JP2005070960A - 半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 クロック信号を周波数変調することによって電磁障害を低減する機能を有する半導体集積回路において、クロック信号のスペクトルをさらに効果的に拡散させることによりEMIを低減する。
【解決手段】 この半導体集積回路は、複数の異なる位相をそれぞれ有する複数のクロック信号の内の1つを変調制御信号に従って選択することにより、周波数変化が変調制御信号に従って制御される変調クロック信号を生成するクロック信号変調部30と、少なくとも変調クロック信号の変調周期が変化するように、複数種類の変調制御信号を順次生成する変調制御部10及び20とを具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】 この半導体集積回路は、複数の異なる位相をそれぞれ有する複数のクロック信号の内の1つを変調制御信号に従って選択することにより、周波数変化が変調制御信号に従って制御される変調クロック信号を生成するクロック信号変調部30と、少なくとも変調クロック信号の変調周期が変化するように、複数種類の変調制御信号を順次生成する変調制御部10及び20とを具備する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、クロック信号を周波数変調することによって電磁障害(Electromagnetic Interference:EMI)を低減する機能を有する半導体集積回路に関する。
近年における電子機器の高速化に伴って、電子機器において用いられるクロック信号の周波数が高くなりつつあり、電子機器から放射される電磁ノイズによるEMIの増加が問題となっている。電子機器から放射される電磁ノイズは他の電子機器に影響を与えるので、このようなEMIを規制するために、様々な規格が設けられている。従って、電子機器に内蔵される電子回路においては、これらの規格を満たすために対策が講じられている。
EMIを低減する手法として、当初は、クロック信号発生回路等において発生した電磁ノイズを、その近くに配置されたデカップリング・コンデンサやフェライト・ビーズによって減衰させるという手法が取られていた。しかしながら、このような部品においては、吸収できるノイズの周波数が特定の周波数に限られており、クロック信号の周波数において大きな減衰特性を有するとは限らない。また、一旦発生したノイズを減衰させるよりも、ノイズの発生量を抑えるほうが、一般的にノイズ低減効果が大きい。一方、電磁ノイズの発生部をシールドすることも行われているが、ディスプレイ装置やコピー機においてはガラス等の透明パネルが用いられるので、電磁遮蔽が不十分になるおそれがある。そこで、最近では、クロック信号を発生する際に、クロック信号のスペクトルを拡散させることによって電磁ノイズの発生量を抑えるという手法がとられるようになってきている。
関連する技術として、下記の特許文献1には、マイクロプロセッサ又は他のディジタル回路を比較的高い周波数でドライブするクロック信号を生成し、かつ比較的広い帯域幅に対して測定されるEMI成分のスペクトル振幅を減少することができる拡大スペクトル・クロック生成器が開示されている。
この拡大スペクトル・クロック生成器は、一般的に長方形のクロック・パルスのシリーズを生成するためのクロック・パルス生成器と、クロック・パルス生成器によって生成されるインパルス形状のEMIスペクトル成分の振幅を拡大し且つ平らにするために周波数変調を行う拡大スペクトル変調器とを搭載している。特許文献1の図3には、この周波数変調による周波数偏移と時間との関係が示されているが、ここで、変調信号の周波数は、30kHzと一定である。このように、クロック信号を変調信号によって周波数変調することにより、クロック信号のスペクトルを拡散させて、スペクトルのピークを低減させることができる。
しかしながら、電子機器に対する高速化の要求は依然として高まっており、クロック信号の周波数を高くしつつEMIを低減するために、クロック信号のスペクトルをさらに効果的に拡散させることが求められている。
特開平7−235862号公報 (第1、8頁、図1、図3)
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、クロック信号を周波数変調することによって電磁障害を低減する機能を有する半導体集積回路において、クロック信号のスペクトルをさらに効果的に拡散させることにより、EMIを低減することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の第1の観点に係る半導体集積回路は、クロック信号を周波数変調することによって電磁障害を低減する機能を有する半導体集積回路であって、複数の異なる位相をそれぞれ有する複数のクロック信号の内の1つを変調制御信号に従って選択することにより、周波数変化が変調制御信号に従って制御される変調クロック信号を生成するクロック信号変調部と、少なくとも変調クロック信号の変調周期が変化するように、複数種類の変調制御信号を順次生成する変調制御部とを具備する。
また、本発明の第2の観点に係る半導体集積回路は、クロック信号を周波数変調することによって電磁障害を低減する機能を有する半導体集積回路であって、クロック信号を変調制御信号に従って周波数変調することにより、周波数変化が変調制御信号に従って制御される変調クロック信号を生成するクロック信号変調部と、少なくとも変調クロック信号の変調幅と周波数変化を表す変調波形との内の1つが変化するように、複数種類の変調制御信号を順次生成する変調制御部とを具備する。
さらに、本発明の第3の観点に係る半導体集積回路は、クロック信号を周波数変調することによって電磁障害を低減する機能を有する半導体集積回路であって、2つの信号の位相を比較してそれらの位相差に対応する位相差信号を出力する位相比較器と、位相比較器から出力される位相差信号に基づいて制御される周波数を有する変調クロック信号を発生する電圧制御発振器と、分周比が変調制御信号によって制御され、電圧制御発振器によって発生される変調クロック信号を分周して位相比較器にフィードバックする第1の分周回路と、分周比が変調制御信号によって制御され、入力される基準クロック信号を分周して位相比較器に供給する第2の分周回路とを含むクロック信号変調部と、少なくとも変調クロック信号の変調周期と変調幅と周波数変化を表す変調波形との内の1つが変化するように、複数種類の変調制御信号を順次生成する変調制御部とを具備する。
本発明によれば、クロック信号を周波数変調することによって電磁障害を低減する機能を有する半導体集積回路において、簡単な回路構成を用いて少なくとも変調クロック信号の変調周期と変調幅と周波数変化を表す変調波形との内の1つを変化させることにより、クロック信号のスペクトルをさらに効果的に拡散させてEMIを低減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路に含まれているスペクトル拡散回路の構成を示すブロック図である。図1に示すように、このスペクトル拡散回路は、変調波形選択信号SELを生成する制御部10と、変調波形選択信号SELに基づいて変調制御信号FSを生成する変調制御信号生成部20と、変調制御信号FSに従って基準(リファレンス)クロック信号RCKを周波数変調することにより変調クロック信号MCKを生成するクロック信号変調部30とを有している。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路に含まれているスペクトル拡散回路の構成を示すブロック図である。図1に示すように、このスペクトル拡散回路は、変調波形選択信号SELを生成する制御部10と、変調波形選択信号SELに基づいて変調制御信号FSを生成する変調制御信号生成部20と、変調制御信号FSに従って基準(リファレンス)クロック信号RCKを周波数変調することにより変調クロック信号MCKを生成するクロック信号変調部30とを有している。
