JP2006337954A - 画像形成装置及びその定着部材の温度制御方法 - Google Patents

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Abstract

【目的】 画像形成装置の定着部材において用紙と接触しない部分の熔解を防ぐ。
【構成】 定着部材である定着ベルトに接触して加熱する加熱ローラ52と、この加熱ローラ52を誘導加熱する複数の誘導コイル71,72,73と、これら誘導コイル71,72,73のそれぞれの通電状態を制御するスイッチ74,75,76とを有し、用紙の幅方向の長さを検出して定着ベルトにおける用紙と接触する領域と接触しないと判断し、用紙と接触する領域ではトナーの定着に必要な定着温度以上となるよう加熱し、用紙と接触しない領域ではトナー定着温度より低くなるように複数の誘導コイル71,72,73のそれぞれの通電状態を制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、用紙に転写されたトナー画像を加熱定着する定着部材を有する定着装置を備えた複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等の画像形成装置及びその定着部材の温度制御方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、用紙上に転写されたトナー画像を定着装置によって加熱定着させる。この定着装置は、定着ローラや定着ベルトなどの定着部材を有し、それを加熱部材によって加熱し、その加熱により高温になった定着部材で用紙とトナーを加圧しながら加熱する。
そして、例えば特許文献1に記載されているように、誘導加熱により定着部材を加熱する誘導加熱装置と、それを電子写真の定着装置に利用した画像処理装置が知られている。
特開2002−34241号公報
近年では、定着ローラのウォームアップ時間を短くするため定着ローラが薄肉になって熱伝達効率が向上してきている。しかし、誘導コイルが定着ローラの全領域に渡って均一に加熱する構成は従来のままであり、定着ローラの全領域を通らないような幅の小さい用紙が搬送されてそのトナーを定着する場合には、定着ローラの両端部付近の領域は用紙と接触しないため、用紙に接触する領域と比較して高温になり、その高温になった定着ローラの表面が熔解してしまう恐れがあった。
この発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、定着装置の定着部材における用紙と接触しない部分が高温になり過ぎて熔解するのを防ぐことを目的とする。
この発明は、トナーが付着した用紙が搬送されてそのトナーを定着する定着装置と、その定着装置の定着部材に接触してその定着部材を加熱する加熱部材と、その加熱部材を誘導加熱する複数の誘導コイルとを備えた画像形成装置において、上記の目的を達成するため、上記用紙の搬送方向と直交する方向の幅を検出する用紙幅検出手段と、その用紙幅検出手段の検出結果から上記定着部材が用紙と接触する領域と接触しない領域を判別し、該定着部材の用紙と接触する領域はトナーの定着に必要な定着温度以上になるよう加熱し、該定着部材の用紙と接触しない領域は上記定着温度より低くなるように、上記複数の誘導コイルの各通電状態を制御する通電制御手段とを設けたものである。
この画像形成装置において、上記通電制御手段は、上記定着部材の用紙と接触しない領域に対応する誘導コイルの通電を停止するようにしてもよい。
あるいは、上記通電制御手段は、上記定着部材の用紙と接触しない領域に対応する誘導コイルの通電電流を、該定着部材の用紙と接触する領域に対応する誘導コイルの通電電流より小さくするようにしてもよい。
さらに、上記定着部材の用紙が接触する領域の温度を検出する温度センサを設け、上記通電制御手段は、上記定着部材の用紙と接触する領域に対して設定した目標温度と、上記温度センサによる検出温度とに応じて上記複数の誘導コイルの各通電率を制御するようにするとなおよい。
この発明はまた、トナーが付着した用紙が搬送されてそのトナーを定着する定着装置と、その定着装置の定着部材に接触して該定着部材を加熱する加熱部材と、その加熱部材を誘導加熱する複数の誘導コイルとを備えた画像形成装置における定着部材の温度制御方法も提供する。
その定着部材の温度制御方法は、上記用紙の搬送方向と直交する方向の幅を検出し、その検出結果から上記定着部材が用紙と接触する領域と接触しない領域を判別し、その定着部材の用紙と接触する領域はトナーの定着に必要な定着温度以上になるよう加熱し、その定着部材の用紙と接触しない領域は上記定着温度より低くなるように、上記複数の誘導コイルの各通電状態を制御することを特徴とする。
この画像形成装置における定着部材の温度制御方法において、上記定着部材の用紙と接触しない領域に対応する誘導コイルの通電を停止するとよい。
あるいは、上記定着部材の用紙と接触しない領域に対応する誘導コイルの通電電流を、該定着部材の用紙と接触する領域に対応する誘導コイルの通電電流より小さくしてもよい。
