JP2006333566A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鉄損が増加することなく、回転速度の変化に伴う誘起電圧の変化を抑制する回転電機を提供する。
【解決手段】 永久磁石5が周方向に配置され回転可能に支持された回転子30と、コアバック6、コアバック6から回転子30に向かって設けられた2個のティース7及び8、及びティース7に巻回された巻線9から成る固定子コア2が各相毎に独立して配置された固定子20を備え、各固定子コア2の2個のティース7及び8のうち少なくとも1個のティース8が、2個のティース7及び8の間の周方向距離を変化させるとともに、永久磁石5と固定子コア2の間に流れる磁束量を変化させるように、移動可能に取り付けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電動機や発電機などの回転電機の構造に関するものであり、特に永久磁石を用いた変化速回転電機の構造に関するものである。
従来、変化速電動機として、永久磁石を有する回転子の内径側と外径側に複数相の巻線からなる巻線群を有する電機子を配置し、各電機子に巻回された巻線群のうち各相毎の巻線を当該電機子間で直列接続し、かつ、当該直列接続された各相毎の巻線の各電機子上での回転磁界を発生させるための周方向電気角を相対的に移動して配置することにより、各電機子上で鎖交する磁界の合成値が、最大値とならず互いに弱め合うように制御することが示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、永久磁石を有する回転子と巻線が施されたティース部を有する固定子の間に磁束制御装置を配置し、この磁束制御装置は、外周側が固定子のティース部と同数であって凹部で隔置されたティース部に接触可能な突起部と、内周側が前記突起部を互いに連繋するブリッジ部とから構成されたリング状連続体に形成されており、回転子の回転数に応じて磁束制御装置を固定子に対して揺動させ、磁束制御装置から固定子のティース部への磁束の流れを制御することが示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−9486号公報(請求項1、図1等) 特開2003−92899号公報
しかしながら、特許文献1に示された変化速電動機は、内径側と外径側の電機子間の距離が一定不変であるため、回転子の回転が高速になるに伴い鉄損が増加するという問題点がある。また、巻回された巻線が動くため、巻線が破損する可能性がある。
また、特許文献2に示されたものは、固定子のティース部と磁束制御装置の突起部との距離を変化させているが、固定子に対して磁束制御装置を揺動させる構造であるため、距離の変化量が小さく、鉄損の増加を抑制できる運転速度範囲が小さいという課題がある。
この発明は、上記のような従来の課題を解消するためになされたものであり、鉄損が増加することなく、回転速度の変化に伴う誘起電圧の変化を抑制する回転電機を提供することを目的としている。
この発明に係る回転電機は、永久磁石が周方向に配置され回転可能に支持された回転子と、回転子に対向して配置されたコアバック、コアバックから回転子に向かって設けられた2個のティース、及びコアバック又はティースに巻回された巻線から成る固定子コアが各相毎に独立して配置された固定子とを備え、各固定子コアの2個のティースのうち少なくとも1個のティースが移動可能に構成されていることを特徴とする。特に、各固定子コアの2個のティースのうち少なくとも1個のティースは、2個のティース間の周方向距離を変化させるとともに、永久磁石と固定子コアの間に流れる磁束量を変化させるように、移動可能に構成されていることを特徴とする。
この発明の回転電機によれば、永久磁石が周方向に配置され回転可能に支持された回転子と、回転子に対向して配置されたコアバック、コアバックから回転子に向かって設けられた2個のティース、及びコアバック又はティースに巻回された巻線から成る固定子コアが各相毎に独立して配置された固定子とを備え、各固定子コアの2個のティースのうち少なくとも1個のティースを移動できるように構成しているので、移動可能なティースの移動時の移動空間確保が容易となり、ティースの移動範囲を大きくとれる。
また、移動可能なティースは、2個のティース間の周方向距離を変化させ、永久磁石と固定子コアの間に流れる磁束量を変化させるように移動するので、固定子の位相を変化にすることができると共に固定子と回転子との間に流れる磁束量を変化にすることができる。しかも、固定子の位相変化量と、固定子と回転子との間に流れる磁束量の変化量が大きくとることができ、回転数の広い範囲にわたり磁束制御が可能という効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による回転電機を示す横断面図であり、図2は図1の回転電機において移動可能なティースを駆動させた状態を示す横断面図である。なお、図1及び図2では説明を容易にするために移動可能なティースを駆動する駆動手段を省略している。図3は図1の回転電機において移動可能なティースを移動させる駆動手段を含めた横断面図を示し、図4はこの発明の実施の形態1による回転電機を示す縦断面図である。
