JP2006335159A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、耐摩耗性や操縦安定性を損なうことなく、転がり抵抗及び耐パンク性を低減することができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 路面と接するトレッド部と、複数の並列するコードをゴムで被覆した少なくとも2層のベルト層と、一対のビードトゥとを有する空気入りタイヤであって、点Bからトレッド表面までタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さは、タイヤ赤道線における最短ベルト層からトレッド表面までの長さより短く、タイヤ幅方向長さが最も長いベルト層である最長ベルト層の端部よりタイヤ幅方向内側から延び、タイヤ径方向最内側のベルト層よりタイヤ径方向内側に配置される補強層を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、路面と接するトレッド部と、複数の並列するコードをゴムで被覆した少なくとも2層のベルト層と、一対のビードトゥとを有する空気入りタイヤに関する。
従来、転がり抵抗が低減された空気入りタイヤの開発がなされている(例えば、特許文献1参照)。
この転がり抵抗を低減させる方法として、近年においては、トレッド部に使用されるゴムのtanδを低減させる方法、トレッド部のゲージを限界まで薄くする方法等が考えられている。
また、一方で、トレッド部の端部からショルダー部までのベルト層が配置されていない領域に、釘等が刺さることによって発生するパンクを抑制することが求められている。
特開2002−205513号公報
しかしながら、トレッド部に使用されるゴムのtanδを低減させる方法を用いると、耐摩耗性や操縦安定性を損なう恐れがあるという問題があった。
また、トレッド部のゲージを限界まで薄くする方法を用いると、トレッド部において耐摩耗性を損なう恐れがあるという問題があった。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑み、耐摩耗性や操縦安定性を損なうことなく、転がり抵抗及び耐パンク性を低減することができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、路面と接するトレッド部と、複数の並列するコードをゴムで被覆した少なくとも2層のベルト層と、一対のビードトゥとを有する空気入りタイヤであって、回転軸芯を含む断面において、タイヤ幅方向長さが最も短いベルト層である最短ベルト層のタイヤ幅方向端部を点Bとした場合、点Bからトレッド表面までタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さは、タイヤ赤道線における最短ベルト層からトレッド表面までの長さより短く、タイヤ幅方向長さが最も長いベルト層である最長ベルト層の端部よりタイヤ幅方向内側から延び、タイヤ径方向最内側のベルト層よりタイヤ径方向内側に配置される補強層を備えることを特徴とする空気入りタイヤであることを要旨とする
かかる特徴によれば、耐摩耗性や操縦安定性を損なうことなく、転がり抵抗及び耐パンク性を低減することができる。
具体的には、転がり抵抗の多くは、トレッド部を構成するゴムの歪みエネルギーロスによるものである。このトレッド部を構成するゴムの歪みエネルギーロスは、トレッド部のタイヤ赤道線付近においてはタイヤ周方向のせん断変形によるものが大きく、トレッド部の端部付近においてはタイヤ幅方向のせん断変形によるものが大きいことが分かっている。即ち、トレッド部のタイヤ赤道線付近においてはタイヤ周方向のせん断変形を緩和し、トレッド部の端部付近においてはタイヤ幅方向のせん断変形を緩和することが効果的である。
ここで、まず、トレッド部の端部付近においてタイヤ幅方向のせん断変形を緩和するために、本発明のように、点Bからトレッド表面までタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さを、タイヤ赤道線における最短ベルト層からトレッド表面までの長さより短くすることにより、トレッド部のタイヤ赤道線付近よりもトレッド部の端部付近の方が薄くなることによってトレッド部の端部付近のタイヤ幅方向剛性を増大させることができ、より効果的にタイヤ幅方向におけるせん断変形を低減することができる。また、上記のように、トレッド部の端部付近が薄くなることにより、トレッド部のタイヤ赤道線付近の偏芯がより増加し、より効果的にトレッド部のタイヤ赤道線付近のタイヤ周方向におけるせん断変形をも低減することができる。
