JP2006329441A - 加湿空調システムおよびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】空調装置や加湿装置を用いて室内の側面の壁や窓が結露しないような加湿制御を行う加湿空調システムを提供する。
【解決手段】室内の壁や窓に設置して少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWBを計測して送信するセンサー1a、1bと、加湿動作を行い少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWAを計測し前記センサーより受信した前記環境情報データWBとで比較して加湿動作の制御を行う加湿装置2とで構成する。
【選択図】図1
【解決手段】室内の壁や窓に設置して少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWBを計測して送信するセンサー1a、1bと、加湿動作を行い少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWAを計測し前記センサーより受信した前記環境情報データWBとで比較して加湿動作の制御を行う加湿装置2とで構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、宅内で用いる空調システムで、特に暖房を行いながら加湿を行う加湿空調システムおよびそのプログラムに関するものである。
たとえば、加湿装置によって部屋の加湿を行う場合、特に空調装置等による暖房中は屋内に比べて外気の温度が低いため、部屋の端や別の部屋の壁や窓では加湿装置の場所の温度より低くなり、加湿装置の場所の湿度があまり高くなくても壁や窓が結露することがある。
このため、空調装置の送風口に加湿装置を設け、この加湿装置と各部屋に設けた空気吹き出し口とをダクトで接続して、各部屋に吹き出された加湿した空気が、各部屋のドアのスリット等から廊下を通じて空調装置に戻されることで湿度を均一化する加湿空調システムが考案されている(たとえば特許文献1参照)。
特開2002−349903号公報
上記のように、空調装置をダクトで各部屋に接続して送風を行うことは、建物自体の大幅な改修が必要であり、さらに各部屋間の均一化を行ったとしても屋外との間の壁や窓際の湿度までも均一にすることは困難であるなどの問題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、1つの部屋単位で独立した空調装置や加湿装置を用いて室内の側面の壁や窓が結露しないような加湿制御を行う加湿空調システムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加湿空調システムは、室内の壁や窓に設置して少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWBを計測して送信する1台以上のセンサーと、加湿動作を行い少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWAを計測し前記センサーより受信した前記環境情報データWBとで比較して加湿動作の制御を行う加湿装置とで構成するものである。
これによって、センサー周辺の環境情報データを加湿装置で確認して加湿を制御することができる。
本発明の加湿空調システムおよびそのプログラムは、センサー周辺の環境情報データWBを加湿装置で確認して加湿を制御することによって、センサー周辺が結露しそうな状況になっている場合に湿度制御を行って結露を防ぐことができる。
第1の発明は、室内の壁や窓に設置して少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWBを計測して送信する1台以上のセンサーと、加湿動作を行い少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWAを計測し前記センサーより受信した前記環境情報データWBとで比較して加湿動作の制御を行う加湿装置とで構成するものである。
そして、センサー周辺の環境情報データWBを加湿装置で確認して加湿を制御することによって、センサー周辺が結露しそうな状況になっている場合に湿度制御を行って結露を防ぐことができる。
