JP2006333948A - 把持、切り分け具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】帯板材をU字形に形成した折り返し部或いは2重折り返し部と、該折り返し部の帯板材の両端を延長した腕部と、該腕部の延長部に把持手段或いは切り分け手段を設けた作業部と、前記腕部の作業部に近い部分を内側へ凹み形状に形成して設けた指当て部とで把持、切り分け具を構成している。
【選択図】 図3
Description
この把持具は掴む被把持材の大きさが大小多様の時には大きい被把持材のサイズに合わせて対向する作業部の間隔を大きく広げてある。小さい被把持材を掴む時には腕部を両外側から押して対向する作業部を近づけるが、押し力を解放した時は元の大きい間隔に戻らなければならない。そのためU字形に曲げた折り返し部が弾性限界を超えて変形しないように折り返し部から作業部までの腕部の長さを長くしなければならなかった。
また、重い被把持材を落とさないように強く掴むには、U字形の折り曲げ部に近い腕部を握ると腕部を外側からの強い力で押さなければならないので手や指が疲れてしまう。
そこで腕部の作業部に近い部分を握って軽い押し力で作業することになるが、作業部の近くを握って作業するとU字形の折り曲げ部は握った手の後方に長く延びているので持ち方によっては邪魔になるという欠点があった。
また、従来の把持具は作業部の先端を被把持材に当て前方(腕部から作業部へ向かう方向)に押し付けようとした時、押し付け力を増す為に強く握らなければならないが、強く握ると対抗する作業部同士が当接して把持できなくなるので、必要な作業部の間隔を決めたらもう一方の手でU字形の折り曲げ部の後方から押さなくてはならないという煩わしさがあり、このような作業には利用されなかった。
また、折り曲げ部から作業部までの全長が長いと収納する時に場所を取るという欠点があった。
しかし、軸支部分のがたつきで被把持材を掴んだ時に被把持材の姿勢がずれることがあるので、ずれを注意しながら作業しなければならないという煩わしさがあった。
また、全長を短くすると、大きい被把持材を把持する時は腕部の傾斜が大きくなるので、作業部を下に向けた時に自重で手から滑り落ちるという欠点があった。
また、該把持具を洗浄しても繰り返し長期間使用していると軸支部分で洗浄具(食器洗い用スポンジ等)の届かない部位は汚れが溜まって不衛生になるという欠点があった。
該折り返し部の両端を等しく延長して腕部とし、該腕部の延長部に斜めに鋭利な刃部を形
成し、刃先部を尖らせる形態があった。(例えば、非特許文献1参照)
この刃部で蔕の芯を切り落とすには、対向する両側の尖らせた刃先部を蔕部の芯を跨い
で苺の実と蔕の間に挿間し、腕部を両外側から押して刃部を芯に押し付けることにより芯を切り分けて蔕を取り除いていた。
しかし、蔕が実に張り付いている苺では、尖った刃先部を実と蔕の間に蔕を押し上げな
がら挿間した後切り分けるので手間がかかり煩わしいという欠点があった。
また、蔕が実に張り付いていて前記の作業方法が面倒な場合は、両側の刃部を蔕の上から芯を跨ぐように押し付けながら挟むことにより蔕を切り落とすことができるが、この場合は星型に出ている蔕の先の部分を残しながら切り落とすので蔕の先の部分の蔕屑はイチゴの実に付着して残ってしまい、蔕屑を取り除くのに洗い落とすか1ケづつ摘み取らなくてはならないので面倒であるという欠点があった。
また、実が硬い時は芯も硬いが、蔕を切り落としたときに硬い芯は実の中に残ってしまうので、蔕を取り除いた後尖った刃先部を芯の回りに差し込んで取り除く作業をしなければならないのは面倒であった。
しかし、切込みを施す時に円周上に一周しなければならず、トマトを回して持ち換えなければならない。また、切り込みの円周が大きい時は何回も切り込みを繰り返さなければならないし、スプーン状の円弧より小さい円周で切り込みしたい時でも欲しい円周の外側にはみ出して切り込んでしまうという欠点があった。
