JP2006332983A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 撮像装置の電源投入時や、ディスク媒体の装填・交換時においても、より早く撮像画像の記録処理を開始可能にする技術を提供すること。
【解決手段】 ディスク媒体に記録可能となるまでの時間(記録準備時間)には、バッファメモリの記憶容量と記録準備時間の残り時間に基づいて撮像画像の圧縮率(動画の場合は例えばビットレート)を計算する。その上で、ユーザが記録開始指示を発すると記録準備時間には計算された圧縮率で撮像画像を符号化し、バッファメモリに一時的に記録する。記録準備完了後、バッファメモリに一時的に記録された画像をディスク媒体に移動する。
【選択図】図2
【解決手段】 ディスク媒体に記録可能となるまでの時間(記録準備時間)には、バッファメモリの記憶容量と記録準備時間の残り時間に基づいて撮像画像の圧縮率(動画の場合は例えばビットレート)を計算する。その上で、ユーザが記録開始指示を発すると記録準備時間には計算された圧縮率で撮像画像を符号化し、バッファメモリに一時的に記録する。記録準備完了後、バッファメモリに一時的に記録された画像をディスク媒体に移動する。
【選択図】図2
Description
本発明は、撮像装置において記憶媒体の記録準備が整う前に撮像を開始する技術に関する。
現在、画像データの記憶媒体としてディスク媒体(ハードディスクやDVD等)を使用する撮像装置(例えばデジタルビデオカメラ)が普及している。この種の撮像装置では、従来のテープ媒体を記憶媒体として画像データの記録を行なう撮像装置と異なり、ディスク媒体のランダムアクセス性を利用することで、画像データの削除や追加が容易である。また、ディスク媒体のランダムアクセス性を利用することで、小型の撮像装置上における画像データの簡易編集も可能となるなど、ディスク媒体を使用する撮像装置には多数の利点がある。
しかしディスク媒体を使用する撮像装置には、問題点もある。ディスク媒体は回転停止状態から定常回転に至るまでの起動動作に時間がかかる。また、ディスク媒体の記録再生特性のばらつきや、ディスクドライブの特性のばらつきなどによる影響を軽減するため、電源投入時やディスク媒体交換時などには、記録開始前に、記録レーザーの発光パワーなどを設定する、いわゆる「学習」が必要である。したがって、例えば電源投入時などには実際に記録が行なえる状態になるまでかなりの時間を要し、撮像チャンス(撮像画像の記録処理を開始するチャンス)を逃してしまうという問題があった。
上記の問題に対して、特許文献1は、電源投入時にディスクドライブが記録可能な状態になるまでの間の画像データの符号化データを、撮像装置に内蔵するバッファメモリ(例えば揮発性RAM)に一時的に蓄える方法を開示する。このバッファメモリは駆動部を持たず、記録レーザー等も使用しないため、バッファメモリが使用可能になるまでにそれほど時間を要しない。その上で、ディスクドライブが記録可能な状態になった時点で、バッファメモリに一時的に記憶していた符号化データを、ディスク媒体に記録する。
特開平10−93918号公報
しかしながら、特許文献1の方法は、バッファメモリに一時的に記憶する符号化データのビットレートをどのように設定するかを考慮していない。したがって、電源投入時にディスクドライブが記録可能な状態になるまでの間に一時的に記憶可能なデータ量(すなわち録画時間)は、一時記憶のためのバッファメモリの容量に依存する。その結果、電源投入からより短い時間で記録を開始できなかったり、ディスクドライブが記録可能な状態になる前にバッファメモリが一杯になったりする可能性があるという問題がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、撮像装置の電源投入時や、ディスク媒体の装填・交換時においても、より早く撮像画像の記録処理を開始可能にする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の撮像装置は、第1の記憶媒体と、前記第1の記憶媒体に画像データを記録する前に一時的に前記画像データを記憶する第2の記憶媒体とを備える撮像装置であって、前記画像データを取得する取得手段と、前記画像データを符号化し、情報量が圧縮された符号化画像データを作成する符号化手段と、前記第2の記憶媒体の記憶容量と、前記第1の記憶媒体が記録可能となるまでに要する記録準備時間の残り時間とに基づいて前記符号化手段が作成する前記符号化画像データのビットレートを計算する計算