JP2006334532A - 濃縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルカリ性または酸性の不凝縮ガスが溶解している工業排水等の水溶液から、再利用可能なアルカリ性水溶液または酸性水溶液を回収することができる濃縮装置を提供する。
【解決手段】不凝縮ガスの水溶液が貯留される密閉型の蒸発室11と、蒸発室11内に設けられる複数の伝熱管25と、複数の伝熱管の両端にそれぞれ接続される第1のヘッダ21及び第2のヘッダ22と、蒸発室11に貯留される水溶液を伝熱管25の外表面に供給する供給手段と、蒸発室11内にて発生する水蒸気と不凝縮ガスとの混合ガスを圧縮昇温して第1のヘッダ21に導く圧縮機30とを備えた濃縮装置であって、第1のヘッダ21内は、仕切部材28により仕切られて回収液貯留空間23および混合ガス導入空間24が形成されており、圧縮機30から導かれる混合ガスから生成される凝縮水を回収可能に構成されている濃縮装置1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、濃縮装置に関する。
従来、有害なアンモニアのようなアルカリ性の不凝縮ガスや、塩化水素のような酸性の不凝縮ガスが溶解している工業排水等の水溶液を濃縮処理することによってアルカリ性または酸性の不凝縮ガスを除去する装置として、例えば、特許文献1に開示されているような装置が知られている。
この特許文献1に開示されている濃縮装置は、図6に示すように、蒸発室101および間接式加熱管102を有する蒸発器103と、圧縮機104と、噴射ノズル105を有する中和手段106とを備えており、蒸発室101の上部と圧縮機104の低圧側104aとが管路120にて接続しており、圧縮機104の高圧側104bと中和手段106とが管路121を介して接続している。また、中和手段106と間接式加熱器102とが管路122を介して接続している。
蒸発室101内の底部は、アルカリ性又は酸性の不凝縮ガスが溶解している工業排水などの水溶液を貯留する貯留部を構成しており、蒸発室101内の上部には、循環ポンプ123a付きの管路123を介して蒸発室101内の底部に貯留されている水溶液を後述する伝熱管110の外表面に散布する散布ノズル111が設けられている。
間接式加熱管102は、相互に間隔をおいて対向配置される一対のヘッダ107,108と、この両ヘッダ107,108間を連通自在に架設される複数の伝熱管110とを備えている。また、複数の伝熱管110は、蒸発室101内に配置されるように構成されている。
図6に示す濃縮装置100を用いて、例えばアルカリ性不凝縮ガスであるアンモニアが溶解している水溶液を処理するには、まず、循環ポンプ123a付き管路123を介して蒸発室101の底部から汲みだした水溶液を散布ノズル111にて間接式加熱管102の伝熱管110の外表面に散布して、水溶液を蒸発させて水蒸気とアンモニアガスとの混合ガスを生成する。そして、この混合ガスを圧縮機104に導き、圧縮昇温した後に、中和手段106において、混合ガスに対して噴射ノズル105から中和溶液を噴射することにより、混合ガスに含まれるアンモニアガスを中和反応によって除去する。その後、水蒸気を間接式加熱管102に導き、伝熱管110における熱交換作用によって水蒸気を凝縮水に変換して、ポンプ付き管路124を介して凝縮水を回収することにより行う。
特開平7―24202号公報
しかしながら、上述したような濃縮装置を用いて、例えば、アルカリ性不凝縮ガスであるアンモニアが溶解している工業排水などの水溶液の濃縮処理を行う場合、水蒸気とアンモニアガスとの混合ガスに対して噴射ノズルから中和溶液を噴射することにより、混合ガスに含まれるアンモニアガスを中和反応によって除去するため、再利用可能なアンモニア水を得ることができないという問題があった。
また、酸性の不凝縮ガスが溶解している工業排水などの水溶液を濃縮処理する場合も上記と同様であり、再利用可能な酸性水溶液を得ることはできない。
