JP2006338593A - 紙幣処理装置 - Google Patents

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伊藤  幸男
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Abstract

【課題】簡単な構造で、紙幣の引き抜きを防止するようにした紙幣処理装置を提供する。
【解決手段】
屈曲した紙幣通路を有する紙幣処理装置において、該紙幣通路を形成する凸に屈曲した通路面に紙幣の搬送方向に沿った長溝が設けられ、該長溝は紙幣通路の横断方向に複数並列して設けられ、前記複数の長溝の夫々の側壁または底面から延びた突起を備え、該突起は、紙幣とともに搬送される糸状または帯状の異物が前記長溝内に入るように誘導するため長溝の底面側に傾斜した第1の面と、一旦長溝に入り込んだ該異物が長溝から出るのを阻止するための水平または溝の底面側に傾斜した第2の面を有するようにして構成した。
【選択図】 図3

Description

この発明は、自動販売機、両替機、遊戯機等の機器内に装着され、投入紙幣の真偽を判別するとともに、真券を収容する紙幣処理装置に関し、特に投入された紙幣を引き抜く悪戯を防止するようにした紙幣処理装置に関する。
従来から、上述した各機器に使用される紙幣処理装置においては、投入紙幣が真券と判断された後、その真券を引き抜くという悪戯が発生している。
この紙幣を引き抜く手口としては、投入紙幣の後端にテープ等の異物を貼着し、投入紙幣が真券と判断された後、その紐部材を引っ張って紙幣投入口から投入紙幣を引き抜くというものである。
このような、悪戯に対して従来の紙幣処理装置では以下の(1)乃至(3)に示すような各種の紙幣引き抜きに関する防止手段を施している。
(1)紙幣の真偽を判別する識別部の光りセンサーを利用し、テープが通過した後の当該光りセンサーの透過レベルの低下を検出し、これにより投入紙幣にテープが貼着されているか否か判断して、テープを検知した場合は投入紙幣を返却するようにしたもの。
(2)紙幣通路に、テープ検知レバーと該テープ検知レバーが嵌挿するテープ検知孔とを設け、紙幣が通過した後、テープ検知レバーが検知孔内に入り込まないことを該テープ検知孔内の光りセンサーにより検知し、これによりテープの存在を検出して投入紙幣を返却するようにしたもの。
3)紙幣通路にレバーおよびこのレバーが嵌挿する孔とからなるシャッター手段を設け、投入紙幣が真券と見なされると紙幣通路を閉塞し、これにより投入紙幣を引き抜けないようにしたもの。
(4)紙幣通路に屈曲部が形成された紙幣処理装置において、この屈曲部に長溝を形成するもの、さらに紙幣シュートに刃物部材を組み込むことにより引抜きを防止しようとするものなどがある。
ところで、上述した従来の紙幣処理装置に装着された紙幣引き抜き防止手段では、以下のような問題点がある。
即ち、(1)に関しては、投入紙幣の後端に貼着されたテープが、識別部の光りセンサーを通過しない場合、即ちテープが光りセンサーを避けた位置の紙幣に貼着された場合はテープの有無を検出することができない。
また(2)に関しては、同様に投入紙幣の後端に貼着されたテープがテープ検知レバーを通過しない場合、即ちテープがテープ検知レバーを避けた位置の紙幣に貼着された場合はテープの有無を検出することができない。また、コシが柔らかいテープの場合は、当該テープが検知レバーの下に潜り込み、この場合もテープの有無を検出することができない場合がある。
また、(3)のシャッター機構の場合は、構造そのものが複雑で部品点数も多く、また大きなスペースも必要で、このため紙幣処理装置が高価となる難点がある。なお、レバーを使用した紙幣引き抜き防止手段でも同様の難点がある。
さらに、(4)の単に長溝を形成する構造を用いた場合、スリット幅より細い糸状のもの、或いは、スリット幅より狭い帯状のものを用いたいたずらに対し、該糸或いは帯がスリット内で狭持されないことから、摩擦力により該糸或いは帯が保持されず、不正な紙幣引き抜き行為を許容してしまう恐れがある。また、刃物部材の設置はコスト、安全性の上から問題がある。
