JP2006330058A - プロジェクタ - Google Patents

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英仁 飯坂
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Abstract

【課題】 高品位の表示を維持しつつ、より低コストでより長寿命のプロジェクタを提供する。
【解決手段】 本発明のプロジェクタは、光源810と、光源からの光を異なる色光に分離するダイクロイックミラー813,814(色分離手段)と、各色光をそれぞれ変調する各色光用液晶ライトバルブ822,823,824(光変調手段)と、変調された色光を合成するクロスダイクロイックプリズム825(色合成手段)と、投射レンズ826とを備え、青色光用液晶ライトバルブ824の画素数を、他の色光用液晶ライトバルブ822,823の画素数よりも少なくしたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プロジェクタに関し、特に異なる複数の色の色光毎の光変調手段を有するプロジェクタに関するものである。
大画面で複数の視聴者が同時に見ることができる画像表示装置としてプロジェクタが開発され、実用化されている。プロジェクタは、光源光を例えば液晶パネルを用いた光変調装置により変調して画像光とし、この画像光をスクリーン等の被投影体に投影して表示するものである。プロジェクタは、通常、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色の加法混色により様々な色を再現している。
ところで、視聴者が高解像度感を得られるように、緑色光を変調する緑色光用の光変調装置にのみ高解像度化が容易な表示装置を用いる旨の提案がなされている(例えば特許文献1参照)。ここでは、一例として赤色光用、青色光用の光変調装置に液晶パネルを用いるとともに、緑色光用光変調装置にCRT(陰極線管)を用いることが記載されている。
特開平5−88280号公報
ところが、近年、解像度が高い表示素子が容易に入手できるようになったため、上記の特許文献1のように、特に緑色光用に特別な表示素子を用い、装置構成を複雑にする必要がなくなった。しかしながら一方では、高品位の表示を維持しつつ、より低コストでより長寿命のプロジェクタが求められている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、高品位の表示を維持しつつ、より低コストでより長寿命のプロジェクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のプロジェクタは、光源と、前記光源からの光を異なる複数の色の色光に分離する色分離手段と、前記色分離手段により分離された複数の色光をそれぞれ変調する複数の光変調手段と、前記複数の光変調手段により変調された色光を合成する色合成手段と、前記色合成手段により合成された光を投射する投射手段とを備えたプロジェクタであって、前記複数の光変調手段が、少なくとも青色光を変調する青色光用光変調手段を含み、少なくとも前記青色光用光変調手段の画素数を、他の色光を変調する光変調手段の画素数よりも少なくしたことを特徴とする。
本発明者は、人間の目の解像力が色(波長)によって異なり、特に青色近傍の短波長域に対しては解像力が低いことに着目した。このような事実は、網膜上にある各色に対応した受光素子の密度によって説明されている。そこで、本発明のプロジェクタは、少なくとも青色光用光変調手段の画素数を他の色光を変調する光変調手段の画素数よりも少なくしているが、青色光に対しては人間の目の解像力が低いために画素数を落としたことが画像全体の解像度にさほど影響を及ぼさない。一方、青色光用光変調手段の画素数を少なくしたことで青色光用光変調手段のドライバIC等の駆動用素子の数を減らすことができ、部品点数を減らすことができる。また、青色光用光変調手段の作製が容易となり、歩留まりが上がることで青色光用光変調手段の製造コストを低減することができる。これにより、従来と同等の高品位表示を維持しつつ、従来よりも低コストのプロジェクタを実現することができる。
また、前記複数の光変調手段が、少なくとも赤色光を変調する赤色光用光変調手段と緑色光を変調する緑色光用光変調手段とを含む場合、前記赤色光用光変調手段の画素数を前記緑色光用光変調手段の画素数よりも少なくしてもよい。
