JP2006340961A - スリング - Google Patents
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Abstract
【課題】 僅かな腕の力で被介護者を抱き上げて移動でき、しかも大柄で重量のある被介護者を載せた場合でも脱落することなく安全に移動できるようにする。
【解決手段】 被介護者Qの脇下、膝裏を支えた状態で包み込む略紡錘袋状のスリング本体1を形成し、スリング本体1の開口部の両側縁部4A,4Bに、一方の支持端部1A側で両側縁部4A,4B同士が縫合した縫合部8から外方へ引き出し可能に延長した窄め紐体2を内挿する。また、スリング本体1の他方の支持端部1Bを絞った状態で挿通してから折り返し縫着することで取り付け、スリング本体1の一方の支持端部1Aを挿通して当該スリング本体1を環状となすように緊結可能とする二重環による連結リング3A,3Bをスリング本体1に設ける。他方の支持端部1B側には、ポリエステル綿入りの肩当て部5を形成し、一方の支持端部1Aの両側端には面ファスナーを付設する。
【選択図】 図1
【解決手段】 被介護者Qの脇下、膝裏を支えた状態で包み込む略紡錘袋状のスリング本体1を形成し、スリング本体1の開口部の両側縁部4A,4Bに、一方の支持端部1A側で両側縁部4A,4B同士が縫合した縫合部8から外方へ引き出し可能に延長した窄め紐体2を内挿する。また、スリング本体1の他方の支持端部1Bを絞った状態で挿通してから折り返し縫着することで取り付け、スリング本体1の一方の支持端部1Aを挿通して当該スリング本体1を環状となすように緊結可能とする二重環による連結リング3A,3Bをスリング本体1に設ける。他方の支持端部1B側には、ポリエステル綿入りの肩当て部5を形成し、一方の支持端部1Aの両側端には面ファスナーを付設する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば介護者により被介護者を、あるいは抱持者により犬等のペット類を抱っこして移動させる際に用いる1枚綿布で作られた介護用あるいはペット移動用として使用されるスリングに関するものである。
従来、特許文献1に開示されているように、布生地が絞られて成る両端部に、二重環による連結手段によって互いに連結される支持帯を有し、両側縁部から収納部内側に向けて蛇腹状に折り畳み可能とした略紡錘袋状の乳児用スリングが存在する。
特開2003−47542号公報
しかしながら、従来の乳児用スリングは、乳児用としてのみに使用されることにより大きさ自体が乳児用サイズに形成され、しかも収納部が蛇腹状に折り畳み可能となるように柔軟性を備えているため、乳児よりも大柄な老人、病人等の一般的な被介護者を載せるにはサイズや強度的にも無理がある。特に、荷重が集中する両側縁部は、乳児用サイズに応じて予め所定の長さに設定されているため、重量のある被介護者を抱えるべく載せた場合には、両側縁部が弛み捲れて脱落させてしまう虞れがある。
また、大型の犬等のペット類を抱えて運ぶような場合、これらのペット類を運ぶには適当な運搬用具がなく、簡易で取り扱いが容易な運搬用具が望まれていた。
そこで、本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、例えば介護者によって被介護者をベッドから車両等に移動させたり、あるいは階段で上がったり、下ろしたりするとき等において、介護者の僅かな腕の力で被介護者を抱き上げて移動させることができ、しかも大柄で重量のある被介護者を載せた場合でも脱落させてしまうことなく安全に移動させることができ、またペット類も容易に運ぶことのできるスリングを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、被介護者、ペット類等の被抱持物Qを抱き上げて移動させるスリングであって、被抱持物Qの脇の下と膝の裏とを支えた状態被抱持物Qを包み込むよう、前後の支持端部1A,1B相互を連結して左右方向で開口部を開閉可能にさせる両側縁部4A,4Bを備えた略紡錘袋状のスリング本体1と、両側縁部4A,4B同士が縫合された一方の支持端部1A側で一端が引き出し可能に外出延長されるよう両側縁部4A,4Bに内挿され、他方の支持端部1B側に他端が固着されていてスリング本体1の開口部を窄めるようにした窄め紐体2と、スリング本体1の他方の支持端部1Bを絞った状態で挿通してから折り返し縫着することで取り付けられ、スリング本体1の一方の支持端部1Aを挿通して当該スリング本体1全体を前後に沿って環状となるように緊結可能とする二重環による連結リング3A,3Bとを有して成るものとしたことである。
