JP2006342503A - 異常吐水防止装置 - Google Patents

異常吐水防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006342503A
JP2006342503A JP2005166584A JP2005166584A JP2006342503A JP 2006342503 A JP2006342503 A JP 2006342503A JP 2005166584 A JP2005166584 A JP 2005166584A JP 2005166584 A JP2005166584 A JP 2005166584A JP 2006342503 A JP2006342503 A JP 2006342503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water discharge
unit
flow
abnormal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005166584A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Nishioka
利明 西岡
Akira Nishida
察 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd filed Critical SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2005166584A priority Critical patent/JP2006342503A/ja
Publication of JP2006342503A publication Critical patent/JP2006342503A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/50Hydropower in dwellings

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Abstract

【課題】 地震が発生したときにおける無駄な吐水を極力少なくして資源を有効に活用することを可能とする異常吐水防止装置を提供する。
【解決手段】 流路14内の水の流れによって回転する水車21と、この水車21の回転に連動して回転することにより流路14の外側に回転磁界を発生させる回転磁石22と、この回転磁界を用いて電力を発生させる発電部15Bと、流路14内の水の流れを止める止水部19と、震動を感知する震動センサSと、前記発電部15Bによって得られる電力を用いて震動センサSを監視して水の流れを止める制御を行う制御部16とを有する。【選択図】 図3

Description

本発明は、異常吐水防止装置に関するものであって、より詳細には家庭の水栓や水道管などに接続して地震などの異常を検知したときに水道水の供給を止めることができる水道用の異常吐水防止装置に関するものである。
近年、日本国内における一般的な家庭やオフィスなどにおいても、水を節約する意識が高まってきている。このため、例えば各水栓の吐水量を少なくするために水栓の上流側に設けた弁によって流路を絞るなどの対策を行うことがある。
一方、出火の危険性があるガスなど、取り扱いに注意を要する物質を扱う器具においては、ガスメータの中に例えばガスの流れを止めるための緊急遮断装置が組み込まれることがある。特許文献1には、地震などの自然災害が発生したときにガスの流れを緊急遮断することにより安全性を確保することができる緊急遮断装置をガスメータの中に組み込むことが示されている。
特開平9−079392号公報
ところが、水のように危険性のない流体であっても、地震の影響によって問題が発生することがある。例えば、地震が起こったときに、水栓の吐水制御用のレバーに落下物が当たるなどして多量の水(または湯)が一気に吐水し、多量の水が無駄に流されたり、周囲を水浸しにすることがあった。このため、近年のシングルレバー式の水栓では吐水制御用のレバーの操作方向を調整しており、レバーを引き上げた状態で吐水し、レバーを押し下げた状態で止水するように設計してある。しかしながら、レバーを押し下げた状態で止水する水栓を使用している場所もまだ多く存在する。
また、近年は止水機能を備えたシャワーヘッドのようにホースの先端部に止水部を備えたものがあり、このようなシャワーヘッドが地震の震動などによって落下して破損することにより、多量の水が無駄に流されるという可能性もあった。つまり、災害時に不足しがちになる貴重な水を無駄に排水させてしまうことにより、この水を用いた消火活動の妨げとなったり、飲料水の枯渇を招く可能性も否定できなかった。