さらに、上記定着部材の用紙が接触する領域の温度を検出し、その検出した温度と該領域に対して設定した目標温度とに応じて上記複数の誘導コイルの各通電率を制御するとなおよい。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔各実施例に共通の構成〕
まず、この発明の各実施例に共通する画像形成装置の構成について説明する。図2はその画像形成装置のハードウェア構成を概略的に示すブロック図であり、図3はエンジン制御プログラムのソフトウェア構成を概略的に示すブロック図であり、図4はプリンタエンジンの主要構成部のみを模式的に示した図である。
図2に示す画像形成装置は、複写機とプリンタの両方の機能を有する複合機1である。この複合機1は、CPU2、ROM3、RAM4、NVRAM5、モデム6、ホストI/F7、パネル制御部8、エンジン制御部9、ディスクドライバ10及び通信制御部11を全てシステムバス12に接続して備えている。そして、操作パネル13がパネル制御部8に接続され、定着装置を含むスキャナ/プリンタエンジン14がエンジン制御部9に接続され、記憶装置15がディスクドライバ10に接続されて設けられている。
CPU2は、ROM3に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより複合機の全体の動作を統括制御する中央処理装置である。
ROM3は、CPU2が解読して実行可能なプログラム、フォント、及びその他の固定データを記憶するリードオンリメモリである。RAM4は、CPU2が処理中のプログラム、画像データ又はパラメータなどを記憶する揮発性のランダムアクセスメモリである。NVRAM5は、電源のオン/オフに関わらず各種データを保持する不揮発性メモリである。
モデム6は、公衆回線と接続され、外部の機器との通信を可能にするインタフェースである。
ホストI/F7は、例えばセントロニクスやRS−232Cなどの方式によって外部のホストPC16との通信を可能にするインタフェースである。
操作パネル13は、複合機1の状態やメッセージを表示する表示部を含み、ユーザからの画像形成操作、制御モード、画像形成条件などを入力するものであり、パネル制御部8はこの操作パネル13とCPU2との間でデータや指示の送受信を行う。
スキャナ/プリンタエンジン14は、紙原稿の画像を光学的に読み込んで電子イメージデータに変換するスキャナと、後述する定着装置を備え、画像データを用紙上に形成して出力するプリンタエンジン(図4参照)からなる。エンジン制御部9は、このスキャナ/プリンタエンジン14とCPU2との間でデータや指示の送受信を行うとともに、CPU2に代わって補助的にスキャナ/プリンタエンジンを制御する。
記憶装置15は、ハードディスク装置などからなり、フォントデータや印字データなどの様々なデータやプログラムを大量に記憶したり、データベースの記憶場所として利用される。ディスクドライバ10は、記憶装置15とCPU2との間で各種データやプログラムの送受信を行うインタフェースである。
通信制御部11は、イーサネット(登録商標)などの方式に従ったLANなどのネットワーク18に接続され、外部のクライアントPC17などの機器と通信を可能にするインタフェースである。
次に、この複合機1のエンジン制御プログラムのソフトウェア構成について説明する。図3に示すエンジン制御プログラムは、CPU2がプリンタエンジンを制御するためのプログラムであり、概略的には図示するように定着制御プログラム21、作像制御プログラム22、給紙搬送制御プログラム23及びこれらを統括する全体制御プログラム24で構成されている。
定着制御プログラム21は、後述する定着装置の制御プログラムであり、この発明による定着部材の温度制御を行う。
作像制御プログラム22は、プリンタエンジンにおいて用紙上にトナーを付着させて画像形成する作像部の制御プログラムである。
給紙搬送制御プログラム23は、プリンタエンジンにおいて画像形成する際の用紙の給紙と搬送を行う給紙搬送部の制御プログラムである。
全体制御プログラム24は、定着制御プログラム21、作像制御プログラム22及び給紙搬送制御プログラム23を含めたプリンタエンジンの制御に関係するプログラム全体を管理し司るプログラムである。
次に、プリンタエンジンの構成及び動作について説明する。
図4において、プリンタエンジン31は、用紙Pを格納及び給紙する給紙トレイ32と、複数の搬送ガイドと搬送ローラ対からなり、用紙Pを搬送する搬送装置33と、用紙Pにトナー画像を形成する作像装置34および用紙P上のトナー画像を定着させる定着装置35とを備えている。
このプリンタエンジン31が画像形成作業を開始させると、作像装置34の感光体ドラム36が矢示R方向に回転し、その表面が帯電ローラ37により一様に帯電され、その帯電面が図示しない露光装置からのレーザ光Lにより露光され、そこに静電潜像が形成される。その静電潜像は、現像装置38によりトナーが付着されて顕像化される。
