JP2006335508A - 搬送台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送台車本体と昇降体の間で安定した双方向通信を行う搬送台車を提供する。
【解決手段】 レール3を走行するOHT搬送台車1において、台車本体1aの懸垂機構10と昇降体34の間の通信及び給電は、通信・給電部50の信号線13及び動力線14により行われる。信号線13は、駆動軸22に設けられた回転基板5上に実装された光学素子モジュール6a、6bと昇降体34の制御回路46に接続された信号線13aと、回転基板5に対向する位置に設けられた固定基板4上に実装された光学素子モジュール7a、7bと懸垂機構10の制御回路16に接続された信号線13bとを備え、光学素子モジュール6a、6bと光学素子モジュール7a、7bが双方向の光通信を行うことにより、懸垂機構10の制御回路16と昇降体34の制御回路46の間の通信を確保する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、天井に敷設された軌道上を走行し、被搬送物を懸架状態で把持し、懸垂機構により昇降される昇降体を有する懸垂型搬送台車に関するものである。
半導体製造、液晶製造、FAなどの製造プロセスにおいて、製造過程の品物(例えば、半導体製品製造施設の場合、半導体基板や液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等の処理対象物)をプロセスに従い装置から装置に搬送する搬送手段としては、天井より懸垂された軌道上を走行してFOUP(Front Opening Unified Pod)を搬送するOHT(Over head Hoist Transport)搬送台車を用いた搬送システムが主流となっている。
従来のOHT搬送台車の一例について、図6及び図7に基づいて説明する。図6は、従来のOHT搬送台車の制御回路とタイミングベルト(懸垂ベルト)内部に埋め込まれた導電線の電気接続の説明図である。図7は、従来のOHT搬送台車を示す側面図である。図7に示すように、OHT搬送台車1は、レール(軌道)3、位置決め機構2、懸垂機構10、昇降体34から構成される。ここで、昇降体34は、タイミングベルト19がドラム駆動モータ17に回転駆動されるドラム18に巻き取り、若しくは巻き戻されることで昇降する。昇降体34はその底面にグリッパ(把持機構)39を備えており、フランジ37、FOUP収納部38からなるFOUP40を把持して搬送するように構成される。ここで、グリッパ39は、昇降体34に搭載されたグリッパ開閉用モータ47により開閉動作される。また、昇降体34には、グリッパ開閉用モータ47等を制御する制御回路46や、必要に応じて動作制御や被搬送物であるFOUP40の位置確認等に用いる図示しない各種センサ等が設けられている。そして、従来から、OHT搬送台車1の台車本体と昇降体34との間の通信・給電は、タイミングベルト19内部に埋め込まれた導電線を介してなされる(特許文献1参照)。即ち、タイミングベルト19内部に埋め込まれた導電線を介して、OHT搬送台車1の台車本体1aに搭載された電源を有する制御回路(図示せず)から昇降体34(例えば、グリッパ開閉用モータ47や各種センサ)への電力供給と、OHT搬送台車1の懸垂機構10に搭載された電源を有する制御回路(図示せず)と昇降体34(例えば、制御回路46や各種センサ)との通信とが行われる。
例えば、図6に示すように、グリッパ開閉用モータ47と昇降体34に搭載された制御回路46には、それぞれ、タイミングベルト19内部に埋め込まれた給電用の導電線(給電用導線)13aと通信用の導電線(通信用導線)14aとが接続される。一方、OHT搬送台車1の台車本体1aの懸垂機構10に搭載された電源を有する制御回路(図示せず)には、給電用導線13bと通信用導線14bとが接続されている。そして、タイミングベルト19内部に埋め込まれた導電線13a、14aは、回転駆動されるベルト内部導体に収容された接続線33によりスリップリングモジュール20に接続されて、スリップリング方式により、給電用の導電線(給電用導線)13bと通信用の導電線(通信用導線)14bのそれぞれと電気的に結合されている。より詳細には、スリップリングモジュール20は、カバー内31にスリップリング29と隔壁板21間に設置された2つのブラシ15とを備えており、タイミングベルト19内部に埋め込まれた導電線13a、14aが、接続線33でカバー31内のスリップリング29に接続され、導電線13b、14bに接続されている2つのブラシ15がこのスリップリング29に2箇所で接触することにより、導電線13a、14a及び導電線13b、14bが電気的に結合され、グリッパ開閉用モータ47とOHT搬送台車1の懸垂機構10に搭載された電源を有する制御回路(図示せず)との間の電力供給が行われるとともに、昇降体34に搭載された制御回路46とOHT搬送台車1の懸垂機構10に搭載された電源を有する制御回路(図示せず)との間の通信(信号の送受信)が行われる。
特開2000−281278号公報
しかしながら、従来技術におけるスリップリング方式は、スリップリングの摺動むらに起因して発生する通信ノイズが通信の信頼性を確保する上で大きな障害となっている。また、スリップリング方式はスリップリングやブラシの汚れ、変形、摩滅等による接触不良のトラブルが発生する。かかるトラブルにより、安定した通信性能確保の上で障害となるという問題があった。尚、通信用導線は給電用導線に比べてこれらの影響を受けやすい。
