JP2006339688A - スキャンデータ取込装置、補正データ生成装置、スキャンデータ取込方法、補正データ生成方法及びプログラム - Google Patents

スキャンデータ取込装置、補正データ生成装置、スキャンデータ取込方法、補正データ生成方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】テストパターン像を印刷した受像紙をスキャン面に正確に位置決めしなければ、テストパターン像を正確に読み取ることができない。
【解決手段】テストパターン像の取込時に、(a)副走査方向に延びる帯状の単色パターンを主走査方向にN段配列したテストパターンであって、1段目に黒、2段目に白、以下N−1段目までグレースケール濃度が次第に濃くなる中間色、N段目に黒が配列されるテストパターンを昇華型の熱転写方式で印刷した印刷像を光学的に読み取る処理と、(b)読み取った各スキャンラインに対応するスキャンデータのうち、1段目〜N段目までの単色パターンが全て現れるスキャンデータを選択する処理とを実行する。
【選択図】図12

Description

発明の一つの形態は、階調変換特性を補正する補正関数の算出に使用するスキャンデータの取込装置及び取込方法に関する。また、発明の一つの形態は、色再現特性を補正する補正関数を算出する補正データ生成装置及び補正方法に関する。また、発明の一つの形態は、これら装置の処理をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
サーマルプリンタは、受像紙の形態により直接発色式プリンタと熱転写式プリンタに分類できる。この熱転写式プリンタのうちインクを昇華させて受像紙に付着させる方式のプリンタを昇華型熱転写プリンタという。
昇華型熱転写プリンタは、サーマルヘッドの温度変調により、1ドット単位で濃度をアナログ記録できる。このため、昇華型熱転写プリンタは、画像を高濃度、高精細、高階調で記録できるプリンタとして知られている。
その一方で、昇華型熱転写プリンタは、装置の個体差、稼働環境の変化、長期的な経時変化、インクリボンの種類(発色剤の種類)などの要因により、出力画像の濃度や色調が不安定になり易い特徴がある。
このため、昇華型熱転写プリンタでは、出力画像の色や濃度を目標の色や濃度に近づける処理、すなわちキャリブレーションが必要とされる。
一般的なキャリブレーションは、次の手順で実行される。
まず、サーマルヘッドで出力した所定のテストパターンの色や濃度を分光測色計、濃度計、スキャナなどを用いて測定する。次に、測定された色や濃度と、目標とする色や濃度との差分を算出する。次に、この差分を補正する方向に画像データを信号変換(例えば、階調変換)する補正値を算出する。
この補正値の反映により、出力画像に現れる濃度や色調の均一性と安定性が確保される。
図1に、特許文献1に開示されたキャリブレーション用のテストパターン例を示す。
図2に、特許文献2に開示されたキャリブレーション用のテストパターン例を示す。
いずれのテストパターンも、白から黒までの複数階調のグレースケールパッチで構成される。
特開平6−98171号公報 特開平6−205217号公報
ところが、これらテストパターンの場合、テストパターン像を受像刷した受像紙をスキャン面に正確に位置決めする必要があり、正しく位置決めされていない場合、テストパターン像を正確に読み取ることができない問題がある。
図3に、スキャン面に対する受像紙の配置例を示す。この配置例の場合、受像紙の短辺と長辺をスキャン面の副走査方向と主走査方向に正確に合わせた上で、テストパターン像の黒が読み取り原点側になるように受像紙の向きを位置決めしなければならない。
しかし、正確な位置決め作業は、設計者側にとってもユーザー側にとっても多くの手間を必要とする。
発明者は以上の技術課題に着目し、以下の処理を実行するスキャンデータ取込方法を提案する。
(a)副走査方向に延びる帯状の単色パターンを主走査方向にN段配列したテストパターンであって、1段目に黒、2段目に白、以下N−1段目までグレースケール濃度が次第に濃くなる中間色、N段目に黒が配列されるテストパターンを昇華型の熱転写方式で印刷した印刷像を光学的に読み取る処理
(b)読み取った各スキャンラインに対応するスキャンデータのうち、1段目〜N段目までの単色パターンが全て現れるスキャンデータを選択する処理
