JP2006337740A - 誘導加熱定着装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁誘導発熱性部材に定着温度より高い温度にキュリー点を有する部材を用いる事を特徴とする誘導加熱定着装置において、励磁コイルに印加される電圧または励磁コイルに流れる電流を検出する手段を有し、定着スリーブの温度がキュリー点に近づいたときにも定着電源たるインバータ装置に故障やストレスを与えることなくインバータ装置の制御を行うことを可能とし、安価な誘導加熱定着装置およびそれを用いた画像形成装置を提供する事。
【解決手段】 定着スリーブに定着温度よりも高い温度のキュリー点を有する磁性材を用い、励磁コイルの電圧または電流を検出する手段を設け、検出した電圧または電流の波形変化を検知して、誘導加熱インバータ装置のスイッチングのタイミングを変更する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ローラ加熱方式及びベルト加熱方式の加熱装置、及び前記加熱装置を像加熱装置として備えた電子写真装置・静電記録装置などの画像形成装置に関するものである。
便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成装置に具備させる、トナー画像を被記録材に加熱定着させる像加熱装置(定着装置)を例にして説明する。
画像形成装置において、電子写真プロセス・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像形成プロセス手段部で被記録材(転写材シート・エレクトロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印刷用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直接方式にて形成担持させた目的の画像情報の未定着画像(トナー画像)を被記録材面に永久固着画像として加熱定着させる定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く用いられていた。近年はクイックスタートや省エネルギーの観点からベルト加熱方式の装置、電磁誘導加熱方式の装置が実用化されている。
a)電磁誘導加熱方式の定着装置
例えば、下記特許文献1には、磁束により定着スリーブに電流を誘導させてジュール熱によって発熱させる誘導加熱定着装置が開示されている。これは、誘導電流の発生を利用することで直接定着スリーブを発熱させることができて、ハロゲンランプを熱源として用いた熱ローラ方式の定着装置よりも高効率の定着プロセスを達成している。
しかしながら、磁場発生手段としての励磁コイルにより発生した交番磁束のエネルギーが定着スリーブ全体の昇温に使われるため放熱損失が大きく、投入エネルギーに対する定着エネルギーの密度が低く、効率の点において問題があった。
そこで、定着に作用するエネルギーを高密度で得るために発熱体である定着スリーブに励磁コイルを接近させたり、励磁コイルの交番磁束分布を定着ニップ部近傍に集中させたりして、高効率の定着装置が提案された。
図1に、電磁誘導加熱方式の定着装置の概略構成を示す。
本例において、定着装置(加熱手段)1は電磁誘導加熱方式の装置である。定着装置1は円筒状の電磁誘導発熱性スリーブを用いた、加圧ローラ駆動方式、電磁誘導加熱方式の装置である。磁場発生手段は磁性コア13a・13b・13c及び励磁コイル14からなる。
磁性コア13a・13b・13cは高透磁率の部材であり、フェライトやパーマロイ等といったトランスのコアに用いられる材料がよく、より好ましくは100kHz以上でも損失の少ないフェライトを用いるのがよい。
励磁コイル14には給電部14a・14bに励磁回路18(図2)を接続してある。この励磁回路18は20kHzから500kHzの高周波をスイッチング電源で発生できるようになっている。
励磁コイル14は励磁回路18から供給される交番電流(高周波電流)によって交番磁束を発生する。
図3は交番磁束の発生の様子を模式的に表したものである。磁束Cは発生した交番磁束の一部を表す。
