JP2006330030A - 固体型ecミラー - Google Patents

固体型ecミラー Download PDF

Info

Publication number
JP2006330030A
JP2006330030A JP2005149068A JP2005149068A JP2006330030A JP 2006330030 A JP2006330030 A JP 2006330030A JP 2005149068 A JP2005149068 A JP 2005149068A JP 2005149068 A JP2005149068 A JP 2005149068A JP 2006330030 A JP2006330030 A JP 2006330030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
film
transparent
electrode
transparent substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005149068A
Other languages
English (en)
Inventor
Chihiro Minami
千洋 南
Takuo Mochizuka
多久男 持塚
Akihiko Fukazawa
彰彦 深澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murakami Corp
Original Assignee
Murakami Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murakami Corp filed Critical Murakami Corp
Priority to JP2005149068A priority Critical patent/JP2006330030A/ja
Publication of JP2006330030A publication Critical patent/JP2006330030A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】固体型ECミラーにおいて、鏡として機能する部分の面積を拡張する。
【解決手段】透明ガラス基板12の裏面には、透明電極膜14、EC膜16、反射膜兼電極18が順次積層成膜されて、積層体20が構成されている。積層体20は透明封止樹脂27で封止されている。反射膜兼電極18の背面には、透明封止樹脂27により封止ガラス28が貼付けられている。封止ガラス28の透明ガラス基板12に対面する側の面には、反射膜36が成膜されている。反射膜兼電極18で内周側鏡面部31を構成し、反射膜36で外周側鏡面部35を構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、固体型EC(エレクトロクロミック)素子を用いた鏡に関し、鏡として機能する部分の面積を拡張したものである。
固体型EC素子はEC層を固体材料で構成したEC素子である。固体型ECミラーは、固体型EC素子を用いて反射率を可変にした鏡であり、主に自動車用防眩ミラーとして実用化されている。自動車用防眩ミラーとして構成された従来の固体型ECミラーを図2に縦断面側面図で示す(厚み方向に拡大して示す。)。また、その正面図を図3に示す。図2において、固体型ECミラー10は、透明ガラス基板12を具えている。透明ガラス基板12の裏面には、透明電極膜14、EC膜16、反射膜兼電極18が順次積層成膜されて、積層体20が構成されている。透明電極膜14は透明ガラス基板12の裏面全域にわたり形成されている。EC膜16および反射膜兼電極18は透明ガラス基板12の最外周縁部から適宜の幅dを隔てて内周側の領域に形成されている。透明電極膜14はITO(酸化インジウム−錫)等で構成される。EC膜16は、Ir−Sn(イリジウム−錫)等で構成されたアノード化合物膜と、Ta等で構成された固体電解質膜と、WO等で構成されたカソード化合物膜を積層して構成される。反射膜兼電極18はAl等で構成される。