また、発明者は、以下の処理を実行する補正データ生成方法を提案する。
(a)副走査方向に延びる帯状の単色パターンを主走査方向にN段配列したテストパターンであって、1段目に黒、2段目に白、以下N−1段目までグレースケール濃度が次第に濃くなる中間色、N段目に黒が配列されるテストパターンを昇華型の熱転写方式で印刷した印刷像を光学的に読み取る処理
(b)読み取った各スキャンラインに対応するスキャンデータのうち、1段目〜N段目までの単色パターンが全て現れるスキャンデータを選択する処理
(c)選択されたスキャンデータについて算出した各単色パターンの平均値とテストパターンの元データとの差分値を算出する処理
(d)算出された差分値に基づいて、色再現特性を補正する補正関数を算出する処理
発明に係る方法では、両端に黒が配置されるN段のテストパターンを使用する。このテストパターンの採用により、テストパターン像を印刷した受像紙が読み取り面に対してどのような向きで配置された場合でも、検出されたテストパターン像の向きの検出が可能になる。
また、各スキャンラインに対応するスキャンデータのうち1段目〜N段目までの全色が現れるスキャンデータのみを用いることにより、補正データの算出精度を向上できる。
以下、発明に係る技術手法の形態例を説明する。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する形態例は、発明の一つの形態例であって、これらに限定されるものではない。
(A)テストパターンの構成
図4に、グレーバランスの補正に使用するテストパターン例を示す。
このテストパターンは、サーマルヘッドの長さ方向(副走査方向)に延びる帯状の単色パターンを、主走査方向に17段配列した構成でなる。
このテストパターンでは、両端に位置する1段目と17段目を黒色のパターンとする。また、テストパターンの2段目を白色のパターンとし、3段目以降16段目まではグレースケール濃度が次第に濃くなる単色パターンを配置する。
この形態例では、1段目の黒パターンをテストパターンの始点側とし、17段目の黒パターンをテストパターンの終点側とする。
始点位置は、主走査方向に対して、余白部分の白、1段目の黒、2段目の白の出現により識別できる。
また、終点位置は、主走査方向に対して、17段目の黒と余白部分の白の出現により識別できる。
図5に、判定方法を示す。図5(A)はテストパターン、図5(B)は対応する階調値の判定出力である。因みに、図5(B)は中間階調をしきい値に用い、しきい値より小さい階調値を“白”、しきい値より大きい階調値を“黒”として表した図である。
この判定方法を用いる場合、テストパターンの始点位置は、17段の単色パターンの並び方向に白−黒(1段幅)−白の出現位置として判定できる。
また、テストパターンの終点位置は、17段の単色パターンの並び方向に白−黒(複数段幅)−白(余白)の出現位置として判定できる。
(B)画像処理システム例
(B−1)概略
図6に、キャリブレーション実行時のシステム構成の一例を示す。図6に示すシステムは、ホスト装置1、サーマルプリンタ3、スキャナ5で構成される。
ホスト装置1は、サーマルプリンタ3に画像データ(テストパターンを含む。)を供給する画像処理装置である。例えば、コンピュータで構成する。また、ホスト装置1は、サーマルプリンタ3の色再現特性を補正する補正データの生成と設定処理を実行する。
サーマルプリンタ3は、発熱素子を一列に配列したサーマルヘッドと、受像紙の搬送機構と、階調変換部その他の画像処理部と搭載する昇華型の熱転写プリンタである。なお、サーマルヘッドは、0.1mm角程度の方形抵抗体を発熱素子とし、個々の発熱素子に対応するスイッチング素子と共にセラミック基板上に形成される。
一般に、昇華型リボンは薄いPET(ポリエチレンテレフタレート)を基材とし、その表面に色材層が塗布されている。色材には、昇華性材料のアニリン系(シアン系)、アゾ系a(アゼンダ色)、キタフタロンアゾ系(イエロー色)を使用する。
スキャナ5は、スキャン面に載置したテストパターン像をスキャンし、その色調及び濃度をRGB値として読み取る画像入力装置である。スキャナ5で読み取ったテストパターン像はスキャンデータとしてホスト装置1に与えられる。
(B−2)ホスト装置の構成