本発明は、このような問題を解決すべくなされたものであって、アルカリ性または酸性の不凝縮ガスが溶解している工業排水等の水溶液から、再利用可能なアルカリ性水溶液または酸性水溶液を回収することができる濃縮装置の提供を目的とする。
本発明の上記目的は、不凝縮ガスの水溶液が貯留される密閉型の蒸発室と、前記蒸発室内に設けられる複数の伝熱管と、複数の前記伝熱管の両端にそれぞれ接続される第1のヘッダ及び第2のヘッダと、前記蒸発室に貯留される水溶液を前記伝熱管の外表面に供給する供給手段と、前記蒸発室内にて発生する水蒸気と不凝縮ガスとの混合ガスを圧縮昇温して前記第1のヘッダに導く圧縮機とを備え、複数の前記伝熱管を通過する混合ガスと複数の前記伝熱管の外表面に供給される水溶液との熱交換により、複数の前記伝熱管の外表面において水溶液が蒸発して混合ガスが生成されると共に、複数の前記伝熱管内において凝縮水が生成される濃縮装置であって、前記第1のヘッダ内は、仕切部材により仕切られて回収液貯留空間および混合ガス導入空間が形成されており、前記圧縮機から前記第1のヘッダに導かれる混合ガスは、前記混合ガス導入空間に導入されて、前記伝熱管を介して前記第2のヘッダに導かれた後、他の伝熱管を介して前記回収液貯留空間に導かれており、前記他の伝熱管において生成される凝縮水を回収可能に構成されている濃縮装置により達成される。
この濃縮装置において、前記回収液貯留空間から回収される混合ガスに溶媒を接触させて不凝縮ガスの水溶液を生成して、該水溶液を前記蒸発室に供給する水溶液生成手段を更に備えていることが好ましい。
また、複数の前記伝熱管は、上下方向に沿って配置されており、前記回収液貯留空間は、前記混合ガス導入空間の上方に形成されていることが好ましい。
また、前記第1のヘッダ又は前記第2のヘッダには、水が供給される水供給部および供給された水の液面を検出する液面検出手段が設けられていることが好ましい。
また、前記仕切部材は、前記第1のヘッダ内において移動可能に構成されることが好ましい。
本発明によれば、アルカリ性または酸性の不凝縮ガスが溶解している工業排水等の水溶液から、再利用可能なアルカリ性水溶液または酸性水溶液を回収することができる濃縮装置を提供することができる。
本発明に係る濃縮装置について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る濃縮装置の概略構成図である。図1に示すように、濃縮装置1は、蒸発器10と圧縮機30と水溶液生成手段40とを備えている。
蒸発器10は、密閉型の蒸発室11、散布ノズル12および間接式加熱器20を備えている。蒸発室11は、その底部において図示しない原液タンクから延びる原液供給管路51が接続されており、原液タンクから供給されたアルカリ性または酸性の不凝縮ガスが溶解している工業排水などの水溶液を蒸発室11内の底部に貯留することができるように構成されている。蒸発室11の上部には、後述のように蒸発室11内で発生する水蒸気と不凝縮ガスとの混合ガスを圧縮昇温する圧縮機30の低圧側32に導く管路52が接続されている。
散布ノズル12は、後述するように、蒸発室11内の底部に貯留されている水溶液を伝熱管25の外表面に向けて供給する供給手段であり、蒸発室11内の上部に設けられている。この散布ノズル12と蒸発室11の底部とは、循環ポンプ53aを有する循環管路53により接続されており、蒸発室11内の底部に貯留されている水溶液が循環管路53を介して散布ノズル12に供給されるように構成されている。また、循環管路53の途中には、水溶液の濃縮処理終了時において、蒸発室11内の底部に溜まった濃縮水溶液を外部に排出する排出管路54が接続されている。
間接式加熱器20は、蒸発室11内に設けられる複数の伝熱管25と、これら複数の伝熱管25の両端にそれぞれ接続されている第1のヘッダ21、第2のヘッダ22とを備えている。複数の伝熱管25は、上下方向に沿って配置されている。
