縮可能に構成されると共に、大径取付け部1側から小径取付け部2側へ向かうに従って小径となるテーパ状に形成されている。この蛇腹部3により形成される内部空間がグリースの封入空間となる。
張出部4は、アウターケース61内から伝達軸50の先端部(ローラ部材51等)が抜け落ちることを防止するための部位であり、図1から図3に示すように、大径取付け部1と蛇腹部3との間に位置し、大径取付け部1の内周面側から伝達軸50へ向けて張り出して形成されている。
ここで、軸芯Oから張出部4の張り出し方向先端4aまでの距離寸法L1は(図1参照)、軸芯O(即ち、軸芯P,Q)からローラ部材53の端面までの距離寸法L2(図2参照)よりも短い距離寸法に設定されている(L1<L2)。
これにより、例えば、図2に示す状態から、等速ジョイントCVJの伝達軸50,60が互いに離間する方向へ相対移動されると、張出部4の側面(図2右側面)にローラ部材53の側面(図2左側面)が当接させ、伝達軸50の移動を規制することができるので、伝達軸50の先端部(ローラ部材53等)がアウターケース61内から抜け落ちてしまうことを回避することができる。
このように、伝達軸50の先端部がアウターケース61から抜け落ちることを防止することができれば、抜け落ちを回避するべく、組み立て品の姿勢を保持しつつ搬送作業や組み付け作業を行う必要がなく、搬送や組み付け時の組み立て品の姿勢の自由度を拡大することができるので、その分、作業性の向上を図ることができる。
また、上記抜け落ちを回避することができれば、抜け落ちた伝達軸50をアウターケース61内に再度挿入して連結させるという無駄な作業や、抜け落ちた伝達軸50が樹脂ブーツ10の蛇腹部3に損傷を与えるという不具合を未然に回避することができるので、その分、従来品と比較して、工数の減少と歩留まりの向上とを共に図ることができる。
なお、本実施の形態では、図1(a)に示すように、張出部4の厚み寸法t1が蛇腹部3の厚み寸法t2よりも厚肉に構成されている(t2<t1)。これにより、張出部4に十分な剛性を与えることができるので、ローラ部材53を張出部4により強固に受け止めさせて、伝達軸50の先端部がアウターケース61内から抜け落ちることをより確実に抑制することができる。
次いで、図3から図6を参照して、膨出部12の詳細構成について説明する。図3は、図1(a)のIII−III線における樹脂ブーツ10の部分拡大断面図であり、図4は、図3のIV−IV線における樹脂ブーツ10の部分拡大断面図である。また、図5は、図2のV−V線における樹脂ブーツ10及び等速ジョイントCVJの断面図であり、図6は、樹脂ブーツ10からアウターケース61の外周面に及ぼされるシール面圧を示した模式図である。
ここで、図6の横軸は、図5に示す位置P1を基準位置(角度0度)として定義される樹脂ブーツ10の周方向角度θを示し、図6の縦軸は、基準位置(位置P1)から120度だけ移動した位置P2までの範囲におけるシール面圧の変化を示している。
なお、図6中の実線は、本実施の形態における樹脂ブーツ10がアウターケース61に及ぼすシール面圧を示している。一方、図6中の2点鎖線は、従来のブーツ100(図6及び図7参照)を樹脂材料から構成した場合のシール面圧を示している。
膨出部12は、図3及び図4に示すように、径方向内方(図3下方)に向けて突出し円弧状に湾曲して形成される内側壁部13と、その内側壁部13と本体部11とを互いに連結する連結壁部14と、それら連結壁部14と内側壁部13と本体部11とに囲まれて形成される中空状の肉抜き穴部15とを備えて構成されている。
このように、膨出部12は、内側壁部13と本体部11とを連結壁部14で連結し、それら連結壁部14と内側壁部13と本体部11との間に中空状の肉抜き穴部15を形成する構成であるので、従来品のように、中実の厚肉部として構成される膨出部と比較して、成形後の収縮による陥没の発生を抑制することができる。その結果、内側壁部13の形状を高精度に成形することができるので、アウターケース61との間のシール性の向上を図ることができる。
