JP2006339761A - 撮像装置 - Google Patents

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正隆 浜田
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Abstract

【課題】 線形特性領域と対数特性領域とからなる光電変換特性を有する撮像素子を用いた撮像に際して、撮像モードと記録モードに関わらず、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供すること
【解決手段】 撮像モードと記録モードに合わせて、未処理画像、所定の画像処理と画像圧縮を施した画像、所定の画像処理と広ダイナミックレンジ対応処理と画像圧縮を施した画像のいずれかを記録することで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に、通常撮像と広ダイナミックレンジ撮像の2つの撮像モードと、未処理画像記録と処理画像記録の2つの記録形式を備えた撮像装置に関する。
従来、フォトダイオード等の光電変換素子をマトリクス状に配置してなる固体撮像素子に、MOSFET等を備えた対数変換回路を付加し、前記MOSFETのサブスレッショルド特性を利用することで、固体撮像素子の出力特性を入射光量に対して電気信号が対数的に変換されるようにした対数変換型撮像素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、対数変換型撮像素子において、MOSFETに特定のリセット電圧を与えることで、固体撮像素子本来の出力特性、すなわち入射光量に応じて電気信号が線形的に変換されて出力される線形特性状態と、前述の対数特性状態とを自動的に切り替えることが可能な対数変換型撮像素子が知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、線形特性状態から対数特性状態へ自動的に切り替え可能とすると共に、MOSFETのリセット時間を調整することでMOSFETのポテンシャル状態を調整可能とした撮像装置が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
一方、撮像装置の代表例であるデジタルカメラにおいて、撮像した画像の記録に関して、処理画像(画像処理を行った画像)を記録するモードと、未処理画像(画像処理を行わない画像)を記録するモードを備えたものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。処理画像には、例えばJPEGやビットマップ、TIFF等の画像があり、未処理画像にはRAW画像がある。
特開平11−298798号公報 特開2002−77733号公報 特開2002−300476号公報 コニカミノルタフォトイメージング株式会社:α−7DIGITAL カタログ(http://konicaminolta.jp/products/consumer/digital_camera/catalogue/pdf/a-7digital.pdf)9/9ページ「記録部」の「記録形式」欄;2005年5月10日検索
しかしながら、特許文献1乃至3に示された撮像素子を線形特性状態で用いた場合、光電変換素子で発生した電荷量に比例した出力が得られることから、低輝度の被写体でも高コントラストな(高い階調性を有した)画像信号が得られる等の利点がある反面、ダイナミックレンジが狭くなってしまうという不都合がある。一方、特許文献1乃至3に示された撮像素子を対数特性状態で用いた場合、入射光量に対して自然対数的に変換された出力が得られることから、広いダイナミックレンジが確保できるという利点がある反面、画像信号が対数圧縮されることからコントラストが低くなるという不都合がある。
また、特許文献1乃至3に示された撮像素子を線形特性状態と対数特性状態が混在する状態で用いた場合、広いダイナミックレンジは確保できるが、対数特性状態の部分のコントラストが低くなるという不都合がある。
さらに、これらの画像を処理画像として記録するか、未処理画像として記録するかによっても、画像処理の内容が大きく異なることになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、線形特性領域と対数特性領域とからなる光電変換特性を有する撮像素子を用いた撮像に際して、撮像モードと記録モードに応じて適切な画像処理を施すことで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
(請求項1)
被写体を撮像して画像に対応する電気信号を出力する撮像素子であって、通常撮像モードと該通常撮像モードよりも広いダイナミックレンジで撮像を行う広ダイナミックレンジ撮像モードとで動作可能な撮像素子と、前記撮像素子から出力された電気信号を処理する画像処理部と、前記画像処理部で処理された画像信号を記録媒体に記録する画像記録部とを備えた撮像装置において、
前記画像処理部は、汎用的な画像処理である通常画像処理および広ダイナミックレンジ撮像モードで撮像された画像に特有の画像処理である広ダイナミックレンジ対応処理のうち少なくとも一方の処理を実行可能であり、
前記画像記録部における記録形式として、未処理画像記録又は処理画像記録を選択する記録形式選択手段と、
通常撮像モード又は広ダイナミックレンジ撮像モードを選択する撮像モード選択手段と、
前記撮像モード選択手段で選択された撮像モード及び前記記録形式選択手段で選択された記録形式に基づいて、前記画像処理部で実行する処理を制御する撮像制御部とを有することを特徴とする撮像装置。
(請求項2)
前記撮像制御部は、前記撮像モード選択手段で通常撮像モードが選択され、かつ前記記録形式選択手段で処理画像記録が選択されたときは、前記画像処理部に通常画像処理を実行させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
(請求項3)
前記撮像制御部は、前記撮像モード選択手段で広ダイナミックレンジ撮像モードが選択され、かつ前記記録形式選択手段で処理画像記録が選択されたときは、前記画像処理部に通常画像処理及び広ダイナミックレンジ対応処理を実行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
(請求項4)
前記撮像素子は、入射光量に応じた電気信号を発生すると共に、前記入射光量に対して電気信号が線形的に変換されて出力される線形特性領域と、前記入射光量に対して電気信号が対数的に変換されて出力される対数特性領域とからなる光電変換特性を有し、前記線形特性領域と前記対数特性領域の範囲を制御可能であり、
前記撮像制御部は、前記撮像素子の線形特性領域と対数特性領域の範囲の制御を行い、前記撮像モード選択手段で通常撮像モードが選択されたときは、前記撮像素子の光電変換特性が線形特性領域のみとなるように制御し、
前記撮像モード選択手段で広ダイナミックレンジ撮像モードが選択されたときは、前記撮像素子の光電変換特性が少なくとも対数特性領域を有するように制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
(請求項5)
前記広ダイナミックレンジ対応処理は、広ダイナミックレンジ撮像モードで撮像された画像に対応する電気信号を高コントラスト化する処理であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
(請求項6)
前記広ダイナミックレンジ対応処理は、広ダイナミックレンジ撮像モードで撮像された画像に対応する電気信号を通常撮像モードで撮像された画像に変換する処理であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
(請求項7)
前記画像処理部は、前記広ダイナミックレンジ対応処理を行う第1の処理経路と、前記広ダイナミックレンジ対応処理を行わない第2の処理経路を有し、
