JP2006329496A - レンジフード付き高周波加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】循環ファンの排気方向を変更後、使用しなくなった開口部を塞ぐ構成をとることで循環ファンの機能が十分引き出すようにする。
【解決手段】使用者が排気方向設定変更後生じる排気開口部5を本体機器の外郭を構成するカバーで工具を用いて機械的に塞ぐ構成を有することで本体機器内外部で生じた発煙や火災を防御し、製品の安全性能を著しく向上できたり、循環ファン2の機能を十分引き出し製品品質改善が容易に実現できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、高周波加熱装置で機器本体の下方に設置された他の加熱調理装置から発生する生成ガスを室内循環もしくは戸外に排出する機能を有し、使用者独自で前記生成ガス排出口の設定変更を行える構成であるレンジフード付き高周波加熱装置に関するものである。
従来、レンジフード付高周波加熱装置は本体下方部に設置された調理機器から発生した生成ガスを備えられた循環ファン動作によって本体底面部から吸い込み本体前面上部の排気口から室内循環したり、本体機器上面や後面に外付けのダクトを設置することで排気方向を上面や後面に使用者が容易に設定変更可能な構造を有している(例えば、特許文献1参照)。
そして、本体機器があらかじめ設定した排気方向を使用者が変更するとき、循環ファンを一旦本体機器から取り出し循環ファンの向きを回転させることで排気方向を変更することができるもので、循環ファンを本体機器から取り出す時、本体機器の外郭を構成するカバーを取り外し循環ファンを回転させた後カバーを再度取り付ける構造が主流である。
また、使用者が排気口設定変更した後、元々設定されていた排気口が塞がれるような設計的手段を有しない構造が主流であった。
図6は、循環ファンの排気方向を室内循環や上面排気や後面排気の各方向に設定可能な本体機器の構成を実使用設置状態を示すものである。
図6に示すように、レンジフード付き高周波加熱装置の本体機器1は、循環ファン2を内蔵しており、本体機器1は下方調理機器10の上方、壁面11前方、キャビネット12の底面に設置され使用者によって生成ガスを含む吸気Aはそれぞれ室内循環(D)や上面排気(B)や後面排気(C)に設定変更が可能な構造を有する。
米国特許第5981929号明細書
しかしながら、前記従来の構成では使用者によって循環ファンの排気方向が変更された後、製造者によって予め設定されていた排気口の開口部分が塞がれないままであった。
この排気開口部分が塞がれないまま本体機器を使用すれば、排気開口部分が設置されている家屋の壁面に隣接しているために本体機器内部及び外部で生じた発煙や火災を防御する手段がないために安全性の問題や、塞がれていない排気開口部分から循環ファンの排気や吸気漏れのために循環ファン機能が劣化するという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、簡単な構成で安全性や機能確保の実現が可能となり、安全で高品質なレンジフード付き高周波加熱装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の循環ファン排気口部分で本体機器の外郭を構成する開口部カバーは、使用者が排気方向設定変更後に開口部分を工具を用いて機械的に確実に塞ぐことが可能な構成を有することで本体内部及び外部で生じる発煙や火災の延焼や侵入を抑えることで本体機器の安全性能向上が可能となる。
また、排気方向設定変更後、放置された開口部から循環ファンの排気風及び排気風が漏れを防止することで循環ファン機能を十分に引き出すことが可能となる。
本発明のレンジフード付き高周波加熱装置によれば、循環ファンの排気方向を変更後、使用しなくなった開口部を開放する側に用いていた開口部カバーで塞ぐ構成をとることで、簡単な構成で製品の安全性が大幅に向上し、製品品質の優れたレンジフード付高周波加熱装置が実現できる。