そこで、本発明は、懸垂型搬送台車本体と昇降体の間で安定した双方向通信を行うことができる搬送台車を提供するものである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明に係る搬送台車は、天井に敷設された軌道上を走行する台車本体に設置され、モータにより回転駆動する駆動軸に取り付けられて前記台車本体から垂下された懸垂ベルトを備える懸垂機構と、被搬送物を把持機構により懸架状態で把持し、前記懸垂ベルトを巻き取り、繰り出しすることにより、懸垂、昇降される昇降体と、前記台車本体と前記昇降体との間の通信及び給電を行う通信・給電部と、を備え、前記通信・給電部は、前記懸垂ベルトに内封されて前記昇降体に接続される導電線と、前記台車本体に搭載された制御回路に接続される導電線とが、電気的に結合されて電力供給を行う給電用導線と、前記懸垂ベルトに内封されて一端が前記昇降体に接続されると共に他端が前記駆動軸に軸止めされる回動基板上に実装される少なくとも一対の発光素子と受光素子とからなる光学素子モジュールに接続される導電線と、前記台車本体に設置されて一端が前記台車本体に搭載された制御回路に接続されると共に他端が前記回動基板と対向する位置に設置された固定基板上に実装される少なくとも一対の発光素子と受光素子とからなる光学素子モジュールに接続される導電線とが、前記回転基板上の光学素子モジュール及び前記固定基板上の光学素子モジュールによる光通信を介して信号の送受信を行う通信用導線と、を独立して有することを特徴とする。
これにより、搬送台車の台車本体と昇降体との間の通信・給電部において、信号を双方向に伝える通信用導線と電力を伝える給電用導線とが独立して設けられている。そして、懸垂ベルトに内封されて一端が昇降体に接続されると共に他端が駆動軸に軸止めされる回動基板上に実装される少なくとも一対の発光素子と受光素子とからなる光学素子モジュールに接続される導電線と、台車本体に設置されて一端が台車本体に搭載された制御回路に接続されると共に他端が回動基板と対向する位置に設置された固定基板上に実装される少なくとも一対の発光素子と受光素子とからなる光学素子モジュールに接続される導電線と、により構成される通信用導線が、回転基板上の光学素子モジュール及び固定基板上の光学素子モジュールによる光通信を介して信号の送受信を行う。従って、光通信により非接触で信号を送受信することにより、スリップリング方式で問題となるスリップリングやブラシの汚れ、変形、摩擦などによって誘発される接触不良のトラブルを回避することができ、また、ブラシ接触に起因する通信ノイズも発生しないため、安定した信頼性の高い通信を行うことができる。尚、懸垂ベルトに内封されて昇降体に接続される導電線と、台車本体に搭載された制御回路に接続される導電線と、により構成される給電用導線は、従来技術に基づいたスリップリング方式、非接触での電磁結合方式等の電気結合方式により電気的に結合されて、台車本体から昇降体に電力が供給される。
ここで、本発明に係る搬送台車は、前記回転基板上の光学素子モジュール及び前記固定基板上の光学素子モジュールは、それぞれ、並列回路を形成して複数個実装され、いずれか1つ以上の前記回転基板上の光学素子モジュール及びいずれか1つ以上の前記固定基板上の光学素子モジュールが常に光通信可能な位置に配置されて良い。
これにより、回転基板上の光学素子モジュールと固定基板上の光学素子モジュールとが並列回路により複数個実装されることにより、いずれかの回転基板上の光学素子モジュールと固定基板上の光学素子モジュールとが通信不能な状態にあった場合に他の1つ以上の回転基板上の光学素子モジュールと固定基板上の光学素子モジュールを通信に使用することができ、より安定した信頼性の高い通信を行うことができる。
また、本発明に係る搬送台車は、前記回転基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光の波長と、前記固定基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光の波長が互いに異なり、且つ、前記回転基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光の波長を前記固定基板上の光学素子モジュールの受光素子が検出でき、前記固定基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光の波長を前記回転基板上の光学素子モジュールの受光素子が検出できるように形成されて良い。
回転基板上の光学素子モジュール及び固定基板上の光学素子モジュールは、防塵対策のために周囲を保護カバーなどで覆われて外界からの光が遮断された環境にある台車本体内に設置されており、回転基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光が台車本体内で反射されて回転基板上の光学素子モジュール自身の受光素子に入射されたり、固定基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光が台車本体内の介在物(保護カバーなど)で反射されて固定基板上の光学素子モジュール自身の受光素子に入射されたりすることにより、通信が混乱する可能性がある。従って、これにより、回転基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光の波長と固定基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光の波長とが異なるように設定するとともに、回転基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光の波長を固定基板上の光学素子モジュールの受光素子が検出でき、固定基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光の波長を回転基板上の光学素子モジュールの受光素子が検出できるように形成することにより、通信の混乱を防止し、より確実な双方向光通信を保証することができる。