本実施の形態に示す回転電機は、3相永久磁石式回転電機であり、永久磁石5が周方向に所定間隔に配置された回転子30と、回転子30に対向して配置されたコアバック6、コアバック6から回転子30に向かって突設した2個のティース7及び8、及び巻線9から成る固定子コア2が各相(U相、V相、W相)毎に独立して配置された固定子20を備えている。
各相毎に独立して配置された固定子コア2は、それぞれ2個のティース7及び8を有し、これら2個のティース7及び8の間隔は電気角で略180度となっている。一方のティース7はコアバック6に一体的に形成されており、このティース7には巻線9が巻回されている。他方のティース8は、一方のティース7との間の周方向距離が変化となるように、また回転子3との間の径方向距離が変化となるように、コアバック6に移動可能に取り付けられている。つまり、ティース8には、その一端部に穴8aが設けられ、この穴8aを通りコアバック6を通る回動ピン12を中心軸として回動するように構成されている。各相の固定子コア2において、移動可能なティース8はコアバック6に対して周方向の同じ側に設けられている。固定子コア2の外周側はハウジング1に締結部材16により固着されている。図1及び図2において、固定子コア2の締結部材16は2個となっているが、締結部材16の数は2個以外でも良い。
回転子30は、中央に回転軸4が設けられている回転子コア3と、回転子コア3の外周面に周方向一定間隔で配設された永久磁石5を備えている。また、永久磁石5は回転子コア3の周方向に当該極性が交互に異なるように設置されており、回転軸4はハウジング1に設置した軸受14により回転可能に支持されている。
本実施の形態において、図2に示すように、各相毎に独立して配置された固定子コア2の2個のティース7及び8のうち1個のティース8を、回動ピン12を中心軸として回動可能な構成にすることにより、当該ティース8とティース7との間の周方向距離を変化にすることができると共に、当該ティース8と永久磁石5との間の径方向距離も変化にすることができる。ティース8及び7の間の周方向距離を変化にすることは、各相毎の固定子コア2上での回転磁界を発生させるための周方向電気角を変化にすることであり、固定子20の位相を制御することにつながる。また、当該ティース8と永久磁石5との間の径方向距離を変化にすることは、永久磁石5から各固定子コア2へ流れる磁束量を制御することにつながる。
次に、本実施の形態によるティース8を移動させるための駆動手段について説明する。図3に示すように、回転子30の軸方向端部であって、各固定子コア2の移動可能なティース8の端面側に、円環状のティース駆動板10が設けられている。このティース駆動板10には移動可能なティース8の数と同数のティースガイド穴17が設けられており、このティースガイド穴17には駆動ピン11が回転自在に挿入されている。これらの駆動ピン11は同時にそれぞれ移動可能なティース8に設けられた穴8bにも挿入されており、ティースガイド穴17および穴8bから抜け落ちないよう抜け止めが施されている。また、ティース駆動板10は外周部にギア歯が形成されているとともに、前記ギア歯とかみ合う位置に駆動ギアA13が配置されている。駆動ギアA13が回転すると、ギア歯でかみあったティース駆動板10が回転し、ティースガイド穴17に沿って駆動ピン11が移動し、駆動ピン11が挿入された移動可能なティース8が回動軸12を中心に回動する。
図4に示すように、コアバック6と移動可能なティース8には同径の穴が開けられており、その穴に回動ピン12が挿入され、移動可能なティース8はコアバック6に対し回動ピン12を回転軸として回動可能に取り付けられている。回動ピン12の両端には、抜け止めが施される。図4では回動ピン12をハウジング1に設けられた穴にも挿入し、両端に抜け止めを施しているが、コアバック6又は移動可能なティース8の回転軸方向の最外端面で抜け止めを施しても良い。移動可能なティース8のティース先端部に設けられた穴8bには駆動ピン11が挿入され、駆動ピン11はティース駆動板10のティースガイド穴17にも挿入されている。ティース駆動板10は、図示していない駆動ピンも含め、移動可能なティース8と同数の駆動ピン11により、回転子3のまわりに回動自在に支持されている。外部アクチュエータ(モータ)15により駆動ギアA13が回転し、ギア歯でかみ合ったティース駆動板10が回転して移動可能なティース8が移動する。