本発明は、上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、その目的は、地震が発生したときにおける無駄な吐水を極力少なくして資源を有効に活用することを可能とする異常吐水防止装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の異常吐水防止装置は、流路内の水の流れによって回転する水車と、この水車の回転に連動して回転することにより流路の外側に回転磁界を発生させる回転磁石と、この回転磁界を用いて電力を発生させる発電部と、流路内の水の流れを止める止水部と、震動を感知する震動センサと、前記発電部によって得られる電力を用いて震動センサを監視して水の流れを止める制御を行う制御部とを有することを特徴としている。また、発電部によって発電される電力を蓄積する二次電池や大容量コンデンサを備えてもよい。
前記流路を水道に対して連通連結させる水道用継手を備えていてもよい(請求項2)。水道用継手の形状は雄ねじ部と雌ねじ部の螺合によるものや、簡易着脱機構の継手など種々の構成が考えられる。また、水道用継手を備える異常吐水防止装置は水栓そのものであってもよい。つまり、水栓に異常吐水防止装置を組み込んであってもよい。
前記発電部が、水から隔離された部位に配置されて前記水車側に設けた回転磁石と引き合うように対向させた状態で発電部の回転軸に連設させてなる発電部側の回転磁石と、この回転軸に連設されると共に回転軸を中心として少しずつ位相を変えた対称形状となるように配置された多数のコイルからなる回転子と、この回転子の回転に伴って各コイルを通過する磁束の密度が増減するような磁界を形成するためにコイルに近接した位置に固定的に設けてなる磁石と、各コイルに流れる電流を整流する整流部とを備えていてもよい(請求項3)。なお、前記整流部を、各コイルに接続されて回転軸上で回転する整流子と、固定的に設けられて整流子に接触する整流ブラシによって構成することにより、整流部による電圧降下を小さくできるので好ましいが、各コイルに接続されたダイオード等の半導体を用いて整流部を形成することにより、電気的な接触部を少なくして、動作の信頼性を向上してもよい。
請求項4に記載の異常吐水防止装置は、流路内の水の流れを止める止水部と、震動を感知する震動センサと、この震動センサを監視して水の流れを止める制御を行う制御部と、前記流路を水道に対して連通連結させる水道用継手とを有することを特徴としている。水道用継手の形状は雄ねじ部と雌ねじ部の螺合によるものや、簡易着脱機構の継手など種々の構成が考えられる。また、水道用継手を備える異常吐水防止装置は水栓そのものであってもよい。つまり、水栓に異常吐水防止装置を組み込んであってもよい。
前記震動センサが震動を感知した時点で警告を出力するアラーム部と、このアラーム部による警告の出力を止めるためのリセット入力をする入力部とを備え、前記制御部は、前記アラーム部が警告を出力してから所定時間内に入力部にリセットが入力されない場合に止水部を用いて水の流れを止める制御を行うものであってもよい(請求項5)。前記警告の出力は電気信号の発信、表示部を用いた表示で行ってもよい。
前記アラーム部が音によって警告を行なう発音部を備えていてもよい(請求項6)。前記発音部はブザーやスピーカが考えられる。
請求項1に記載の異常吐水防止装置を用いることにより、地震発生時にその震動を感知して流路内の水の流れを止めることができるので、地震の衝撃によって水栓が吐水状態になったり、シャワーヘッドなどに取り付けられた止水部が破損することがあったとしても、無駄な吐水を抑えることができる。また、制御部を駆動するために必要な電力は発電部から得られる電力によって賄うことができるので、メンテナンスフリーとすることができ、地震発生時の停電や電池の消耗などの影響を受けることなく、必要なときに止水部を動作させるための電力を確実に得ることができる。
また、発電部によって発電される電力を蓄積する二次電池や大容量コンデンサを備える場合には、長時間吐水しないときにも制御部を駆動するために必要な電力を蓄積して使用することができるので、その信頼性が向上する。
前記流路を水道に対して連通連結させる水道用継手を備えている場合(請求項2)には、この異常吐水防止装置を水道の任意の箇所に容易に介在させることができる。なお、流路の上流側に水道用継手を形成することによって水道管または水栓からの水を前記流路内に導入することができる。また、流路の下流側に水道用継手を形成することによって異常吐水防止装置の下流側にシャワーヘッドや止水栓などの機器を接続することができる。