図7に、ホスト装置1の構成例を示す。ホスト装置1は、バス11に制御部13、操作入力部15、外部インターフェース(I/F)17、テストパターンメモリ19、補正データ生成プログラムメモリ21、補正データメモリ23を接続した構成を有する。もっとも、この構成は一例であり、テストパターンメモリ19、補正データ生成プログラムメモリ21、補正データメモリ23は、1つの記憶デバイス内の異なる領域として実現しても良い。
なお、制御部13は、ホスト装置全体の動作を制御する機能を実現する。例えば、マイクロプロセッサで構成される。ファームウェアやアプリケーションプログラムは不図示の記憶デバイスに記憶されている。
操作入力部15は、ホスト装置に対するユーザーの指示を入力する入力装置である。例えば、操作入力部15は、ボタン、スイッチ、マウスその他のポインティングデバイス等で構成される。また例えば、操作入力部15は、キャリブレーションの実行に伴う印刷指示や補正データの生成指示にも用いられる。
外部インターフェース17は、外部機器との通信に使用される通信装置である。このシステムの場合、サーマルプリンタ3との接続やスキャナ5との接続に使用される。
テストパターンメモリ19は、図4に示した16階調17段のテストパターンデータを格納する記憶デバイスである。例えば、半導体記憶装置、磁気記憶装置、光学式記憶装置その他で構成される。このテストパターンは、サーマルプリンタ5に印刷データとして出力される他、サーマルプリンタ5の色再現特性を補正する補正データの生成時にも読み出される。
補正データ生成プログラム21は、サーマルプリンタ5の色再現特性を補正する補正データ(補正関数)の生成時に読み出されて実行されるプログラムを格納する記憶デバイスである。
補正データメモリ23は、生成された補正データ(補正関数)を一時的に格納する記憶デバイスである。
(B−3)サーマルプリンタの構成
図8に、サーマルプリンタ3の構成例を示す。サーマルプリンタ3は、システム制御部31、印刷機構制御部33、操作入力部35、外部インターフェース(I/F)37、補正データメモリ39、画像メモリ41、画像処理部43、サーマルヘッド45を主な構成要素とする。
システム制御部31は、サーマルプリンタ全体の動作を制御する機能を実現する。例えば、マイクロプロセッサで構成される。システム制御部31は、ダイレクト印刷に対応する場合、圧縮符号化された画像ファイルを復元する機能も実現する。
印刷機構制御部33は、受像紙その他の被記録媒体の搬送機構を制御するデバイスである。
操作入力部35は、サーマルプリンタに対するユーザーの指示を入力する入力装置である。例えば、ボタン、スイッその他で構成される。
外部インターフェース37は、外部機器との通信に使用される通信装置である。このシステムの場合、ホスト装置1との接続に使用される。外部インターフェース37は、印刷データの入力だけでなく、補正データ(補正関数)の入力にも使用される。
補正データ数メモリ39は、生成された補正データ(補正関数)を格納する記憶デバイスである。補正データメモリ39は、不揮発性記憶装置で構成するのが望ましい。もっとも、補正データメモリ39は、揮発性記憶装置でも構わない。例えば、半導体記憶装置で構成する。
画像メモリ41は、印刷データとしてのビットマップデータを一時的に蓄積する記録デバイスである。記録デバイス41には、揮発性の半導体記憶装置が使用される。もっとも、ハードディスクその他の記録デバイスを用いても良い。
画像処理部43は、ビットマップデータを印刷に適した信号値に変換する処理を実行する処理デバイスである。画像処理部43では、例えば、ガンマ変換、階調変換が実行される。補正データ(補正関数)は、この変換処理で参照するテーブルデータの修正に使用される。
サーマルヘッド45は、画像処理部43の出力値に応じたパルス幅を有する駆動信号で発熱素子を駆動する印刷ヘッドである。駆動信号は、発熱素子への電流の供給/停止及び電流量の増減を調整する。
(C)補正データ(補正関数)の生成処理
図9に、キャリブレーション時に実行される補正データ(補正関数)の生成処理手順を示す。勿論、既にテストパターン(図4)は、受像紙上に印刷されており、スキャナ5のスキャン面に載置されているものとする。
なお、この形態例で使用する補正データ生成プログラムは、後述するように受像紙がどのような向きでスキャン面に載置された場合でも、補正データの生成に必要な各単色パターンの平均値を算出することが可能である。
