JP2002246900A - クロック信号回路及び該クロック信号回路を搭載した電子装置搭載機器 - Google Patents

クロック信号回路及び該クロック信号回路を搭載した電子装置搭載機器

Info

Publication number
JP2002246900A
JP2002246900A JP2001038839A JP2001038839A JP2002246900A JP 2002246900 A JP2002246900 A JP 2002246900A JP 2001038839 A JP2001038839 A JP 2001038839A JP 2001038839 A JP2001038839 A JP 2001038839A JP 2002246900 A JP2002246900 A JP 2002246900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oscillator
signal
phase
clock signal
clock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001038839A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Imazato
雅治 今里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2001038839A priority Critical patent/JP2002246900A/ja
Publication of JP2002246900A publication Critical patent/JP2002246900A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】クロック信号の高調波がスペクトラム拡散機能
により十分に抑制され、ノイズレベルを低減することが
できるクロック信号回路及び該クロック信号回路を搭載
した電子装置搭載機器の提供。 【解決手段】基準クロックを発振する基準発振器1と、
2つの信号の位相を比較し、位相差に応じた信号を送出
する位相比較器2と、低周波数帯域の信号を通過させる
低域通過フィルタ3と、入力信号をスペクトラム拡散す
る変調器4と、印加電圧により発振周波数が制御される
電圧制御発振器5と、電圧制御発振器からの信号を分周
して位相比較器に送出する分周器5とを少なくとも有す
るスペクトラム拡散機能付き位相同期発振器を用いたク
ロック回路において、基準発振器として高調波成分を含
まない正弦波基準発振器を用いることにより、基準発振
器の高調波信号が電圧制御発振器の電圧制御端子に印加
されることを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック信号回路
及び該クロック信号回路を搭載した電子装置搭載機器に
関し、特に、スペクトラム拡散機能付き位相同期発振器
からなるクロック信号回路及び該クロック信号回路を搭
載した電子装置搭載機器に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータやワークステー
ションの情報処理機器等の電子装置搭載機器には、機器
から放射されるノイズにより他の機器が誤動作を引き起
こさないように、放射ノイズレベルが規定値以下になる
ように規格が定められている。一方、電子装置搭載機器
には、内部回路や外部回路との同期動作を実現するため
にクロック信号回路が搭載されており、このクロック信
号回路からのクロック信号高調波が、機器からのノイズ
放射要因となっている。
【0003】このクロック信号高調波レベルを抑制する
対策として、近年、スペクトラム拡散機能を有する位相
同期発振器をクロック信号回路として使用する電子装置
搭載機器が増加している。このスペクトラム拡散機能付
き位相同期発振器をクロック信号回路とした電子装置搭
載機器について、図4乃至図9を参照して説明する。
【0004】図4は、従来例における電子装置搭載機器
のクロック信号回路であるスペクトラム拡散機能付き位
相同期発振器のブロック図を示している。同図におい
て、位相同期発振器は、基準発振器41、位相比較器4
2、低域通過フィルタ(LPF)43、変調器44、分
周器45及び電圧制御発振器46から構成されている。
【0005】電圧制御発振器46で発生した発振信号
は、分周器45により分周される。分周された分周信号
と基準発振器41の発振信号は、位相比較器42により
位相比較され、位相比較器42からは位相差に応じた電
圧が出力される。出力された位相差電圧は、位相同期の
制御範囲を決定する機能を有する低域通過フィルタ43
及び変調器44を介して電圧制御発振器46の電圧制御
部に印加される。印加された電圧により電圧制御発振器
46の発振周波数が変化し、位相同期発振器として位相
が同期した状態となる。そして、基準発振器41の安定