透明電極膜14には、EC膜16の下端部付近の箇所にレーザビームカッティング等でスリット22が形成され、これにより、透明電極膜14は相互に電気的に絶縁された上下2つの領域14a,14bに分割されている。下側の分割領域14bは反射膜兼電極18の配線の一部として機能する。反射膜兼電極18の一部は、配線18aを構成している。この配線18aはEC膜16の端面を通り、透明電極膜14の下側の分割領域14bに電気的に接続されている。透明ガラス基板12の上辺部には一方の端子を構成するクリップ電極24が装着されている。透明電極膜14の上側の分割領域14aの上部14c(EC膜16および反射膜兼電極18よりも上に出ている部分)は、透明電極膜14をクリップ電極24に電気的に接続するための配線として機能する。これにより、クリップ電極24は、配線14cを介して透明電極膜14の上側の分割領域14aに導通している。透明ガラス基板12の下辺部には他方の電極部を構成するクリップ電極26が装着されている。クリップ電極26は、透明電極膜14の下側の分割領域14bおよび配線18aを介して、反射膜兼電極18に導通している。クリップ電極24,26間には、駆動装置(図示せず)から駆動電源が供給され、これによりEC膜16が着色しまたは消色して、透明ガラス基板12の正面側から見たミラー反射率が可変制御される。
積層体20はエポキシ等の封止樹脂27で封止され、さらに、封止ガラス28が封止樹脂27により、反射膜兼電極18の背面側に貼付けられている。このような封止構造により、積層体20(特にEC膜16と反射膜兼電極18)は外気から遮断され、耐環境性(耐候性)が確保されている。なお、このような従来の固体型ECミラーを開示した先行技術として、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2000−2895号公報
図2の固体型ECミラー10においては、十分な耐環境性を得るために、EC膜16および反射膜兼電極18の周囲を封止樹脂27で十分な幅d(例えば3mm位)に封止する必要がある。このため、EC膜16および反射膜兼電極18は、透明ガラス基板12の最外周縁部からこの封止樹脂27の幅d分を離して内周側に形成しなければならなかった。このため、透明ガラス基板12の最外周縁部から3mm位の幅は鏡面が形成されてない透明部30(図3)となり、鏡として機能する鏡面部31(図3にハッチングで示した領域)の面積Sが狭かった。また、透明部30を隠すために、ミラー10の保持部材であるミラーホルダー32は、前面開口部の周囲の縁部32a(リング部)の幅Lが広いため、有効視界範囲(ミラーホルダー32に隠れずに鏡として機能する範囲)Aが狭いうえに、デザイン上の見栄えを悪くしていた。
この発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、鏡として機能する部分の面積を拡張した固体型ECミラーを提供しようとするものである。
この発明は、透明基板と、該透明基板の裏面側に順次積層形成された透明電極膜、EC膜、反射膜兼電極を具え、該EC膜および該反射膜兼電極が前記透明基板の最外周縁部から適宜の幅を隔てて内周側の領域に形成された積層体と、前記透明基板の外周縁部に設けられた第1の端子と、前記透明基板の外周縁部に設けられた第2の端子と、前記透明電極膜を前記第1の端子に電気的に接続する第1の配線と、前記反射膜兼電極を第2の端子に電気的に接続する第2の配線と、前記透明基板と同等の外形を有し、透明封止樹脂を介して前記積層体の上に貼り付けられ、前記透明基板との間で前記積層体を封止する封止板とを具備してなる固体型ECミラーにおいて、前記封止板の前記透明基板に対面する側の面の、該透明基板の正面側から見て、前記反射膜兼電極が存在しない外周側の領域に外周側鏡面部を形成してなるものである。
この発明によれば、封止板の透明基板に対面する側の面の、該透明基板の正面側から見て、反射膜兼電極が存在しない外周側の領域に外周側鏡面部を形成したので、従来装置で透明部30(図3)を構成していた領域が鏡面部となり、鏡として機能する部分の面積を拡張することができる。
この発明において、外周側鏡面部は、例えば、封止板の透明基板に対面する側の面に形成された反射膜により構成することができる。また、封止板を金属板で構成した場合には、外周側鏡面部は、該金属板の透明基板に対面する側の面を鏡として機能できる表面光沢を有する状態に形成する(例えば、鏡面研磨加工したり、金属板表面に金属反射膜を成膜する等)ことにより構成することができる。
また、この発明は、前記封止板を透明封止板で構成して、該透明封止板の前記透明基板に対面する側の面と反対側の面の、該透明基板の正面側から見て、前記反射膜兼電極が存在しない外周側の領域に外周側鏡面部を構成する反射膜を形成することもできる。
(実施の形態1)
自動車用防眩ミラー(インナーミラーまたはアウターミラー)として構成されたこの発明の固体型ECミラーの実施の形態1を図1に縦断面側面図で示す(厚み方向に拡大して示す。)。また、その正面図を図4に示す。図2、図3の従来装置と共通する箇所には、同一の符号を用いる。図1において、固体型ECミラー34は、無色透明の透明ガラス基板12を具えている。透明ガラス基板12の裏面には、透明電極膜14、EC膜16、反射膜兼電極18が順次積層成膜されて、積層体20が構成されている。透明電極膜14は透明ガラス基板12の裏面全域にわたり形成されている。EC膜16および反射膜兼電極18は透明ガラス基板12の最外周縁部から適宜の幅dを隔てて内周側の領域に形成されている。透明電極膜14はITO等で構成される。EC膜16は、例えば、Ir−Sn等で構成されたアノード化合物膜と、Ta等で構成された固体電解質膜と、WO等で構成されたカソード化合物膜を積層して構成される。反射膜兼電極18はAl等で構成される。