以下、補正データ生成プログラム(以下、「プログラム」という。)で実行される処理手順を説明する。
まず、このプログラムは、スキャナ5よりスキャンデータ(RGB値)を取り込む(S1)。この段階では、全てのスキャンラインに対応するスキャンデータを取り込む。
次に、プログラムは、テストパターン像の元データであるテストパターンデータ(RGB値)をテストパターンメモリ19から読み出す。
この状態で、プログラムは、検出した位置情報に基づいてスキャンデータのうち中間階調域(16階調部分)に対応する各単色パターンのRGB平均値を算出する処理に移る(S3)。
図10に、この処理S3で実行される詳細な処理手順を示す。
まず、プログラムは、スキャナの走査方向についてa本のスキャンラインをサンプリングする(S11)。サンプリングしたスキャンラインをサンプリングラインという。
図11に、サンプリングラインの選択例を示す。なお、図11は、テストパターン像が印刷された受像紙の短辺と長辺をスキャン面の副走査方向と主走査方向に正確に位置決めされている場合の図である。
次に、プログラムは、各サンプリングラインについて、テストパターンの始点と終点を検索する(S12)。この検索は、図5で説明したように、サンプリングラインのスキャンデータに白−黒(1段幅)−白のパターンと白−黒(複数段幅)−白(余白)のパターンが含まれるか否かの判定により実行する。判定に用いるしきい値は、図5の説明と同様中間階調値とする。
図11の場合、サンプリングライン2〜a−1の計a−2本で始点(図中、○で示す。)と終点(図中、□で示す。)の両方が検出される。
この検出処理により、各サンプリングラインにおけるテストパターンの始点位置と終点位置が特定される。位置の特定により、テストパターン像がスキャン面に対してどのような向きで配置されているかが分かる。この結果、2段目〜16段目までの各段に対応する単色パターンのサンプリングライン上の位置が確定する。
プログラムは、テストパターンの始点と終点を含むサンプリングラインのRGB値のみを参照し、2段目〜16段目までの各段に対応するRGB平均値R〔16〕、G〔16〕、B〔16〕を算出する(S13)。
この後、プログラムは、元データとしてのテストパターンデータR、G、Bと算出されたRGB平均値R〔16〕、G〔16〕、B〔16〕との差分ΔR〔16〕、ΔG〔16〕、ΔB〔16〕を算出する(S4)。
次に、プログラムは、算出された差分ΔR〔16〕、ΔG〔16〕、ΔB〔16〕に基づいて、256階調(8ビット)分の補正関数Rc〔256〕、Gc〔256〕、Bc〔256〕を算出する(S5)。この補正値の算出には、既存の手法を適用する。
最後に、プログラムは、算出された補正関数Rc〔256〕、Gc〔256〕、Bc〔256〕を、テストパターン像を印刷したサーマルプリンタ3に設定する(S6)。
このキャリブレーション動作により、サーマルプリンタ3の色再現性は、目標とする色及び濃度に調整される。
ところで、前述の説明では、テストパターン像が印刷された受像紙の短辺と長辺をスキャン面の副走査方向と主走査方向に正確に位置決めされている場合であったが、受像紙がどのような向きに載置された場合にも、補正データ(補正関数)の生成が可能である。
図12に、テストパターン像が印刷された受像紙の短辺と長辺が、スキャン面の副走査方向と主走査方向に対して斜めになるようにスキャン面に載置された場合を示す。
この場合、サンプリングライン3〜a−2の計a−4本で始点(図中、○で示す。)と終点(図中、□で示す。)の両方が検出される。この場合は、始点と終点の配列関係より、受像紙がスキャン面に対して斜めに載置されたことが分かる。
傾きが分かることで、各サンプリングラインにおけるテストパターンの始点位置と終点位置より、2段目〜16段目までの各段に対応する単色パターンのサンプリングライン上の位置も確定する。
ところで、この形態例に係るサンプリングラインの選択方法を用いれば、始点と終点の位置が正反対の場合にもスキャン面に対するテストパターン像の位置関係を正確に検出できる。
図13に、テストパターン像の向きが、図11とは逆向きの場合を示す。このようにテストパターン像の向きが逆向きになると、従来手法では元データとの正確な対応付けができない。