前記撮像モード選択手段で通常撮像モードが選択されたときは、前記第2の処理経路を用いて画像処理することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
(請求項8)
前記広ダイナミックレンジ対応処理の処理パラメータを設定するパラメータ設定手段を有し、
前記撮像モード選択手段で広ダイナミックレンジ撮像モードが選択されたときは、前記パラメータ設定手段は、広ダイナミックレンジ対応処理が実行されるように処理パラメータを設定し、
前記撮像モード選択手段で通常撮像モードが選択されたときは、前記パラメータ設定手段は、広ダイナミックレンジ対応処理が無効化されるように処理パラメータを設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
(請求項9)
前記通常画像処理は、前記撮像素子で撮像された画像に対応する電気信号を圧縮処理するデータ圧縮処理であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の撮像装置。
(請求項10)
前記撮像制御部は、前記記録形式選択手段で未処理画像記録が選択されたときは、前記画像処理部に通常画像処理および広ダイナミックレンジ対応処理のいずれも実行させないことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の撮像装置。
請求項1に記載の発明によれば、通常撮像と広ダイナミックレンジ撮像の2つの撮像モードと、未処理画像記録と処理画像記録の2つの記録形式に合わせて、所定の画像処理と広ダイナミックレンジ対応処理の2つの画像処理を選択的に施すことで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、通常撮像モードと処理画像記録が選択された場合に、画像処理部で通常画像処理を行うことで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、広ダイナミックレンジ撮像モードと処理画像記録が選択された場合に、画像処理部で通常画像処理および広ダイナミックレンジ対応処理を行うことで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、線形特性領域と対数特性領域とを有し、かつ線形特性領域と対数特性領域の範囲を制御可能な撮像素子を用いて、通常撮像モード選択時には線形特性のみに、広ダイナミックレンジ撮像モード選択時には線形特性領域と対数特性領域とを有するように制御することで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、広ダイナミックレンジ対応処理として、広ダイナミックレンジ撮像モードで撮像された画像を高コントラスト化する処理を用いることで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、広ダイナミックレンジ対応処理として、広ダイナミックレンジ撮像モードで撮像された画像を通常撮像モードで撮像された画像に変換する処理を用いることで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、撮像モードに合わせて、広ダイナミックレンジ対応処理を行う画像処理経路と、広ダイナミックレンジ対応処理を行わない画像処理経路を切り換えることで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
請求項8に記載の発明によれば、通常撮像モードでは、広ダイナミックレンジ対応処理の処理パラメータを、処理を無効化するように設定することで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
請求項9に記載の発明によれば、通常画像処理として、データ圧縮を行うことで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
請求項10に記載の発明によれば、未処理画像記録が選択された場合に、通常画像処理も広ダイナミックレンジ対応処理を行わないことで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る撮像装置の1例であるデジタルカメラ1の外観模式図で、図1(a)は正面図、図1(b)は背面図である。
ボディ10の正面には、交換レンズ20が取り付けれられている。
ボディ10の上面には、撮像のための操作部材であるレリーズボタン101が設置されており、ボディ10の内部でレリーズボタン101の下部には、レリーズボタン101の押し込みの1段目で動作するAF/AEスイッチ101aと、レリーズボタンの押し込みの2段目で動作するレリーズスイッチ101bを構成する2段スイッチが配置されている。また、ボディ10の上部には、フラッシュ102が内蔵され、デジタルカメラ1の動作モードを設定するモード設定ダイアル112が配置されている。
ボディ10の背面には、デジタルカメラ1の電源をオン/オフするための電源スイッチ111、上下左右と中央の5つのスイッチから成り、デジタルカメラ1の各動作モードでの各種設定を行うためのジョグダイアル115、ファインダ接眼レンズ121a、記録された画像を表示するための画像モニタ131が配置されている。
図2は、図1に示したデジタルカメラ1の回路の1例を示すブロック図である。図中、図1と同じ部分には同じ番号を付与した。
デジタルカメラ1の制御部であるカメラ制御部150は、CPU(中央処理装置)151、ワークメモリ152、記憶部153等から構成され、記憶部153に記憶されているプログラムをワークメモリ152に読み出し、当該プログラムに従ってデジタルカメラ1の各部を集中制御する。
また、カメラ制御部150は、電源スイッチ111、モード設定ダイアル112、ジョグダイアル115、AF/AEスイッチ101a、レリーズスイッチ101b等からの入力を受信し、光学ファインダ121上の測光モジュール121bと交信することで測光動作を制御し、AFモジュール144と交信することで合焦動作を制御し、ミラー駆動部143を介してレフレックスミラー141及びサブミラー142を駆動し、シャッタ駆動部146を介してシャッタ145を制御し、フラッシュ制御部147を介してフラッシュ102を制御し、撮像制御部161と交信することで撮像動作を制御すると共に、撮像された画像データや各種情報を画像モニタ131に表示し、インファインダ表示部132に各種情報を表示する。
さらに、カメラ制御部150は、ボディ10と交換レンズ20の間の交信部として機能する、マウント(ボディ側)171上に設けられたBL交信部(ボディ側)172と、マウント(レンズ側)271上に設けられたBL交信部(レンズ側)272を介して、交換レンズ20のレンズインターフェース251経由で、レンズ211のフォーカスとズームを制御するレンズ制御部241、絞り221の制御を行う絞り制御部222、交換レンズ20の固有情報を格納しているレンズ情報記憶部231と交信を行うことで、交換レンズ20全体を制御する。
交換レンズ20のレンズ211によって結像される画像は、撮像素子162で光電変換された後、アンプ163で増幅され、アナログ/デジタル(A/D)変換器164でデジタルデータに変換され、画像処理部165で既定の画像処理を施したデジタル画像データに変換され、一旦画像メモリ181に記録された後、最終的にはメモリカード182に記録される。
撮像素子162は、線形特性領域と対数特性領域とからなる光電変換特性を有し、両特性領域の範囲(ダイナミックレンジ)を自由に設定可能である。両特性の切換や両特性領域の範囲(ダイナミックレンジ)は撮像制御部161によって制御される。詳細は後述する。