度に同期した位相同期発振信号が、出力端子47から出
力される。
【0006】図5に50MHz位相同期発振器の出力信
号スペクトラムを示す。図において、点線51のスペク
トラムが位相同期発振信号であり、側波帯にスペクトラ
ムの広がりを持たない安定した信号であることがわか
る。
【0007】また、図6に位相同期発振器の出力信号高
調波特性を示す。図において、点線61のスペクトラム
が位相同期発振信号の高調波スペクトラムである。この
高調波が電子装置搭載機器の放射ノイズ要因となり、規
定されたノイズレベル以下に抑制できないという問題が
生じている。
【0008】この問題を解決するために、図4の低域通
過フィルタ43と電圧制御発振器46との間に変調器4
4を設け、変調信号を変調入力端子48から入力するこ
とにより、電圧制御発振器46の電圧制御部に印加され
る電圧が可変され、可変電圧に応じた電圧制御発振器4
6の発振信号が変化するスペクトラム拡散機能を適用す
る方法がある。
【0009】図5の実線で示したスペクトラムが、±
2.5%の周波数変調を行った変調信号スペクトラム5
2である。変調を行わないスペクトラム51と変調信号
スペクトラム52とを比較すると、ピーク電力が変調に
より約7dB低下していることがわかる。また、図6の
実線で示した高調波スペクトラム62が、±2.5%の
変調を行った変調信号の高調波スペクトラムである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6に示す
変調信号の高調波スペクトラム62は、変調無しの高調
波スペクトラム61と比較すると、高次になるに従っ
て、変調によるレベル低減量が少なくなっていることが
わかる。
【0011】図7に変調を行った50MHz位相同期発
振器の出力信号の13倍高調波650MHzスペクトラ
ムを示す。図において、変調幅71の周波数変調が確認
できる。また、それ以外に変調されないスペクトラム7
2が確認できる。この変調されないスペクトラム72が
基準発振器41の発振信号高調波である。一般に基準発
振器41としては、小型化のためにICを用いた水晶発
振回路が採用される。この水晶発振回路は、小型化のほ
かに、他のICと同じ電源で動作でき、他のICを直接
駆動可能であり、矩形波出力が可能となる。
【0012】図8に水晶発振回路を用いた基準発振器4
1の出力波形特性を示す。このような矩形波を出力する
ために、基本発振周波数成分以外に多くの高調波を含ん
だ出力信号となる。
【0013】図9に基準発振器41の出力スペクトラム
特性を示す。この基準発振器41の高調波成分、特に周
波数の高い高次成分は、回路後段に接続される回路では
抑制することができず、電圧制御発振器に重畳されるこ
とになる。
【0014】この変調信号高調波に重畳した変調されな
い基準発振器41の高調波信号により、スペクトラム拡
散機能付き位相同期発振器を用いたクロック信号回路を
搭載した電子装置搭載機器で、規定された放射ノイズレ
ベルまで抑制することができないという問題を招く恐れ
がある。
【0015】また、特開2000−101424号公報
に開示された構成は、クロック信号のスペクトラム拡散
を実現し、電磁波輻射を低減できるクロック発生回路で
あるが、基準クロック信号の高調波は、構成する位相比
較器、ローパスフィルタ、増幅器、分周器及びVCOで
は抑制することができない。
【0016】従って、基準クロック信号高調波により、
スペクトラム拡散機能を有するクロック発生回路であっ
ても、電磁波輻射を低減できないという問題がある。
【0017】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その主たる目的は、クロック信号の高調波
がスペクトラム拡散機能により十分に抑制され、規定さ
れたノイズレベルより低減されたノイズ放射特性を持つ
クロック信号回路及び該クロック信号回路を搭載した電
子装置搭載機器を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のクロック信号回路は、基準発振器の基準ク
ロックと位相同期した発振信号を、変調器によりスペク
トラム拡散させるクロック信号回路において、前記基準
発振器として、出力信号に高調波成分を含まない正弦波
発振器を用いるものである。
【0019】また、本発明のクロック信号回路は、基準
発振器の基準クロックと位相同期した発振信号を、変調
器によりスペクトラム拡散させるクロック信号回路にお
いて、前記基準発振器の後段に、前記基準クロックの高
調波成分を除去する低域フィルタ又は抵抗素子の少なく
とも一方を備えるものである。
【0020】また、本発明のクロック信号回路は、基準
クロックを発振する基準発振器と、位相比較器と、低域
通過フィルタと、入力信号をスペクトラム拡散する周波
数変調器と、印加電圧により発振周波数が制御される電
圧制御発振器と、分周器とを少なくとも有し、前記基準
発振器から送出される基準クロック信号の位相と前記電