磁性コア13a・13b・13cに導かれた交番磁束Cは、磁性コア13aと磁性コア13bとの間、そして磁性コア13aと磁性コア13cとの間において定着スリーブ10の電磁誘導発熱層11に渦電流を発生させる。この渦電流は電磁誘導発熱層11の固有抵抗によって電磁誘導発熱層11にジュール熱(渦電流損)を発生させる。
ここでの発熱量Qは電磁誘導発熱層11を通る磁束の密度によって決まり図3のグラフのような分布を示す。図3のグラフは、縦軸が磁性コア13aの中心を0とした角度θで表した定着スリーブ10における円周方向の位置を示し、横軸が定着スリーブ10の電磁誘導発熱層11での発熱量Qを示す。ここで、発熱域Hは最大発熱量をQとした場合、発熱量がQ/e以上の領域と定義する。これは、定着に必要な発熱量が得られる領域である。
この定着ニップ部Nの温度は、不図示の温度検知手段を含む温調系により励磁コイル14に対する電流供給が制御されることで所定の温度が維持されるように温調される。図1の16は定着スリーブ10の温度を検知するサーミスタなどの温度センサであり、本例においては温度センサ16で測定した定着スリーブ10の温度情報をもとに定着ニップ部Nの温度を制御するようにしている。
而して、定着スリーブ10が回転し、励磁回路18から励磁コイル14への給電により上記のように定着スリーブ10の電磁誘導発熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された状態において、画像形成手段部から搬送された未定着トナー画像tが形成された被記録材Pが定着ニップ部Nの定着スリーブ10と加圧ローラ17との間に画像面が上向き、即ち定着ベルト面に対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が定着スリーブ10の外面に密着して定着スリーブ10と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この定着ニップ部Nを定着スリーブ10と一緒に被記録材Pが挟持搬送されていく過程において定着スリーブ10の電磁誘導発熱で加熱されて被記録材P上の未定着トナー画像tが加熱定着される。被記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると回転定着スリーブ10の外面から分離して排出搬送されていく。被記録材P上の加熱定着トナー画像は定着ニップ部N通過後、冷却して永久固着像となる。
本例においては、図4に示すように、定着スリーブ10のこの発熱域H(図3)の対向位置に励磁コイル14への給電を遮断するため温度検知素子であるサーモスイッチ15を配設している。
サーモスイッチ15は定着スリーブ10の発熱域Hに対向して定着スリーブ10の外面に非接触に配設した。サーモスイッチ15と定着スリーブ10との間の距離は約2mmとした。これにより、定着スリーブ10にサーモスイッチ15の接触による傷が付くことがなく、耐久による定着画像の劣化を防止することができる。
・励磁コイル14
励磁コイル14はコイル(線輪)を構成させる導線(電線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆された銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、これを複数回巻いて励磁コイル14を形成している。本例では10ターン巻いて励磁コイル14を形成している。
絶縁被覆は定着スリーブ10の発熱による熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよい。例えば、アミドイミドやポリイミドなどの被覆を用いるとよい。
励磁コイル14は外部から圧力を加えて密集度を向上させてもよい。
励磁コイル14の形状は、図1のように発熱層の曲面に沿うようにしている。本例では定着ベルトの発熱層と励磁コイル14との間の距離は約2mm程度になるように設定している。
実開昭57−133055号公報
しかしながら従来の誘導加熱定着装置において定着温度近傍にキュリー点を有する部材を用いると、部材の温度がキュリー点に到達する場合と到達していない温度の場合のインダクタンス変化が大きいため、共振波形が変化してしまい、適切な動作が行うことが困難になり、インバータの電源効率が低下してしまうという問題点があった。また、共振周期に同期した同期回路を設けた自励式のインバータ回路やアクティブクランプ方式といった回路ではインダクタンスが変化しても駆動可能範囲が広いために電源効率低下は発生し難いけれども、コスト高になってしまうといった問題点があった。