また、実の硬いトマトの場合は切り込む時に力を入れなければならないが、片方の手に持ったトマトにバランス良く切り込み力を加えられないので、滑って手を切る怪我の危険を伴うという欠点があった。
しかし、ピーマンのサイズや蔕の大きさに合わせて切り込む円の大きさを決めたいがいつも同じサイズの円筒状に蔕の部分を切り落とすしかないという欠点があった。
また、洗浄するときは切れ刃の形成された円筒の内部は怪我に注意しながら洗わなければならないという煩わしさがあった。
この小骨抜き具の使い方は、腕部の作業部側に近い部分を両外側から指で押して小骨を把持部で把持して引っ張り、魚の身から小骨を引き抜くという方法である。
しかし、作業を始めると小骨抜き具と掴んだ指に魚の油が付いて滑るので、掴む体勢を維持することが困難となる。
また、身の中に見える小骨を抜く時、魚の身を少し押し退けるために把持部を押し付けると小骨抜き具を掴んだ指が滑り、滑らないように掴んだ指に力を入れると把持部は閉じて把持出来なくなるという欠点があった。
また、小骨を把持した状態で引くと指が魚油で滑って小骨抜き具を保持していられず引き抜けないという不具合があった。
この草取り具の使い方は、挟持部の2本のフィンガーを、草を跨ぐように位置決めした後レバーを操作することにより草を2本のフィンガーで挟持し、フィンガーを上方に持ち上げることにより草を抜き取るという方法である。
しかし、長い本体の先の挟持部の2本のフィンガーを草を跨ぐように位置決めする時、狙いをさだめるのが容易ではないので草取りの時間がかかる。また、草取り具全体の重量が大きいので、繰り返し作業をしていると操作する手や腕が疲れてしまうという欠点があった。
従って、
(1)全体長さが短くなっても、従来の長い把持具と同様に大きな被把持材から小さい被把持材まで把持できる範囲が広い。
(2)全体長さを短くしてあるので、作業部付近を握って作業しても2重折り返し部は握った手の範囲に納まるので、邪魔にならない。
(3)作業部を被把持材に押し付ける必要があるときは、全体長さを短くしてあるので腕部を指で保持したまま掌底(手の平の腕に近い部分)を2重折り返し部に当てて押すことができ、保持した指で押し付けるよりも強く押し付けることが出来る。
(4)両腕を軸支した把持具のように汚れを除去できない部位がなく、しかも容易に洗浄できるので常に清潔に使用できる。
(5)全長を短くしたことにより狭い場所にでも収納が可能となる。
という効果が得られる。
従って、
(1)把持、切り分け具を2本の指で軽く保持するだけで安定して作業部を操作することができる。
(2)被把持材に作業部を押し付ける作業でも、凹み形状に形成された指当て部を保持しながら該指当て部の前方の傾斜面を保持した指で押すことにより、指先が被把持材の方にすべることがないので楽に押し付けることができる。
(3)指当て部の底面と前方傾斜面のそれぞれに押す力の配分を変えることにより作業部を前方に押し付ける力と把持力とを自由に調整できる。
(4)被把持材を把持して引っ張る時、指当て部を保持しながら指当て部の後方(作業部から腕部へ向かう方向)傾斜面に力を加えれば指が滑ることなく楽に引くことが出来る。
(5)指当て部に指を当てて保持すれば、把持、切り分け具或いは手が滑りやすい状況になっても指が滑ること無く安定して保持出来るので、高齢者や子供や手の動きに不自由を感じる人でも軽い力で安定して把持、切り分け具を保持して作業することができる。
という効果が得られる。
従って、
(1)例えばトマトの蔕と芯を取り除く作業では、対向する作業部の間隔を必要な幅にしてからその中心を蔕の中心位置にしてトマトに一定の深さに刺し込んだ後少し回転揺動させると横刃部で芯の周囲を円錐状に切り分けができるので、そのまま把持して引き上げれば蔕と蔕に繋がる芯を楽に取り除くことが出来る。