第2の発明は、特に第1の発明における加湿装置の加湿動作の制御が、センサーより受信した湿度が前記加湿装置で計測した湿度に比べてあらかじめ定めた値以上高いと、加湿を中断する制御を行うことを特徴とするものである。
そして、センサー周辺の湿度WBを加湿装置で確認して加湿を制御することによって、センサー周辺が結露しそうな湿度になっている場合に湿度制御を行って結露を防ぐことができる。
第3の発明は、室内の壁や窓に設置して少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWBを計測して送信する1台以上のセンサーと、少なくとも加湿を含み冷房・暖房・除湿などの少なくとも1つ以上の空調動作や送風制御を行い少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWAを計測して前記センサーより受信した前記環境情報データWBとで比較して空調動作や送風の制御を行う空調装置とで構成するものである。
そして、センサー周辺の環境情報データを空調装置で確認して空調動作や送風の制御を行うことによって、センサー周辺が結露しそうな状況になっている場合にセンサーの周辺の空気環境の制御を行って結露を防ぐことができる。
第4の発明は、特に第3の発明の空調装置の空調動作の制御が、センサーより受信した湿度が空調装置で計測した湿度に比べてあらかじめ定めた値以上高いと、加湿を中断して受信した前記センサーの方向に対して送風を行うことを特徴とするものである。
そして、センサー周辺の湿度WBを空調装置で確認して空調動作や送風の制御を行うことによって、センサー周辺が結露しそうな状況になっている場合にセンサーの周辺の空気環境の制御を行って湿度を低下させて結露を防ぐことができる。
第5の発明は、室内の壁や窓に設置して少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWBを計測して送信する1台以上のセンサーと、加湿動作を行う加湿装置と、冷房・暖房・除湿などの1つ以上の空調動作や送風制御を行い少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWAを計測して前記センサーより受信した前記環境情報データWBとで比較して空調動作や送風の制御を行う空調装置とで構成するものである。
そして、センサー周辺の環境情報データWBを空調装置で確認して空調動作や送風の制御を行うことによって、センサー周辺が結露しそうな状況になっている場合にセンサーの周辺の空気環境の制御を行って結露を防ぐことができる。
第6の発明は、特に第5の発明の空調装置の空調動作の制御が、センサーより受信した湿度があらかじめ定めた値以上に高いと、受信した前記センサーの方向に送風方向を変更することを特徴とするものである。
そして、センサー周辺の湿度WBを空調装置で確認して送風方向の制御を行うことによって、センサー周辺が結露しそうな状況になっている場合にセンサーの周辺へ送風を行って湿度を低下させて結露を防ぐことができる。
第7の発明は、特に第5の発明の空調装置の空調動作の制御が、センサーより受信した湿度があらかじめ定めた値以上に高いと、受信した前記センサーの方向に対して温度を上げて送風を行うことを特徴とするものである。
そして、センサー周辺の湿度WBを空調装置で確認して空調動作や送風の制御を行うことによって、センサー周辺が結露しそうな状況になっている場合にセンサーの周辺の温度を上げることによって結露を防ぐことができる。
第8の発明は、加湿制御を行う加湿装置と、冷房・暖房・除湿などの1つ以上の空調動作や送風制御を行う空調装置によって室内環境を制御する室内において、室内の壁や窓に設置して少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWBを計測して送信する1台以上のセンサーと、前記センサーより前記環境情報データWBを受信して制御指示を前記加湿装置および前記空調装置へ送信する制御管理装置とを備え、前記加湿装置は前記制御管理装置からの制御指示により加湿量を調整し、前記空調装置は前記制御管理装置からの制御指示により空調動作や送風の制御を行うものである。
そして、センサー周辺の環境情報データWBを制御管理装置で確認して加湿装置および空調装置へ加湿動作や空調動作や送風の制御指示を行うことによって、センサー周辺が結露しそうな状況になっている場合にセンサーの周辺の空気環境の制御を行って結露を防ぐことができる。