加えて、水道用継手が雄ねじ部と雌ねじ部の螺合によるものであれば、流路をより確実に連通連結させることができる。一方、水道用継手が簡易着脱機構の継手であれば、より手軽に異常吐水防止装置を取り付けることができる。また、水道用継手を備える異常吐水防止装置を水栓に組み込んである場合、異常吐水防止装置を別途取付ける必要がないので、その構成がシンプルになる。
前記発電部が、水から隔離された部位に配置されて前記水車側に設けた回転磁石と引き合うように対向させた状態で発電部の回転軸に連設させてなる発電部側の回転磁石と、この回転軸に連設されると共に回転軸を中心として少しずつ位相を変えた対称形状となるように配置された多数のコイルからなる回転子と、この回転子の回転に伴って各コイルを通過する磁束の密度が増減するような磁界を形成するためにコイルに近接した位置に固定的に設けてなる磁石と、各コイルに流れる電流を整流する整流部とを備える場合(請求項3)には、水車側の回転磁石と発電部側の回転磁石の引き合う力を用いて発電部を水から隔離した部位に配置できるので、水漏れなどの心配がないだけでなく、水から隔離された部位に配置された発電部による発電は効率よく行なうことができる。また、発電部に設けた各コイルが水車に言わば同期して回転するので、コイルから見るとコイルに近接した位置に固定的に設けられた磁石によって形成される磁界が回転磁界となり、これによって十分の起電力を得ることができる。
とりわけ、発電部に設けた各コイルが鉄心などの強磁性体に巻かれるものではないので、強磁性体を有する磁気回路を形成したことによって生じる損失を無くすことができ、それだけ効率を良くすることができる。また、強磁性体が固定的に設けた磁石に引きつけられることによって生じる回転ムラ(コギング)を無くすことができるので、発電部を始動するときに必要な回転トルクを極めて小さくし、それだけ少ない水の流れを用いて発電を行なうことができる。前記コイルは回転軸を中心として少しずつ位相を変えた対称形状となるものを多数形成してあるから、この回転軸の回転に伴って各コイルに生じる起電力はそれぞれ少しずつ異なる位相となる。
つまり、整流部によって整流された電圧はリプルなどの歪みが極めて少ない安定した直流電圧となり、得られる電力の実効値が高く、力率100%に極めて近い発電を行なうことができる。
請求項4に記載の異常吐水防止装置によれば、異常吐水防止装置を水道の任意の位置に取付けて、地震発生時に発生する異常な吐水を防止することができる。したがって、既存の水道においても可撓管の接続部などに異常吐水防止装置を介在させて、異常吐水を防止することができる。
前記震動センサが震動を感知した時点で警告を出力するアラーム部と、このアラーム部による警告の出力を止めるためのリセット入力をする入力部とを備え、前記制御部は、前記アラーム部が警告を出力してから所定時間内に入力部にリセットが入力されない場合に止水部を用いて水の流れを止める制御を行うものである場合(請求項5)には、使用者は水の流れが止まる前に警告を受けることができるので、使用者が水を止める必要性を感じていない場合は、前記リセット入力を行うことにより、水が止まることを防止できる。一方、使用者が近くにいないときなど、リセット入力を行わない場合は、所定時間後に、水の流れが止まるので、無駄に流される水を少なくすることができる。また、警告が出力されるので、水が止まった場合には使用者はその理由を容易に理解できる。
前記アラーム部が音によって警告を行なう発音部を備えている場合(請求項6)には、使用者は音によって警告を受けられるので、使用者が他の作業を行っているときにも異常吐水防止装置が動作したことを確認することができる。また、異常吐水防止装置をシンクの下などの邪魔にならない位置に設置することもできる。発音部はブザーであることにより、その製造コストを削減できるが、音声などの音波を発振できるものを用いて警告の内容を明確にすることも可能である。
図1〜5は本発明の異常吐水防止装置1の第1実施例を示す図であり、図1は異常吐水防止装置1の使用状態を示す図、図2は異常吐水防止装置1を正面から見た図、図3は異常吐水防止装置1の内部構成を説明する図、図4は異常吐水防止装置1の一部の構成を拡大して示す断面図、図5は異常吐水防止装置1の別の部分の構成を示す図である。
図1において、2はシャワーヘッド、3は湯および水を混合して適宜の温度に調整した温水をシャワーヘッド2に供給する湯水混合栓、4は湯水混合栓3にシャワーヘッド2を接続するための可撓管である。つまり、本発明の異常吐水防止装置1は湯水混合栓3の供給口5と可撓管4との間に介在するように取り付けられるものであり、地震が発生したときにはシャワーヘッド2への温水の給水を遮断するものである。なお、この異常吐水防止装置1の取付け位置は任意に変更可能であり、図示を省略するが湯水混合栓3などの水栓に一体的に設けたものであってもよい。