尚、本発明に係る搬送台車は、複数個の前記回転基板上の光学素子モジュール及び前記固定基板上の光学素子モジュールの光学素子及び受光素子の表面を除く部位の表面と、複数個の前記回転基板上の光学素子モジュールと前記固定基板上の光学素子モジュールとの間に存在する介在物の表面と、に黒化処理を施して良い。
回転基板上の光学素子モジュール及び固定基板上の光学素子モジュールは、防塵対策のために周囲を保護カバーなどで覆われて外界からの光が遮断された環境にある台車本体内に設置されており、回転基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光が台車本体内の介在物(保護カバーなど)で反射されて回転基板上の光学素子モジュール自身の受光素子に入射されたり、固定基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光が台車本体内で反射されて固定基板上の光学素子モジュール自身の受光素子に入射されたりすることにより、通信が混乱する可能性がある。従って、これにより、反射面となりうる全ての表面を黒体にすることにより、反射光を皆無にして通信障害を防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る搬送台車を実施するための最良の形態について具体的な一例に即して説明する。
まず、本実施形態に係るOHT搬送台車(搬送台車)を図1〜5に基づいて以下に説明する。図1は、本実施形態に係るOHT搬送台車の通信・給電部を示す概略図であり、(a)は回転基板上に実装された光学素子モジュールから固定基板上に実装された光学素子モジュールに信号を伝達する場合であり、(b)は固定基板上に実装された光学素子モジュールから回転基板上に実装された光学素子モジュールに信号を伝達する場合である。図2は、本実施形態に係るOHT搬送台車の通信用導線について説明する回路図である。図3は、本実施形態に係るOHT搬送台車の通信用導線の光学素子モジュールについて説明するブロック図である。図4は、本実施形態に係るOHT搬送台車の懸垂機構の上面図である。図5は、本実施形態に係るOHT搬送台車を示す側面図である。
まず、本実施形態に係るOHT搬送台車1の概略構成について説明する。図5に示すように、OHT搬送台車1は、レール(軌道)3、位置決め機構2、懸垂機構10、昇降体34から構成される。OHT搬送台車1は、位置決め機構2を介してレール3から懸垂されており、昇降体34に備えられたグリッパ39によりFOUP40(即ち、グリッパ39に把持されるフランジ37が上面に設けられたFOUP収納部38に収納した被搬送物であるウエハ)を懸架状態で把持して搬送するものである。尚、グリッパ39には、グリッパ39を開閉させるグリッパ開閉用モータ47が備えられており、これらで把持機構を構成している。また、昇降体34には、グリッパ開閉用モータ47を介したグリッパ39の開閉動作等の各種制御を行う制御回路46が設けられている。また、OHT搬送台車1は、位置決め機構2及び懸垂機構10により、台車本体1aを構成する。ここで、昇降体34は、タイミングベルト(懸垂ベルト)19を備え、ドラム駆動モータ17に回転駆動されるドラム18(図1に示すドラム18の矢印方向)にタイミングベルト19が巻き取り、若しくは巻き戻されることで昇降するようになっている(図1及び図5に示すタイミングベルト19の矢印方向)。
次に、本実施形態に係るOHT搬送台車10の通信・給電部50について説明する。図1に示すように、通信・給電部50は、信号線(通信用導線)13a、13bと動力線(給電用導線)14a、14bとを有している。そして、タイミングベルト19には信号線13a及び動力線14aが埋設されている。ここで、タイミングベルト19の一端はドラム駆動モータ17により駆動される駆動軸22に固定されている。そして、動力線14aは、駆動軸22内部を経由して、スリップリングモジュール20を介して、パワー配線カバー42内の動力線14bと電気的に結合される。一方、動力線14aの他端(矢印の先端)は昇降体34のグリッパ開閉用モータ47(図5参照)に接続される。また、信号線14bの他端(矢印の先端)は台車本体1aを構成する懸垂機構10に搭載された制御回路16(図4参照)に接続される。尚、制御回路16は電源を有している。ここで、スリップリングモジュール20を介した動力線14a、14bの電気的結合は、上述の従来技術のスリップリング方式による電気的結合と同様であり、その説明を省略する。尚、動力線14a、14bの電気的結合は、スリップリングモジュール20によるスリップリング方式による電気的結合に限らず、非接触での電磁結合方式等の電気結合方式を用いて良い。
また、信号線13aは、駆動軸22内部を経由して回転基板5上に形成された回路配線41の中間部に接続され、回路配線41の両端部には、2つの光学素子モジュール6a、6bが接続される。尚、信号線13aの他端(矢印の先端)は昇降体34に搭載された制御回路46(図5参照)に接続される。ここで、回転基板5は、駆動軸22の一端(ドラム18と反対側の端)に設置され、駆動軸22の回転に伴って回転駆動する(図1に示す回転基板5の矢印方向)。2つの光学素子モジュール6a、6bは、回転基板5の回転中心を挟み略対称位置となる回転基板5上に実装される。ここで、光学素子モジュール6a、6bは、いずれも発光素子9Nと受光素子11Mとから構成される。ここに、発光素子9Nの符号Nは、発光素子9Nの放射する光の波長を示し、例えばNは青色光である。また、受光素子11Mの符号Mは、受光素子11Mの受光できる光の波長を示し、例えばMは赤色光である。即ち、光学素子モジュール6a、6bは、波長Nの光を放射する発光素子9Nと、波長Mの光を受光する受光素子11Mとが一体に実装された光学素子であることを意味する。図3に示すように、2つの光学素子モジュール6a、6bの各素子の回路は、完全な並列回路で結合され、発光素子9Nと受光素子11Mの各素子は2つで構成されるが、1つの素子として動作するようになっている。