上では青色光について着目したが、赤色光と緑色光とを比べた場合、人間の目は緑色光よりも赤色光の方に対して解像力が低い。したがって、上記と同様、赤色光用光変調手段の画素数を落としたことが全体の解像度にさほど影響を及ぼさず、さらに赤色光用光変調手段に係るコスト分も低減することができる。
なお、ここで言う「赤色光」、「緑色光」、「青色光」の各々の波長範囲は、概ね赤色光が580〜780nm、緑色光が480〜580nm、青色光が380〜480nmである。
また、前記複数の光変調手段の表示領域サイズは全て等しいことが望ましい。
各色光用に複数の光変調手段を設けた場合、色合成手段によって各光変調手段で変調された色光を合成するが、その際に表示領域サイズが同じであった方が光学的に合成が容易となり、装置構成が簡単になる。
また、前記画素数を少なくした光変調手段の画素の開口率を、他の光変調手段の画素の開口率よりも大きくすることが望ましい。
上記の例によれば、青色光用光変調手段や赤色光用光変調手段の画素数を緑色光用光変調手段の画素数よりも少なくするが、例えば光源に高圧水銀ランプ等を用いた場合、青色光や赤色光はもともと緑色光に比べて明るさが不足気味である。したがって、青色光用光変調手段や赤色光用光変調手段の画素の開口率を緑色光用光変調手段のそれよりも大きくすれば、青色光や赤色光を相対的に明るくすることができる。その結果、広い色域での表示が可能となり、色再現性を高めることができる。
また、画素の開口率を上記の構成とした場合、画素の開口率を大きくした光変調手段に入射する光の光量を減少させる減光手段を備えてもよい。
一方、画素の開口率を大きくしたことでその色光が明るすぎる場合、入射光量を減少させる減光手段を設けることで異なる色光間の光量調節を行い、ホワイトバランスを取ることができる。
前記画素数を少なくした光変調手段の画素数が、水平方向、垂直方向の双方について、他の光変調手段の画素数の整数分の1となっていることが望ましい。
この構成によれば、画面全体にわたって適切な画像処理を施すことが可能になる。また、整数分の1にしない場合に光変調手段間に生じるピッチずれに起因するモアレも防止することができる。
また、前記画素数を少なくした光変調手段により変調された色光の各画素に対する投射位置を所定の周波数で振動させる振動手段を備えることもできる。
一部の光変調手段だけ画素数を単に少なくすると、例えば静止画を表示する場合などに画素数を少なくした光変調手段による画像の解像度が不足しているように視聴者が感じることがある。この場合、振動手段によって画素数を少なくした色光の各画素に対する投射位置を所定の周波数で振動させると、擬似的に解像度を上げることができ、上記の解像度不足を視聴者が視認できないレベルまで抑えることができる。
その場合、前記振動の周波数を、前記画素数を少なくした光変調手段のフレーム周波数よりも大きくすると、振動による画像のちらつきを最小限に抑えることができる。あるいは、前記振動の周波数を、前記画素数を少なくした光変調手段のフレーム周波数よりも小さくすると、液晶の応答による解像度の劣化を最小限に抑えることができる。
前記振動の方向を、前記画素数を少なくした光変調手段の画面の対角方向とすることができる。
例えば振動の方向を画面の水平方向とすれば水平方向の解像度が擬似的に上がり、振動の方向を画面の垂直方向とすれば垂直方向の解像度が擬似的に上がることになる。それに対して、振動の方向を画面の対角方向とすると、単一方向の1回のシフトでも水平方向、垂直方向の双方で解像度を擬似的に上げることができる。
前記振動手段の具体的な構成としては、液晶素子と光学異方性結晶とを含む構成とすることができる。あるいは、前記画素数を少なくした光変調手段を機械的に振動させるための駆動手段とすることができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクタは、一対の基板により液晶層が挟持された液晶ライトバルブを光変調手段として備えたものである。液晶ライトバルブは、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと略記する)素子を用いたアクティブマトリクス方式の透過型液晶パネルである。
図1はプロジェクタの要部を示す概略構成図である。図2は液晶ライトバルブの平面図、図3は同断面図である。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