以上の一連の撮像動作は、カメラ制御部150の制御下で、撮像制御部161によって制御される。カメラ制御部150、撮像制御部161、画像メモリ181およびメモリカード182は、本発明における画像記録部として機能する。また、カメラ制御部150、モード設定ダイアル112およびジョグダイアル115は、本発明の画像記録部における未処理画像記録と処理画像記録を選択する記録形式選択手段として機能するとともに、通常撮像モードと広ダイナミックレンジ撮像モードを選択する撮像モード選択手段としても機能する。
また、メモリカード182に記録されたデジタル画像データは、図示しないパーソナルコンピュータ(PC)や携帯情報端末(PDA)等に取り込まれることによって、PCやPDA上のソフトウェアによって更なる画像処理を施されることも可能である。これによって、デジタルカメラ1に搭載されているCPU151よりも強力な処理能力を持つPC等での更に高性能な画像処理が可能となり、更なる高画質化が図れる。
次に、本発明に係る撮像装置の1例であるデジタルカメラ1における撮像モード、記録モードと画像処理の関係について、図3乃至図7を用いて説明する。図3乃至図7は、本発明における撮像動作の流れを示すフローチャートであり、図3がメインルーチン、図4乃至図7が各モードでの動作を示すサブルーチンである。
尚、本例で言う撮像モードとは、通常撮像モードと広ダイナミックレンジ撮像モードのことであり、通常撮像モードとは、撮像素子162の線形特性のみで撮像を行うモードであり、広ダイナミックレンジ撮像モードとは、撮像素子の線形特性と対数特性の両方を用いて、あるいは対数特性のみで撮像を行うモードのことである。
また、本例で言う記録モードとは、未処理画像記録モードと処理画像記録モードのことであり、未処理画像記録モードとは、画像処理を施さない画像を記録するモードであり(本例ではRAW画像記録として説明する)、通常は画像圧縮も施されない場合が多いが、例えばRAW画像データに可逆圧縮処理を施す等、画像圧縮を施された例もある。処理画像記録モードとは、画像処理を施した画像を記録するモードのことである(本例では、JPEG画像記録として説明する)。通常は画像圧縮が施されることが多いが、例えばビットマップ等の画像圧縮を行わない例もある。
さらに、本例で言う画像処理には、所定の画像処理と、広ダイナミックレンジ対応処理がある。
図3で、ステップS101で電源スイッチ111が操作されてカメラ電源が投入されると、ステップS111で、モード設定ダイアル112で設定されているデジタルカメラ1の動作モードが確認される。カメラモードに設定されている場合(ステップS111;YES)は、ステップS121に進む。カメラモード以外(例えば、画像再生モード等)に設定されている場合(ステップS111;NO)は、設定に従った各モードの制御に移行する。説明は省略する。
ステップS121で、デジタルカメラ1のカメラモードでの撮像モードが、広ダイナミックレンジ撮像モードに設定されているかどうかが確認される。広ダイナミックレンジ撮像モードに設定されている場合(ステップS121;YES)は、ステップS131に進む。
ステップS131で、広ダイナミックレンジ撮像モードで、未処理画像記録を行う設定がなされているかどうかが確認される。未処理画像記録を行う設定がなされている場合(ステップS131;YES)は、ステップS132に進み、図4の「広D撮像/未処理記録モード」サブルーチンが実行されて、ステップS133に戻り、撮像を終了するか否かが確認される。撮像を終了しない場合(ステップS133;NO)、ステップS111に戻り、デジタルカメラ1の動作モードがカメラモードから変更されていないかどうかが確認される。以降、上述の動作の流れを繰り返す。撮像を終了する場合(ステップS133;YES)、そのままカメラの動作を終了する。
ステップS131で、未処理画像記録を行う設定がなされていない場合(ステップS131;NO)は、ステップS141に進み、図5の「広D撮像/処理記録モード」サブルーチンが実行されて、ステップ133に戻り、以降、上述の動作の流れを繰り返す。
ステップS121で、広ダイナミックレンジ撮像モードに設定されていない場合(ステップS121;NO)、ステップS151で通常撮像モードに設定されているかどうかが確認される。通常撮像モードに設定されている場合(ステップS151;YES)は、ステップS161に進む。通常撮像モード以外の撮像モード(例えば、連写モード等)に設定されている場合(ステップS151;NO)は、設定に従った各モードの制御に移行する。説明は省略する。
ステップS161で、通常撮像モードで、未処理画像記録を行う設定がなされているかどうかが確認される。未処理画像記録を行う設定がなされている場合(ステップS161;YES)は、ステップS162に進み、図6の「通常撮像/未処理記録モード」サブルーチンが実行されて、ステップ133に戻り、以降、上述の動作の流れを繰り返す。
ステップS161で、未処理画像記録を行う設定がなされていない場合(ステップS161;NO)は、ステップS171に進み、図7の「通常撮像/処理記録モード」サブルーチンが実行されて、ステップ133に戻り、以降、上述の動作の流れを繰り返す。
図4は、上述のステップS132の「広D撮像/未処理記録モード」、すなわち広ダイナミックレンジ撮像を行い、未処理画像記録を行うモードのサブルーチンである。
ステップS301で、レリーズボタン101が操作されて、AF/AEスイッチ101aがオンされたかどうかが確認される。オンされるまで、ステップS301で待機する。オンされたら(ステップS301;YES)、ステップS311でAF動作が行われて合焦される。ステップS312で、測光モジュール121bで測光が行われ、ステップS313で、測光結果から、露出、すなわち交換レンズ20の絞り221の絞り値とシャッタ145のシャッタ速度が設定される。
ステップS314で、ステップS313で設定された露出に合わせて、ダイナミックレンジが設定される。ステップS321で、レリーズボタン101が操作されて、レリーズスイッチ101bがオンされたかどうかが確認される。オンされるまで、ステップS301からステップS321の動作の流れが繰り返される。オンされたら(ステップS321;YES)、ステップS322で、ステップS313で設定された絞り値およびシャッタ速度と、ステップS314で設定されたダイナミックレンジで広ダイナミックレンジ撮像が行われ、ステップS323で、撮像された未処理画像(ここでは、RAWデータ)と画像の付属情報(「広D撮像/未処理記録モード」で撮像されたことを表すフラグ等)が、画像メモリ181に一旦記録され、その後、ステップS324で、画像メモリ181に記録された未処理画像とその付属情報がメモリカード182に記録され、メインルーチンに戻る。
図5は、上述のステップS141の「広D撮像/処理記録モード」、すなわち広ダイナミックレンジ撮像を行い、処理画像記録を行うモードのサブルーチンである。図4と同じステップには同じ番号を付与し、説明は省略する。
「広D撮像/処理記録モード」では、ステップS411で、ステップS322で撮像された広ダイナミックレンジ画像に、本発明における広ダイナミックレンジ対応処理の1例である高コントラスト化処理が施され(詳細は後述する)、ステップS412で後述する一連の画像処理と画像圧縮(ここでは、JPEG圧縮)が施され、ステップS423で、ステップS412で処理された処理画像と画像の付属情報(「広D撮像/処理記録モード」で撮像されたことを表すフラグ等)が画像メモリ181に一旦記録され、ステップS424で画像メモリ181に記録された処理画像とその付属情報がメモリカード182に記録され、メインルーチンに戻る。
図6は、上述のステップS162の「通常撮像/未処理記録モード」、すなわち通常撮像を行い、未処理画像記録を行うモードのサブルーチンである。図4および図5と同じステップには同じ番号を付与し、説明は省略する。
「通常撮像/未処理記録モード」では、ステップS522で、ステップS313で設定された絞り値およびシャッタ速度と、ステップS314で設定されたダイナミックレンジで通常撮像、すなわち撮像素子を線形特性で動作させる撮像が行われる。
