JP2006333174A - クロック発生装置及び半導体集積回路装置 - Google Patents

クロック発生装置及び半導体集積回路装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006333174A
JP2006333174A JP2005155076A JP2005155076A JP2006333174A JP 2006333174 A JP2006333174 A JP 2006333174A JP 2005155076 A JP2005155076 A JP 2005155076A JP 2005155076 A JP2005155076 A JP 2005155076A JP 2006333174 A JP2006333174 A JP 2006333174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock
frequency
spread spectrum
clock signal
frequency modulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005155076A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Hanawa
敏明 花輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005155076A priority Critical patent/JP2006333174A/ja
Publication of JP2006333174A publication Critical patent/JP2006333174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

【課題】 高速動作メモリを用いる場合であっても拡散スペクトル・クロック信号を用いて、EMIを効果的に低減することができるクロック発生装置及び半導体集積回路装置を提供する。
【解決手段】 拡散スペクトル・クロック発生器210は、DDR SDRAM112Aの連続アクセスを判定し、DDR SDRAM112Aのデータ読み出し時の連続アクセスでは拡散OFFにする状態判定器220を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、クロック発生装置及び半導体集積回路装置に関し、特に電磁波障害を効果的に防止し得る拡散スペクトル・クロック発生器の改良に関する。
近年、拡散スペクトル・クロック発生器(SSCG:spread spectrum clock generator)を用いて、高調波スペクトルのエネルギーを分散することにより、回路装置における電磁波障害(EMI:electromagnetic interference、以下、「EMI」という)を低減する技術が報告されている。
EMIは、システムを駆動しているメインクロックに同期して電源電流が流れ、これの高調波が輻射・拡散することが発生原因となっている。メインクロックに同期してEMIが発生する理由として、通常はクロックに同期して信号の流れが制限されているため、回路装置中の多くのゲートがメインクロックに同期して動作し、この結果として電源電流がメインクロックで変調されることになる。
特に、マイクロプロセッサ等の半導体集積回路装置では、EMIの生成及び放射の影響を受けやすい。EMI放出のスペクトル成分は通常、クロック回路の基本周波数の調波でのピーク振幅を有する。したがって、米国のFCCなど多数の規制機関は、そのような製品に関する試験手順及び最大許容放出量を規定している。例えば、Commission Electrotechnique International (Comite International Special Des Perturbations Radioelectriques (C.I.S.P.R.)は、規制を遵守しているかどうかを判定する測定装置及び技法を確立する指針を有する。例えば、クロック回路に関連する周波数帯域では、測定される6dB帯域幅は比較的広い120KHzである。
拡散スペクトル・クロック発生器については、例えば、特許文献1に記載された技術は、本来、一定とすべきクロック周期を微妙に変化させることによって、高調波スペクトルを分散させて、EMIを低減しようというものである。すなわち、システム上では、高速動作をさせるため、例えばメモリとの間のバスタイミングは、高速限界ぎりぎりに設計する。また、限られた周波数変化で最大のEMI低減効果を求める必要があり、これを実現するためにPLL(phase locked loop)の周波数変化パターンを求める。
上記特許文献1には、例えば、テーブル、第1のカウンタ、第2のカウンタ、位相検出器、及び電圧制御発振器(VCO:voltage controlled oscillator)を有してフェーズロックループを形成し、そのフェーズロックループの出力が、クロック制御式電子装置に供給すべき拡散スペクトルクロック信号となる拡散スペクトル・クロック発生器が開示されている。ディジタル値が記憶されるテーブルのそれぞれ異なる部分を第1のカウンタのそれぞれ異なるカウントによってアドレスする。第2のカウンタは、第1のカウンタのカウントの変化毎にアドレスされるディジタル値を受信する。基準周波数クロック信号に応答して、第2のカウンタが各ディジタル値を受信した後に第2のカウンタをステップさせる。第2のカウンタが所定値に達したことに応答して、第1のカウンタをステップさせ、位相検出器に一つの入力を供給する。電圧制御発振器は、位相検出器の出力が入力され、その位相検出器に他の入力を供給してPLLを形成する。