手段と、前記記録準備時間には前記画像データを前記計算手段により得られたビットレートの前記符号化画像データを作成するように前記符号化手段を制御する制御手段と、前記記録準備時間には前記符号化画像データを前記第2の記憶媒体に記録する記録手段と、前記第2の記憶媒体に記録されている前記符号化画像データを前記第1の記憶媒体に移動する移動手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の制御方法は、第1の記憶媒体と、前記第1の記憶媒体に画像データを記録する前に一時的に前記画像データを記憶する第2の記憶媒体とを備える撮像装置を制御する制御方法であって、前記画像データを取得する取得工程と、前記画像データを符号化し、情報量が圧縮された符号化画像データを作成する符号化工程と、前記第2の記憶媒体の記憶容量と、前記第1の記憶媒体が記録可能となるまでに要する記録準備時間の残り時間とに基づいて前記符号化工程が作成する前記符号化画像データのビットレートを計算する計算工程と、前記記録準備時間には前記画像データを前記計算工程により得られたビットレートの前記符号化画像データを作成するように前記符号化工程を制御する制御工程と、前記記録準備時間には前記符号化画像データを前記第2の記憶媒体に記録する記録工程と、前記第2の記憶媒体に記録されている前記符号化画像データを前記第1の記憶媒体に移動する移動工程と、を備えることを特徴とする。
なお、その他の本発明の特徴は、添付図面及び以下の発明を実施するための最良の形態の記載によっていっそう明らかになるものである。
以上の構成により、本発明によれば、撮像装置の電源投入時や、ディスク媒体の装填・交換時においても、より早く撮像画像の記録処理を開始することが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を説明する。
本実施形態では、撮像装置としてデジタルビデオカメラ100(図1)を例に本発明を説明する。ただし、本発明は、電源投入時や記憶媒体交換時などにおいて、データの取得が可能になってから記憶媒体にデータを記録することが可能になるまでに時間を要する装置であれば、いかなる装置にも適用可能である。
また、本実施形態では動画の撮像処理を例に説明するが、本発明は例えば静止画の撮像処理にも適用できる。本発明のポイントは、後述のディスク媒体107(図1)が記録可能になる前にバッファメモリ104(図1)に一時的に撮像画像を記録することであり、動画の場合は少しでも長時間、静止画の場合は少しでも多くの枚数、画像を記録できることが望ましい。その一方で画像を可能な限り高画質にすることも望まれるため、画像の圧縮率を調節すること、すなわち画像のデータサイズを調節することが必要である。画像が動画の場合、圧縮率は動画のビットレートを変更することで調節できる。画像が静止画の場合、例えばJPEG圧縮であれば、圧縮率は量子化ステップを変更することで調節できる。
<デジタルビデオカメラ100の構成>
図1は、本発明の撮像装置の一例であるデジタルビデオカメラ100の機能ブロック図である。
図1は、本発明の撮像装置の一例であるデジタルビデオカメラ100の機能ブロック図である。
システム制御部101は、デジタルビデオカメラ100全体を制御する。システム制御部101は内部にROM及びRAMを含み、ROMはデジタルビデオカメラ100の制御プログラムを保持する。RAMは、システム制御部101が制御プログラムを実行する際の作業領域である。
撮像部102は、光学系、CCD、A/D変換器などを含み、外部より入射した画像の光信号をデジタル電気信号に変換する。撮像部102は変換したデジタル電気信号をバッファメモリ制御部103を介してバッファメモリ104に格納する。ここで、画像とは動画像であるものとして説明するが、前述のように、静止画像であっても本発明を適用可能である。
バッファメモリ制御部103は、撮像部102、符号化部105、ディスク制御部106などがバッファメモリ104にアクセスする際にアクセス制御を行なう。
バッファメモリ104は、撮像した画像データを一時的に記憶するメモリであり、CMOSなどの不揮発性メモリである。
符号化部105は、バッファメモリ104に格納された画像のデジタル電気信号を、MPEGフォーマット等で符号化し、圧縮する。符号化部105は圧縮したデジタル信号を再びバッファメモリ104に格納する。符号化部105は任意のビットレートでMPEG符号化を行なうことができるが、ここでは、ユーザが操作部109を介して指定したビットレートで符号化するものとする。ビットレートの指定は、「高画質モード」、「標準モード」、「長時間モード」のような画質と記録時間を表す選択肢を特定のビットレートと関連付け、ユーザがその中から選択するようにできる。または、ユーザが直接ビットレートの値を入力できるようにしてもよい。