図7は、上述のステップS171の「通常撮像/処理記録モード」、すなわち通常撮像を行い、処理画像記録を行うモードのサブルーチンである。図4乃至図6と同じステップには同じ番号を付与し、説明は省略する。
「通常撮像/処理記録モード」では、ステップS522で、ステップS313で設定された絞り値およびシャッタ速度と、ステップS314で設定されたダイナミックレンジで通常撮像、すなわち撮像素子162を線形特性で動作させる撮像が行われる。
以上のように、撮像装置の撮像モードと記録モードに合わせて、所定の画像処理と広ダイナミックレンジ対応処理の2種類の画像処理を適切に選択して適用することで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
次に、本発明における、線形特性領域と対数特性領域とからなる光電変換特性を有する撮像素子の1例について、図8乃至図10を用いて説明する。
図8は、撮像素子162の内部構成を示すブロック図である。図中、図2と同じ部分には同じ番号を付与した。撮像素子162上には、画素162aが2次元的に配列されている。垂直走査回路162bによって選択された水平行の画素162aの光電変換出力VPは、垂直信号線162gに出力され、サンプルホールド回路162cに1行分同時にホールドされ、水平走査回路162eの走査により、出力回路162dから画像出力307として順次出力され、アンプ163に入力される。撮像素子162の各動作は、撮像制御部161からの撮像制御信号161aに従って、タイミングジェネレータ(TG)162fにより制御される。
図9は、撮像素子162を構成する、線形特性領域と対数特性領域とからなる光電変換特性を有する画素162aの回路の1例を示す回路図である。
画素162aは、フォトダイオードPD、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)としてのトランジスタT1〜T6、及び積分用のコンデンサとしてのキャパシタCから構成されている。トランジスタT1〜T6は、本例ではPチャンネルMOSFETが採用されている。φVD、φV、φVPS、φRST、φS及びRSBは、各トランジスタやキャパシタCに対する信号(電圧)を示し、GNDは接地を示している。
フォトダイオードPDは光電変換部であり、被写体からの入射光量に応じた光電流IPDを出力する。
トランジスタT1は、トランジスタT2の製造バラツキに起因して発生する画素間の誤差成分を示す画素バラツキ信号を取り出す際に用いるスイッチであり、通常はオン状態とされており、トランジスタT2とフォトダイオードPD間に光電流IPDが流れるようになっている。画素バラツキ信号を取り出す際には、トランジスタT1がオフ状態となりフォトダイオードPDの光電流IPDが遮断され、前記の画素バラツキ信号だけが取り出される。
トランジスタT2は、ゲートとドレインが接続されており、MOSFETにおけるサブスレッショルド特性(ゲート電圧が閾値以下の時に、サブスレッショルド電流と呼ばれる微小電流が流れる特性)を利用して、同トランジスタのゲートに、光電流IPDに対して線形変換又は対数変換した電圧を発生させる働きをする。
具体的には、撮像される被写体が暗い場合、すなわち、フォトダイオードPDに入射される入射光量が少ない場合には、トランジスタT2のゲート電位が同トランジスタのソース電位より高くなっているために、トランジスタT2が所謂カットオフ状態であり、トランジスタT2にサブスレッショルド電流が流れず、フォトダイオードPDで発生する光電流IPDがフォトダイオードPDの寄生容量CPDに流れて光電流IPDが積分され、積分電荷量に応じた電圧が発生する。
このときT1はオンされているので、寄生容量CPDに積分された光電流IPDに応じた電圧が、電圧VGとしてトランジスタT2、T3のゲートに発生する。この電圧VGにより、トランジスタT3に電流が流れ、この電圧VGに比例した量の電荷がキャパシタCに蓄積される(トランジスタT3とキャパシタCとで積分回路を構成している)。そして、トランジスタT3とキャパシタCとの接続ノードa、すなわち出力VOUTには、光電流IPDの積分値に対して線形的に比例した電圧が現れる。これが線形特性領域における動作である。
一方、撮像される被写体が明るく、フォトダイオードPDに入射される入射光量が多い場合には、トランジスタT2のゲート電位が同トランジスタのソース電位以下となり、トランジスタT2がサブスレッショルド領域で動作するためにサブスレッショルド電流が流れ、光電流IPDを自然対数的に変換した値の電圧VGがトランジスタT2、T3のゲートに発生する。そして、この電圧VGにより、トランジスタT3に電流が流れ、キャパシタCに、光電流IPDの積分値を自然対数的に変換した値と同等の電荷が蓄積される。これにより、キャパシタCとトランジスタT3との接続ノードa(出力VOUT)には、光電流IPDの積分値を自然対数的に変換した値に比例した電圧が生じる。これが当該撮像素子1620の、対数特性領域における動作である。
上述したように、画素162aの動作が線形特性となるか対数特性となるかは、トランジスタT2のゲート電位VGとソース電位φVPSの高低の関係によって決まる。ゲート電位VGは上述のように光電流IPDによって決まるので、ソース電位φVPSを制御することで線形特性と対数特性の切り替わる点(変曲点)を制御することができる。
以上のように、被写体の明るさ、すなわち入射光量に応じて、各画素毎に、光電流IPDの積分値に線形的又は自然対数的に比例した電圧が発生される。
トランジスタT4は、キャパシタCをリセットするためのトランジスタであり、該トランジスタT4のゲートに印加される電圧φRSTに応じてオン、オフされるスイッチとして動作する。トランジスタT4がオンされると、キャパシタCにリセット電圧RSBが印加され、蓄積されていた電荷が積分開始前の状態に戻される。
トランジスタT5は、ソースフォロワ増幅回路を構成するものであり、前述した出力VOUTに対する電流増幅を行うことで、出力インピーダンスを下げる働きをする。
トランジスタT6は、信号読み出し用のトランジスタであり、ゲートに印加される電圧φVに応じてオン、オフされるスイッチとして動作する。トランジスタT6のソースは、垂直信号線162gに接続されており、トランジスタT6がオンされると、トランジスタT5で電流増幅されて低インピーダンス化された光電変換出力VPを、垂直信号線162gへ導出する。
図10は、図9に示した画素162aの回路の光電変換特性を示すグラフである。横軸には、被写体輝度を対数軸でとってあり、縦軸には光電変換出力を線形軸でとってある。上述したように、図9のトランジスタT2のソース電圧φVPSの制御によって、図10の特性401に示すような対数特性から、特性402に示す線形特性までを切り換えることが可能である。特性403は、被写体輝度が低輝度の場合は特性402と同じ線形特性、被写体輝度が高輝度の場合は特性401と同じ対数特性を示す線形/対数特性(リニア/ログ特性とも言う)であり、線形特性と対数特性の切り替わり点404は、上述のトランジスタT2のソース電位φVPSの制御によって任意に設定可能である。
続いて、図2に示した回路ブロック図の内、画像処理部165の構成について、図11を用いて説明する。図11は、画像処理部165の回路構成の1例を示す回路ブロック図である。
前述したように、撮像素子162で光電変換された画像信号は、アンプ163で増幅され、アナログ/デジタル(A/D)変換器164でデジタルデータに変換され、画像処理部165で既定の画像処理を施したデジタル画像データに変換され、一旦画像メモリ181に記録された後、最終的にはメモリカード182に記録される。画像処理部165に入力されたデジタルデータ501は、ホワイトバランス処理部502に入力され、ホワイトバランス処理されたWB出力502aは、切換部504に直接入力されるとともに、高コントラスト化処理部503に入力され、高コントラスト化処理されたHC出力503aも切換部504に入力される。