第9の発明は、特に第8の発明の制御管理装置から加湿装置への加湿動作の制御指示が、センサーより受信した湿度があらかじめ定めた値より高いと加湿を中断する制御を行うことを指示し、空調装置の空調動作の制御指示が、前記センサーより受信した湿度があらかじめ定めた値より高いと受信した前記センサーの方向に対して温度を上げて送風を行うことを指示することを特徴するものである。
そして、センサー周辺の湿度WBを制御管理装置で確認して加湿装置および空調装置へ加湿動作や空調動作や送風の制御を行うことによって、センサー周辺が結露しそうな状況になっている場合にセンサーの周辺の空気環境の制御を行って結露を防ぐことができる。
第10の発明は、特に第8または第9の発明の制御管理装置から加湿装置への加湿動作の制御指示や空調装置の空調動作の制御指示が、制御管理装置に通信回線を介して接続したサーバ装置の制御手順に従って行うことを特徴とするものである。
そして、センサー周辺の環境情報データWBを制御管理装置で確認して制御管理装置に通信回線を介して接続したサーバ装置の制御手順に従って加湿装置および空調装置の加湿動作や空調動作や送風の制御指示を行うことによって、センサー周辺が結露しそうな状況になっている場合にセンサーの周辺の空気環境の制御を行って結露を防ぐことができる。
第11の発明は、第8〜10の発明において、制御管理装置の機能の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラムである。そして、プログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させて本発明の制御管理装置の少なくとも一部を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加湿空調システムを示すものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における加湿空調システムを示すものである。
図1において、センサー1は、少なくとも1種類以上の環境情報WB(例えば湿度)を計測して無線で送信し、加湿装置2は、加湿動作を行い環境情報WA(例えば湿度)を計測して、センサー1より受信した環境情報WBとで比較して加湿動作の制御を行う。
なお、センサーは、複数設定してもよく、設置の位置は例えば、図2に示すようにセンサー1aは窓、センサー1bは屋外に面した壁のように結露が心配な場所に設定する。
次に、以上のように構成された加湿空調システムについて図1、図2および図3の加湿装置2の制御の流れ図をもとに動作を説明する。
センサー1は、それぞれ間欠的(例えば5分毎)に設置位置の湿度WBを計測し、湿度データWBを無線によって加湿装置2に対して送信する。
加湿装置2は、常時湿度を計測して、設定した湿度を保つように加湿動作を行っている。
加湿装置2は、周辺湿度WAを計測し(S1)、設定湿度WZより低く(S2のYes)、センサー1より受信した(S3のYes)湿度WBが加湿装置2の周辺湿度WAより20%以上高いと(S4のYes)、加湿動作を中断する(S5)。
そして、センサー1より受信した(S3のYes)湿度WBが加湿装置2の周辺湿度WAより20%未満の時は(S4のNo)、加湿動作を行う(S6)。
また、加湿装置2は、周辺湿度WAを計測し(S1)、設定湿度WZより高いと(S2のNo)、加湿動作を中断して(S5)、部屋が過湿状態になるのを防ぐ。
さらに、センサー1からの湿度を受信しない間(S3のNo)は、何も変更せずに処理流れの最初に戻ることで、通信失敗等でセンサー1との通信間隔が開いても異常な制御を行うことはない。
以上のように、加湿装置2の周囲の環境情報WAとセンサー1の計測した環境情報WBとに応じて加湿装置2の加湿動作の制御を行うことで、例えば、センサー1の周辺の温度が下がって湿度が上昇すると加湿装置2で加湿動作を中断するので、センサー1の周辺での湿度がそれ以上急速に高くなることがなく結露を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、センサー1および加湿装置2の測定・送受信データを湿度のみとしたが、湿度の他に湿度の変化量や温度、温度の変化量などの1種類以上の周辺の環境情報データを測定して送受信することとすれば、加湿装置2において各環境情報データを受信して、より正確にセンサー1周辺での湿度制御を行うことができる。例えば、湿度差が急激に上昇している場合や温度差が急激に低下している場合は結露する可能性が高いので、この場合に加湿動作を中断する制御を行うことでより結露を防ぐことができる。