また、タイヤ幅方向長さが最も長いベルト層である最長ベルト層の端部よりタイヤ幅方向内側から延び、タイヤ径方向最内側のベルト層よりタイヤ径方向内側に配置される補強層を備えるため、ショルダー部が釘等を踏んだ場合においても、パンクし難くすることができる。また、大舵角域等のショルダー部が接地する場合においても、ショルダー部の剛性を十分に確保することができる。
また、断面において、タイヤ最大幅となるタイヤ表面を点Qとし、一対の点Qを結ぶ線分を線分SWとした場合、補強層は、線分SW付近まで延びることが好ましい。補強層が、線分SW付近まで延びるため、ショルダー部がパンクすることをより効果的に防ぐことができる。
また、補強層は、複数の並列するスチールコードをゴムで被覆したものであり、スチールコードは、タイヤ周方向に対して75〜90°傾斜していることが好ましい。補強層が、複数の並列するスチールコードをゴムで被覆したものであり、スチールコードが、タイヤ周方向に対して75〜90°傾斜しているため、プライ角度と略同一となり、層間せん断歪がほとんど増加せず、これに伴って転がり抵抗もほとんど増加しない。
また、断面において、点Bと点Qとを結ぶ線分を線分BQとした場合、線分BQと線分SWとが交差する角度は、50°以下であることが好ましい。線分BQと線分SWとが交差する角度が、50°以下であるため、少なくとも2層積層されているベルト層の交錯幅を狭くすることができる。これにより、従来と比較して、トレッド部とサイドウォール部との間であるショルダー部の変形を大きくし、タイヤの撓み量を増加させることにより、トレッド部のタイヤ赤道線付近におけるタイヤ周方向のせん断変形による歪みエネルギーロスを減少させ、転がり抵抗を減少させることができる。また、このような形状を用いることにより、トレッド部に使用されるゴムのtanδを低減させる方法や、トレッド部のゲージを限界まで薄くする方法等を用いる場合と異なり、耐久性や耐摩耗性を損なうことなく、転がり抵抗を低減することができる。
また、断面において、タイヤ赤道線におけるタイヤ径方向幅分タイヤ径方向外側に隔てて線分BQと平行に延びる直線を直線BQ2とした場合、タイヤ外輪郭線は、直線BQ2よりタイヤ径方向内側に位置することが好ましい。タイヤ外輪郭線が、直線BQ2よりタイヤ径方向内側に位置するため、直線BQよりタイヤ径方向外側に位置する空気入りタイヤの部位を薄くすることができる。これにより、トレッド部のタイヤ赤道線付近の偏芯をより増加させることができ、より効果的にトレッド部のタイヤ赤道線付近におけるタイヤ周方向のせん断変形を抑制することができる。
また、上記のような構造にすることにより、直線BQよりタイヤ径方向外側に位置する空気入りタイヤの部位が荷重負荷時において撓むが、ベルト層が該部位に配置されていないため、ベルト層の幅方向への縮みによって発生するタイヤ幅方向のせん断変形による歪みエネルギーロスを減少させることができる。
また、断面において、点Bからトレッド表面までタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さは、タイヤ赤道線における最短ベルト層からトレッド表面までの長さの85%以下であることが好ましい。点Bからトレッド表面までタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さが、タイヤ赤道線における最短ベルト層からトレッド表面までの長さの85%以下であるため、さらに効果的にタイヤ幅方向におけるせん断変形を低減することができる。
また、断面において、ビードトゥを通って線分SWと平行に延びる直線を直線Mとし、タイヤ赤道線におけるトレッド表面から直線Mまでの線分を線分SHとした場合、点Qから直線Mまでタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さは、線分SHの長さの55%以下であることが好ましい。点Qから直線Mまでタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さが、線分SHの長さの55%以下であるため、大舵角域において、サイドウォール部が接地することを抑制することができる。
断面において、タイヤ赤道線を中心として線分SWの80%の位置を点Kとし、タイヤ赤道線におけるトレッド表面から直線Mまでの線分を線分SHとした場合、点K上であり、トレッド表面から直線Mまでタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さは、線分SHの長さの85%以下であることが好ましい。点K上であり、トレッド表面から直線Mまでタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さが、線分SHの長さの85%以下であるため、トレッド部の端部付近の位置を従来よりもタイヤ径方向内側にすることができ、ベルト層の交錯幅を狭くすることができる。これにより、従来と比較して、ショルダー部の変形を大きくし、タイヤの撓み量を増加させるため、トレッド部のタイヤ赤道線付近におけるタイヤ周方向のせん断変形による歪みエネルギーロスを減少し、転がり抵抗を減少させることができる。