本実施形態のプロジェクタは、図1に示すように、光源810、ダイクロイックミラー813,814(色分離手段)、反射ミラー815,816,817、入射レンズ818、リレーレンズ819、減光フィルター828(減光手段)、出射レンズ820、液晶ライトバルブ822,823,824(光変調手段)、クロスダイクロイックプリズム825(色合成手段)、投射レンズ826(投射手段)から構成されている。光源810は、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等のランプ811と、ランプの光を反射するリフレクタ812とから構成されている。
ダイクロイックミラー813は、光源810からの白色光に含まれる赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する機能を有している。ダイクロイックミラー814は、青色光を透過させるとともに、緑色光を反射する機能を有している。よって、ダイクロイックミラー813を透過した赤色光は反射ミラー817で反射されて、赤色光用液晶ライトバルブ822に入射される。また、ダイクロイックミラー813で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー814によって反射され、緑色光用液晶ライトバルブ823に入射される。
さらに、ダイクロイックミラー813で反射された青色光は、ダイクロイックミラー814を透過する。青色光に対しては、長い光路による光損失を防ぐため、入射レンズ818、リレーレンズ819および出射レンズ820を含むリレーレンズ系からなる導光手段821が設けられている。さらに、リレーレンズ819の後段で反射ミラー816の前段には、青色光の光量を低下させるための減光フィルター828が設置されている。これら導光手段821および減光フィルター828を介して、青色光が青色光用液晶ライトバルブ824に入射される。
各液晶ライトバルブによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム825に入射する。このクロスダイクロイックプリズム825は4つの直角プリズムを貼り合わせたものであり、その界面には赤光を反射する誘電体多層膜と青光を反射する誘電体多層膜とがX字状に形成されている。これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ826によってスクリーン827上に投影され、画像が拡大されて表示される。
本実施形態の各液晶ライトバルブ822,823,824は、図2、図3に示すように、TFTアレイ基板10と対向基板20とがシール材52によって貼り合わされ、このシール材52によって区画された領域内に液晶層50が封入されている。シール材52よりも内側の領域には、遮光性材料からなる遮光膜(周辺見切り)53が形成されており、遮光膜53の内側が表示領域となっている。シール材52の外側の周辺回路領域には、データ線駆動回路201および外部回路実装端子202がTFTアレイ基板10の一辺に沿って形成されており、この一辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路104が形成されている。TFTアレイ基板10の残る一辺には、表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路104の間を接続するための複数の配線105が設けられている。また、対向基板20の角部においては、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための基板間導通材106が配設されている。
本実施形態の各液晶ライトバルブは、上述したように、スイッチング素子としてTFT素子30を用いており、表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数の画素の各々に画素電極9およびTFT素子30が設けられている。そして、TFT素子30に電気的に接続されたデータ線6a、走査線3aが設けられ、各画素毎の付加容量17を構成する容量線3bが設けられている。データ線6a、走査線3a、容量線3bは画素を区画するように格子状に設けられており、これら配線やTFT素子の位置に対応して格子状の遮光膜(ブラックマトリクス)が設けられている。