なお、図3のS4の判断値20%は一例であってこれに限らない。
また、図2のように複数のセンサー1a、1bを設置した場合は、すべてのセンサーより受信した湿度データの内で最も高いものを湿度WBとして動作することとすれば、すべてのセンサー位置での湿度を結露しない程度に制御できる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態における加湿空調システムを示すものである。
図4は、本発明の第2の実施の形態における加湿空調システムを示すものである。
第1の実施の形態との違いは、加湿装置2の代わりに、加湿・冷房・暖房の空調動作や送風制御を行い少なくとも1種類以上の環境情報(例えば温度および湿度)WAを計測して、センサー1より受信した環境情報WBとで比較して空調動作や送風の制御を行う空調装置3を備えていることで、設置の位置は例えば、図5に示すように空調装置3は壁に設置する。
次に、以上のように構成された加湿空調システムについて図4、図5および図6の空調装置3の制御の流れ図をもとに動作を説明する。
センサー1は、それぞれ間欠的(例えば5分毎)に設置位置の湿度WBを計測し、湿度データWBを無線によって空調装置3に対して送信する。
空調装置3は、常時温度および湿度を計測して室内が設定した温度および湿度を保つように、室内に温度や湿度を調整した送風したり送風の向きを変えたりすることで暖房・冷房・加湿動作を行っている。
空調装置3は、周辺湿度WAを計測し(S1)、設定湿度WZより低く(S2のYes)、センサー1より受信した(S3のYes)湿度WBが空調装置3の周辺湿度WAより20%以上高いと(S4のYes)、センサー1方向へ送風の向きを変えて(S7)加湿動作を中断する(S5)。
そして、センサー1より受信した(S3のYes)湿度WBが空調装置3の周辺湿度WAより20%未満の時は(S4のNo)、加湿動作を行って(S6)通常方向への送風を行い通常の空調動作になる(S8)。
また、空調装置3は、周辺湿度WAを計測し(S1)、設定湿度WZより高いと(S2のNo)、加湿動作を中断して(S5)、部屋が過湿状態になるのを防ぐ。
さらに、センサー1からの湿度を受信しない間(S3のNo)は、何も変更せずに処理流れの最初に戻ることで、通信失敗等でセンサー1との通信間隔が開いても異常な制御を行うことはない。
図5の流れ図では湿度制御に関してのみ示したが、空調装置3はもちろん周辺温度を計測して設定温度にするための温度制御も行っている。
以上のように、空調装置3の周囲の環境情報WAとセンサー1の計測した環境情報WBに応じて空調装置3の加湿動作の制御を行うことで、例えば、センサー1の周辺の温度が下がって湿度が上昇すると空調装置3で加湿動作を中断してセンサー1の周辺へ送風するので、センサー1の周辺での空気の流れを良くして湿度を下げることで結露を防ぐことができる。
なお、センサー1の位置は、あらかじめ空調装置3に設定(空調装置3の風向の調整できる範囲で上下左右の向きを設定)しておいたり、センサー1と空調装置3との通信を赤外線通信や指向性の高い無線通信を用いることにより、空調装置3にセンサー1からのデータの受信するための上下左右に位置する複数の受信部を持ったり、1つの受信部で上下左右に捜査してセンサー1からのデータを受信することでセンサー1の位置を検出することとすれば、必要時にセンサー1の方向へ送風する制御を行うことができる。
なお、本実施の形態では、センサー1の測定・送信データを湿度のみとしたが、湿度の他に湿度の変化量や温度、温度の変化量などの1種類以上の周辺の環境情報データを測定して送信することとすれば、空調装置3において各環境情報データを受信して、より正確にセンサー1周辺での湿度制御を行うことができる。例えば、湿度差が急激に上昇している場合や温度差が急激に低下している場合は結露する可能性が高いので、この場合に加湿動作を中断してセンサー1の周辺へ送風する制御を行うことでより結露を防ぐことができる。
なお、図6のS4の判断値20%は一例であってこれに限らない。
また、図2のように複数のセンサーを設置した場合は、すべてのセンサーより受信した湿度データの内で最も高いものを湿度WBとして動作することとすれば、すべてのセンサー位置での湿度を結露しない程度に制御できる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の第3の実施の形態における加湿空調システムを示すものである。