透明電極膜14には、EC膜16の下端部付近の箇所にレーザビームカッティング等でスリット22が形成され、これにより、透明電極膜14は相互に電気的に絶縁された上下2つの領域14a,14bに分割されている。下側の分割領域14bは反射膜兼電極18の配線の一部として機能する。反射膜兼電極18の一部は、配線18aを構成している。この配線18aはEC膜16の端面を通り、透明電極膜14の下側の分割領域14bに電気的に接続されている。透明ガラス基板12の上辺部には一方の端子を構成するクリップ電極24が装着されている。透明電極膜14の上側の分割領域14aの上部14c(EC膜16および反射膜兼電極18よりも上に出ている部分)は、透明電極膜14をクリップ電極24に電気的に接続するための配線として機能する。これにより、クリップ電極24は、配線14cを介して透明電極膜14の上側の分割領域14aに導通している。透明ガラス基板12の下辺部には他方の電極部を構成するクリップ電極26が装着されている。クリップ電極26は、透明電極膜14の下側の分割領域14bおよび配線18aを介して、反射膜兼電極18に導通している。クリップ電極24,26間には、駆動装置(図示せず)から駆動電源が供給され、これによりEC膜16が着色しまたは消色して、透明ガラス基板12の正面側から見たミラー反射率が可変制御される。
積層体20はエポキシ等の透明封止樹脂27で封止され、さらに、封止ガラス28が透明封止樹脂27により、反射膜兼電極18の背面側に貼付けられている。封止ガラス28の透明ガラス基板12に対面する側の面には、反射膜36が成膜されている。反射膜36は、Cr、Pt、Al、Ag等の鏡となる金属による膜、もしくは、これら鏡となる金属を主成分とする金属の混合物による膜、または、金属膜と酸化物を積層した膜等で構成することができる。反射膜36は、特には、Cr等の耐食性のある材料で構成するのがより望ましい。
以上の構成によれば、透明ガラス基板12の最外周縁部から幅dを隔てて内周側の領域に、反射膜兼電極18による内周側鏡面部31(図4に左下がりのハッチングで示した領域で、図3の従来装置における鏡面部31と同じ領域)が形成され、内周側鏡面部31よりも外周側の領域に、反射膜36による外周側鏡面部35(図4に右下がりのハッチングで示した領域で、図3の従来装置における透明部30に相当する領域)が形成される。したがって、内周側鏡面部31と外周側鏡面部35を合わせた広い面積の鏡面部が得られ、鏡として機能する内周側鏡面部31の面積Sが図2、図3の従来装置に比べて拡張される。そして、これにより、ミラーホルダー32の前面開口部の周囲の縁部32a(リング部)の幅Lは、クリップ電極24,26を隠すだけの幅があればよく、図2、図3の従来装置に比べて有効視界範囲Aが拡張されるとともに、縁部32aが細い洗練されたデザインを採用することが可能になる。
なお、図1、図4の構成によれば、反射膜兼電極18と反射膜36との間の距離D(すなわち透明封止樹脂27の厚み)は、10〜200μm位とわずかであるので、反射膜兼電極18による内周側鏡面部31と反射膜36による外周側鏡面部35の境界部分で、反射像に目立つ段差は生じない。
また、夜間には、内周側鏡面部31が防眩状態(反射率が低下した状態)となっても、外周側鏡面部35は反射率が高いままとなるが、外周側鏡面部35の幅は狭いので、運転者に眩しさを感じさせるものではない。
また、EC膜16が消色状態となっている昼間時に、内周側鏡面部31と外周側鏡面部35とで反射率や反射色が異なると違和感を感じさせることもあるので、EC膜16が消色状態となっている時の内外両鏡面部31,35の反射率および反射色を揃えるのが望ましい。すなわち、EC膜16の消色時に、内周側鏡面部31の反射率は、EC膜16での光の減衰があるために、反射膜兼電極18単独の反射率よりも低下している。また、EC膜16の消色時に、内周側鏡面部31の反射色は、EC膜16の消色時の色を反映して一般的に黄色味を帯びている。内外両鏡面部31,35の反射率および反射色を揃える方法としては、例えば次の方法が考えられる。