圧制御発振器から前記分周器を介して送出される信号の
位相とが前記位相比較器により比較されて位相差に応じ
た信号が送出され、前記送出された信号が前記低域通過
フィルタと前記周波数変調器を介して前記電圧制御発振
器に入力されるスペクトラム拡散機能付き位相同期発振
器を含むクロック信号回路において、前記基準発振器と
して、正弦波発振器を用いるものである。
【0021】また、本発明のクロック信号回路は、基準
クロックを発振する基準発振器と、位相比較器と、低域
通過フィルタと、入力信号をスペクトラム拡散する周波
数変調器と、印加電圧により発振周波数が制御される電
圧制御発振器と、分周器とを少なくとも有し、前記基準
発振器から送出される基準クロック信号の位相と前記電
圧制御発振器から前記分周器を介して送出される信号の
位相とが前記位相比較器により比較されて位相差に応じ
た信号が送出され、前記送出された信号が前記低域通過
フィルタと前記周波数変調器を介して前記電圧制御発振
器に入力されるスペクトラム拡散機能付き位相同期発振
器を含むクロック信号回路において、前記基準発振器と
前記位相比較器との間に、低域フィルタ又は抵抗素子の
少なくとも一方を備えるものである。
【0022】本発明においては、前記基準発振器として
前記正弦波発振器を用い、かつ、前記基準発振器と前記
位相比較器との間に、前記低域フィルタ又は前記抵抗素
子の少なくとも一方を備える構成とすることができる。
【0023】また、本発明の電子装置搭載機器は、上記
クロック信号回路を搭載したことを特徴とするものであ
る。
【0024】このように、電子装置搭載機器のクロック
信号回路である位相同期発振器の基準発振器の高調波を
抑制することにより、電子装置搭載機器に対して、放射
ノイズ規格値が規定されている場合であっても、規格値
以下のノイズとすることのできるという効果が得られ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係るクロック信号回路
は、その好ましい一実施の形態において、基準クロック
を発振する基準発振器と、2つの信号の位相を比較し、
位相差に応じた信号を送出する位相比較器と、低周波数
帯域の信号を通過させる低域通過フィルタ(LPF)
と、入力信号をスペクトラム拡散する変調器と、印加電
圧により発振周波数が制御される電圧制御発振器と、電
圧制御発振器からの信号を分周して位相比較器に送出す
る分周器とを少なくとも有するスペクトラム拡散機能付
き位相同期発振器を用いたクロック回路において、基準
発振器として高調波成分を含まない正弦波基準発振器を
用いるか、または、基準発振器と位相比較器との間に基
準クロックの高調波成分を抑制する低域フィルタ、抵抗
等を設けることによって、基準発振器の高調波信号が電
圧制御発振器の電圧制御端子に印加されることを防止
し、変調入力端子に入力された変調信号によるスペクト
ラム拡散された信号のみを出力することができる。以下
に図面を参照して詳細に説明する。
【0026】[実施の形態1]まず、本発明の第1の実
施形態に係るクロック信号回路及び電子装置搭載機器に
ついて、図1、図10及び図11を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態における電子装置搭載機器のク
ロック信号回路用位相同期発振器のブロック図を示して
いる。また、図10は、正弦波基準発振器の出力信号波
形特性を示す図であり、図11は、その出力スペクトラ
ム特性を示す図である。
【0027】図1に示すように、本実施の形態の位相同
期発振器は、正弦波基準発振器1、位相比較器2、低域
通過フィルタ(LPF)3、変調器4、分周器5及び電
圧制御発振器6から構成されている。また、変調器4に
は、変調信号入力端子8、電圧制御発振器7には信号出
力端子7を有している。以下、本実施の形態の動作につ
き説明する。
【0028】正弦波基準発振器1の発振信号は位相比較
器2に入力される。一方、電圧制御発振器6の出力信号
は、分周器5によって分周され、位相比較器2に入力さ
れる。位相比較器2に入力された正弦波基準発振器1の
発振信号と分周器5の分周信号の位相が比較され、位相
差に応じた信号電圧が、低域通過フィルタ3、変調器4
を介して、電圧制御発振器6の電圧制御部に印加され
る。
【0029】そして、印加された電圧により、電圧制御
発振器6の発振信号周波数が変化し、正弦波基準発振器
1と位相同期した発振信号が出力端子7から出力され
る。正弦波基準発振器1は発振回路内に発振周波数での
同調回路を持つため、その出力信号波形は正弦波波形と
なる。
【0030】図10に正弦波基準発振器1の出力信号波
形特性を示す。ここで、正弦波基準発振器1の出力信号
は、発振周波数のみに同調した出力信号となるため、高
調波成分は出力されない。
【0031】また、図11に正弦波基準発振器1の出力
スペクトラム特性を示す。このように正弦波基準発振器
1の出力信号には高調波成分が含まれないため、電圧制