そこで本発明は、定着スリーブに定着温度よりも高い温度のキュリー点を有する磁性材を用い、励磁コイルの電圧または電流を検出する手段を設け、検出した電圧または電流の波形から、スイッチング素子の動作に最適な駆動波形を与えることを提案し、キュリー点を有する定着加熱スリーブを用いた誘導加熱定着装置において、キュリー点温度に到達しても安定動作をすることが可能な誘導加熱インバータ装置を安価に提供することを目的とする。
本発明は、以下に示す構成を備えることにより、上述の目的を達成するものである。
(1)磁場発生手段と、
前記磁場発生手段の磁界の作用で電磁誘導発熱する電磁誘導発熱性部材と、
前記電磁誘導発熱性部材と相互圧接して被加熱部材のニップ部を形成する加圧部材を有し、
前記電磁誘導発熱性部材に前記磁場発生手段の磁界を作用させ、電磁誘導発熱性部材の発熱で前記被加熱部材を、所定の定着温度に加熱する誘導加熱定着装置であって、
前記磁場発生手段は、励磁コイル及びコイルにて発生する磁界を前記電磁誘導発熱性部材に導く磁路より成り、前記励磁コイルと共振すべく配置した共振コンデンサと、商用交流電源から入力された電源電圧を整流する整流手段と、1石式電圧共振回路より成るインバータ装置を有し、前記電磁誘導発熱性部材に前記定着温度より高い温度にキュリー点を持つ部材を有することを特徴とする誘導加熱定着装置。
(2)前記共振回路に流れる共振電流を検出する共振電流検出手段と、共振電流の周期を検出する手段と、前記共振電流の周期を検出する手段により検出された周期に基づいて前記インバータ装置のスイッチング素子のオフ時間を短縮する手段を有することを特徴とする前記(1)に記載の誘導加熱定着装置。
(3)前記共振回路に流れる共振電流を検出する共振電流検出手段と、装置が接続されている商用交流電源電圧を検出する手段を有し、共振電流検出手段の電流検出値すなわち共振電流のピーク値又は平均値と商用交流電源電圧の検出値に基づく信号の2つの信号に基づいて前記インバータ装置のスイッチング素子のオフ時間を短縮する手段を有することを特徴とする誘導加熱定着装置。
(4)前記励磁コイルに発生する共振電圧の周期を検出する共振周期検出手段と、共振周期検出手段の検出値に基づいて前記インバータ装置のスイッチング素子のオフ時間を短縮することを特徴とする誘導加熱定着装置。
(5)前記励磁コイルに発生する共振電圧を検出する共振電圧検出手段と、装置が接続されている商用交流電源電圧を検出する手段を有し、共振電圧検出手段により検出された共振ピーク電圧検出値又は共振電圧の平均値と、装置が接続されている商用交流電源電圧に基づく信号の2つの信号に基づいて前記インバータ装置のスイッチング素子のオフ時間を短縮する手段を有することを特徴とする誘導加熱定着装置。
(6)定着スリーブの温度を検出すべく配置した温度検知手段の信号により、前記インバータ装置のスイッチング素子のオフ時間を短縮する手段を有することを特徴とする誘導加熱定着装置。
(7)共振電流検出手段と、微分回路または微分を行う事が可能な信号処理装置により、検出された共振電流の傾きから共振電圧信号に相似の信号を得る手段を有し、該共振電圧信号により前記インバータ装置のスイッチング素子のオフ時間を短縮する手段を有することを特徴とする誘導加熱定着装置。
(8)定着装置の動作中に所定のタイミング信号に従って、1回以上の共振状態の検知を行う温調中の検知シーケンスを有することを特徴とする前記(1)ないし(6)のいずれかに記載の誘導加熱定着装置。
(9)前記(1)ないし(8)のいずれかに記載の誘導加熱定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、キュリー点を有する部材を発熱体及びコア材等に用いても、低コストなインバータ回路を用いて駆動することが可能となり、安価な定着装置を提供する事が可能となる。この結果、小サイズ紙等の通紙に伴って発生する非通紙部昇温の発生を抑えた状態でも装置は安定動作を持続することが可能となる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて説明する。