また、特許文献2には、周波数調整回路を設け、この周波数調整回路により立ち上り/立ち下りエッジをランダム又は周期的に遅延させ、クロック周波数を変化させるクロック生成方式が開示されている。特許文献3には、ジッタ成分及びランダム性を有する参照データメモリ部からの分周数値を基に分周させることでスペクトルの拡散を行うスペクトル拡散方式が開示されている。さらに、特許文献4には、クロック周波数を変動させたクロックに従って画素データをシステムに入力することで表面積が大きく、高周波のクロック及びデータレートに使用できるLEDバーシステムが開示されている。
図4は、CPU、メモリ及び周辺回路部を有する半導体集積回路装置の構成を示す図である。
図4において、半導体集積回路装置100は、拡散スペクトル・クロック発生器110、CPU111、メモリ112、汎用ポート,A/D,D/Aコントローラ113、割り込みコントローラ114、バスインターフェース115を備え、内部バス116により接続される。拡散スペクトル・クロック発生器110は、クロックを周波数変調した拡散クロック信号を発生し、CPU111、メモリ112、汎用ポート,A/D,D/Aコントローラ113、割り込みコントローラ114及びバスインターフェース115に供給して、これらを同期的に駆動する。このようにして、半導体集積回路装置100の全ての構成部分が拡散スペクトル・クロック発生器110により駆動される。拡散スペクトル・クロック発生器110では、意図的にジッタ成分を発生させる周波数変調によるクロック信号を供給するため、この周波数変調によるスペクトル拡散によって電磁放射エネルギーが拡散し、EMI放出が抑制される。EMI放出が抑制されることで、ノイズキャンセラ信号を生成重畳する抑制装置などが不要になる、シールディングを不要又は簡略化できる。
図5は、上記拡散スペクトル・クロック発生器110の具体的構成を示す図である。
図5において、拡散スペクトル・クロック発生器110は、原発振器121、位相検出器122、ループ・フィルタ123、電圧制御発振器(VCO)124及びプログラマブル分周器125からなるPLLに、周波数変調のための関数を発生する関数発生器126及びミキサ127を備えて構成される。
関数発生器126は、PLLに周波数変調を行うもので、正弦波のほか、三角波,矩形波,その他の任意の形状であってもよい。このような制御のため、内蔵あるいは外付けのROMやテーブルといった記憶部あるいは演算回路等を参照して、以上の正弦波や三角波、あるいは、矩形波やその他の任意の波形を生成するためのシフト情報(出力クロック情報)を生成する。正弦波や三角波の場合は、0からn(nは任意の自然数)までのアップカウントと、nから0までのダウンカウントとを交互にかつ周期的に繰り返すアップ/ダウンカウンタにより簡単に構成することができ、この場合のミキサ127はアップ/ダウンカウンタからのカウント値を符号付きとして加算する加算器である。
以上の構成において、原発振器121の出力は、位相検出器122に入力される。位相検出器122の出力はループ・フィルタ123を介して制御電圧として電圧制御発振器124に供給される。電圧制御発振器124の発振出力はプログラマブル分周器125において、分周比として与えられる定数Cに基づく分周比で分周され、位相検出器122に供給されて、原発振器121の出力と比較される。このようにしてPLLが構成され、電圧制御発振器124の発振出力が、例えばクロック信号として外部に出力される。プログラマブル分周器125における分周比を決定する定数Cを適宜設定することにより、種々のクロック周期に設定することができる。
拡散スペクトル・クロック発生器110によれば、クロックに周波数変調による周波数偏差が生じているため、出力クロックの周波数帯域が広がることになる。この結果、クロックもしくはその高調波によって生じる電磁放射のスペクトルが広がると共に、ピークの電界強度が低下することになる。
図6は、拡散スペクトル・クロック発生器110が発生する拡散スペクトル・クロックの周波数帯域を示す特性図である。図6に示すように、標準クロック信号の同じ調波での拡散前のスペクトルは、インパルス関数(破線)として与えられる。同じ調波での拡散スペクトル・クロック信号のスペクトルは実線で示され、理想的には台形となる。
図7は、基準クロックと拡散スペクトル・クロックの周波数偏差を示す波形図であり、立下りエッジを例に説明したものである。例えば、クロック周期は7.5nsである。図7は、出力クロックの周波数を正弦波の形に変化させた場合の例であり、このような拡散スペクトル・クロックは、アップカウントとダウンカウントとを交互にかつ周期的に繰り返すアップ/ダウンカウンタにより簡単に構成することができる。図7に示すように、基準クロックとの周波数偏差Δa,Δb,Δc,…は段階的に増大し、ある規定の範囲に達すると減少方向に転ずる。このように規定した範囲内でクロックの周波数が変化する。
図8は、上述した拡散スペクトル・クロック発生器110の動作を説明するタイミングチャートである。なお、クロック回路に関連するEMI放出規制では、120KHzとその6dB帯域幅が測定帯域とされる。この場合には、図8の周波数偏差Δf=0が120KHzとなる。
特開平9−98152号公報 特開平11−143572号公報 特開2000−228658号公報 特開2003−291414号公報