連結リング3A,3Bを備えた他方の支持端部1B側には、抱持者Pの肩を保護するクッションとなるポリエステル綿入りの肩当て部5を形成して成るものとできる。
また、スリング本体1の開口部における両側縁部4A,4Bには、被抱持物Qを保護するクッション部9A,9Bを配設することができる。
一方の支持端部1Aの両側端には、他方の支持端部1B側から折り畳まれたスリング本体1自体をロール状に包み込んで固定するよう面ファスナー6A,6Bを付設したものとできる。
連結リング3A,3Bを備えた他方の支持端部1B側には、抱持者Pの肩を保護するクッションとなるポリエステル綿入りの肩当て部5を形成して成るものとできる。
また、スリング本体1の開口部における両側縁部4A,4Bには、被抱持物Qを保護するクッション部9A,9Bを配設することができる。
一方の支持端部1Aの両側端には、他方の支持端部1B側から折り畳まれたスリング本体1自体をロール状に包み込んで固定するよう面ファスナー6A,6Bを付設したものとできる。
以上のように構成された本発明に係るスリングにあって、他方の支持端部1Bに設けられた二重環による連結リング3A,3Bそれぞれに、一方の支持端部1Aを窄めた状態で所定の長さに挿通した後に、当該一方の支持端部1Aを折り返して再び二重環の片方の連結リング3A(3B)に挿通して両支持端部1A,1Bを緊結させることで、スリング本体1を環状に形成させる。
このとき、一方の連結リング3A(3B)に挿通する一方の支持端部1Aの長さを調節することで環状となるスリング本体1全体の環長を変更させ、被抱持物Qの大小に対応調整させる。
そして、被介護者、ペット類等の被抱持物Qの脇の下と膝の裏とをスリング本体1の両側縁部4A,4Bによって支えるようにして当該被抱持物Qをくるんでから、環状のスリング本体1に運搬者等の抱持者Pの頭部を潜らせて一方の支持端部1Aの肩当て部5が当該抱持者Pの肩に掛かるようにして持ち上げ可能にさせる。
このとき、両側縁部4A,4Bに沿って挿通されている窄め紐体2を、二重環による連結リング3A,3Bによって支持されている一方の支持端部1A側から外方に強制的に引っ張ることにより、両側縁部4A,4Bが互いに内側に窄まる状態となって、被抱持物Qをしっかりとスリング本体1内に収納保持し、密着可能にして不意にでも脱落させることがない。また、スリング本体1を窄めさせて被抱持物Qを収納保持したとき、両側縁部4A,4Bに配したクッション部9A,9Bが被抱持物Qを保護して縁部による傷み等を被抱持物Qに感じさせない。
一方の支持端部1Aの両側端に付設した面ファスナー6A,6Bは、スリング本体1の不使用時において他方の支持端部1B側から折り畳まれたスリング本体1自体をロール状に包み込んで固定させる。
このとき、一方の連結リング3A(3B)に挿通する一方の支持端部1Aの長さを調節することで環状となるスリング本体1全体の環長を変更させ、被抱持物Qの大小に対応調整させる。
そして、被介護者、ペット類等の被抱持物Qの脇の下と膝の裏とをスリング本体1の両側縁部4A,4Bによって支えるようにして当該被抱持物Qをくるんでから、環状のスリング本体1に運搬者等の抱持者Pの頭部を潜らせて一方の支持端部1Aの肩当て部5が当該抱持者Pの肩に掛かるようにして持ち上げ可能にさせる。
このとき、両側縁部4A,4Bに沿って挿通されている窄め紐体2を、二重環による連結リング3A,3Bによって支持されている一方の支持端部1A側から外方に強制的に引っ張ることにより、両側縁部4A,4Bが互いに内側に窄まる状態となって、被抱持物Qをしっかりとスリング本体1内に収納保持し、密着可能にして不意にでも脱落させることがない。また、スリング本体1を窄めさせて被抱持物Qを収納保持したとき、両側縁部4A,4Bに配したクッション部9A,9Bが被抱持物Qを保護して縁部による傷み等を被抱持物Qに感じさせない。
一方の支持端部1Aの両側端に付設した面ファスナー6A,6Bは、スリング本体1の不使用時において他方の支持端部1B側から折り畳まれたスリング本体1自体をロール状に包み込んで固定させる。
本発明によれば、例えば介護者によって被介護者をベッドから車両等に移動させたり、あるいは階段で上がったり、下りたり、また、犬等のペット類を運んだりする場合等において、介護者、運搬者等の抱持者Pの僅かな腕の力でも被抱持物Qを抱き上げて移動させることができ、しかも大柄で重量のある被抱持物Qを抱えた場合でも脱落させてしまうことなく安全に移動させることができる。
