JP2006339021A - コネクタ - Google Patents

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大智 宮本
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隆史 筒井
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Abstract

【課題】ハウジングに接続端子が挿入されると共にリテーナが装着された状態で、接続端子をハウジング内から強引に引き抜こうとしても、該ハウジング内から接続端子が引き抜かれることを好適に規制できるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ10は、接続端子11と、ハウジング12と、リテーナ13とを備えている。ハウジング12の挿入部14内に接続端子11が挿入された場合、その接続端子11の切欠き部25に対しては、ハウジングランス27の先端面27c及びリテーナ13におけるリテーナ脚部29の前面29cが各々係止箇所を違えるようにして係止し、挿入部14内から接続端子11が引き抜かれることを規制する。また、リテーナ13におけるリテーナ本体28の下面はハウジングランス27の上面27dに上方から当接して、ハウジングランス27の撓み変形を規制する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハウジング内に挿入された接続端子を係止する機能を有するコネクタに関する。
従来、この種のコネクタとして、例えば特許文献1に記載のコネクタが提案されている。このコネクタ(以下、「第1従来コネクタ」と示す。)は、絶縁材料からなるハウジングを備えており、該ハウジングには、接続端子が挿入される挿入部が形成されている。そして、その挿入部の内側壁からは、挿入部の内奥に向けて片持ち梁状をなすハウジングランスが接続端子の挿入方向と斜めに交差するように延設されている。
このハウジングランスは、係止部を有する接続端子がハウジングの挿入部内に該挿入部の開口部から挿入される際には、その接続端子に押動されて撓み変形する一方、その接続端子が挿入部内に完全挿入された場合には、その撓み変形が解消されて元の姿勢に弾性復帰するようになっている。すなわち、ハウジングランスは、挿入部内に挿入された接続端子に摺接しながら撓み変形することにより、接続端子が挿入部の内奥側へ挿入されるのを許容するようになっている。そして、ハウジングランスは、その接続端子の係止部が撓み変形したハウジングランスの先端(ランス側係止部)よりも挿入部の内奥側へ移動した直後に弾性復帰することにより、その先端が接続端子の係止部に係止し、その接続端子がハウジングの挿入部内から引き抜かれることを規制するようになっている。
さらに、前記第1従来コネクタは、ハウジングに装着されるリテーナ(ダブルロック材)を備えている。このリテーナには、該リテーナがハウジングに装着された場合に、前述したハウジングランスの撓み変形を規制する方向からハウジングランスに当接する突起(リテーナ当接部)が設けられている。そのため、第1従来コネクタでは、ハウジングの挿入部内に接続端子を完全挿入した後にリテーナを装着した場合、接続端子を挿入部内から強引に引き抜こうとしても、ハウジングランスの先端と接続端子の係止部との係止状態が解消され難くなり、ハウジング内から接続端子が引き抜かれることを抑制できるようになっている。
ところで、前記第1従来コネクタにおいては、ハウジングの挿入部内に完全挿入された接続端子に対し、ハウジングランスのみが接続端子と係止することで、その接続端子がハウジングの挿入部内から引き抜かれることを規制する構成となっている。したがって、接続端子をハウジング内から引き抜く方向へ強力な抜脱力がかかった場合には、その抜脱力に基づく多大な負荷がハウジングランスのみに集中してかかることになる。その結果、このような多大な負荷に起因してハウジングランスが破損し、ハウジング内から接続端子が不用意に引き抜かれてしまう可能性があった。そこで、近時は、前述したような引き抜く方向へ強力な抜脱力がかかった場合にハウジングランスへの負担を低減させるコネクタとして、例えば特許文献2に記載されるようなコネクタ(二重係止コネクタ)が提案されている。