上述したような拡散スペクトル・クロック発生器を用いればEMIは低減する。しかしながら、周波数変調したクロックをシステムに供給するため、バスタイミングのマージンは非常に厳しくなる。例えば、図4に示すCPU111とメモリ112との間のバスタイミングは、遅延時間を精密に調整したとしても高速限界ぎりぎりとなっている。特に、メモリ12に外部のシステムクロックに同期して動作するSDRAM(synchronous DRAM)、とりわけクロックの立ち上がりと立ち下がりの両方に同期してデータ転送を行うDDR(double data rate)SDRAM(のバースト転送モード)ではマージンが足りず、クロックのさらなる高速化に伴ってDDR SDRAMが動作しない場合が発生している。この場合には、拡散スペクトル・クロックを用いたEMI低減は諦めてコストのかかる抑制装置又は広範囲のシールディングが必要となる。
上述したように、システムを構成するメモリに、高速動作を行うDDR SDRAM等を用いる場合には、拡散スペクトル・クロック信号供給によるEMI低減は非常に困難になっているのが現状である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、高速動作メモリを用いる場合であっても拡散スペクトル・クロック信号を用いて、EMIを効果的に低減することができるクロック発生装置及び半導体集積回路装置を提供することを目的としている。
本発明のクロック発生装置は、クロック信号を発生するクロック発生手段と、発生した前記クロック信号に対して周期的に周波数を変調する周波数変調手段とを備え、前記クロック信号を周波数変調して拡散スペクトル・クロック信号を発生するクロック発生装置であって、前記拡散スペクトル・クロック信号を使用する回路部の動作状態を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に従って、前記周波数変調手段による周波数変調を停止する制御を行う制御手段と備えることを特徴としている。
具体的な態様として、前記判定手段は、外部のシステムクロックに同期して動作するメモリの動作状態を判定する。
具体的な態様として、前記判定手段は、DDR SDRAMの連続アクセスを判定する。
より好ましい具体的な態様として、前記判定手段は、DDR SDRAMの読み出し動作時の連続アクセスを判定する。
具体的な態様として、前記制御手段は、前記回路部の動作マージンが所定以下となる場合、前記周波数変調手段による周波数変調を停止して前記クロック信号を出力する制御を行う。
より好ましい具体的な態様として、前記制御手段は、外部のシステムクロックに同期して動作するメモリの連続アクセス時、前記周波数変調手段による周波数変調を停止して前記クロック信号を出力する制御を行う。
本発明の半導体集積回路装置は、CPU、メモリ及び周辺回路部を有する半導体集積回路装置において、前記CPU及びメモリにシステムクロックを供給する上記各クロック発生装置を備えることを特徴としている。
以上、詳述したように、本発明によれば、高速動作メモリを用いる場合であってもクロックのずれを防いで動作を安定させ、できるだけEMI低減効果は得つつ、データ確定の余裕を確保してデータの信頼性を高めることができる。また、簡単な構成によりスペクトル拡散クロック信号を適正に用いて、EMIを効果的に低減することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適なクロック発生装置及び半導体集積回路装置の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態による拡散スペクトル・クロック発生器を用いる半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る半導体集積回路装置は、メモリにDDR SDRAMを使用した例である。図4と同一構成部分には同一符号を付している。
図1において、半導体集積回路装置200は、拡散スペクトル・クロック信号を発生する拡散スペクトル・クロック発生器210(クロック発生装置)、拡散スペクトル・クロック信号を使用する回路部の動作状態を判定するとともに、判定結果に従って周波数変調を停止する状態判定器220(判定手段,制御手段)、CPU111、DDR SDRAM112Aを含むメモリ112(回路部)、汎用ポート,A/D,D/Aコントローラ113(回路部)、割り込みコントローラ114、バスインターフェース115を備え、内部バス116により接続される。
拡散スペクトル・クロック発生器210は、クロックを周波数変調した拡散クロック信号を発生し、CPU111、DDR SDRAM112Aを含むメモリ112、汎用ポート,A/D,D/Aコントローラ113、割り込みコントローラ114及びバスインターフェース115に供給して、これらを同期的に駆動する。また、拡散スペクトル・クロック発生器210は、状態判定器220から拡散停止信号を受けた場合、拡散を停止し、クロック信号(拡散しない通常のクロック信号)を発生する。
状態判定器220は、拡散スペクトル・クロック発生器210からの拡散クロック信号を使用する回路の動作状態を判定し、前記回路が正常動作しないかその虞があるとき、拡散スペクトル・クロック発生器210に拡散クロック発生の停止を指示する拡散停止信号を出力する。状態判定器220の動作状態判定対象となる前記回路には種々のものがある。例えば、外部のシステムクロックに同期して動作するSDRAM、DDR SDRAM、A/D,D/Aコントローラ等である。しかしながら、拡散スペクトル・クロック信号の高速化に伴って、最も深刻な問題となっているのはDDR SDRAM等のメモリ部であり、本実施の形態でもこのメモリ部について好ましい具体例として説明する。また、メモリ部においても連続アクセスを行うSDRAM,DDR SDRAM、特にDDR SDRAM112Aのように連続アクセス期間(バースト転送期間)が長い場合にはクロックのずれが累積して大きくなり、データ確定の余裕が少なくなって動作しない場合が発生している。状態判定器220は、DDR SDRAM112Aの連続アクセスを検出し、DDR SDRAM112Aが連続アクセスを開始するときは、拡散スペクトル・クロック発生器210に拡散停止信号を出力する。
