JP2006337944A - 半透過型反射スクリーン - Google Patents

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Abstract

【課題】前方からの映像光を反射面により反射させて観察可能としながらも、裏面側の背景を前方から観察可能な半透過型反射スクリーンを提供する。
【解決手段】光を透過可能であり、略平行平板状に形成されたベース部11と、ベース部11の映像源側とは反対側である裏面側に突出してスクリーン面に沿って多数並べて配列され、光を透過可能な単位プリズム形状12と、単位形状の裏面側頂部に設けられ、単位プリズム形状12を通過した映像光を反射する反射層13とを備え、単位プリズム形状12は、隙間を空けて配列されており、単位プリズム形状12同士が配列される間には、ベース部11が露出した状態となっている背景透過部14を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、前方からの映像光を反射面により反射させて観察可能な半透過型反射スクリーンに関するものである。
従来、反射型のスクリーンとして、透明シートの前面側に光透過拡散層、裏面側に光反射用のリニアフレネルレンズ面が設けられたものが知られていた(例えば、特許文献1)。また、特許文献2には、外光によるコントラストの低下を抑え、好適な視野角を得ることを可能にする反射スクリーンの構成が開示されている。さらに、特許文献3には、レンチキュラーレンズと反射部を設けた裏面の直交方向に配列されたリニアフレネルレンズの組み合わせによるスクリーンについて記載されている。
しかし、これらの反射型のスクリーンは、投影される映像光を観察可能とすることを目的としており、スクリーンを透してその背面側の状態を観察することはできない。したがって、このようなスクリーンを設置可能な場所が限られてしまう。特に、大型のスクリーンとなると、大きな壁を設置したような状態となり、常設するには向かない場合が多かった。
特許文献4には、透過型、反射型の両方に使用することができるスクリーンが提案されており、このスクリーンでは、背面側からの光を透過することが可能である。しかし、特許文献4に記載のスクリーンでは、表面に微細な凹凸が形成されていることから、透過して観察される裏面側の背景が滲んでしまい、背景を具体的に認識できるような状態で観察することが困難であり、単に光が透過するだけのものであった。なお、特許文献4に記載のスクリーンは、先にも述べたように、透過型と反射型の兼用である。したがって、透過型として使用したときに映像を観察可能とするために、拡散要素(表面の微細な凹凸)が必須であり、特許文献4に記載のスクリーンでは、背景を観察可能とすることは不可能であった。
特開平8−29875号公報 特開平10−62870号公報 特開2002−311507号公報 特開平9−114003号公報
本発明の課題は、前方からの映像光を反射面により反射させて観察可能としながらも、裏面側の背景を前方から観察可能な半透過型反射スクリーンを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、映像源から投影された映像光を反射させて観察可能にするスクリーンであって、光を透過可能であり、略平行平板状に形成された基材層(11,21,31,41)と、前記基材層の前記映像源側とは反対側である裏面側に突出してスクリーン面に沿って1次元又は2次元方向に多数並べて配列され、光を透過可能な単位形状(12,22,32,42)と、前記単位形状の裏面側頂部に設けられ、前記単位形状を通過した前記映像光を反射する反射層(13,23,33,43)と、を備え、前記単位形状は、隙間を空けて配列されており、前記単位形状同士が配列される間には、前記基材層又は前記基材層と平行な平面が露出した状態となっている背景透過部(14,24,34,44)が設けられている半透過型反射スクリーン(10,20,30,40)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の半透過型反射スクリーンにおいて、前記単位形状(12,22,32,42)は、スクリーン面に対して直交する断面における裏面側の幅より前記映像源側の幅が広い略楔形状であってスクリーン面に沿って多数並べて形成された単位プリズム形状であること、を特徴とする半透過型反射スクリーン(10,20,30,40)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の半透過型反射スクリーンにおいて、前記単位プリズム形状(12,22,32,42)は、その並ぶ方向において非対称な第1のプリズム面(42a)及び第2のプリズム面(42b)を有していること、を特徴とする半透過型反射スクリーン(40)である。
請求項4の発明は、請求項3に記載の半透過型反射スクリーンにおいて、前記第1のプリズム面(42a)は、1種類の面により形成されており、前記第2のプリズム面(42b)は、少なくとも2種類の面(42b−1,42b−2)により形成されていること、を特徴とする半透過型反射スクリーン(40)である。
