JP2006333461A - Tripプロトコルを使用する回線交換/パケット交換結合通信ネットワークにおけるピアリング及びルーティングの自動発見システム及び自動発見方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】IP電話通信管理ドメイン(ITAD(IP Telephony Administrative Domain))間のルーティングに必要とされる情報が、ロケーションサーバ17によって自動的に収集される。このロケーションサーバは、リスンオンリーモード(listen-only mode)で動作し、且つ、TRIPインタードメインプロトコルでピアリング(peering)される。ピアリングされたロケーションサーバは、TRIPプロトコルを使用してルーティング情報を発見する。それによって、内部電話及び外部の電話通信経路の双方の経路データの自動更新が可能になる。一実施形態では、ピアリングされたルータは、サービスプロバイダのルーティングの最新の状況を把握し、収集されたデータにタイムスタンプを付ける。それによって、履歴TRIP性能情報の収集及び利用が可能になる。
【選択図】図1
Description
<第3ページ>
以下は、ネットワークワーキンググループのコメント要求:3219文書から取り入れたものである。2002年1月付けのIP上の電話通信ルーティング(TRIP(Telephone Routing over IP)を購入されたい。ここで参照されるページ番号及び段落番号は、上記で特定した文書のページ番号である。この文書の総ページ数は71ページである。
TRIPの機能は、電話通信の宛先の到達可能性、それら宛先に関連した属性、及びそれら宛先に向かう経路(path、パス)の属性を宣伝する(advertise)ことである。
TRIPの宛先:TRIPは、複数のプロトコル(SIP、H323等)のルーティングテーブルを管理するのに使用されることができる。TRIPでは、宛先は、(a)1組のアドレス(アドレスファミリー及びアドレスプリフィックスによって与えられる)と、(b)アプリケーションプロトコル(SIP、H323等)と、を組み合わせたものである。
ゲートウェイロケーション及びルーティングの問題が[2]で紹介されている。この問題は、IP電話通信では、より困難な問題の1つと考えられている。PSTNの最終的な宛先に向かってIPネットワークを横断する電話通信呼の出口ゲートウェイの選択は、主に、パスに沿ったさまざまなパーティのポリシーと、これらのパーティ間に確立された関係とによって推進される。このように、ユーザが宛先の電話番号を調べる出口ゲートウェイのグローバルディレクトリは、適した解(ソリューション)ではない。むしろ、出口ゲートウェイの利用可能性に関する情報は、プロバイダ間で交換され、ポリシーが適用され、ローカルに利用可能にされ、次いで、他のITADSの他のプロバイダに伝播され、こうして、これらの出口ゲートウェイに向かう経路が作成される。これによって、各プロバイダは、到達可能な電話番号及び関連した経路の、それ自身のデータベースを作成することが可能になる。このようなデータベースは、ポリシーに依存した各プロバイダにとって非常に難しいものとなりうる。
TRIPは、インタードメイン(すなわち、インターITAD)ゲートウェイロケーション及びルーティングのプロトコルである。ロケーションサーバ(LS)と呼ばれるTRIPスピーカの主要な機能は、他のLSと情報を交換することである。この情報は、PSTNに存在する電話通信の宛先の到達可能性、これらの宛先に向かう経路、及びそれら電話通信の宛先に向かうゲートウェイに関する情報を含む。TRIPの要件は[2]で説明されている。
LSは、ルーティングのループを防止できるように、必要なルーティング情報を交換してITAD接続グラフを構築する。さらに、TRIPは、ポリシーを適用すると共に、パス又はゲートウェイの特性に基づいて経路を選択するのに必要な属性を交換するのに使用されることができる。この仕様は、TRIPの転送メカニズム及び同期メカニズム、その有限状態マシン、並びにTRIPデータを定義する。この仕様はまた、TRIPの基本的属性を定義する。TRIPの属性セットは拡張可能であり、したがって、今後の文書に属性を追加して定義することができる。