間接式加熱器20の第1のヘッダ21には、圧縮機30の高圧側32から延びる管路55が接続されており、当該ヘッダ21の上部には、水溶液生成手段40に導かれる管路56が接続されている。
また、第1のヘッダ21内は、仕切部材28により仕切られて、回収液貯留空間23および混合ガス導入空間24が形成されている。このように第1のヘッダ21内を回収液貯留空間23と混合ガス導入空間24とに仕切ることによって、後述するように、圧縮機30から第1のヘッダ21に導かれる混合ガスは、混合ガス導入空間24に導入されて、矢示Aにて示すように伝熱管251を介して第2のヘッダ22に導かれた後、矢示Bにて示すように他の伝熱管252を介して回収液貯留空間23に導かれることとなる。
また、回収液貯留空間23の底部には、他の伝熱管252において生成されて当該回収液貯留空間23に溜まった凝縮水を回収する凝縮水ポンプ付き管路58が接続している。第2のヘッダ22の底部には、伝熱管251において生成されて当該第2のヘッダ22の内部底面に溜まった凝縮水を回収する凝縮水ポンプ付き管路57が接続している。
水溶液生成手段40は、溶媒供給管41から供給された溶媒を噴射する噴射ノズル42と、当該噴射ノズル42により噴射された溶媒を蒸発室11に供給する管路59とを備えて構成されている。なお、本実施形態においては、溶媒として水を採用している。
このように構成された濃縮装置1を用いて、例えば、アルカリ性不凝縮ガスであるアンモニアガスが溶解している水溶液を濃縮処理し、再利用可能なアンモニア水を得る方法を以下に説明する。
蒸発室11内の底部に貯留されたアンモニアガスが溶解している水溶液は、循環ポンプ53aの作用により循環管路53を通過して散布ノズル12に供給される。散布ノズル12に供給された水溶液は、当該散布ノズル12により間接式加熱器20における各伝熱管25の外表面に散布され、ここで加熱されることによってその一部が蒸発し、水蒸気とアンモニアガスとの混合ガスとなる。各伝熱管25の外表面において蒸発しなかった水溶液は、各伝熱管25の外表面に沿って流下して蒸発室11内の底部に貯留されている水溶液に戻り、再び循環管路53を通過して散布ノズル12に供給される。蒸発室11内の底部における水溶液は、濃縮処理が終了するまで循環管路53内を循環することとなる。
上記間接式加熱器20の各伝熱管25の加熱作用により蒸発室11内において蒸発した水蒸気とアンモニアガスとの混合ガスは、蒸発室11の上部に設けられた管路52を通り圧縮機30に送られる。混合ガスは、この圧縮機30の圧縮作用によって圧縮昇温されて第1のヘッダ21に導かれ、混合ガス導入空間24に導入されて、伝熱管251を介して第2のヘッダに導かれた後、当該第2のヘッダ22において上方に折り返されて、他の伝熱管252を介して回収液貯留空間23に導かれる。
複数の伝熱管25内を通過する混合ガスと、複数の伝熱管25の外表面に散布される水溶液との熱交換により、複数の伝熱管25の外表面における水溶液が蒸発して水蒸気と不凝縮ガスとの混合ガスが生成される。また、この熱交換により複数の伝熱管25内における水蒸気は熱を奪われて液化し凝縮水となって複数の伝熱管25内に溜まる。伝熱管251の作用により凝縮された凝縮水は、伝熱管251を通過する混合ガスの流れに押されてヘッダ22の底部に滞留し、他の伝熱管252の作用により凝縮された凝縮水は、他の伝熱管252を通過する混合ガスの流れに押されて回収液貯留空間23の底部に滞留する。なお、伝熱管251の作用により凝縮される凝縮水と、他の伝熱管252の作用により凝縮される凝縮水との体積比は、伝熱管251の全伝熱面積と他の伝熱管252の全伝熱面積との比率により定まる。
また、伝熱管251を通過して他の伝熱管252に流入する混合ガスは、伝熱管251によって混合ガスを構成する水蒸気の一部が凝縮水として除去された状態で他の伝熱管252に導かれるため、他の伝熱管252を通過する混合ガスにおけるアンモニアガスの濃度は、伝熱管251内を通過する混合ガスにおけるアンモニアガスの濃度に比べて高くなる。この結果、他の伝熱管252内において液化した凝縮水には、伝熱管251内において液化した凝縮水よりも多くのアンモニアガスが溶解することとなり、回収液貯留空間23の底部には、高濃度のアンモニア水が溜まることになる。