すなわちこれは本発明が、被抱持物Qの脇の下と膝の裏とを支えた状態被抱持物Qを包み込むよう、前後の支持端部1A,1B相互を連結している左右方向で開口部を開閉可能にさせる両側縁部4A,4Bを備えた略紡錘袋状のスリング本体1と、両側縁部4A,4B同士が縫合された一方の支持端部1A側で一端が引き出し可能に外出延長されるよう両側縁部4A,4Bに内挿され、他方の支持端部1B側に他端が固着されていてスリング本体1の開口部を窄めるようにした窄め紐体2と、スリング本体1の他方の支持端部1Bを絞った状態で挿通してから折り返し縫着することで取り付けられ、スリング本体1の一方の支持端部1Aを挿通して当該スリング本体1全体を前後に沿って環状となるように緊結可能とする二重環による連結リング3A,3Bとを有して成るからであり、これにより、被介護者、ペット類等の被抱持物Qの脇の下と膝の裏とをスリング本体1によって包まれるように被抱持物Qをくるんでから介護者、運搬者等の抱持者Pの肩に掛けて持ち上げることで、抱持者Pの腕の力を必要以上に使わなくても被抱持物Qを容易に抱き上げ、移動させることができる。
また、スリング本体1の開口部における左右の両側縁部4A,4Bに沿って挿通されている窄め紐体2を、二重環による連結リング3A,3Bによって支持されている一方の支持端部1A側から外方に強制的に引っ張ることにより、両側縁部4A,4Bが開口部を閉塞するように互いに内側に窄まる状態となって、被抱持物Qの身体にしっかりと密着させることができ、スリング本体1内で被抱持物Qを確実に格納でき、スリング本体1からの被抱持物Qの脱落を防止でき、被介護者等に安心感を与えることができる。
さらに、連結リング3A,3Bを備えた他方の支持端部1B側には、抱持者Pの肩を保護するクッションとなるポリエステル綿入りの肩当て部5を形成して成るので、被抱持物Qの体重によって抱持者Pの肩に掛かる負担を軽減させることができる。
スリング本体1の開口部における両側縁部4A,4Bには、被抱持物Qを保護するクッション部9A,9Bを配設してあるので、スリング本体1内に格納抱持する被抱持物Qに対して、特に窄まり状となる両側縁部4A,4Bによる直接のいわゆるあたりによる不快感を減少させ、被介護者等が痛み等を感じることもないばかりでなく、十分に保護させることができる。
加えて、一方の支持端部1Aの両側端には、他方の支持端部1B側から折り畳まれたスリング本体1自体をロール状に包み込んで固定するよう面ファスナー6A,6Bを付設したので、不使用時にはスリング本体1をコンパクトに纏め、丸めておくことができ、持ち運びや収納等に便利なものとなる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号1は、例えば老人、病人等の被介護者Qを介護者Pの両腕で抱き上げて移動させるとき、あるいは図示を省略した例えば大型の犬等のペット類を運搬するとき等に使用される本発明に係るスリングを構成するところの一枚綿布で形成された略紡錘袋状を呈するスリング本体である。このスリング本体1は、図1に示すように、被介護者Qの略全体をくるめられるような大きさに形成してあり、しかも大柄な被介護者Qの場合でも、少なくとも被介護者Qの脇の下と膝の裏とが生地に包まれていれば良いものとされている。尚、本実施の形態の説明に際し、被介護者Qを介護者Pによって抱え、移動等させる場合としてあるが、ペット類等を運搬者にて運搬する場合も同様であり、特に限定しない限り、これらのいずれの場合も含むものである。尚、被介護者Qをスリング本体1によって抱えるとき、被介護者Qの脇の下、膝の裏に後述の両側縁部4A,4Bが当接してこれを支えることで被介護者Qを安定して支持できるものとしてあるも、場合によっては脇の下、膝の裏等を直接に支えずに身体全体を支えるように格納し、包み込むようにしても良いものとしてある。
すなわち、スリング本体1は、図4、図5に示すように、袋体の開口部を形成する両側縁部4A,4Bを前後の支持端部1A,1Bに連結することで、両側縁部4A,4Bが左右方向で開閉されるようにした紡錘袋状に形成されており、被介護者Qを十分に包み込める程度の長さ、例えば2m前後の長さに形成されるも、もとよりこれに限定されるものではない。そして、当該側縁部自体は、縁部に沿って長い筒状となる帯袋状に折り曲げて縫合してあり、被介護者Qの脇の下と膝の裏とを支える部分に相当する当該左右帯袋中には窄め紐体2が一方の支持端部1Aから外方に牽引、引き出し可能にしてそれぞれ内挿されていると共に、当該窄め紐体2の他端は他方の支持端部1B側で帯袋内で固着部7A,7Bによって縫着等によって固着されている。尚、窄め紐体2における外出部分の端部は、例えば折り返し状にして縫合することでループを形成しており、このループ部分に手指等を挿入すること等で窄め紐体2の引っ張り操作等が容易にできるように配慮してある。