図4(a)、(b)は本実施形態の液晶ライトバルブの一部の画素を示す平面図であり、符号40は遮光膜(ブラックマトリクス)を示している。本実施形態の液晶ライトバルブは、各色とも表示領域のサイズが対角で0.7インチと同じものである。一方、解像度は全て同じではなく、赤色光用液晶ライトバルブ822および緑色光用液晶ライトバルブ823が、図4(a)に示すように、1960×1080ドットの解像度、青色光用液晶ライトバルブ824が、図4(b)に示すように、980×540ドットの解像度である。すなわち、青色光用液晶ライトバルブ824の解像度(画素数)は、水平方向、垂直方向ともに赤色光用液晶ライトバルブ822および緑色光用液晶ライトバルブ823の解像度(画素数)の1/2であり、全体では1/4となっている。一方、各液晶ライトバルブの画素の開口率は、赤色光用液晶ライトバルブ822および緑色光用液晶ライトバルブ823が50%、青色光用液晶ライトバルブ824が75%となっている。
このように、本実施形態のプロジェクタにおいては、青色光用液晶ライトバルブ824の画素数を赤色光用液晶ライトバルブ822および緑色光用液晶ライトバルブ823の画素数の1/4としている。ところが、青色光に対しては人間の目の解像力が低いために画素数を落としたことが画像全体の解像度にさほど影響を及ぼさない。一方、青色光用液晶ライトバルブ824の画素数を少なくしたことによってこの液晶ライトバルブ用のドライバIC等の駆動用素子の数を減らすことができ、部品点数を減らすことができる。また、青色光用液晶ライトバルブ824の作製が容易となり、歩留まりが上がることで全体の製造コストを低減することができる。これにより、従来と同等の高品位表示を維持しつつ、従来よりも低コストのプロジェクタを実現することができる。
本実施形態では、青色光用液晶ライトバルブ824の画素数が水平方向、垂直方向の双方について他の液晶ライトバルブ822,823の画素数の1/2、全体で1/4となっており、整数分の1である。これにより、画面全体にわたって各色間の画素の相対位置が一様になり、異なる解像度の液晶ライトバルブを用いながらも、モアレ等を防止しつつ均一性の高い表示が可能となる。また、各液晶ライトバルブ822,823,824の表示領域サイズを全て同じにしているため、クロスダイクロイックプリズム825によって色光を合成する際に光学的に合成が容易となり、装置構成が簡単になる。
一方、青色光用液晶ライトバルブ824の画素の開口率を他の液晶ライトバルブ822,823の画素の開口率よりも大きくしているため、例えば光源に高圧水銀ランプ等を用いたときに青色光が不足気味であってもそれを補うことができる。その結果、広い色域での表示が可能となり、色再現性を高めることができる。さらに、青色光の入射光量を調節するために減光フィルター828を設けたため、開口率が大きくても青色光が強くなり過ぎず、目的とするホワイトバランスを容易に得ることができる。
[第2の実施の形態]
以下、本発明の第2の実施の形態を図5〜図8を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクタの基本構成は第1の実施形態と同様であり、液晶ライトバルブ周りの構成が第1の実施形態と異なるのみである。したがって、プロジェクタの基本構成の説明は省略し、図5を用いて液晶ライトバルブ周りの構成のみについて説明する。
本実施形態のプロジェクタも、第1の実施形態と同様、各色とも表示領域サイズが対角で0.7インチであり、赤色光用液晶ライトバルブ822および緑色光用液晶ライトバルブ823が1960×1080ドットの解像度、青色光用液晶ライトバルブ824が980×540ドットの解像度である。すなわち、青色光用液晶ライトバルブ824の解像度(画素数)は、水平方向、垂直方向ともに赤色光用液晶ライトバルブ822および緑色光用液晶ライトバルブ823の解像度(画素数)の1/2であり、全体では1/4となっている。一方、赤色光用液晶ライトバルブ822および緑色光用液晶ライトバルブ823の画素の開口率が50%、青色光用液晶ライトバルブ824の画素の開口率が75%である。
本実施形態の青色光用液晶ライトバルブ824については、図5に示すように、青色光用液晶ライトバルブ824の後段に、強誘電性液晶を用いた液晶セル60と光学異方性結晶の一つである水晶板61(振動手段)が配置されている。強誘電液晶セル60は電圧印加によって入射光の偏光方向を高速に90°回転させるためのもの、水晶板61は自身の持つ複屈折性により偏光方向に依存して入射光を2次元的にシフトさせるためのものである。水晶板61の異常光軸の向きと厚みを最適化することによって画素のシフトの方向と距離を適宜設定することができる。また、強誘電液晶セル60の駆動は、青色光用液晶ライトバルブ824に供給される映像信号(60Hz)の2倍の周波数(120Hz)で行う。ここでは強誘電性液晶セル60と水晶板61を用いたが、電圧印加によって偏光方向を回転可能な液晶素子と、屈折率に空間的な異方性を有する光学結晶であれば、強誘電性液晶セルや水晶板に限られるものではない。