ディスク制御部106は、ディスク媒体107にデータを記録し、または読み出す際の制御を行なう。この制御は例えば、ディスク媒体107の回転の制御や、ディスク媒体107に照射するレーザー光の強度の制御、光ピックアップをディスク媒体107の目標トラックに追従させる制御などを含む。ディスク制御部106はバッファメモリ104に格納されるデータをディスク媒体107に記録し、また、ディスク媒体107に記録されているデータを読み出してバッファメモリ104に格納することができる。
ディスク媒体107は、画像データを記録するための、DVD−Rなどのディスクである。本実施形態では、DVDドライブにディスク制御部106が含まれ、ここにDVD−Rなどのディスクを装填するものとして説明する。しかし、本発明は電源投入時等からディスク媒体107が記録可能になるまでにある程度時間のかかるものであれば、いかなる種類の記憶媒体にも適用可能である。したがって、例えばディスク制御部106とディスク媒体107を併せてHDD(ハードディスクドライブ)と捉えてもよい。
表示部108はバッファメモリ104やディスク媒体107に格納されている画像データを表示したり、システム制御部101のROMに格納されているメニュー画面を表示したりする。表示部108は例えば、TFT LCDにより構成される。
操作部109は、ユーザがデジタルビデオカメラ100に指示を伝えるためのユーザインタフェースの集合であり、前述のビットレート設定のためのボタンや、記録開始を指示するボタン、電源ボタンなどを含む。
<撮像画像の記録処理の流れ>
図2は、図1のディスク媒体107にデータを記録することが可能になる前にデジタルビデオカメラ100のバッファメモリ104に撮像画像を記録する処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートにおいて、特に断らなければ各ステップの処理はシステム制御部101がROM中の制御プログラムを実行することにより行なう。
図2は、図1のディスク媒体107にデータを記録することが可能になる前にデジタルビデオカメラ100のバッファメモリ104に撮像画像を記録する処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートにおいて、特に断らなければ各ステップの処理はシステム制御部101がROM中の制御プログラムを実行することにより行なう。
ステップS201で、ユーザが操作部109を介してデジタルビデオカメラ100の電源を投入すると、システム制御部101は初期化作業(起動作業)を開始する。初期化作業は、撮像部102、バッファメモリ制御部103、符号化部105、ディスク制御部106の初期化を含む。このうち、撮像部102、バッファメモリ制御部103、符号化部105の初期化(これらをまとめて「撮像準備」と呼ぶ)は比較的短時間で完了し、これによりデジタルビデオカメラ100は撮像処理を行なえるようになる。一方、ディスク制御部106の初期化(以下、「記録準備」と呼ぶ)は前述の通り、「学習」と呼ばれる作業が必要なため、比較的長い時間を要する。以下、撮像準備が完了してから記録準備が完了するまでの時間を「記録準備時間」と呼ぶ。
なお、ディスク媒体107がDVD−Rなどの着脱可能媒体である場合は、ステップS201の処理が電源投入ではなく、「ディスク媒体107の装填」であっても同様のことがいえる。この場合、撮像準備は既に完了している可能性があるが、ディスク制御部106は改めて初期化する必要がある。
ステップS202で、システム制御部101は撮像準備が完了したかを判定する。この判定は、バッファメモリ制御部103、符号化部105、ディスク制御部106から初期化完了を示す信号がシステム制御部101に送られてきたかを判断することにより行なわれる。撮像準備が完了すると、ステップS203に進む。