この特許文献2に記載のコネクタ(以下、「第2従来コネクタ」と示す。)では、そのリテーナ(スペーサ)に、該リテーナがハウジングに装着された場合において接続端子の係止部に対してハウジングランスとは別箇所で係止する係止突部が設けられている。すなわち、第2従来コネクタでは、複数の係止部材(ハウジングランス及びリテーナ)が接続端子に対して各々別個独立に係止することになる。そのため、接続端子に対し引き抜き方向への抜脱力がかかった場合に、その抜脱力をハウジングランスとリテーナとで分担して受け止め、ハウジングランスが破損することを抑制し、接続端子がハウジング内から引き抜かれることを規制する構成になっている。
特開平9−50848号公報(請求項1、図4) 特開2001−76800号公報(請求項1、図2)
ところが、前記第2従来コネクタにおけるリテーナには、ハウジングランスが接続端子により押動されて撓み変形することを規制する機能が具備されていない。そのため、接続端子をハウジング内から引き抜く方向へ強力な抜脱力がかかった場合には、ハウジングランスが前記抜脱力に基づき挿入部内で引き抜き方向に移動しようとする接続端子に押動されて撓み変形し、ハウジングランスの先端と接続端子の係止部との係止状態が解消されてしまう可能性があった。
このような状態になった場合には、リテーナの係止突部のみによって接続端子がハウジング内から引き抜かれることを規制することになり、その係止突部には、前記第1従来コネクタのハウジングランスの場合と同様に多大な負荷が集中してかかることになる。その結果、このような負荷に起因してリテーナの係止突部が破損し、ハウジング内から接続端子が引き抜かれてしまう可能性があった。すなわち、第1及び第2従来コネクタにおいては、接続端子をハウジング内から引き抜く方向に強力な抜脱力がかかった場合に、その抜脱力に抗して接続端子がハウジングから引き抜かれることを好適に規制できるとは言い難かった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。その目的は、ハウジングに接続端子が挿入されると共にリテーナが装着された状態で、接続端子をハウジング内から強引に引き抜こうとしても、該ハウジング内から接続端子が引き抜かれることを好適に規制できるコネクタを提供することにある。
上記目標を達成するために、請求項1に記載の発明は、係止部を有する接続端子と、該接続端子が挿入される挿入部を有するハウジングと、該ハウジングに装着されるリテーナとを備え、前記ハウジングには、前記リテーナを装着するための装着孔を前記接続端子の挿入方向と交差する方向において前記挿入部の内外間を連通するように形成すると共に、前記接続端子の係止部に対して係止可能なランス側係止部を有する片持ち梁状のハウジングランスを、前記挿入部内に前記接続端子が挿入される際には該接続端子に押動されて撓み変形する一方、前記接続端子の挿入方向において該接続端子の係止部が前記ランス側係止部の位置に至った際には弾性復帰して該ランス側係止部が前記接続端子の係止部に係止するように設け、前記リテーナには、該リテーナが前記ハウジングの装着孔に装着された際に、前記ハウジングランスに対して該ハウジングランスの前記撓み変形を規制する方向から当接するリテーナ当接部と、前記挿入部内に挿入されて前記ハウジングランスのランス側係止部が係止した状態にある前記接続端子の係止部に対して前記ランス側係止部とは別箇所で係止するリテーナ側係止部とを設けたことを特徴とする。
この請求項1に記載の発明において、ハウジングの挿入部内に挿入された接続端子は、その係止部がハウジングランスのランス側係止部と係止するだけではなくリテーナのリテーナ側係止部とも係止する。しかも、ハウジングランスは、リテーナのリテーナ当接部によって撓み変形が規制されるため、ハウジングランスのランス側係止部と接続端子の係止部との係止状態が解消されることもない。そして、ハウジングランス及びリテーナには、接続端子をハウジング内から引き抜く方向への抜脱力に基づく負荷が分散してかかることになる。したがって、ハウジングにリテーナが装着された状態では、接続端子にハウジング内からの引き抜き方向に強力な抜脱力がかかった場合でも、該ハウジング内から接続端子が引き抜かれることを良好に規制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記ハウジングには、前記挿入部内における前記接続端子の挿入方向と交差する方向への位置ずれを規制する位置ずれ規制手段が設けられていることを特徴とする。