経路がネットワークを通じて宣伝される(advertise)と、TRIPによって、経路を集約する(aggregation)ことが可能になる。TRIPは、特定の経路選択アルゴリズムを定義しない。
TRIPは、信頼できる転送プロトコル上で実行される。これによって、明示的(explicit)なフラグメンテーション、再送、肯定応答、及びシーケンス化(sequencing)を実施する必要がなくなる。TRIPで使用されるエラー通知メカニズムは、その転送プロトコルが優雅なクローズをサポートすることを前提とする。すなわち、接続がクローズされる前にすべての未処理のデータが配信されることを前提とする。
TRIPのオペレーションは、どの特定の電話通信シグナリングプロトコルからも独立している。したがって、TRIPは、たとえばH323[7]及びSIP[8]といったこれらのプロトコルのいずれかのルーティングプロトコルとして使用されることができる。
LSピアリングトポロジーは、ネットワークの物理トポロジーから独立している。さらに、ITADの境界は、レイヤ3のルーティング自律システム(routing autonomous system)の境界から独立している。内部のTRIPのピアも外部のTRIPのピアも、物理的に隣接している必要はない。
このセクションは、TRIPのオペレーションの概要を述べる。詳細は後のセクションで提供される。
3.1.ピアリングセッションの確立及び維持
2つのピアなLSは、相互間の転送プロトコル接続を形成する。それらLSは、オープンして接続パラメータを確認するためのメッセージ、並びに、各LSの機能及びこの接続上で宣伝される情報のタイプを交渉するためのメッセージを交換する。
KeepAliveメッセージは、定期的に送信されて、隣接するピアが動作可能であることを確保する。Notificationメッセージ(通知メッセージ)は、エラー状態又は特別な状態に応じて送信される。接続がエラー状態に遭遇した場合、Notificationメッセージが送信され、接続がクローズされる。
3.2.データベース交換
ピア接続が一旦確立されると、初期データフローは、その新しいピアに関連したすべての経路のダンプ(dump)である(外部ピアの場合、その外部ピアのLSのAdj−TRIB−Outのすべての経路。内部ピアの場合、Ext−TRIB及びすべてのAdj−TRIBs−Inのすべての経路)。異なるTRIBが、3.5.のセクションで定義されることに留意されたい。
付加的な更新が、TRIPルーティングテーブル(TRIB)の変更として送信される。TRIPは、経路の定期的なリフレッシュを要しない。したがって、LSは、すべてのルーティングエントリーの現在のバージョンを保持しなければならない。
或る特定のITADが複数のLSを有し、他のITADの通過サービスを提供している場合、該ITAD内のルーティングの一貫した見え方(view)を確保するように注意しなければならない。すべての内部ピアのTRIPルーティングテーブル、すなわちLoc−TRIBは、同期されると、同一となる。
BGPと同様に、TRIPは、内部ピアと外部ピアとを区別する。ITAD内では、内部TRIPは、リンク状態メカニズムを使用して、任意のトポロジー上にデータベースの更新をフラッド(flood)させる。外部では、TRIPは、ポイントツーポイントのピアリング関係を使用してデータベース情報を交換する。
内部同期を達成するために、内部ピア接続は、同じITADのLS間において、結果として生じるイントラドメインLSトポロジーが接続されて十分な冗長性を有するように、構成される。これは、すべての内部ピアがフルメッシュトポロジーで接続されていることを必要とするBGPの手法とは異なる。フルメッシュトポロジーは、結果的にスケーリング(scaling)問題になるおそれがある。更新が内部ピアから受信されると、該更新の経路がチェックされて、それら経路が、データベースにすでにあるバージョンよりも新しいかどうかが判断される。次に、より新しい経路は、同じドメインの他のすべてのピアにフラッドされる。