透明封止樹脂27がエポキシ等の無色透明な材料である場合には、反射膜36を反射膜兼電極18よりも反射率が低い材料で構成する。すなわち、例えば、反射膜兼電極18をAl(反射率は約90%)で構成した場合には、EC膜16が消色時の内周側鏡面部31の反射率は、EC膜16での光の減衰があるため、約45〜75%となる。そこで、反射膜36をCr(反射率は約50%)で構成することにより、内周側鏡面部31と外周側鏡面部35の反射率を揃えることができる。また、Cr等で構成した反射膜36の表面に、金色の反射色を有する窒化チタン等を極めて薄く成膜することにより、外周側鏡面部35の反射色に黄色味を帯びさせることができ、これにより、内周側鏡面部31と外周側鏡面部35の反射色を揃えることができる。また、反射膜36の表面に酸化チタンやシリカ等による光干渉膜を成膜する構造とし、該光干渉膜の膜厚を調整することにより、外周側鏡面部35の反射色に光干渉により黄色味を帯びさせることもできる。さらには、酸化バナジウム等の透過色が黄色を呈する光吸収膜を反射膜36の表面に成膜することにより、外周側鏡面部35の反射色に黄色味を帯びさせることもできる。
また、反射膜兼電極18と反射膜36をともにAlで構成し、透明封止樹脂27に着色料を添加して、黄色味を帯びさせると同時に透過率を低下させることにより、内周側鏡面部31と外周側鏡面部35の反射率と反射色を揃えることもできる。
(実施の形態2)
自動車用防眩インナーミラーとして構成されたこの発明の固体型ECミラーの実施の形態2を図5に縦断面側面図で示す(厚み方向に拡大して示す。)。また、その正面図を図6に示し、斜め背面側から見た内部透視斜視図を図7に示す。図1、図4の実施の形態1と共通する箇所には、同一の符号を用いる。図5において、車両用インナーミラーとして構成された固体型ECミラー38は、透明ガラス基板12を具えている。透明ガラス基板12の裏面には、透明電極膜14、EC膜16、反射膜兼電極18が順次積層成膜されて、積層体20が構成されている。透明電極膜14は、透明ガラス基板12の裏面の、反射膜兼電極18の配線18aを配置する箇所(図7参照)を除いた全域にわたり形成されている。EC膜16および反射膜兼電極18は透明ガラス基板12の最外周縁部から適宜の幅を隔てて内周側の領域に形成されている。透明電極膜14はITO等で構成される。EC膜16は、Ir−Sn等で構成されたアノード化合物膜と、Ta等で構成された固体電解質膜と、WO等で構成されたカソード化合物膜を積層して構成される。反射膜兼電極18はAl等で構成される。
図7に示すように、反射膜兼電極18の一部は、配線18aを構成している。この配線18aはEC膜16の端面を通り、透明ガラス基板12の上辺部の、中央位置から左右一方側に寄った位置に導かれている。透明電極膜14の一部は、配線14cを構成している。この配線14cは透明ガラス基板12の上辺部の、中央位置から左右他方側に寄った位置に導かれている。このような配置により、配線14a,18aは相互に電気的に絶縁されている。透明ガラス基板12の上辺部の左右位置には、クリップ電極24,26がそれぞれ装着されている。クリップ電極24は配線14cに電気的に接続され、クリップ電極26は配線18aに電気的に接続されている。クリップ電極24,26間には、駆動装置(図示せず)から駆動電源が供給され、これによりEC膜16が着色しまたは消色して、透明ガラス基板12の正面側から見たミラー反射率が可変制御される。
積層体20はエポキシ等の透明封止樹脂27で封止され、さらに、封止ガラス28が透明封止樹脂27により、反射膜兼電極18の背面側に貼付けられている。封止ガラス28の透明ガラス基板12に対面する側の面には、反射膜36が成膜されている。反射膜36は、Cr、Pt、Al、Ag等の鏡となる金属、もしくは、金属膜と酸化物を積層した膜等で構成される。
封止ガラス28の背面にはミラーホルダー37が接着剤等で接着されている。ミラーホルダー37の上辺部は前方側に折り返されて、クリップ電極24,26を覆い隠している。ミラーホルダー37の背面中央部には、このインナーミラー38を車室内の天井部等に取り付けるためのステイ40が連結されている。
以上の構成によれば、透明ガラス基板12の最外周縁部から適宜の幅を隔てて内周側の領域に反射膜兼電極18による内周側鏡面部31(図6)が形成され、内周側鏡面部31よりも外周側の領域に、反射膜36による外周側鏡面部35が形成される。したがって、内周側鏡面部31と外周側鏡面部35を合わせた広い面積の鏡面部が得られ、鏡として機能する内周側鏡面部31の面積Sが図2、図3の従来装置に比べて拡張される。特に、この実施の形態では、クリップ電極24,26が、透明ガラス基板12の上辺部に集中して配置されているので、クリップ電極24,26を覆い隠すためのミラーホルダー37の縁部37aは、透明ガラス基板12の周縁部のうち上辺部にのみ形成すればよく、透明ガラス基板12の上辺部以外の辺部は、図3の従来装置におけるような透明部30が存在しないため、むき出し状態のままでよいので、有効視界範囲Aが図1、図4の実施の形態1に比べてより拡張される。また、図6のようにミラーホルダー37の縁部37aが透明ガラス基板12上辺部にしか形成されていない、より洗練されたデザインを採用することができる。