図5に第1の実施例を最も良く表す図を示す。
図5において、100はサーモスイッチ、101はリレー、102はブリッジダイオード、103はフィルタ回路、104は励磁コイル、105はサーミスタ、106は制御演算を行うCPUを含む制御回路、107はスイッチング素子、108は共振コンデンサ、109は逆導通ダイオード、110はカレントトランス、111は電流検出回路よりの信号の平均値またはピーク値を検出するフィルタ回路、112は電流検出回路、113はフィルタ回路、114は時間計測回路、115は安全回路、116はON幅決定回路、117はスイッチング制御回路である。
本体の電源が投入され、不図示である画像形成装置のDC電源回路が動作して24V DC電圧118が供給されると、100のサーモSW接点を通してリレー101に電流が供給される。115の安全回路は動作していないため、リレー101の安全回路115側に接続されている端子はGNDの電位とほぼ同電位になり、101のリレーコイルに電流が供給される。その結果101のリレー接点がONになり、AC電源ラインからAC電圧が回路に供給され、ブリッジダイオード102により全波整流されて脈流化DC電圧となり、フィルタ回路103により波形整形されている。
画像形成装置が定着動作を開始すると、スイッチング制御回路117によりスイッチング素子107の制御が開始される。スイッチング素子107がONになると、フィルタ回路103、励磁コイル104、スイッチング素子107、カレントトランス110より成る回路に電流が供給され、励磁コイル104に流れる電流は時間の経過に伴って一様に上昇する。制御回路106がスイッチング制御回路117のON幅決定回路116にON時間に相当する電圧を指示すると、スイッチング制御回路117は指示されたON時間が経過した後にスイッチング素子107をOFFにする。コイル104に流れた電流は、カレントトランス110により電圧に変換されて、111のフィルタ回路による波形整形を受けて制御回路106へフィードバックする。制御回路106はコイル104に流れた電流値と、サーミスタ105からの信号電圧を演算し、スイッチング素子107のON時間を制御する動作を行っている。また、一方でスイッチング素子107に流れる電流が大きすぎるとスイッチング素子107を破損させてしまう場合があるため、電流検出回路の信号は過電流保護回路にも接続してスイッチング素子107に過大電流が流れないように構成している。
スイッチング素子107がOFFになると、励磁コイル104と共振コンデンサ108、フィルタ回路103より成る共振回路による共振動作が開始される。その後にOFF幅決定回路により、予め定められた時間のOFF幅が出力される。出力フリップフロップはスイッチング素子107のONとOFFが交互に発生するように構成されている。スイッチング素子107をON,OFF動作させる事により励磁コイル104に高周波電流が供給され、励磁コイル104より発生する高周波電磁界により定着スリーブ10が発熱する。
(定着装置の動作)
ウォームアップ時、定着装置の被加熱材(定着スリーブ等電磁誘導発熱部材であり、かつ、キュリー点を有する部材)の温度はほぼ室温となっており、インバータ装置は、本体シーケンスコントローラからの信号に基づいて、ACライン電源からの電力を高周波電流に変換し、励磁コイルに出力する。
定着器への高周波電力投入開始直後から温度が上昇し、数秒〜数十秒で定着可能温度となる。プリント動作が開始され、定着器に記録媒体(紙、OHP等)が通紙されると、定着スリーブの熱が記録媒体に奪われて温度が下がる。
従ってサーミスタ等の温度検知素子を用いて定着スリーブの温度を検出し、温度制御を行っている。すなわち温度が低いときにはスイッチ素子のオン時間を増加させて電力を増加し、温度が高いときにはスイッチ素子のオン時間を減少させて電力を減少させている。温度の下降に対して電力を与えるだけではなく、今まで投入した電力から電力制御値を変更するPI制御、大きな温度変化が発生した場合に対応する微分項を持つPID制御といった制御手法を用いて温度制御を行っている。