TRIPでは、経路が、(a)一組の宛先アドレス(アドレスファミリーインジケータ及びアドレスプレフィックスによって与えられる)と、(b)アプリケーションプロトコル(たとえば、SIP、H323等)と、を組み合わせたものとして定義される。一般に、各経路に関連した追加の属性がある(たとえば、次のホップサーバ)。
TRIPの経路は、UPDATEメッセージで一対のLS間に宣伝される。宛先アドレスは、該UPDATEの属性である到達可能経路(ReachableRoute)に含まれ、他の属性は、パス又は出口ゲートウェイといったものを記述する。
LSがTRIP経路を宣伝することを選択した場合、そのLSは、その経路をピアに宣伝する前にその経路の属性を増やしたり、又は変更することができる。TRIPは、LSが、そのピアに、先に宣伝された経路がもはや利用可能でないことを通知できるメカニズムを提供する。或る経路がサービスから取り消されたことを所与のLSが示すことができる方法には、3つある。
−UPDATEメッセージの取り消し経路属性(WithdrawnRoutes Attribute)にその経路を含める。こうして、関連した宛先がもはや利用可能でないとして印を付ける。
−到達可能属性(ReachableRoutes Attribute)において、同じ一組の宛先を有する取り替え経路(replacement route)を宣伝する。
−フラッディング(flooding)を使用しない外部ピアの場合、LS対LSピア接続をクローズすることができる。これによって、一対のLSがそのピアセッション上で互いに宣伝したすべての経路は、暗黙的に、サービスから除去される。フラッディングのため、複数の内部ピアから同じ経路が受信されている場合があるので、内部ピアリングセッションを終了することによって、ピアLSにより宣伝された経路が必ずしも除去されるとは限らないことに留意されたい。或るLSが、(他の内部ピアからのUPDATEメッセージのITADトポロジー属性から)別の内部LSがもはやアクティブでないと判断すると、その或るLSは、その別のLSによって作り出された該別のLSへのすべての経路を除去し、その決定プロセスに戻らなければならない。
3.7.集約(aggregation)
集約は、LSがそのピアと同期させなければならないルーティングエントリーの個数を削減するために該LSによって使用されるスケーリング強化である。集約は、LSのTRIBに一組の経路{R1,R2,…}があるときに、該LSによって実行されることができる。該実行は、Rのあらゆる有効な宛先が、該{R1,R2,…}の有効な宛先でもあり、その逆もまた同様であるような、より具体的でない経路(less specific route)Rが存在するようになされる。セクション5は、{R1,R2,…}経路の各属性(タイプによる)をRの属性に組み合わせる方法の説明を含んでいる。
TRIP内には、特定のアドレスプリフィックスが特定のアドレスファミリー内で使用されず有効でもないことを通信するためのメカニズムがなく、したがって、これらのアドレスを、集約期間中はスキップされることができることに留意されたい。LSは、TRIPの外部のメソッドを使用して、集約期間中に無視できる無効なプリフィックスを知ることができる。
LSは、集約を実行することを必要とはされないが、TRIBを小さく維持することが重要な場合には、該集約は推奨される。LSは、そのローカルポリシーに基づいて、一組の経路を、単一の集約経路に集約するかどうかを判断する。
NextHopServerがすべての集約された経路で同一でない複数の経路を、LSが集約するときは常に、該集約経路のNextHopServer属性を、集約しているLSのドメインのシグナリングサーバに設定しなければならない。
LSが、いずれかの経路のNextHopServerをリセットする場合(集約又は他の理由に起因してこれを実行できる)、これは、これら宛先へのシグナリングパスに沿って別のシグナリングサーバ(signaling server)を追加する、という効果を有する。最終結果として、2つの宛先間のシグナリングパスは、複数のドメインにわたる複数のシグナリングサーバから成る場合がある。