図7は、本発明の第3の実施の形態における加湿空調システムを示すものである。
第1の実施の形態との違いは、空調装置3が、冷房・暖房の空調動作や送風制御を行い少なくとも1種類以上の環境情報(例えば湿度および温度)WAを計測して、センサー1より受信した環境情報WBとで比較して空調動作や送風の制御を行うことで、図8の各装置の設置例に示すように、加湿装置2は空調装置3と別の場所に設置して加湿動作を行う。
次に、以上のように構成された加湿空調システムについて図7、図8および図9の空調装置3の制御の流れ図をもとに動作を説明する。
センサー1は、それぞれ間欠的(例えば5分毎)に設置位置の湿度WBを計測し、湿度データWBを無線によって空調装置3に対して送信する。
空調装置3は、常時温度を計測して室内が設定した温度を保つように、室内に温度を調整した送風をすることで暖房・冷房動作を行っている。
空調装置3は、周辺湿度WAを計測し(S1)、センサー1より受信した(S3のYes)湿度WBが空調装置3の周辺湿度WAより20%以上高いと(S4のYes)、センサー1方向へ送風の向きを変える(S7)。
そして、センサー1より受信した(S3のYes)湿度WBが空調装置3の周辺湿度WAより20%未満の時は(S4のNo)、通常方向への送風を行い通常の空調動作になる(S8)。
また、センサー1からの湿度を受信しない間(S3のNo)は、何も変更せずに処理流れの最初に戻ることで、通信失敗等でセンサー1との通信間隔が開いても異常な制御を行うことはない。
加湿装置2は、周辺湿度を計測しながら加湿動作を行って設定湿度を保つように動作する。
図9の流れ図では湿度による送風制御に関してのみ示したが、空調装置3はもちろん周辺温度を計測して設定温度にするための温度制御も行っている。
以上のように、空調装置3の周囲の環境情報WAとセンサー1の計測した環境情報WBに応じて空調装置3の送風動作の制御を行うことで、例えば、センサー1の周辺の温度が下がって湿度が上昇すると空調装置3でセンサー1の周辺へ送風するので、センサー1の周辺での空気の流れを良くして湿度を下げることで結露を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、センサー1の測定・送信データを湿度のみとしたが、湿度の他に湿度の変化量や温度、温度の変化量などの1種類以上の周辺の環境情報データを測定して送信することとすれば、空調装置3において各環境情報データを受信して、より正確にセンサー1周辺での湿度制御を行うことができる。例えば、湿度差が急激に上昇している場合や温度差が急激に低下している場合は結露する可能性が高いので、この場合にセンサー1の周辺へ送風する制御を行うことでより結露を防ぐことができる。
さらに、本実施の形態では、センサー1方向へ温度を上げて送風を行うことでセンサー周辺の湿度を下げるようにしたが、図10の流れ図に示すように、湿度WBが空調装置3の周辺湿度WAより20%以上高いと(S4のYes)、センサー1方向へ温度を上げて送風を行う(S9)こととすれば、さらに湿度を急速に下げることができるのでより結露を防ぐことができる。
なお、図9、図10のS4の判断値20%は一例であってこれに限らない。
(実施の形態4)
図11は、本発明の第4の実施の形態における加湿空調システムを示すものである。
図11は、本発明の第4の実施の形態における加湿空調システムを示すものである。
第3の実施の形態との違いは、加湿装置2が、加湿動作を行い少なくとも1種類以上の環境情報(例えば湿度)WAを計測して、センサー1より受信した環境情報WBとで比較して加湿動作の制御を行うことで、各装置の設置例は、第3の実施の形態と同様の図8で示される。また、加湿装置2および空調装置3の制御の流れもそれぞれ図3および図9に示したもので行う。
次に、以上のように構成された加湿空調システムについて図11、図8および図3の加湿装置2の制御の流れ図と図9の空調装置3の制御の流れ図をもとに動作を説明する。
センサー1は、それぞれ間欠的(例えば5分毎)に設置位置の湿度WBを計測し、湿度データWBを無線によって加湿装置2および空調装置3に対して送信する。
加湿装置2は、常時湿度を計測して、設定した湿度を保つように加湿動作を行っている。
加湿装置2は、周辺湿度WAを計測し(S1)、設定湿度WZより低く(S2のYes)、センサー1より受信した(S3のYes)湿度WBが加湿装置2の周辺湿度WAより20%以上高いと(S4のYes)、加湿動作を中断する(S5)。