このようにして定着スリーブの温度はプリント温調時の目標温度に制御されている。プリント温調温度では定着スリーブは磁性を保っており、励磁コイルから見た負荷インダクタンスは20μH〜50μH程度を示している。
このような時のスイッチング素子のON,OFF信号波形と、励磁コイルの電流、電圧を図6−1及び図6−2に示す。図6−1において、図6−aはスイッチング素子のゲート電圧、図6−bはコイルに流れる電流、図6−cはスイッチ素子のコレクタ−エミッタ(又はドレイン−ソース)間に印加される電圧をあらわしている。
(キュリー点に近づいた時の動作)
軸方向に長いコイル1個で加熱する場合において、紙幅の小さい小サイズ紙を通紙した場合には、電力は定着スリーブの長手方向に一様となるよう投入され、一方で通紙に伴う温度低下は通紙領域だけとなってしまうため、紙が通紙しない非通紙領域は温度が上昇する。
本実施例ではキュリー点を有する部材を定着器の被加熱体(定着加熱スリーブ)に用いているため、温度上昇に伴って被加熱体の透磁率が低下し、ついには真空と同じ透磁率となる、キュリー点温度に到達する。
非通紙領域で昇温の発生していた部分では透磁率=1となるため、非通紙領域では等価的な抵抗値が小さくなり、通紙領域では抵抗値は変わらない為、相対的に非通紙領域は通紙領域よりも発熱が抑えられる。このため、非通紙領域はキュリー点温度以上には昇温しなくなる。しかし、非通紙領域の部分は磁性が失われて等価インダクタンスも低下するため、励磁コイル両端から見た等価インダクタンスは小さくなり、コイルに流れていたスイッチング電流波形は図6−dのように変化する。このときのコレクタ−エミッタ間の電圧波形は6−eのように変化している。
図6−dに示すように、定着スリーブの温度がキュリー点に達した時には共振電流の共振周期が短くなるとともに、107のスイッチング素子のONに伴う電流増加の傾きは大きくなっており、流れる電流の最大値も大きくなっている。
カレントトランス110により検出された励磁コイルに流れる電流は、電流検出回路112内に配置されている検出抵抗により電圧変換される。フィルタ回路113により、ノイズ成分を取り除いた後、ダイオード201によって整流する事により、図6の負方向電圧分を検出(検波)する。この電流は、励磁コイルと共振コンデンサからなる共振回路から整流回路への回生期間の電流である。
図6−aはスイッチング素子のゲート電圧であり、スイッチング素子はゲート電圧VgにてON、0VでOFFとなる。電流検出回路にて検出された電圧をV1と表記する。検出電圧V1は共振電流に従って変化し、コイル電流と相似の電圧波形となる。
整流ダイオード201により整流された後の電圧V2を図6−fに示す。V2の電圧を予め定められた基準電圧202で設定される閾値電圧Vsと比較する事により、負方向電圧の時間幅に応じたパルス電圧波形V3を得ることが出来る。
このような波形を図6−gに示す。パルス電圧V3の時間に基づいてOFF時間を制御する。本実施例では一例としてPWM回路を用いて時間を計時する例を示す。パルス電圧波形を直接CPUやASIC等のカウンタにて計測してももちろん構わない。
コンデンサ206に対し、定電流源205からの電流を充電し、V3が0Vの時に充電、V3がHi(例えば3.3V)を出力している時に放電を行うように構成している。従ってコンデンサ206の端子間電圧は図6−hに示すV4のようになる。この電圧V4をダイオード207とコンデンサ208より成るピークホールド回路によりピーク検出すると、V5に示すようなDC電圧を得る事が出来る。
定着スリーブの温度が磁性を失い始める温度に到達すると、温度上昇に伴って定着スリーブの透磁率μが低下する。従って励磁コイル両端からみた定着器の等価インダクタンスが低下し、検出電圧V5が低下する。電圧V5はOFF時間タイマ回路の時間を決定する基準電圧となっており、V5の電圧が低下するとOFF時間は短くなる。
また、カレントトランス101の出力はコイル電流波形に相似の電圧波形として出力されるため、この波形を整流し、フィルタ回路にてコイルに流れた電流の平均値または最大値を計測し、スイッチング素子107のON時間の最大値を決定するよう構成する事で、キュリー点到達時の電力変化や、励磁コイルからの過大なフライバック電圧発生を防止するよう構成している。