図2に示すように、本実施例の異常吐水防止装置1は、その上流側に形成された水道用接続部10と、下流側に形成された水道用接続部11と、異常吐水防止装置1の状態を確認できるようにする表示部12と、種々の設定値を設定するための入力部13とを備えてなる。つまり、本発明の異常吐水防止装置1は各家庭の水栓や水道管に容易に連通連結することができる。
前記水道用接続部10は例えば、水道用の簡易着脱機構の継手であり、本例では前記供給口5に形成されたニップルに対して着脱自在に嵌合するソケットである。同様に、本実施例の水道用接続部11は水道用の簡易着脱機構の継手、つまり、ニップルである。しかしながら、水道用接続部10,11の構成はニップルやソケットだけでなく、接続時に互いのフランジを当接させた状態でクリップによって抜け止め保持されるように構成された簡易着脱機構の継手などであってもよい。また、螺合によって確実に連通連結させるための雄ねじまたは雌ねじを形成したものであってもよい。
前記表示部12は例えば液晶ドットマトリックスの表示部12aやLEDランプ12bなどを用いることにより、消費電力を削減するとともに安価にて形成することができるが、その他の液晶パネルや機械式の表示部を形成してもよい。
前記入力部13は例えば上下の入力ボタン13a,13bとリセット入力ボタン(設定ボタンとしても機能する)13cなどからなり、異常吐水防止装置1が地震として判断する揺れのレベルや揺れが始まってから水の流れを止めるまでの時間などの設定値を変更したり、異常吐水防止装置1の状態をリセットできるように構成してある。この入力ボタン13a〜13cの構成は操作が複雑にならない程度にできるだけ少なくすることが望ましく、本例では3個のボタンである例を示している。しかしながら、設定値の入力を行うためのボタンと、リセット入力ボタン13cを分けるなど、種々の変形が考えられる。また、数値の入力のためのテンキーを設けるなどの変形も可能である。
次に、図3を用いて、前記異常吐水防止装置1の内部の構成を説明する。すなわち、前記異常吐水防止装置1の内部には、前記水道用接続部10,11を用いて湯水混合栓3やシャワーヘッド2の流路に連通連結される内部流路14と、この流路14に連通連結されてこの水の流体エネルギーを用いて発電する発電ユニット15と、震動を感知してこれに適切な処理を行う処理部16と、前記発電ユニット15によって得られる電力を蓄えて処理部16および前記表示部12に電力を供給する電源部17と、処理部16によって制御されて警告音を発振する発音部(アラーム部)18と、処理部16によって制御されて流路14を流れる水の流れを止める止水部19とを備えている。なお、表示部12または発音部18は択一的に設けて、何れか一方を省略してもよい。
Sは震動を感知する震動センサであり、本実施例に示す震動センサSは金属球Saと、この金属球Saを載せるようにしてこれに接触する一対の電極Sbとからなる。つまり、震動によって金属球Saがどちらかの電極Sbから離れると、これを電極Sb間の接点が開くことにより、震動を感知することができる。なお、本発明は震動センサSの構成が上述したものであること限定されるものではないことはいうまでもない。
前記発電ユニット15は、水車部15Aと発電部15Bとからなる。本実施例のように水車部15Aと発電部15Bを分けて形成することにより、各部15A,15Bの形成が容易であると共にメンテナンスを行いやすくなる。
処理部16は例えば消費電力を低く抑えることができるワンチップのマイクロコンピュータである。処理部16は前記震動センサSの接点を監視することにより震動を検知し、この震動を検知した時点で前記発音部18に警告音を出力させる。なお、処理部16が地震を検知したときの警告は電気的に出力することも可能であり、この場合は異常吐水防止装置1に信号出力ポートが形成されている。このように、異常吐水防止装置1に電気的な信号出力ポートを設けた場合には、異常吐水防止装置1を何らかの電気的な制御システムに組み込むことも可能である。
本実施例の場合、表示部12が液晶デジタル表示部12aやLEDランプ12bであるから、地震を感知したことを示す警告メッセージや止水までのカウントダウン時間などを表示する部分とランプ表示などによる警告表示を行う部分を分けた例を示しているが、これらを同じ液晶表示パネル内に表示することも可能であることはいうまでもない。