そして、センサー1より受信した(S3のYes)湿度WBが加湿装置2の周辺湿度WAより20%未満の時は(S4のNo)、加湿動作を行う(S6)。
また、加湿装置2は、周辺湿度WAを計測し(S1)、設定湿度WZより高いと(S2のNo)、加湿動作を中断して(S5)、部屋が過湿状態になるのを防ぐ。
さらに、センサー1からの湿度を受信しない間(S3のNo)は、何も変更せずに処理流れの最初に戻ることで、通信失敗等でセンサー1との通信間隔が開いても異常な制御を行うことはない。
空調装置3は、常時温度を計測して室内が設定した温度を保つように、室内に温度を調整した送風をすることで暖房・冷房動作を行っている。
空調装置3は、周辺湿度WAを計測し(S1)、センサー1より受信した(S3のYes)湿度WBが空調装置3の周辺湿度WAより20%以上高いと(S4のYes)、センサー1方向へ送風の向きを変える(S7)。
そして、センサー1より受信した(S3のYes)湿度WBが空調装置3の周辺湿度WAより20%未満の時は(S4のNo)、通常方向への送風を行い通常の空調動作になる(S8)。
また、センサー1からの湿度を受信しない間(S3のNo)は、何も変更せずに処理流れの最初に戻ることで、通信失敗等でセンサー1との通信間隔が開いても異常な制御を行うことはない。
図9の流れ図では湿度による送風制御に関してのみ示したが、空調装置3はもちろん周辺温度を計測して設定温度にするための温度制御も行っている。
以上のように、加湿装置2および空調装置3の周囲の環境情報WAとセンサー1の計測した環境情報WBに応じて加湿装置2の加湿動作の制御および空調装置3の送風動作の制御を行うことで、例えば、センサー1の周辺の温度が下がって湿度が上昇すると加湿装置2は加湿を中断し、空調装置3はセンサー1の周辺へ送風するので、センサー1の周辺での空気の流れを良くして湿度を下げることで結露を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、センサー1の測定・送信データを湿度のみとしたが、湿度の他に湿度の変化量や温度、温度の変化量などの1種類以上の周辺の環境情報データを測定して送信することとすれば、加湿装置2および空調装置3において各環境情報データを受信して、より正確にセンサー1周辺での湿度制御を行うことができる。例えば、湿度差が急激に上昇している場合や温度差が急激に低下している場合は結露する可能性が高いので、この場合に加湿を中断したりセンサー1の周辺へ送風する制御を行うことでより結露を防ぐことができる。
(実施の形態5)
図12は、本発明の第5の実施の形態における加湿空調システムを示すものである。
図12は、本発明の第5の実施の形態における加湿空調システムを示すものである。
第4の実施の形態との違いは、センサー1より環境情報(例えば湿度)を受信して制御指示を加湿装置2および空調装置3へ制御指示を送信する制御管理装置4を備えることである。
各装置の設置例は、図13で示されるように各装置は独立して設置され、それぞれの通信は無線で行われる。
次に、以上のように構成された加湿空調システムについて図12、図13および図14の制御管理装置4の制御の流れ図をもとに動作を説明する。
センサー1は、それぞれ5分毎に設置位置の湿度WBを計測し、湿度データWBを無線によって制御管理装置4に対して送信する。
制御管理装置4は、センサー1より湿度データWBを受信すると、受信した湿度データWBがあらかじめ定めた第1の値(例えば65%)以上になった場合には(S10)、空調装置3に対してセンサー1の方向へ送風を行う送風指示を送信する(S11)。また、あらかじめ定めた第2の値(例えば70%)以上になった場合には(S12)、加湿装置2に対して加湿中断指示を送信する(S13)。また、あらかじめ定めた第3の値(例えば75%)以上になった場合には(S14)、空調装置3に対してセンサー1の方向へ現在の設定温度より温度を上げた暖房送風を行う高温送風指示を送信する(S15)。
また、受信した湿度データWBがあらかじめ定めた第4の値(例えば60%)以下になった場合には(S16)、空調装置3に対してセンサー1の方向へ現在の設定温度より温度を上げた暖房動作を中止するために高温送風中止指示を送信する(S17)。また、あらかじめ定めた第5の値(例えば55%)以下になった場合には(S18)、加湿装置2に対して加湿を再開するために加湿許可指示を送信する(S19)。また、あらかじめ定めた第3の値(例えば50%)以下になった場合には(S20)、空調装置3に対してセンサー1の方向へ送風を中止するために送風中止指示を送信する(S21)。