送信オンリーモード(Send Only mode)でLSによってそのイントラドメインピアへ送信されたUPDATEメッセージは、トポロジーが変化するごとにITADトポロジー属性を含まなければならない。外部ピアとの送信オンリーモードにおけるLSの有用なアプリケーションは、ゲートウェイ登録サービスを可能にする(イネーブルする)ことである。
サービスプロバイダが、自身が所有する一組のゲートウェイに対する呼を終端するものの、決して呼を開始することがない場合、そのサービスプロバイダは、そのLSを送信オンリーモードで動作するように設定することができる。その理由は、そのサービスプロバイダのLSは、常にUPDATEメッセージを生成することのみ必要であるが、それらUPDATEメッセージを受信しないからである。送受信モードのLSが、送信オンリーモードのピアとのピアリングセッションを有する場合、そのLSは、自身がどのUPDATEメッセージもそのピアへ送信しないように、その経路配布ポリシー(route dissemination policy)を設定しなければならない。
受信オンリーモードでは、LSは、受動的なTRIPリスナ(listener)として動作する。LSは、そのピアからのUPDATEメッセージを受信して処理するが、どのUPDATEメッセージもそのピアへ送信してはならない。これは、表示目的でトポロジー情報を収集したい管理局にとって有益である。
送受信モードのLSの振る舞いは、この文書全体を通じて具体的に述べられるデフォルトのTRIPオペレーションである。
送受信の機能性は、4オクテットの符号なし数値で表される。この数値は、以下の値のうちの1つのみを取ることができる。
1−送受信モード
2−送信オンリーモード
3−受信オンリーモード
2つのLSの双方が送信オンリーモードである場合、又は、2つのLSの双方が受信オンリーモードである場合、ピアリングセッションは、それら2つのLS間で確立されてはならない。OPENメッセージを処理する際に、ピアLSがこのような機能のミスマッチを検出した場合、そのピアLSは、NOTIFICATION(通知)メッセージで応答して、ピアセッションをクローズしなければならない。NOTIFICATIONメッセージのエラーコードは、「機能ミスマッチ(Capability Mismatch)」に設定されなければならない。
LSを、すべてのピアについて同じ送受信モードで構成しなければならない。
UPDATE(更新)メッセージは、LS間でルーティング情報を転送するのに使用される。UPDATEパケットの情報は、さまざまなITAD間の関係を記述するグラフを構築するのに使用されることができる。説明されるルールを適用することによって、ルーティング情報のループおよび何らかの他の例外事態を防止することができる。
4.5.NOTIFICATIONメッセージフォーマット
NOTIFICATIONメッセージは、エラー状態が検出された時に送信される。TRIP転送接続は、NOTIFICATIONメッセージの送信直後にクローズされる。
<第41ページ>
ITAD内では、各LSは、LSの故障を検出できるように、他のLSの状態を知っていなければならない。これを行うために、各LSは、自身の内部トポロジーを、ドメイン内の他のLSへ宣伝する。或るLSが、別のLSがもはやアクティブでないことを検出すると、そのLSを情報源とする情報を削除することができる(そのピアのAdj−TRIB−Inをクリアすることができる)。ITADトポロジー属性を使用して、該ドメイン内の他のLSへこの情報を通信する。
LSは、自身の内部ピアセットの変化を検出するごとに、トポロジー更新を送信しなければならない。このトポロジー更新は、UPDATEメッセージ単独で送信されることもできるし、到達可能経路情報及び/又は取り消し経路情報を含むUPDATEメッセージでピギーバックされる(piggyback、運ばれる)こともできる。
LSは、内部LSからトポロジー更新を受信すると、どのLSがITAD内でアクティブであるかを、トポロジーにおける接続アルゴリズムを介して再計算しなければならない。
5.10.3.経路選択及びITADトポロジー