以上のように本実施の形態によれば、固定子コア2を各相独立に配置し、各固定子コア2にはそれぞれ2つのティース7及び8を設け、一方のティース8を移動可能に構成することにより、移動可能なティース8の移動範囲を大きくとることができる。そのため、固定子20の位相変化量と、永久磁石5から各固定子コア2に流れる最大磁束の変化量を大きくとることができ、誘起電圧の変化を抑制できる回転数範囲が広くできる効果が得られる。
また、各相の固定子コア2におけるティース7及び8の間隔を電気角で略180度としたので、短節巻係数が小さく、誘導起電力を小さくできる効果が得られる。
さらに、各固定子コア2の2つのティース7及び8のうち固定されたティース7に巻線9を巻回し、移動可能なティース8には巻線を巻回しないので、巻線9を移動することがなく、巻線9が破損する可能性がないという効果も得られる。
また、各固定子コア2の移動可能なティース8を駆動する駆動手段を設けたので、当該駆動手段を介して外部からティース8の位置を制御することができ、回転電機の磁束制御が可能となる。
なお、実施の形態1の回転電機は、3相永久磁石式回転電機でありかつ8極3固定子コアの場合を示しているが、3相永久磁石式回転電機でありかつ極数は8の倍数、固定子コア数は3の倍数の場合も、上記と同様の好適な効果が得られる。また、その他の相数、極数、固定子コア数の回転電機でも適用可能である。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2による回転電機を示す横断面図である。図1及び図2と同様に見易くするために移動可能なティースの駆動手段は省略しているが、実施の形態1と同様の移動可能なティースの駆動手段を備えている。
本実施の形態の回転電機は、実施の形態1と同様、永久磁石5が周方向に所定間隔に配置された回転子30と、回転子30に対向して配置されたコアバック6、コアバック6から回転子30に向かって突設した2個のティース7及び8、及び巻線9から成る固定子コア2が各相(U相、V相、W相)毎に独立して配置された固定子20を備えている。
また、各相毎に独立して配置された固定子コア2は、それぞれ2個のティース7及び8を有し、これら2個のティース7及び8の間隔は電気角で略180度となっている。一方のティース7はコアバック6に一体的に形成されている。他方のティース8は、一方のティース7との間の周方向距離が変化となるように、また回転子3との間の径方向距離が変化となるように、コアバック6に移動可能に取り付けられている。
本実施の形態2では、巻線9が各相の固定子コア2のコアバック6に巻回されていることを特徴とする。
以上のように本実施の形態によれば、実施の形態1と同様、固定子コア2を各相独立に配置し、各固定子コア2にはそれぞれ2つのティース7及び8を設け、一方のティース8を移動可能に構成することにより、移動可能なティース8の移動範囲を大きくとることができる。そのため、固定子20の位相変化量と、永久磁石5から各固定子コア2に流れる最大磁束の変化量を大きくとることができ、誘起電圧の変化を抑制できる回転数範囲が広くできる効果が得られる。
また、各相の固定子コア2におけるティース7及び8の間隔を電気角で略180度としたので、短節巻係数が小さく、誘導起電力を小さくできる効果が得られる。
さらに、各固定子コア2のコアバック6に巻線9を巻回し、移動可能なティース8には巻線を巻回しないので、巻線9を移動することがなく、巻線9が破損する可能性がないという効果も得られる。
また、各固定子コア2の移動可能なティース8を駆動する駆動手段を設けたので、当該駆動手段を介して外部からティース8の位置を制御することができ、回転電機の磁束制御が可能となる。
なお、実施の形態2の回転電機は、3相永久磁石式回転電機でありかつ8極3固定子コアの場合を示しているが、3相永久磁石式回転電機でありかつ極数は8の倍数、固定子コア数は3の倍数の場合も、上記と同様の好適な効果が得られる。また、その他の相数、極数、固定子コア数の回転電機でも適用可能である。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3による回転電機を示す横断面図であり、図7は図6の回転電機において移動可能なティースを駆動させた状態を示す横断面図である。なお、図6及び図7では説明を容易にするために移動可能なティースを移動するための駆動手段を省略している。
本実施の形態の回転電機は、永久磁石5が周方向に所定間隔に配置された回転子30と、回転子30に対向して配置されたコアバック6、コアバック6から回転子30に向かって突設した2個のティース8A及び8B、及びコアバック6に巻回された巻線9から成る固定子コア2が各相(U相、V相、W相)毎に独立して配置された固定子20を備えている。