加湿装置2は、常時湿度を計測して、設定した湿度を保つように加湿動作を行っており、周辺湿度が設定湿度より低くても、制御管理装置4より受信した指示が加湿中断指示である場合、加湿動作を中断する。そして、制御管理装置4より受信した指示が加湿許可指示である場合、通常の加湿動作を行う。また、加湿装置2は、周辺湿度が設定湿度より高いと、加湿動作を中断して部屋が過湿状態になるのを防ぐ。
空調装置3は、常時温度を計測して室内が設定した温度を保つように、室内に温度を調整した送風をすることで暖房・冷房動作を行っており、制御管理装置4より受信した指示が送風指示である場合、センサー1方向へ送風の向きを変える。そして、制御管理装置4より受信した指示が送風中止指示である場合、通常方向への送風を行い通常の空調動作になる。制御管理装置4より受信した指示が高温送風指示である場合、センサー1方向へ現在の設定温度より温度を上げた暖房送風を行う。そして、制御管理装置4より受信した指示が高温送風中止指示である場合、通常方向への送風を行い通常の空調動作になる。
以上のように、センサー1の計測した環境情報WBに応じて制御管理装置4からの指示に従って加湿装置2の加湿動作の制御および空調装置3の送風動作の制御を行うことで、例えば、センサー1の周辺の温度が下がって湿度が上昇すると加湿装置2による加湿の中断や空調装置3によるセンサー1の周辺への送風などにより、センサー1の周辺での空気の流れを良くして湿度を下げることで結露を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、センサー1の測定・送信データを湿度のみとしたが、湿度の他に湿度の変化量や温度、温度の変化量などの1種類以上の周辺の環境情報データを測定して送信することとすれば、制御管理装置4において各環境情報データを受信して、より正確にセンサー1周辺での湿度制御を行うことができる。例えば、湿度が急激に上昇している場合や温度が急激に低下している場合は結露する可能性が高いので、この場合に加湿を中断したりセンサー1の周辺へ送風する制御を行うことでより結露を防ぐことができる。
また、本実施の形態では、制御管理装置4が単独で制御内容を判断して加湿装置2や空調装置3の制御を行うこととしたが、図15に示すように制御管理装置4をインターネット5などの通信回線を介してサーバ6と接続して通信を行い、サーバ6のプログラムによって加湿装置2や空調装置3の制御内容を判断することとすれば、制御管理装置4の動作が簡単になり、サーバ6のプログラムによって各住宅に最適な設定を選ぶことも可能になる。また、サーバ6よりプログラムや判断基準となる湿度データ等を制御管理装置4へダウンロードして、制御管理装置4の動作を常に住宅に最適な制御を行えるようにすることもできる。
また、各実施の形態ではセンサー1は間欠的に設置位置の湿度WBを計測することとしたが、計測した環境データの状況(例えば、湿度が急激に上昇している場合や温度が急激に低下している場合)には連続モードで計測してその計測データの無線送信の間隔も短くすることとすれば、より細かく環境変化を把握できるため、加湿装置2や空調装置3のより細かな制御を行うことによって結露を防ぐことができる。
また、センサー1で計測した湿度WBがあらかじめ定めた値以上の時には、センサー1からの湿度WBを受信する制御管理装置4やサーバ6よりセンサー1で湿度WBを計測する間欠時間の変更をセンサー1へ送信することとすれば、学習を行って湿度等の傾向判断してより結露しにくくするなど環境により最適に結露を防ぐようにすることができる。
たとえば、本実施の形態で説明した制御管理装置4の制御の流れ図を、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
また、サーバ6と制御管理装置4との通信回線での通信はモデムを搭載し電話回線を介したダイアリングによってプロバイダに接続し、プロバイダのダイアルアップ接続によってインターネットに接続する方法でもよいし、接続する回線は電話回線(アナログ)である必要はなくISDN等のデジタル回線でもよい。またダイアルアップ接続でなく、ADSL、CATV、光ファイバーを用いた常時接続であってもよい。無線LAN、PHSなどの無線通信網であってもよい。