本実施形態の場合、図6に示すように、画素のシフト方向を斜め方向、すなわち画面の対角方向とし、シフト量を1/2画素分とする。これにより、以下に説明するように青色光用液晶ライトバルブ824の解像度を擬似的に上げ、赤色光用液晶ライトバルブ822、緑色光用液晶ライトバルブ823と同等にすることができる。
例えば図7(a)に示すようなオリジナルの表示パターンがあったとする。この場合、赤色光用液晶ライトバルブ822と緑色光用液晶ライトバルブ823ではこの通りのパターンを表示する。一方、青色光用液晶ライトバルブ824では解像度を1/4に落としているため、この通りに表示することができず、オリジナル表示パターンの4画素分を青色光用液晶ライトバルブ824の1画素で表現しなければならないことから、例えば図7(b)で示す表示パターンとする。この表示パターンを映像信号の1フレームの半分の期間の第1サブフレームで表示することとする。つまり、青色光用液晶ライトバルブ824の1サブフレームは、赤色光用液晶ライトバルブ822および緑色光用液晶ライトバルブ823の1フレーム(約16.6msec)の半分の時間(約8.3msec)にあたる。
次に、残りの半分のフレームにあたる青色光用液晶ライトバルブ824の第2サブフレームでは、例えば図7(c)で示す表示パターンを表示する。そして、上記の強誘電液晶セル60と水晶板61との作用により各画素を斜め方向に1/2画素分シフトさせる。視聴者の目には、第1サブフレームの表示パターンと第2サブフレームの表示パターンとが時間的に合成され、図7(d)に示すように見える。この図に示すように、両方のサブフレームで黒表示の画素が2重に重なった箇所が濃い黒に見え、黒表示の画素が1回だけ表示された箇所がグレーに見え、白表示の画素が2重に重なった箇所が白に見える。このようにして、青色光用液晶ライトバルブ824の解像度を擬似的に上げることができ、赤色光用液晶ライトバルブ822や緑色光用液晶ライトバルブ823(オリジナルパターン)に近い画像を作り出すことができる。
第1実施形態のように青色光用液晶ライトバルブ824の解像度を単に落としただけでは、例えば静止画を表示する場合などに稀に青色の画像の解像度が不足しているように視聴者が感じることがある。これに対して、本実施形態によれば、振動手段によって青色光用液晶ライトバルブ824の各画素に対する投射位置を所定の周波数で振動させているので、擬似的に解像度を上げることができ、上記の解像度不足を視聴者が視認できないレベルまで抑えることができる。青色の表示パターンの振動周波数は120Hzとフレーム周波数より高いため、画像位置の振動によるちらつきも気にならないレベルである。
[第2の実施の形態の変形例1]
上記実施形態とは逆に、青色光用液晶ライトバルブ824の振動周波数をフレーム周波数よりも小さくし、例えば30Hz(約33.2msec)〜60Hz(約16.6msec)とする。上記実施形態では、例えば細かなテキストを表示する場合などで稀に青色の画像の解像度が不足しているように視聴者が感じることがあるが、この変形例ではこのような劣化はほとんど気にならないレベルまで抑えることができる。その理由は、第2実施形態と比較して液晶の応答に十分な時間を確保できるので、画素数が少ないライトバルブを用いながらも、さらに解像度感を高めることができるからである。このような操作を行うのは青色光の画像のみであるため、ちらつきも実用レベルでは問題とならない。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施形態では赤色光用と緑色光用液晶ライトバルブの解像度を同一とし、青色光用液晶ライトバルブのみを解像度を落としたが、さらに赤色光用液晶ライトバルブの画素数を緑色光用液晶ライトバルブの画素数よりも少なくしてもよい。人間の目は緑色光よりも赤色光の方に対して解像力が低いため、全体の解像度にさほど影響を及ぼさず、さらに赤色光用液晶ライトバルブに係るコスト分も低減することができる。
また、第2実施形態では、青色光用液晶ライトバルブの振動手段として液晶セルと光学異方性結晶の組み合わせを用いたが、この構成に代えて、図8に示すように、青色光用液晶ライトバルブ824自体を機械的に振動させる振動装置65(駆動手段)を用いても良い。振動装置65の具体例としては、例えばピエゾ素子等を用いることができる。対角0.7インチクラスのライトバルブを1画素の半分程度のシフト量でフレーム周波数付近で振動させるのであれば、ピエゾ素子でも十分に実現可能である。