図7に第2の実施例を最も良く表す図を示す。
図7において、100はサーモスイッチ、101はリレー、102はブリッジダイオード、103はフィルタ回路、104は励磁コイル、105はサーミスタ、106は制御演算を行うCPUを含む制御回路、107はスイッチング素子、108は共振コンデンサ、109は逆導通ダイオード、110はカレントトランス、111は電流検出回路112よりの信号の平均値またはピーク値を検出するフィルタ回路、112は電流検出回路、113はフィルタ回路、114は時間計測回路、115は安全回路、116はON幅決定回路、117はスイッチング制御回路である。
ここでは実施例1と重複する説明は省き、本実施例のみの部分を説明する。
通常プリント動作時のスイッチング素子のON,OFF信号波形と、励磁コイルの電流、電圧を図8−1及び図8−2に示す。
図8−1において、図8−aはスイッチング素子のゲート電圧、図8−bはコイルに流れる電流、図8−cはスイッチ素子のコレクタ−エミッタ(又はドレイン−ソース)間に印加される電圧を表している。
(キュリー点に近づいた時の動作)
ソフトウェア暴走やサーミスタの不具合により定着スリーブの温度が上昇し、定着スリーブの持つキュリー点温度に近づくと、定着スリーブの透磁率が低下してくる。その結果励磁コイル両端から見た等価インダクタンスが小さくなり、励磁コイルに流れていたスイッチング電流の電流波形は図8−bから図8−dのように変化する。図8−dに示すように、キュリー点に達した時には共振電流の共振周期が短くなるとともに、107のスイッチング素子のONに伴う電流増加の傾きは大きくなる。
カレントトランス110により検出された電流は、電流検出回路112内に配置されている検出抵抗により電圧変換される。このような電圧の波形を図8−d’に示す。フィルタ回路113により、ノイズ成分を取り除いた後、ダイオード201によって整流する事により励磁コイルの正方向電流成分に相当する電圧を検出(検波)する。この波形は図8−fに示した波形のようになる。この検出電圧V6に基づいてOFF時間を制御する。
検出電圧V6は、定着スリーブの温度上昇に伴うインダクタンス低下の影響だけでなく、装置の電源である商用交流電源の電源電圧変動の影響も受ける。すなわち、図8−gのように検出電圧V6は商用交流電源の電圧に沿って変化し、商用交流電源電圧が高いときには高く、商用交流電源電圧が低い時には低く変化してしまう。
従って、検出電圧V6をそのままOFF時間の制御に用いるのではなく電源電圧により補正を行う必要がある。
電源電圧検知の一例を以下に示す。図7−bのように電圧検出トランスにより電源電圧を検出、整流し、DC電圧を発生し、このDC電圧と検出電圧V6からOFF時間の基準値を発生するように構成している。
本実施例では、商用交流電圧を検出する方法として直接電圧を検出する方式の一例を説明した。しかしながら検出方法は様々であり、例えば擬似的に商用交流電源の電圧を検出する手段として、通常時の励磁コイルに流れる電流の最大値(図8−g V7)または平均値を検出、記憶し、その電流により補正を行っても構わない。
図9に第3の実施例を最も良く表す図を示す。図9において、120は電圧検出回路である。ここでは先述した実施例と重複する説明は省き、本実施例のみの部分を説明する。
ソフトウェア暴走やハードウェアの不具合により温度が上昇し、定着スリーブの温度がキュリー点に近づくと、励磁コイルのインダクタンスが小さくなる。その結果、励磁コイル両端の共振電圧波形が変化する。図10に励磁コイル両端の共振電圧波形を示した図を示す。縦軸が電圧、横軸は時間である。図10−aは通紙時の共振コイル電圧波形を示し、図10−bはキュリー点に達した時の共振コイル電圧波形を示している。キュリー点に達した時、励磁コイル両端の共振電圧の周期が短くなる。
従って、コイル両端の電圧、もしくはスイッチング素子に印加される電圧を検出し、電圧が閾値以下となったときに設け、スイッチング素子に印加される電圧が0になるタイミングでOFFタイマを停止させる事により共振電圧の時間幅に応じたスイッチング動作を行うことが出来る。