一方、図1及び図5に示すように、回転基板5に対向する位置に、固定基板4が配置される。図1に示すように、固定基板4上には、2つの光学素子モジュール7a、7bが実装され、光学素子モジュール7a、7b間の距離は、光学素子モジュール6a、6b間の距離と略同一に設定される。そして、2つの光学素子モジュール7a、7bは信号線13bに接続される。尚、信号線13bの他端(矢印の先端)は台車本体1aを構成する懸垂機構10に搭載された制御回路16(図4参照)に接続される。ここで、光学素子モジュール7a、7bは、いずれも発光素子8Mと12Nとから構成される。ここに、発光素子8Mの符号Mは、発光素子8Mの放射する光の波長を示し、例えばMは赤色光である。また、受光素子12Nの符号Nは、受光素子12Nの受光できる光の波長を示し、例えばNは青色光である。即ち、光学素子モジュール7a、7bは、波長Mの光を放射する発光素子8Mと、波長Nの光を受光する受光素子12Nとが一体に実装された光学素子であることを意味する。また、図3に示すように、光学素子モジュール7a、7bの各素子の回路は、完全な並列回路で結合され、発光素子8Mと受光素子12Nの各素子は2つで構成されるが、1つの素子として動作するようになっている。
ここで、上述したように、回転基板5上に2つの光学素子モジュール6a、6bを実装するとともに、固定基板4上に2つの光学素子モジュール7a、7bを実装し、それぞれの回路を完全並列回路で構成した意義について説明する。回転基板5は、昇降体34の昇降に伴うタイミングベルト19の繰り出し、巻き取り動作により絶えず回転する。昇降体34に搭載された制御回路46と懸垂機構10に搭載された制御回路16間の通信は、この巻き取り動作中でも実行される必要がある。図1に示すように、回転基板5と固定基板4との間には、スリップリングモジュール20、パワー配線カバー42等の介在物が存在する。従って、回転基板4と固定基板4の間に放射される光は、回転基板5と固定基板4との間に介在する介在物により遮断される場合がある。例えば、回転基板5上に実装される光学素子モジュールがただ1つ(光学素子モジュール6aまたは6bのいずれか一方)であったとすると、光学素子モジュール6aまたは6bが、回転基板5の回転動作により、パワー配線カバー42の背面に位置した場合、光学素子モジュール6aまたは6bの発光素子9Nから放射された光はパワー配線カバー42に遮断され、固定基板4上の2つの光学素子モジュール7a、7bの受光素子12Nには到達せず通信不可能な状態に陥る。同様に、固定基板4上の2つの光学素子モジュール7a、7bの発光素子8Mから放射された光はパワー配線カバー42に遮断され、光学素子モジュール6aまたは6bの受光素子11Mには到達せず通信不可能な状態に陥る。回転基板5の回転動作は一定時間継続するので、光学素子モジュール6aまたは6bがパワー配線カバー42の背面に隠蔽されるのは一時的であるが、周期的に繰り返すため、通信不可能な状態も周期的に発生する。
従って、本実施形態に係るOHT搬送台車1において、回転基板5の回転中心を挟んで略対称位置の回転基板5上に2つの光学素子モジュール6a、6bを実装し、これらの光学素子モジュール6a、6bを同時には回転基板5と固定基板4の間に介在する介在物により光路が遮断されることのない配置をとることにより、少なくともいずれかの光学素子モジュール6a、6bの発光素子9Nから放射された光が固定基板4上に実装された光学素子モジュール7a、7bの受光素子12Nに到達すると共に、固定基板4上に実装された光学素子モジュール7a、7bの発光素子8Mから放射された光が少なくともいずれかの光学素子モジュール6a、6bの受光素子11Mに到達することができ、信頼性の高い双方向通信を確保することができる。また、回転基板5上の2つの光学素子モジュール6a、6bと略同一の距離で固定基板4上に実装した2つの光学素子モジュール7a、7bは、発光素子8Mと受光素子12Nとの位置関係により、いずれか一方の光学素子モジュール7a、7bの通信状態が悪い場合等に他方の光学素子モジュール7a、7bで通信状態を確保し(例えば、一方の受光素子12Nの受光感度が弱くなっても他方の受光素子12Nが確実に光を受光できる。)、信頼性の高い双方向通信を確保しうる構成となる。尚、回転基板5及び固定基板4上に実装する光学素子モジュールは2つに限らず、3つ以上の光学素子モジュールを並列回路で構成しても良く、より信頼性の高い双方向通信を確保することができる。
