JP2006335886A - 光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光反射板 - Google Patents
光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光反射板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006335886A JP2006335886A JP2005162563A JP2005162563A JP2006335886A JP 2006335886 A JP2006335886 A JP 2006335886A JP 2005162563 A JP2005162563 A JP 2005162563A JP 2005162563 A JP2005162563 A JP 2005162563A JP 2006335886 A JP2006335886 A JP 2006335886A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polycarbonate resin
- flame retardant
- resin composition
- weight
- pts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
【効果】本発明の光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物は、塩素、臭素化合物等からなるハロゲン系難燃剤を含まないことから、燃焼時に当該難燃剤に起因するハロゲンを含むガスの発生がなく、環境面に配慮した材料であり、かつ高度な難燃性と光反射性を具備するのみならず、優れた耐薬品性および流動性を有しており、とりわけ液晶バックライト用途等の反射板素材として好適に用いることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明に使用されるポリカーボネート樹脂(A)とは、種々のジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンとを反応させるホスゲン法、またはジヒドロキシジアリール化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸エステルとを反応させるエステル交換法によって得られる重合体であり、代表的なものとしては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)から製造されたポリカーボネート樹脂が挙げられる。
一般式(1)
ポリカーボネート樹脂:
住友ダウ社製カリバー200−20(分子量:18600、以下PCと略記)
酸化チタン:
クロノス・インターナショナル社製S2230(以下TiO2と略記)
リン酸エステル:
大八化学工業社製 CR741(以下Pと略記)
エチレン―オクテン共重合体:
デュポン・ダウ・エラストマー社製エンゲージ8407(以下EOと略記)
ポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体:
三菱レイヨン社製メタブレンA3800(以下PTFEと略記)
1.燃焼性
下記のUL94V垂直燃焼試験法に準拠して燃焼性を評価した。
該試験片を温度23℃湿度50%の恒温室の中で48時間放置し、アンダーライタ
ーズ・ラボラトリーズが定めているUL94試験(機器の部品用プラスチック材料
の燃焼性試験)に準拠した難燃性の評価を行った。UL94Vとは、鉛直に保持し
た所定の大きさの試験片にバーナーの炎を10秒間接炎した後の残炎時間やドリッ
プ性から難燃性を評価する方法であり、以下のクラスに分けられる。
さであり、ドリップによる綿の着火とは、試験片の下端から約300mm下にある
標識用の綿が、試験片からの滴下(ドリップ)物によって着火されるかどうかによ
り決定される。
評価の基準は、1.6mm厚さの試験においてV−0を合格とした。
長さ90mm、幅40mmの3段プレート(厚み3、2、1mm)状試験片の厚み
1mmの部分につき波長400〜800nmにおけるY値を分光光度計(村上色彩
技術研究所製CMS−35SP)により測定した。Y値が90%以上となるものを
合格とした。
3.加重たわみ温度(HDT)
東洋精機社製のゼミオート式HDTテスターを用いて、ASTM D648に準拠
し、HDTを測定した。HDTが105℃以上を合格とした。
<条件>
試験片厚み:3.2mm、ファイバーストレス:18.6Kg/cm2、試験片の
アニール:なし
4.耐薬品性
図1に示すカンチレバー式の環境応力亀裂試験機に試験片(サイズ:125(長さ
)×13(幅)×3.2(厚み)mm)をセットし、試験片に27mmのたわみを
与え、試験片表面に応力を発生させる。そして、この試験片表面に薬品(コクヨ社
製OAクリーナー・EAS−CL−S)を 塗布し、25℃の室内にて24時間静置
する。その後、試験片上のクラックの有無を目視により確認した。
なお薬品は、下記のように塗布した。
5×5mmのペーパータオルに薬品を含浸させ、図1に示すカンチレバー式の
環境応力亀裂試験機に固定した試験片上に貼り付ける。貼り付けた位置は、図
1のXが8cmのポイントである。
また、X:8cmのポイントに発生する歪(ε)レベルは約1%であり、下記
式により求めた。
ε=0.15×[h:試験片厚み(cm)]×[δ:たわみ量(cm)]
×[X:クラックの入った位置(cm)]
クラック発生なし:○を合格とし、クラック発生あり:×を不合格とした。
比較例2においては、本発明のエチレン−オクテン共重合体(D)が規定範囲の上限を超えている場合であり、難燃性が規格を満足しなかった。
比較例3においては、本発明のリン酸エステル(C)が規定範囲の上限を超えている場合であり、加重たわみ温度(HDT)が規格を満足しなかった。
比較例4においては、本発明の酸化チタン(B)の配合量が規定範囲の下限より少ない場合であり、光反射性が規格を満足しなかった。
h:試験片の厚み
X:クラックの入った位置
l:たわみを与えられた長さ
Claims (2)
- ポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対し、酸化チタン(B)5〜30重量部、リン酸エステル(C)1〜15重量部、エチレン−オクテン共重合体(D)0.1〜5重量部、ポリテトラフルオロエチレン含有混合粉体(E)0.01〜2重量部からなることを特徴とする光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。
- 請求項1に記載の難燃性ポリカーボネート樹脂組成物を用いて成形されてなる液晶バックライト用光反射板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005162563A JP2006335886A (ja) | 2005-06-02 | 2005-06-02 | 光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光反射板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005162563A JP2006335886A (ja) | 2005-06-02 | 2005-06-02 | 光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光反射板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006335886A true JP2006335886A (ja) | 2006-12-14 |
Family
ID=37556722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005162563A Pending JP2006335886A (ja) | 2005-06-02 | 2005-06-02 | 光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光反射板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006335886A (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6475550A (en) * | 1987-09-17 | 1989-03-22 | Tonen Sekiyukagaku Kk | Thermoplastic resin composition |