(2)トマトの芯の硬い部分の大きさ(直径)は外皮部の方が大きく中に行くほど小さい円錐状であり、作業部もこれに合わせて円錐状に切り分けできるので無駄に除去される部分が少ない。
(3)例えばピーマンの蔕と芯を取り除く作業でも、前記トマトの場合と同じ作業手順で切り分け出来るので同様の作用効果が得られる。
(4)食い込み刃を刺し込む作業或いは刺し込んだ後回転させる作業は、力のバランスが良いので手元が狂うことがない。
(4)山部の頂点を持つ食い込み刃は軽い力で被把持材に刺し込みが出来、また、作業部に形成された横刃部により軽い力で回転揺動させて円錐状の切り込みを入れることが出来るので、高齢者や子供や手の動きに不自由を感じる人でも、容易に切り分け作業することが出来る。
(5)前記刺し込み力が大きすぎても、作業部は鋭角に当接する深さまで刺し込まれると作業部の外側の大きな面積を有する傾斜面で被把持材を押すので、食い込み刃の機能はなくなり、さらに押し力を増してもそれ以上刺し込むことは出来ず行き過ぎることがないので、作業に慣れない高齢者や子供や手の動きに不自由を感じる人が初めて使っても安全に作業できる。
と言う効果が得られる。
従って、
(1)前記請求項3と同様の作用効果が得られる。
(2)例えば苺の蔕を取り除く作業では、対向する作業部の間隔を必要な巾にしてからその中心を蔕の中心位置にして蔕の上から押し込みながら把持した後、引き上げながら作業部を少し回転出来るので、蔕がねじられて容易に実から分離することができる。
(3)作業部を蔕の上から押し込みながら把持した時、蔕に繋がる細い芯は、薄肉の蔕を介して凹食い込み刃の谷部と凸食い込み刃の山部に挟まれ、さらに把持力を加えると凹食い込み刃の谷部に凸食い込み刃の山部が噛み合い、間に挟まれた蔕に繋がる芯は確実に把持されるので、この状態で引っ張りあげると蔕と一緒に切り分けることが出来る。
(4)例えばじゃがいもの芽を取り除く作業では、対向する作業部の間隔を切り分けしたい芽の大きさより若干大きい巾にしてからその中心を芽の中心位置にして想定した芽の深さまで刺し込んだ後少し回転揺動させると横刃部で芽の周囲を円錐状に切り分けができるので、そのまま把持して引き上げるだけで容易に芽を切り分けることが出来る。
という効果が得られる。
従って、
(1)作業部を前方に押し付ける時、保持した指で指当て部を押す力が小さくても指当て部の前方の傾斜面を押すので指が滑らずに安定して押すことができる。
また被把持材を把持して引っ張る時は、指当て部の後方の傾斜面を押すので指が滑らずに安定して引くことが出来る。
(2)手或いは把持、切り分け具に汁、油等が付着して滑りやすくなっても、指当て部の凹みに指をあてがっているので滑らずに安定して保持することが出来る。
(3)前方へ押したり後方へ引いたりするときは指当て部の傾斜面に軽い力を加えるだけで滑らないで作業ができ、作業中でも指当て部で安定して保持ができるので、作業に慣れない高齢者や子供や手の動きに不自由を感じる人が使っても容易に作業が出来る。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
作業部3、3は図2に示すように大きい被把持材を把持できるように向き合う間隔を広
くしてある。
そして、腕部2、2の両外側から押し力を加えて作業部3、3を互いに当接させたとき、折り曲げ部1aは変形させられるが、腕部2、2を長くして折り曲げ部1aの変形量を少なくして弾性限界内に抑えているので、押し力を開放した時に作業部3、3の間隔が元の間隔に戻る。
即ち折り曲げ部1aを帯板材の弾性限界内で内側に変形させる為に腕部2、2の長さを長くする必要があったので全体長さも長くなっていた。
これとは反対に、図2の把持具の全体長さを短くすると、作業部3、3が互いに当接した時に折り曲げ部が内側に大きく変形し、帯板材が弾性限界を越えるので、把持操作を止めて押し力を開放しても作業部3、3の間隔は元の状態に復帰しない。