この請求項2に記載の発明では、ハウジングの挿入部内に挿入された接続端子が挿入方向と交差する方向への位置ずれを位置ずれ規制手段により規制されるため、ハウジングの挿入部内において接続端子の係止部に対するランス側係止部及びリテーナ側係止部の係止状態が解消されることはほとんどない。そのため、接続端子がハウジング内から引き抜かれることを、より確実に規制できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のコネクタにおいて、前記リテーナには、該リテーナが前記ハウジングの装着孔に装着された際に、前記挿入部内において前記ハウジングランスの両側のうち少なくとも一方側に配置されるリテーナ脚部が設けられていることを特徴とする。
この請求項3に記載の発明では、リテーナがハウジングに装着された場合、ハウジングランスの両側のうち少なくとも一方側には、リテーナ脚部が配置される。そのため、ハウジングランスが前記接続端子の挿入方向と交差する方向へ位置ずれして接続端子の係止部とランス側係止部との係止状態が解消されることを更に規制でき、接続端子がハウジング内から引き抜かれることを、より一層確実に規制できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のコネクタにおいて、前記接続端子は、同軸ケーブルに固定された端子金具を有しており、該端子金具に前記係止部は形成されていることを特徴とする。
この請求項4に記載の発明では、同軸ケーブルを備えた接続端子をハウジングの挿入部内に挿入させる構成とした場合において、接続端子の挿入部内からの不用意な抜けを好適に規制できる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のコネクタにおいて、前記端子金具は円筒状の端子部を有しており、該端子部において前記接続端子の挿入方向後側となる端縁に沿って前記係止部は円弧状をなすように形成され、該円弧状をなす係止部に対して前記ランス側係止部及びリテーナ側係止部が各々係止箇所を違えて係止する構成とされていることを特徴とする。
この請求項5に記載の発明では、接続端子における端子金具の端子部の端縁に沿って形成される円弧状の係止部がハウジングランスのランス側係止部及びリテーナのリテーナ側係止部と各々係止箇所を違えて係止する構成とされる。そのため、ハウジングランスのランス側係止部と係止する係止部及びリテーナのリテーナ側係止部と係止する係止部を接続端子の複数箇所に各々形成する場合に比して接続端子の構成の複雑化を抑制できる。
本発明によれば、ハウジングにリテーナが装着された状態で、接続端子をハウジング内から引き抜く方向に強力な抜脱力がかかった場合でも、該ハウジング内から接続端子が引き抜かれることを好適に規制できる。
以下、本発明を、同軸ケーブル用のコネクタに具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「上下方向」、「左右方向」、「前後方向」は図1における上下方向、左右方向、前後方向(同図に矢印で示す)をそれぞれ示すものとする。
図1及び図2に示すように、本実施形態のコネクタ10は、接続端子11と、ハウジング12と、リテーナ13とを備えている。すなわち、前記コネクタ10は、接続端子11がハウジング12に形成された挿入部14内に挿入口となる開口部14aから挿入された状態においてリテーナ13がハウジング12に形成された装着孔15に装着されることで、接続端子11、ハウジング12、及びリテーナ13が一体化されるようになっている。
前記接続端子11は、同軸ケーブル16と該同軸ケーブル16に固定されるシェル(端子金具)17とを備えている。前記同軸ケーブル16は、図3に示すように、芯線(例えば銅線)18と、該芯線18を包囲する絶縁層19と、該絶縁層19を包囲する網状のシールド層(例えば銅線を編んだもの)20と、該シールド層20を絶縁被覆する絶縁被覆層21とから構成されている。そして、同軸ケーブル16におけるシェル17との接続部位となる前端部においては、芯線18以外の全て(絶縁層19、シールド層20及び絶縁被覆層21)が剥がされた状態となっている。また、同軸ケーブル16の前端部においてシェル17の後側に隣接する部位は、絶縁被覆層21のみが剥がされた状態となっており、シールド層20が最外層となっている。
そして、前記シェル17は、その後端側に形成されたかしめ部22をかしめることにより、同軸ケーブル16に固定されている。すなわち、シェル17は、そのかしめ部22のうち前側部位22aが同軸ケーブル16におけるシールド層20を最外層とする部位に固定されると共に、後側部位22bが同軸ケーブル16における絶縁被覆層21を最外層とする部位に固定されている。