ここで、膨出部12に中空状の肉抜き穴部15を形成し、上記のように成形性を確保すると、内側壁部13がアウターケース61に及ぼす面圧を周方向に均一化することが困難となり、面圧を及ぼすことができない箇所(シール面圧が0となる箇所)が発生するおそれがある。
これに対し、本実施の形態における連結壁部14は、図3及び図4に示すように、膨出部12の周方向(図3左右方向)中央に位置すると共に本体部11(樹脂ブーツ10)の軸芯Oを通過する仮想線Lに沿って直線状に延設される中央壁部14aと、その中央壁部14aに対して対称に位置すると共に中央壁部14a(仮想線L)と平行な直線状に延設される複数(本実施の形態では、左右各3本の合計6本)の側方壁部14bとを備えて構成されている。
これにより、中央壁部14aと側方壁部14bとが本体部11と内側壁部13との間を直線状に直結するので、本体部11に作用する締結バンド80(図2参照)からの締結力を、中央壁部14a及び側方壁部14bを介して、内側壁部13へ効率良く伝達させることができる。その結果、内側壁部13とアウターケース61との間に周方向均一に面圧を発生させ、シール性の向上を図ることができる(図6参照)。
即ち、締結バンド80の締結力は、本体部11の外周面(図3上側面)に対して垂直方向(軸芯Oに向かう方向)に作用するところ、中央壁部14aの延設方向を上記締結力の作用方向と一致させることができるので、本体部11の外周面に作用する締結バンド80の締結力を、中央壁部14aを介して、本体部11から最も離間する内側壁部13の周方向(図3左右方向)中央部に効率良く伝達させることができ、アウターケース61との間により大きな面圧を発生させることができる。
また、側方壁部14bは、上述したように、中央壁部14aの両側に複数が対称に位置しているので、本体部11の外周面に作用する締結バンド80の締結力を、複数の側方壁部14bを介して、内側壁部13の周方向全域に分散させて伝達させることができる。その結果、図6に示すように、内側壁部13からアウターケース61へ及ぼす面圧を周方向に均一化させて、シール性の向上を図ることができる。
更に、側方壁部14bは、図3に示すように、本体部11の外周面から軸芯Oへ向かう方向ではなく、中央壁部14a(仮想線L)と平行な方向(図3上下方向)に延設されているので、本体部11に締結バンド80が締結された際には、側方壁部14bによって、内側壁部13を外方(図3左右方向)へ押し拡げる(膨らませる)方向の力成分を発生させることができる。これにより、内側壁部13をアウターケース61に対して垂直に押し当てて(図5参照)、より大きな面圧をアウターケース61に及ぼさせることで、シール性のより一層の向上を図ることができる。
即ち、側方壁部14bが本体部11の径方向(即ち、軸芯Oに向かう方向)に沿って延設されていれば、側方壁部14bの延設方向と締結バンド80から本体部11の外周面に作用する締結力の方向とが一致するため、側方壁部14bを介して伝達された力は、内側壁部13を周方向中央へ寄せ集める方向の力として作用してしまう。
そのため、内側壁部13をアウターケース61に対して垂直方向へ押し当てるための力が発生せず、十分な面圧を発生させることができなくなるが、上記のように構成することで、このような課題を効果的に解決して、より大きな面圧を発生させることができる。
ここで、中央壁部14aの厚み寸法t1は、図3に示すように、側方壁部14bの厚み寸法t2よりも大きくなるように設定されている(t2<t1)。これにより、膨出部12の成形性の確保と、内側壁部13がアウターケース61に及ぼす面圧の安定化及び周方向の均一化とをバランス良く達成することができる。
即ち、中央壁部14aと側方壁部14bとを共に厚肉化すると、肉抜き穴部15の容積を確保することが困難となるため、成形後の収縮が発生し易くなり、寸法精度の悪化を招くと共に、剛性が高くなり過ぎ、膨出部12を十分に弾性変形させることができなくなるため、シール性の低下を招く。
一方、肉抜き穴部15の容積を確保するために、側方壁部14bの配設数を減らしたのでは、内側壁部13がアウターケース61に及ぼす面圧を周方向に均一化することができない。また、中央壁部14aと側方壁部14bとを共に薄肉化すると、その剛性が弱くなり過ぎ、本体部11に作用する締結バンド80の締結力を内側壁部13へ伝達する際に屈曲変形してしまうため、内側壁部13がアウターケース61へ及ぼす面圧の発生が不安定となる。