また、プリンタエンジン31の下部に設けられている給紙トレイ32から用紙Pが給紙され、それがレジストローラ対39で一旦停止された後に、感光体ドラム36上の画像と一致する正確なタイミングで転写ローラ40のある転写位置に向けて搬送される。そして、その用紙Pに感光体ドラム36上のトナー像が転写ローラ40により転写され、その用紙Pは定着装置35へ搬送され、そこでトナー像が熱と加圧力により定着される。
そして、その用紙Pは、排紙口から機外に排出されて、図示しない排紙トレイ等にスタックされる。また、トナー画像の転写と用紙Pとの分離が終了した感光体ドラム36の表面は、クリーニング装置のクリーニングブレード41により残留トナーが除去され、次の画像形成に備える。
図5は図4中の定着装置を拡大して示す図であり、以下この図を参照して定着装置について説明する。この定着装置35はベルト型の定着装置であり、定着部材である定着ベルト51、加熱部材である加熱ローラ52、定着ローラ53、加圧ローラ54、分離爪55、温度センサ56、誘導コイル57を備えている。定着ベルト51は定着ローラ53と加熱ローラ52に張架されており、図示しない駆動源が定着ローラ53を駆動することによって定着ベルト51が回動される。また、加圧ローラ54は定着ベルト51を定着ローラ53に押圧するよう設けられている。
加熱ローラ52は軸方向で3つの加熱領域に分けられており、3つの誘導コイル57がそれぞれ各加熱領域を誘導加熱するよう加熱ローラ52に並設されている。各誘導コイル57は、それぞれスイッチ58のオン・オフ(以下、スイッチングという)により交流電源59による通電状態が制御されるようになっている。そして、各スイッチ58とそれらのスイッチング制御を行う図2に示したエンジン制御部9及びCPU2が通電制御手段を構成している。なお、図5では、図示の便宜上1つの誘導コイル57と1つのスイッチ58で簡略化して示しているが、誘導コイル57の具体的な接続構成と配置については後述する各実施例でそれぞれ詳しく説明する。
この構成において、定着ベルト51が定着ローラ53により回動されている際に、加熱ローラ52が誘導コイル57によって誘導加熱されることによって、加熱ローラ52に接触する定着ベルト51も全周に渡って加熱される。そして、トナーを担持した用紙Pが定着ベルト51と加圧ローラ54の間に挟持されて搬送され、定着ベルト51は用紙Pを搬送しつつトナーを加圧・加熱して定着させる。さらに、定着ベルト51の搬送方向の終端では、楔形状の分離爪55が用紙Pを定着ベルト51から分離させる。また、温度センサ56は定着ベルト51の表面上で搬送方向に直交する方向(以下、幅方向という)における中央領域の外周表面温度を検出する。
またプリンタエンジン31は、用紙幅検出部(用紙幅検出手段)を設けており、給紙しようとする給紙トレイ32に搭載された用紙Pの定形サイズまたは搬送方向に直交する方向の長さである幅を検出できる。図6は複合機本体から給紙トレイを引き出した状態で用紙幅検出部付近の構成を示す斜視図であり、図7は図6におけるサイズ検出ダイヤルを拡大して示す図、図8は図6におけるサイズ検出スイッチを拡大して示す図である。
図6において、用紙幅検出部61は給紙トレイ32に設けたサイズ検出ダイヤル62と複合機本体63に設けたサイズ検出スイッチ64とからなる。なお、図6ではサイズ検出スイッチ64を実線で示しているが、実際には複合機本体63の筐体の内側に取付けられている。ユーザは給紙トレイ32に用紙Pをセットし、図7に示すようにサイズ検出ダイヤル62を回転して該当する用紙サイズのマーク65が出るよう回転位置を合わせる。そして給紙トレイ32を複合機本体63に収納すると、サイズ検出ダイヤル62の背面がサイズ検出スイッチ64の前面に近接する。
特に図示しないが、サイズ検出ダイヤル62の背面には同心4重の円周上にそれぞれ多数の突起が形成されており、サイズ検出ダイヤル62とサイズ検出スイッチ64の近接時には、ダイヤルの回転位置に対応した数と位置の突起がサイズ検出スイッチ64の前面にある4つの押圧スイッチ64a〜64d(図8参照)のいずれかを押圧する。図2のCPU2がエンジン制御部9を介してどの押圧スイッチが押圧されたかを検出し、例えば下記の表1に示すような対応表から用紙Pのサイズを検出できる。
Figure 2006337954
なお、この用紙幅検出部61の構成は一例であり、他にも用紙Pが定形以外のサイズである場合などには、用紙束を固定する固定ガイドの位置を検出することによって、用紙の幅を検出する構成なども適用できる。
以上の構成によるこの発明の画像形成装置は、通電制御手段が用紙幅検出部61の検出結果により定着ベルト51が用紙Pと接触する領域と接触しない領域を判別し、その用紙Pと接触する領域をトナーの定着に必要な定着温度以上に加熱し、用紙Pと接触しない領域は定着温度より低い温度にするように、各誘電コイルの通電状態を制御することによって、定着ベルト51における用紙Pと接触しない部分の熔解を防ぐものである。
以下、そのように定着ベルトを領域別に加熱するための誘導コイルの具体的な配置及びその通電回路の構成と、それに対応する温度制御方法について各実施例ごとに詳しく説明する。