本発明の第1実施形態のプロジェクタの概略構成図である。 同、プロジェクタの液晶ライトバルブの平面図である。 同、断面図である。 同、液晶ライトバルブの画素を示す平面図((a)赤色光用、緑色光用、(b)青色光用)である。 本発明の第2実施形態のプロジェクタの青色光用液晶ライトバルブ周りの構成図である。 同、液晶ライトバルブの画素のシフトの様子を示す図である。 画像の振動による解像度向上の原理を説明するための図である。 液晶ライトバルブの変形例を示す平面図である。
符号の説明
60…強誘電液晶セル(振動手段)、61…水晶板(振動手段)、65…振動装置(振動手段)、810…光源、813,814…ダイクロイックミラー(色分離手段)、822…赤色光用液晶ライトバルブ(光変調手段)、823…緑色光用液晶ライトバルブ(光変調手段)、824…青色光用液晶ライトバルブ(光変調手段)、825…クロスダイクロイックプリズム(色合成手段)、826…投射レンズ(投射手段)、828…減光フィルター(減光手段)

Claims (12)

  1. 光源と、前記光源からの光を異なる複数の色の色光に分離する色分離手段と、前記色分離手段により分離された複数の色光をそれぞれ変調する複数の光変調手段と、前記複数の光変調手段により変調された色光を合成する色合成手段と、前記色合成手段により合成された光を投射する投射手段とを備えたプロジェクタであって、
    前記複数の光変調手段が、少なくとも青色光を変調する青色光用光変調手段を含み、
    少なくとも前記青色光用光変調手段の画素数を、他の色光を変調する光変調手段の画素数よりも少なくしたことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記複数の光変調手段が、少なくとも赤色光を変調する赤色光用光変調手段と緑色光を変調する緑色光用光変調手段とを含み、
    前記赤色光用光変調手段の画素数を前記緑色光用光変調手段の画素数よりも少なくしたことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記複数の光変調手段の表示領域サイズが全て等しいことを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記画素数を少なくした光変調手段の画素の開口率を、他の光変調手段の画素の開口率よりも大きくしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  5. 前記画素の開口率を大きくした光変調手段に入射する光の光量を減少させる減光手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載のプロジェクタ。
  6. 前記画素数を少なくした光変調手段の画素数が、水平方向、垂直方向の双方について、他の光変調手段の画素数の整数分の1となっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  7. 前記画素数を少なくした光変調手段により変調された色光の各画素に対する投射位置を所定の周波数で振動させる振動手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  8. 前記振動の周波数を、前記画素数を少なくした光変調手段のフレーム周波数よりも大きくしたことを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ。
  9. 前記振動の周波数を、前記画素数を少なくした光変調手段のフレーム周波数よりも小さくしたことを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ。
  10. 前記振動の方向を、前記画素数を少なくした光変調手段の画面の対角方向としたことを特徴とする請求項7ないし9のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  11. 前記振動手段が、液晶素子と光学異方性結晶とを含んでなることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  12. 前記振動手段が、前記画素数を少なくした光変調手段を機械的に振動させるための駆動手段であることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか一項に記載のプロジェクタ。

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