また、回収液貯留空間23に導かれた混合ガスは、第1のヘッダ21の上部に接続される管路56を介して水溶液生成手段40に送られる。水溶液生成手段40に送られた混合ガスを構成する水蒸気は、噴射ノズル42から噴射される水により冷却されて凝縮水となる。また、混合ガスを構成するアンモニアガスは、噴射ノズル42から噴射される水あるいは水溶液生成手段40において液化した凝縮水に接触して溶解する。このようにして生成されたアンモニアガスが溶解している水溶液を蒸発室11に管路59を介して導くことにより、有害なアンモニアガスを大気中に排出することなく、再度、濃縮処理に供することができる。
上述した濃縮処理を連続的に行うことにより、混合ガスを構成するアンモニアガスの大部分が他の伝熱管252において凝縮される凝縮水に溶解するため、回収液貯留空間23の底部に高濃度のアンモニア水を生成することができる。このようにして生成された高濃度のアンモニア水を、濃縮処理中または濃縮処理終了後に凝縮水ポンプ付き管路58を介して回収液貯留空間23から直接回収し、その後、再利用に供することができる。
この点に関し、伝熱管251の全伝熱面積および他の伝熱管252の全伝熱面積を複数の伝熱管25の総伝熱面積に対してそれぞれ15%および85%となる位置に仕切部材28を設け、アンモニアガス濃度が3000ppmである水溶液の濃縮処理を行ったところ、1時間あたり、回収液貯留空間23の底部には9kgの凝縮水を、また、第2のヘッダ22の底部には51kgの凝縮水を得た。回収液貯留空間23の底部に溜まった凝縮水のアンモニア濃度は20000ppmであり、第2のヘッダ22の底部に溜まった凝縮水のアンモニア濃度は10ppmであった。このように、回収液貯留空間23の底部に再利用可能な高濃度のアンモニア水を生成することができる。
また、本実施形態に係る濃縮装置においては、回収液貯留空間23を混合ガス導入空間24よりも上方に形成し、他の伝熱管252が水溶液を散布する散布ノズル12側となるように形成しているため、他の伝熱管252は、伝熱管251に比べて効率良く冷却されることとなる。その結果、他の伝熱管252内において生成される凝縮水の温度を、伝熱管251内において生成される凝縮水の温度よりも低くすることができるため、他の伝熱管252内を通過する混合ガスに含まれるアンモニアガスの溶解度を高めることができる。
また、本実施形態における濃縮装置においては、混合ガス導入空間24を介さず回収液貯留空間23から再利用可能なアンモニア水を直接回収しているため、再利用可能なアンモニア水が、混合ガス導入空間24から伝熱管251に送られる混合ガスの流れに乗って第2のヘッダ22側へ流されるような事態を回避できる。
なお、ヘッダ22の底部に溜まった低濃度のアンモニア水である凝縮水は、濃縮処理中または濃縮処理終了後に凝縮水ポンプ付き管路57を介して回収され、その後、微生物処理などを経て排水処理される。また、濃縮処理終了時において、蒸発室11内の底部に溜まったスケール等を含む濃縮水溶液は排出管路54を介して回収されて、その後、乾燥処理などを経て廃棄される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の具体的な態様は上記実施形態に限定されない。例えば、図2に示すように、第2のヘッダ22に水を供給する水供給部47および図示しない液面検出手段を設けて、間接式加熱器20内に所定量の水Wを供給して伝熱管251の一部分を浸水させると共に、供給された水の液面を検出する液面検出手段により液面高さを調節することにより、混合ガスとの熱交換可能な伝熱管251の全伝熱面積と、他の伝熱管252の全伝熱面積との比率を変更するように構成してもよい。