次に、回転基板5上に実装された光学素子モジュール6a、6bと、固定基板4上に実装された光学素子モジュール7a、7bとの間の光通信の方法について説明する。回転基板5上に実装された光学素子モジュール6a、6bから、固定基板4上に実装された光学素子モジュール7a、7bに信号を伝達する場合、回転基板5上の2つの光学素子モジュール6a、6bの発光素子9Nが同時に波長Nの光(パルス信号)を放射する。この時、対向位置にある固定基板4上の2つの発光モジュール7a、7bの受光素子12Nは波長Nの光を受光できるので、固定基板4上の2つの光学素子モジュール7a、7bの受光素子12Nが回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの放射する光(パルス信号)を受光する。図1(a)に、光学素子モジュール6a、6bから光学素子モジュール7a、7bに入射する光路35、36を示す。実線で示す光路35は、光学素子モジュール6bの発光素子9Nから光学素子モジュール7a、7bそれぞれの受光素子12Nに入射する光路である。一方、破線で示す光路36は、光学素子モジュール6aの発光素子9Nから光学素子モジュール7a、7bそれぞれの受光素子12Nに入射する光路であるが、図1(a)の場合、光路36の途中に存在するパワー配線カバー42に光路を遮断されて光学素子モジュール7a、7bそれぞれの受光素子12Nまで到達できない。2つの光学素子モジュール7a、7bの受光素子12Nで受光された光は、例えば図2に示す回路図に基づいて光から電気に変換されて、受信信号波形(パルス信号)の電圧として出力される。ここで、2つの光学素子モジュール7a、7bの受光素子12Nは図3に示す並列回路を構成しているので、受信信号波形(パルス信号)は1つの電圧として出力される。尚、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの発光素子9Nから放射される光は、一定周波数のパルス波形が用いられるが、連続波形であっても、デジタル通信に用いられるデジタルパルス波形であっても良い。
そして、固定基板4上に実装された光学素子モジュール7a、7bから、回転基板5上に実装された光学素子モジュール6a、6bに信号を伝達する場合、固定基板4上の2つの光学素子モジュール7a、7bの発光素子8Mが同時に波長Mの光(パルス信号)を放射する。この時、対向位置にある回転基板5上の2つの発光モジュール6a、6bの受光素子11Mは波長Mの光を受光できるので、回転基板5上の2つの光学素子モジュール6a、6bの受光素子11Mが固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの放射する光(パルス信号)を受光する。図1(b)に、光学素子モジュール7a、7bから光学素子モジュール6a、6bに入射する光路44、45を示す。実線で示す光路45は、光学素子モジュール7a及び光学素子モジュール7bそれぞれの発光素子8Mから光学素子モジュール6bの受光素子11Mに入射する光路である。一方、破線で示す光路44は、光学素子モジュール7a及び光学素子モジュール7bそれぞれの発光素子8Mから光学素子モジュール6aの受光素子11Mに入射する光路であるが、図1(b)の場合、光路44の途中に存在するパワー配線カバー42に光路を遮断されて光学素子モジュール6aの受光素子11Mまで到達できない。2つの光学素子モジュール6a、6bの受光素子11Mで受光された光は、例えば図2に示す回路図に基づいて光から電気に変換されて、受信信号波形(パルス信号)の電圧として出力される。ここで、2つの光学素子モジュール6a、6bの受光素子11Mは図3に示す並列回路を構成しているので、受信信号波形(パルス信号)は1つの電圧として出力される。尚、固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの発光素子8Mから放射される光は、一定周波数のパルス波形が用いられるが、連続波形であっても、デジタル通信に用いられるデジタルパルス波形であっても良い。
ここで、上述したように、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bと、固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bが、2種類の波長M、Nを用いる意義について説明する。光学素子モジュール6a、6b、7a、7bは、通常、台車本体1aを構成する懸垂機構10(図4参照)に取り付けられて使用される。懸垂機構10内部は塵埃対策もあって、周囲を保護カバー等で覆われて外界からの光は遮断された環境にある。例えば、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの発光素子9Nより放射された光は、光路35に示す光路で固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの受光素子12Nに照射するが、実際には、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの発光素子9Nより放射された光はある幅を有し、広がりを持って放射される。従って、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの発光素子9Nより放射された光の受光面は、固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの受光素子12Nのみならず広い範囲となる。固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの受光素子12N以外の部位に入射した光は、場合により反射し、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの受光素子11Mに入射する可能性がある。かかる場合に、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの受光素子11Mがこの反射光を検知してしまうと、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bに実装された発光素子9Nが放射した光信号を、隣接して実装された受光素子11Mが受光することになり、通信に混乱が生じる。固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの場合も同様である。