本実施例の電源部17は二次電池17aを有するものである例を示しており、これによって発電部15Bから得られた電力を一旦蓄積して、各部12,16に常に安定した電力を供給するように構成してあるが、前記二次電池17aに代えて大容量コンデンサを組み合わせてもよい。何れにしても、流路14に幾らかの水が流れている限り発生する電力を蓄積して使用することにより制御部16の駆動電力に不足の生じないようにすることが可能である。しかしながら、二次電池17aに代えて汎用の乾電池やボタン電池のような一次電池を用いてもよいことはいうまでもない。
前記発音部18は例えばブザーである。これによって、前記通知を音によっても行なうことができるので、使用者は地震の検出を音によって容易に知ることができる。しかしながら、本実施例のように異常吐水防止装置1をシンクの上に配置する場合には、発音部18を省略してもよいことはいうまでもない。逆に、発音部18としてブザーの代わりに、例えば「地震を検知しました○○秒後に水を止めます」などといった警告音声を出力可能なスピーカを配置するなど、種々の変形も可能である。
使用者が水を止める必要性を感じない場合には、前記警告が出力されている間に、前記リセット入力ボタン13cを押すなどして、入力部13を介してリセット入力をすることができる。一方、使用者が近くにいない場合には、前記リセット入力がないので、処理部16は警告の出力を開始してから所定時間が経過した時点で止水部19に流路閉鎖信号を出力し、止水部19は流路14内の水の流れを止める。また、止水後に使用者がリセット入力ボタン13cを操作することにより吐水を再開することもできる。
次に、発電ユニット15の詳細な構成を説明する。前記水車部15Aは、流路14内に挿入される水車受け20と、この水車受け20に保持させることにより流路14内の水の流れによって回転する水車21と、この水車21の回転軸21aに連設されてなる円盤状の回転磁石22とを備えている。前記水車部15Aは、水車受け20を流路14に形成した嵌合部14aに対して水密を保った状態で嵌入することにより、流路14に面するように取り付けられるものであり、前記水車受け20には回転磁石22を収容する磁石収容部23が形成されている。これによって、水車ユニット15は水車21と共に回転する回転磁石22を大型化して流路14の外側に強力な回転磁界を発生させることができる。
図4は前記水車部15Aのより詳細な構成を示す断面図である。図3,図4に示すように、前記水車受け20は内部に水車21を収容すると共にこの水車21の周囲に環状溝30を形成するように構成された円筒壁20a、および、この円筒壁20a内に水車21を回動自在に保持させるために内側に突出させた環状突起状の保持部20bを有する第1部材20Aと、この第1部材20Aを押さえ込むようにして流路14内に位置させると共に、水車21の回転軸21aの一端を軸支する軸受け20cが形成されてなる第2部材20Bと、この第2部材20Bの回転磁石22に面すると共に磁石収容部23を水密に封止する隔壁20Cとからなる。
なお、本例の回転軸21aは前記嵌合部14a内の軸受け14bに回転可能に軸支されている。前記隔壁20Cは非磁性体または常磁性体からなり、水圧に耐えうる強度を有する程度に薄く形成されている。つまり、隔壁20Cが薄ければ薄いほど水車21側からの磁力が減衰しないようにすることができ、それだけ、効率を引き上げることができる。
また、前記第1部材20Aの円筒壁20aには、環状溝30から水車21の羽に対して流れ込む例えば5個のノズル31が形成され、このノズル31を介して水車21に流れ込んだ水が前記保持部20bの内側に形成された開口部32を介して排出されるように構成してある。
一方、前記水車21の形状は、より少ない水の流れで高速に回転できるように、その直径Dが例えば2cm以下の小径となるように形成されたものであり、かつ、前記ノズル31から噴射される水を受ける例えば6枚の羽21bを設けてなる。21cは水車21の下流側の外周に形成されたリング体であり、このリング体21cが前記保持部20bに接することにより、水車21が下流側に流されることがないように保持される。
本実施例のように、前記ノズル31の数を羽21bの数よりも1つ少なく形成しているのは、ノズル31と羽21bの数を1つ以上異ならせることにより、水車21がどの回転角に位置するときにも全ノズル31から流れ込む水の流れによって、水車21が同じ回転力を受けるようにするためである。これによっても、水車21の回転はムラのない安定したものとなる。なお、ノズル31や羽21bの数は上述した数に限定されるものではなく、ノズル31の数よりも羽21bの数の方が少なくなるようにしてもよい。
また、本例に示すノズル31は環状溝30に流入した水が所定の角度をもって羽21bに当たるように水の流れをガイドするものである。したがって、各羽21bは矢印aに示すように、水流からの力を効率的に受けて、水車が勢い良く流れるように構成されている。