この属性は、UPDATEにおけるどのルーティング情報からも独立している。LSは、ITADトポロジー属性を有するUPDATEを受信すると、一組の作り出された(originated)ITADトポロジー属性によって与えられるITADトポロジーに対して接続試験を行うことにより、ドメインで現在アクティブな一組のLSを計算しなければならない。LSは、ドメインにおいてもはやアクティブでないLSについて、Adj−TRIB−Inをローカルにパージしなければならない。LSは、他のLSも同様の決定を行うので、このパージ情報を他のLSへ伝播してはならない。
ローカルLSは、OPENメッセージを受信すると、OpenConfirm(オープン確認)状態にあるその接続のすべてを検査しなければならない。また、LSは、このプロトコル以外の手段によってピアのTRIP識別子を知っている場合には、OpenSent(オープン送信)状態にある接続を検査する。これらの接続の中で、リモートLSへの接続があり、そのリモートLSのTRIP識別子がOPENメッセージのものと等しい場合、ローカルLSは、以下の衝突解決手順を実行しなければならない。
ローカルLSのTRIP識別子及びITADは、(OPENメッセージで指定された)リモートLSのTRIP識別子及びITADと比較される。TRIP識別子は、比較では、4オクテットの符号なし整数として取り扱われる。
ローカルTRIP識別子の値が、リモートTRIP識別子の値よりも小さい場合、又は、2つのTRIP識別子が等しく、且つ、ローカルLSのITADの値がリモートLSのITADの値よりも小さい場合、ローカルLSは、すでに存在するTRIP接続(OpenConfirm状態にすでにあるTRIP接続)をクローズしなければならず、リモートLSによって開始されたTRIP接続を容認しなければならない。
1.それ以外の場合、ローカルLSは、新しく作成されたTRIP接続をクローズして、既存の接続(すでにOpenConfirm状態にある接続)を続けて使用する。
2.確立(Established)状態にある既存のTRIP接続との接続衝突が発生した場合、LSは、新しく作成された接続を無条件にクローズしなければならない。アイドル(Idle)状態、接続(Connect)状態、又はアクティブ(Active)状態にある接続との接続衝突は検出できないことに留意されたい。
3.(衝突解決手順に起因する)TRIP接続をクローズするために、LSは、エラーコード「中断(Cease)」を有するNOTIFICATIONメッセージを送信しなければならず、TRIP接続を閉じなければならない。
ピアLSは、TRIP接続をオープンする複数の試みを行うことにより、プロトコルのバージョンを交渉することができる。これは、それぞれがサポートする最も高いバージョン番号から開始する。オープンの試みがエラーコード「OPENメッセージエラー」及びエラーサブコード「サポートされないバージョン番号」で失敗した場合、LSは、自身が試行したバージョン番号、そのピアが試行したバージョン番号、NOTIFICATIONメッセージでそのピアによって渡されたバージョン番号、及び自身がサポートするバージョン番号を用意する。2つのピアが1つ又は複数の共通のバージョンをサポートする場合、これによって、それらピアは、最も高い共通のバージョンを高速に決定することが可能になる。TRIPバージョン交渉をサポートするために、TRIPの将来のバージョンは、OPENメッセージ及びNOTIFICATIONメッセージのフォーマットを保持しなければならない。
10.1.5.ITAD内の経路のパージ
LSがITAD内で作り出した(originated)経路を取り消すために、LSは、UPDATEメッセージのWithdrawnRoute(取り消し経路)フィールドにその経路を含める。シーケンス番号は、経路の最後の有効なバージョンよりも大きくなければならない。LSは、自身のITAD内の経路を取り消す場合に、MaxSequenceNum(最大シーケンス番号)のシーケンス番号の使用を選択することができるが、これは義務ではない。