第1の発明は、被加熱物を収納する加熱室と、被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を冷却する冷却手段と、下方に設置された調理機器から発生する生成ガスを換気する循環ファンと、前記循環ファンによって前記生成ガスを取り込む吸気口と、取り込んだ生成ガスを循環ファンによって排気するための開口部を使用者の設置構造に応じて本体機器前面部の室内循環方向又は本体機器上面方向又は本体機器後面方向の3方向内いずれかの方向に設定変更可能とし、前記本体機器の外郭を構成する開口部カバーを取り外すことで排気方向の開口を行うと共に、取り外した開口部カバーで使用しない方の開口部を塞ぐ構成としたもので、使用者が排気方向設定後に元々の開口部分を本体機器の外郭を構成する部分として確実に塞ぐことで本体機器内外部分で生じた発煙や火災の延焼を防止することが可能となり、製品の安全性を大幅に改善できる。
この排気開口部分を塞ぐ手段は製品の外郭構成部分として難燃性能や高熱に対する塑性変形にすぐれた樹脂材料や、金属材料を使用することでその効果を最大限に引き出すことが可能となり、簡単な構成で大幅な安全性能の改善が実現できる。
第2の発明は、第1の発明において、使用者が排気方向設定変更後、変更前に排気用として備えられていた開口部を開口部カバーで塞ぐ構成としたもので、排気開口部分を塞ぐ手段をビス締付やタブを用いた差込や引っ掛けによる工具を用いた機械的な固定方法とすることで本体機器に作業者によるばらつきのない確実な固定が可能となり、簡単な構成で作業精度を高めることが可能となり、大幅な品質の安定が実現できる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明の開口部カバーを前記本体機器の外郭を構成するカバーと一体構成としたもので、循環ファンの排気方向変更時に取り外すカバーと前記排気開口部分を塞ぐ手段を同一部品で構成することで無駄のない部品構成が可能となり、また全くの同一材料のため構成外観品位的にも部品耐久性能的にも安定した品質の確保が実現できる。
第4の発明は、特に第3の発明の開口部カバーを、左右対称な形状としたもので、循環ファンの排気開口部はそのモーター構成から2個の開口部分を塞ぐ形状であるため前記循環ファン排気開口部分を塞ぐ手段は左右対称の構成とすることで構造の簡素化ができ、また使用者による作業の単純化が可能となり、簡単な構成で品質の安定が実現できる。
第5の発明は、特に第4の発明の開口部カバーは、本体機器上面に設置した外郭を構成するカバー及び/又は本体機器後面の排気開口部分にミシン目や半切抜き加工を有する構成としたもので、使用者によって排気方向を上面又は後面に変更時、循環ファンの排気用開口部を設けるために本体機器の外郭構成部品の改造が必要となるが前記開口外周部分にミシン目や半打ち抜き加工を設けることで改造に不慣れな使用者の作業を容易にすることが可能となり、簡単な構成で大幅な作業効率の簡素化や作業品質の安定化が実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態のレンジフード付高周波加熱装置の正面から見た断面図で、図に示すように、本体機器1は、被加熱物を収納する加熱室22、加熱室22にマイクロ波を供給して被加熱物を加熱するマグネトロン23、マグネトロン23及び制御回路(図示せず)を冷却する冷却ファン21、及び、吸気口24から吸い込んだ空気を排気するための循環ファン2から構成されている。なお、循環ファン2は、中央のモータ2aを挟んで左右にシロッコファン2bを有した構成としている。
図2〜4は、本発明の実施形態におけるレンジフード付高周波加熱装置での排気口方向の設定方法を示すものである。
図2は、排気方向を矢印に示すように上方にする際の設定を示しており、循環ファン2の吹き出し口を上方に向けた状態で機器本体1内に取り付けた後、上面排気開口部4を有する外郭を構成するカバー3を取り付けるようにしている。なお、後面排気開口部6は、開口部カバー(後述)でふさがれている。
また、住宅の設置構造では上面への排気構造が多数をしめているため、通常は、この上面排気の状態で生産・出荷している。
図3は、排気方向を矢印に示すように後方にする際の設定を示しており、循環ファン2の吹き出し口を後方に向けた状態で機器本体1内に取り付けた後、カバー3の上面排気開口部4を開口部カバー5により塞ぎ、後面排気開口部6を塞いでいた開口部カバー(後述)を取り外して、後面開口部を開放している。
図4は、排気方向を矢印に示すように前方にする際の設定を示しており、循環ファン2の吹き出し口を前方に向けた状態で機器本体1内に取り付けた後、カバー3の後面排気開口部4を開口部カバー5により塞ぎ、同様に後面排気開口部6を開口部カバー(後述)で塞いである。