液面検出手段としては、例えば、レベルスイッチを採用することができる。また、第2のヘッダ22における側面の一部をガラスなどにより構成して、ヘッダ22内の液面を目視することができる構成を採用することもできる。なお、水供給部47および液面検出手段の設置位置は第2のヘッダ22に限定されるものではなく、第1のヘッダ21に設けるようにしてもよい。
このような構成により、伝熱管251および他の伝熱管252において、混合ガスとの熱交換可能な伝熱面積の比率に応じて、それぞれ液化する凝縮水の量をコントロールすることができるため、伝熱管251を通過する混合ガスにおけるアンモニアガスの濃度および、他の伝熱管252を通過する混合ガスにおけるアンモニアガスの濃度をそれぞれ調節することができる。この結果、伝熱管251および他の伝熱管252において液化する凝縮水に溶解するアンモニアガス量を調整することができ、回収液貯留空間23の底部に溜まる凝縮水におけるアンモニア濃度を所望の値にコントロールすることができる。
また、図3に示すように、間接式加熱器20の第1のヘッダ21内に設けられている仕切部材28の設置位置を第1のヘッダ21内において上下方向(矢示C方向)に適宜移動可能な構成とすることにより、伝熱管251の全伝熱面積と、他の伝熱管252の全伝熱面積との比率を変更することができるようにしてもよい。このような構成によっても、伝熱管251および他の伝熱管252において、それぞれ液化する凝縮水の量をコントロールすることができるため、伝熱管251を通過する混合ガスにおけるアンモニアガスの濃度および、他の伝熱管252を通過する混合ガスにおけるアンモニアガスの濃度をそれぞれ調節することができる。この結果、伝熱管251および他の伝熱管252において液化する凝縮水に溶解するアンモニアガス量を調整することができ、ヘッダ22の底部に溜まる凝縮水および回収液貯留空間23の底部に溜まる凝縮水における各アンモニア濃度を所望の値にコントロールすることができる。
また、本実施形態においては、一つの回収液貯留空間23を設ける構成を採用しているが、このような構成に特に限定されるものではなく、複数の回収液貯留空間を設ける構成を採用してもよい。例えば、図4に示すように、第1のヘッダ21内および第2のヘッダ22内に、それぞれ仕切部材28,29を設けて、回収液貯留空間23,33を形成する構成を採用してもよい。このような構成を採用した場合、伝熱管253を通過する混合ガスにおけるアンモニア濃度は、伝熱管252を通過する混合ガスのアンモニア濃度よりも高くなるため、回収液貯留空間23の底部および回収液貯留空間33の底部にそれぞれ溜まる凝縮水のアンモニア濃度をそれぞれ異なる濃度に設定することができ、アンモニア水の再利用の目的に応じた種々の濃度のアンモニア水を得ることができる。
また、本実施形態においては、水溶液生成手段40は、回収液貯留空間23から回収される水蒸気とアンモニアガスとの混合ガスに対して水を噴射する噴射ノズル42および管路59により構成されているが、このような構成に特に限定されるものではない。例えば、図5に示すように、水封式の真空ポンプ45及び水封式の真空ポンプ45内に封入されている水を蒸発室11に供給する管路59により、水溶液生成手段40を構成することもできる。
このような構成によれば、回収液貯留空間23から水封式の真空ポンプ45に導かれた混合ガスを構成する水蒸気は、真空ポンプ45内を通過する際に、真空ポンプ45に封入されている水によって冷却されて水に変換され、真空ポンプ45に封入されている水に混入する。また、混合ガスを構成するアンモニアガスは、真空ポンプ45内を通過する際に、真空ポンプ45に封入されている水に接触して溶解する。そして、アンモニアガスが溶解した真空ポンプ45に封入されている水(アンモニアガスの水溶液)を蒸発室11に管路59を介して導くことにより、有害なアンモニアガスを大気中に排出することなく、再利用可能なアンモニア水を生成する濃縮処理に再度供することができる。また、真空ポンプ45の吸引作用により、間接式加熱器20の内部の圧力を大気圧以下の低圧状態に維持して、各伝熱管内25における水蒸気の凝縮作用を図ることができるため、圧縮機30の作動負荷を低減することができる。更に、間接式加熱器20の耐圧強度を低くして当該間接式加熱器20の設計を行うことが可能となり濃縮装置1の製造コストを低下させることもできる。