これに対し、上述のように、中央壁部14aの厚み寸法t1が側方壁部14bの厚み寸法t2よりも大きくなるように設定されていれば、肉抜き穴部15の容積を確保しつつ、側方壁部14bの配設数をより多くすることができる。その結果、成形後の収縮を抑制して、寸法精度の向上を図ることができると共に、内側壁部13への力の作用領域を確保して、内側壁部13がアウターケース61に及ぼす面圧を周方向により均一化することができる。
また、中央壁部14aは、図3に示すように、内側壁部13の周方向(図3左右方向)中央部に位置し、その延設長さが連結壁部14中で最も長くなる部位であるところ、この中央壁部14aの厚み寸法t1を大きく設定することで、膨出部12全体としての剛性を効果的に確保することができる。これにより、締結バンド80の締結力が作用した際には、膨出部12全体としての適度な弾性変形の確保と、中央壁部14a及び側方壁部14bの屈曲変形(座屈変形)の回避とを達成して、内側壁部13からアウターケース61へ及ぼされる面圧を安定して発生させることができる。
更に、本実施の形態では、中央壁部14aの厚み寸法t1が本体部11の厚み寸法t3及び内側壁部13の厚み寸法t4よりも小さくなるように設定されている(t1<t3,t1<t4)。即ち、図3に示すように、膨出部12は、最も厚肉の本体部11及び内側壁部13により囲まれる空間を、次いで厚肉の中央壁部14aで区画し、その区画された空間内に最も薄肉の側方壁部14bが位置するように構成されている。
これにより、膨出部12全体としての冷却速度を適正化して、成形後の収縮(ヒケ)の発生を効果的に抑制することができるので、膨出部12の形状を高精度に成形して、アウターケース61との間のシール性の向上を図ることができる。
肉抜き穴部15は、図3及び図4に示すように、中央壁部14aと側方壁部14bとの対向面間に位置する長尺穴部15aと、隣接する側方壁部14b同士の対向面間に位置する中間穴部15bと、本体部11と内側壁部13との接続部16に隣接する外方穴部15cとを備えている。
ここで、肉抜き穴部15は、中央壁部14aの延設方向に直行する方向(図3左右方向)の幅寸法が次のように設定されている。即ち、外方穴部15cの幅寸法w1が長尺穴部15a及び中間穴部15bの幅寸法w2よりも大きくなり(w2<w1)、かつ、長尺穴部15a及び中間穴部15bの幅寸法w2が中央壁部14aの厚み寸法t1よりも大きくなるように設定されている(t1<w2)。
これにより、成型後の収縮(ヒケ)の発生を効果的に抑制して、膨出部12を高精度に成形することができると共に、膨出部12全体としての剛性を適正化して、十分な面圧の発生と面圧の周方向の均一化とを図ることができる。
即ち、本体部11に内側壁部13が接続される部位である接続部16は、図3に示すように、厚肉となるため、剛性が大きくなり面圧が発生し難くなると共に、冷却速度が遅くなり成形時に収縮が発生し易い。そのため、変形性と冷却性とを同時に確保する必要がある部位となる。
そこで、接続部16に隣接する外方穴部15cの幅寸法w1を大きく設定することで、その分、接続部16近傍の剛性を弱めることができるので、接続部16近傍の変形性を確保して、アウターケース61との間に面圧を確実に発生させることができる。同時に、外方穴部15cの容積を確保して、冷却性(放熱性)を高めることができるので、成形時の収縮の発生を抑制することができる。
また、膨出部12全体としての剛性が高すぎると、膨出部12を締結バンド80の締結力で弾性変形させることが困難になるところ、上述のように、長尺穴部15a及び中間穴部15bの幅寸法w2が中央壁部14の厚み寸法t1よりも大きくなるように設定されていれば、膨出部12全体としての剛性を適正化して、締結バンド80の締結力で弾性変形させることができる。
その結果、内側壁部13からアウターケース61に十分な面圧を及ぼさせることができる。また、上記構成を採用することで、側方壁部14bの配設数をより多くすることができるので、内側壁部13からアウターケース61に及ぼされる面圧の周方向への均一化をより確実に達成することができる。