従って、本実施形態に係るOHT搬送台車1においては、同一の光学素子モジュール6a、6b、7a、7bに実装される発光素子と受光素子の特性に関して、発光素子の放射する光の波長と受光素子の受光できる光の波長とが異なる波長となる素子が選択されているので、光学素子モジュール6a、6b、7a、7b内に実装された発光素子の放射光を同一の光学素子モジュール6a、6b、7a、7b内に実装された受光素子が検知することはない。また、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの発光素子9Nの放射する光の波長と固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの受光素子12Nが受光できる光の波長とが同じになり、及び、固定基板4上の光学素子モジュール6a、6bの発光素子8Mの放射する光の波長と回転基板5上の光学素子モジュール7a、7bの受光素子11Mが受光できる光の波長とが同じになるように素子が選択されているので、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bと固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bとの間で双方向光通信が行われる。以上により、確実な通信が保証されている。
以上により、本実施形態に係るOHT搬送台車1の通信・給電部50では、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bと固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの間で双方向光通信が行われることにより、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bに接続された信号線13aと固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bに接続された信号線13bとの間の通信、即ち、信号線13aに接続された昇降体34に搭載された制御回路46と信号線13bに接続された懸垂機構10に搭載された電源を有する制御回路16との間の通信が確保される。また、スリップリングモジュール20を介してスリップリング方式により動力線14a、14bが電気的に結合されることにより、懸垂機構10に搭載された電源を有する制御回路16から昇降体34に搭載されたグリッパ開閉用モータ47への給電が確保される。
ここで、図4に基づいて、タイミングベルト19の巻き取り及び繰り出しにより昇降体34の昇降を行う懸垂機構10について詳細に説明する。図4に示すように、懸垂機構10は、4つの懸垂モジュール25a〜25dにより構成され、懸垂モジュール25aのみが通信・給電部50を有することを除けば、各懸垂モジュール25a〜25dは、全て同一の構成である。各懸垂モジュール25a〜25dは、ドラム駆動モータ17、駆動軸22、ドラム18、固定部材26、タイミングベルト19、タイミングプーリ23により構成される。タイミングベルト19の巻き取り及び繰り出しは、巻き取り及び繰り出し速度を一定に制御するため、駆動モータ32の回転によりプーリ駆動軸43に軸止されたタイミングプーリ23により実行される。ドラム駆動モータ17はタイミングプーリ23とドラム18間のタイミングベルト19に一定張力を付加させながらタイミングベルト19を巻き取る。また、タイミングベルト19を繰り出す場合は、図示しない電磁ブレーキでタイミングプーリ23とドラム18間のタイミングベルト19に一定張力を付加させながらタイミングベルト19を繰り出す。
次に、上述した本実施形態に係るOHT搬送台車1の動作について説明する。OHT搬送台車1は、レール3上を、FOUP40を把持した状態で目的地ポートまで走行する。目的地ポートに到着後、4つの懸垂モジュール25a〜25dによりタイミングベルト19を繰り出し、FOUP40をポート台上に載置する。続いて、通信・給電部50を介して、台車本体1aから昇降体34に内設されたグリッパ開閉モータ47に電力が供給され、昇降体34の先端に設けられたグリッパ39の開動作を行う。グリッパ39の開動作終了は、昇降体34の制御回路46からタイミングベルト19に内封された信号線体13aに伝わり、通信・給電部50を介して、信号線13bから懸垂機構10の制御回路16に伝えられる。そして、懸垂機構10は、駆動モータ32とドラム駆動モータ17を駆動させて、タイミングベルト19を巻き上げる。昇降体34を最上部まで巻き上げた後、OHT搬送台車1は次の目的ポートに向かい、レール3上の走行を開始する。
このように、本実施形態に係るOHT搬送台車1によると、OHT搬送台車1の台車本体1aを懸垂機構10(即ち、台車本体1a)と昇降体34との間の通信・給電部50において、信号を双方向に伝える通信用導線(信号線)13a、13bと電力を伝える給電用導線(動力線)14a、14bとが独立して設けられている。そして、タイミングベルト19に内封されて一端が昇降体34に搭載された制御回路46に接続されると共に他端が駆動軸22に軸止めされる回動基板5上に実装される少なくとも一対の発光素子9Nと受光素子11Mとからなる光学素子モジュール6a、6bに接続される信号線13aと、懸垂機構10に設置されて一端が懸垂機構10に搭載された電源を有する制御回路16に接続されると共に他端が回動基板5と対向する位置に設置された固定基板4上に実装される少なくとも一対の発光素子8Mと受光素子12Nとからなる光学素子モジュール7a、7bに接続される信号線13bと、により構成される信号線13が、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6b及び固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bによる光通信を介して信号の送受信を行う。