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4に記載の半透過型反射スクリーンにおいて、前記第1のプリズム面(42b)は、1つの平面により形成されており、前記第2のプリズム面(42b)は、裏面に近い位置に形成された第1の平面(42b−1)と、前記第1の平面よりも映像源側に形成された第2の平面(42b−2)との2種類の平面を有しており、前記第1の平面は、前記第1のプリズム面と対称な平面により形成されており、前記第2の平面がスクリーン面の法線と成す角度は、前記第1の平面がスクリーン面の法線と成す角度よりも大きいこと、を特徴とする半透過型反射スクリーン(40)である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の半透過型反射スクリーンにおいて、不使用時には、巻き上げることが可能であること、を特徴とする半透過型反射スクリーンである。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)単位形状は、隙間を空けて配列されており、単位形状同士が配列される間には、基材層又は基材層と平行な平面が露出した状態となっている背景透過部が設けられているので、前方からの映像光を反射面により反射させて観察可能としながらも、裏面側の背景を前方から観察可能とすることができる。
(2)単位形状は、スクリーン面に対して直交する断面における裏面側の幅より映像源側の幅が広い略楔形状であってスクリーン面に沿って多数並べて形成された単位プリズム形状であるので、映像光を効率よく反射することができる。また、型抜けがよく製造を容易にすることができる。
(3)単位プリズム形状は、その並ぶ方向において非対称な第1のプリズム面及び第2のプリズム面を有しているので、映像光の予定される方向に応じて、最適な形状とすることができる。したがって、映像光をより効率よく反射できる。
(4)第1のプリズム面は、1種類の面により形成されており、第2のプリズム面は、少なくとも2種類の面により形成されているので、映像光をより効率よく反射するためにより都合のよい形状とすることができる。
(5)第1のプリズム面は、1つの平面により形成されており、第2のプリズム面は、裏面に近い位置に形成された第1の平面と、第1の平面よりも映像源側に形成された第2の平面との2種類の平面を有しており、第1の平面は、第1のプリズム面と対称な平面により形成されており、第2の平面がスクリーン面の法線と成す角度は、第1の平面がスクリーン面の法線と成す角度よりも大きいので、下方に対する間口が広がることから、映像光をより確実に単位プリズム形状に取り入れることができる。
(6)不使用時には、巻き上げることが可能であるので、背景を観察可能なことと合わせて、より多くの場面で使用可能な反射スクリーンとすることができる。
前方からの映像光を反射面により反射させて観察可能としながらも、裏面側の背景を前方から観察可能にするという目的を、背景の歪みが非常に少なく鮮明に観察できる形態で実現した。
図1は、実施例1における半透過型反射スクリーン10を有した投影システムを裏面上方から見た斜視図である。なお、図1を含め、以下に示す各図は、説明のため各部寸法、形状等を適宜誇張して示している。
本実施例における半透過型反射スクリーン10は、映像光を投影するプロジェクター光学エンジン部(映像源)Lをスクリーン10の中心に対して下方に設置し、映像光を上方斜めに投射させる配置として利用するスクリーンである。そして、映像光は、効率よく観察者側へ反射するとともに、背景を観察可能なフロントプロジェクタ用反射スクリーンとしたものである。
半透過型反射スクリーン10は、ベース部11,単位プリズム形状12,反射層13,背景透過部14等を備えている。
図2は、実施例1における半透過型反射スクリーン10の使用状態を示す垂直断面図である。
なお、図2では、映像源L,半透過型反射スクリーン10をまとめて模式的に示しているので、実際とは配置関係が異なり、各光線の入射角度等が後述の説明における大小関係と異なる部分が含まれている。
ベース部11は、単位プリズム形状12を形成するときに必要な基材となる平行平板状の部分であり、アクリル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂製のシート又はフィルムから形成される光透過性のある基材層であり、本実施例では、ポリエチレンテレフタレートを使用している。また、このベース部11には、必要に応じて所定の透過率に減じさせるようなグレー等の染料、顔料等で着色(ティント)が施されていてもよい。
単位プリズム形状12は、図2の断面において、裏面側における幅より映像源側における幅が広い略楔形状となっている。単位プリズム形状12は、スクリーン面に沿って所定の間隔を空けて(図2では上下方向に)多数並べてベース部11の裏面側に突出して形成されている。また、単位プリズム形状12は、上下方向において上下対称な形状となっており、上方、及び、下方の斜面がスクリーン面の法線となす角度は、5°であり、頂部の幅が40μm、谷底から頂部までの高さが200μmとなっている。また、単位プリズム形状12は、屈折率1.56の紫外線硬化樹脂により形成されている。ここで、スクリーン面とは、スクリーン全体として見たときにおけるスクリーンの平面方向となる面を示すものであり、以下の説明中、及び、特許請求の範囲においても同一の定義として用いている。