制御部10は、変調制御信号生成部20から供給されるリクエスト信号RQが活性化する度に、次の変調周期において変調波形を選択するために用いられる変調波形選択信号SELを出力する。変調制御信号生成部20は、変調波形選択信号SELに従って設定された条件の下で、クロック信号変調部30から供給される選択クロック信号SCKの立ち上がりエッジをカウントし、そのカウント数に基づいてリクエスト信号RQを生成すると共に、そのカウント数と変調波形選択信号SELとに基づいて変調制御信号FSを生成する。クロック信号変調部30は、基準クロック信号RCKを変調制御信号FSに従って周波数変調することにより、周波数変化が変調制御信号FSに従って制御される多相クロック信号を生成し、多相クロック信号の内の所定の1つを変調クロック信号MCKとして出力すると共に、多相クロック信号の内から1つのクロック信号を選択して、選択クロック信号SCKとして変調制御信号生成部20に供給する。
図2は、図1に示す変調制御信号生成部の構成例を示すブロック図である。図2に示す変調制御信号生成部20は、アップ/ダウンカウンタ21と、セレクタ制御回路22と、ラッチ回路23とを含んでいる。
アップ/ダウンカウンタ21は、クロック信号変調部30から供給される選択クロック信号SCKの立ち上がりエッジに同期して、カウント値CTVを1ずつインクリメント又はデクリメントする。その結果、カウント値CTVは、1→2→3→4→5→6→5→4→3→2→1のように変化する。例えば、カウント値CTVは、所定の初期値から開始して、変調周期の1/4周期までは減少し、1/4周期から3/4周期までは増加し、3/4周期から1周期までは減少するように設定することができる。
ここで、例えば変調波形選択信号SELの第2〜第1ビットを表すSEL<2:1>の値が、リクエスト信号RQが活性化する度に変化して、アップ/ダウンカウンタ21におけるカウント動作の周期を変化させる。なお、本願においては、最下位ビットのビット番号を「0」として、上位ビットに向かってビット番号をカウントする。また、アップ/ダウンカウンタ21は、カウント動作の1周期毎に、リクエスト信号RQを活性化させる。
セレクタ制御回路22は、例えば変調波形選択信号SELの第5〜第3ビットを表すSEL<5:3>の値に従って選択された変調波形に対応するデコーダを用いて、アップ/ダウンカウンタ21のカウント値CTVをデコードする。これにより、変調制御信号FSが生成される。なお、ラッチ回路23は、選択クロック信号SCKの立ち上がりエッジに同期して、SEL<5:3>をセレクタ制御回路22に出力している。セレクタ制御回路22は、SEL<5:3>の値が変化する毎に、変調波形を切り換える。
図3は、図1に示すクロック信号変調部の構成例を示すブロック図である。図3に示すクロック信号変調部30は、位相比較器31と、チャージポンプ32と、ループフィルタ33と、多相VCO(電圧制御発振器)34と、セレクタ35と、分周回路36とを含んでいる。
位相比較器31は、基準クロック信号RCKと分周回路36から出力される帰還クロック信号FCKとの位相を比較して、それらの位相差に従って、多相VCO34の発振周波数を上昇させるための第1の位相差信号UPと、多相VCO34の発振周波数を下降させるための第2の位相差信号DOWNとを出力する。チャージポンプ32は、これらの位相差信号UP及びDOWNに基づいて制御電流を出力する。制御電流は、ローパス特性を有するループフィルタ33によって積分されて、多相VCO34を制御するための制御電圧が得られる。
多相VCO34は、制御電圧によって制御される周波数で発振し、等位相間隔を有する多相クロック信号CK1〜CKNを出力する。ここでは、多相クロック信号CK1〜CKNの内から、クロック信号CK1が変調クロック信号MCKとして用いられる。
セレクタ35は、変調制御信号FSに従って、多相VCO34から出力される多相クロック信号CK1〜CKNの内の1つを選択し、選択クロック信号SCKとして出力する。セレクタ35において選択されたクロック信号は、分周回路36を介して位相比較器31にフィードバックされる。従って、変調制御信号FSによってセレクタ35を制御することにより、多相VCO34が発生する多相クロック信号の位相及び瞬時周波数を変化させることができる。
分周回路36は、セレクタ35から出力される選択クロック信号SCKを分周する。分周回路36における分周比を1分周、2分周、3分周・・・と変化させることにより、多相VCO34が発生する多相クロック信号の周波数を、基準クロック信号RCKに対して1逓倍、2逓倍、3逓倍・・・と変化させることができる。
図4に、図3に示すセレクタにおける多相クロック信号の選択の様子を示す。ここでは、例として、6相クロック信号CK1〜CK6を用いる場合について説明する。図4の(a)においては、セレクタ35が、等間隔の位相差を有する6相クロック信号CK1〜CK6の内から、現在選択されているクロック信号に対して1つの間隔だけ位相が遅れているクロック信号を順次選択している。これにより、選択クロック信号SCKの位相を遅らせて、選択クロック信号SCKの周波数を低くすることができる。
一方、図4の(b)においては、セレクタ35が、等間隔の位相差を有する6相クロック信号CK1〜CK6の内から、現在選択されているクロック信号に対して1つの間隔だけ位相が進んでいるクロック信号を順次選択している。これにより、選択クロック信号SCKの位相を進めて、選択クロック信号SCKの周波数を高くすることができる。
次に、本発明の第1の実施形態におけるスペクトル拡散回路の動作について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態におけるスペクトル拡散回路の各ブロックの入出力信号の波形及び変調波形を示す図である。図2に示すアップ/ダウンカウンタ21は、1周期のカウント動作を終えて、図5の(a)に示すように、時間軸の最初においてリクエスト信号RQを活性化させる。これに応答して、制御部10は、図5の(b)及び(c)に示すように、SEL<2:1>の値を「00」とし、SEL<5:3>の値を「000」として初期化を行い、その後、これらの値を変化させる。
図5は、本発明の第1の実施形態におけるスペクトル拡散回路の各ブロックの入出力信号の波形及び変調波形を示す図である。図2に示すアップ/ダウンカウンタ21は、1周期のカウント動作を終えて、図5の(a)に示すように、時間軸の最初においてリクエスト信号RQを活性化させる。これに応答して、制御部10は、図5の(b)及び(c)に示すように、SEL<2:1>の値を「00」とし、SEL<5:3>の値を「000」として初期化を行い、その後、これらの値を変化させる。
SEL<2:1>の値は、図2に示すアップ/ダウンカウンタ21におけるカウントアップの上限値及びカウントダウンの下限値を規定している。従って、アップ/ダウンカウンタ21は、図5の(d)に示すように、カウントアップの上限値及びカウントダウンの下限値を変化させて、カウント動作の周期、即ち、変調周期を変更する。
アップ/ダウンカウンタ21によるカウント値CTVは、例えば、255から開始して、1/4周期までは増加し、1/4周期から3/4周期までは減少し、3/4周期から1周期までは増加するように設定される。カウント動作の周期、即ち、変調周期は、例えば、SEL<2:1>の値が「00」のときに514クロックの期間、SEL<2:1>の値が「01」のときに768クロックの期間、SEL<2:1>の値が「10」のときに1024クロックの期間とし、1周期のカウント動作を終えるとリクエスト信号RQが活性化させる。
図2に示すセレクタ制御回路22においては、SEL<5:3>の値に従って、何種類かのデコーダの内から1種類のデコーダが選択される。その結果、選択されたデコーダに対応する変調波形が得られるようになっている。セレクタ制御回路22は、選択されたデコーダを用いて、アップ/ダウンカウンタ21のカウント値CTVをデコードすることにより、変調制御信号FSを生成する。
具体的な例として、変調制御信号FSは3値の信号であり、図3に示すセレクタ35は、変調制御信号FSの値が「10」(UP)であるときには、現在選択されているクロック信号CKmに対して位相が進んでいるクロック信号CK(m−1)を選択し、変調制御信号FSの値が「00」(STAY)であるときには、現在選択されているクロック信号CKmを選択し、変調制御信号FSの値が「01」(DOWN)であるときには、現在選択されているクロック信号CKmに対して位相が遅れているクロック信号CK(m+1)を選択する。あるいは、変調制御信号FSの値を多相クロック信号の数と同じだけ設定することにより、セレクタ35が、変調制御信号FSの値に従って多相クロック信号の内のいずれか1つを選択するようにしても良い。