そこで、図2の従来の把持具と同じ長さの帯板材を使用して図1−(a)のように長い反転折り曲げ状に2重折り返し部1を形成すれば、全体長さが短くなるが、従来の把持具と略同等の弾性限界を確保することが出来、また略同等のばね効果をもたせることが出来る。
従って、図1の形態の把持、切り分け具にすれば、全体長さを短くしても大きい被把持材から小さい被把持材まで幅広い範囲に対応して把持できるという効果が得られる。
また、図2に示す従来の把持具は、U字形の折り返し部の曲率半径は大きいが、本発明では図1−(a)に示す2重折り返し部の曲率半径が小さいので、両腕部2、2を図1−(b)の矢印のように互いに反対方向にひねったときの変形量は、図2のU字形の折り返し部を形成した把持具より小さいので、被把持材を把持してひねり力を与えても安定して把持することが出来る。
なお、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当たって、前記本発明の実施例1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
また、作業部3、3の周縁部及び先端部には歯或いは刃が形成されている。
作業部3、3の互いの間隔を広げると腕部2、2は略並行にはならず、図のように先広がり状に傾斜するが、凹み状に形成した指当て部4、4に親指と人差し指を夫々軽くあてがうことにより作業部を下向きにしても安定して把持、切り分け具を保持することが出来る。
また、従来の把持具は腕部を軽く保持して被把持材に作業部を押し付けると手が滑って押し付け力を出せない。また、強く保持すると対向する作業部が把持する前に当接するので、押し付け或いは刺しこみの作業ができるものはなかった。
しかし、本発明では、指当て部4、4の前方傾斜面を前方に押すと、保持した指は滑らずに作業部3、3を被把持材に押し付け、或いは刺し込むことが出来る。
また、前方への押し付け力と被把持材を把持する力とを同時に加えることができ、しかも2方向の力の配分を調整出来るという利点がある。
さらに、大きい力で押し付ける作業或いは刺し込む作業が必要な時は、指当て部4、4を軽く保持したまま2重折り返し部1を掌底に当てれば強く押すことが出来る。
前記2重折り返し部にはゴム材或いは合成樹脂材でコーテイングして掌底に柔軟に接触できるようにしても良い。
また、両側の指当て部4、4の底部を指で押せば、前方への押し力なしに作業部3、3による把持力だけが使える等、多様な作業を可能としている。
なお、図3では帯板材を2重折り返し部1に形成しているが、対抗する作業部の間隔を狭くしてよければU字形の折り返し部1aに形成しても良い。
図4に示すように作業部3、3の先端部はトゲ抜き具と同様に直線の歯部5、5が互いに当接するように形成され、歯部5、5の間に小骨を把持して引っ張ることができる。
作業のやり方は、指当て部4、4を指で軽く保持して対抗する歯部5、5の間隔を小骨の太さよりやや大きめにし、指当て部4、4の前方傾斜面を軽く押しながら歯部5、5で魚の小骨の周りの身を押し込むことにより潜っている小骨を把持できる状態にする。そして小骨を把持したまま引き戻すと、指当て部4、4の後方傾斜面に引く力を与えて後退できるので小骨を容易に引き抜くことが出来る。
指当て部4、4も作業する手も魚油で滑りやすくなっているが、指当て部4、4は凹み状を形成しているので前後の傾斜面に力を加えることにより、滑らずに押し込み作業も引き抜き作業も安定して楽に行うことが出来るという効果が得られる。
また、指が滑る対応策として更に指当て部4、4の表面に梨地処理を施しても良い。
また、ピンセット等の把持機能を備える医療用器具においても指当て部を形成することにより前記と同様の作用効果が得られる。
従って、被把持材に食い込み刃7、7を当てて前進させれば被把持材に刺し込むことができ、刺し込んだ後前進方向を軸に回転させれば横刃部7、7で円周方向に切り込み加工することができる。