前記回転磁石22はそれぞれ回転軸21aの軸端に取り付けられたカプラ22aによって保持された有極磁石であり、この磁石の一方の極Nが円盤の外周の一端側に形成され、他方の極Sが円盤の中心線を挟んだ他端側に形成されることが望ましい。
つまり、水車21は水の流量に容易に合わせた回転数で回転する。ゆえに、前記隔壁20Cの外側において回転磁石22の回転に伴う回転磁界が生じ、前記発電部15Bはこの回転磁界を用いて発電する。発電部の構成は、単に前記隔壁20Cの磁石収容部23に面する位置に起電力発生用のコイルを回転磁石22の回転軸21aを中心として少しずつ位相を変えた対称形状となるように配置し、各コイルに流れる電流を整流する整流部を備えたものであってもよいが、本実施例の発電部15Bはさらに効率の高い発電を行うことができるように構成してある。
再び、図3に戻って、40は前記隔壁20Cを第2部材20Bに押しつけるように取り付けられる基部、41は前記回転磁石22と引き合うように対向させた回転磁石、42はこの回転磁石41を収容するための磁石収容部、43は一端に前記回転磁石54が連設させた発電部15B側の回転軸、44はこの回転軸43に連設されると共に回転軸43を中心として少しずつ位相を変えた対称形状となるように配置された多数のコイルCからなる回転子、45はこの回転子44の回転に伴って各コイルCを通過する磁束の密度が増減するような磁界を形成するためにコイルCに近接した位置に固定的に設けてなる磁石、46は各コイルCに流れる電流を整流する整流部であり、本実施例の発電部15Bは前記各部材40〜46からなる。
前記基部40には回転軸43を回転自在に軸支するための軸受け(ベアリング)40aを備えてなり、これによって摩擦による損失を少なくしている。回転磁石41は前記水車21側の回転磁石22と同じ円盤形状であり、回転軸43の軸端に取り付けられたカプラ41aによって保持された有極磁石である。また、この回転磁石41の極N,Sの数および位置も回転磁石22と同じように形成する。基部40によって形成される磁石収容部42は隔壁20Cによって水から隔離されているので、回転磁石41は、水中で回転するのに比べて格段に少ない抵抗で回転することができる。
したがって、前記回転軸43は一対の回転磁石22,41の磁力による吸引力と反発力によって水車21に連結されているが、両回転磁石22,41間は完全に連結しているのではないので、磁力による連結部分が言わばダンパのような働きをして、水車21側の弱い回転力をソフトに伝達することができる。
一方、発電部15B側の回転子44が水車21の回転に合わせて回転するので、この回転子44に形成する各コイルCが水車21と共に回転する。したがって、この各コイルCにとっては近接する磁石45が相対的に回転磁石(以下、相対回転磁石45という)となり、この相対回転磁石45によって形成される回転磁界を用いて起電力を発生させることができる。
図5は前記整流部46と各コイルCの接続部の一例をその位相角を縦方向の位置にして示す図である。図7に示すように、前記整流部46は例えば2つの整流ブラシBa,Bbと各コイルCに例えば3回巻き毎に接続される整流パッドP(Pa,Pb…)からなる。つまり、隣接する整流パッドP間のコイルCは僅かに位相が異なるように接続される。また、各コイルCは略円筒状に繋がって形成されているので、図5における上端と下端のコイルは円筒を一周するときに連続するように構成されている。したがって、前記整流パッドPa,Pb…も全体として円筒状の外形となる。
前記整流ブラシBa,Bbは複数の整流パッドPa,Pb…からなる円筒状の整流パッドPをその両側面の最も離れた位置から挟むように配置してある。故に、図5に示す例では一方の整流ブラシBaがプラスの電極、他方の整流ブラシBbがマイナスの電極となる。図5に示す例では、一方の整流ブラシBaが整流パッド16b,16cに接触し、他方の整流ブラシBbが整流バッドPr,Psに接触している。つまり、整流パッドPc〜Prの間に接続されたコイルCによる起電力が両整流ブラシBa,Bb間にかかるように構成している。
上述のように、本実施例の整流部46は整流パッドPと整流ブラシBa,Bbを用いて整流を行なうものであり、ダイオードなどの半導体を用いるものではないので、半導体による整流部による電圧降下がない。ゆえに、少ない水の流れを用いて比較的高い起電力を得ることができる。しかしながら、整流部46はダイオードなどの半導体を用いて形成し、電気的な接触部分を少なくすることにより、動作の安定性を向上してもよい。