ステップS203で、システム制御部101は記録準備が完了するまでの残り時間(記録準備時間の残り時間)を計算し、残り時間とバッファメモリ104の記憶容量から、記録準備完了前にバッファメモリ104に記録可能なビットレートを計算する。ビットレートは、例えばバッファメモリ104の記憶容量がXメガバイト、記録準備時間の残り時間がt秒の場合、撮像画像が1秒あたりX/tメガバイトに圧縮されるように計算される。実際には、安全を見込んで1秒あたりX/tメガバイトよりも若干小さくすることが望ましい。記録準備時間の残り時間とビットレートの関係は、図3を参照して後述する。なお、ステップS203では、ビットレートの代わりに撮像画像を記録する際の圧縮率を計算してもよい。この場合でも、ビットレートを計算する場合と同様、圧縮後の撮像画像を記録準備完了までバッファメモリ104に格納可能なサイズに圧縮するように圧縮率を求める。これは、後述するステップS207でも同様である。
ステップS203ではまた、システム制御部101は表示部108に記録準備時間の残り時間と、その時点でユーザが記録開始指示を出した場合に記録可能なビットレートを表示する。この時の表示の詳細は、図4を参照して後述する。
ステップS204で、システム制御部101は記録開始指示を受信したかを判定する。記録開始指示を受信していない場合はステップS205に進み、記録開始指示を受信した場合はステップS206に進む。
ステップS205で、システム制御部101は所定の時間(例えば1秒)が経過したかを判定する。時間の経過は、システム制御部101に内蔵されるタイマー(不図示)などを用いる。所定の時間が経過した場合はステップS203に戻り、デジタルビデオカメラ100は記録準備時間の残り時間等を再度計算し、表示部108の表示を更新する。これにより、記録準備時間中に、表示部108の表示が逐次更新され、ユーザはその時点で撮像画像の記録開始を指示した場合のビットレートをより正確に知ることができる。なお、記録準備時間の残り時間等の計算と表示部108の表示の更新は、必ずしも同時に行なう必要はない。所定の時間が経過していない場合は、ステップS204に戻り、記録開始指示を受信したかを再度判定する。
ステップS206で、システム制御部101は記録準備が完了したかを判定する。記録準備完了の判定は、システム制御部101がディスク制御部106から初期化完了を示す信号を受信することにより行なう。
なお、ディスク制御部106の初期化は、次のように行なわれる。電源投入後、ディスク制御部106はディスク媒体107を回転させるモーターを所定の回転数まで上げる。また、光ピックアップのレーザービームスポットがディスク媒体107の記録面上に焦点が結び、かつ、目標とするトラックに追従するように、フォーカスサーボやトラッキングサーボを引き込み、さらに、目標のトラックまで光ビームスポットを移動させる。このように、ディスク制御部106の初期化は機械的な動作を伴うため、通常初期化完了まで比較的長い時間を要する。さらに、本実施形態では、記録密度の向上や互換性確保の理由から、ディスク媒体107やディスクドライブの特性ばらつき、温度変化、経時変化などを吸収するため、ディスク媒体107の所定領域に対して、レーザービームの記録パワーを変えながら所定のデータの試し書きを行ない、この試し書きデータを読み取って最適なレーザーパワーを自動調整する。そのため、初期化完了までにさらに時間を要する。
ステップS206の時点で記録準備が完了していれば記録処理時のビットレートを制限する必要はないため、ステップS209に進み、デジタルビデオカメラ100はユーザが操作部109を介してあらかじめ設定したビットレートで記録処理を行なう。記録準備が完了していない場合はステップS207に進む。
ステップS207で、システム制御部101は記録準備時間の残り時間から記録可能なビットレートを再度計算し、計算したビットレートで記録処理を行なう。
ステップS208で、システム制御部101は記録準備が完了したかを判定する。判定法は、ステップS206と同様である。記録準備が完了していなければステップS207に戻り、デジタルビデオカメラ100は計算したビットレートでの記録処理を継続する。記録準備が完了していればステップS209に進み、デジタルビデオカメラ100はユーザがあらかじめ操作部109を介して設定したビットレートで記録処理を行なう。
<記録準備時間の残り時間と記録画像のビットレートの関係>
図3は、記録準備時間にデジタルビデオカメラ100が撮像画像の記録開始指示を受信するタイミングと、記録可能なビットレートとの関係を示す図である。
図3は、記録準備時間にデジタルビデオカメラ100が撮像画像の記録開始指示を受信するタイミングと、記録可能なビットレートとの関係を示す図である。