一方、前記シェル17の前端側部分を構成する端子部23は、前記芯線18を中心とする略円筒形状をなしており、その端子部23と芯線18との間には絶縁部材24が間詰めされている。なお、端子部23の前端部内周側には、リセプタクル(図示略)側の円筒端子(図示略)の先端部を挿入するための環状溝23aが形成されている。そして、前記シェル17においては、前記端子部23とかしめ部22との間に、接続端子11における係止部として機能する切欠き部25が形成されている。すなわち、前記切欠き部25は端子部23において接続端子11の挿入方向後側となる後端縁により円弧状をなすように形成されている。
前記ハウジング12は、合成樹脂より略直方体形状をなすように形成され、その内部には前記接続端子11(具体的には、シェル17の前端側の端子部23)が挿入される断面円形状の挿入部14が前後方向に沿うように形成されている。そして、ハウジングの後壁12aには、前記接続端子11を挿入部14に対して挿抜自在とする円形状の開口部14aが挿入口として形成されている。なお、ハウジング12の前壁12bには前述したリセプタクル側の円筒端子の挿入口となる円形状の開口部14bが前記挿入部14に連通するように形成されている。ちなみに、この開口部14bは、前記接続端子11におけるシェル17の端子部23よりも小径に形成されている。したがって、前記後壁12aの開口部14aから挿入部14内に挿入された端子部23が前壁12bの開口部14bから突出することはない。
その一方、前記挿入部14及び後壁12aの開口部14aは、図4に示すように、それぞれの内径が前記接続端子11におけるシェル17の端子部23の外径よりも、該端子部23の挿抜方向への移動を許容するためのクリアランス分だけ、僅かに大径となるように形成されている。すなわち、ハウジング12は、挿入部14内に接続端子11(シェル17の端子部23)が挿入された場合に、接続端子11が挿抜方向となる前後方向と交差する方向(例えば、上下方向や左右方向)へ位置ずれすることを挿入部14の内面(位置ずれ規制手段)14Aによって規制するようになっている。
また、ハウジング12の上壁12cには、前記リテーナ13の装着孔15が、前記挿入部14内とハウジング12外とを連通するように、前記接続端子11の挿入方向と直交(交差)する上下方向に沿って延びるように形成されている。また、前記装着孔15は、前記接続端子11が挿入部14内に挿入された場合に、その挿入された接続端子11におけるシェル17の端子部23の後端縁よりも後側となる位置に設けられている。
図2に示すように、前記ハウジング12の上壁12cからは、ハウジングランス27が片持ち梁状をなすように一体形成されている。このハウジングランス27は、その基端部27aが前記挿入部14内において前記装着孔15よりも後側に位置すると共に、その先端部27bが前記装着孔15よりも前側に位置するように形成されている。また、ハウジングランス27は、その挿入部14内に臨む面(図2において下面)が先端部27bに向かうほど挿入部14の中心軸線に近づくように斜面状に形成されており、前記挿入部14内に接続端子11が挿入される際には、その接続端子11の端子部23の外周面と摺接するようになっている。
すなわち、ハウジングランス27は、図5に示すように、前記開口部14aを介して挿入部14内に接続端子11におけるシェル17の端子部23が挿入される際には、その端子部23に押動されることにより、前記基端部27aを支点として前記端子部23の前方への更なる移動を許容するように撓み変形するようになっている。そして、前記接続端子11の端子部23が挿入部14内に完全に挿入された場合、具体的には、接続端子11の挿入方向においてシェル17の切欠き部25がハウジングランス27の先端面(ランス側係止部)27cの位置に至った場合、ハウジングランス27は元の姿勢に弾性復帰し、前記撓み変形が解消されるようになっている。そして、撓み変形が解消されたハウジングランス27は、その先端面27cが接続端子11におけるシェル17の切欠き部25に後方側から係止するようになっている。