この発明は、上述した事情に鑑み、簡単な構造で、紙幣の引き抜きを防止するようにした紙幣処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、この発明では、屈曲した紙幣通路を有する紙幣処理装置において、該紙幣通路を形成する凸に屈曲した通路面に紙幣の搬送方向に沿った長溝が設けられ、該長溝は紙幣通路の横断方向に複数並列して設けられ、前記複数の長溝の夫々の側壁または底面から延びた突起を備え、該突起は、紙幣とともに搬送される糸状または帯状の異物が前記長溝内に入るように誘導するため長溝の底面側に傾斜した第1の面と、一旦長溝に入り込んだ該異物が長溝から出るのを阻止するための水平または溝の底面側に傾斜した第2の面を有するようにして構成した。
屈曲した紙幣通路を有する紙幣処理装置において、該紙幣通路を形成する凸に屈曲した通路面に紙幣の搬送方向に沿った長溝が設けられ、該長溝は紙幣通路の横断方向に複数並列して設けられ、前記複数の長溝の夫々の側壁または底面から延びた突起を備え、該突起は、紙幣とともに搬送される糸状または帯状の異物が前記長溝内に入るように誘導するため長溝の底面側に傾斜した第1の面と、一旦長溝に入り込んだ該異物が長溝から出るのを阻止するための水平または溝の底面側に傾斜した第2の面を有するようにして構成したので、紙幣に糸状または帯状の異物を貼着させた悪戯に対し、糸状または帯状の異物が紙幣通路に誘導されるということがないので、紙幣の引抜き等の不正を防止することができる。
以下、この発明に係わる紙幣処理装置の実施例を詳述する。
図1(a)は、本発明に従った紙幣処理装置10の全体図で、特に装置本体の背面に配設される真券収容用のスタッカを取り除き、さらに紙幣識別部を回動させ、これにより紙幣識別部内に配置される紙幣通路21の形状を示したものである。紙幣通路21は、紙幣処理装置10内部において凸に屈曲した屈曲部11を有しており、該屈曲部11に複数の長溝12が、紙幣搬送方向に沿って形成されている。
図1(b)は、本発明に従った紙幣処理装置10の全体的断面図である。紙幣は、フロントマスク24上に形成される紙幣挿入口2から挿入され、紙幣通路21に搬送される。屈曲部11は紙幣通路21の一部をなすものであり、紙幣処理装置10内部において凸状に屈曲した部分をいう。紙幣挿入口2から挿入された紙幣は、屈曲部11に至るまで上方向に搬送され、屈曲部において方向を転じる。本発明に従った実施例によれば、屈曲部には複数の長溝が形成されている。
図2は、本発明に従った紙幣処理装置の要部拡大断面図であり、紙幣通路21、長溝側面22、突起23、フロントマスク24が示されている。フロントマスク24上に形成される紙幣投入口に連通する紙幣通路21は、紙幣処理装置10内に入ると、屈曲部11に至るまで上方に立ち上がり、屈曲部11においてその方向を180度転換し、その後は下向きに延びるように設計されている。屈曲部11には複数の長溝12が形成されており、各長溝12の内部には少なくとも1つの突起23が形成される。
図3は、図2に示す紙幣通路21の全体像を、長溝12に沿った方向からみた要部拡大図であり、紙幣搬送手段31、長溝12、突起23、側壁34、長溝底面35が示されている。紙幣搬送手段31により搬送されてきた紙幣は、屈曲部11に至った後、前述のようにその進行方向を180度転換する。その際、紙幣に貼着された糸又はテープなどの異物が長溝12に進入するように、複数の長溝12が紙幣通路21の横断方向に互いに並列して設けられている。
突起23は、糸又はテープなどの異物を長溝12の長溝底面35方向に誘導するための第1の面と、一旦長溝底面35に至った異物が長溝12から再び外出することを防止するための第2の面を有するものであり、側壁34または長溝12の底面から延設される。ここにいう突起23の第2の面は、例えば、返し防止のための傾斜面36として図3に示されるような、長溝底面35に向かって傾斜した面とすることが可能である。側壁34は、長溝12を構成する側壁である。なお、図3において、長溝12内に、略三角形断面を有する2つの突起23が相対する側壁34に配設されているが、後述するように突起23の形状及び数は、用途に応じて選択可能であり、本図の形状に限られるものではない。
図4は、図3に示す紙幣通路21を、長溝12に沿った方向に対して鉛直上方からみた要部拡大図であり、面取り面(又はR面)41、長溝12、突起23、側壁34が示されている。面取り面(又はR面)41は、長溝12の開口側における側壁34の縁部に形成されるものであり、糸状又は帯状の異物を長溝12内に誘導するため、長溝12の底面側に傾斜している。各長溝12は紙幣搬送方向と同一方向に向かって形成されており、その内部には、対をなす突起23が長溝12に沿った方向に所定距離だけ離間して配置されており、この対をなす突起23の紙幣搬送通路の横断方向の寸法の和は、長溝12の幅より大きくなるように設計されている。