切換部504は、撮像制御部161の制御に従って、WB出力502aまたはHC出力503aのいずれかを選択的に切り換えて色補間/色補正部505に入力する。色補間/色補正された画像信号は、γ補正部506でγ補正され、色空間変換部507でRGBデータからYCrCbデータに変換され、JPEG圧縮部508で画像圧縮されて、JPEG圧縮データ508aとして出力部509に入力される。一方、画像処理部165に入力されたデジタルデータ501は、RAWデータとして出力部509に直接入力されており、出力部509によって、撮像制御部161の制御に従って、JPEG圧縮データ508aまたはRAWデータ501のいずれかが選択的に切り換えられて、デジタル画像データ510として撮像制御部161に出力される。
次に、図11に示した画像処理部165の各部の動作について、図12乃至図15を用いて説明する。
図12は、ホワイトバランス処理部502での処理を示す光電変換特性のグラフである。ホワイトバランス処理は、基本的には基準色(本例ではG色)の光電変換特性に、補正対象(本例ではR色とB色)の光電変換特性を一致させることで成り立つ。R、G、Bの3色の光電変換特性が同じであれば、3色を合成すれば白になるからである。ところが、実際にはカラーフィルタの透過率の違い等により、例えば図12(a)のようにG色に対してR色が光電変換特性が高かったり、例えば図12(b)のようにG色に対してB色が光電変換特性が低かったりする。
このような場合のホワイトバランス処理を、例えば、図12(a)を例にとって説明する。図12(a)では、被写体輝度領域512aでは、G色の光電変換特性514aもR色の光電変換特性513aも線形特性である。被写体輝度領域512bでは、G色の光電変換特性514aは線形特性、R色の光電変換特性513bは対数特性である。被写体輝度領域512cでは、G色の光電変換特性514cもR色の光電変換特性513cも対数特性である。一般に、線形特性の場合は、ホワイトバランスは、補正される色の光電変換出力に補正値を乗算することで基準色に一致させることができる。対数特性の場合は、補正される色の光電変換出力に補正値を加算することで基準色に一致させることができる。
そこで、本例では、まず、領域512bのR色の対数特性の光電変換特性513bが、演算により線形特性513dに変換されて、被写体輝度領域512aの線形特性513aとつなぎ合わせられる(513a+513d)。実際の変換にはルックアップテーブル(LUT)等を用いて、演算に必要な時間を短縮することが行われる。しかる後に、被写体輝度領域512aと512bのつなぎ合わせられた線形特性に補正値が乗算されて、線形特性領域の光電変換特性(513a+513d)が基準のG色の光電変換特性514aに一致させられる。被写体輝度領域512cの対数特性513cには、補正値が加算(本例では負の補正値を加算)されて基準のG色の光電変換特性514cに一致させられる。これによって、R色の光電変換特性がG色の光電変換特性に一致させられる。
また、図12(b)の例の場合は、被写体輝度領域522aでは、G色の光電変換特524a性もB色の光電変換特性523aも線形特性である。被写体輝度領域522bでは、G色の光電変換特性524cは対数特性、B色の光電変換特性523bは線形特性である。被写体輝度領域522cでは、G色の光電変換特性524cも、R色の光電変換特性523cも対数特性である。そこで、まず、領域522bのB色の線形特性の光電変換特性523bが、LUT等を用いた演算により、対数特性523dに変換されて、被写体輝度領域522cの対数特性523cとつなぎ合わせられる(523d+523c)。しかる後に、被写体輝度領域522bと522cのつなぎ合わせられた対数特性に補正値が加算されて、対数特性領域の光電変換特性(523d+523c)が基準のG色に一致させられる。被写体輝度領域522aの線形特性523aは、補正値が乗算されて基準のG色の光電変換特性524aに一致させられる。
以上に述べたように、ホワイトバランス処理部502では、補正対象色の光電変換特性を基準色の光電変換特性の線形特性領域と対数特性領域に合わせて同じ特性のデータに演算し、線形特性領域と対数特性領域に分けて乗算または加算により光電変換特性を一致させることが行われる。
次に、図11に示した高コントラスト化処理部503における高コントラスト化処理(階調変換処理)について詳述する。
図13は、高コントラスト化処理部503の機能を説明するための機能ブロック図である。同図に示すように、高コントラスト化処理部503は、色要素分割部531、領域分割部532、第1照明成分抽出部533、第1照明成分圧縮部534、リニア変換部535、第2照明成分抽出部536、第2照明成分圧縮部537、画像合成部538及び色要素合成部539を備えている。以下、これら各機能部について、具体的な演算方法と併せて説明する。
色要素分割部531は、撮像素子162からの画像データ、ここでは前段のホワイトバランス処理部502からのWB出力502a(線形/対数画像)を、ベイヤ方式のカラーフィルタ構造によるG市松RB線順次配列における4つの色要素(R、Gr、Gb、B)毎の画像データに分割する、つまりベイヤ4要素を各要素毎に分けてなる4種類の色画像データ(R画像、Gr画像、Gb画像及びB画像)を得るものである。なお、各色画像の画像サイズは、元の画像サイズの1/2サイズとなっている。また、この4種類の各色画像は、それぞれ線形特性及び対数特性情報を含む線形/対数画像となっている。
領域分割部532は、色要素分割部531から入力された上記4種類の色画像それぞれについて(各色画像を基画像Iと表現する)、この基画像Iから対数特性領域での画像(画像I1とする)と、線形特性領域での画像(画像I2)との画像を分割抽出するものである。
色要素分割部531から領域分割部532に入力される各色画像毎の基画像Iは、例えば図14に示す光電変換特性550を有しており、この光電変換特性550は、被写体輝度x(対数値ではない)に対する光電変換出力yとして以下の(1−1)、(1−2)式で表される。同図に示す座標Xth及びYthは、光電変換特性550における対数特性領域551と線形特性領域552ととが切り替わる点、すなわち変曲点553における各(x、y)座標の値である。
y=a×x+b(但し、0≦x≦Xth) ・・・(1−1)
y=α×log(x)+β(但し、Xth≦x)・・・(1−2)
領域分割部532では、以下の条件式(2−1)〜(2−4)に示すように、基画像I(ここでは2次元画像であることを示すべく適宜、画像I(x,y)と表現する)を構成する各画素に対し、光電変換出力が所定の値θ以上の領域とθ未満の領域とに分割する(θによって基画像Iを各特性領域の上限、下限位置で所謂クリップする)。この「θ」のことを適宜、分割パラメータと称する。
if(I(x,y)≧θ)
then
I1(x,y)=I(x,y) ・・・(2−1)
I2(x,y)=0(ゼロ) ・・・(2−2)
else
I1(x,y)=0(ゼロ) ・・・(2−3)
I2(x,y)=I(x,y) ・・・(2−4)
endif
これはつまり、画像I(x,y)において光電変換出力がθ以上となる領域の画像が画像I1(画像I1(x,y))であり、光電変換出力がθより小さい(θ未満)となる領域の画像が画像I2(画像I2(x,y))となることを示している。
ただし、本例では、図14に示すように光電変換特性550を有する全体画像を、線形特性領域の画像と対数特性領域の画像とに区分することから、分割パラメータθの位置は上記変曲点でのYthと同じ位置となる(分割パラメータθはYthの値のみに固定して設定される)。したがって、この分割抽出処理における線形特性と対数特性との境界位置は分割パラメータθを用いて設定せずともよく、例えば単に変曲点Ythの位置として設定してもよい。
このように領域分割部532は、光電変換特性550を有する基画像Iが入力されると、該基画像Iから、分割パラメータθ(=Yth;変曲点)の位置を境として領域554に示す画像I1(対数特性画像)と領域555に示す画像I2(線形特性画像)との分割抽出処理を行う。この境界パラメータθの設定情報は、高コントラスト化処理部503(例えば領域分割部532)に記憶してもよい。