図2は、本発明の実施の形態による拡散スペクトル・クロック発生器210の具体的構成を示す図である。図5と同一構成部分には同一符号を付している。
図2において、拡散スペクトル・クロック発生器210は、原発振器121、位相検出器122、ループ・フィルタ123、電圧制御発振器(VCO)124及びプログラマブル分周器125からなるPLLに、周波数変調のための関数を発生する関数発生器226及びミキサ127を備えて構成される。
関数発生器226は、PLLに周波数変調を行うとともに、状態判定器220から拡散停止信号を受けると拡散のための信号出力を停止する機能を有する。上記周波数変調は、正弦波のほか、三角波,矩形波,その他の任意の形状の波形を用いて変調するものであってもよい。このような制御のため、内蔵あるいは外付けのROMやテーブルといった記憶部あるいは演算回路等を参照して、以上の正弦波や三角波、あるいは、矩形波やその他の任意の波形を生成するためのシフト情報(出力クロック情報)を生成する。正弦波や三角波の場合は、0からnまでのアップカウントと、nから0までのダウンカウントとを交互にかつ周期的に繰り返すアップ/ダウンカウンタにより簡単に構成することができ、この場合のミキサ127はアップ/ダウンカウンタからのカウント値を符号付きとして加算する加算器である。
関数発生器226は、状態判定器220から拡散停止信号を受けた場合、拡散のための信号出力を停止する機能を有する。この信号出力停止機能は、具体的には、拡散OFFの直前の周波数偏差値をそのまま保持するものである。これについては図3により後述する。
以下、上述のように構成された拡散スペクトル・クロック発生器210の動作を説明する。
図2に示すように、原発振器121の出力は、位相検出器122に入力される。位相検出器122の出力はループ・フィルタ123を介して制御電圧として電圧制御発振器124に供給される。電圧制御発振器124の発振出力はプログラマブル分周器125において、分周比として与えられる定数Cに基づく分周比で分周され、位相検出器122に供給されて、原発振器121の出力と比較される。この際、このPLLにミキサ127を介して関数発生器226から周波数変調のための波形が加えられる。このようにして、電圧制御発振器124の発振出力は、拡散クロック信号として外部に出力される。なお、プログラマブル分周器125における分周比を決定する定数Cを適宜設定することにより、種々のクロック周期に設定することができる。
本例では、図1に示すように、拡散スペクトル・クロック発生器210は、半導体集積回路装置200に組み込まれており、拡散スペクトル・クロック発生器210により発生した拡散クロック信号は、半導体集積回路装置200のCPU111、DDR SDRAM112Aを含むメモリ112、汎用ポート,A/D,D/Aコントローラ113、割り込みコントローラ114及びバスインターフェース115に供給されて、これらを同期的に駆動する。しかも、供給されるクロック信号は、周波数変調による拡散クロック信号であるため、半導体集積回路装置200全体の電磁放射のスペクトルが広がり、ピークの電界強度が低下することになる。これにより、EMI低減効果を得ることができる。
一方、状態判定器220は、DDR SDRAM112Aの連続アクセス(バースト転送)状態を監視しており、DDR SDRAM112Aが連続アクセスモードに入るときをそのトリガーとして検出する。具体的には、DDR SDRAM112A内部からDDRモード信号を検出する。また、上記DDRモード信号に加えリードコマンド及びライトコマンドも検出し、読み出しデータの出力動作時における連続アクセス(バースト転送)かデータ書込み時における連続アクセスかも合わせて判定する。前述したように、DDR SDRAM112Aの連続アクセス(バースト転送)が長い場合にはクロックのずれが累積して大きくなり、データ確定の余裕が少なくなる。このため、状態判定器220によって、DDR SDRAM112Aの連続アクセスを検出し、DDR SDRAM112Aが連続アクセスを開始するときは、拡散スペクトル・クロック発生器210に拡散停止信号を出力することを基本動作とするものである。ところが、DDR SDRAM112Aが連続アクセスモードに入った場合、常に拡散停止信号を出力してクロック拡散をOFFにする態様を採ると、かなりの時間(DDR SDRAM112Aを表示装置の映像処理に用いる場合などには殆どの時間)が連続アクセスモードとなり、従ってクロック拡散はOFFしたままとなって十分なEMI低減効果を得ることができない場合があることが判明した。そこで、本実施の形態では、DDR SDRAM112Aの連続アクセスのうち、データの読み出し動作時における連続アクセスのみをクロック拡散OFFとすることで、DDR SDRAM112A動作確保とEMI低減効果の両立を図ることができる。この他の態様として、(1) データ書き込み時における連続アクセスのみをクロック拡散OFFとする、(2) 連続アクセス期間開始でクロック拡散OFFし、適当な期間経過後には連続アクセス期間中であってもクロック拡散ONに戻す、(3) DDR SDRAM112Aの連続アクセスでクロック拡散OFFするタイミングを間欠動作とする、(4)これらの組み合わせなどが考えられる。
このように、状態判定器220は、DDR SDRAM112Aの連続アクセスを検出し、DDR SDRAM112Aがデータの出力動作時における連続アクセスを開始するときは、拡散スペクトル・クロック発生器210に拡散停止信号を出力する。
拡散スペクトル・クロック発生器210の関数発生器226では、状態判定器220から拡散停止信号を受けて、拡散のための信号出力を、拡散OFFの直前の周波数偏差値をそのまま保持することによって停止する。