御発振器6の出力端子7から、変調入力端子8に入力さ
れた変調信号によるスペクトラム拡散された信号のみが
出力される。これにより、電子装置搭載機器からの放射
ノイズが低減され、規定されたノイズレベル以下に抑制
されたノイズ特性とすることができる。
【0032】[実施の形態2]次に、本発明の第2の実
施形態に係るクロック信号回路及び電子装置搭載機器に
ついて、図2を参照して説明する。図2は、第2の実施
形態における電子装置搭載機器のクロック信号回路用位
相同期発振器のブロック図を示している。
【0033】図2に示すように、本実施の形態の位相同
期発振器は、基準発振器21、位相比較器22、低域通
過フィルタ(LPF)23、変調器24、分周器25及
び電圧制御発振器26、及び本実施形態の特徴部分であ
る低域フィルタ29から構成されている。変調器24に
は、変調信号入力端子28、電圧制御発振器26には信
号出力端子27を有している。
【0034】基準発振器21の発振信号は位相比較器2
2に入力される。一方、電圧制御発振器26の出力信号
は、分周器25によって分周され、位相比較器22に入
力される。位相比較器22に入力された基準発振器21
の発振信号と分周器25の分周信号の位相が比較され、
位相差に応じた信号電圧が、低域通過フィルタ23、変
調器24を介して、電圧制御発振器26の電圧制御部に
印加される。そして、印加された電圧により、電圧制御
発振器26の発振信号周波数が変化し、基準発振器21
と位相同期した発振信号が出力端子27から出力され
る。
【0035】ここで、基準発振器21の出力信号は、図
9に示すように高調波成分を含むが、出力段に低域フィ
ルタ29が接続されていることから、高調波成分が抑制
される。このように低域フィルタ29の出力信号には、
高調波成分が含まれないため、電圧制御発振器26の出
力端子27から、変調入力端子28に入力された変調信
号によるスペクトラム拡散された信号のみが出力され
る。これにより、電子装置搭載機器からの放射ノイズが
低減され、規定されたノイズレベル以下に抑制されたノ
イズ特性とすることができる。
【0036】[実施の形態3]次に、本発明の第3の実
施形態に係るクロック信号回路及び電子装置搭載機器に
ついて、図3を参照して説明する。図3は、第3の実施
形態における電子装置搭載機器のクロック信号回路用位
相同期発振器のブロック図を示している。
【0037】図3に示すように、本実施の形態の位相同
期発振器は、基準発振器31、位相比較器32、低域通
過フィルタ(LPF)33、変調器34、分周器35及
び電圧制御発振器36、及び本実施形態の特徴部分であ
る抵抗39から構成されている。また、変調器34に
は、変調信号入力端子38、電圧制御発振器36には信
号出力端子37を有している。
【0038】基準発振器31の発振信号は位相比較器3
2に入力される。一方、電圧制御発振器36の出力信号
は、分周器35によって分周され、位相比較器32に入
力される。位相比較器32に入力された基準発振器31
の発振信号と分周器35の分周信号の位相が比較され、
位相差に応じた信号電圧が、低域通過フィルタ33、変
調器34を介して、電圧制御発振器36の電圧制御部に
印加される。そして、印加された電圧により、電圧制御
発振器36の発振信号周波数が変化し、基準発振器31
と位相同期した発振信号が出力端子37から出力され
る。
【0039】基準発振器31の出力信号は、図9に示す
ように高調波成分を含むが、出力段に抵抗39が接続さ
れていることにより、基準発振器31の出力波形の立ち
上がり、立ち下がり時間が遅れ、高調波成分が抑制され
る。このように抵抗39の出力信号には、高調波成分が
含まれないため、電圧制御発振器36の出力端子37か
ら、変調入力端子38に入力された変調信号によるスペ
クトラム拡散された信号のみが出力される。これによ
り、電子装置搭載機器からの放射ノイズが低減され、規
定されたノイズレベル以下に抑制されたノイズ特性とす
ることができる。
【0040】なお、第1の実施形態では、基準発振器と
して正弦波基準発振器1を用い、また、第2、第3の実
施形態では、基準発振器と位相比較器の間に低域フィル
タ29又は抵抗39を設けた例について記載したが、こ
れらの手段を複数組み合わせて用いることもできる。ま
た、基準発振器としては正弦波基準発振器1に限られる
ものではなく、高調波成分を含まない発振器であればよ
く、また、低域フィルタ又は抵抗に代えて高調波成分を
除去可能な他の手段を用いてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、基準発振器の信号高調波が、電圧制御発振器に重
畳することを防止することができる。これにより電圧制
御発振器からはスペクトラム拡散された信号のみが出力
されるという効果が得られる。上記効果を、図12乃至
図14を参照して説明する。
【0042】図12に基準発振器の高調波信号が高調波
フィルタに抑制された位相同期発振器の出力信号高調波