前記リテーナ13は、図1に示すように、前記装着孔15に嵌合可能なリテーナ本体28を備えており、該リテーナ本体28の左右両端部からは、左右一対のリテーナ脚部29が平行に延設されている。前記一対のリテーナ脚部29は、リテーナ本体28から約90度に屈曲した状態でそれぞれ形成されており、これら両リテーナ脚部29とリテーナ本体28とにより、本実施形態のリテーナ13は断面逆U字状をなすように形成されている。そして、リテーナ13は、ハウジング12の上方から前記装着孔15にリテーナ本体28が嵌合された場合に、前記リテーナ脚部29が前記挿入部14内に上下方向に沿って垂下された位置姿勢となるように形成されている。
前記各リテーナ脚部29の外側部位29aには、図4に示すように、凸部30がそれぞれ設けられている。そして、各凸部30は、リテーナ13が前記装着孔15に装着された場合に、該装着孔15の内側壁に設けられた凹部26aと係合し、リテーナ13を装着孔15内にて移動不能に係止するようになっている。この際に、前記リテーナ本体28は、その下面28aが前記ハウジングランス27の上面27dに上方から当接するようになっている。すなわち、本実施形態では、前記リテーナ本体28の下面28aが、リテーナ13が装着孔15に装着された際に、前記ハウジングランス27に対して該ハウジングランス27の撓み変形を規制する方向から当接するリテーナ当接部として機能するようになっている。
また、前記各リテーナ脚部29は、リテーナ13(リテーナ本体28)が前記装着孔15に装着された場合に、前記挿入部14内において前記ハウジングランス27の左右両側に配置されるようになっている。すなわち、ハウジングランス27と各リテーナ脚部29との間には、リテーナ13の着脱に伴い上下方向への移動を許容するための隙間しか形成されないようになっている。そして、各リテーナ脚部29は、前記挿入部14内に前記接続端子11の端子部23が完全挿入された状態において、リテーナ13(リテーナ本体28)が前記装着孔15に装着された場合には、各リテーナ脚部29の下端側部位29bが前記接続端子11のシェル17の切欠き部25に係止するようになっている。
すなわち、図4に示すように、前記リテーナ13は、リテーナ本体28が前記装着孔15に嵌合された場合に、各リテーナ脚部29の前面(リテーナ側係止部)29cがハウジングランス27の先端面(ランス側係止部)27cと前後方向において略同一位置となるように形成されている。そして、各リテーナ脚部29の前面29cは、前記接続端子11の円弧状をなす切欠き部25(すなわち、端子部23の後端縁)に対して、該切欠き部25におけるハウジングランス27の先端面27cの係合箇所から周方向に僅かに離間した左右二カ所の係合箇所で係止する配置構成とされている。
そこで次に、本実施形態のコネクタ10の作用について、ハウジング12の挿入部14内に挿入された状態にある接続端子11に対して挿入部14からの引き抜き方向への抜脱力がかかった場合の作用に着目して以下説明する。
さて、接続端子11がハウジング12の挿入部14内に完全挿入されると共に、リテーナ13がハウジング12の装着孔15に装着されると、接続端子11の切欠き部25に対してハウジングランス27の先端面27c及びリテーナ脚部29の前面29cが係止した状態となる。そして、この挿入状態において、接続端子11は、挿入部14内を前後方向に移動することが規制される。しかも、接続端子11のシェル17とハウジング12における挿入部14の内面14Aとの間には隙間がほとんどないため、接続端子11は挿入部14内において前後方向と交差する方向に移動することも規制される。
こうした挿入部14内に完全挿入された状態にある接続端子11に対して、該接続端子11を挿入部14内から引き抜く方向に抜脱力がかかった場合には、その抜脱力に基づく負荷がハウジングランス27と一対のリテーナ脚部29とに分散してかかる。すなわち、ハウジングランス27の先端面27cのみが接続端子11の切欠き部25に係止している場合に比して、ハウジングランス27にかかる負荷が低減する。
しかも、ハウジング12の装着孔15にリテーナ13のリテーナ本体28が嵌合されることにより、該リテーナ本体28の下面28aが、ハウジングランス27の上面27dに上方から当接してハウジングランス27が基端部27aを支点として撓み変形することを規制する。そのため、たとえ強力な抜脱力でもって接続端子11を挿入部14内から強引に引き抜こうとしても、ハウジングランス27が撓むことはなく、該ハウジングランス27の先端面27cと接続端子11の切欠き部25との係止状態が解消されることはない。