長溝12に沿った方向に、一定の距離を離間させて突起23を配設したことで以下の効果が期待できる。突起23を離間させない場合では、両突起23の紙幣搬送方向に対して垂直方向のオーバーラップによって異物を拘束することにならざるを得ないが、一定の距離を離間させて配設することで両突起23の紙幣搬送方向(水平方向)のオーバーラップによって異物を長溝12内に拘束することができる。ところで、紙幣の不正引き抜き行為をする者は、糸状あるいは帯状の異物を単純に引き抜くのみならず、それと同時に異物を水平方向に移動させることもできる。引き抜き行為時に長溝12内の異物に水平方向の移動がもたらされた場合、垂直方向のオーバーラップでは、異物がスリットから外出することを防止しえないおそれがある。この点、本発明の実施例によると、長溝12に沿った方向にオーバーラップが発生するため、このようなおそれはない。不正引き抜き行為時においては、異物はその張力によって張り詰められた状態にあることも又、長溝12に沿った方向についてオーバーラップを発生させる構造にとって有利であるといえ、特に帯状の異物が用いられた場合、より高い引き抜き防止性能を期待できる。そこで、本発明においては、長溝12に沿った方向に、一定の距離を離間させて突起23を配設した。
図5(a)は、紙幣通路21の屈曲部11上に並列して形成される長溝群のうちの1つである長溝12の要部拡大図であり、長溝12を形成する側壁34、側壁34に形成される凹部又は孔53、側壁34上に配設される突起54を示している。長溝12は、相対する側壁34により形成される。側壁34は、紙幣通路21の屈曲部11上から鉛直上方に向かって配設されており、その頂端部を紙幣及びそれに付着された糸状又は帯状の異物が通過する。そして、長溝12を形成する一方の側壁34には、凹部又は孔53が設けられている。長溝12を共に形成する他方の側壁34上には、略三角形断面を有する突起54が、その先端が凹部又は孔53の内壁との間に空隙を有しつつ、所定寸法まで挿入されるように設けられている。この空隙の存在により、突起54により長溝12内部へと誘導される糸状又は帯状の異物が、長溝12の底面へとさらに移動することが可能となる。
突起54は、異物を長溝12内に誘導する第1の面と、一旦長溝12内に入り込んだ異物が長溝12から出るのを阻止するための第2の面を有する。第2の面は、好ましくは、突起54の底面が、異物の外出防止を促進するための傾斜部を有するのがよい。
図5(b)は、図5(a)に記載する矢印A方向から長溝12、側壁34、孔53、突起54をみた矢視図を示す。突起54は側壁34から、それに対向する側壁34に設けられる凹部又は孔53へと延設されており、その先端は所定寸法だけ凹部又は孔53内に挿入されていることが示されている。
本実施例によると、搬送される紙幣に貼着された異物が側壁34上を移動することなく長溝12に進入する場合、その異物は、突起54の第1の面に誘導され、凹部又は孔53に到達し、さらに凹部又は孔53との空隙を介して長溝12の底部へと、さらに移動する。そして、一旦長溝12の底部に達した異物は、突起54の第2の面によって、長溝12の内部へ拘束される。それは、長溝12の上部から長溝12の底部に向って傾斜する第1の面が異物の長溝12の底面方向の移動を促すのに対して、長溝12の底面に対して平行、好ましくは底面側に傾斜するように設計される突起54の第2の面が、長溝12の底部から長溝12の上部方向の異物の移動を直接的に妨害するからである。
図6(a)は、紙幣通路21の屈曲部11上に並列して形成される長溝群のうちの1つである長溝12の要部拡大図であり、長溝12を形成する側壁34、側壁34に配設される突起63を示している。本実施例においては、長溝12を形成する、互いに対向する側壁34に、一対の突起63がそれぞれ延設されている。
各突起63は、略三角形断面を有しており、対向する側壁34に向かって長溝12上部から長溝12底部へと傾斜する第1の面、さらに側壁34との固着部から長溝12の底面と平行、好ましくは長溝12の底部へと傾斜する第2の面を有する。突起63は、対向する側壁34に向かって、所定寸法だけ突出しているが、この所定寸法は、長溝12の幅に少なくとも部分的に依存する。すなわち、対をなす突起63の紙幣通路の横断方向の寸法の和は、長溝12の幅以上である必要がある。その条件が満たされれば、用途に応じて、各突起63の寸法を調整することは可能である。