図5の(e)に示すように、変調制御信号FSにおける「10」(UP)、「00」(STAY)、「01」(DOWN)の頻度を調節することにより、セレクタ35におけるクロック信号の選択を制御して、クロック信号変調部30において周波数変調を行わせることができる。
SEL<2:1>の値及びSEL<5:3>の値に従って選択された変調波形に基づく変調が1周期を終了すると、図2に示すアップ/ダウンカウンタ21は、図5の(a)に示すように、リクエスト信号RQを再び活性化させる。これに応答して、図1に示す制御部10は、図5の(b)及び(c)に示すように、SEL<2:1>を「01」に変化させ、SEL<5:3>の値を「001」に変化させることにより、次の周期における変調波形を決定する。
このような動作を繰り返すことにより、図5の(f)に示すように、変調周期をTMOD1、TMOD2、TMOD3と変化させて周波数変調された変調クロック信号MCKを得ることができる。この周波数変調が、基準クロック信号RCKの周波数f0を中心として変調幅±Δf/2だけ変調を行うものであるとすると、変調クロック信号MCKの瞬時周波数は、0≦t≦TMOD1の期間において、次のように表される。
f=f0+(2Δf/TMOD1)t
(0≦t≦TMOD1/4)
f=f0+Δf−(2Δf/TMOD1)t
(TMOD1/4≦t≦3TMOD1/4)
f=f0−2Δf+(2Δf/TMOD1)t
(3TMOD1/4≦t≦TMOD1)
ここで、変調周期がTMOD3のときと変調周期がTMOD2のときの変調幅の差をdf2とし、変調周期がTMOD2のときと変調周期がTMOD1のときの変調幅の差をdf1とする。
f=f0+(2Δf/TMOD1)t
(0≦t≦TMOD1/4)
f=f0+Δf−(2Δf/TMOD1)t
(TMOD1/4≦t≦3TMOD1/4)
f=f0−2Δf+(2Δf/TMOD1)t
(3TMOD1/4≦t≦TMOD1)
ここで、変調周期がTMOD3のときと変調周期がTMOD2のときの変調幅の差をdf2とし、変調周期がTMOD2のときと変調周期がTMOD1のときの変調幅の差をdf1とする。
次に、従来のクロック信号変調方式と本実施形態のクロック信号変調方式とにおけるスペクトル分布の違いについて説明する。
図6の(a)に、クロック信号を変調するために三角波を用いた場合の従来のクロック信号変調方式における変調クロック信号の周波数変化を示し、図6の(b)に、変調クロック信号のスペクトル分布を示す。ここでは、周波数f0においてスペクトル強度Pを有する基準クロック信号を、変調周期TMOD1で変調幅±Δf/2だけ変調するものとする。
図6の(a)に、クロック信号を変調するために三角波を用いた場合の従来のクロック信号変調方式における変調クロック信号の周波数変化を示し、図6の(b)に、変調クロック信号のスペクトル分布を示す。ここでは、周波数f0においてスペクトル強度Pを有する基準クロック信号を、変調周期TMOD1で変調幅±Δf/2だけ変調するものとする。
図6の(a)に示すような周波数変調を行うことにより、図6の(b)に示すように、変調クロック信号のスペクトルは、ほぼ(f0−Δf/2)から(f0+Δf/2)までの範囲(幅Δf)に分散し、その範囲において、1/TMOD1の間隔で周波数成分が現れる。その結果、クロック信号のスペクトル強度Pは、Δf/(1/TMOD1)個の周波数成分に分散される。従って、スペクトル分布のピークにおける変調クロック信号のスペクトル強度PTMは、近似的に次のように表される。
PTM≒P/{Δf/(1/TMOD1)}=P/(Δf・TMOD1)
PTM≒P/{Δf/(1/TMOD1)}=P/(Δf・TMOD1)
図7の(a)に、クロック信号を変調するためにハーシーキッス(Hershey Kiss)波形を用いた場合の従来のクロック信号変調方式における変調クロック信号の周波数変化を示し、図7の(b)に、変調クロック信号のスペクトル分布を示す。図7の(b)に示すスペクトル分布は、図6の(b)に示すスペクトル分布とは若干異なるが、変調クロック信号のスペクトル強度PHMは、三角波を用いた場合と同様に、複数の周波数成分に分散される。
図8に、本実施形態のクロック信号変調方式における変調クロック信号のスペクトル分布を示す。本実施形態において、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮すると、全体の変調周期は、(TMOD1+TMOD2+TMOD3)で表される。また、変調周期がTMOD3のときに周波数f0の基準クロック信号を変調幅±Δf/2だけ変調するものとすると、変調周期がTMOD2のときに変調幅は(±Δf/2)×768/1024となり、変調周期がTMOD1のときに変調幅は(±Δf/2)×514/1024となる。
本実施形態においては、変調を行わないときにスペクトル強度Pを有するクロック信号を、変調周期(TMOD1+TMOD2+TMOD3)で変調幅±Δf/2だけ変調することになる。このような周波数変調を行うことにより、図8に示すように、変調クロック信号のスペクトルは、ほぼ(f0−Δf/2)から(f0+Δf/2)までの範囲(幅Δf)に分散し、その範囲において、1/(TMOD1+TMOD2+TMOD3)の間隔で周波数成分が現れる。その結果、クロック信号のスペクトル強度Pは、Δf・(TMOD1+TMOD2+TMOD3)個の周波数成分に分散される。フーリエ変換の性質により、分散された複数の周波数成分の強度の和は、変調を行わないときのクロック信号の強度に等しい。ここで、分散された複数の周波数成分の強度が互いにほぼ等しいとすると、スペクトル分布のピークにおける変調クロック信号のスペクトル強度PTMM1は、近似的に次のように表される。
PTMM1≒P/{Δf・(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}
この式からも明らかなように、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮した全体の変調周期を長くすることにより、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を図8に示すように減少させることができる。
PTMM1≒P/{Δf・(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}
この式からも明らかなように、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮した全体の変調周期を長くすることにより、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を図8に示すように減少させることができる。
また、周波数65MHzのクロック信号に対して、従来のクロック信号変調方式において変調周期TMOD1を17.7μsecとして周波数変調を行った場合と、本実施形態のクロック信号変調方式において2種類の変調周期TMOD1及びTMOD2を組み合わせて全体の変調周期(TMOD1+TMOD2)を35.4μsecとして変調を行った場合とを比較する実験を行った。その結果、従来のクロック信号変調方式と比較すると、本実施形態のクロック信号変調方式において、変調クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度が2.6dB低下した。これは、EMIが、エネルギーとして約45%低減したことを示している。
ところで、図6の(a)に示すように、1次式で表される変調波形を用いてクロック信号を変調する場合には、図6の(b)に示すように、クロック信号のスペクトル分布の両端f0±Δf/2にピークが現れる。このピークは、変調周波数が±Δf/2であるときの周波数成分によるものである。一方、図8に示すように、本実施形態によれば、ピークは、f0±Δf/2、f0±(Δf/2−df2)、f0±(Δf/2−df1−df2)の6ヶ所に現れる。