(実施の形態3)
この発明の実施の形態3を図8に縦断面側面図で示す(厚み方向に拡大して示す。)。図1、図4の実施の形態1と共通する箇所には、同一の符号を用いる。この固体型ECミラー42は、封止ガラス28を透明ガラス板で構成し、外周側鏡面部35を構成する反射膜36を封止ガラス28の背面側に成膜したものである。この固体型ECミラー42によれば、内周側鏡面部31と外周側鏡面部35の境界部分の反射像に、封止ガラス28の厚みと封止樹脂27の厚みを合わせた分の段差が生じるが、図1、図4の実施の形態1と同じ有効視界範囲Aが得られる。
(実施の形態4)
この発明の実施の形態4を図9に縦断面側面図で示す(厚み方向に拡大して示す。)。図1、図4の実施の形態1と共通する箇所には、同一の符号を用いる。この固体型ECミラー44は、図1の封止ガラス28に代えて、封止金属板46を使用したものである。封止金属板46は反射率の高いAl、Fe、Ti等の金属板もしくはステンレス鋼板、Al合金、Cu合金等の合金板で構成されている。封止金属板46の透明ガラス基板12に対面する側の面46aは鏡面研磨加工されている。この固体型ECミラー44によれば、内周側鏡面部31と外周側鏡面部35の境界部分で、反射像に目立つ段差は生じない。また、図1、図4の実施の形態1と同じ有効視界範囲Aが得られる。封止金属板46の表面46aを鏡面研磨加工するのに代えて、該表面46aに反射膜を成膜することもできる。すなわち、封止金属板46をAl、Fe、Cu、ステンレス鋼板等の金属板で構成し、その表面46aにNiやSnによるめっきを施して反射膜を成膜して外周側鏡面部35を構成することができる。
なお、前記実施の形態1,2,3では、封止ガラス28の片面全面に反射膜36を形成したが、図10の固体型ECミラー34’に示すように、封止ガラス28の片面のうち外周側鏡面部35を構成する外周側の領域のみに、リング状に反射膜36を形成することもできる。また、前記実施の形態4では、封止金属板46の面46aの全面を鏡面研磨加工したが、面46aのうち外周側鏡面部35を構成する外周側の領域のみを鏡面研磨加工することもできる。また、前記実施の形態では、透明基板を透明ガラス基板で構成したが、他の材料(例えば、透明プラスチック板)で構成することもできる。また、この発明は、自動車用以外のECミラーにも適用することができる。
自動車用防眩ミラーとして構成されたこの発明の固体型ECミラーの実施の形態1を示す縦断面側面図である。 自動車用防眩ミラーとして構成された従来の固体型ECミラーを示す縦断面側面図である。 図2の固体型ECミラーの正面図である。 図1の固体型ECミラーの正面図である。 自動車用防眩インナーミラーとして構成されたこの発明の固体型ECミラーの実施の形態2を示す縦断面側面図である。 図5の固体型ECミラーの正面図である。 図5の固体型ECミラーの斜め背面側から見た内部透視斜視図である。 自動車用防眩ミラーとして構成されたこの発明の固体型ECミラーの実施の形態3を示す縦断面側面図である。 自動車用防眩ミラーとして構成されたこの発明の固体型ECミラーの実施の形態4を示す縦断面側面図である。 図1の実施の形態1の変形例を示す縦断面側面図である。
符号の説明
12…透明ガラス基板(透明基板)、14…透明電極膜、14b,18a,14c…配線、16…EC膜、18…反射膜兼電極、20…積層体、24,26…クリップ電極(端子)、27…透明封止樹脂、28…封止ガラス(封止板)、31…内周側鏡面部、32,37…ミラーホルダー、32a,37a…ミラーホルダーの縁部、34,34’,38,42,44…固体型ECミラー、35…外周側鏡面部、36…外周側鏡面部を構成する反射膜、40…ステイ、46…封止金属板(金属板で構成された封止板)、46a…封止金属板の鏡面研磨加工された面。

Claims (9)

  1. 透明基板と、
    該透明基板の裏面側に順次積層形成された透明電極膜、EC膜、反射膜兼電極を具え、該EC膜および該反射膜兼電極が前記透明基板の最外周縁部から適宜の幅を隔てて内周側の領域に形成された積層体と、
    前記透明基板の外周縁部に設けられた第1の端子と、
    前記透明基板の外周縁部に設けられた第2の端子と、
    前記透明電極膜を前記第1の端子に電気的に接続する第1の配線と、
    前記反射膜兼電極を第2の端子に電気的に接続する第2の配線と、
    前記透明基板と同等の外形を有し、透明封止樹脂を介して前記積層体の上に貼り付けられ、前記透明基板との間で前記積層体を封止する封止板と
    を具備してなる固体型ECミラーにおいて、