また、断面において、タイヤ赤道線から点Bまでの領域におけるタイヤ外輪郭線とタイヤ内輪郭線とは、線分SWと略平行であることが好ましい。また、断面におけるタイヤ外輪郭線とタイヤ内輪郭線との間の領域である上部領域において、タイヤ径方向長さが最も長い位置とタイヤ径方向長さが最も短い位置とのタイヤ径方向長さの差は、タイヤ赤道線における最短ベルト層からトレッド表面までの長さの50%以下であることが好ましい。空気入りタイヤの内面が丸くなっていると、トレッド部のタイヤ赤道線付近のみが接地するような接地形状となるため、トレッド部のタイヤ赤道線付近の摩耗がトレッド部の端部付近に比べて促進してしまう。そこで、タイヤ外輪郭線とタイヤ内輪郭線とが線分SWと略平行であり、上部領域において、タイヤ径方向長さが最も長い位置とタイヤ径方向長さが最も短い位置とのタイヤ径方向長さの差は、タイヤ赤道線における最短ベルト層からトレッド表面までの長さの50%以下であることによって、空気入りタイヤの内面を平らにし、接地形状を適正化するため、トレッド部における摩耗を均一にすることができる。
本発明によれば、耐摩耗性や操縦安定性を損なうことなく、転がり抵抗及び耐パンク性を低減することができる。
[実施形態1]
以下において、本実施形態に係る空気入りタイヤ1について説明する。
図1は、本実施形態における空気入りタイヤ1を示す断面図である。なお、同図は、空気入りタイヤ1において、タイヤ赤道線CLより一方のみを示している。
同図に示すように、空気入りタイヤ1は、トレッド部2と、ベルト層3と、サイドウォール部4と、ビードトゥ5と、補強層7とから構成されている。
トレッド部2は、路面と接する厚いゴム層であり、後述するベルト層3等を保護するためのものである。
ベルト層3は、複数の並列するコードをゴムで被覆したものであり、トレッド部2のタイヤ径方向(矢印R方向)内側に配置されている。なお、このベルト層3は、タイヤ幅方向W長さが最も短い最短ベルト層3aと、タイヤ幅方向W長さが最も長い最長ベルト層3bとの少なくとも2層からなる。
また、回転軸芯を含む断面において、最短ベルト層3aのタイヤ幅方向端部を点Bとした場合、点Bからトレッド表面までタイヤ赤道線CLと平行に延びる線分の長さは、タイヤ赤道線CLにおける最短ベルト層3aからトレッド表面までの長さより短い。
ここで点Bからトレッド表面までタイヤ赤道線CLと平行に延びる線分とは、同図におけるGBであり、タイヤ赤道線CLにおける最短ベルト層3aからトレッド表面までとは、同図におけるGAである。
なお、同図において、最短ベルト層3aが最長ベルト層3bよりもタイヤ径方向外側に配置されているが、これに限定されるものではなく、逆に配置されていてもよい。
サイドウォール部4は、トレッド部2のタイヤ幅方向(矢印W方向)両端に形成されている一対の壁面である。
ビードトゥ5は、空気入りタイヤ1をリム(図示せず)に固定するための一対のビード部におけるタイヤ径方向R最内側の部位である。
補強層7は、回転軸芯を含む断面において、最長ベルト層3bの端部よりタイヤ幅方向内側から延び、タイヤ径方向最内側のベルト層3よりタイヤ径方向内側に配置され、トレッド部2の端部からサイドウォール部4までを補強するためのものである。
また、この補強層7は、タイヤ最大幅となるタイヤ表面を点Qとし、一対の点Qを結ぶ線分を線分SWとした場合、線分SW付近まで延びることが好ましい。
なお、所定の内圧が充填され、所定のリムに組まれ、最大荷重の80%の荷重が負荷されている場合において、補強層の接地幅の最小値は、トレッド接地幅の105%である。
ここで、所定の内圧とは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2004年度版の最大負荷能力に対応する空気圧であり、所定のリムとは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2004年度版規定のリムである。
また、タイヤ最大幅となるタイヤ表面とは、空気入りタイヤ1におけるタイヤ幅方向長さが最も長い位置のタイヤ表面である。
ここで、線分SW付近とは、線分SWを基準としてタイヤ径方向にセクションハイトの±10%の範囲内である。
なお、補強層7は、図2に示すように、複数の並列するスチールコード70をゴムで被覆したものであり、スチールコード70は、タイヤ周方向(矢印S方向)に対して75〜90°(同図において、角度θ)傾斜している。
[実施形態2]
以下において、本実施形態に係る空気入りタイヤ1について説明する。