また、ハウジングランス27は、一対のリテーナ脚部29によって左右方向への移動が規制されるため、その先端面27cが接続端子11の切欠き部25に対する係止状態を解消されることがより一層規制される。そのため、ハウジング12(挿入部14)内から強力な抜脱力でもって接続端子11を強引に引き抜こうとしても、該接続端子11が引き抜かれるようなことはない。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)ハウジング12の挿入部14内に挿入された接続端子11は、その切欠き部(係止部)25がハウジングランス27の先端面(ランス側係止部)27cと係止するだけではなく各リテーナ脚部29の前面(リテーナ側係止部)29cとも係止する。そして、その係止状態において、ハウジングランス27は、その上面27dがリテーナ13におけるリテーナ本体28の下面(リテーナ当接部)28aの当接によって撓み変形を規制される。そのため、接続端子11に対してハウジング12から引き抜き方向への強大な抜脱力がかかったとしても、その抜脱力に基づく負荷はハウジングランス27及びリテーナ脚部29に分散することになり、また、撓み変形を規制されたハウジングランス27は、その先端面27cが接続端子11の切欠き部25との係止状態を解消されることもない。したがって、ハウジング12にリテーナ13が装着された状態で、接続端子11にハウジング12内からの引き抜き方向に強大な抜脱力がかかった場合でも、ハウジング12内から接続端子11が引き抜かれることを好適に規制できる。
(2)ハウジング12の挿入部14内に挿入された接続端子11は、その挿入方向(前後方向)と交差する方向への移動が挿入部14の内面(位置ずれ規制手段)14Aによって抑制される。すなわち、ハウジング12内において、前記接続端子11の切欠き部(係合部)25と、ハウジングランス27の先端面27c及びリテーナ脚部29の前面29cとの係止状態が解消されることを良好に回避できる。そのため、この点において、接続端子11がハウジング12内から引き抜かれることを、より確実に規制できる。
(3)リテーナ13がハウジング12に装着された場合、ハウジングランス27は、一対のリテーナ脚部29によって挟まれた状態となる。そのため、ハウジングランス27が前記接続端子11の挿入方向(前後方向)と交差する左右方向へ位置ずれして接続端子11の切欠き部25とハウジングランス27の先端面27cとの係止状態が解消されることを更に規制でき、接続端子11がハウジング12の挿入部14内から不用意に引き抜かれることを更に好適に規制できる。
(4)同軸ケーブル16に接続端子11を設ける場合は、通常、ハウジング12の挿入部14内に挿入されるシェル(端子金具)17を備えるが、このシェル17に係止部として機能する切欠き部25を形成するようにすれば、接続端子11が挿入部14内から引き抜かれることを規制する抜け止め構造を簡単に形成できる。
(5)接続端子11におけるシェル(端子金具)17の円筒状をなす端子部23の後端縁により円弧状をなす切欠き部(係止部)25が形成され、その切欠き部25に対してハウジングランス27の先端面(ランス側係止部)27c及びリテーナ脚部29の前面(リテーナ側係止部)29cが互いに係合箇所を違えて係止する構成となっている。そのため、接続端子11側にハウジングランス27の先端面(ランス側係止部)27c及びリテーナ脚部29の前面(リテーナ側係止部)29cが各々係止する係止部を別個独立に複数箇所形成する場合に比して、接続端子11の構成の複雑化を抑制できる。
(6)リテーナ13の各リテーナ脚部29の前面(リテーナ側係止部)29cは円弧状をなす接続端子11の切欠き部(係止部)25に対する係止状態において、切欠き部25の周方向へ広い係合面積をもって係止することになる(図4参照)。そのため、このように広い係合面積でもって係止することにより、リテーナ13は各リテーナ脚部29による接続端子11の切欠き部25に対する係止機能を良好に発揮することができる。
(7)リテーナ13は、接続端子11の挿入方向(前後方向)と交差する方向(上方向)からハウジング12に対して装着される。ここで、リテーナ13を前後方向からハウジング12に装着する構成にした場合には、該ハウジング12は、リテーナ13を所定の装着位置に案内するための構成が必要となり、大型化してしまう。したがって、本実施形態のコネクタ10は、リテーナ13を前後方向からハウジング12に装着する構成のコネクタに比して、ハウジング12の前後方向における長さを短くでき、コネクタの小型化要請に良好に対応することができる。