〔第1実施例〕
図1は、この発明の第1実施例における加熱部材である加熱ローラ52に対する複数の誘導コイルの配置とその通電回路の構成を示す回路図である。この図1において、3個の誘導コイル71、72、73は加熱ローラ52の軸線方向に沿って一列に並んで互いに端部を近接させて配置され、そのコイル列全体が加熱ローラ52の表面に近接して且つ軸線方向に沿った直線状に配列されている。これら3つの誘導コイル71、72、73で構成するコイル列が、図5中の誘導コイル57に相当する。そして、加熱ローラ52の軸方向の長さと図5に示した定着ベルト51の幅は一致しており、A3サイズの用紙の短辺の長さ(297mm)より少し長く形成されている。また、定着ベルト51は加熱ローラ52と幅方向の両端が揃った状態で張架されている。
A3サイズの用紙が搬送される場合には、その短辺の長さが定着ベルト51の幅と一致し、長辺の方向に沿って搬送される。また、A4サイズの用紙が搬送される場合には、定着ベルト51の幅方向の中心線とA4サイズの用紙の短辺方向の中心線とが一致するようにして、長辺の方向に沿って搬送される。
つまり、A4サイズの用紙を搬送する場合には、定着ベルト51の幅方向における中間のA4サイズの用紙の短辺の長さ211mmに対応する範囲(中央領域という)が用紙と接触する領域となる。そして、図1に示す一列に配置された3個の誘導コイル71,72,73のうち、加熱ローラ52の軸線方向の中間部に配置された誘導コイル72が、定着ベルト51の上記中央領域の幅に対応する長さに形成され、その幅に対応する位置に固定されている。他の2個の両側の誘導コイル71,73は、それぞれ上記定着ベルト51がA4サイズの用紙と接触する領域より幅方向で外側の接触しない領域(両側領域という)の幅とほぼ同じ長さに形成され、その幅方向の位置に対応する位置に固定されている。なお、この加熱ローラ52と3個の誘導コイル71,72,73の配置に関する構成は、後述する他の実施例においても同じである。
この各誘導コイル71,72,73は、それぞれ同一の交流電源59に並列に接続されており、その各通電回路中にそれぞれスイッチ74,75,76が設けられている。この3個のスイッチ74,75,76が、図5中のスイッチ58に相当する。なお、これらのスイッチ74,75,76は、機械的にスイッチングを行うリレーで構成したり、あるいは電気的にスイッチングを行うFETなどのスイッチングトランジスタで構成してもよく、それぞれ図2に示したCPU2の指示により、エンジン制御部9によってそのオン・オフを制御可能になっている。
そして、このように構成した定着装置35を備えた第1実施例の動作としては、画像を形成する用紙のサイズがA4より大きいか小さいかを判断し、その判断結果により定着ベルト51の外側領域の目標温度を中央領域の目標温度と同じ温度に設定するか、もしくはそれより低く設定するかの判断を行い、トナーを加熱定着させる際にそれらの目標温度に従って各スイッチ74,75,76のオン・オフによる各誘導コイル71,72,73への通電率(オン時間の比率)を個別に制御する。
例えば、画像を形成する用紙がA4サイズより大きいA3サイズである場合には、大サイズ処理として、全て領域の目標温度をトナーの加熱定着に必要な定着温度に設定し、その目標温度に対応して各スイッチ74,75,76の通電率を制御することによって定着ベルト51を全幅に渡って定着温度まで加熱する。また、用紙がA4サイズより小さい場合には、小サイズ処理として、定着ベルト51に用紙が接触する中央領域の目標温度だけを定着温度に設定し、用紙が接触しない両側領域の目標温度は定着温度より10℃程度低い温度に設定して、その各目標温度に対応して各スイッチ74,75,76の通電率を制御することによって、定着ベルト51への加熱温度を幅方向の領域によって異ならせる。
なお、通電率の制御については、温度センサ56で検出した定着ベルト51の中央領域における現在温度と必要な加熱速度との関係から、下記の表2に示す通電率テーブルに従って通電率を制御する。この表2において、A℃=目標温度−現在温度、B℃=現在温度−1秒前の温度、である。
Figure 2006337954
これは、加熱不足や過剰加熱を抑え、迅速に目標温度となるよう加熱制御させるためのものである。つまり、通電率を大きくすることはそれだけ多くの電力を誘導コイルに供給して急速に温度上昇させるよう加熱することであり、現在温度が目標温度より低くその温度差A℃が大きい場合や、温度の上昇速度B℃が遅いためにそのままでは用紙を加熱定着させるタイミングにトナー定着温度までの加熱が間に合わない場合に通電率を最も大きい100%に設定して加熱速度を速めるようにしている。また、現在温度と目標温度の温度差A℃が十分に小さい場合や、温度の上昇速度B℃が十分に速い場合には、過剰加熱とならないように通電率を抑えるようにしている。