図3は、本実施形態における空気入りタイヤ1を示す断面図である。なお、同図は、空気入りタイヤ1において、タイヤ赤道線CLより一方のみを示している。
同図に示すように、空気入りタイヤ1は、トレッド部2と、ベルト層3と、サイドウォール部4と、ビードトゥ5とから構成されている。
トレッド部2、ベルト層3、サイドウォール部4及びビードトゥ5については、実施形態1と重複するため、説明を省略する。
また、同図に示すように、空気入りタイヤ1において、点Bと点Qとを結ぶ線分を線分BQとした場合、線分BQと線分SWとが交差する角度(同図において、角度θ)は、50°以下である。
角度θが50°以下、即ち、従来よりも小さいため、2層積層されているベルト層3の交錯幅が狭くなる。これにより、図4に示すように、本発明の空気入りタイヤ1は、従来の空気入りタイヤ10と比較して、トレッド部2の端部付近の変形が大きくなり、空気入りタイヤ1の撓み量(同図において、撓みL)が増加することによって、トレッド部2のタイヤ赤道線CL付近におけるタイヤ周方向のせん断変形による歪みエネルギーロスを減少し、転がり抵抗を減少させることができる。
また、2層積層されているベルト層3の交錯幅が狭くなるため、図5に示すように、ベルト張力がトレッド部2のタイヤ赤道線CL付近に集中することで、従来の空気入りタイヤ10よりもトレッド部2のタイヤ赤道線CL付近のタイヤ周方向変形を抑制することができる。
なお、角度θは、20°以上であることが好ましい。角度θが20°より小さいと、ベルト交錯幅が狭くなりすぎ、操縦安定性が悪化する場合がある。
また、断面において、タイヤ赤道線CLにおけるタイヤ径方向幅分タイヤ径方向外側に隔てて線分BQと平行に延びる直線を直線BQ2とした場合、タイヤ外輪郭線は、直線BQ2よりタイヤ径方向内側に位置する。
ここで、タイヤ赤道線CLにおけるタイヤ径方向幅分とは、図3におけるGCであり、このGCとFとが同一の幅を有している。
また、点Bからトレッド表面までタイヤ赤道線CLと平行に延びる線分の長さは、タイヤ赤道線CLにおける最短ベルト層3aからトレッド表面までの長さの85%以下である。
なお、GBの長さは、GAのタイヤ径方向長さの50%以上であることが好ましい。GBの長さが、GAのタイヤ径方向長さの50%より小さいと、ショルダー部の耐摩耗性が悪化する場合がある。
また、ビードトゥ5を通って線分SWと平行に延びる直線を直線Mとし、タイヤ赤道線CLにおけるトレッド表面から直線Mまでの線分を線分SHとした場合、点Qから直線Mまでタイヤ赤道線CLと平行に延びる線分の長さは、線分SHの長さの55%以下である。
ここで、点Qから直線Mまでタイヤ赤道線CLと平行に延びる線分とは、同図において、QHである。
なお、QHの長さは、線分SHの長さの30%以上であることが好ましい。QHの長さが、線分SHの長さの30%より小さいと、リムフィット性が悪化する場合がある。
なお、点Bからトレッド表面までタイヤ赤道線CLと平行に延びる線分の長さが、タイヤ赤道線CLにおける最短ベルト層3aからトレッド表面までの長さの85%以下であり、また、点Qから直線Mまでタイヤ赤道線CLと平行に延びる線分の長さが、線分SHの長さの55%以下であることにより、トレッド部2の端部付近から点Qにかけてのカーカスラインの曲率半径が大きくなる。これにより、図6に示すように、トレッド部の端部付近から点Qにかけての位置(同図において、位置S)のプライ張力が増加するため、横剛性の低下が抑制され、操縦安定性の悪化をも抑制することができる。
また、タイヤ赤道線CLを中心として線分SWの80%の位置を点Kとし、タイヤ赤道線CLにおけるトレッド表面から直線Mまでの線分を線分SHとした場合、点K上であり、トレッド表面から直線Mまでタイヤ赤道線CLと平行に延びる線分の長さは、線分SHの長さの85%以下である。
ここで、点K上であり、トレッド表面から直線Mまでタイヤ赤道線CLと平行に延びる線分とは、同図において、PHである。
なお、PHの長さは、線分SHの長さの60%以上であることが好ましい。PHの長さが、線分SHの長さの60%より小さいと、タイヤのエアボリュームが小さくなり、耐久性が悪化する場合がある。
また、タイヤ赤道線CLから点Bまでの領域におけるタイヤ外輪郭線とタイヤ内輪郭線とは、線分SWと略平行である。
ここで、略平行とは、タイヤ外輪郭線及びタイヤ内輪郭線の線分SWに対する角度が、±10°の範囲内である。
また、タイヤ外輪郭線とタイヤ内輪郭線との間の領域である上部領域6において、タイヤ径方向長さが最も長い位置とタイヤ径方向長さが最も短い位置とのタイヤ径方向長さの差は、タイヤ赤道線CLにおける最短ベルト層3aからトレッド表面までの長さの50%以下である。