介在部17は、図3に示すように、側方壁部14bと内側壁部13との間に介在する部位であり、中央壁部14a側(図3中の部分拡大図の左側)に位置し円弧状に湾曲して形成される第1湾曲部17aと、接続部16側(図3中の部分拡大図の右側)に位置し円弧状に湾曲して形成される第2湾曲部17bとを備える。
ここで、第2湾曲部17bの曲率半径R2は、第1湾曲部17aの曲率半径R1よりも大きくなるように設定されている(R1<R2)。これにより、本体部11に締結バンド80が締結された際に、側方壁部14bから内側壁部13へ伝達される力の作用領域が第2湾曲部17b側でより広くなるように構成することができる。
その結果、内側壁部13を外方へ押し拡げる(膨らませる)方向の力成分をより効率良く発生させることができるので、内側壁部13をアウターケース61に対して垂直に押し当てて(図5参照)、より大きな面圧をアウターケース61に及ぼさせることができ、シール性のより一層の向上を図ることができる。
また、接続部16は、図3に示すように、外方穴部15cに面し円弧状に湾曲して形成される第3湾曲部16aを備え、第3湾曲部16aの曲率半径R3が第2湾曲部17bの曲率半径R2よりも大きくなるように設定されている(R2<R3)。
ここで、第3湾曲部16aの曲率半径R3を第2湾曲部17bの曲率半径R2より小さく設定したのでは、外方穴部15cが接続部16内に入り込み過ぎる形状となるため、本体部11に締結バンド80が締結された際には、外方穴部15c及び接続部16の近傍において、本体部11が内側壁部13側へ倒れ込む(即ち、外方穴部15cが潰れる)ように変形してしまう。そのため、締結バンド80の締結力を内側壁部13へ適正に伝達させることが困難となり、接続部16近傍において、アウターケース61との間に十分な面圧を発生させることができない。
これに対し、上述のように、第3湾曲部16aの曲率半径R3を大きく設定することで、本体部11に締結バンド80が締結された際には、本体部11の外周面に作用する締結バンド80の締結力を接続部16に効率良く伝達させ、接続部16近傍により大きな面圧を発生させることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施の形態で挙げた数値(例えば、配設個数など)は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
また、上記実施の形態では、複数の側方壁部14bがそれぞれ同一の幅寸法t2に設定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、複数の側方壁部14bの内の中央壁部14aに近い側方壁部14bほど大きな幅寸法となるように設定しても良い。
同様に、上記実施の形態では、長尺穴部15a及び中間穴部15bがそれぞれ同一の幅寸法w2に設定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、長尺穴部15aを最も大きな幅寸法に設定すると共に、複数の中間穴部15bの内の長尺穴部15aに近い中間穴部15bほど大きな幅寸法となるように設定しても良い。
(a)は、本発明の一実施の形態における樹脂ブーツの縦断面図であり、(b)は、図1(a)の矢印Ib方向視における樹脂ブーツの正面図である。 等速ジョイントの連結部に樹脂ブーツが装着された状態を示す部分断面図である。 図1(a)のIII−III線における樹脂ブーツの部分拡大断面図である。 図3のIV−IV線における樹脂ブーツの部分拡大断面図である。 図2のV−V線における樹脂ブーツ及び等速ジョイントの断面図である。 樹脂ブーツからアウターケースの外周面に及ぼされるシール面圧を示した模式図である。 従来の樹脂ブーツを示す図であり、等速ジョイントの連結部に樹脂ブーツが装着された状態を示す部分断面図である。 図7のVIII−VIII線における樹脂ブーツの断面図である。
符号の説明
10 樹脂ブーツ
1 大径取付け部
1c シールリップ(リップ部)
11 本体部
12 膨出部