図6において、把持、切り分け具の腕部2、2を両外側から押して、食い込み刃7、7の対向する間隔を除去したいトマト8の蔕9とそれに繋がる芯の大きさ(直径)に合わせる。次に食い込み刃7、7の間隔の中心をトマト8の芯の位置に合わせてトマト8に押し付けて前進させると食い込み刃7、7はトマト8の皮を切りながら食い込んで行く。更に押し込むと横刃部6、6もトマト8にテーパ状に食い込んで行くので、適当な深さまで入り込んだら押し込むのを止め、蔕9の芯を中心に回転させる。
回転は一方向にではなく、把持、切り分け具を掴んだ手Hの動ける範囲で矢印Aの方向に往復回転揺動させれば、トマト8の芯の回り全周が食い込み刃7、7及び横刃部6、6により切り分けられる。
その後は指当て部4、4を外側から押し作業部3、3に軽く把持力を与えたまま引くと切り分けられた蔕9とそれに繋がる芯を引き出してトマト8の実から容易に分離することが出来る。
尚、食い込み刃7,7の凸状縁の先端は横刃部6、6の夫々の幅の略中央に配置してその両側にノコ刃状に刃を形成したとしても前記と同様の作用効果が得られる。
また、ピーマンの蔕を切り分ける作業も前記のトマトの蔕及び芯を切り分ける作業要領と同じやり方をすれば前記と同様の作用効果が得られる。
トマトの例もピーマンの例も共に切り分ける蔕と芯の略円形の大きさは自由に変えられるので、無駄無く必要最低限の芯の大きさを切り分けることができる。
腕部2、2或いは指当て部4、4を両外側から押して作業部3、3を互いに当接させると、作業部3、3は凹食い込み刃10の谷部に凸食い込み刃11の山部が入り込み互いに噛み合って鋭角に交叉するように構成されている。
従って、凹食い込み刃10及び凸食い込み刃11は前記本発明の第3の実施の形態と同様に被把持材に楽に刺し込むことができ、また刺し込んだ後回転揺動させることにより被把持材の切り分けができるので、前記本発明の第3の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
図7において、把持、切り分け具の指当て部4、4を両外側から押して、凹食い込み刃10と凸食い込み刃11の対向する間隔を除去したい苺の星型状の蔕の略内接円径前後の大きさに合わせ、凹食い込み刃10及び凸食い込み刃11を蔕に軽く押し付けた後、実の中へ少し食い込ませながら指当て部4、4をさらに押すと、蔕と蔕に繋がる芯を凹食い込み刃10及び凸食い込み刃11で確実に把持することが出来るので、把持、切り分け具を引き上げれば蔕と蔕に繋がる芯を実から切り分けることが出来る。
完熟した実であれば蔕に繋がる芯は柔らかいので把持して引き上げるだけで蔕だけが切り分けできる。
また、実が硬い時は芯も硬いが、前記のような把持作業を行えば、凹食い込み刃10の谷部と凸食い込み刃11の山部とで蔕肉を介して芯も把持され、更に凸食い込み刃11を凹食い込み刃10に押し付けると芯は凹食い込み刃10の谷底に押し付けられてしっかり把持されるので、そのまま引き上げるか或いは少しひねりながら引き上げると芯の硬い部分も一緒に取り除くことが出来る。
本発明の把持、切り分け具では、蔕が苺の実に張り付いていても実から離れていても、従来の蔕取り具のように実と蔕の間に刃を入れ込むような面倒な操作をする必要がない。
また、苺の芯を取る必要がない時も、芯が硬くて取り除きたい時も、苺の状態を気にすることなく同じ作業動作で取り除きたい部分だけを容易に切り分けが出来るという効果が得られる。
図8は凹食い込み刃10の谷底部に雑草の茎12を案内し、凸食い込み刃11で押して把持している図である。
凹食い込み刃10の谷部を雑草の茎の位置になるようにして根元に軽く刺し込んだ後、指当て部4、4を両外側から押して凹食い込み刃10と凸食い込み刃11を近づけると雑草の茎12は凹食い込み刃10の谷底に案内され、更に凸食い込み刃11を近づけると茎12は図8に示すように凹食い込み刃10の谷底と凸食い込み刃11の山部とで確実に把持されるので、そのまま引き上げれば雑草は根と共に土中より引き抜かれる。