また、本実施形態においては、水溶液生成手段40にて生成されるアンモニアガスが溶解している水溶液を蒸発室11に直接導くように構成しているが、このような構成に特に限定されるものではなく、例えば、図示しない原液タンクに導くように構成してもよい。
また、本実施形態においては、第1ヘッダ内は、仕切部材により仕切られて、回収液貯留空間23が混合ガス導入空間24の上方に配置されるように構成されているが、このような構成に特に限定はされず、例えば、回収液貯留空間23と混合ガス導入空間24とが水平方向に並んで形成されるように、第1ヘッダ内を仕切部材により仕切る構成を採用してもよい。
また、本実施形態の説明においては、アンモニアが溶解している工業排水などの水溶液を濃縮処理する場合について説明したが、例えば、アンモニア以外のアルカリ性の不凝縮ガスや、塩化水素などの酸性の不凝縮ガスが溶解している工業排水などの水溶液を濃縮処理することも可能である。
本発明に係る濃縮装置を示す概略構成図である。 本発明の他の実施例を示す概略構成図である。 本発明の他の実施例を示す概略構成図である。 本発明の他の実施例を示す概略構成図である。 本発明の他の実施例を示す概略構成図である。 従来の濃縮装置を示す概略構成図である。
符号の説明
1 濃縮装置
10 蒸発器
11 蒸発室
12 散布ノズル
20 間接式加熱器
21 第1のヘッダ
22 第2のヘッダ
23 回収液貯留空間
24 混合ガス導入空間
25 伝熱管
28 仕切部材
30 圧縮機
40 液化手段

Claims (5)

  1. 不凝縮ガスの水溶液が貯留される密閉型の蒸発室と、
    前記蒸発室内に設けられる複数の伝熱管と、
    複数の前記伝熱管の両端にそれぞれ接続される第1のヘッダ及び第2のヘッダと、
    前記蒸発室に貯留される水溶液を前記伝熱管の外表面に供給する供給手段と、
    前記蒸発室内にて発生する水蒸気と不凝縮ガスとの混合ガスを圧縮昇温して前記第1のヘッダに導く圧縮機とを備え、
    複数の前記伝熱管を通過する混合ガスと複数の前記伝熱管の外表面に供給される水溶液との熱交換により、複数の前記伝熱管の外表面において水溶液が蒸発して混合ガスが生成されると共に、複数の前記伝熱管内において凝縮水が生成される濃縮装置であって、
    前記第1のヘッダ内は、仕切部材により仕切られて回収液貯留空間および混合ガス導入空間が形成されており、
    前記圧縮機から前記第1のヘッダに導かれる混合ガスは、前記混合ガス導入空間に導入されて、前記伝熱管を介して前記第2のヘッダに導かれた後、他の伝熱管を介して前記回収液貯留空間に導かれており、
    前記他の伝熱管において生成される凝縮水を回収可能に構成されている濃縮装置。
  2. 前記回収液貯留空間から回収される混合ガスに溶媒を接触させて不凝縮ガスの水溶液を生成して、該水溶液を前記蒸発室に供給する水溶液生成手段を更に備えている請求項1に記載の濃縮装置。
  3. 複数の前記伝熱管は、上下方向に沿って配置されており、
    前記回収液貯留空間は、前記混合ガス導入空間の上方に形成されている請求項1または2に記載の濃縮装置。
  4. 前記第1のヘッダ又は前記第2のヘッダには、水が供給される水供給部および供給された水の液面を検出する液面検出手段が設けられている請求項3に記載の濃縮装置
  5. 前記仕切部材は、前記第1のヘッダ内において移動可能に構成される請求項1から4のいずれかに記載の濃縮装置。

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