しかし、この形態例に係るサンプリングラインの選択方法を用いれば、サンプリングライン2〜a−1の計a−2本から検出される始点(図中、○で示す。)と終点(図中、□で示す。)位置関係より、テストパターン像の向きが特定され、補正データ(補正関数)の算出が可能となる。
(D)補正データ生成装置(スキャンデータ取込装置)としての機能構成
図14に、以上説明した補正データ生成プログラムによって実現される補正データ生成装置の機能構成例を示す。すなわち、ホスト装置1の機能構成例を示す。
補正データ生成装置51は、スキャンデータ取込装置53としての機能を含む。ここで、スキャンデータ取込装置53は、読取制御部55と選択部57で構成される。
読取制御部55は、スキャナ5を制御して受像紙に印刷されたテストパターン像を光学的に読み取る機能を実現する。この読取制御部55の機能は、図9に示す処理S1に対応する。
選択部57は、読取制御部55で読み取った各スキャンラインに対応するスキャンデータのうち、1段目〜N段目までの単色パターンが全て現れるスキャンデータを選択する機能を実現する。この選択部57の機能は、図10に示す処理S12とS13の一部処理に対応する。
スキャンデータ取込装置53で選択されたスキャンデータ(サンプリングライン)は、差分算出部59に与えられる。
差分算出部59は、選択されたスキャンデータについて算出した各単色パターンの平均値とテストパターンの元データ(RGB値)との差分値ΔR〔16〕、ΔG〔16〕、ΔB〔16〕を算出する機能を実現する。この差分算出部59の機能は、図10に示す処理S13の一部処理に対応する。
算出された差分値は補正関数算出部61に与えられる。補正関数算出部61は、この差分値に基づいて、色再現特性を補正する補正関数を算出する機能を実現する。この補正関数算出部61の機能は、図9に示す処理S5に対応する。
以上のように、この形態例におけるホスト装置1は、これらの処理機能の組み合わせとして表すことができる。
(E)効果
以上のように、両端に黒色パターンが配置されるテストパターンを用い、その内側は又は外側に位置する白色部分(余白を含む。)との境界位置を検出する手法を採用したことにより、スキャン面に対してテストパターン像を印刷した受像紙がどのような向き(傾き)や位置に載置された場合にも、色再現特性を補正する補正データの生成が可能になる。
従って、キャリブレーションの実行時の手間を格段に低減することができる。勿論、キャリブレーション(色調補正)を適切に実行できる結果、常に正確な階調表現が可能になる。
なお、テストパターンを構成する帯状の単色パターンを副走査方向に延長する配置とし、かつ、この検出値の平均値を各単色パターンの色及び濃度値として検出する手法を採用することで、サーマルヘッドを構成する個別の抵抗値のバラつきやインクの濃度ムラが色再現特性を補正する補正データに影響するのを低減できる。
また、このテストパターンでは、1段目に黒色の単色パターンをベタ印刷することで、サーマルヘッドの温度上昇を安定化できる。この結果、2段目以降のプリント時の室温やヘッド温度上昇によって印刷特性も安定化できる。
(F)他の形態例
(a)前述の形態例では、ホスト装置1をコンピュータで構成する場合について説明した。
しかし、他の画像処理装置にも適用できる。例えば、イメージスキャナ、デジタルカメラ、ホームサーバー、携帯電話、ゲーム機、テレビジョン受像機、ビデオデッキ、医療機器、放送機器等でも良い。
(b)前述の形態例では、両端に黒色のパターンを配置した16階調17段のテストパターンを使用する場合について説明した。
しかし、テストパターンの構造は、両端に黒色のパターンを配置するパターンであれば、必ず時も16階調17段で構成される必要はない。
(c)前述の形態例では、図5に示すように、白−黒(1段幅)−白の出現位置を始点に定め、白−黒(複数段幅)−白(余白)の出現位置を終点と定める場合について説明した。
しかし、始点と終点の位置関係を入れ替えて定義しても良い。
(d)前述の形態例では、a本のサンプリングラインについてテストパターン像の始点と終点を検索すると共に、その両方を含むサンプリングラインについてRGB平均値を算出する場合について説明した。
しかし、全スキャンラインについて同様の処理を実行しても良い。
(e)前述の形態例では、補正データの生成プログラムがホスト装置1に搭載されている場合について説明した。