経路を取り消した後、LSは、自身のデータベースにおいてその経路に「取り消し済」の印を付けなければならず、取り消された経路をMaxPurgeTime(最大パージ時間)秒の間、自身のデータベースに保持しなければならない。LSが、パージされたがまだそのデータベースにある経路を再度作り出す必要がある場合、LSは、取り消しで使用されたものよりも大きなシーケンス番号を使用して直ちに経路を再度作り出すこともできるし、経路が取り消されてからMaxPurgeTime秒が満了するまで待機することもできる。
103.更新送信(Update-Send)プロセス
更新送信プロセスは、UPDATEメッセージをすべてのピアへ宣伝することを担当する。たとえば、このプロセスは、決定プロセス(Decision Process)によって選ばれた経路を、同じITAD又は近傍のITADのいずれかに位置し得る他のLSに分配する。異なるITADに位置するピアLS間の情報交換のルールは、10.3.2に与えられている。同じITADに位置するピアLS間の情報交換のルールは、10.3.1に与えられている。
経路をピアに転送する前に、LSは、どの属性をその経路と共に転送すべきかを決定する。既知でない非遷移的な属性(a not well-known non-transitive attribute)が認識されていない場合、その属性はそのまま無視される。既知でない依存遷移的な属性(a not well-known dependent-transitive attribute)が認識されておらず、且つ、NextHopServer(次のホップサーバ)の属性がLSによって変更されていた場合、その認識されていない属性はそのまま無視される。既知でない依存遷移的な属性が認識されておらず、且つ、NextHopServerの属性がLSによって変更されていない場合、その属性フラグのオクテットの部分ビット(Partial bit)は1に設定され、その属性は、他のTRIPスピーカに伝播するために保持される。同様に、既知でない独立遷移的な属性(a not well-known independent-transitive attribute)が認識されていない場合も、属性フラグのオクテットの部分ビットは1にセットされ、その属性は、他のTRIPスピーカに伝播するために保持される。
11.TRIP転送
この仕様は、TRIPのトランスポートレイヤとしてTCPの使用を定義する。TRIPはTCPポート6069を使用する。TRIPを他の転送プロトコル上で実行することは、今後の検討課題である。
TRIP LSのイントラドメイントポロジーには何ら制限がない。たとえば、ITAD LSは、フルメッシュ、スター、又は他の任意の接続トポロジーで構成されることができる。同様に、TRIP ITADのトポロジーにも何ら制限はない。たとえば、ITADは、フラットトポロジー(メッシュ又はリング)で編成されることもできるし、マルチレベルの階層又は他の任意のトポロジーで編成されることもできる。
2つのTRIP ITAD間の境界は、2つのTRIP LS間のリンク上に配置されることもできるし、TRIPLS上に一致させることもできる。後者の場合、同じTRIP LSが、複数のITADのメンバーとなり、そのLSは、当該LSがメンバーである各ITADのLSにとって内部ピアであるように見える。
この文書は、TRIPパラメータの新しいIANAレジストリを作成する。以下のTRIPパラメータはこのレジストリに含まれる。
−TRIP機能
−TRIP属性
−TRIPアドレスファミリー
−TRIPアプリケーションプロトコル
−TRIP ITAD番号
プロトコルパラメータは、頻繁に0に初期化/リセットされる。未セットのパラメータとそのパラメータの他の登録された値とを明確に区別するために、この文書は、上記TRIPパラメータのそれぞれの値0を予約する。
上記パラメータのそれぞれのサブレジストリは、以下のセクションで解説される。
A.2.1:1つのメッセージあたり複数のネットワーク