ところで、基画像Iは、所謂Retinex理論によれば、該基画像Iにおける照明成分を照明成分L、反射率成分を反射率成分Rとすると、以下の(3−1)式で表される。
I=L×R ・・・(3−1)
ただし、(3−1)式は、線形特性領域画像としての基画像Iに対するものであり、対数特性領域画像としての基画像Iに対しては、以下の(4−1)式で表される。
Log(I)=Log(L)+Log(R) ・・・(4−1)
図14に示すように、基画像Iにおける光電変換出力がθ(=Yth)以上となる画像I1は、領域554の上記(1−2)式に相当する対数特性領域551の画像であるので、(4−1)式が成立する。書き換えると、以下の(4−2)式となる。画像I2は、領域555の上記(1−1)式に相当する線形特性領域552の画像であるので、(3−1)式が成立する。書き換えると、以下の(3−2)式となる。
I2=L2×R2 ・・・(3−2)
I1=Log(L1)+Log(R1) ・・・(4−2)
一般的に、照明成分は反射率成分より低周波であることが多いので、照明成分を画像の低周波成分で近似する。低周波成分抽出フィルタ(ローパスフィルタ)ををFとする。Fは、ガウシアンやメディアン、あるいはエッジ維持型ローパスフィルタであるε−フィルタやバイラテラルフィルタなどである。(4−2)式は、Fを適用すると、高周波成分Log(R1)は除去されて、
Log(L1)=F(I1) ・・・(5−1)
となって、照明光が求められる。
第1照明成分圧縮部534は、第1照明成分抽出部533によって抽出された照明成分画像に対する圧縮処理を行うものである。すなわち、第1照明成分圧縮部534は、上記抽出された照明成分Log(L1)に対する所定の圧縮処理を行い、当該照明成分L1を圧縮してなる照明成分L1’の対数値Log(L1’)として出力する。高コントラスト化における圧縮率(ダイナミックレンジ圧縮率)を「c」、再現ダイナミックレンジを制御するパラメータを「s」とすると、第1照明成分圧縮部534から出力されるLog(L1’)は、以下の(6−1)式で示されるものとなる。
Log(L1’)=Log(L1)×c+Log(s) ・・・(6−1)
画像I1に対する高コントラスト化後の画像を画像I1’とし、画像I1における反射率成分をR1とすると、上記(4−1)式は以下(7−1)式と表されることから、
Log(I1’)=Log(L1’)+Log(R1) ・・・(7−1)
画像I1’は、(7−1)式の両辺に逆対数をとった以下の(8−1)式で表される。
I1’=exp(Log(L1’)+Log(R1))
=L1’×R1 ・・・(8−1)
リニア変換部535は、領域分割部532によって分割抽出され、第1照明成分抽出部533や第1照明成分圧縮部534により圧縮処理が施された後の対数画像を、線形画像に変換するものである。具体的には、リニア変換部535は、上記(7−1)式から(8−1)式への式変換による演算を行うことで、対数画像Log(I1’)から線形画像I1’への変換処理を行う。このようにリニア変換部535によって対数画像Log(I1’)を線形画像I1’に変換することで、後述の線形画像である画像I2’と同じ特性(線形特性)の画像として扱うことが可能となる(ここでは画像I1’とI2’との合成処理が可能となる)。
なお、図13に示すように、上記Log(R1)は、符号541に示す減算部(減算部541)によって、ルートAを送信されてくる画像I1からルートBを送信されてくる照明成分Log(L1)を減算することで得られる。また、画像I1’は、符号542に示す加算部(加算部542)によって、第1照明成分圧縮部534からの圧縮照明成分Log(L1’)と上記減算部541からの反射率成分Log(R1)とを加算することで得られる。また、上述では、画像がルートを“送信”されると表現しているが、実際の動作としては画像データ信号(映像信号)が該当するルート全体に印加された状態となっている。
領域分割部532によって抽出された画像I1及びI2のうち、画像I2は、第2照明成分抽出部536及び第2照明成分圧縮部537による下記の方法で高コントラスト化が施され、画像I2’として画像合成部538に入力される。これについて、以下に説明する。
第2照明成分抽出部536は、領域分割部532によって分割抽出された画像I2から照明成分L2を抽出する。当該画像I2からの照明成分L2の抽出処理は以下の(9−1)式で示される。
L2=F(I2) ・・・(9−1)
ここで、上記(9−1)式中の“F”は、上述と同様、ガウシアン等のフィルタである。一方、画像I2の反射率成分R2は、R2=I2/L2の関係により求められる((3−2)式参照)。
第2照明成分圧縮部537は、第2照明成分抽出部536により得られた照明成分L2に対する所定の圧縮処理を行い、当該照明成分を圧縮してなる照明成分L2’を出力する。ダイナミックレンジ圧縮率を「c」、再現ダイナミックレンジを制御するパラメータを「s」で表すと、この圧縮照明成分L2’は以下の(10−1)式で与えられる。
L2’=exp(Log(L2)×c+Log(s)) ・・・(10−1)
第2照明成分圧縮部537により得られた圧縮照明成分L2’は、符号544に示す乗算部(乗算部544)によって反射率成分R2と乗算され、その結果、画像I2に対する高コントラスト化処理後の画像I2’が得られる。反射率成分R2は、符号543に示す除算部(除算部543)によって、ルートEを送信されてくる画像I2からルートFを送信されてくる照明成分L2を除算することで得られる。
画像合成部538は、上記高コントラスト化処理後の線形画像と対数画像との合成画像を作成するものである。すなわち画像合成部538は、画像I1に対する高コントラスト化処理により得られた画像I1’と、画像I2に対する高コントラスト化処理により得られた画像I2’とに基づいて合成画像Oを作成する(O=I1’+I2’)。画像I1’(対数特性画像)と画像I2’(線形特性画像)とは、図15における光電変換特性562(O)に示すように滑らかに接続(合成)される。
色要素合成部539は、画像合成部538により求められた画像O、すなわち、上述したベイヤ4要素の各要素毎の各色画像I(上記R画像、Gr画像、Gb画像及びB画像)に対応する4種類の画像Oを合成し、元の4要素の画像情報を併せ持つHC出力503a(線形画像)を得るものである。なお、画像サイズは、各画像Oの1/2サイズから等倍サイズのHC出力503aに戻る。また、HC出力503aは、線形特性情報のみを含む(線形特性の画像データに統一された)画像となっている。
上述の説明は、線形特性と対数特性を持つ撮像素子についての説明であるが、対数特性の撮像素子の場合は、上述のI1(対数特性画像)の処理のみを行えばよい。また、線形特性の広ダイナミックレンジ画像を得る方法が種々提案されているが、それらの画像については上述のI2(線形特性画像)の処理のみを行えばよい。
上述のように高コントラスト化処理部503による高コントラスト化処理(階調変換処理)を行うことで、異なる光電変換特性の画像を、同一の光電変換特性を有する画像に変換することができるとともに、撮影画像の中で低コントラスト部分のコントラスト強調(コントラスト改善)を図ることが可能となる。すなわち、画像の局所空間(線形特性領域及び対数特性領域)毎にベース(照明光成分)を抽出し、該抽出したベースを圧縮し、画像の反射率成分と共に線形特性領域と同一の光電変換特性に変換する処理(リニア変換部535での処理)を行うことで、対数特性と線形特性とからなる画像データを線形特性の画像データに統一することができ、これに加えて、対数特性領域でのコントラスト強調(改善)を図ることが可能となる。
いずれにしても、高コントラスト化処理部503による高コントラスト化処理により、撮影画像データを低輝度領域の光電変換特性に統一することで、同じ特性の画像データとして扱うことができ、以後の画像処理におけるデータの扱いが容易となる(演算の簡易化或いは処理の高速化を図ることができる)。ここでは、以後の色補間/色補正部505、γ補正部506および色空間変換部507における処理を、従来の色処理方法をそのまま利用して効率良く行うことが可能となる。