一方、FCC(The Federal Communications Commission)やCISPR(英語では、International Special Committee on Radio Interference)等のEMI規格においては、スペクトラムアナライザ等の測定器の帯域幅を120kHzとしてEMIを測定するように規定されていることが多い。従って、120kHzの帯域幅に複数のピークが含まれる場合には、それらの強度が加算されて測定器に表示されることになる。
そこで、ピークとピークとの間を120kHz以上離すようにすれば、1つの帯域幅において複数のピークが検出されなくなるので、その帯域幅における測定値が安定し、EMI規格における限度値をクリアし易くなる。そのために、本実施形態においては、df1、df2>120kHzとなるように、変調周期又は変調幅を設定している。
次に、図1に示す変調制御信号生成部の他の構成例について説明する。
図9は、図1に示す変調制御信号生成部の他の構成例を示すブロック図である。図9に示す変調制御信号生成部20は、デコーダ24と、カウンタ25と、比較器26と、セレクタ制御回路27と、ラッチ回路28及び29とを含んでいる。
図9は、図1に示す変調制御信号生成部の他の構成例を示すブロック図である。図9に示す変調制御信号生成部20は、デコーダ24と、カウンタ25と、比較器26と、セレクタ制御回路27と、ラッチ回路28及び29とを含んでいる。
デコーダ24は、変調波形選択信号SELの第2〜第1ビットを表すSEL<2:1>の値に従って、変調周期設定値を出力する。なお、ラッチ回路28は、選択クロック信号SCKの立ち上がりエッジに同期して、SEL<2:1>をデコーダ24に出力している。カウンタ25は、クロック信号変調部30から供給される選択クロック信号SCKの立ち上がりエッジに同期して、カウント値CTVを1ずつインクリメントさせ、また、比較器26から出力されるリクエスト信号RQが活性化されると、カウント値CTVをリセットする。比較器26は、デコーダ24から出力される変調周期設定値とカウンタ25から出力されるカウント値CTVとを比較して、両者が等しくなるとリクエスト信号RQを活性化する。
セレクタ制御回路27は、変調波形選択信号SELの第5〜第3ビットを表すSEL<5:3>の値に従って選択された変調波形に対応するデコーダを用いて、カウンタ25のカウント値CTVをデコードする。これにより、変調制御信号FSが生成される。なお、ラッチ回路29は、選択クロック信号SCKの立ち上がりエッジに同期して、SEL<5:3>をセレクタ制御回路27に出力している。セレクタ制御回路27は、SEL<5:3>の値が変化する毎に、変調波形を切り換える。
図10は、図9に示す変調制御信号生成部の他の構成例を用いた場合のカウント値の変化を示す図である。カウンタ25は、選択クロック信号SCKの立ち上がりエッジに同期してカウント値CTVを1ずつインクリメントさせる。カウント値CTVが変調周期設定値と等しくなると、比較器26がリクエスト信号RQを活性化させ、カウント値CTVがリセットされる。
本実施形態においては、図5の(f)に示すように、クロック信号を変調するために1次式で表される三角波を用いたが、図2に示すセレクタ制御回路22においてデコーダを変更して変調制御信号FSを生成することにより、ハーシーキッス波形やその他の波形を用いてクロック信号を変調することができる。以下、本実施形態の様々な変形例について説明する。
図11は、本実施形態の第1変形例におけるスペクトル拡散回路の各ブロックの入出力信号の波形及び変調波形を示す図である。図11の(a)に示すようにリクエスト信号RQが活性化されると、制御部10は、図11の(b)及び(c)に示すように、SEL<2:1>の値を「00」、SEL<5:3>の値を「100」として初期化を行い、次の変調周期において、SEL<2:1>の値を「01」、SEL<5:3>の値を「101」に変化させ、さらに次の変調周期において、SEL<2:1>の値を「10」、SEL<5:3>の値を「110」に変化させる。
図2に示すアップ/ダウンカウンタ21は、図11の(d)に示すように、カウントアップの上限値及びカウントダウンの下限値を変化させて、カウント動作の周期、即ち、変調周期を変更する。セレクタ制御回路22においては、SEL<5:3>の値に従って、複数種類のデコーダの内から1種類のデコーダが選択され、その結果、選択されたデコーダに対応する変調波形が得られるようになっている。
セレクタ制御回路22は、選択されたデコーダによって、アップ/ダウンカウンタ21のカウント値CTVをデコードすることにより、図11の(e)に示すような変調制御信号FSを出力する。その結果、図11の(f)に示すように、ハーシーキッス波形を用いて周波数変調された変調クロック信号MCKを得ることができる。図12に、クロック信号を変調するためにハーシーキッス波形を用いた本実施形態の第1変形例における変調クロック信号のスペクトル分布を示す。
図13の(a)に、本実施形態の第2変形例における変調波形を示し、図13の(b)に、変調クロック信号のスペクトル分布を示す。本実施形態の第2変形例においては、1次式で表される変調波形と3次式で表される変調波形とを組合せ、さらに、変調周期及び変調幅を変化させている。この場合には、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮すると、全体の変調周期は、2×(TMOD1+TMOD2+TMOD3)で表される。ここで、変調周期がTMOD3のときに周波数f0の基準クロック信号を変調幅±Δf/2だけ変調するものとし、変調周期がTMOD3のときと変調周期がTMOD2のときの変調幅の差をdf2とし、変調周期がTMOD2のときと変調周期がTMOD1のときの変調幅の差をdf1とする。
本実施形態の第2変形例においては、変調を行わないときにスペクトル強度Pを有するクロック信号を、変調周期2×(TMOD1+TMOD2+TMOD3)で変調幅±Δf/2だけ変調することになる。このような周波数変調を行うことにより、図13の(b)に示すように、変調クロック信号のスペクトルは、ほぼ(f0−Δf/2)から(f0+Δf/2)までの範囲(幅Δf)に分散し、その範囲において、1/{2×(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}の間隔で周波数成分が現れる。その結果、クロック信号のスペクトル強度Pは、Δf・2×(TMOD1+TMOD2+TMOD3)個の周波数成分に分散される。フーリエ変換の性質により、分散された周波数成分の強度の和は、変調を行わないときのクロック信号の強度に等しい。ここで、分散された周波数成分の強度が互いにほぼ等しいとすると、スペクトル分布のピークにおける変調クロック信号のスペクトル強度PTHMM1は、近似的に次のように表される。
PTHMM1≒P/{Δf・2×(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
PTHMM1≒P/{Δf・2×(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
図14の(a)に、本実施形態の第3変形例における変調波形を示し、図14の(b)に、変調クロック信号のスペクトル分布を示す。本実施形態の第3変形例においては、変調波形として三角波を用い、変調幅を一定として変調周期を変化させている。この場合には、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮すると、全体の変調周期は、(TMOD1+TMOD2+TMOD3)で表される。
本実施形態の第3変形例においては、変調を行わないときにスペクトル強度Pを有するクロック信号を、変調周期(TMOD1+TMOD2+TMOD3)で変調幅±Δf/2だけ変調することになる。その結果、クロック信号のスペクトル強度Pが分散され、スペクトル分布のピークにおける変調クロック信号のスペクトル強度PTMM2は、近似的に次のように表される。
PTMM2≒P/{Δf・(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
PTMM2≒P/{Δf・(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