図3において、時刻T0で電源が投入され、T1で符号化部105の初期化が完了し、T2でバッファメモリ制御部103の初期化が完了し、T3で撮像部102の初期化が完了し、T4でディスク制御部106の初期化が完了している。そして、時刻T3から時刻T4の間が記録準備時間であり、図中ビットレート(x)と表記した破線が、記録準備時間にデジタルビデオカメラ100が記録開始指示を受信した場合に記録可能なビットレートを示している。なお、時刻T1、T2、T3の前後関係はこの順に限るものではない。いかなる順番であっても、これら3つの初期化が完了しない限り撮像準備が完了しないからである。
なお、前述のように、本発明は静止画の記録処理にも適用できる。この場合は例えば、記録準備時間の残り時間に応じて静止画のJPEG圧縮率と撮影可能枚数との関係が定まる。
図2のステップS207乃至ステップS209の処理の概要を、図3を用いて説明する。
図3の時刻Taでデジタルビデオカメラ100が記録開始指示を受信した場合は、時刻TaからT4まではデジタルビデオカメラ100はビットレート(a)で撮像画像を符号化し、T4以降はユーザが設定したビットレートで符号化する。時刻Tbでデジタルビデオカメラ100が記録開始指示を受信した場合も、時刻Taの場合と同様であるが、記録準備時間の残り時間が少ないため、より高いビットレート(b)で符号化可能である。
すなわち、本実施形態では、デジタルビデオカメラ100が記録開始指示を受信した時点から記録準備が完了するまでの時間が長いほど、デジタルビデオカメラ100は低いビットレートで撮像画像を符号化してバッファメモリ104に格納する。
なお、ステップS208を経由してステップS209に達した場合、すなわち、記録準備完了前にユーザが記録開始指示を発した場合は、ステップS209で、デジタルビデオカメラ100はその時点までにバッファメモリ104に記録されたデータを、ディスク媒体107に移動する。このようにしてデジタルビデオカメラ100はバッファメモリ104に一時的に格納されたデータをディスク媒体107に順次移動し、最終的には記録準備が完了してからユーザが記録開始指示を発した場合と同様の記録処理を行なう。ここでの移動処理をシステム制御部101が行なうことを、特許請求の範囲で移動手段と呼ぶ。
<表示部108の表示画面例>
図4は、デジタルビデオカメラ100の表示部108に表示される画面の例を示す図である。図4に示すように、デジタルビデオカメラ100は、記録準備時間の記録が可能であることの表示(図中では「早撮」と表示)と、その時点でユーザが操作部109を操作して記録開始指示を出した場合のビットレートと、記録準備時間の残り時間の表示をする。また、デジタルビデオカメラ100は、記録準備完了後のビットレート、すなわちユーザが操作部109を操作してあらかじめ設定したビットレートも表示する。
図4は、デジタルビデオカメラ100の表示部108に表示される画面の例を示す図である。図4に示すように、デジタルビデオカメラ100は、記録準備時間の記録が可能であることの表示(図中では「早撮」と表示)と、その時点でユーザが操作部109を操作して記録開始指示を出した場合のビットレートと、記録準備時間の残り時間の表示をする。また、デジタルビデオカメラ100は、記録準備完了後のビットレート、すなわちユーザが操作部109を操作してあらかじめ設定したビットレートも表示する。
なお、ビットレートは、図4に示すように直接数値で表現してもよいが、ユーザが理解しやすいように、ビットレートの範囲によって、前述の「高画質モード」、「標準モード」、「長時間モード」のような文字、あるいはアイコンなどで表現してもよい。また、記録準備時間の表示内容である、記録準備時間におけるビットレートと、記録準備時間の残り時間は、時間とともに変化する値である。したがって、図2のステップS205で説明したように、デジタルビデオカメラ100は所定の間隔(例えば1秒間隔)で表示を更新する。
また、図4において、記録準備時間の残り時間が0である、すなわち、記録準備が完了している場合は、表示部108は記録準備完了を示す表示をする。この表示は、直接的に「記録準備完了」などの文字を表示してもよいし、図4における「5秒後」の表示を「0秒後」とするように間接的に表現してもよい。
なお、図3の時刻Tcに示すように、記録準備時間中であってもユーザが設定したビットレートで記録することが可能である場合もある。バッファメモリ104の記憶容量が十分にあれば、記録準備完了までにユーザが設定したビットレートの画像データを一時的に記録することが可能だからである。