図6(b)及び図6(c)は、図6(a)に記載する矢印B方向から、長溝12、側壁34、突起63をみた矢視図を示す。長溝12の各側壁34から延設された各突起63が、互いに係合することのないよう、長溝12に沿った方向に所定距離だけ離間されて配設されている。これにより、長溝12に沿った水平方向にオーバーラップ部分が発生する。各突起63は、図6(c)に示すような単一の略三角形断面の部材を用いることもできるし、図6(b)に示すように略三角形断面の部材を組み合わせたものとすることもできる。
本実施例によると、搬送される紙幣に貼着された異物が側壁34上を移動することなく長溝12に進入する場合、その異物は、各突起63の第1の面に誘導され、長溝12の底部へと移動する。そして、一旦長溝12の底部に達した異物は、各突起63の第2の面によって、長溝12の内部へ拘束される。すなわち、紙幣引き抜き行為時においては、糸状又は帯状の異物は張力によって張り詰められた状態にあるため、各突起63によって形成された水平方向のオーバーラップ部分を通過することができない。これは、特に帯状の異物を用いた不正引き抜き行為に対する有効な防止策となるとともに、単に異物を引き抜こうとするだけではなく、異物に対して水平方向の力を作用させた場合でも変わらない有効性を発揮する点で有利である。
図7(a)は、紙幣搬送通路21の屈曲部11上に並列して形成される長溝群のうちの1つである長溝12の要部拡大図であり、長溝12を形成する側壁34、側壁34に配設される突起73を示している。本実施例においては、長溝12を形成する、互いに対向する側壁34に、一対の突起73がそれぞれ延設されている。各突起73は、略円形断面を有しており、対向する側壁34に向かって長溝12の上部から長溝12の底部へと傾斜する第1の面、さらに側壁34との固着部から長溝12の底面と平行、好ましくは長溝12の底部へと傾斜する第2の面を有する。突起73は、対向する側壁34に向かって、所定寸法だけ突出しているが、この所定寸法は、長溝12の幅に少なくとも部分的に依存する。すなわち、対をなす突起73の紙幣搬送通路の横断方向の寸法の和は、長溝12の幅以上である必要がある。その条件が満たされれば、用途に応じて、各突起73の寸法を調整することは可能である。
図7(b)及び図7(c)は、図7(a)に記載する矢印C方向から、長溝12、側壁34、突起73をみたときの、矢視図を示す。長溝12の各側壁34から延設された各突起73が、互いに係合することのないよう、長溝12に沿った方向に所定距離だけ離間されて配設されている。それにより、長溝12に沿った水平方向にオーバーラップ部分が発生する。各突起73は、図7(c)に示すような単一の略円形断面の部材を用いることもできるし、図7(b)に示すように略円形断面の部材を組み合わせたものとすることもできる。
本実施例によると、搬送される紙幣に付着された異物が側壁34上を移動することなく長溝12に進入する場合、その異物は、各突起73の第1の面に誘導され、長溝12の底部へと移動する。そして、一旦長溝12の底部に達した異物は、各突起73の第2の面によって、長溝12の内部へ拘束される。すなわち、紙幣引き抜き行為時においては、糸状又は帯状の異物は張力によって張り詰められた状態にあるため、各突起73によって発生する水平方向のオーバーラップ部分を通過することができない。これは、特に帯状の異物を用いた不正引き抜き行為に対する有効な防止策となるとともに、単に異物を引き抜こうとするだけではなく、異物に対して水平方向の力を作用させた場合でも変わらない有効性を発揮する点で有利である。
図8は、屈曲部11上に設置される、長溝12、側壁34、紙幣搬送手段31、突起84の要部拡大図を示す。本図に示すように、2つ以上の突起84を千鳥状に配設することもできる。紙幣搬送方向のオーバーラップ部分が増加するので、より確実に糸を長溝内に拘束することができる。
図9は、本明細書にいう「オーバーラップ」について示すものである。紙幣搬送方向の「オーバーラップ」とは、各突起92が長溝12に沿った方向に離間して配設されており、かつ各突起92の水平方向の寸法の和が長溝12の幅の寸法よりも大きいことに起因して生じる重複部分をいう。