図15の(a)に、本実施形態の第4変形例における変調波形を示し、図15の(b)に、変調クロック信号のスペクトル分布を示す。本実施形態の第4変形例においては、変調波形としてハーシーキッス波形を用い、変調幅を一定として変調周期を変化させている。この場合には、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮すると、全体の変調周期は、(TMOD1+TMOD2+TMOD3)で表される。
本実施形態の第4変形例においては、変調を行わないときにスペクトル強度Pを有するクロック信号を、変調周期(TMOD1+TMOD2+TMOD3)で変調幅±Δf/2だけ変調することになる。その結果、クロック信号のスペクトル強度Pが分散され、スペクトル分布のピークにおける変調クロック信号のスペクトル強度PHMM2は、近似的に次のように表される。
PHMM2≒P/{Δf・(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
PHMM2≒P/{Δf・(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
図16の(a)に、本実施形態の第5変形例における変調波形を示し、図16の(b)に、変調クロック信号のスペクトル分布を示す。本実施形態の第5変形例においては、1次式で表される変調波形と3次式で表される変調波形とを組合せ、変調幅を一定として変調周期を変化させている。この場合には、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮すると、全体の変調周期は、2×(TMOD1+TMOD2+TMOD3)で表される。
本実施形態の第5変形例においては、変調を行わないときにスペクトル強度Pを有するクロック信号を、変調周期2×(TMOD1+TMOD2+TMOD3)で変調幅±Δf/2だけ変調することになる。その結果、クロック信号のスペクトル強度Pが分散され、スペクトル分布のピークにおける変調クロック信号のスペクトル強度PTHMM2は、近似的に次のように表される。
PTHMM2≒P/{Δf・2×(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
PTHMM2≒P/{Δf・2×(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
図17の(a)に、本実施形態の第6変形例における変調波形を示し、図17の(b)に、変調クロック信号のスペクトル分布を示す。本実施形態の第6変形例においては、変調波形として三角波を用い、変調周期を一定として変調幅を変化させている。ここで、変調幅は、±(Δf−2df)/2、±(Δf−df)/2、±Δf/2と変化する。この場合には、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮すると、全体の変調周期は、3×TMOD1で表される。
本実施形態の第6変形例においては、変調を行わないときにスペクトル強度Pを有するクロック信号を、変調周期3×TMOD1で変調することになる。その結果、クロック信号のスペクトル強度Pが分散され、スペクトル分布のピークにおける変調クロック信号のスペクトル強度PTMM3は、近似的に次のように表される。
PTMM3≒P/{Δf・3×TMOD1}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
PTMM3≒P/{Δf・3×TMOD1}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
本実施形態の第6変形例においては、1次式で表される変調波形を用いているので、図17の(b)に示すように、スペクトル分布の端部(f0±Δf/2)においてピークが現れる。また、スペクトル分布の端部から周波数差dfだけ離れた位置にもピークが現れる。ここで、周波数差dfの値は、前に述べたのと同じ理由により、120kHzよりも大きくすることが望ましい。
図18の(a)に、本実施形態の第7変形例における変調波形を示し、図18の(b)に、変調クロック信号のスペクトル分布を示す。本実施形態の第7変形例においては、変調波形としてハーシーキッス波形を用い、変調周期を一定として変調幅を変化させている。ここで、変調幅は、±(Δf−2df)/2、±(Δf−df)/2、±Δf/2と変化する。この場合には、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮すると、全体の変調周期は、3×TMOD1で表される。
本実施形態の第6変形例においては、変調を行わないときにスペクトル強度Pを有するクロック信号を、変調周期3×TMOD1で変調することになる。その結果、クロック信号のスペクトル強度Pが分散され、スペクトル分布のピークにおける変調クロック信号のスペクトル強度PHMM3は、近似的に次のように表される。
PHMM3≒P/{Δf・3×TMOD1}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
PHMM3≒P/{Δf・3×TMOD1}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
図19の(a)に、本実施形態の第8変形例における変調波形を示し、図19の(b)に、変調クロック信号のスペクトル分布を示す。本実施形態の第8変形例においては、1次式で表される変調波形と3次式で表される変調波形とを選択的に用い、変調周期を一定として変調幅を変化させている。ここで、変調幅は、±(Δf−2df)/2、±(Δf−df)/2、±Δf/2と変化する。この場合には、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮すると、全体の変調周期は、3×TMOD1で表される。
本実施形態の第8変形例においては、変調を行わないときにスペクトル強度Pを有するクロック信号を、変調周期3×TMOD1で変調することになる。その結果、クロック信号のスペクトル強度Pが分散され、スペクトル分布のピークにおける変調クロック信号のスペクトル強度PTHMM3は、近似的に次のように表される。
PTHMM3≒P/{Δf・3×TMOD1}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
PTHMM3≒P/{Δf・3×TMOD1}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
図20の(a)に、本実施形態の第9変形例における変調波形を示し、図20の(b)に、変調クロック信号のスペクトル分布を示す。本実施形態の第9変形例においては、1次式で表される変調波形と3次式で表される変調波形とを選択的に用い、変調周期及び変調幅を一定としている。この場合には、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮すると、全体の変調周期は、3×TMOD1で表される。
本実施形態の第9変形例においては、変調を行わないときにスペクトル強度Pを有するクロック信号を、変調周期3×TMOD1で変調することになる。その結果、クロック信号のスペクトル強度Pが分散され、スペクトル分布のピークにおける変調クロック信号のスペクトル強度PTHMM4は、近似的に次のように表される。
PTHMM4≒P/{Δf・3×TMOD1}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
PTHMM4≒P/{Δf・3×TMOD1}
この式からも明らかなように、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を減少させることができる。