13 内側壁部
14 連結壁部
14a 中央壁部
14b 側方壁部
15 肉抜き穴部
15a 長尺穴部
15b 中間穴部
15c 外方穴部
16 接続部
16a 第3湾曲部
17 介在部
17a 第1湾曲部
17b 第2湾曲部
2 小径取付け部
3 蛇腹部
CVJ 等速ジョイント
50 伝達軸(他方の伝達軸)
60 伝達軸(一方の伝達軸)
61 アウターケース
61b 凹部
80 締結バンド(締結部材)
O 軸芯
L 軸芯を通過する仮想線
t1 中央壁部の厚み寸法
t2 側方壁部の厚み寸法
t3 本体部の厚み寸法
t4 内側壁部の厚み寸法
w1 外方穴部の幅寸法
w2 長尺穴部及び中間穴部の幅寸法
R1 第1湾曲部の曲率半径
R2 第2湾曲部の曲率半径
R3 第3湾曲部の曲率半径

Claims (4)

  1. 等速ジョイントの一方の伝達軸のアウターケースに取り付けられる大径取付け部と、前記等速ジョイントの他方の伝達軸に取り付けられる小径取付け部と、前記大径取付け部と前記小径取付け部とを互いに連結すると共に谷部と山部とが反復的に連続して形成される蛇腹部とを備えると共に、前記大径取付け部と前記小径取付け部と前記蛇腹部とが樹脂材料から一体に構成され、前記大径取付け部の外周面に巻回された締結部材の締結力により、前記大径取付け部の内周面に突設されたリップ部をアウターケースの外周面に密着させるように構成された樹脂ブーツにおいて、
    前記大径取付け部は、円環状に形成される本体部と、前記本体部の内周面から径方向内方へ向けて膨出されると共に前記アウターケースの外周面に凹設された凹部に嵌合する膨出部とを備え、
    前記膨出部は、径方向内方に向けて突出し円弧状に湾曲して形成される内側壁部と、前記内側壁部と前記本体部とを連結する連結壁部と、前記連結壁部と前記内側壁部と前記本体部とに囲まれて形成される中空状の肉抜き穴部とを備え、
    前記連結壁部は、前記膨出部の周方向中央に位置すると共に前記本体部の軸芯を通過する仮想線に沿って直線状に延設される中央壁部と、前記中央壁部に対して対称に位置すると共に前記中央壁部と平行な直線状に延設される複数の側方壁部とを備え、
    前記中央壁部の厚み寸法が、前記側方壁部の厚み寸法よりも大きく、かつ、前記本体部及び前記内側壁部の厚み寸法よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする樹脂ブーツ。
  2. 前記肉抜き穴部は、
    前記中央壁部と前記側方壁部との対向面間に位置する長尺穴部と、
    隣接する前記側方壁部同士の対向面間に位置する中間穴部と、
    前記本体部と前記内側壁部との接続部に隣接する外方穴部とを備え、
    前記中央壁部の延設方向に直行する方向の幅寸法は、前記外方穴部の前記幅寸法が前記長尺穴部及び前記中間穴部の前記幅寸法よりも大きくなり、かつ、前記長尺穴部及び前記中間穴部の前記幅寸法が前記中央壁部の厚み寸法よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の樹脂ブーツ。
  3. 前記側方壁部と前記内側壁部との間に介在する介在部を備え、
    前記介在部は、前記中央壁部側に位置し円弧状に湾曲して形成される第1湾曲部と、前記本体部と前記内側壁部との接続部側に位置し円弧状に湾曲して形成される第2湾曲部とを備えると共に、前記第2湾曲部の曲率半径が前記第1湾曲部の曲率半径よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項2記載の樹脂ブーツ。
  4. 前記本体部と前記内側壁部との接続部は、前記外方穴部に面し円弧状に湾曲して形成される第3湾曲部を備え、前記第3湾曲部の曲率半径が前記第2湾曲部の曲率半径よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項3記載の樹脂ブーツ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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