この場合にも、たとえOFF時間が波形に追従して動作したとしても、ON幅が長いままであった場合には、インダクタンス低下に伴ってスイッチング素子に印加される電圧が増大するため、スイッチング素子に定格以上の過大電圧が印加されることがある。このためにON時間リミッタとして、OFF時間幅を用いて最大ON時間に制限をかけている。同様の理由から電流リミッタ回路により最大ON時間に制限をかけるよう構成しても構わない。
図11に第4の実施例を最も良く表す図を示す。図11において120は電圧検出回路である。先述した実施例と重複する説明は省き、本実施例のみの部分を説明する。
ソフトウェア暴走やハードウェアの不具合により温度が上昇し、定着スリーブの温度がキュリー点に近づくと、励磁コイルのインダクタンスが小さくなる。その結果、励磁コイル両端の共振電圧波形が変化する。図12に励磁コイル両端の共振電圧波形を示した図を示す。縦軸が電圧、横軸は時間である。図12−aは通紙時の共振コイル電圧波形を示し、図12−bはキュリー点に達した時の共振コイル電圧波形を示している。キュリー点に達した時、励磁コイル両端の共振電圧の周期が短くなると同時に共振電圧の電圧値は高くなる。
従って、電圧検出手段により励磁コイルのフライバック電圧を検出し、この電圧を基準として、OFFタイマを動作させる事によりキュリー点を迎えたときに波形変化に伴ってOFF時間が変化する回路を構成することが可能となる。フライバック電圧もまた、実施例2の説明と同様に電源電圧変動の影響を大きく受けるため、電源電圧を検出して補正するよう構成している。
図13に第5の実施例を最も良く表す図を示す。ここでは重複する説明は省き、本実施例のみの部分を説明する。
サーミスタの温度情報は電圧に変換されているため、サーミスタの信号電圧をそのままOFF時間の基準電圧として使用する。図14に示す基準電圧補正回路により、通常時は固定値の方が低い電圧としており、OFF時間が温度により変更されることはないよう構成している。サーミスタの温度が上昇し、検知電圧が固定基準値よりも低くなると、OFF時間の基準電圧がサーミスタ電圧に従って低下するため、OFF時間の基準電圧が下がることになり、OFF時間は温度とともに短くなる。この結果、同期外れを生じることなくスイッチング素子を動作させる事が可能となる。
温度によりOFF時間を変更する変換テーブルを用意し、CPU等論理制御回路により演算を行い、出力装置であるD/A機能やPWM機能によりOFF時間変更信号を出力する構成としても良い。
定着装置の動作中(温調中)に、所定のON幅出力を行い、定期的もしくは非定期的に出力される検知タイミング信号に従って、共振状態の検知を行う。温調中にこのような動作を行う事で、温調に摂動を与えてしまう物ではあるものの、出来るだけ変化量を少なくするために装置の平均的な電力値となるオン幅とする事で実際の温度制御への弊害を小さく抑えている。
図15に、実施例6を最も良く表す図を示す。
一定出力開始から波形が安定するまで、フィルタの定数に拠り約3〜5半波(50Hz時に30〜50ms程度)必要となるため、1回の検知シーケンスは、一定ON幅出力後50ms後から検知を開始し、50msで検知を終えるよう構成し、総検知時間を約100msとしている。定着装置のウォームアップ中に本検知シーケンスを行うのは1回から数回程度であるため、温度制御には殆ど影響を与ることはない。また、短時間に周期的な変動を与えるとフリッカ等のノイズが悪化するため、0.5Hz以上の検知を行わないようにしている。
電磁誘導加熱方式の定着装置の概略構成図 磁場発生手段と励磁回路の関係を示した図 磁場発生手段と発熱量Qの関係を示した図 安全回路を示した図 第1の実施例を最も良く表す図 第1の実施例の動作波形を示した図 第1の実施例の動作波形を示した図 第2の実施例を最も良く表す図 第2の実施例を最も良く表す図 第2の実施例の動作波形を示した図 第2の実施例の動作波形を示した図 第3の実施例を最も良く表す図 第3の実施例の共振コイル電圧波形変化を表す図 第4の実施例を最も良く表す図 第4の実施例の波形を表す図 第5の実施例を最も良く表す図 第5の実施例の基準電圧補正回路を表す図 第6の実施例を表す図
符号の説明
10 定着スリーブ
11 電磁誘導発熱層
12 ホルダ
13a,13b,13c 磁性コア
14 励磁コイル
15 サーモスイッチ
16 温度センサ
17 加圧ローラ
18 励磁回路