図10(a)は、屈曲部11上に設置される長溝12、側壁34、突起103の要部拡大図を示す。本実施例では、長溝12を形成する側壁34の内部ではなく、側壁34の端面より突起103を配設している。図10(b)は、図10(a)に記載する矢印D方向からみた、長溝12、側壁34、突起103の矢視図を示す。長溝12を形成する、各側壁34の端面から突起103がそれぞれ配設されている。図10(c)は、図10(a)に記載するE−E’面の断面図を示す。各突起103は、紙幣通路の屈曲開始点から頂端部の間に配設される。
さらに、長溝底面から、キノコ型の突起(図示せず)を設けることも可能である。キノコ型の突起は、例えば、長溝底面から延びる支柱を備え、その支柱に支えられる、略円形断面を有する傘部分を備える。この傘部分は、糸状又は帯状などの異物が長溝内部に進入するのを促進するための第1の面と、一旦長溝底面に至った異物が長溝から再び外出することを防止するための第2の面を有する。
そして、長溝を形成する双方の側壁には凹部又は孔が設けられており、長溝底面に配設されるキノコ型の突起の傘部分の一部は、該凹部又は孔に挿入される。紙幣通路横断方向に並列して形成される長溝内には、それぞれ突起が配設されるが、それぞれ長溝に沿った方向に離間して配設されるので、隣接する突起の傘部分同士が係合することはない。
本発明に従った紙幣処理装置の全体図である。 本発明に従った紙幣処理装置の全体的断面図である。 図1(b)の要部拡大図である。 図1(b)の要部拡大図である。 図1(b)の要部拡大図である。 本発明に従った例示的突起部材を示す要部拡大図である。 図5(a)に示すA方向からみた例示的突起部材の矢視図である。 本発明に従った例示的突起部材を示す要部拡大図である。 図6(a)に示すB方向からみた例示的突起部材の矢視図である。 図6(a)に示すB方向からみた例示的突起部材の矢視図である。 本発明に従った例示的突起部材を示す要部拡大図である。 図7(a)に示すC方向からみた例示的突起部材の矢視図である。 図7(a)に示すC方向からみた例示的突起部材の矢視図である。 本発明に従った例示的突起部材の配設を示す要部拡大図である。 本発明に従った例示的突起部材の配設を示す要部拡大図である。 本発明に従った例示的突起部材を示す要部拡大図である。 図10(a)に示すD方向からみた例示的突起部材の矢視図である。 図10(a)に示すD方向からみた例示的突起部材の矢視図である。
符号の説明
1 本体
2 紙幣挿入口
10 紙幣処理装置
11 屈曲部
12 長溝
21 紙幣通路
22 長溝側面
23 突起
24 フロントマスク
31 紙幣搬送手段
34 側壁
35 長溝底面
36 返し防止のための傾斜面
41 面取り又はR面
53 孔
54 突起
63 突起
73 突起
84 千鳥状に配設された突起
92 突起
103 突起

Claims (4)

  1. 屈曲した紙幣通路を有する紙幣処理装置において、
    該紙幣通路を形成する凸に屈曲した通路面に紙幣の搬送方向に沿った長溝が設けられ、
    該長溝は紙幣通路の横断方向に複数並列して設けられ、
    前記複数の長溝の夫々の側壁または底面から延びた突起を備え、
    該突起は、紙幣とともに搬送される糸状または帯状の異物が前記長溝内に入るように誘導するため長溝の底面側に傾斜した第1の面と、一旦長溝に入り込んだ該異物が長溝から出るのを阻止するための水平または溝の底面側に傾斜した第2の面を有する紙幣処理装置。
  2. 前記突起が長溝内の互いに対向する側壁から対を成して延びており、
    該対を成す突起は長溝に沿った方向に所定距離離間して配置されているとともに、
    該対を成す突起の前記紙幣通路の横断方向の寸法の和は、該長溝の幅より大きくなるように形成された請求項1に記載の紙幣処理装置。
  3. 前記長溝の一方の側壁に凹部または孔が設けられ、
    該一方の側壁に対向する他方の側壁から延びた前記突起の先端が該凹部または孔の内壁との間に空隙を有して該凹部または孔に所定寸法まで挿入されている請求項1記載の紙幣処理装置。
  4. 前記長溝の開口側における前記側壁の縁部が、
    紙幣とともに搬送される前記糸状または帯状の異物を該長溝内に誘導するため該長溝の底面側に傾斜する傾斜部を有する請求項1乃至3記載の紙幣処理装置。
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