ここで、開口部カバー5の構成について図5を用いて説明する。図5(a)に示すように、本実施の形態では、カバー3に設ける上面排気開口部4を半切り抜き加工して開口部カバー5を形成しており、更に、この略長方形の開口部カバー5の一辺の両端を凸状に延出した舌片5aと、舌片5aに対向する辺の中央に凸状の舌片5bを形成すると共に、切欠部7と、ビス孔9を設けている。そして、図5(b)に示すように、開口部カバー5をカバー4から切り離した後、向きを反対にした状態で、舌片5aを切欠部7に挿入した後、ビス8を用いて舌片5bをビス孔9に固定すことにより、開口部カバー5で上面排気開口部4を塞ぐことができるように構成している。
なお、後面排気開口部6についても同様の構成を用いており、必要に応じて開口させたり、塞いだりすることができるようにしている。
このように、本発明の実施の形態においては開口部を塞ぐ開口部カバーを機械的手段で固定することで、使用者の作業ばらつきを抑え、本体機器1内部及び外部で生じた発煙や発火が本体機器1外部及び内部に延焼することを確実に防止することが可能となり、製品の安全性能を大幅に改善することができる。
また、開口部を塞ぐ開口部カバー5は外郭を構成するカバー3と同一材料で構成することで外郭構成部品としての外観品位を保つことができる。
更に、開口部を塞ぐ開口部カバー5は外郭を構成するカバー3と共に左右対称形状を有することで使用者による作業も容易にすることができる。
また、使用者が排気方向設定変更時に新たに設ける後面排気開口部6は2箇所の開口の外周部分をミシン目や半切り抜き加工を有することで金属鋼鈑の切断作業を安全にかつ容易にすることができる。
以上のように、本発明のレンジフード付高周波加熱装置は、簡単な構成で本体機器内外部で生じる発煙や火災の延焼を防止し、使用者による作業の安全性向上やばらつきをなくすことが可能となるので使用者による作業で換気風の方向変更を行う構成等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1の断面構成図 本発明の実施の形態1における上面排気の排気設定変更を示す図 本発明の実施の形態1における後面排気の排気設定変更を示す図 本発明の実施の形態1における前面排気の排気設定変更を示す図 本発明の実施の形態1における開口部を塞ぐ手段の一例を示す図 異なる排気方向における構造を有するレンジフード付高周波加熱装置を示す断面図
符号の説明
1 機器本体
2 循環ファン
3 カバー
4 上面排気開口部(開口部)
5 開口部カバー
6 後面排気開口部(開口部)
21 冷却ファン(冷却手段)
22 加熱室
23 マグネトロン(過熱手段)
24 吸気口

Claims (5)

  1. 被加熱物を収納する加熱室と、被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を冷却する冷却手段と、下方に設置された調理機器から発生する生成ガスを換気する循環ファンと、前記循環ファンによって前記生成ガスを取り込む吸気口と、取り込んだ生成ガスを循環ファンによって排気するための開口部を使用者の設置構造に応じて本体機器前面部の室内循環方向又は本体機器上面方向又は本体機器後面方向の3方向内いずれかの方向に設定変更可能とし、前記本体機器の外郭を構成する開口部カバーを取り外すことで排気方向の開口を行うと共に、取り外した開口部カバーで使用しない方の開口部を塞ぐ構成としたレンジフード付き高周波加熱装置。
  2. 使用者が排気方向設定変更後、変更前に排気用として備えられていた開口部を開口部カバーで塞ぐ構成とした請求項1に記載のレンジフード付き高周波加熱装置。
  3. 開口部カバーを前記本体機器の外郭を構成するカバーと一体構成とした請求項1または2に記載のレンジフード付き高周波加熱装置。
  4. 開口部カバーを、左右対称な形状とした請求項3に記載のレンジフード付き高周波加熱装置。
  5. 開口部カバーは、本体機器上面に設置した外郭を構成するカバー及び/又は本体機器後面の排気開口部分にミシン目や半切抜き加工を有する構成とした請求項4に記載のレンジフード付き高周波加熱装置。
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