また、左右の細長筒状の帯袋は、両側縁部4A,4Bの一端部を連結することで略矩形袋状に形成されている一方の支持端部1A側の上面で両側縁部4A,4B同士が重なり状に合致した状態で縫合部8として縫合されており、この縫合部8によってスリング本体1の開口部の前後の一端を所定幅員で扁平状となる支持端部1Aとして連結している。この支持端部1Aにおける幅員は、後述するようにスリング全体をコンパクトに纏めるときに、その纏めた全体を囲繞して包み込めるに足りる幅員になっている(図8参照)。そして、他端が固着部7A,7Bにて縫合連結された可撓性ある帯板状の窄め紐体2がこの帯袋内を挿通して、支持端部1A上の両側縁部4A,4Bの端部開口からそれぞれで自由に外方へ引き出されるように延長されている(図3参照)。尚、図示を省略したが、窄め紐体2の外方への引き出し延長位置は、両側縁部4A,4Bの端部に限らず、支持端部1A付近における帯袋に開穿した引出孔から外出させても良いのである。
スリング本体1の開口部を形成する両側縁部4A,4Bは、被介護者Qに直接にあたるから、被介護者等に不快感を与えないように細長帯袋に沿って、例えばポリエステル綿によるクッション部9A,9Bを配設してある。
一方、スリング本体1における開口部の前後の他端である他方の支持端部1B側は絞った状態で二重環による連結リング3A,3Bに挿通されてから折り返されて縫着してある。また、この折り返し部分における介護者Pの肩に当接する箇所に相当する生地内には、当該介護者Pの肩を保護するためのクッションとなるポリエステル綿入りの肩当て部5を形成してある。
そして、この二重環による連結リング3A,3Bそれぞれに、窄め紐体2が配されている一方の支持端部1A側を折り畳む等で細く纏めた状態で所定の長さに挿通した後に、当該一方の支持端部1Aを折り返して再び二重環の片方の連結リング3A(3B)に挿通することで両支持端部1A,1Bを緊結させるものとしてあり、これによって使用時においてスリング本体1はその全体が前後で環状に形成されるのである。このとき、一方の連結リング3A(3B)に挿通する一方の支持端部1Aの長さを適宜調節することでスリング本体1の環長を、被介護者Q等の体格の大小その他に対応して変更調整できるようにしてある。
そして、図2に示すように、これら一対の両窄め紐体2を外方へ向けて手指で強制的に引っ張ることによりスリング本体1の開口部における両側縁部4A,4Bが互いに窄められ、スリング本体1の開口部を所定大きさとなるように窄め、これによって被介護者Qの脇の下と膝の裏とを支えた状態で包み込むことが可能となるようにしてある。
また、一方の支持端部1Aの左右両側縁端部には、当該縁端部に沿って雄雌それぞれによる長尺帯状の面ファスナー6A,6Bが縫合付設されており、スリング本体1の不使用時において連結リング3A,3Bを備えた他方の支持端部1B側から例えば四つ折り状に折り畳まれたスリング本体1自体を所定幅員で扁平状にした一方の支持端部1Aでロール状に包み込んでから当該面ファスナー6A,6Bによって接合固定させられるようにしてある。
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用の一例について説明すると、図2に示すように、介護者Pによって、他方の支持端部1Bに設けられた二重環による連結リング3A,3Bそれぞれに、一方の支持端部1Aを窄めた状態で所定の長さに挿通した後に、当該一方の支持端部1Aを折り返して再び二重環の片方の連結リング3A,3Bに挿通して両支持端部1A,1Bを緊結しておく。このとき、被介護者Qの大きさに対応して一方の連結リング3A(3B)に挿通する一方の支持端部1Aの長さを調節することでスリング本体1の環長を変更調整する。
そして、図1に示すように、被介護者Qの脇の下と膝の裏とをスリング本体1の両側縁部4A,4Bによって支えるようにして当該被介護者Qをくるんでから、環状のスリング本体1に介護者Pの頭部を潜らせて一方の支持端部1Aの肩当て部5が当該介護者Pの肩に掛かるようにして持ち上げる。