しかし、補正データの生成プログラムをサーマルプリンタ3に搭載し、色再現特性を補正する補正データを算出する仕組みを採用しても良い。
(f)前述の形態例では、測色時に各単色パターンに対応するRGB値を測定する場合について説明した。
しかし、RGB値ではなく輝度値その他の指標を用いても良い。
(g)前述の形態例では、テストパターンをホスト装置1に格納する場合について説明した。
しかし、テストパターンは、補正データの生成時に、外部からホスト装置1に読み込まれる構成としても良い。例えば、テストパターンは、サーマルプリンタ3から読み込まれるようにしても良い。
(h)前述の形態例で説明した画像処理システムは、パーソナルユースにも業務用又は産業用にも適用できる。
(i)前述の形態例では、画像供給装置としてのホスト装置1、スキャナ5と画像出力装置としてのサーマルプリンタ3とをそれぞれ単独の装置として構成する場合について説明した。
しかし、この画像処理システムは、画像供給装置と画像出力装置を一体化した複合装置で構成しても良い。
例えば、スキャナと印刷装置とを一体化した複合機(複写機)やコピー機でも良い。また例えば、データ送受信装置とプリント装置とを一体化したファクシミリ装置でも良い。また例えば、印刷装置を一体に有するワードプロセッサや電子タイプライタでも良い。また例えば、印刷装置を一体化したデジタルカメラでも良い。
(j)前述の形態例では、ホスト装置1に1台のサーマルプリンタ3が接続されている場合について説明した。
しかし、ホスト装置1に複数台のサーマルプリンタ3を接続するシステム構成にも適用できる。
図14に、システム構成例を示す。図14は、ホスト装置1に4台のサーマルプリンタ3を接続した例である。サーマルプリンタ3は、それぞれLサイズ印刷用、2Lサイズ印刷用、KGサイズ印刷用、A4サイズ印刷用である。
本来、印刷サイズが異なれば、受像紙やインク(インクシート)の特性が異なるため、それぞれ専用の補正データを生成する必要がある。
ただし、形態例で説明したテストパターンと補正データの生成プログラムを用いれば、全てのサーマルプリンタ3に対して共通に使用することができる。このため、印刷サイズやインク等との組み合わせに応じて専用の補正データ生成プログラムを用意する必要がなく、開発負担のみならず保守負担も低減できる。
(k)前述の形態例で説明した補正データ生成プログラムは、記録媒体に格納して配布しても良い。なお、記録媒体は、磁気記憶媒体、光学式記憶媒体、半導体記憶媒体その他を含む。
(l)前述の形態例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される各種の変形例及び応用例も考えられる。
キャリブレーション用のテストパターン例を示す図である。 キャリブレーション用のテストパターン例を示す図である。 テストパターンの読み取りに必要なスキャン面に対する受像紙の位置関係を説明する図である(従来例)。 形態例で使用するキャリブレーション用のテストパターン例を示す図である。 テストパターン像の始点と終点の判定手法を説明する図である。 画像処理システムの構成例を示す図である。 ホスト装置の構成例を示す図である。 サーマルプリンタの構成例を示す図である。 補正データ(補正関数)の生成処理手順例を示すフローチャートである。 各単色パターンのRGB平均値を算出手順例を示すフローチャートである。 テストパターンの読み取り例を示す図である。 テストパターンの読み取り例を示す図である。 テストパターンの読み取り例を示す図である。 補正データ生成装置(スキャンデータ取込装置)の機能構成例を示す図である。 画像処理システムの構成例を示す図である。
符号の説明
1 ホスト装置
3 サーマルプリンタ
5 スキャナ
19 テストパターンメモリ
21 補正データ生成プログラムメモリ
23 補正データメモリ
39 補正データメモリ
51 補正データ生成装置
53 スキャンデータ取込装置

Claims (7)

  1. 副走査方向に延びる帯状の単色パターンを主走査方向にN段配列したテストパターンであって、1段目に黒、2段目に白、以下N−1段目までグレースケール濃度が次第に濃くなる中間色、N段目に黒が配列されるテストパターンを昇華型の熱転写方式で印刷した印刷像を光学的に読み取る読取制御部と、
    前記読取制御部で読み取った各スキャンラインに対応するスキャンデータのうち、前記1段目〜N段目までの単色パターンが全て現れるスキャンデータを選択する選択部と