図9は、第1実施例において、図2に示したCPU2が行う上述した通電率制御処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートに示す処理は、図3に示した定着制御プログラムの一部であり、CPU2がROM3などに記載されたプログラムに従って実行する処理手順を示している。またこのフローチャートでは、各処理のステップをSと略記している。以後のフローチャートにおいても同様である。
この第1実施例の画像形成装置が画像形成作業をすぐに行える待機モードの状態において、マルチタスクなどの時間切り換えにより、CPU2が図9のフローチャートに示す処理を順次行う。まず、ステップ101で画像形成作業を開始するよう指令されたか否かをチェックする。この指令は、ユーザから図2に示した操作パネル13の操作により得られる指令や、外部のホストPC16又はクライアントPC17からの指令が該当する。この指令がされていない場合は指令が来るまでステップ101のチェックを繰り返して待機する。画像形成作業の開始指令を受けると、ステップ102へ進んで画像を形成する用紙の幅方向の長さが210mm(A4サイズの用紙の短辺の長さに相当)より長いか否かを判断する。長いと判断した場合は大サイズ処理としてステップ103〜ステップ107の処理を行い、短いと判断した場合には小サイズ処理としてステップ110〜ステップ116の処理を行う。
まず、大サイズ処理について説明する。ステップ103で、温度センサ56により定着ベルト51の中央領域における現在温度を検出し、次にステップ104で、定着ベルト51の全ての領域に対し目標温度をトナー定着温度に設定する。そしてステップ105に進み、その共通の目標温度から現在温度を引いた温度差A℃と、現在温度からその1秒前の温度を引いた1秒当たりの温度の上昇速度B℃を算出する。そして、ステップ106でその算出したA℃とB℃に基づいて、表2の通電率テーブルからスイッチ74,75,76に共通の通電率を導出し、ステップ107でこの共通の通電率に従って全てのスイッチ74,75,76を一律にスイッチングさせる。この際、CPU2が通電率を指定して各スイッチ74,75,76にスイッチングさせるよう指示した後には、エンジン制御部9が同じ通電率で継続してスイッチング制御を行う。これにより、3個の誘導コイル71,72,73は全て同じ誘導加熱を行い、定着ベルト51が幅方向全体に渡ってトナー定着温度まで加熱される。
以上の大サイズ処理を行った後に、ステップ108で1秒間待機するウェイト処理を行い、次のステップ109で全ての用紙を加熱定着して画像形成作業が終了したか否かをチェックする。終了していると判断した場合には、ステップ101に戻って次の画像形成作業の開始指令まで待機する。画像形成作業がまだ継続すると判断した場合には、ステップ102へ戻って次の用紙のサイズを検出し、大サイズ処理と小サイズ処理の振り分けを行う。
次に、ステップ110〜ステップ116の小サイズ処理について説明する。まず、ステップ110で温度センサにより定着ベルト51の中央領域における現在温度を検出する。次にステップ111で用紙との接触する領域である中央領域の目標温度をトナー定着温度に設定し、用紙と接触しない両側領域の目標温度をトナー定着温度より10℃低い温度に設定する。ステップ112に進み、中央領域の目標温度から現在温度を引いた温度差A℃と、現在温度からその1秒前の温度を引いた1秒当たりの温度の上昇速度B℃を算出する。そして、ステップ113でこの算出したA℃とB℃に基づいて、表2の通電率テーブルから中央のスイッチ75の通電率を導出する。
次に、ステップ114に進んで両側領域の目標温度から現在温度を引いた温度差A℃と、現在温度からその1秒前の温度を引いた1秒当たりの温度の上昇速度B℃を算出し、ステップ115でその算出したA℃とB℃に基づいて、表2の通電率テーブルから両側のスイッチ74,76の通電率を導出する。そして、ステップ116でそれぞれの通電率に従って各スイッチ74,75,76を個別にスイッチング制御する。これにより、中央の誘導コイル72は高い通電率で誘導加熱を行い、用紙と接触する定着ベルト51の中央領域だけがトナー定着温度まで加熱される。その一方で両側の誘導コイル71,73においては比較的低い通電率で誘導加熱を行い、用紙と接触しない定着ベルト51の両側領域はトナー定着温度より低い温度に抑えられる。以上の小サイズ処理を行った後には、ステップ108に進む。
このような処理を行うことにより、この実施例の画像形成装置が備える定着装置はA3以下のどのようなサイズの用紙に対してもその全面に対してトナー定着温度で加熱定着することができる。そして、A4より小さいサイズの用紙を加熱定着させる場合には、定着ベルト51の用紙と接触しない両側領域を比較的低い温度に下げることができるため、その領域における定着ベルト51の熔解を防ぐことができる。また、定着ベルト51の両側領域においてもある程度の温度を維持させるため、小サイズ処理から大サイズ処理に切り換える際には両側領域をトナー定着温度まで迅速に上昇させることができ、複数のサイズの用紙を混合して用いる場合の画像形成作業の連続性を確保することができる。