図21の(a)に、本実施形態の第10変形例における変調波形を示し、図21の(b)に、変調クロック信号のスペクトル分布を示す。本実施形態の第10変形例においては、1次式で表される変調波形を用いて、変調周期及び変調幅をランダムに変化させている。この場合には、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮すると、全体の変調周期は非常に長くなり、スペクトル分布のピークにおける変調クロック信号のスペクトル強度PTRANDを大幅に減少させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図22は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路に含まれているスペクトル拡散回路の構成を示すブロック図である。図22に示すように、このスペクトル拡散回路は、変調波形選択信号SELを生成する制御部40と、変調波形選択信号SELに基づいて変調制御信号FSを生成する変調制御信号生成部50と、変調制御信号FSに従って基準クロック信号RCKを周波数変調することにより変調クロック信号MCKを生成するクロック信号変調部60とを有している。
図22は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路に含まれているスペクトル拡散回路の構成を示すブロック図である。図22に示すように、このスペクトル拡散回路は、変調波形選択信号SELを生成する制御部40と、変調波形選択信号SELに基づいて変調制御信号FSを生成する変調制御信号生成部50と、変調制御信号FSに従って基準クロック信号RCKを周波数変調することにより変調クロック信号MCKを生成するクロック信号変調部60とを有している。
制御部40は、変調制御信号生成部50から供給されるリクエスト信号RQが活性化する度に、次の変調周期において変調波形を選択するために用いられる変調波形選択信号SELを出力する。変調制御信号生成部50は、変調波形選択信号SELに従って設定された条件の下で、クロック信号変調部60から供給される変調クロック信号MCKの立ち上がりエッジをカウントし、そのカウント数に基づいてリクエスト信号RQを生成すると共に、そのカウント数と変調波形選択信号SELとに基づいて変調制御信号FSを生成する。クロック信号変調部60は、基準クロック信号RCKを変調制御信号FSに従って周波数変調することにより、変調クロック信号MCKを生成して変調制御信号生成部50に供給する。
図23は、図22に示す変調制御信号生成部の構成例を示すブロック図である。図23に示す変調制御信号生成部50は、アップ/ダウンカウンタ51と、セレクタ制御回路52と、ラッチ回路53とを含んでいる。この変調制御信号生成部50は、選択クロック信号SCKの替わりに変調クロック信号MCKを入力する点を除けば、図2に示す変調制御信号生成部20と同一である。
図24は、図22に示す変調制御信号生成部の他の構成例を示すブロック図である。図24に示す変調制御信号生成部50は、デコーダ54と、カウンタ55と、比較器56と、セレクタ制御回路57と、ラッチ回路58及び59とを含んでいる。この変調制御信号生成部50は、選択クロック信号SCKの替わりに変調クロック信号MCKを入力する点を除けば、図9に示す変調制御信号生成部20と同一である。
図25は、図22に示すクロック信号変調部の構成例を示すブロック図である。図25に示すクロック信号変調部60は、分周回路61と、位相比較器62と、チャージポンプ63と、ループフィルタ64と、VCO(電圧制御発振器)65と、分周回路66とを含んでいる。これらの回路61〜66は、PLL(phase locked loop)回路を構成している。
分周回路61は、入力される基準クロック信号RCKを分周して、分周された基準クロック信号を位相比較器62に供給する。位相比較器62は、分周された基準クロック信号と分周回路36から供給される帰還クロック信号FCKとの位相を比較して、それらの位相差に従って、VCO64の発振周波数を上昇させるための第1の位相差信号UPと、多相VCO34の発振周波数を下降させるための第2の位相差信号DOWNとを出力する。
チャージポンプ63は、これらの位相差信号UP及びDOWNに基づいて制御電流を出力する。制御電流は、ローパス特性を有するループフィルタ64によって積分されて、VCO65を制御するための制御電圧が得られる。VCO65は、制御電圧によって制御される周波数で発振し、変調クロック信号MCKを出力する。
変調クロック信号MCKは、分周回路66において分周され、分周された変調クロック信号が、帰還クロック信号FCKとして位相比較器62にフィードバックされる。ここで、分周回路61及び66における分周比は、変調制御信号FSによって動的に変化させることができる。例えば、変調制御信号FSは複数のビットで構成されており、一部のビットが分周回路61に供給され、他の一部のビットが分周回路66に供給される。
次に、本発明の第2の実施形態におけるスペクトル拡散回路の動作について説明する。
図26は、本発明の第2の実施形態におけるスペクトル拡散回路の各ブロックの入出力信号の波形及び変調波形を示す図である。図23に示すアップ/ダウンカウンタ51は、1周期のカウント動作を終えて、図26の(a)に示すように、時間軸の最初においてリクエスト信号RQを活性化させる。これに応答して、制御部40は、図26の(b)及び(c)に示すように、SEL<2:1>の値を「00」とし、SEL<5:3>の値を「000」として初期化を行い、その後、これらの値を変化させる。
図26は、本発明の第2の実施形態におけるスペクトル拡散回路の各ブロックの入出力信号の波形及び変調波形を示す図である。図23に示すアップ/ダウンカウンタ51は、1周期のカウント動作を終えて、図26の(a)に示すように、時間軸の最初においてリクエスト信号RQを活性化させる。これに応答して、制御部40は、図26の(b)及び(c)に示すように、SEL<2:1>の値を「00」とし、SEL<5:3>の値を「000」として初期化を行い、その後、これらの値を変化させる。
SEL<2:1>の値は、図23に示すアップ/ダウンカウンタ51におけるカウントアップの上限値及びカウントダウンの下限値を規定している。従って、アップ/ダウンカウンタ51は、図26の(d)に示すように、カウントアップの上限値及びカウントダウンの下限値を変化させて、カウント動作の周期、即ち、変調周期を変更する。
図23に示すセレクタ制御回路52において、SEL<5:3>の値に従って、複数種類のデコーダの内から1種類のデコーダが選択され、選択されたデコーダに対応する変調波形が得られるようになっている。セレクタ制御回路52は、選択されたデコーダによって、アップ/ダウンカウンタ51のカウント値CTVをデコードすることにより、変調制御信号FSを出力する。
本実施形態においては、変調制御信号FSが、図25に示す分周回路61及び66における分周比を制御している。分周回路61が、周波数fRを有する基準クロック信号RCKをQ分周し、分周回路66が、周波数fMを有する変調クロック信号MCKをP分周するとすれば、クロック信号変調部60のPLL回路は、次の関係が成立するように制御を行う。
fM/P=fR/Q
従って、変調クロック信号MCKの周波数fMは、次式で表される。
fM=(P/Q)fR
この式から分るように、P/Qの値を変化させることにより、変調クロック信号MCKの周波数fMを変化させることができる。
fM/P=fR/Q
従って、変調クロック信号MCKの周波数fMは、次式で表される。
fM=(P/Q)fR
この式から分るように、P/Qの値を変化させることにより、変調クロック信号MCKの周波数fMを変化させることができる。
具体的な例として、変調制御信号FSは3値の信号であり、変調制御信号FSの値が「10」(UP)であるときにP/Q=51/50とし、変調制御信号FSの値が「00」(STAY)であるときにP/Q=50/50とし、変調制御信号FSの値が「01」(DOWN)であるときにP/Q=50/51とする。
図26の(e)に示すように、変調制御信号FSにおける「10」(UP)、「00」(STAY)、「01」(DOWN)の頻度を調節することにより、分周回路61及び66における分周比を制御して、クロック信号変調部60に周波数変調を行わせる。
SEL<2:1>及びSEL<5:3>の値に従って選択された変調波形に基づく変調が1周期を終了すると、図23に示すアップ/ダウンカウンタ51は、図26の(a)に示すように、リクエスト信号RQを活性化させる。これに応答して、図22に示す制御部40は、図26の(b)及び(c)に示すように、SEL<2:1>を「01」に変化させ、SEL<5:3>の値を「001」に変化させることにより、次の周期における変調波形を決定する。