    を有することを特徴とするスキャンデータ取込装置。
  2. 請求項1に記載のスキャンデータ取込装置において、
    前記選択部は、前記テストパターンの1段目と2段目の境界位置と、前記N段目と余白との境界位置の両方が1つのスキャンデータに含まれるとき、前記1段目〜N段目までの単色パターンが全て現れるスキャンデータであると判定する
    ことを特徴とするスキャンデータ取込装置。
  3. 副走査方向に延びる帯状の単色パターンを主走査方向にN段配列したテストパターンであって、1段目に黒、2段目に白、以下N−1段目までグレースケール濃度が次第に濃くなる中間色、N段目に黒が配列されるテストパターンを昇華型の熱転写方式で印刷した印刷像を光学的に読み取る読取制御部と、
    前記読取制御部で読み取った各スキャンラインに対応するスキャンデータのうち、前記1段目〜N段目までの単色パターンが全て現れるスキャンデータを選択する選択部と、
    選択されたスキャンデータについて算出した各単色パターンの平均値と前記テストパターンの元データとの差分値を算出する差分算出部と、
    算出された差分値に基づいて、色再現特性を補正する補正関数を算出する補正関数算出部と
    を有することを特徴とする補正データ生成装置。
  4. 副走査方向に延びる帯状の単色パターンを主走査方向にN段配列したテストパターンであって、1段目に黒、2段目に白、以下N−1段目までグレースケール濃度が次第に濃くなる中間色、N段目に黒が配列されるテストパターンを昇華型の熱転写方式で印刷した印刷像を光学的に読み取る処理と、
    読み取った各スキャンラインに対応するスキャンデータのうち、前記1段目〜N段目までの単色パターンが全て現れるスキャンデータを選択する処理と
    を有することを特徴とするスキャンデータ取込方法。
  5. 副走査方向に延びる帯状の単色パターンを主走査方向にN段配列したテストパターンであって、1段目に黒、2段目に白、以下N−1段目までグレースケール濃度が次第に濃くなる中間色、N段目に黒が配列されるテストパターンを昇華型の熱転写方式で印刷した印刷像を光学的に読み取る処理と、
    読み取ったスキャンラインに対応するスキャンデータのうち、前記1段目〜N段目までの単色パターンが全て現れるスキャンデータを選択する処理と、
    選択されたスキャンデータについて算出した各単色パターンの平均値と前記テストパターンの元データとの差分値を算出する処理と、
    算出された差分値に基づいて、色再現特性を補正する補正関数を算出する処理と
    を有することを特徴とする補正データ生成方法。
  6. 副走査方向に延びる帯状の単色パターンを主走査方向にN段配列したテストパターンであって、1段目に黒、2段目に白、以下N−1段目までグレースケール濃度が次第に濃くなる中間色、N段目に黒が配列されるテストパターンを昇華型の熱転写方式で印刷した印刷像を光学的に読み取る処理と、
    読み取った各スキャンラインに対応するスキャンデータのうち、前記1段目〜N段目までの単色パターンが全て現れるスキャンデータを選択する処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするスキャンデータ取込プログラム。
  7. 副走査方向に延びる帯状の単色パターンを主走査方向にN段配列したテストパターンであって、1段目に黒、2段目に白、以下N−1段目までグレースケール濃度が次第に濃くなる中間色、N段目に黒が配列されるテストパターンを昇華型の熱転写方式で印刷した印刷像を光学的に読み取る処理と、
    読み取った各スキャンラインに対応するスキャンデータのうち、前記1段目〜N段目までの単色パターンが全て現れるスキャンデータを選択する処理と、
    選択されたスキャンデータについて算出した各単色パターンの平均値と前記テストパターンの元データとの差分値を算出する処理と、
    算出された差分値に基づいて、色再現特性を補正する補正関数を算出する処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする補正データ生成プログラム。
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