なお、前記実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・前記実施形態において、リテーナ13は、該リテーナ13をハウジング12に装着した場合に、それぞれのリテーナ脚部29の前面29cとハウジングランス27の先端面27cとが前後方向において同一位置とならない配置構成に形成してもよい。但し、この場合、接続端子11には、ハウジングランス27の先端面27c用の係止部と、リテーナ脚部29の前面29c用の係止部とを個別に設けることが望ましい。
・前記実施形態において、リテーナ13のリテーナ脚部29は、一対(2つ)でなく、1つのリテーナ脚部29のみが設けられた構成であってもよい。この場合、リテーナ13がハウジング12に装着された際に、ハウジングランス27の両側のうち一方側のみにリテーナ脚部29が配置されることになる。
・前記実施形態において、接続端子11には、シェル17を切り欠くことによって係止部(切欠き部25)を設けるのではなく、突状をなす係止部を突設する構成としてもよい。但し、この場合、ハウジング12の挿入部14の内面14Aには、接続端子11の突状をなす係止部に対応するように溝部を前後方向に形成することが望ましい。
・前記実施形態において、接続端子11は、同軸ケーブル16を備えたものではなく、任意の電線(例えば単芯ケーブル)を備えたものであってもよい。すなわち、単芯ケーブル用のコネクタに具体化してもよい。
本実施形態におけるコネクタの分解斜視図。 本実施形態におけるコネクタの断面図。 本実施形態における接続端子の断面図。 図2における4−4線矢視断面図。 ハウジングの挿入部へ接続端子が挿入される際の状態を示す断面図。
符号の説明
10…コネクタ、11…接続端子、12…ハウジング、13…リテーナ、14…挿入部、14A…内面(位置ずれ規制手段)、15…装着孔、16…同軸ケーブル、17…シェル(端子金具)、23…端子部、25…切欠き部(係止部)、27…ハウジングランス、27c…先端面(ランス側係止部)、28a…リテーナ本体の下面(リテーナ当接部)、29…リテーナ脚部、29c…前面(リテーナ側係止部)。

Claims (5)

  1. 係止部を有する接続端子と、該接続端子が挿入される挿入部を有するハウジングと、該ハウジングに装着されるリテーナとを備え、
    前記ハウジングには、前記リテーナを装着するための装着孔を前記接続端子の挿入方向と交差する方向において前記挿入部の内外間を連通するように形成すると共に、前記接続端子の係止部に対して係止可能なランス側係止部を有する片持ち梁状のハウジングランスを、前記挿入部内に前記接続端子が挿入される際には該接続端子に押動されて撓み変形する一方、前記接続端子の挿入方向において該接続端子の係止部が前記ランス側係止部の位置に至った際には弾性復帰して該ランス側係止部が前記接続端子の係止部に係止するように設け、
    前記リテーナには、該リテーナが前記ハウジングの装着孔に装着された際に、前記ハウジングランスに対して該ハウジングランスの前記撓み変形を規制する方向から当接するリテーナ当接部と、前記挿入部内に挿入されて前記ハウジングランスのランス側係止部が係止した状態にある前記接続端子の係止部に対して前記ランス側係止部とは別箇所で係止するリテーナ側係止部とを設けたコネクタ。
  2. 前記ハウジングには、前記挿入部内における前記接続端子の挿入方向と交差する方向への位置ずれを規制する位置ずれ規制手段が設けられている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記リテーナには、該リテーナが前記ハウジングの装着孔に装着された際に、前記挿入部内において前記ハウジングランスの両側のうち少なくとも一方側に配置されるリテーナ脚部が設けられている請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記接続端子は、同軸ケーブルに固定された端子金具を有しており、該端子金具に前記係止部は形成されている請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のコネクタ。
  5. 前記端子金具は円筒状の端子部を有しており、該端子部において前記接続端子の挿入方向後側となる端縁に沿って前記係止部は円弧状をなすように形成され、該円弧状をなす係止部に対して前記ランス側係止部及びリテーナ側係止部が各々係止箇所を違えて係止する構成とされている請求項4に記載のコネクタ。
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