従って、光通信により非接触で信号を送受信することにより、スリップリング方式で問題となるスリップリングやブラシの汚れ、変形、摩擦などによって誘発される接触不良のトラブルを回避することができ、また、ブラシ接触に起因する通信ノイズも発生しないため、安定した信頼性の高い通信を行うことができる。尚、タイミングベルト19に内封されて昇降体34に接続される導電線14aと、懸垂機構10に搭載された電源を有する制御回路16に接続される導電線14bと、により構成される動力線14は、スリップリングモジュール20による従来技術に基づいたスリップリング方式による電気結合方式を用いることにより、懸垂機構10に搭載された電源を有する制御回路16から昇降体34内のグリッパ開閉用モータ47へ給電を行うことができる。
また、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの発光素子9N及び受光素子11Mと、固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの発光素子8M及び受光素子12Nとにより、双方向光通信を実現することができる。また、回転基板5上の2つの光学素子モジュール6a、6bと固定基板4上の2つの光学素子モジュール7a、7bとが並列回路により実装されることにより、いずれかの回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bと固定基板4の光学素子モジュール7a、7bとが通信不能な状態にあった場合に他の1つ以上の回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bと固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bを通信に使用することができ、より安定した信頼性の高い通信を行うことができる。
更に、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6b及び固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bは、防塵対策のために周囲を保護カバーなどで覆われて外界からの光が遮断された環境にある台車本体1aの懸垂機構10内に設置されており、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの発光素子9Nが放射する光が懸垂機構10内の介在物(スリップリングモジュール20やパワー配線カバー42など)で反射されて回転基板5上の光学素子モジュール6a、6b自身の受光素子11Mに入射されたり、固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの発光素子8Mが放射する光が懸垂機構10内で反射されて固定基板4上の光学素子モジュール7a、7b自身の受光素子12Nに入射されたりすることにより、通信が混乱する可能性がある。従って、これにより、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの発光素子9Nが放射する光の波長と固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの発光素子8Mが放射する光の波長とが異なるように設定するとともに、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの発光素子9Nが放射する光の波長を固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの受光素子12Nが検出でき、固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの発光素子8Mが放射する光の波長を回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの受光素子11Mが検出できるように形成することにより、通信の混乱を防止し、より確実な双方向光通信を保証することができる。
以上、本発明は、上記の好ましい実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされる。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。また、具体例は、本発明の構成を例示したものであり、本発明を限定するものではない。
例えば、上述の実施形態に係るOHT搬送台車1について、図1に示す回転基板5と固定基板4、及び、これら両者間に存在し、光路を遮る障害物の表面を黒体化処理することが望ましい。これにより、回転基板5上の光学素子モジュール6a、6bの発光素子9Nの放射する光及び固定基板4上の光学素子モジュール7a、7bの発光素子8Mの放射する光の反射面となりうる全ての表面を黒体化することにより、反射光を皆無にでき、光学素子モジュール6a、6b、7a、7b内に実装された発光素子の放射光を同一の光学素子モジュール6a、6b、7a、7b内に実装された受光素子が検知する通信障害を防止することができる。尚、かかる場合は、同一の光学素子モジュール6a、6b、7a、7bに実装される発光素子と受光素子の特性に関して、上述のように発光素子の放射する光の波長と受光素子の受光できる光の波長とが異なる波長となる素子を選択しても良いし、光素子の放射する光の波長と受光素子の受光できる光の波長とが同じ波長となる素子を選択しても良い。