上記構成の発電部15Bを有する異常吐水防止装置1では、処理部16は前記発電部15Bによって得られる起電力の大きさ(例えば電圧)を用いて流路14を流れる水の瞬時流量を測定することも可能である。したがって、前記止水部19を用いて流路14内の水の流れを止める条件として、震動が始まって急に水量が増加した場合などの条件を設定することも可能である。これらの条件設定や各種設定は前記入力部13を構成する各ボタン13a〜13cを用いて行うことができる。
また、上述の実施例では異常吐水防止装置1を水栓3と別体に形成した例を示しているが、この異常吐水防止装置1を水栓3に一体的に形成してもよいことはいうまでもない。
本発明の異常吐水防止装置の使用状態の一例を示す図である。 第1実施例の異常吐水防止装置の構成を示す正面図である。 前記異常吐水防止装置の内部の構成を示す図である。 前記異常吐水防止装置の一部の構成を示す断面図である。 前記異常吐水防止装置の別の部分の構成を示す図である。
符号の説明
1 異常吐水防止装置
10,11 水道用継手
12 表示部
13 入力部
14 流路
15B 発電部
16 制御部
18 アラーム部(発音部)
19 止水部
21 水車
22 回転磁石
41 回転磁石
43 回転軸
44 回転子
45 磁石
46 整流部
C コイル
S 震動センサ

Claims (6)

  1. 流路内の水の流れによって回転する水車と、
    この水車の回転に連動して回転することにより流路の外側に回転磁界を発生させる回転磁石と、
    この回転磁界を用いて電力を発生させる発電部と、
    流路内の水の流れを止める止水部と、
    震動を感知する震動センサと、
    前記発電部によって得られる電力を用いて震動センサを監視して水の流れを止める制御を行う制御部とを有することを特徴とする異常吐水防止装置。
  2. 前記流路を水道に対して連通連結させる水道用継手を備えている請求項1に記載の異常吐水防止装置。
  3. 前記発電部が、水から隔離された部位に配置されて前記水車側に設けた回転磁石と引き合うように対向させた状態で発電部の回転軸に連設させてなる発電部側の回転磁石と、この回転軸に連設されると共に回転軸を中心として少しずつ位相を変えた対称形状となるように配置された多数のコイルからなる回転子と、この回転子の回転に伴って各コイルを通過する磁束の密度が増減するような磁界を形成するためにコイルに近接した位置に固定的に設けてなる磁石と、各コイルに流れる電流を整流する整流部とを備える請求項1または2に記載の異常吐水防止装置。
  4. 流路内の水の流れを止める止水部と、
    震動を感知する震動センサと、
    この震動センサを監視して水の流れを止める制御を行う制御部と、
    前記流路を水道に対して連通連結させる水道用継手とを有することを特徴とする異常吐水防止装置。
  5. 前記震動センサが震動を感知した時点で警告を出力するアラーム部と、
    このアラーム部による警告の出力を止めるためのリセット入力をする入力部とを備え、
    前記制御部は、前記アラーム部が警告を出力してから所定時間内に入力部にリセットが入力されない場合に止水部を用いて水の流れを止める制御を行うものである請求項1〜4の何れかに記載の異常吐水防止装置。
  6. 前記アラーム部が音によって警告を行なう発音部を備えている請求項5に記載の異常吐水防止装置。
JP2005166584A 2005-06-07 2005-06-07 異常吐水防止装置 Pending JP2006342503A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005166584A JP2006342503A (ja) 2005-06-07 2005-06-07 異常吐水防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005166584A JP2006342503A (ja) 2005-06-07 2005-06-07 異常吐水防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006342503A true JP2006342503A (ja) 2006-12-21

Family

ID=37639664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005166584A Pending JP2006342503A (ja) 2005-06-07 2005-06-07 異常吐水防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006342503A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010084593A1 (ja) * 2009-01-22 2010-07-29 Toto株式会社 水栓用発電機