反射層13は、単位プリズム形状12の頂部裏面側のみに設けられ、映像光を反射して前面側(映像源側)へ戻す層である。
本実施例における反射層13は、スクリーン印刷によって単位プリズム形状12の頂部裏面側のみに選択的に高反射インクを付けて形成されている。なお、本実施例に使用した高反射インクは、大日精化工業株式会社製のFun−CoatメタミラーT270を使用した。
背景透過部14は、単位プリズム形状12が並ぶ間に形成されており、ベース部11が露出した部分である。背景透過部14は、ベース部11が露出することにより形成されているので、背景透過部14の面は、半透過型反射スクリーン10の最前面(ベース部11の前面側の面)と平行な平面となっている。したがって、観察者は、背景透過部14を透過して背景を歪みなく観察することができる。
次に、本実施例における半透過型反射スクリーン10の製造方法について説明する。
(単位形状賦型工程)
まず、電離放射線硬化性樹脂をベース部11上に塗布して、型を当てつけた状態において電離放射線を照射して硬化させることにより単位プリズム形状12を賦型する。この単位プリズム形状賦型工程に使用する電離放射線硬化性樹脂は、紫外線、及び、電子線硬化性の樹脂、アクリレート、エポキシアクリレート、シリコンアクリレート、シロキサン等の多官能単量体を主成分とする光架橋型のものを用いるのがよい。ここで電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエネルギ量子を有するものを意味し、通常、紫外線、電子線が用いられる。
なお、単位プリズム形状12の形成は、電離放射線硬化による形成ではなく、アクリル樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂等を用いた熱溶融押出し成型により行ってもよい。
(反射層形成工程)
単位プリズム形状12を形成した後、単位プリズム形状12の楔形状の頂部に先に説明した高反射インクをスクリーン印刷により印刷して、反射層13を形成した。
以上説明した半透過型反射スクリーン10では、図2に示すように映像源Lから投影される映像光線L1,L2は、単位プリズム形状12内を導波して単位プリズム形状12の斜面部分で全反射を行う。空気の屈折率は、単位プリズム形状12の屈折率よりも低いので、この斜面部分において臨界角よりも大きな角度で入射する光は、全反射する。
そして、単位プリズム形状12の斜面部分で全反射した映像光は、反射層13に到達して反射され、その後さらに全反射する等して観察可能な光線として観察者方向へ戻される。
一方、背景透過部14が設けられているので、裏面側の背景からの光が透過して観察位置に到達する。したがって、観察位置からは、投影された映像に加えて、裏面側の背景も観察できる。
半透過型反射スクリーン10に実際に映像光を投影すると、投影画像について観察することができ、さらに、裏面側の背景についても、はっきりと背景の形状が認識できた。
このように、本実施例によれば、前方からの映像光を反射面により反射させて観察可能としながらも、裏面側の背景を前方から同時に観察できる。また、この半透過型反射スクリーン10は、上述したように容易に製造することができる。
図3は、実施例2における半透過型反射スクリーン20を有した投影システムを裏面上方から見た斜視図である。
実施例2は、単位形状をシート面に沿って2次元方向に配置した他は、実施例1と同様な形態をしている。したがって、前述した実施例1と同様の機能を果たす部分には、末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
半透過型反射スクリーン20は、ベース部21,単位プリズム形状22,反射層23,背景透過部24等を備えている。
単位プリズム形状22は、光を透過可能な樹脂によってベース部21の裏面側に突出して形成されており、裏面側の方がベース部21側よりも尖っている四角錐台形状であり、スクリーン面に沿って2次元方向に千鳥格子状に間隔を空けて多数並べて配列されている。
図4は、単位プリズム形状22を裏面側からスクリーン面の法線方向に沿って見た図である。
単位プリズム形状22のスクリーン面に対して平行な断面形状は、半透過型反射スクリーン20の使用状態における上下(垂直)方向寸法の方が左右(水平)方向寸法よりも大きくなっている。本実施例では、単位プリズム形状22の上底部分の寸法a=0.040mm,b=0.080mm,下底部分の寸法A=0.100mm,B=0.140mmであり、その高さh(図3参照)=0.200mmとなっている。