また、上述の実施形態に係るOHT搬送台車1の昇降体34には、各種センサ(図示せず)等が設けられていても良い。そして、動力線14aの一端を昇降体34の各種センサ等に接続し、動力線14b及びスリップリングモジュール20を介して、懸垂機構10に搭載された制御回路16から給電されるように構成してよい。また、信号線13aの一端を各種センサ等に接続し、信号線13b及び光学素子モジュール6a、6b、7a、7bを介して、懸垂機構10に搭載された制御回路16との間で双方向の通信が行えるように構成してよい。
更に、上述の実施形態においては、OHT搬送台車1について本発明を適用したがそれに限らず、被搬送物を懸架状態で把持する昇降体を有する懸垂型搬送台車に対して本発明を適用することができる。また、OHT搬送台車1は4つの懸垂モジュール25a〜25d(即ち、タイミングベルト19)を有しているが4つ限らず、1つ以上の懸垂モジュール(即ち、タイミングベルト19)有していてよい。
本実施形態に係るOHT搬送台車の通信・給電部を示す概略図であり、(a)は回転基板上に実装された光学素子モジュールから固定基板上に実装された光学素子モジュールに信号を伝達する場合であり、(b)は固定基板上に実装された光学素子モジュールから回転基板上に実装された光学素子モジュールに信号を伝達する場合である。 本実施形態に係るOHT搬送台車の通信用導線について説明する回路図である。 本実施形態に係るOHT搬送台車の通信用導線の光学素子モジュールについて説明するブロック図である。 本実施形態に係るOHT搬送台車の懸垂機構の上面図である。 本実施形態に係るOHT搬送台車を示す側面図である。 従来のOHT搬送台車の制御回路とタイミングベルト内部に埋め込まれた導電線の電気接続の説明図である。 従来のOHT搬送台車を示す側面図である。
符号の説明
1 OHT搬送台車(搬送台車)
1a 台車本体
3 レール(軌道)
6a 光学素子モジュール
6b 光学素子モジュール
7a 光学素子モジュール
7b 光学素子モジュール
8M 発光素子
9N 発光素子
10 懸垂機構
11M 受光素子
12N 受光素子
13 信号線(通信用導線)
13a 信号線(通信用導線)
13b 信号線(通信用導線)
14 動力線(給電用導線)
14a 動力線(給電用導線)
14b 動力線(給電用導線)
16 制御回路
19 タイミングベルト(懸垂ベルト)
20 スリップリングモジュール(介在物)
22 駆動軸
34 昇降体
39 グリッパ(把持機構)
40 FOUP(被搬送物)
42 パワー配線カバー(介在物)
46 制御回路
47 グリッパ開閉用モータ
50 通信・給電部

Claims (4)

  1. 天井に敷設された軌道上を走行する台車本体に設置され、モータにより回転駆動する駆動軸に取り付けられて前記台車本体から垂下された懸垂ベルトを備える懸垂機構と、
    被搬送物を把持機構により懸架状態で把持し、前記懸垂ベルトを巻き取り、繰り出しすることにより、懸垂、昇降される昇降体と、
    前記台車本体と前記昇降体との間の通信及び給電を行う通信・給電部と、
    を備え、
    前記通信・給電部は、
    前記懸垂ベルトに内封されて前記昇降体に接続される導電線と、前記台車本体に搭載された制御回路に接続される導電線とが、電気的に結合されて電力供給を行う給電用導線と、
    前記懸垂ベルトに内封されて一端が前記昇降体に接続されると共に他端が前記駆動軸に軸止めされる回動基板上に実装される少なくとも一対の発光素子と受光素子とからなる光学素子モジュールに接続される導電線と、前記台車本体に設置されて一端が前記台車本体に搭載された制御回路に接続されると共に他端が前記回動基板と対向する位置に設置された固定基板上に実装される少なくとも一対の発光素子と受光素子とからなる光学素子モジュールに接続される導電線とが、前記回転基板上の光学素子モジュール及び前記固定基板上の光学素子モジュールによる光通信を介して信号の送受信を行う通信用導線と、
    を独立して有することを特徴とする搬送台車。
  2. 前記回転基板上の光学素子モジュール及び前記固定基板上の光学素子モジュールは、それぞれ、並列回路を形成して複数個実装され、いずれか1つ以上の前記回転基板上の光学素子モジュール及びいずれか1つ以上の前記固定基板上の光学素子モジュールが常に光通信可能な位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の搬送台車。
  3. 前記回転基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光の波長と、前記固定基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光の波長が互いに異なり、且つ、前記回転基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光の波長を前記固定基板上の光学素子モジュールの受光素子が検出でき、前記固定基板上の光学素子モジュールの発光素子が放射する光の波長を前記回転基板上の光学素子モジュールの受光素子が検出できるように形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送台車。
  4. 複数個の前記回転基板上の光学素子モジュール及び前記固定基板上の光学素子モジュールの光学素子及び受光素子の表面を除く部位の表面と、複数個の前記回転基板上の光学素子モジュールと前記固定基板上の光学素子モジュールとの間に存在する介在物の表面と、に黒化処理を施すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の搬送台車。

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