各相毎に独立して配置された固定子コア2は、それぞれ2個のティース8A及び8Bを有し、これら2個のティース8A及び8Bの間隔は電気角で略180度となっている。2個のティース8A及び8Bは、それぞれのティース8A及び8B間の周方向距離が変化となるように、またティース8A及び8Bと回転子3との間の径方向距離が変化となるように、コアバック6に移動可能に取り付けられている。つまり、ティース8A及び8Bには、その一端部に穴8aが設けられ、この穴8aを通りコアバック6を通る回動ピン12を中心軸として回動するように構成されている。なお、固定子コア2の外周側はハウジング1に締結部材16により固着されている。図1及び図2において、固定子コア2の締結部材16は2個となっているが、締結部材16の数は2個以外でも良い。
回転子30は、中央に回転軸4が設けられている回転子コア3と、回転子コア3の外周面に周方向一定間隔で配設された永久磁石5を備えている。また、永久磁石5は回転子コア3の周方向に当該極性が交互に異なるように配置されており、回転軸4はハウジング1に設置した軸受14により回転可能に支持されている。
本実施の形態において、図7に示すように、各相毎に独立して配置された固定子コア2の2個のティース8A及び8Bを、回動ピン12を中心軸として回動可能な構成にすることにより、2個のティース8A及び8Bの間の周方向距離を変化にすることができると共に、当該ティース8A及び8Bと永久磁石5の間の径方向距離も変化にすることができる。2個のティース8A及び8Bの間の周方向距離を変化にすることは、各相毎の固定子コア2上での回転磁界を発生させるための周方向電気角を変化にすることであり、固定子20の位相を制御することにつながる。また、当該ティース8A及び8Bと永久磁石5の間の径方向距離を変化にすることは、永久磁石5から各固定子コア2へ流れる磁束量を制御することにつながる。
図8及び図9は、実施の形態3の回転電機(図6)において移動可能なティースを駆動する駆動手段を含めた横断面図である。なお、図8及び図9は、それぞれ回転軸方向において互いに反対側から見た図となっている。また、図10は実施の形態3の回転電機を示す縦断面図である。さらに、図11は図9のA−A部分の詳細を示す部分断面図である。
実施の形態1と同様のティース駆動板10A及び10Bが、固定子20の軸方向両端に設けられている。ティース駆動板10A及び10Bには、コアバック6に対して周方向の同じ側の移動可能なティース8A及び8Bが、各ティース先端部に設けられた穴8bに挿入された駆動ピン11を介して係合されている。つまり、2つのティース駆動板10A及び10Bには、それぞれ同一固定子コア2の別の移動可能なティース8A及び8Bが駆動ピン11を介して係合されている。ティース駆動板10Aには駆動ギアA13がかみ合わせられており、外部の駆動アクチュエータ15により駆動ギアA13を介してティース駆動板10Aが回転し、移動可能なティース8Aが回動する。一方、図11に詳細を示すように、外部アクチュエータ15の駆動軸15Aはハウジング1に設けられた軸受40を介して駆動ギアB18に連結され、この駆動ギアB18は軸受40に回転可能に支持されている駆動ギア19Cの小歯車に噛み合っている。さらに、この駆動ギア19Cの大歯車はティース駆動板10Bに噛み合っており、外部アクチュエータ15により駆動ギアB18及びC19を介してティース駆動板10Bを回動し、移動可能なティース8Bを回動させる。
ここで、外部アクチュエータ15の回転は両方のティース駆動板10A及び10Bに伝達され、2つのティース駆動板10A及び10Bは同一速度でかつ逆方向に回転するよう構成されている。すなわち、2つのティース駆動板10A及び10Bは同一形状、外部アクチュエータ15に近い側の駆動ギアA13の歯数をn1とすると、もう一方の側にある駆動ギアB18の歯数をn2、駆動ギアC19の小歯車の歯数をn2、大歯車の歯数をn1として、駆動ギアC19の小歯車は駆動ギアB18とかみあい、駆動ギアC19の大歯車はティース駆動板10Bとかみあわせることにより、回転方向は逆で回転速度は同じとなるようにしている。
以上のように本実施の形態によれば、固定子コア2を各相独立に配置し、各固定子コア2に設けた2つのティース8A及び8Bが両方とも移動可能で、これらのティース8A及び8Bが互いに反対方向に同じ速度で移動するように構成されているので、回転子3の回転中にティース8A及び8Bを移動する場合、ティース8A及び8Bが回転子3から受ける反力の、各相ごとの合力の大きさを、前記ティース8A及び8Bに働く反力の大きさに比して減少させることができ、ティース8A及び8Bを移動するために必要な駆動力を小さくできるという効果が得られる。
また、上記実施の形態1及び2で説明した効果も同時に得られる。
なお、実施の形態3では、2つのティース駆動板10A及び10Bを同一形状とし、駆動ギアA13、B18、C19の歯数で回転速度を合わせているが、2つのティース駆動板10A及び10Bの外周のギア歯数、あるいは外径が異なる場合でも、回転方向が逆で、回転速度が同じに成るように構成すれば良い。また、2つのティース駆動板10A及び10Bに対して、外部アクチュエータがそれぞれに設けられていても良い。
実施の形態4.