背景透過部24は、単位プリズム形状22が並ぶ間に形成されており、ベース部21が露出した部分である。背景透過部24は、ベース部21が露出することにより形成されているので、背景透過部24の面は、半透過型反射スクリーン20の最前面(ベース部21の前面側の面)と平行な平面となっている。単位プリズム形状22がスクリーン面に沿って2次元方向に千鳥格子状に間隔を空けて多数並べて配列されているので、背景透過部24についても、同様に2次元方向に千鳥格子状に間隔を空けて配列された形態となっている。したがって、観察者は、背景透過部24を透過して背景を歪みなく観察できる。
先に述べたように、単位プリズム形状22のスクリーン面に対して平行な断面形状は、半透過型反射スクリーンの使用状態における垂直方向寸法の方が水平方向寸法よりも大きくなっている。よって、単位プリズム形状22の斜面部分に形成される全反射面の存在する密度は、水平方向の方が垂直方向よりも多くなっている。従って、水平方向の方が垂直方向よりも映像光線が全反射面により全反射させられる確率が高くなり、大きな出射角度で半透過型反射スクリーン20から出射する映像光が多くなる。投影される映像光を反射するスクリーンでは、水平方向の視野角度を広くする方が、一般的な用途では好ましいとされ、一方、垂直方向の視野角度は、水平方向ほど広くする必要はない。そこで、本実施例では、水平方向の視野角度をより大きくするために、単位プリズム形状22のスクリーン面に対して平行な断面形状を、半透過型反射スクリーンの使用状態における垂直方向寸法の方が水平方向寸法よりも大きくなるようにしているのである。
半透過型反射スクリーン20に実際に映像光を投影すると、投影画像については上下左右いずれの方向からの外光の影響を受けることなく観察することができ、さらに、裏面側の背景についても、はっきりと背景の形状が認識できた。
図5は、実施例3における半透過型反射スクリーン30を有した投影システムを裏面上方から見た斜視図である。
実施例3の半透過型反射スクリーン30は、実施例2における単位プリズム形状22の形状を変更した単位プリズム形状32とした他は、実施例2の半透過型反射スクリーン20と同様な形態をしている。従って、前述した実施例2と同様の機能を果たす部分には、末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
半透過型反射スクリーン30は、ベース部31,単位プリズム形状32,反射層33,背景透過部34等を備えている。
単位プリズム形状32は、光を透過可能な樹脂によってベース部31の裏面側に突出して形成されており、裏面側の方がベース部31側よりも尖っている錐台形状であり、スクリーン面に沿って2次元方向に千鳥格子状に間隔を空けて多数並べて配列されている。
図6は、単位プリズム形状32を裏面側からスクリーン面の法線方向に沿って見た図である。
単位プリズム形状32のスクリーン面に対して平行な断面形状は、ベース部31に近い位置では長方形であって、裏面側に近くなるに従い略楕円形状となっており、半透過型反射スクリーンの使用状態における上下(垂直)方向寸法の方が左右(水平)方向寸法よりも大きくなっている。本実施例では、単位プリズム形状32の上底部分では短半径c=0.020mm,長半径d=0.040mmの楕円形状であり、下底部分では、寸法C=0.100mm,D=0.140mmの長方形であり、その高さh2(図5参照)=0.200mmとなっている。また、単位プリズム形状32は、屈折率1.56の紫外線硬化樹脂により形成されている。
本実施例では、単位プリズム形状32の形状に上述のような楕円錐台部分を含むようにしたので、垂直及び水平方向に加えて、これら以外の斜め方向に向いている全反射面を有することとなる。従って、この斜め方向に出射する映像光線についても制御することができる。また、裏面側の背景についても、はっきりと背景の形状が認識できた。
図7は、実施例4における反射スクリーン40を示した断面図である。
実施例4は、実施例1における単位プリズム形状12の形状を改良して単位プリズム形状42とした例である。したがって、前述した実施例1と同様の機能を果たす部分には、末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図8は、単位プリズム形状42の具体的な形状を示す図である。
単位プリズム形状42は、その並ぶ方向(使用状態における上下方向)において非対称な形状となっており、上方に位置する第1のプリズム面42aと、下方に位置する第2のプリズム面42bを有している。
第1のプリズム面42aは、1つの平面により形成されており、スクリーン面に対する法線との成す角度が5°である。
第2のプリズム面42bは、裏面に近い位置に形成された第1の平面42b−1と、第1の平面42b−1よりも映像源側に形成された第2の平面42b−2との2種類の平面を有している。
第1の平面42b−1は、第1のプリズム面42aと対称な平面の一部により形成されており、スクリーン面に対する法線との成す角度が5°である。
第2の平面42b−2がスクリーン面の法線と成す角度は、15°であり、第1の平面42b−1がスクリーン面の法線と成す角度よりも大きくなっている。
また、単位プリズム形状42は、頂部の幅が40μmであり、谷底から頂部までの高さが200μm、前面側の幅が100μmとなっている。