19 リレースイッチ
100 サーモスイッチ
101 リレー
102 ブリッジダイオード
103 フィルタ回路
104 励磁コイル
105 サーミスタ
106 CPUを含む制御回路
107 スイッチング素子
108 共振コンデンサ
109 逆導通ダイオード
110 カレントトランス
111 フィルタ回路
112 電流検出回路
113 フィルタ回路
114 時間計測回路
115 安全回路
116 ON幅決定回路
117 スイッチング制御回路
118 24V DC電圧
120 電圧検出回路
201 整流ダイオード
202 基準電圧
203 フィルタ回路
204 整流ダイオード
205 定流電源
206 コンデンサ
207 ダイオード
208 コンデンサ

Claims (9)

  1. 磁場発生手段と、
    前記磁場発生手段の磁界の作用で電磁誘導発熱する電磁誘導発熱性部材と、
    前記電磁誘導発熱性部材と相互圧接して被加熱部材のニップ部を形成する加圧部材を有し、
    前記電磁誘導発熱性部材に前記磁場発生手段の磁界を作用させ、電磁誘導発熱性部材の発熱で前記被加熱部材を、所定の定着温度に加熱する誘導加熱定着装置であって、
    前記磁場発生手段は、励磁コイル及びコイルにて発生する磁界を前記電磁誘導発熱性部材に導く磁路より成り、前記励磁コイルと共振すべく配置した共振コンデンサと、商用交流電源から入力された電源電圧を整流する整流手段と、1石式電圧共振回路より成るインバータ装置を有し、前記電磁誘導発熱性部材に前記定着温度より高い温度にキュリー点を持つ部材を有することを特徴とする誘導加熱定着装置。
  2. 前記共振回路に流れる共振電流を検出する共振電流検出手段と、共振電流の周期を検出する手段と、前記共振電流の周期を検出する手段により検出された周期に基づいて前記インバータ装置のスイッチング素子のオフ時間を短縮する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱定着装置。
  3. 前記共振回路に流れる共振電流を検出する共振電流検出手段と、装置が接続されている商用交流電源電圧を検出する手段を有し、共振電流検出手段の電流検出値すなわち共振電流のピーク値又は平均値と商用交流電源電圧の検出値に基づく信号の2つの信号に基づいて前記インバータ装置のスイッチング素子のオフ時間を短縮する手段を有することを特徴とする誘導加熱定着装置。
  4. 前記励磁コイルに発生する共振電圧の周期を検出する共振周期検出手段と、共振周期検出手段の検出値に基づいて前記インバータ装置のスイッチング素子のオフ時間を短縮することを特徴とする誘導加熱定着装置。
  5. 前記励磁コイルに発生する共振電圧を検出する共振電圧検出手段と、装置が接続されている商用交流電源電圧を検出する手段を有し、共振電圧検出手段により検出された共振ピーク電圧検出値又は共振電圧の平均値と、装置が接続されている商用交流電源電圧に基づく信号の2つの信号に基づいて前記インバータ装置のスイッチング素子のオフ時間を短縮する手段を有することを特徴とする誘導加熱定着装置。
  6. 定着スリーブの温度を検出すべく配置した温度検知手段の信号により、前記インバータ装置のスイッチング素子のオフ時間を短縮する手段を有することを特徴とする誘導加熱定着装置。
  7. 共振電流検出手段と、微分回路または微分を行う事が可能な信号処理装置により、検出された共振電流の傾きから共振電圧信号に相似の信号を得る手段を有し、該共振電圧信号により前記インバータ装置のスイッチング素子のオフ時間を短縮する手段を有することを特徴とする誘導加熱定着装置。
  8. 定着装置の動作中に所定のタイミング信号に従って、1回以上の共振状態の検知を行う温調中の検知シーケンスを有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の誘導加熱定着装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の誘導加熱定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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