特性を示す。点線121の変調されない出力信号高調波
に比べ、スペクトラム拡散された実線122の出力信号
高調波レベルが低下していることが確認できる。
【0043】また、図13に変調を行った50MHz位
相同期発振器の出力信号の13倍高調波650MHzス
ペクトラムを示す。図において、変調幅131の周波数
変調が確認でき、それ以外のスペクトラムは含まれてい
ないことがわかる。
【0044】また、図14にスペクトラム拡散による出
力信号高調波のレベル低減効果特性を示す。実線141
が、基準発振器の高調波が抑制されない効果特性であ
り、点線142が基準発振器の高調波が抑制された効果
特性である。効果量が、高調波の次数が高次になればな
るほど改善されていることが確認できる。
【0045】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電子装置搭載機
器のクロック回路用位相同期発振器のブロック図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る電子装置搭載機
器のクロック回路用位相同期発振器のブロック図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る電子装置搭載機
器のクロック回路用位相同期発振器のブロック図であ
る。
【図4】従来例における電子装置搭載機器のクロック回
路用位相同期発振器のブロック図である。
【図5】従来例における位相同期発振器の出力スペクト
ラム図である。
【図6】従来例における位相同期発振器の出力高調波ス
ペクトラム図である。
【図7】従来例における位相同期発振器の650MHz
高調波スペクトラム図である。
【図8】従来例における基準発振器の出力信号波形特性
図である。
【図9】従来例における基準発振器の出力信号スペクト
ラム特性図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係るクロック回路
の正弦波基準発振器の出力信号波形特性図である。
【図11】本発明の第1の実施形態に係るクロック回路
の正弦波基準発振器の出力信号スペクトラム特性図であ
る。
【図12】本発明の位相同期発振器の出力高調波スペク
トラム図である。
【図13】本発明の位相同期発振器の650MHz高調
波スペクトラム図である。
【図14】本発明と従来例の位相同期発振器の高調波レ
ベル低減効果比較図である。
【符号の説明】
1 正弦波基準発振器 21、31、41 基準発振器 2、22、32、42 位相比較器 3、23、33、43 低域通過フィルタ 4、24、34、44 変調器 5、25、35、45 分周器 6、26、36、46 電圧制御発振器 7、27、37、47 出力端子 8、28、38、48 変調入力端子 29 低域フィルタ 39 抵抗 51、61、121 変調無しスペクトラム 52、62、122 変調有りスペクトラム 71、131 変調幅 72 高調波 141 基準信号高調波有り 142 基準信号高調波無し

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準発振器の基準クロックと位相同期した
    発振信号を、変調器によりスペクトラム拡散させるクロ
    ック信号回路において、 前記基準発振器として、出力信号に高調波成分を含まな
    い正弦波発振器を用いることを特徴とするクロック信号
    回路。
  2. 【請求項2】基準発振器の基準クロックと位相同期した
    発振信号を、変調器によりスペクトラム拡散させるクロ
    ック信号回路において、 前記基準発振器の後段に、前記基準クロックの高調波成
    分を除去する低域フィルタ又は抵抗素子の少なくとも一
    方を備えることを特徴とするクロック信号回路。
  3. 【請求項3】基準クロックを発振する基準発振器と、位
    相比較器と、低域通過フィルタと、入力信号をスペクト
    ラム拡散する周波数変調器と、印加電圧により発振周波
    数が制御される電圧制御発振器と、分周器とを少なくと
    も有し、 前記基準発振器から送出される基準クロック信号の位相
    と前記電圧制御発振器から前記分周器を介して送出され
    る信号の位相とが前記位相比較器により比較されて位相
    差に応じた信号が送出され、前記送出された信号が前記
    低域通過フィルタと前記周波数変調器を介して前記電圧
    制御発振器に入力されるスペクトラム拡散機能付き位相
    同期発振器を含むクロック信号回路において、 前記基準発振器として、正弦波発振器を用いることを特
    徴とするクロック信号回路。
  4. 【請求項4】基準クロックを発振する基準発振器と、位
    相比較器と、低域通過フィルタと、入力信号をスペクト
    ラム拡散する周波数変調器と、印加電圧により発振周波
    数が制御される電圧制御発振器と、分周器とを少なくと