なお、誘導コイル71,72,73の加熱操作は、加熱ローラ52に交番磁力線を通過させることによる電磁誘導加熱であるため、中央の誘導コイル72から発生する磁力線が近接する両側領域の端部に対しても加熱作用を多少及ぼすことになるが、中央領域の近辺では用紙が通過することによる吸熱作用が働くため、その部分においては熔解することはない。
また、A4サイズとA3サイズ以外の他のサイズの用紙を用いる場合でも、その用紙の幅方向の長さをA4の幅方向の長さ(210mm)と比較して大サイズ処理と小サイズ処理の振り分けを行えばよい。もしくは、そのような他のサイズの幅方向の長さに対応する接触領域を設定し、それに合わせて誘導コイルを幅方向に分割しそれぞれ通電回路を独立に設けて、個別にスイッチング制御できるようにしてもよい。
また、A4サイズの用紙が通過する領域は定着ベルト51の幅方向の中央部に限られるものではなく、いずれかの端部に偏るか又は一致する位置を通過する構成にしてもよい。そして幅方向の長さが小さいサイズの用紙が、幅方向の一方の端縁を定着ベルト51の幅方向の一端縁に一致させて通過する場合には、誘導コイルおよびスイッチを含む通電回路はそれぞれ2組設けるだけでよい。また、A4サイズの用紙をその長辺を定着ベルト51の幅方向にして搬送する場合には大サイズ処理を行えばよい。このように用紙の通過領域をどのように配置するとしても、定着ベルト51の用紙と接触する領域をトナー定着温度以上に加熱し、用紙と接触しない領域をトナー定着温度より低くするよう加熱制御することによって、この発明の効果である定着ベルト51の熔解の防止が可能となる。
〔第2実施例〕
以下、この発明による画像形成装置の第2実施例について説明する。
この第2実施例における定着装置35のハード構成は図1に示した第1実施例と同様である。第1実施例と相違するのは、CPU2による処理、及びROM3に記憶されている処理のプログラムだけであり、それによる相違点のみを説明する。その他の構成及び作用・効果は第1実施例と同じであるので、説明を省略する。
この第2実施例は、用紙のサイズがA4より小さい場合の小サイズ処理において、用紙と接触しない両側領域に対応する両側の誘導コイル71,73には全く通電せず、加熱動作を停止させる点が第1実施例と異なっている。このような第2実施例の温度制御方法に係る処理について、図10のフローチャートにより説明する。
図10は、図2に示したものと同様な画像形成装置において、待機モードの状態でマルチタスクなどの時間切り換えによりCPU2が順次行う処理を示すフローチャートである。この図10のフローチャートにおいて、図9に示したフローチャートと相違する処理は、小サイズ処理を行うステップ210〜214だけであり、以下にその相違する処理のみを説明する。その他のステップは図9における対応する各ステップと同じステップ番号を付してあり、それらの説明は省略する。
この実施例におけるCPU2による小サイズ処理は、まずステップ210で温度センサにより定着ベルト51の中央領域における現在温度を検出し、次のステップ211で用紙と接触する領域である中央領域の目標温度をトナー定着温度に設定する。そしてステップ212に進み、中央領域の目標温度から現在温度を引いた温度差A℃と、現在温度からその1秒前の温度を引いた1秒当たりの温度の上昇速度B℃を算出する。次に、ステップ213でその算出したA℃とB℃に基づいて、表2の通電率テーブルから中央のスイッチ75の通電率を導出する。そして、ステップ214で両側のスイッチ74,76をオフにし、中央のスイッチ75を導出した通電率に従ってスイッチングする。
これにより、中央の誘導コイル72は高い通電率で誘導加熱を行い、定着ベルト51の用紙と接触する中央領域はトナー定着温度まで加熱される。その一方で、両側の誘導コイル71、73は通電が停止されるため加熱動作を行わず、定着ベルト51の用紙と接触しない両側領域は低い温度に抑えられる。以上の小サイズ処理を行った後には、ステップ108に進む。
このような処理を行うことにより、この第2実施例によっても第1実施例と同様な効果が得られるとともに、小サイズ処理において両側誘導コイルの加熱動作を行わずにすむため、消費電力を大幅に低減できる効果がある。
〔第3実施例〕
次に、この発明による画像形成装置の第3実施例について説明する。
図11は、この第3実施例における各誘導コイルの配置とその通電回路の構成を示す回路図である。この図11に示す第3実施例は、定格電流が異なる2つの交流電源59,60を備えており、3個の誘導コイル71,72,73がそれぞれスイッチ74,75,76を設けた通電回路によって定格電流の大きい方の交流電源59と並列に接続されている。また、2個の両側の誘導コイル71,73は、それぞれ定格電流の小さい方の交流電源60ともスイッチ77,78を設けた通電回路によって並列に接続されている。なお、定格電流の大きい方の交流電源59は、上記第1、第2実施例で使用したものと同じものであり、前述した各実施例の場合と同じ表2の通電率テーブルを用いて通電率を求めることができる。