図12はこの発明の実施の形態4による回転電機を示す横断面図であり、図13は図12の回転電機において移動可能なティースを駆動させた状態を示す横断面図である。なお、図12及び図13では説明を容易にするために移動可能なティースを駆動する駆動手段を省略している。図14は図12の回転電機において移動可能なティースを移動させる駆動手段を含めた横断面図を示し、図15はこの発明の実施の形態4による回転電機を示す縦断面図である。
本実施の形態に示す回転電機は、3相永久磁石式回転電機であり、永久磁石5が周方向に所定間隔に配置された回転子30と、回転子30に対向して配置されたコアバック6、コアバック6から回転子30に向かって突設した2個のティース7及び8C、及び巻線9から成る固定子コア2が各相(U相、V相、W相)毎に独立して配置された固定子20を備えている。
各相毎に独立して配置された固定子コア2は、それぞれ2個のティース7及び8Cを有し、これら2個のティース7及び8Cの間隔は電気角で略180度となっている。一方のティース7はコアバック6に一体的に形成されており、このティース7には巻線9が巻回されている。他方のティース8Cは、一方のティース7との間の周方向距離が変化となるように、コアバック6に移動可能に取り付けられている。つまり、ティース8Cには、一対の穴8dが設けられ、この穴8dには駆動ピン11Cが挿入され、回転電機の周方向に移動可能に構成されている。各相の固定子コア2において、移動可能なティース8Cはコアバック6に対して周方向の同じ側に設けられている。固定子コア2の外周側はハウジング1に締結部材16により固着されている。図1及び図2において、固定子コア2の締結部材16は2個となっているが、締結部材16の数は2個以外でも良い。
回転子30は、中央に回転軸4が設けられている回転子コア3と、回転子コア3の外周面に周方向一定間隔で配設された永久磁石5を備えている。また、永久磁石5は回転子コア3の周方向に当該極性が交互に異なるように設置されており、回転軸4はハウジング1に設置した軸受14により回転可能に支持されている。
本実施の形態において、図13に示すように、各相毎に独立して配置された固定子コア2の2個のティース7及び8Cのうち1個のティース8Cを、回転電機の周方向に移動可能な構成にすることにより、当該ティース8Cとティース7との間の周方向距離を変化にすることができる。また、当該ティース8Cとコアバック6の間に形成される空隙距離(図13のL)を変化にすることができる。ティース8C及び7の間の周方向距離を変化にすることは、各相毎の固定子コア2上での回転磁界を発生させるための周方向電気角を変化にすることであり、固定子20の位相を制御することにつながる。また、当該ティース8Cとコアバック6の間の空隙距離Lを変化にすることは、永久磁石5から各固定子コア2へ流れる磁束量を制御することにつながる。
次に、本実施の形態によるティース8Cを移動させるための駆動手段について説明する。図14及び図15に示すように、回転子30の軸方向端部であって、各固定子コア2の移動可能なティース8Cの両端面側方に、円環状のティース駆動板10Cが設けられている。このティース駆動板10Cには、移動可能なティース8Cの穴8dに挿入された駆動ピン11Cが挿入されており、両ティース駆動板10Cの端面で抜け止めが施されている。また、両ティース駆動板10Cは軸受25を介してハウジング1に対して回動可能に取り付けられている。さらに、一方側のティース駆動板10Cにはオーバーハング状のギア歯10Dが形成され、このギア歯10Dとかみ合う位置に駆動ギアA13が配置されている。この駆動ギアA13は外部アクチュエータ15の駆動軸に連結されている。外部アクチュエータ(モータ)15により駆動ギアA13が回転すると、ギア歯10Dでかみあったティース駆動板10Cが回動し、駆動ピン11を介して移動可能なティース8Cが回転電機の周方向に移動する。
以上のように本実施の形態によれば、固定子コア2を各相独立に配置し、各固定子コア2にはそれぞれ2つのティース7及び8Cを設け、一方のティース8Cを周方向に移動可能に構成することにより、移動可能なティース8Cの移動範囲を大きくとることができる。その結果、固定子20の位相変化量と、永久磁石5から各固定子コア2に流れる最大磁束の変化量を大きくとることができ、誘起電圧の変化を抑制できる回転数範囲が広くできる効果が得られる。
また、各相の固定子コア2におけるティース7及び8Cの間隔を電気角で略180度としたので、短節巻係数が小さく、誘導起電力を小さくできる効果が得られる。
さらに、各固定子コア2の2つのティース7及び8Cのうち固定されたティース7に巻線9を巻回し、移動可能なティース8には巻線を巻回しないので、巻線9を移動することがなく、巻線9が破損する可能性がないという効果も得られる。また、コアバック6に巻線9を施しても同様の効果が得られる。