    も有し、 前記基準発振器から送出される基準クロック信号の位相
    と前記電圧制御発振器から前記分周器を介して送出され
    る信号の位相とが前記位相比較器により比較されて位相
    差に応じた信号が送出され、前記送出された信号が前記
    低域通過フィルタと前記周波数変調器を介して前記電圧
    制御発振器に入力されるスペクトラム拡散機能付き位相
    同期発振器を含むクロック信号回路において、 前記基準発振器と前記位相比較器との間に、低域フィル
    タ又は抵抗素子の少なくとも一方を備えることを特徴と
    するクロック信号回路。
  5. 【請求項5】前記基準発振器として前記正弦波発振器を
    用い、かつ、前記基準発振器と前記位相比較器との間
    に、前記低域フィルタ又は前記抵抗素子の少なくとも一
    方を備えることを特徴とする請求項3及び4に記載のク
    ロック信号回路。
  6. 【請求項6】前記正弦波発振器、前記低域フィルタ又は
    前記抵抗素子により、放射ノイズが増加されることなく
    高調波ノイズが抑制されることを特徴とする請求項3乃
    至5のいずれか一に記載のクロック信号回路。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか一に記載のクロ
    ック信号回路を搭載したことを特徴とする電子装置搭載
    機器。
JP2001038839A 2001-02-15 2001-02-15 クロック信号回路及び該クロック信号回路を搭載した電子装置搭載機器 Pending JP2002246900A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001038839A JP2002246900A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 クロック信号回路及び該クロック信号回路を搭載した電子装置搭載機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001038839A JP2002246900A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 クロック信号回路及び該クロック信号回路を搭載した電子装置搭載機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002246900A true JP2002246900A (ja) 2002-08-30

Family

ID=18901750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001038839A Pending JP2002246900A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 クロック信号回路及び該クロック信号回路を搭載した電子装置搭載機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002246900A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005302012A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Agilent Technol Inc スペクトル拡散クロックを生成する回路
KR100735420B1 (ko) 2006-02-17 2007-07-04 삼성전기주식회사 클럭 노이즈 제거 회로
JPWO2006019196A1 (ja) * 2004-08-20 2008-05-08 日本電気株式会社 電磁妨害低減量の計算方法、電磁妨害低減量計算装置、計算プログラム及び電子回路
US7477676B2 (en) 2003-07-09 2009-01-13 Renesas Technology Corp. Spread spectrum clock generator and integrated circuit device using the spread spectrum clock generators

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7477676B2 (en) 2003-07-09 2009-01-13 Renesas Technology Corp. Spread spectrum clock generator and integrated circuit device using the spread spectrum clock generators
JP2005302012A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Agilent Technol Inc スペクトル拡散クロックを生成する回路