なお、上部領域6において、タイヤ径方向長さが最も長い位置とタイヤ径方向長さが最も短い位置とのタイヤ径方向長さの差は、転がり抵抗と耐摩耗性とを両立するため、タイヤ赤道線CLにおける最短ベルト層3aからトレッド表面までの長さの15〜35%であることが好ましい。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態1及び実施形態2を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。
具体的には、実施形態1及び実施形態2をそれぞれ単独で説明したが、これに限定されるものではなく、実施形態1及び実施形態2を組み合わせてもよい。
この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
次に、本発明の効果を更に明確にするために、比較例及び本発明が適用された実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った試験結果について説明する。なお、空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ:225/40ZR18
・ 内圧条件:230kPa
・ 荷重条件:4.0kN
ここで、比較例に係る空気入りタイヤは、図7に示すように、角度θが53°、PHの長さが線分SHの長さの90%、QHの長さが線分SHの長さの57%であり、GBの長さがタイヤ赤道線における最短ベルト層からトレッド表面までの長さの86%であった。
また、本発明が適用された実施例1に係る空気入りタイヤは、図3に示すように、角度θが35°、PHの長さが線分SHの長さの77%、QHの長さが線分SHの長さの46%であり、GBの長さがタイヤ赤道線における最短ベルト層からトレッド表面までの長さの70%であった。
また、本発明が適用された実施例2に係る空気入りタイヤは、図8に示すように、角度θが35°、PHの長さが線分SHの長さの77%、QHの長さが線分SHの長さの46%であり、GBの長さがタイヤ赤道線における最短ベルト層からトレッド表面までの長さの70%であり、タイヤ周方向に対して90°傾斜しているスチールコードをゴムで被覆した補強層が配置されていた。
この比較例及び実施例に係る空気入りタイヤの耐パンク性、操縦安定性、転がり抵抗、及び耐摩耗性についての結果を表1に示す。
Figure 2006335159
<耐パンク性>
各空気入りタイヤをドラム試験機に装着し、それぞれの空気入りタイヤにおけるトレッド接地端からショルダー部にかけての領域が釘等を踏んだ場合の比較例に係る空気入りタイヤの耐パンク性を“100”とし、実施例に係る空気入りタイヤの耐パンク性を指数表示した。なお、指数が大きいほど、耐パンク性に優れることを示す。
この結果、補強層が配置されている実施例2に係る空気入りタイヤは、比較例に係る空気入りタイヤより、耐パンク性に優れていることが分かった。
<操縦安定性>
各空気入りタイヤをテスト車両に装着し、ドライサーキットでの各種の走行を行った際の操縦安定性をプロドライバーにて評価し、比較例に係る空気入りタイヤの操縦安定性を“100”とし、実施例に係る空気入りタイヤの操縦安定性を指数表示した。なお、指数が大きいほど、操縦安定性に優れることを示す。
この結果、実施例に係る空気入りタイヤは、比較例に係る空気入りタイヤの操縦安定性を、ほぼ維持していることが分かった。
<転がり抵抗>
各空気入りタイヤをドラム試験機に装着し、速度80km/hで走行したときの比較例に係る空気入りタイヤの転がり抵抗を“100”とし、実施例に係る空気入りタイヤの転がり抵抗を指数表示した。なお、指数が小さいほど、転がり抵抗が小さいことを示す。
この結果、実施例に係る空気入りタイヤは、比較例に係る空気入りタイヤより、転がり抵抗を低下させていることが分かった。
<耐摩耗性>
各空気入りタイヤをドラム試験機に装着し、2000km走行した後の比較例に係る空気入りタイヤの耐摩耗性を“100”とし、実施例に係る空気入りタイヤの耐摩耗性を指数表示した。なお、指数が大きいほど、耐摩耗性に優れていることを示す。
この結果、実施例に係る空気入りタイヤは、比較例に係る空気入りタイヤの耐摩耗性を、ほぼ維持していることが分かった。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤを示す断面図である。 本発明の実施形態に係るベルト層を示す図である。 本発明の実施形態2に係る空気入りタイヤを示す断面図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤと従来の空気入りタイヤとの比較を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのベルト張力を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのプライ張力を示すグラフである。 実施例における比較例1の空気入りタイヤを示す断面図である。 実施例における実施例2の空気入りタイヤを示す断面図である。