このとき、両側縁部4A,4Bに沿って挿通されている窄め紐体2を一方の支持端部1A側から介護者P自身が手指等で強制的に引っ張ることにより両側縁部4A,4Bが互いに内側に接近させることととなってスリング本体1の開口部を小さく窄ませる状態となり、これによって被介護者Qの身体はスリング本体1内にしっかりと格納され、介護者P等の身体等に密着した状態で支えられるものとなる。
また、不使用時には、先ず、図5に示すように、スリング本体1の左右両側縁部4A,4Bを互いに内側に向けて折り畳んでおく。
そして、図6に示すように、一方の支持端部1Aを裏側に折り返しておくと同時に、スリング本体1の略中央から二つ折りに畳み込む。
そして、図7に示すように、二つ折りのスリング本体1をさらに中央から折り畳んで四つ折り状態にしておく。
この折り畳まれたスリング本体1自体を一方の支持端部1Aにおける左右側縁部側からロール状に包み込んでから、図8に示すように、一方の支持端部1Aの左右両側縁端部に付設された面ファスナー6A,6Bの当接によって接合固定すれば良い。
尚、上記した使用方法は一例に過ぎず、例えば介護者Pによって被介護者Qをスリング本体1に予め載せて置いてから、他方の支持端部1B側を介護者Pの背中から肩に掛け、他方の支持端部1Bに設けられた二重環による連結リング3A,3Bそれぞれに、一方の支持端部1Aを細めて纏めた状態で所定の長さに挿通した後に、当該一方の支持端部1Aを折り返して再び二重環の片方の連結リング3A,3Bに挿通して両支持端部1A,1Bを緊結するようにしても良い。
また、図示を省略したが、スリング本体1によって被介護者Qを抱え込む場合に、抱え込み長さを調整して固定するとき、二重環の連結リング3A、3Bによるものとしてあるが、これを凹部、突部相互の嵌め合いによって着脱される雌雄構造のバックル体によって代用することも可能である。
さらには、老人、病人等の被介護者、犬その他のペット類に限らず、乳幼児に対しても同様に使用できるのは勿論である。
P…介護者(抱持者) Q…被介護者(被抱持者)
1…スリング本体 1A…一方の支持端部
1B…他方の支持端部 2…窄め紐体
3A,3B…連結リング 4A,4B…両側縁部
5…肩当て部 6A,6B…面ファスナー
7…固着部 8…縫合部
9A,9B…クッション部
1…スリング本体 1A…一方の支持端部
1B…他方の支持端部 2…窄め紐体
3A,3B…連結リング 4A,4B…両側縁部
5…肩当て部 6A,6B…面ファスナー
7…固着部 8…縫合部
9A,9B…クッション部
Claims (4)
- 被介護者、ペット等の被抱持物を抱き上げて移動させるスリングであって、被抱持物の脇の下と膝の裏とを支えた状態で被抱持物を包み込むよう、前後の支持端部相互を連結して左右方向で開口部を開閉可能にさせる両側縁部を備えた略紡錘袋状のスリング本体と、両側縁部同士が縫合された一方の支持端部側で一端が引き出し可能に外出延長されるよう両側縁部に内挿され、他方の支持端部側に他端が固着されていてスリング本体の開口部を窄めるようにした窄め紐体と、スリング本体の他方の支持端部を絞った状態で挿通してから折り返し縫着することで取り付けられ、スリング本体の一方の支持端部を挿通して当該スリング本体全体を前後に沿って環状となるように緊結可能とする二重環による連結リングとを有して成ることを特徴としたスリング。
- 連結リングを備えた他方の支持端部側には、抱持者の肩を保護するクッションとなるポリエステル綿入りの肩当て部を形成して成る請求項1記載のスリング。
- スリング本体の開口部における両側縁部には、被抱持物を保護するクッション部を配設してある請求項1または2記載のスリング。
- 一方の支持端部の両側端には、他方の支持端部側から折り畳まれたスリング本体自体をロール状に包み込んで固定するよう面ファスナーを付設した請求項2乃至3のいずれか記載のスリング。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014156267A (ja) * | 2013-02-18 | 2014-08-28 | Univ Of Yamanashi | 包装方法及び包装装置 |
JP7133184B2 (ja) | 2017-10-17 | 2022-09-08 | 美貴子 圓井 | 抱っこ具 |
-
2005
- 2005-06-10 JP JP2005170732A patent/JP2006340961A/ja active Pending
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