<実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルビデオカメラ100のディスク媒体107の記録準備が完了する前にユーザが記録開始指示を発した場合、デジタルビデオカメラ100は記録準備時間の残り時間とバッファメモリ104の記憶容量に応じて記録画像のビットレートを決定する。また、図4に示すように、デジタルビデオカメラ100は記録準備時間の残り時間と記録画像のビットレートとの関係をユーザに分かりやすく提示する。
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルビデオカメラ100のディスク媒体107の記録準備が完了する前にユーザが記録開始指示を発した場合、デジタルビデオカメラ100は記録準備時間の残り時間とバッファメモリ104の記憶容量に応じて記録画像のビットレートを決定する。また、図4に示すように、デジタルビデオカメラ100は記録準備時間の残り時間と記録画像のビットレートとの関係をユーザに分かりやすく提示する。
これにより、ユーザはデジタルビデオカメラ100のディスク媒体107の記録準備が完了する前であっても所定のビットレートで記録処理を開始でき、バッファメモリ104の記憶容量に関わらず、より早く記録処理を開始できる。また、記録準備時間の残り時間と記録画像のビットレートとの関係から、ユーザは待ち時間と画質(ビットレート)とのトレードオフを容易に判断して記録開始のタイミングを決定できる。
[その他の実施形態]
上述した実施の形態の処理は、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても実現することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
上述した実施の形態の処理は、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても実現することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行ない、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含むものである。
100 デジタルビデオカメラ
101 システム制御部
102 撮像部
103 バッファメモリ制御部
104 バッファメモリ
105 符号化部
106 ディスク制御部
101 システム制御部
102 撮像部
103 バッファメモリ制御部
104 バッファメモリ
105 符号化部
106 ディスク制御部
Claims (7)
- 第1の記憶媒体と、前記第1の記憶媒体に画像データを記録する前に一時的に前記画像データを記憶する第2の記憶媒体とを備える撮像装置であって、
前記画像データを取得する取得手段と、
前記画像データを符号化し、情報量が圧縮された符号化画像データを作成する符号化手段と、
前記第2の記憶媒体の記憶容量と、前記第1の記憶媒体が記録可能となるまでに要する記録準備時間の残り時間とに基づいて前記符号化手段が作成する前記符号化画像データのビットレートを計算する計算手段と、
前記記録準備時間には前記画像データを前記計算手段により得られたビットレートの前記符号化画像データを作成するように前記符号化手段を制御する制御手段と、
前記記録準備時間には前記符号化画像データを前記第2の記憶媒体に記録する記録手段と、
前記第2の記憶媒体に記録されている前記符号化画像データを前記第1の記憶媒体に移動する移動手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - さらに、前記記録準備時間の残り時間と、前記計算手段による前記ビットレートとを表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記計算手段は前記記録準備期間に複数回前記ビットレートを計算し、
さらに、所定の時間ごとに前記表示手段を、前記計算手段が直近に計算した前記ビットレートを表示するように制御する表示制御手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 第1の記憶媒体と、前記第1の記憶媒体に画像データを記録する前に一時的に前記画像データを記憶する第2の記憶媒体とを備える撮像装置を制御する制御方法であって、
前記画像データを取得する取得工程と、
前記画像データを符号化し、情報量が圧縮された符号化画像データを作成する符号化工程と、
前記第2の記憶媒体の記憶容量と、前記第1の記憶媒体が記録可能となるまでに要する記録準備時間の残り時間とに基づいて前記符号化工程が作成する前記符号化画像データのビットレートを計算する計算工程と、