図3は、拡散スペクトル・クロック発生器210の動作を説明するタイミングチャートであり、図3(a)は周波数偏差の全体全体波形を、図3(b)はその要部の拡大波形を示す。なお、クロック回路に関連するEMI放出規制では、120KHzとその6dB帯域幅が測定帯域とされ、図3(a)の周波数偏差Δf=0が120KHzとなる。
図3(b)の実線に示すように、拡散OFFでは周波数偏差Δfはそこで保持され、拡散ONでは増加する。したがって、状態判定器220から拡散停止信号を受けて、拡散OFFの直前の周波数偏差値をそのまま保持された場合には、図3(b)の破線に示すように周波数変調がそこでとまったまま時間tが経過することになる。波形全体でみると、図3(a)に示す波形が時間軸上で引き伸ばされた状態となる。この拡散OFFではEMI低減効果は低下するものの、拡散クロック信号ではなくクロック信号に同期してDDR SDRAM112Aが動作するため、連続アクセス(バースト転送)におけるクロックのずれはなくなりDDR SDRAM112A動作は安定する。すなわち、DDR SDRAM112Aにおけるデータ確定の余裕を確保できることで、EMI低減効果は得つつ、データの信頼性を高めることができる。
以上のように、本実施の形態の拡散スペクトル・クロック発生器210は、DDR SDRAM112Aの連続アクセスを判定し、DDR SDRAM112Aのデータ読み出し時の連続アクセスでは拡散OFFにする状態判定器220を備えているので、DDR SDRAM112Aの連続アクセス(バースト転送)におけるクロックのずれを未然に防いでDDR SDRAM112A動作を安定させ、できるだけEMI低減効果は得つつ、データ確定の余裕を確保してデータの信頼性を高めることができる。
なお、拡散スペクトル・クロック発生器の関数発生器226として、正弦波や三角波を用いる構成について説明したが、特別なものを用意しなくとも、例えば通常のPLLの出力を正弦波でFM変調するようにしてもよい。
本発明の実施の形態による拡散スペクトル・クロック発生器を用いる半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態による拡散スペクトル・クロック発生器の具体的構成を示す図である。 本実施の形態による拡散スペクトル・クロック発生器の動作を説明するタイミングチャートである。 CPU、メモリ及び周辺回路部を有する半導体集積回路装置の構成を示す図である。 従来の拡散スペクトル・クロック発生器の具体的構成を示す図である。 従来の拡散スペクトル・クロック発生器が発生する拡散スペクトル・クロックの周波数帯域を示す特性図である。 基準クロックと拡散スペクトル・クロックの周波数偏差を示す波形図である。 従来の拡散スペクトル・クロック発生器の動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
111 CPU
112 メモリ(回路部)
112A DDR SDRAM(回路部)
113 汎用ポート,A/D,D/Aコントローラ(回路部)
114 割り込みコントローラ
115 バスインターフェース
116 内部バス
121 原発振器
122 位相検出器
123 ループ・フィルタ
124 電圧制御発振器(VCO)
125 プログラマブル分周器
127 ミキサ
200 半導体集積回路装置
210 拡散スペクトル・クロック発生器(クロック発生装置)
220 状態判定器(判定手段,制御手段)
226 関数発生器

Claims (7)

  1. クロック信号を発生するクロック発生手段と、
    発生した前記クロック信号に対して周期的に周波数を変調する周波数変調手段とを備え、前記クロック信号を周波数変調して拡散スペクトル・クロック信号を発生するクロック発生装置であって、
    前記拡散スペクトル・クロック信号を使用する回路部の動作状態を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に従って、前記周波数変調手段による周波数変調を停止する制御を行う制御手段と
    備えることを特徴とするクロック発生装置。
  2. 前記判定手段は、外部のシステムクロックに同期して動作するメモリの動作状態を判定することを特徴とする請求項1記載のクロック発生装置。
  3. 前記判定手段は、DDR SDRAMの連続アクセスを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載のクロック発生装置。
  4. 前記判定手段は、DDR SDRAMの読み出し動作時の連続アクセスを判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクロック発生装置。
  5. 前記制御手段は、前記回路部の動作マージンが所定以下となる場合、前記周波数変調手段による周波数変調を停止して前記クロック信号を出力する制御を行うことを特徴とする請求項1記載のクロック発生装置。
  6. 前記制御手段は、外部のシステムクロックに同期して動作するメモリの連続アクセス時、前記周波数変調手段による周波数変調を停止して前記クロック信号を出力する制御を行うことを特徴とする請求項1又は5に記載のクロック発生装置。
  7. CPU、メモリ及び周辺回路部を有する半導体集積回路装置において、
    前記CPU及びメモリにシステムクロックを供給する請求項1乃至6のいずれか一項に記載のクロック発生装置を備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