符号の説明
1…空気入りタイヤ
2…トレッド部
3…ベルト層
3a…最短ベルト層
3b…最長ベルト層
4…サイドウォール部
5…ビードトゥ
6…上部領域
7…補強層
70…スチールコード

Claims (10)

  1. 路面と接するトレッド部と、複数の並列するコードをゴムで被覆した少なくとも2層のベルト層と、一対のビードトゥとを有する空気入りタイヤであって、
    回転軸芯を含む断面において、タイヤ幅方向長さが最も短い前記ベルト層である最短ベルト層のタイヤ幅方向端部を点Bとした場合、
    前記点Bからトレッド表面までタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さは、タイヤ赤道線における前記最短ベルト層からトレッド表面までの長さより短く、
    タイヤ幅方向長さが最も長い前記ベルト層である最長ベルト層の端部よりタイヤ幅方向内側から延び、タイヤ径方向最内側の前記ベルト層よりタイヤ径方向内側に配置される補強層を備えることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記断面において、タイヤ最大幅となるタイヤ表面を点Qとし、一対の前記点Qを結ぶ線分を線分SWとした場合、
    前記補強層は、前記線分SW付近まで延びることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記補強層は、複数の並列するスチールコードをゴムで被覆したものであり、
    前記スチールコードは、タイヤ周方向に対して75〜90°傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記断面において、前記点Bと前記点Qとを結ぶ線分を線分BQとした場合、
    前記線分BQと前記線分SWとが交差する角度は、50°以下であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記断面において、タイヤ赤道線におけるタイヤ径方向幅分タイヤ径方向外側に隔てて前記線分BQと平行に延びる直線を直線BQ2とした場合、
    タイヤ外輪郭線は、前記直線BQ2よりタイヤ径方向内側に位置することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記断面において、前記点Bからトレッド表面までタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さは、タイヤ赤道線における前記最短ベルト層からトレッド表面までの長さの85%以下であることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記断面において、前記ビードトゥを通って前記線分SWと平行に延びる直線を直線Mとし、タイヤ赤道線におけるトレッド表面から前記直線Mまでの線分を線分SHとした場合、
    前記点Qから前記直線Mまでタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さは、前記線分SHの長さの55%以下であることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記断面において、タイヤ赤道線を中心として前記線分SWの80%の位置を点Kとし、前記ビードトゥを通って前記線分SWと平行に延びる直線を直線Mとし、タイヤ赤道線におけるトレッド表面から前記直線Mまでの線分を線分SHとした場合、
    前記点K上であり、トレッド表面から前記直線Mまでタイヤ赤道線と平行に延びる線分の長さは、前記線分SHの長さの85%以下であることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記断面において、タイヤ赤道線から前記点Bまでの領域におけるタイヤ外輪郭線とタイヤ内輪郭線とは、前記線分SWと略平行であることを特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記断面における前記タイヤ外輪郭線と前記タイヤ内輪郭線との間の領域である上部領域において、タイヤ径方向長さが最も長い位置とタイヤ径方向長さが最も短い位置とのタイヤ径方向長さの差は、タイヤ赤道線における前記最短ベルト層からトレッド表面までの長さの50%以下であることを特徴とする請求項2乃至請求項9のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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