前記記録準備時間には前記画像データを前記計算工程により得られたビットレートの前記符号化画像データを作成するように前記符号化工程を制御する制御工程と、
前記記録準備時間には前記符号化画像データを前記第2の記憶媒体に記録する記録工程と、
前記第2の記憶媒体に記録されている前記符号化画像データを前記第1の記憶媒体に移動する移動工程と、
を備えることを特徴とする制御方法。 - 第1の記憶媒体と、前記第1の記憶媒体に画像データを記録する前に一時的に前記画像データを記憶する第2の記憶媒体とを備える撮像装置を制御する制御方法をコンピュータが実行するコンピュータプログラムであって、
前記画像データを取得する取得工程を実行するプログラムコードと、
前記画像データを符号化し、情報量が圧縮された符号化画像データを作成する符号化工程を実行するプログラムコードと、
前記第2の記憶媒体の記憶容量と、前記第1の記憶媒体が記録可能となるまでに要する記録準備時間の残り時間とに基づいて前記符号化工程が作成する前記符号化画像データのビットレートを計算する計算工程を実行するプログラムコードと、
前記記録準備時間には前記画像データを前記計算工程により得られたビットレートの前記符号化画像データを作成するように前記符号化工程を制御する制御工程を実行するプログラムコードと、
前記記録準備時間には前記符号化画像データを前記第2の記憶媒体に記録する記録工程を実行するプログラムコードと、
前記第2の記憶媒体に記録されている前記符号化画像データを前記第1の記憶媒体に移動する移動工程を実行するプログラムコードと、
を備えることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項5に記載のコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体。
- 第1の記憶媒体と、前記第1の記憶媒体に画像データを記録する前に一時的に前記画像データを記憶する第2の記憶媒体とを備える撮像装置であって、
前記画像データを取得する取得手段と、
前記画像データを符号化し、情報量が圧縮された符号化画像データを作成する符号化手段と、
前記第2の記憶媒体の記憶容量と、前記第1の記憶媒体が記録可能となるまでに要する記録準備時間の残り時間とに基づいて前記符号化手段による前記符号化画像データの圧縮率を計算する計算手段と、
前記記録準備時間には前記計算手段により得られた圧縮率にて前記画像データの情報量を圧縮し、前記符号化画像データを作成するように前記符号化手段を制御する制御手段と、
前記記録準備時間には前記符号化画像データを前記第2の記憶媒体に記録する記録手段と、
前記第2の記憶媒体に記録されている前記符号化画像データを前記第1の記憶媒体に移動する移動手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005152686A JP2006332983A (ja) | 2005-05-25 | 2005-05-25 | 撮像装置及びその制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005152686A JP2006332983A (ja) | 2005-05-25 | 2005-05-25 | 撮像装置及びその制御方法 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2006332983A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008072459A1 (ja) | 2006-12-11 | 2008-06-19 | Nec Corporation | 能動学習システム、能動学習方法、及び能動学習用プログラム |
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2005
- 2005-05-25 JP JP2005152686A patent/JP2006332983A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008072459A1 (ja) | 2006-12-11 | 2008-06-19 | Nec Corporation | 能動学習システム、能動学習方法、及び能動学習用プログラム |
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