TRIPプロトコルによって、同じ宣伝パス及び次のホップサーバを伴う複数のアドレスプリフィックスを1つのメッセージで使用することが可能になる。この機能を利用することは、高く推奨される。1つのメッセージあたり1つのアドレスプリフィックスの場合、受信機のオーバーヘッドは大幅に増加する。複数のメッセージの受信により、システムのオーバーヘッドが増加するだけでなく、ルーティングテーブルをスキャンしてTRIPピアを更新するためのオーバーヘッドも何倍も被る。宣伝パス及び次のホップごとに多くのアドレスプリフィックスを含むメッセージを、宣伝パスごとに編成されていないルーティングテーブルから構築する1つの方法は、ルーティングテーブルがスキャンされる際に多くのメッセージを構築することである。各アドレスプリフィックスが処理される際に、関連した宣伝パス及び次のホップのメッセージが割り当てられ(該メッセージが存在しない場合)、新たなアドレスプリフィックスがそのメッセージに付加される。このようなメッセージが存在する場合、該新たなアドレスプリフィックスのそのメッセージへの付加のみが行われる。該新たなアドレスプリフィックスを保持する空間がメッセージにない場合、そのメッセージは送信され、新たなメッセージが割り当てられ、新たなアドレスプリフィックスは、その新たなメッセージに挿入される。ルーティングテーブル全体がスキャンされると、割り当てられたすべてのメッセージが送信され、それらの資源が解放される。アドレスプリフィックスによってカバーされるすべての宛先が、同じ次のホップサーバ及び共通の属性を共有する場合に、最大の圧縮が達成され、これにより、4096バイトの1つのメッセージで多くのアドレスプリフィックスを送信することが可能になる。
複数のアドレスプリフィックスを1つのメッセージに圧縮しないTRIPの一実施態様でピアリングする場合、ピアが取得された時又は大幅なネットワークトポロジーの変更が行われた時に受信されるデータのフラッドからオーバーヘッドを削減するステップを採用することが必要な場合がある。これを行う1つの方法は、更新レートを制限することである。これによって、ルーティングテーブルの冗長なスキャンが取り除かれて、TRIPピアのフラッシュ更新(flash update)が提供されることになる。この手法の不都合な点は、この手法がルーティング情報の伝播待ち時間を増加させることである。複数のメッセージを処理するのに要する時間よりもそれほど大きくない最小フラッシュ更新間隔を選ぶことによって、この待ち時間は最小にされるはずである。より良い方法は、更新を送信する前に受信されたすべてのメッセージを読み出すことである。
TRIPは、転送メカニズムとしてTCPを使用する。TCPのストリーム性のために、受信されたメッセージのすべてのデータは、必ずしも同じ時刻に到着するとは限らない。これによって、データをメッセージとして処理することが困難になる可能性があり、特に、受信されたがまだ処理されていないデータがどれだけあるかを判断することができないシステムでは困難になる可能性がある。
この状況で使用できる1つの方法は、最初にメッセージヘッダのみの読み出しを試みることである。KEEPALIVEメッセージタイプの場合、メッセージヘッダが完全なメッセージであり、他のメッセージタイプの場合、ヘッダは、特に全長(total length)が最初に検証されるべきである。すべてのチェックが成功した場合、指定された長さからメッセージヘッダのサイズを引いたものが、読み出しのために残されたデータ量である。ルーティング情報プロセスを「ハング(hang)」しつつ、ピアからの読み出しを試みる一実施態様では、ピアごとにメッセージバッファ(4096バイト)をセットアップすることができ、完全なメッセージが受信されるまで、そのメッセージバッファを、利用可能なデータで満たすことができる。
12−1、12−2、15−1 ロケーションサーバ
17、18 リスンオンリーのロケーションサーバ
Claims (10)
- 回線交換の終端とパケット交換の終端との間の通信が交換可能に処理される通信システムであって、
或る一組の終端に対する接続を制御するための少なくとも1つのITAD(11)と、
前記ITAD(11)内の終端をサービスする複数のゲートウェイ(13−1〜13−4)と、
前記ITAD(11)における前記ゲートウェイ(13−1〜13−4)と通信するための少なくとも1つのロケーションサーバ(12−1)であって、前記ゲートウェイ(13−1〜13−4)のITAD間電話通信ルーティング情報を提供すると共に、規定されたプロトコルを使用するピアリングセッションで第2のITAD(14)と双方向に通信して、前記ITAD(11)を受け持つゲートウェイに関するルーティング情報を前記第2のITAD(14)に供給し、且つ、該第2のITAD(14)を受け持つゲートウェイに関する前記電話通信ルーティング情報を該第2のITAD(14)から受信する、少なくとも1つのロケーションサーバ(12−1)と、