JPH07242810A (ja) * | 1994-03-08 | 1995-09-19 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 難燃性樹脂組成物 |
JPH08311327A (ja) * | 1995-05-17 | 1996-11-26 | Mitsubishi Eng Plast Kk | 異形押出成形用熱可塑性樹脂組成物 |
JP2001220506A (ja) * | 2000-02-09 | 2001-08-14 | Kuraray Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
JP2002019065A (ja) * | 2000-07-05 | 2002-01-22 | Jsp Corp | 樹脂成形体及び光反射体 |
JP2002348457A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品 |
JP2003113314A (ja) * | 2001-08-02 | 2003-04-18 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂組成物および成形品ならびにシャーシまたは筐体 |
JP2004075770A (ja) * | 2002-08-13 | 2004-03-11 | Teijin Chem Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
-
2005
- 2005-06-02 JP JP2005162563A patent/JP2006335886A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6475550A (en) * | 1987-09-17 | 1989-03-22 | Tonen Sekiyukagaku Kk | Thermoplastic resin composition |
JPH07242810A (ja) * | 1994-03-08 | 1995-09-19 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 難燃性樹脂組成物 |
JPH08311327A (ja) * | 1995-05-17 | 1996-11-26 | Mitsubishi Eng Plast Kk | 異形押出成形用熱可塑性樹脂組成物 |
JP2001220506A (ja) * | 2000-02-09 | 2001-08-14 | Kuraray Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
JP2002019065A (ja) * | 2000-07-05 | 2002-01-22 | Jsp Corp | 樹脂成形体及び光反射体 |
JP2002348457A (ja) * | 2001-05-28 | 2002-12-04 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品 |
JP2003113314A (ja) * | 2001-08-02 | 2003-04-18 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂組成物および成形品ならびにシャーシまたは筐体 |
JP2004075770A (ja) * | 2002-08-13 | 2004-03-11 | Teijin Chem Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5280669B2 (ja) | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5392775B2 (ja) | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。 | |
WO2012011356A1 (ja) | 高熱伝導性ポリカーボネート系樹脂組成物及び成形体 | |
JP2007045906A (ja) | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP3644681B2 (ja) | 光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光反射板 | |
JP2011168633A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法、およびそれからなる成形品 | |
JP4863627B2 (ja) | 熱安定性に優れた光反射性難燃ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2006193669A (ja) | 超音波溶着性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれを成形してなるバッテリーケース | |
JP2007297447A (ja) | 成形加工性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。 | |
JP2005263908A (ja) | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2001279081A (ja) | 難燃性ポリカーボネート系樹脂組成物 | |
JP2006299187A (ja) | 光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物、およびそれからなる光反射板 | |
JP3655237B2 (ja) | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 | |
JP6646396B2 (ja) | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2009062500A (ja) | 流動性の改良された光反射性難燃ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2005263911A (ja) | 光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光反射板 | |
JP2006335886A (ja) | 光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光反射板 | |
JP2005263909A (ja) | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2006089599A (ja) | 光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光反射板 | |
JP2006299181A (ja) | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2006335893A (ja) | 光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光反射板 | |
JP3995588B2 (ja) | 光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光反射板 | |
JP2006335883A (ja) | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2007045907A (ja) | 難燃性樹脂組成物およびそれからなる成形品 | |
JP2006335895A (ja) | 光反射性に優れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる光反射板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080512 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110721 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110822 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111017 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120221 |