JP2005155076A 2005-05-27 2005-05-27 クロック発生装置及び半導体集積回路装置 Pending JP2006333174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005155076A JP2006333174A (ja) 2005-05-27 2005-05-27 クロック発生装置及び半導体集積回路装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005155076A JP2006333174A (ja) 2005-05-27 2005-05-27 クロック発生装置及び半導体集積回路装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006333174A true JP2006333174A (ja) 2006-12-07

Family

ID=37554372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005155076A Pending JP2006333174A (ja) 2005-05-27 2005-05-27 クロック発生装置及び半導体集積回路装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006333174A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007251371A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Nec Electronics Corp スペクトラム拡散クロック制御装置及びスペクトラム拡散クロック発生装置
JP2009200917A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Nec Electronics Corp 半導体集積回路
US7616038B2 (en) 2007-02-13 2009-11-10 Hynix Semiconductor Inc. Clock modulation circuit for correcting duty ratio and spread spectrum clock generator including the same
US20100293405A1 (en) * 2009-05-12 2010-11-18 Himax Technologies Limited Integrated circuit with reduced electromagnetic interference induced by memory access and method for the same
JP2012252486A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Fujitsu Semiconductor Ltd 電子機器
US8451257B2 (en) 2008-05-16 2013-05-28 Samsung Display Co., Ltd. Controller board, display device having the same and method of controlling the display device

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000032189A (ja) * 1998-07-09 2000-01-28 Canon Inc 画像処理装置、周波数変調停止検知方法及び記憶媒体
JP2001014056A (ja) * 1999-07-02 2001-01-19 Nec Corp 半導体集積回路装置およびスペクトル拡散クロック発振器
JP2001160788A (ja) * 1999-12-01 2001-06-12 Fujitsu Ltd 無線機能付き情報処理装置
JP2002091603A (ja) * 2000-09-20 2002-03-29 Sharp Corp クロック発生回路を内蔵する集積回路
JP2002229665A (ja) * 2001-01-30 2002-08-16 Konica Corp 信号処理装置および信号処理方法
JP2004021795A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Seiko Epson Corp 拡散量制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000032189A (ja) * 1998-07-09 2000-01-28 Canon Inc 画像処理装置、周波数変調停止検知方法及び記憶媒体
JP2001014056A (ja) * 1999-07-02 2001-01-19 Nec Corp 半導体集積回路装置およびスペクトル拡散クロック発振器
JP2001160788A (ja) * 1999-12-01 2001-06-12 Fujitsu Ltd 無線機能付き情報処理装置
JP2002091603A (ja) * 2000-09-20 2002-03-29 Sharp Corp クロック発生回路を内蔵する集積回路
JP2002229665A (ja) * 2001-01-30 2002-08-16 Konica Corp 信号処理装置および信号処理方法
JP2004021795A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Seiko Epson Corp 拡散量制御装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007251371A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Nec Electronics Corp スペクトラム拡散クロック制御装置及びスペクトラム拡散クロック発生装置