    前記封止板の前記透明基板に対面する側の面の、該透明基板の正面側から見て、前記反射膜兼電極が存在しない外周側の領域に外周側鏡面部を形成してなる固体型ECミラー。
  2. 前記外周側鏡面部が、前記封止板の前記透明基板に対面する側の面に形成された反射膜により構成されている請求項1記載の固体型ECミラー。
  3. 前記封止板が金属板で構成され、前記外周側鏡面部が、該金属板の前記透明基板に対面する側の面を、鏡として機能できる表面光沢を有する状態に形成して構成されている請求項1記載の固体型ECミラー。
  4. 前記透明封止樹脂が無色透明であり、前記外周側鏡面部を構成する反射面そのものの反射率が前記反射膜兼電極そのものの反射率よりも低く設定されている請求項1から3のいずれかに記載の固体型ECミラー。
  5. 前記反射膜兼電極がAlで構成され、前記外周側鏡面部がCrで構成されている請求項4記載の固体型ECミラー。
  6. 前記積層体の無着色時の反射色が黄色味を帯びており、前記外周側鏡面部の反射色が該積層体の無着色時の反射色に近似して黄色味を帯びている請求項1から5のいずれかに記載の固体型ECミラー。
  7. 前記積層体の無着色時の反射色が黄色味を帯びており、前記透明封止樹脂が黄色味を帯びている請求項1から5のいずれかに記載の固体型ECミラー。
  8. 透明基板と、
    該透明基板の裏面側に順次積層形成された透明電極膜、EC膜、反射膜兼電極を具え、該EC膜および該反射膜兼電極が前記透明基板の最外周縁部から適宜の幅を隔てて内周側の領域に形成された積層体と、
    前記透明基板の外周縁部に設けられた第1の端子と、
    前記透明基板の外周縁部に設けられた第2の端子と、
    前記透明電極膜を前記第1の端子に電気的に接続する第1の配線と、
    前記反射膜兼電極を第2の端子に電気的に接続する第2の配線と、
    前記透明基板と同等の外形を有し、透明封止樹脂を介して前記積層体の上に貼り付けられ、前記透明基板との間で前記積層体を封止する透明封止板と
    を具備してなる固体型ECミラーにおいて、
    前記透明封止板の前記透明基板に対面する側の面と反対側の面の、該透明基板の正面側から見て、前記反射膜兼電極が存在しない外周側の領域に外周側鏡面部を構成する反射膜を形成してなる固体型ECミラー。
  9. 前記第1、第2の端子が前記透明基板の上辺部に設けられ、
    前記封止板の背面側にミラーホルダーが貼り付けられ、
    該ミラーホルダーの周縁部のうち上辺部は前記第1、第2の端子を覆った状態に前記透明基板の前面側に折り返されて該透明基板の上辺部の縁部を構成し、該透明基板の上辺部以外の辺部には該ミラーホルダーによる縁部が構成されてなく、
    前記ミラーホルダーには、車室内に取り付けるためのステイが連結され、
    車両用インナーミラーとして構成されている請求項1から8のいずれかに記載の固体型ECミラー。
JP2005149068A 2005-05-23 2005-05-23 固体型ecミラー Pending JP2006330030A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005149068A JP2006330030A (ja) 2005-05-23 2005-05-23 固体型ecミラー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005149068A JP2006330030A (ja) 2005-05-23 2005-05-23 固体型ecミラー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006330030A true JP2006330030A (ja) 2006-12-07

Family

ID=37551821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005149068A Pending JP2006330030A (ja) 2005-05-23 2005-05-23 固体型ecミラー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006330030A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015151749A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 株式会社 村上開明堂 Ecミラー
JP2021517260A (ja) * 2019-02-27 2021-07-15 中国科学院蘇州納米技術与納米▲ファン▼生研究所 マルチカラーエレクトロクロミック構造、その製造方法及び応用