そして、この定着装置を備えた第3実施例の動作は、画像を形成する用紙のサイズがA4より大きいか小さいかを判断し、その判断結果により両側の誘導コイル71,73に通電する電流を中央の誘導コイル72に通電する電流と同じにするか、もしくはそれよりも小さくするかの判断を行い、トナーを加熱定着させる際にはそれぞれの電流設定に対応するスイッチを選択してそれを同じ通電率で一律にスイッチング制御する。
つまり、大サイズ処理の場合には、全ての誘導コイル71,72,73を大電流側のスイッチ74,75,76で同じ通電率によりスイッチング制御し、定着ベルト51を全幅に渡ってトナー定着温度まで加熱する。このとき、スイッチ77,78はオフのままにする。また、小サイズ処理の場合には、中央の誘導コイル72が大サイズ処理と同じスイッチ75のスイッチング制御によって大電流の通電がなされる一方で、両側の誘導コイル71,73には小電流側のスイッチ77,78が同じ通電率でスイッチング制御されて(大電流側のスイッチ74,76はオフのまま)小電流の通電がなされる。それにより、定着ベルト51に対する加熱温度を幅方向の領域によって異ならせる。
図12は、この第3実施例の画像形成装置において、CPU2が順次行う通電制御処理を示すフローチャートである。この図12のフローチャートにおいて、図9に示したフローチャートと相違する処理は、大サイズ処理におけるステップ307と、小サイズ処理を行うステップ310〜314だけであり、以下にその相違する処理のみを説明してその他の処理の説明は第2実施例の場合と同様に省略する。
CPU2は、図12の示す処理における大サイズ処理においては、ステップ106まででの処理で全てのスイッチに共通する通電率を導出した後に、ステップ307において小電流側の両側のスイッチ77,78をオフにしたまま、大電流側の全てのスイッチ74,75,76を導出した共通の通電率に従って一律にスイッチングさせる。これにより、3個の誘導コイル71,72,73は全て同じ大電流で誘導加熱動作を行い、定着ベルト51が幅方向全体に渡ってトナー定着温度まで加熱される。そして、この大サイズ処理を行った後には、ステップ108に進む。
小サイズ処理を行う際には、まずステップ310で温度センサ56により定着ベルト51の中央領域における現在温度を検出し、次のステップ311で用紙との接触する領域である中央領域の目標温度をトナー定着温度に設定する。そしてステップ312に進み、中央領域の目標温度から現在温度を引いた温度差A℃と、現在温度からその1秒前の温度を引いた1秒当たりの温度の上昇速度B℃を算出する。次に、ステップ313でその算出したA℃とB℃に基づいて、表2の通電率テーブルから各スイッチ75,77,78の通電率を導出する。そして、ステップ314で大電流側の両側のスイッチ74,76をオフにしたまま、小電流側の両側スイッチ77,78と中央のスイッチ75を導出した共通の通電率に従って一律にスイッチングさせる。これにより、中央の誘導コイル72は大電流で誘導加熱動作を行い、定着ベルト51の用紙と接触する中央領域はトナー定着温度まで加熱される。その一方で、両側の誘導コイル71,73は小電流で誘導加熱動作を行い、定着ベルト51の用紙と接触しない両側領域は比較的低い温度に抑えられる。この小サイズ処理を行った後もステップ108に進む。
このような処理を行うことにより、この第3実施例でも第1実施例と同様な効果が得られる。また、この第3実施例においては全ての誘導コイル71,72,73に対するスイッチング制御を常に同じ通電率で一律に行えるため、エンジン制御部9の構成を簡素化できる利点がある。なお、小サイズ処理において中央の誘導コイル72と両側の誘導コイル71,73のそれぞれのスイッチング制御を異なる通電率で行うことも可能であるが、その場合でも定着ベルト51の両側領域がトナー定着温度より低い温度となるように通電率を求めることが必要である。また、定格電流が異なる2つの交流電源59,60を備える以外にも、1つの交流電源から異なる定格電流を供給する構成を適用することも勿論可能である。
以上、この発明の各実施例について説明したが、この発明の温度制御方法を適用できる定着装置は前述したベルト型のものに限らず、ローラ型の定着装置などに適用することも可能である。その場合には、加熱ローラの内部に設置する誘導コイルを用紙の通過領域に対応して分割し、加熱ローラの表面温度に基づいて各誘導コイルの通電状態を制御すればよい。また上述の各実施例に共通して、各部の仕様やハードウェア及びソフトウェアの構成は上述したものに限定されることはなく、この発明の主旨に沿う範囲内で種々の仕様や構成を変更することが可能である。
この発明は、モノクロ及びカラーの複写機、プリンタ、ファクシミリ装置及びそれらの機能を複合した複合機等の各種の画像形成装置に適用することができる。そして、画像形成装置の定着部材において用紙と接触しない部分の熔解を防ぐことができ、画像形成装置の耐久性、信頼性を向上させることができる。