このような動作を繰り返すことにより、図26の(f)に示すように、変調周期をTMOD1、TMOD2、TMOD3と変化させて周波数変調された変調クロック信号MCKを得ることができる。この周波数変調が、基準クロック信号RCKの周波数f0を中心として変調幅±Δf/2だけ変調を行うものであるとすると、変調クロック信号MCKの瞬時周波数は、0≦t≦TMOD1の期間において、次のように表される。
f=f0+(2Δf/TMOD1)t
(0≦t≦TMOD1/4)
f=f0+Δf−(2Δf/TMOD1)t
(TMOD1/4≦t≦3TMOD1/4)
f=f0−2Δf+(2Δf/TMOD1)t
(3TMOD1/4≦t≦TMOD1)
ここで、変調周期がTMOD3のときと変調周期がTMOD2のときの変調幅の差をdf2とし、変調周期がTMOD2のときと変調周期がTMOD1のときの変調幅の差をdf1とする。
f=f0+(2Δf/TMOD1)t
(0≦t≦TMOD1/4)
f=f0+Δf−(2Δf/TMOD1)t
(TMOD1/4≦t≦3TMOD1/4)
f=f0−2Δf+(2Δf/TMOD1)t
(3TMOD1/4≦t≦TMOD1)
ここで、変調周期がTMOD3のときと変調周期がTMOD2のときの変調幅の差をdf2とし、変調周期がTMOD2のときと変調周期がTMOD1のときの変調幅の差をdf1とする。
図27に、本実施形態のクロック信号変調方式における変調クロック信号のスペクトル分布を示す。本実施形態においては、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮すると、全体の変調周期は、(TMOD1+TMOD2+TMOD3)で表される。また、変調クロック信号のスペクトルは、ほぼ(f0−Δf/2)から(f0+Δf/2)までの範囲(幅Δf)に分散し、その範囲において、1/(TMOD1+TMOD2+TMOD3)の間隔で周波数成分が現れる。その結果、クロック信号のスペクトル強度Pは、Δf・(TMOD1+TMOD2+TMOD3)個の周波数成分に分散される。スペクトル分布のピークにおける変調クロック信号のスペクトル強度PTMM1は、近似的に次のように表される。
PTMM1≒P/{Δf・(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}
この式からも明らかなように、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮した全体の変調周期を長くすることにより、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を、図27に示すように減少させることができる。
PTMM1≒P/{Δf・(TMOD1+TMOD2+TMOD3)}
この式からも明らかなように、個々の変調波形の集合として変調波形全体を考慮した全体の変調周期を長くすることにより、従来のクロック信号変調方式と比べて、クロック信号のスペクトル分布におけるピーク強度を、図27に示すように減少させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図28は、本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路に含まれているスペクトル拡散回路の構成を示すブロック図である。図28に示すように、このスペクトル拡散回路は、変調波形選択信号SELを生成する制御部70と、変調波形選択信号SELに基づいて変調制御信号FSを生成する変調制御信号生成部80と、変調制御信号FSに従って基準クロック信号RCKを周波数変調することにより変調クロック信号MCKを生成するクロック信号変調部90と、変調クロック信号MCKに基づいて第2の変調クロック信号SMCKを生成するPLL回路100とを有している。
図28は、本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路に含まれているスペクトル拡散回路の構成を示すブロック図である。図28に示すように、このスペクトル拡散回路は、変調波形選択信号SELを生成する制御部70と、変調波形選択信号SELに基づいて変調制御信号FSを生成する変調制御信号生成部80と、変調制御信号FSに従って基準クロック信号RCKを周波数変調することにより変調クロック信号MCKを生成するクロック信号変調部90と、変調クロック信号MCKに基づいて第2の変調クロック信号SMCKを生成するPLL回路100とを有している。
制御部70は、変調制御信号生成部80から供給されるリクエスト信号RQが活性化する度に、次の変調周期において変調波形を選択するために用いられる変調波形選択信号SELを出力する。変調制御信号生成部80は、変調波形選択信号SELに従って設定された条件の下で、クロック信号変調部90から供給される変調クロック信号MCKの立ち上がりエッジをカウントし、そのカウント数に基づいてリクエスト信号RQを生成すると共に、そのカウント数と変調波形選択信号SELとに基づいて変調制御信号FSを生成する。
クロック信号変調部90は、基準クロック信号RCKを変調制御信号FSに従って周波数変調することにより、変調クロック信号MCKを生成して変調制御信号生成部80に供給する。PLL回路100は、変調クロック信号MCKに同期して第2の変調クロック信号SMCKを生成するが、その際に、PLL回路100のループ特性によって、短周期のジッタを低減させることができる。
図29は、図28に示すクロック信号変調部の構成例を示すブロック図である。このクロック信号変調部90は、位相比較器91と、チャージポンプ92と、ループフィルタ93と、多相VCO(電圧制御発振器)94と、セレクタ95と、分周回路96とを含んでいる。
位相比較器91は、基準クロック信号RCKと分周回路96から出力される帰還クロック信号FCKとの位相を比較して、それらの位相差に従って、多相VCO34の発振周波数を上昇させるための第1の位相差信号UPと、多相VCO34の発振周波数を下降させるための第2の位相差信号DOWNとを出力する。チャージポンプ92は、これらの制御信号UP及びDOWNに基づいて制御電流を出力する。制御電流は、ローパス特性を有するループフィルタ93によって積分されて、多相VCO94を制御するための制御電圧が得られる。多相VCO94は、制御電圧によって制御される周波数で発振し、等位相間隔を有する多相クロック信号CK1〜CKNを出力する。
セレクタ95は、変調制御信号FSに従って、多相VCO94から出力される多相クロック信号CK1〜CKNの内の1つを選択し、変調クロック信号MCKとして出力する。セレクタ95において選択されるクロック信号を変更することにより、変調クロック信号MCKの位相及び瞬時周波数を変化させることができる。
具体的な例としては、変調制御信号FSは3値の信号であり、図29に示すセレクタ95は、変調制御信号FSの値が「10」(UP)であるときには、現在選択されているクロック信号CKmに対して位相が進んでいるクロック信号CK(m−1)を選択し、変調制御信号FSの値が「00」(STAY)であるときには、現在選択されているクロック信号CKmを選択し、変調制御信号FSの値が「01」(DOWN)であるときには、現在選択されているクロック信号CKmに対して位相が遅れているクロック信号CK(m+1)を選択する。あるいは、変調制御信号FSの値を多相クロック信号の数と同じだけ設定することにより、セレクタ95が、変調制御信号FSの値に従って、多相クロック信号の内のいずれか1つを選択するようにしても良い。
セレクタ95から出力された変調クロック信号MCKは、分周回路96において分周され、分周された変調クロック信号が、帰還クロック信号FCKとして位相比較器91にフィードバックされる。分周回路96における分周比を1分周、2分周、3分周・・・と変化させることにより、多相VCO94において発生するクロック信号の周波数を、基準クロック信号RCKに対して1逓倍、2逓倍、3逓倍・・・と変化させることができる。