JPWO2006019196A1 (ja) * 2004-08-20 2008-05-08 日本電気株式会社 電磁妨害低減量の計算方法、電磁妨害低減量計算装置、計算プログラム及び電子回路
US7953566B2 (en) 2004-08-20 2011-05-31 Nec Corporation Electromagnetic interference reduction calculation method, device, and program, and its electronic circuit
KR100735420B1 (ko) 2006-02-17 2007-07-04 삼성전기주식회사 클럭 노이즈 제거 회로

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Chang et al. A spread-spectrum clock generator with triangular modulation
US7508278B2 (en) Asymmetry triangular frequency modulation profiles for spread spectrum clock generations
US7894564B2 (en) Phase modulation method for spread spectrum clock generator
US7590163B1 (en) Spread spectrum clock generation
US9397647B2 (en) Clock spurs reduction technique
US5506545A (en) Electronic apparatus having low radio frequency interference from controlled excursion noise-modulated system clock signal
US7313161B2 (en) Spread spectrum clock generator and method of generating spread spectrum clock
US6727773B2 (en) Method of generating a clock, a clock generation device, and electronic apparatuses having a clock generation device
US8644441B2 (en) Clock generators and clock generation methods thereof
US8044725B2 (en) Signal generator with directly-extractable DDS signal source
IE20010667A1 (en) Apparatus and method for synchronising clock modulation with power supply modulation in a spread spectrum clock system
US7443905B1 (en) Apparatus and method for spread spectrum clock generator with accumulator
JP2002246900A (ja) クロック信号回路及び該クロック信号回路を搭載した電子装置搭載機器
JP2006333174A (ja) クロック発生装置及び半導体集積回路装置
JP3638124B2 (ja) クロック信号回路及び該クロック信号回路を搭載した電子装置搭載機器
JP2005244876A (ja) Pll回路
JPH03265014A (ja) コンピュータシステム
GB2326036A (en) A pulse-width-modulated clock generator producing reduced EMI
JP2000252817A (ja) Pll回路
KR100621809B1 (ko) 확산 스펙트럼 클럭 발생기
US6897687B2 (en) Method and apparatus for reconfigurable frequency generation
WO2004012336A1 (en) Phase locked loop
JP2009290733A (ja) 周波数変調機能付きクロック生成回路
JP2004040562A (ja) 標準電波を用いた基準周波数発生方法及び装置
JP2002314517A (ja) クロック信号伝送方法とクロック信号送信及び受信装置、画像表示応用機器及び情報携帯端末機器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040727

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041202