次に、画像処理部165の切換部504以降の各機能について、図11を用いて説明する。図11は、前述のように、画像処理部165の回路構成の1例を示す回路ブロック図である。
切換部504は、図3で説明したデジタルカメラ1の撮像モードに応じて、撮像制御部161からの切換制御信号161aに従って、WB出力502aまたはHC出力503aのいずれかを選択的に切り換えて色補間/色補正部505に入力する。撮像モードが通常撮像(線形特性での撮像)モードに設定されている場合には、高コントラスト化処理が行われていないWB出力502aが選択され、広ダイナミックレンジ撮像モードに設定されている場合は、高コントラスト化処理が行われたHC出力503aが選択される。
切換部504に続く色補間/色補正部505、γ補正部506および色空間変換部507における処理は、前述したように従来の色処理方法をそのまま利用することが可能であるので、ここでは説明は省略する。また、画像圧縮の1例であるJPEG圧縮部508についても、WB出力502aおよびHC出力503aがどちらも線形特性の画像データであるため、既知のJPEG圧縮方法が利用可能であるので、説明は省略する。
出力部509には、上述のWB出力502aまたはHC出力503aに色補間/色補正部505、γ補正部506および色空間変換部507における処理が施されてJPEG圧縮された処理画像データ508aと、画像処理部165に入力された未処理画像データ(RAWデータ)501とが入力されている。出力部509からは、撮像制御部161からの出力制御信号161bに従って、撮像装置の撮像モードと記録モードに合わせて、処理画像データ508aまたは未処理画像データ(RAWデータ)501の何れかが、デジタル画像データ510として撮像制御部161に向けて出力され、撮像制御部によって一旦画像メモリ181に記録された後、最終的にはメモリカード182に記録される。
上述の説明では、切換部504は、撮像モードに合わせてWB出力502aとHC出力503aを切り換えて出力するとしたが、切換部504を用いないで撮像モードに合わせてWB出力502aとHC出力503aを実質的に切り換える方法について、以下に説明する。
撮像モードが通常撮像(線形特性での撮像)モードの場合に、高コントラスト化処理部503の入力信号であるWB出力502aの入力可能範囲の最大値を線形特性と対数特性の切り替わり点の光電変換出力値Ythとすることで、図13の下半分(線形画像I2の処理系列)のみを使用するように設定が可能となり、領域分割部532の入力画像Iは、I=I2、画像合成部538の出力である合成画像Oは、O=I2’となる。
第2照明成分抽出部536のフィルタF(I2)の係数を、自画素のみ1、他を0(ゼロ)とすることで、(9−1)式より、L2=I2となり、反射率成分:R2=I2/L2=I2/I2=1となる。
従って、(10−1)式において、c=1とすると、第2照明成分圧縮部537の出力L2’=L2=I2となる。よって、合成画像:O=I2’=R2×L2’=1×I2=I2=Iとなって、合成画像Oと入力画像Iが等しくなる、つまり、高コントラスト化処理部503での処理が実質的に作用しない(無効化された)ことになる。
このように、通常撮像(線形特性での撮像)モードで、高コントラスト化処理部503の処理パラメータを適切に制御することで、切換部504を不要にすることが可能であり、画像処理部165の小型化、低コスト化に寄与することができる。切換部504を用いない場合の画像処理部165の回路ブロック図を図16に示す。切換部504を削除し、高コントラスト化処理部503の処理パラメータの制御のためのパラメータ制御信号161cを撮像制御部161から高コントラスト化処理部503に入力するようになした以外は、図11と同じであるので、説明は省略する。
さらに、画像メモリ181あるいはメモリカード182に記録された画像処理後の画像は、デジタルカメラ1に搭載された画像モニタ131、あるいはデジタルカメラ1やメモリカード182の画像を読み込んだPCやPDA等のモニタで確認が可能である。また、プリンタでプリントアウトして確認することも考えられる。
画像を確認した結果、撮像シーンや状況によっては、ダイナミックレンジの圧縮率やダイナミックレンジ再現範囲を変更したい場合や、広ダイナミックレンジ撮像モードで撮像したが、通常撮像モードで撮像した場合の画像の方が望ましい場合も発生する。本発明によれば、このようなときに、前述した高コントラスト化処理部503のパラメータを再設定することで、再度撮像を行うことなく、所望の画像を得ることができる。以下に、その方法の1例を、図17を用いて示す。図17は、高コントラスト化処理部503のパラメータの再設定による画像出力の変化を示すグラフである。
ダイナミックレンジとコントラストに大きな影響を持っているのが、照明成分の圧縮方法と圧縮率であり、その設定により画像は大きく異なる。上述の高コントラスト化処理部503での処理は、(6−1)式および(10−1)式から、結果的に、線形変換した照明成分Lに対して以下の(11−1)式で与えられるダイナミックレンジ圧縮を行ったことに相当する。
L’=s×Lc ・・・(11−1)
ここで、モニタやプリントの再現可能な再現ダイナミックレンジをM、画像中のモニタやプリントに再現したい再現ダイナミックレンジをSIとすると、再現ダイナミックレンジを制御するパラメータ「s」は、(11−1)式から、以下の(11−2)式で表され、(11−1)式は(11−3)式に書き換えられる。
s=M/SIc ・・・(11−2)
L’=M×(L/SI)c ・・・(11−3)
(11−3)式で、M=SI、c=1とした場合が、図17(a)のL601、つまり照明成分を線形変換したものである。L601をモニタに表示する場合は、特性値のMを超える部分L601aについてはMでクリップされた画像L601bとなる。これは、通常の線形特性の撮像素子で低輝度部に露出を合わせて撮影した画像、つまり通常撮像画像と同じである。
また、c≦1の場合が図17(a)のL602である。L602は、s(=M/SIc)、つまりcの値によりコントラストを制御でき、cが小さいほど高コントラストである。L602の場合は、比較的高コントラストが得やすいが再現範囲(ダイナミックレンジ)は狭い。
さらに、再現ダイナミックレンジSIを撮像画像全域に拡大した(SI=S)のが、図17(b)である。ここで、(11−3)式でc<1の場合がL603であり、ダイナミックレンジ圧縮技術により、低輝度部は線形特性の撮像素子並に再現され、高輝度部も白つぶれなく比較的高コントラストが得られる画像である。但し、再現ダイナミックレンジSIが広い分、L602に比べるとコントラストは低い。L603も、L602と同じくcの値によりコントラストを制御でき、cが小さいほど高コントラストである。
(11−3)式で、SI=Sでc=1の場合が、図17(b)のL604である。L604は、通常の線形特性の撮像素子で高輝度部に露出を合わせて撮像した場合と同じ特性であり、全体としては、広ダイナミックレンジ低コントラスト画像となる。
上述のように、撮像され、画像メモリ181あるいはメモリカード182に記録された画像に対して、再現ダイナミックレンジを制御するパラメータ「s」とダイナミックレンジ圧縮率「c」を再度設定し直すことで、再撮像を行うことなく、再現ダイナミックレンジとコントラストの変化した、見えの異なる画像を自在に得ることが可能となる。
以上に述べたように、本発明によれば、線形特性領域と対数特性領域とからなる光電変換特性を有する撮像素子を用いた撮像に際して、撮像モードと記録モードに応じて適切な画像処理を施すことで、常に最適な画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