US7616038B2 (en) 2007-02-13 2009-11-10 Hynix Semiconductor Inc. Clock modulation circuit for correcting duty ratio and spread spectrum clock generator including the same
JP2009200917A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Nec Electronics Corp 半導体集積回路
US8451257B2 (en) 2008-05-16 2013-05-28 Samsung Display Co., Ltd. Controller board, display device having the same and method of controlling the display device
US20100293405A1 (en) * 2009-05-12 2010-11-18 Himax Technologies Limited Integrated circuit with reduced electromagnetic interference induced by memory access and method for the same
US8171332B2 (en) * 2009-05-12 2012-05-01 Himax Technologies Limited Integrated circuit with reduced electromagnetic interference induced by memory access and method for the same
JP2012252486A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Fujitsu Semiconductor Ltd 電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3997248B2 (ja) 拡大スペクトル・クロック生成器及び関連方法
US7558311B2 (en) Spread spectrum clock generator and method for generating a spread spectrum clock signal
US6046646A (en) Modulation of a phase locked loop for spreading the spectrum of an output clock signal
US5736893A (en) Digital method and apparatus for reducing EMI emissions in digitally-clocked systems
US7508278B2 (en) Asymmetry triangular frequency modulation profiles for spread spectrum clock generations
US7742552B1 (en) Spread spectrum clock generator with controlled delay elements
JP2006333174A (ja) クロック発生装置及び半導体集積回路装置
EP1473861B1 (en) A spread-spectrum clock signal generator
JP2007233968A (ja) スペクトラム拡散クロック制御装置及びスペクトラム拡散クロック発生装置
US7333527B2 (en) EMI reduction using tunable delay lines
Li et al. Dual-loop spread-spectrum clock generator
JP2010288073A (ja) スペクトラム拡散クロック生成器及び半導体装置
US8963527B2 (en) EMI mitigation of power converters by modulation of switch control signals
US7113047B2 (en) Clock generator and its control method
JP4063779B2 (ja) Pll回路
JP2001202153A (ja) クロックのスペクトラム拡散回路、集積回路およびクロックのスペクトラム拡散方法
JP2005070960A (ja) 半導体集積回路
JPH03265014A (ja) コンピュータシステム
JP2006074306A (ja) 半導体集積回路
JP2001007700A (ja) Pll回路
JPH06250755A (ja) 電子機器
JP2011055118A (ja) スペクトラム拡散クロック生成装置
JP2007158466A (ja) スペクトラム拡散クロック発生回路
JP2002246900A (ja) クロック信号回路及び該クロック信号回路を搭載した電子装置搭載機器
JP6306848B2 (ja) クロック生成回路及びクロック生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100514

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110111