また、各固定子コア2の移動可能なティース8Cを駆動する駆動手段を設けたので、当該駆動手段を介して外部からティース8Cの位置を制御することができ、回転電機の磁束制御が可能となる。
なお、実施の形態4の回転電機は、3相永久磁石式回転電機でありかつ8極3固定子コアの場合を示しているが、3相永久磁石式回転電機でありかつ極数は8の倍数、固定子コア数は3の倍数の場合も、上記と同様の好適な効果が得られる。また、その他の相数、極数、固定子コア数の回転電機でも適用可能である。
この発明の実施の形態1による回転電機を示す横断面図である。 図1の回転電機において移動可能なティースを駆動させた状態を示す横断面図である。 図1の回転電機において移動可能なティースを移動させる駆動手段を含めた横断面図である。 この発明の実施の形態1による回転電機を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2による回転電機を示す横断面図である。 この発明の実施の形態3による回転電機を示す横断面図である。 図6の回転電機において移動可能なティースを駆動させた状態を示す横断面図である。 図6の回転電機において移動可能なティースを移動させる駆動手段を含めた横断面図である。 図6の回転電機において移動可能なティースを移動させる駆動手段を含めた横断面図である。 この発明の実施の形態3による回転電機を示す縦断面図である。 図9のA−A部分の詳細を示す部分断面図である。 この発明の実施の形態4による回転電機を示す横断面図である。 図12の回転電機において移動可能なティースを駆動させた状態を示す横断面図である。 図12の回転電機において移動可能なティースを移動させる駆動手段を含めた横断面図である。 この発明の実施の形態4による回転電機を示す縦断面図である。
符号の説明
1 ハウジング、2 固定子コア、3 回転子コア、4 回転軸、5 永久磁石、
6 コアバック、7 ティース、8,8A,8B,8C ティース(移動可能)、
9 巻線、10,10A,10B,10C ティース駆動板、11 駆動ピン、
12 回動ピン。

Claims (9)

  1. 永久磁石が周方向に配置され回転可能に支持された回転子と、
    上記回転子に対向して配置されたコアバック、上記コアバックから上記回転子に向かって設けられた2個のティース、及び上記コアバック又は上記ティースに巻回された巻線から成る固定子コアが各相毎に独立して配置された固定子とを備え、
    上記各固定子コアの上記2個のティースのうち少なくとも1個のティースが移動可能に構成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 上記各固定子コアの上記2個のティースのうち少なくとも1個のティースが、上記2個のティース間の周方向距離を変化させるとともに、上記永久磁石と上記固定子コアの間に流れる磁束量を変化させるように、移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 上記各固定子コアの上記2個のティースのうち1個のティースの一端部が、上記コアバックに対して回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 上記各固定子コアの上記2個のティースの一端部が、上記コアバックに対して回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  5. 上記各固定子コアの上記2個のティースのうち少なくとも1個のティースが、上記回転子の周方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  6. 上記各固定子コアの移動可能なティースが、上記回転電機の運転中の移動により上記回転子から受ける反力の、各相毎の合力の大きさが、上記ティースに働く反力の大きさに比して減ずる向きに連携して移動することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の回転電機。
  7. 上記各固定子コアの上記2個のティースのうち移動可能でないティース又は上記各固定子コアの上記コアバックに、上記巻線が巻回されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 上記各固定子コアの移動可能なティースを駆動する駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 上記回転電機は3相永久磁石式回転電機であって、上記永久磁石の極数は8の倍数、上記固定子コアの数は3の倍数、上記各固定子コアの上記2個のティース間は電機角で略180度であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機。
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