前記規定されたプロトコルを使用して、前記ITAD(11)における前記ロケーションサーバ(12−1)と一方向でピアリングするための、該ITAD(11)に関連付けられた監視ロケーションサーバ(17)であって、該ピアリングにより、前記ITADにおける前記ロケーションサーバ間を通過する電話通信ルーティングデータが、前記監視ロケーションサーバ(17)へ伝達される、監視ロケーションサーバ(17)と、
変化する電話通信ルーティングデータを特定するためのタイムスタンプ(211)と、
前記タイムスタンプ(211)を付けられたデータを使用して解析的な測定を実行するための制御システム(101)と、
を備える、通信システム。 - 前記解析的な測定は、
経路、ゲートウェイ、又はロケーションサーバのうちの少なくとも1つの利用可能性/利用不能性の測定を含む、
請求項1に記載の通信システム。 - 前記解析的な測定は、
経路、ゲートウェイ、又はロケーションサーバのうちの少なくとも1つの信頼性の測定を含む、請求項1に記載の通信システム。 - 前記解析的な測定は、
ゲートウェイ又はロケーションサーバから成るリストからの、最も新しく追加された経路の公表、を含む、
請求項1に記載の通信システム。 - 前記解析的な測定は、
ゲートウェイ又はロケーションサーバから成るリストについての経路の追加率の測定を含む、
請求項1に記載の通信システム。 - 前記解析的な測定は、
ゲートウェイ又はロケーションサーバから成るリストからの、最も新しく追加された経路の公表、を含む、
請求項1に記載の通信システム。 - 前記解析的な測定は、
ゲートウェイ又はロケーションサーバから成るリストについての、経路の除去率の測定を含む、
請求項1に記載の通信システム。 - 回線交換/パケット交換結合電気通信ネットワークにおけるルーティングの利用可能性を判断するための方法であって、
異なるITAD(11、14)のロケーションサーバ間でTRIPデータを双方向に通信するステップであって、該通信は、ピアリングセッションが前記ロケーションサーバ間に確立された結果として行われる、ステップと、
別のロケーションサーバ(17)が、前記双方向ピアリングセッション中に、前記ITAD(11、14)間で通信されたTRIPデータを記憶するように、前記ITAD(11、14)の少なくとも1つにおいて、前記別のロケーションサーバ(17)との一方向ピアリングセッションを確立するステップと、
前記TRIPデータにタイムスタンプを付けるステップ(211)と、
前記タイムスタンプを付けられたTRIPデータを制御システム(101)へ通信するステップ(212)であって、それによって、後続の処理が前記ルーティングを判断する、ステップ(212)と、
を含む、方法。 - 電話通信の宛先の到達可能性、該宛先に関連した属性、及び該宛先に向かう経路の属性を、少なくとも1つの他のITADと双方向に通信するための第1のロケーションサーバ(12−1)と、
電話通信の宛先、該宛先に関連した属性、及び該宛先に向かう経路の属性に関する前記データのコピーを記憶するための第2のロケーションサーバ(17)であって、前記第1のロケーションサーバ(12−1)と一方向に通信する、第2のロケーションサーバ(17)と、
現在利用可能なルーティング及び現在利用可能なロケーションサーバのうちの少なくとも1つに関する少なくとも1つのシステムパラメータを生成できるように、前記第2のロケーションサーバ(17)によって受信されたデータにタイムスタンプを付けるためのプロセッサ(101)と、
を備える、ITAD。 - 前記双方向通信及び前記一方向通信の両方は、ピアリングセッションで動作する電話通信ルーティング情報プロトコル(TRIP)を使用する、
請求項9に記載のITAD。
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