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6287317U (ja) * 1985-11-19 1987-06-04
JPH01172029U (ja) * 1988-05-24 1989-12-06
JP2001330864A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Murakami Corp Ecミラーの電極構造
WO2003032068A1 (fr) * 2001-10-05 2003-04-17 Murakami Corporation Element electrochimique entierement solide

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6287317U (ja) * 1985-11-19 1987-06-04
JPH01172029U (ja) * 1988-05-24 1989-12-06
JP2001330864A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Murakami Corp Ecミラーの電極構造
WO2003032068A1 (fr) * 2001-10-05 2003-04-17 Murakami Corporation Element electrochimique entierement solide

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015151749A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 株式会社 村上開明堂 Ecミラー
JP2021517260A (ja) * 2019-02-27 2021-07-15 中国科学院蘇州納米技術与納米▲ファン▼生研究所 マルチカラーエレクトロクロミック構造、その製造方法及び応用
JP7104436B2 (ja) 2019-02-27 2022-07-21 中国科学院蘇州納米技術与納米▲ファン▼生研究所 マルチカラーエレクトロクロミック構造、その製造方法及び応用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI605962B (zh) 後視鏡以及行駛輔助裝置
JP6513092B2 (ja) ガラス張りの車両ルーフ
CA2644218C (en) Improved thin-film coatings, electro-optic elements and assemblies incorporating these elements
US9056584B2 (en) Rearview assembly for a vehicle
JP5764098B2 (ja) 防眩ミラー、車両および防眩ミラーの製造方法
US20120236387A1 (en) Vehicular rearview mirror elements and assemblies incorporating these elements
KR20040098051A (ko) 디스플레이/신호광을 포함하는 일렉트로크로미 백미러어샘블리
JP2006327381A (ja) 合せガラスおよびその製造方法
JP3061543B2 (ja) Ec素子を有した室外鏡
US10179546B2 (en) Full display mirror
JP5952708B2 (ja) エレクトロクロミックミラー
WO2020039781A1 (ja) 合わせガラス
US20090244707A1 (en) Vehicle accessory
US10850667B2 (en) Interior rearview mirror assembly
WO2016021302A1 (ja) 車両用固体型ecミラー
JP2006330030A (ja) 固体型ecミラー
EP1022588A1 (en) Hydrophilic mirror
CN109952232B (zh) 用于电光元件的电连接
JP3297281B2 (ja) 多機能性バックミラー
JP2006005515A (ja) 電波等の透過装置
JP3021072U (ja) 防眩ミラー
JPH05286393A (ja) 自動車用インナーミラーの防眩装置
US20200398758A1 (en) Rearview Mirror and Vehicle
CN212220074U (zh) 一种汽车后视镜组合件
JP5048252B2 (ja) 防眩ミラー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110726