尚、本発明に係る撮像装置および撮像方法を構成する各構成の細部構成および細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る撮像装置の1例であるデジタルカメラの外観模式図である。 図1に示したデジタルカメラの回路の1例を示すブロック図である。 本発明における撮像動作の流れを示すフローチャートのメインルーチンである。本発明における撮像動作の流れを示すフローチャートであり、図3がメインルーチン、図4乃至図7が各モードでの動作を示すサブルーチンである。 本発明における撮像動作の流れを示すフローチャートのサブルーチン(1/4)である。 本発明における撮像動作の流れを示すフローチャートのサブルーチン(2/4)である。 本発明における撮像動作の流れを示すフローチャートのサブルーチン(3/4)である。 本発明における撮像動作の流れを示すフローチャートのサブルーチン(4/4)である。 本発明に係る撮像装置に用いられる撮像素子の内部構成の1例を示すブロック図である。 撮像素子を構成する、線形特性領域と対数特性領域とからなる光電変換特性を有する画素の回路の1例を示す回路図である。 図9に示した画素の回路の光電変換特性を示すグラフである。 画像処理部の回路構成の1例を示す回路ブロック図である。 ホワイトバランス処理部での処理を示す光電変換特性のグラフである。 高コントラスト化処理部の機能を説明するための機能ブロック図である。 領域分割部の入力画像の光電変換特性を示すグラフである。 画像合成部の出力画像の光電変換特性を示すグラフである。 切換部を用いない形式の画像処理部の回路構成の1例を示す回路ブロック図である。 高コントラスト化処理部のパラメータの再設定による画像出力の変化を示すグラフである。
符号の説明
1 デジタルカメラ
10 ボディ
20 交換レンズ
101 レリーズボタン
101a AF/AEスイッチ
101b レリーズスイッチ
111 電源スイッチ
112 モード設定ダイアル
115 ジョグダイアル
121 ファインダ
121a ファインダ接眼レンズ
121b 測光モジュール
131 画像モニタ
145 シャッタ
150 カメラ制御部
151 CPU(中央処理装置)
152 ワークメモリ
153 記憶部
161 撮像制御部
162 撮像素子
163 アンプ
164 アナログ/デジタル(A/D)変換器
165 画像処理部
172 BL交信部(ボディ側)
181 画像メモリ
182 メモリカード
211 レンズ
221 絞り
272 BL交信部(レンズ側)
502 ホワイトバランス処理部
502a WB出力
503 高コントラスト化処理部
503a HC出力
504 切換部
505 色補間/色補正部
506 γ補正部
507 色空間変換部
508 JPEG圧縮部
509 出力部
510 デジタル画像データ
531 色要素分割部
532 領域分割部
533 第1照明成分抽出部
534 第1照明成分圧縮部
535 リニア変換部
536 第2照明成分抽出部
537 第2照明成分圧縮部
538 画像合成部
539 色要素合成部

Claims (10)

  1. 被写体を撮像して画像に対応する電気信号を出力する撮像素子であって、通常撮像モードと該通常撮像モードよりも広いダイナミックレンジで撮像を行う広ダイナミックレンジ撮像モードとで動作可能な撮像素子と、前記撮像素子から出力された電気信号を処理する画像処理部と、前記画像処理部で処理された画像信号を記録媒体に記録する画像記録部とを備えた撮像装置において、
    前記画像処理部は、汎用的な画像処理である通常画像処理および広ダイナミックレンジ撮像モードで撮像された画像に特有の画像処理である広ダイナミックレンジ対応処理のうち少なくとも一方の処理を実行可能であり、
    前記画像記録部における記録形式として、未処理画像記録又は処理画像記録を選択する記録形式選択手段と、
    通常撮像モード又は広ダイナミックレンジ撮像モードを選択する撮像モード選択手段と、
    前記撮像モード選択手段で選択された撮像モード及び前記記録形式選択手段で選択された記録形式に基づいて、前記画像処理部で実行する処理を制御する撮像制御部とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像制御部は、前記撮像モード選択手段で通常撮像モードが選択され、かつ前記記録形式選択手段で処理画像記録が選択されたときは、前記画像処理部に通常画像処理を実行させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像制御部は、前記撮像モード選択手段で広ダイナミックレンジ撮像モードが選択され、かつ前記記録形式選択手段で処理画像記録が選択されたときは、前記画像処理部に通常画像処理及び広ダイナミックレンジ対応処理を実行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像素子は、入射光量に応じた電気信号を発生すると共に、前記入射光量に対して電気信号が線形的に変換されて出力される線形特性領域と、前記入射光量に対して電気信号が対数的に変換されて出力される対数特性領域とからなる光電変換特性を有し、前記線形特性領域と前記対数特性領域の範囲を制御可能であり、
    前記撮像制御部は、前記撮像素子の線形特性領域と対数特性領域の範囲の制御を行い、前記撮像モード選択手段で通常撮像モードが選択されたときは、前記撮像素子の光電変換特性が線形特性領域のみとなるように制御し、
    前記撮像モード選択手段で広ダイナミックレンジ撮像モードが選択されたときは、前記撮像素子の光電変換特性が少なくとも対数特性領域を有するように制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記広ダイナミックレンジ対応処理は、広ダイナミックレンジ撮像モードで撮像された画像に対応する電気信号を高コントラスト化する処理であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記広ダイナミックレンジ対応処理は、広ダイナミックレンジ撮像モードで撮像された画像に対応する電気信号を通常撮像モードで撮像された画像に変換する処理であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記画像処理部は、前記広ダイナミックレンジ対応処理を行う第1の処理経路と、前記広ダイナミックレンジ対応処理を行わない第2の処理経路を有し、
    前記撮像モード選択手段で通常撮像モードが選択されたときは、前記第2の処理経路を用いて画像処理することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  8. 前記広ダイナミックレンジ対応処理の処理パラメータを設定するパラメータ設定手段を有し、
    前記撮像モード選択手段で広ダイナミックレンジ撮像モードが選択されたときは、前記パラメータ設定手段は、広ダイナミックレンジ対応処理が実行されるように処理パラメータを設定し、
    前記撮像モード選択手段で通常撮像モードが選択されたときは、前記パラメータ設定手段は、広ダイナミックレンジ対応処理が無効化されるように処理パラメータを設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記通常画像処理は、前記撮像素子で撮像された画像に対応する電気信号を圧縮処理するデータ圧縮処理であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記撮像制御部は、前記記録形式選択手段で未処理画像記録が選択されたときは、前記画像処理部に通常画像処理および広ダイナミックレンジ対応処理のいずれも実行させないことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の撮像装置。
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