JP2010261671A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Rinnai Corp 給湯器
KR101030796B1 (ko) * 2008-06-05 2011-04-27 김현수 사용자에 따라 다르게 작동되는 자동 수도꼭지

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10281316A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Risui Kagaku Kk 緊急遮断弁装置
JP2003118424A (ja) * 2001-10-16 2003-04-23 Denso Corp 走行制御装置
JP2005094854A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 San-Ei Faucet Mfg Co Ltd 水力発電機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10281316A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Risui Kagaku Kk 緊急遮断弁装置
JP2003118424A (ja) * 2001-10-16 2003-04-23 Denso Corp 走行制御装置
JP2005094854A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 San-Ei Faucet Mfg Co Ltd 水力発電機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101030796B1 (ko) * 2008-06-05 2011-04-27 김현수 사용자에 따라 다르게 작동되는 자동 수도꼭지
WO2010084593A1 (ja) * 2009-01-22 2010-07-29 Toto株式会社 水栓用発電機
JP2010261671A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Rinnai Corp 給湯器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6837271B1 (en) Liquid flow control valve
EP2016233B1 (en) Integrated system for hydro-thermo-sanitary apparatuses
US20090188995A1 (en) Faucet apparatus
JP4238684B2 (ja) 発電装置およびその発電装置付自動水栓装置
JP2008163731A (ja) 水栓
WO2001089066A1 (fr) Dispositif de production d'une petite puissance et dispositif de robinet a eau
JP5978223B2 (ja) 計量器の流量測定装置
US20170089317A1 (en) Water outlet device of self power generation
JP2006342503A (ja) 異常吐水防止装置
JP2020012824A (ja) 流動情報通信装置
JP2006343118A (ja) 流量計
JP2008050850A (ja) 水栓用発電機
JPH11287818A (ja) 水力発電式無線水センサー
JP2004076637A (ja) 給排水発電機及び給排水発電システム
WO2008026537A1 (fr) Générateur de puissance pour robinet
JP5354700B2 (ja) 水力発電機
JP2008054472A (ja) 水栓用発電機
JP2008054427A (ja) 水栓用発電機
JP2008050852A (ja) 水栓金具
JP4129804B1 (ja) 水栓用発電機
JP4404534B2 (ja) 水栓用の水力発電機
JP2008050851A (ja) 水栓用発電機
JP2008271679A (ja) 水栓用発電機
TWI669449B (zh) Water flow power generation device
CN216519930U (zh) 一种可测量水温的过水装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110419