このように、セレクタ95によって選択された信号を変調クロック信号MCKとして用いる場合には、選択時に変調クロック信号MCKが不連続となり、ジッタを生じるおそれがある。そこで、本実施形態においては、図30に示すようなPLL回路によって、変調クロック信号MCKに含まれている短周期のジッタを低減させている。
図30は、図28に示すPLL回路の構成例を示すブロック図である。このPLL回路100は、分周回路101と、位相比較器102と、チャージポンプ103と、ループフィルタ104と、VCO(電圧制御発振器)105と、分周回路106とを含んでおり、図28に示すクロック信号変調部90から入力される変調クロック信号MCKに基づいて、第2の変調クロック信号SMCKを生成する。ここで、分周回路101及び106における分周比を変化させることにより、第2の変調クロック信号SMCKの周波数を様々に変化させることができる。このPLL回路100は、図25に示すクロック信号変調部60と同様の構成を有しており、同様の動作を行う。PLL回路100のループ特性によって、短周期のジッタを低減させた第2の変調クロック信号SMCKを生成することができる。
本発明は、クロック信号を周波数変調することによって電磁障害を低減する機能を有するスペクトル拡散回路、及び、そのようなスペクトル拡散回路を含む半導体集積回路において利用することが可能である。
10、40、70 制御部
20、50、80 変調制御信号生成部
21、51 アップ/ダウンカウンタ
22、52 セレクタ制御回路
23、53 ラッチ回路
24、54 デコーダ
25、55 カウンタ
26、56 比較器
27、57 セレクタ制御回路
28、29、58、59 ラッチ回路
30、60、90 クロック信号変調部
31、62、91、102 位相比較器
32、63、92、103 チャージポンプ
33、64、93、104 ループフィルタ
34、94 多相VCO
35、95 セレクタ
36、61、66、96、101、106 分周回路
65、105 VCO
100 PLL回路
20、50、80 変調制御信号生成部
21、51 アップ/ダウンカウンタ
22、52 セレクタ制御回路
23、53 ラッチ回路
24、54 デコーダ
25、55 カウンタ
26、56 比較器
27、57 セレクタ制御回路
28、29、58、59 ラッチ回路
30、60、90 クロック信号変調部
31、62、91、102 位相比較器
32、63、92、103 チャージポンプ
33、64、93、104 ループフィルタ
34、94 多相VCO
35、95 セレクタ
36、61、66、96、101、106 分周回路
65、105 VCO
100 PLL回路
Claims (15)
- クロック信号を周波数変調することによって電磁障害を低減する機能を有する半導体集積回路であって、
複数の異なる位相をそれぞれ有する複数のクロック信号の内の1つを変調制御信号に従って選択することにより、周波数変化が変調制御信号に従って制御される変調クロック信号を生成するクロック信号変調部と、
少なくとも変調クロック信号の変調周期が変化するように、複数種類の変調制御信号を順次生成する変調制御部と、
を具備する半導体集積回路。 - クロック信号を周波数変調することによって電磁障害を低減する機能を有する半導体集積回路であって、
クロック信号を変調制御信号に従って周波数変調することにより、周波数変化が変調制御信号に従って制御される変調クロック信号を生成するクロック信号変調部と、
少なくとも変調クロック信号の変調幅と周波数変化を表す変調波形との内の1つが変化するように、複数種類の変調制御信号を順次生成する変調制御部と、
を具備する半導体集積回路。 - 前記クロック信号変調部が、複数の異なる位相をそれぞれ有する複数のクロック信号の内の1つを変調制御信号に従って選択することにより、クロック信号を周波数変調する、請求項2記載の半導体集積回路。
- 前記クロック信号変調部が、クロック信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの内の少なくとも一方の位相を変調制御信号に従って経時的に変化させることにより、クロック信号を周波数変調する、請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体集積回路。
- 前記クロック信号変調部が、複数の異なる位相をそれぞれ有する複数のクロック信号を発生する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器によって発生された複数のクロック信号の内の1つを変調制御信号に従って選択する選択回路とを含む、請求項4記載の半導体集積回路。
- 前記クロック信号変調部が、前記電圧制御発振器によって発生された複数のクロック信号の内の所定の1つを変調クロック信号として出力する、請求項5記載の半導体集積回路。
- 前記クロック信号変調部が、前記選択回路によって選択されたクロック信号を変調クロック信号として出力する、請求項5記載の半導体集積回路。
- クロック信号を周波数変調することによって電磁障害を低減する機能を有する半導体集積回路であって、
2つの信号の位相を比較してそれらの位相差に対応する位相差信号を出力する位相比較器と、前記位相比較器から出力される位相差信号に基づいて制御される周波数を有する変調クロック信号を発生する電圧制御発振器と、分周比が変調制御信号によって制御され、前記電圧制御発振器によって発生される変調クロック信号を分周して前記位相比較器にフィードバックする第1の分周回路と、分周比が変調制御信号によって制御され、入力される基準クロック信号を分周して前記位相比較器に供給する第2の分周回路とを含むクロック信号変調部と、
少なくとも変調クロック信号の変調周期と変調幅と周波数変化を表す変調波形との内の1つが変化するように、複数種類の変調制御信号を順次生成する変調制御部と、
を具備する半導体集積回路。 - 前記変調制御部が、前記クロック信号変調部に供給される変調制御信号を生成する変調制御信号生成部と、複数種類の変調制御信号を順次生成するように前記変調制御信号生成部を制御する制御部とを含む、請求項1〜8のいずれか1項記載の半導体集積回路。
- 前記変調制御信号生成部が、前記クロック信号変調部によって変調されたクロック信号をカウントしてカウント値を出力するカウンタと、前記カウンタから出力されるカウント値に対応する変調制御信号を生成する信号生成回路とを含む、請求項9記載の半導体集積回路。
- 前記カウンタが、前記制御部によって設定された範囲においてカウント値を増減させるアップダウンカウンタである、請求項10記載の半導体集積回路。
- 前記アップダウンカウンタが、前記制御部の制御に従ってカウント周期を変更する、請求項11記載の半導体集積回路。
- 前記変調制御信号生成部が、前記クロック信号変調部によって変調されたクロック信号をカウントしてカウント値を出力するカウンタと、前記制御部から供給された信号をデコードして設定値を出力するデコーダと、前記カウンタから出力されるカウント値を前記デコーダから出力される設定値と比較することによりカウント周期を決定する比較器と、前記カウンタから出力されるカウント値に対応する変調制御信号を生成する信号生成回路とを含む、請求項9記載の半導体集積回路。
- 前記信号生成回路が、前記制御部によって設定された対応関係に従って、前記カウンタから出力されるカウント値に対応する変調制御信号を生成する、請求項9〜13のいずれか1項記載の半導体集積回路。
- 前記変調制御信号生成部が、前記カウンタから出力されるカウント値が設定値と等しくなったときにリクエスト信号を活性化し、前記制御部が、前記変調制御信号生成部によって活性化されたリクエスト信号に応答して、次の変調周期において用いられる変調制御信号を出力するように前記変調制御信号生成部を制御する、請求項10〜14のいずれか1項記載の半導体集積回路。
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-
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- 2003-08-21 JP JP2003297605A patent/JP2005070960A/ja not_active Withdrawn
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