凹食い込み刃10と凸食い込み刃11は形状が小さいため噛み合った時根元の土を大量に咥えこむことは無いので、草取りのために土まで大きく掘り上げることはない。
雑草を引き抜く際、指当て部4、4の後方傾斜面に引き上げ力を作用させることができるので指が滑らずに楽に引き抜くことが出来るので手が疲れることはない。
根が引き抜かれる時に、根に絡んだ土は一緒に引き上げられてしまうが、土を引き上げたくない時は茎12を把持した状態で把持、切り分け具を回転揺動させれば、多くの種類の雑草では茎の部分で切り分けられるので、土を引き上げることは無い。
従って、従来の草取り具と異なり、手に軽く持つことができ、取りたい草を手先で瞬時に狙うことが出来るので手が疲れることは無い。
また、土の付いた根まで引き抜くか、根は残して茎から上の葉を除去するか取りたい草毎に選択して除草作業を行うことが出来るという利点がある。
1a.折り曲げ部
2.腕部
3.作業部
4.指当て部
5.歯部
6.横刃部
7.食い込み刃
8.トマト
9.蔕
10.凹食い込み刃
11.凸食い込み刃
12.茎
Claims (5)
- 帯板材で長い反転折り返しを持つ2重の折り返し部(以下2重折り返し部という)と、該2重折り返し部の帯板材の両端を等しく延長した腕部と、該腕部の延長部に把持手段或いは切り分け手段を設けた作業部とからなることを特徴とする把持、切り分け具。
- 帯板材をU字形に形成した折り返し部或いは2重折り返し部と、該折り返し部の帯板材の両端を等しく延長した腕部と、該腕部の延長部に把持手段或いは切り分け手段を設けた作業部と、前記腕部の作業部に近い部分を内側へ凹み形状に形成して設けた指当て部とからなることを特徴とする把持、切り分け具。
- 帯板材をU字形に形成した折り返し部或いは2重折り返し部と、これら折り返し部の帯板材の両端を等しく延長した腕部と、該腕部の延長部において幅の両側辺に刃を形成した横刃部と該横刃部の延長部で幅の中央に山部の頂点を持つ食い込み刃とで切り分け手段を構成する作業部とからなり、前記腕部を両外側から押して両側の腕部を互いに近づけて両側の食い込み刃同士が鋭角になるよう当接することを特徴とする把持、切り分け具。
- 帯板材をU字形に形成した折り返し部或いは2重折り返し部と、これら折り返し部の帯板材の両端を等しく延長した腕部と、該腕部の一方の延長部において幅の両側辺に刃を形成した横刃部と該横刃部の先端で幅の中央に谷部を持つ鋸歯状の凹食い込み刃と、他方の延長部において幅の両側辺に刃を形成した横刃部と該横刃部の先端で幅の中心に山部を持つ鋸歯状の凸食い込み刃とからなり、前記凹くい込み刃と凸くい込み刃とを対抗させて作業部となし、前記腕部を両外側から押して作業部を互いに近づけたときに凹食い込み刃の谷部と凸食い込み刃の山部とが噛み合い、対向する作業部は互いに鋭角に交叉することを特徴とする把持、切り分け具。
- 腕部の作業部に近い部分を内側へ凹み形状に形成した指当て部を設けたことを特徴とする前記請求項3或いは請求項4の把持、切り分け具。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101369798B1 (ko) * | 2012-09-05 | 2014-03-26 | 김은택 | 손잡이부가 절곡되어 있는 집게 |
JP2015128558A (ja) * | 2014-01-07 | 2015-07-16 | 博子 大西 | 果菜用種取り具 |
JP2016202460A (ja) * | 2015-04-20 | 2016-12-08 | 株式会社カンセキ | トング |
JP2019141334A (ja) * | 2018-02-21 | 2019-08-29 | 株式会社レーベン | 刳り貫き器具 |
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