本実施例では、第2の平面42b−2がスクリーン面の法線と成す角度をより大きくしたことにより、第2の平面42b−2に対する外光の入射角度が小さくなるようにして、外光がこの第2の平面42b−2で全反射して観察者側へ戻ることを防止している。また、下方への間口が広がることにより、下方からの映像光が単位プリズム形状42に入射し易くなっている。
本実施例によれば、第2の平面42b−2をさらに設けたことにより、上方からの外光の反射を防ぎながら、映像光を反射する作用をより高めることができる。したがって、裏面側の背景を観察可能としながらも、よりコントラストが高く、高輝度であって映り込みのない画像を観察することが可能となる。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
各実施例において、背景透過部は、ベース部を直接露出させている例を示したが、これに限らず、例えば、ベース部と平行な層が積層されていてもよい。
また、各実施例において、固定式の反射スクリーンの例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、不使用時に巻き上げて収納可能な巻き上げ式としてもよい。
実施例1における半透過型反射スクリーン10を有した投影システムを裏面上方から見た斜視図である。 実施例1における半透過型反射スクリーン10の使用状態を示す垂直断面図である。 実施例2における半透過型反射スクリーン20を有した投影システムを裏面上方から見た斜視図である。 単位プリズム形状22を裏面側からスクリーン面の法線方向に沿って見た図である。 実施例3における半透過型反射スクリーン30を有した投影システムを裏面上方から見た斜視図である。 単位プリズム形状32を裏面側からスクリーン面の法線方向に沿って見た図である。 実施例4における反射スクリーン40を示した断面図である。 単位プリズム形状42の具体的な形状を示す図である。
符号の説明
10,20,30,40 半透過型反射スクリーン
11,21,31,41 ベース部
12,22,32,42 単位プリズム形状
42a 第1のプリズム面
42b 第2のプリズム面
42b−1 第1の平面
42b−2 第2の平面
13,23,33,43 反射層
14,24,34,44 背景透過部

Claims (6)

  1. 映像源から投影された映像光を反射させて観察可能にするスクリーンであって、
    光を透過可能であり、略平行平板状に形成された基材層と、
    前記基材層の前記映像源側とは反対側である裏面側に突出してスクリーン面に沿って1次元又は2次元方向に多数並べて配列され、光を透過可能な単位形状と、
    前記単位形状の裏面側頂部に設けられ、前記単位形状を通過した前記映像光を反射する反射層と、
    を備え、
    前記単位形状は、隙間を空けて配列されており、前記単位形状同士が配列される間には、前記基材層又は前記基材層と平行な平面が露出した状態となっている背景透過部が設けられている半透過型反射スクリーン。
  2. 請求項1に記載の半透過型反射スクリーンにおいて、
    前記単位形状は、スクリーン面に対して直交する断面における裏面側の幅より前記映像源側の幅が広い略楔形状であってスクリーン面に沿って多数並べて形成された単位プリズム形状であること、
    を特徴とする半透過型反射スクリーン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の半透過型反射スクリーンにおいて、
    前記単位プリズム形状は、その並ぶ方向において非対称な第1のプリズム面及び第2のプリズム面を有していること、
    を特徴とする半透過型反射スクリーン。
  4. 請求項3に記載の半透過型反射スクリーンにおいて、
    前記第1のプリズム面は、1種類の面により形成されており、
    前記第2のプリズム面は、少なくとも2種類の面により形成されていること、
    を特徴とする半透過型反射スクリーン。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の半透過型反射スクリーンにおいて、
    前記第1のプリズム面は、1つの平面により形成されており、
    前記第2のプリズム面は、裏面に近い位置に形成された第1の平面と、前記第1の平面よりも映像源側に形成された第2の平面との2種類の平面を有しており、
    前記第1の平面は、前記第1のプリズム面と対称な平面により形成されており、
    前記第2の平面がスクリーン面の法線と成す角度は、前記第1の平面がスクリーン面の法線と成す角度よりも大きいこと、
    を特徴とする半透過型反射スクリーン。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の半透過型反射スクリーンにおいて、
    不使用時には、巻き上げることが可能であること、
    を特徴とする半透過型反射スクリーン。
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