この発明の第1実施例における加熱ローラに対する複数の誘導コイルの配置とその通電回路の構成を示す回路図である。 この発明の各実施例に共通する画像形成装置のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。 同じくそのエンジン制御プログラムのソフトウェア構成を概略的に示すブロック図である。 同じくそのプリンタエンジンの主要構成部のみを模式的に示した図である。
図4中の定着装置を拡大して示す図である。 図4に示したプリンタエンジンの用紙幅検出部付近の構成を示す斜視図である。 図6におけるサイズ検出ダイヤルを拡大して示す斜視図である。 図6におけるサイズ検出スイッチを拡大して示す斜視図である。 この発明の第1実施例による定着装置に対してCPUが行う通電制御処理を示すフローチャートである。
この発明の第2実施例による定着装置に対してCPUが行う通電制御処理を示すフローチャートである。 この発明の第3実施例における各誘導コイルの配置とその通電回路の構成を示す回路図である。 この発明の第3実施例による定着装置に対してCPUが行う通電制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1:複合機(画像形成装置) 2:CPU(通電制御手段)
9:エンジン制御部(通電制御手段) 31:プリンタエンジン
35:定着装置 51:定着ベルト(定着部材) 52:加熱ローラ(加熱部材)
56:温度センサ 57:誘導コイル 58:スイッチ 59,60:交流電源
61:用紙幅検出部(用紙幅検出手段) 71,72,73:誘導コイル
74,75,76,77,78:スイッチ

Claims (8)

  1. トナーが付着した用紙が搬送されてそのトナーを定着する定着装置と、
    該定着装置の定着部材に接触して該定着部材を加熱する加熱部材と、
    加熱部材を誘導加熱する複数の誘導コイルとを備えた画像形成装置において、
    前記用紙の搬送方向と直交する方向の幅を検出する用紙幅検出手段と、
    該用紙幅検出手段の検出結果から前記定着部材が前記用紙と接触する領域と接触しない領域を判別し、該定着部材の前記用紙と接触する領域はトナーの定着に必要な定着温度以上になるように加熱し、該定着部材の前記用紙と接触しない領域は前記定着温度より低くなるように、前記複数の誘導コイルの各通電状態を制御する通電制御手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、前記通電制御手段は、前記定着部材の前記用紙と接触しない領域に対応する誘導コイルの通電を停止することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、前記通電制御手段は、前記定着部材の前記用紙と接触しない領域に対応する誘導コイルの通電電流を、該定着部材の前記用紙と接触する領域に対応する誘導コイルの通電電流より小さくすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1記載の画像形成装置において、前記定着部材の前記用紙が接触する領域の温度を検出する温度センサを設け、
    前記通電制御手段は、前記定着部材の前記用紙と接触する領域に対して設定した目標温度と、前記温度センサによる検出温度とに応じて前記複数の誘導コイルの各通電率を制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. トナーが付着した用紙が搬送されてそのトナーを定着する定着装置と、
    該定着装置の定着部材に接触して該定着部材を加熱する加熱部材と、
    加熱部材を誘導加熱する複数の誘導コイルとを備えた画像形成装置において、
    前記用紙の搬送方向と直交する方向の幅を検出し、その検出結果から前記定着部材が前記用紙と接触する領域と接触しない領域を判別し、該定着部材の前記用紙と接触する領域はトナーの定着に必要な定着温度以上になるよう加熱し、該定着部材の前記用紙と接触しない領域は前記定着温度より低くなるように、前記複数の誘導コイルの各通電状態を制御することを特徴とする定着部材の温度制御方法。
  6. 請求項5記載の画像形成装置における定着部材の温度制御方法において、前記定着部材の前記用紙と接触しない領域に対応する誘導コイルの通電を停止することを特徴とする定着部材の温度制御方法。
  7. 請求項5記載の画像形成装置における定着部材の温度制御方法において、前記定着部材の前記用紙と接触しない領域に対応する誘導コイルの通電電流を、該定着部材の前記用紙と接触する領域に対応する誘導コイルの通電電流より小さくすることを特徴とする定着部材の温度制御方法。
  8. 請求項5記載の画像形成装置における定着部材の温度制御方法において、前記定着部材の前記用紙が接触する領域の温度を検出し、その検出した温度と該領域に対して設定した目標温度とに応じて前記複数の誘導コイルの各通電率を制御することを特徴とする定着部材の温度制御方法。

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