また、各実施の形態において、センサー1と各装置の通信を無線で行うこととしたが、屋内の1室内での通信であるため、テレメータ・テレコントロール等で用いる特定小電力無線やBluetooth(登録商標)、無線LANなどの電波を使用する他に赤外線を利用したIrDAなどを用いてもよい。
本発明の加湿空調システムおよびそのプログラムは、加湿中の室内の壁や窓の結露を防ぐことができるので、住宅における適切な加湿を行いながら室内に結露を発生させないための加湿空調システムに適用できる。
1a、1b センサー
2 加湿装置
3 空調装置
4 制御管理装置
5 インターネット
6 サーバ
2 加湿装置
3 空調装置
4 制御管理装置
5 インターネット
6 サーバ
Claims (11)
- 室内の壁や窓に設置して少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWBを計測して送信する1台以上のセンサーと、加湿動作を行い少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWAを計測し前記センサーより受信した前記環境情報データWBとで比較して加湿動作の制御を行う加湿装置とで構成する加湿空調システム。
- 加湿装置の加湿動作の制御は、センサーより受信した湿度が前記加湿装置で計測した湿度に比べてあらかじめ定めた値以上高いと、加湿を中断する制御を行うことを特徴とする請求項1記載の加湿空調システム。
- 室内の壁や窓に設置して少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWBを計測して送信する1台以上のセンサーと、少なくとも加湿を含み冷房・暖房・除湿などの少なくとも1つ以上の空調動作や送風制御を行い少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWAを計測して前記センサーより受信した前記環境情報データWBとで比較して空調動作や送風の制御を行う空調装置とで構成する加湿空調システム。
- 空調装置の空調動作の制御は、センサーより受信した湿度が前記空調装置で計測した湿度に比べてあらかじめ定めた値以上高いと、加湿を中断して受信した前記センサーの方向に対して送風を行うことを特徴とする請求項3記載の加湿空調システム。
- 室内の壁や窓に設置して少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWBを計測して送信する1台以上のセンサーと、加湿動作を行う加湿装置と、冷房・暖房・除湿などの1つ以上の空調動作や送風制御を行い少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWAを計測して前記センサーより受信した前記環境情報データWBとで比較して空調動作や送風の制御を行う空調装置とで構成する加湿空調システム。
- 空調装置の空調動作の制御は、センサーより受信した湿度があらかじめ定めた値以上に高いと、受信した前記センサーの方向に送風方向を変更することを特徴とする請求項5記載の加湿空調システム。
- 空調装置の空調動作の制御は、センサーより受信した湿度があらかじめ定めた値以上に高いと、受信した前記センサーの方向に対して温度を上げて送風を行うことを特徴とする請求項5記載の加湿空調システム。
- 加湿制御を行う加湿装置と、冷房・暖房・除湿などの1つ以上の空調動作や送風制御を行う空調装置によって室内環境を制御する室内において、室内の壁や窓に設置して少なくとも湿度を含む1種類以上の周辺の環境情報データWBを計測して送信する1台以上のセンサーと、前記センサーより前記環境情報データWBを受信して制御指示を前記加湿装置および前記空調装置へ送信する制御管理装置とを備え、前記加湿装置は前記制御管理装置からの制御指示により加湿量を調整し、前記空調装置は前記制御管理装置からの制御指示により空調動作や送風の制御を行う加湿空調システム。
- 制御管理装置から加湿装置への加湿動作の制御指示は、センサーより受信した湿度があらかじめ定めた値より高いと加湿を中断する制御を行うことを指示し、空調装置の空調動作の制御指示は、前記センサーより受信した湿度があらかじめ定めた値より高いと受信した前記センサーの方向に対して温度を上げて送風を行うことを指示することを特徴とする請求項8記載の加湿空調システム。
- 制御管理装置から加湿装置への加湿動作の制御指示や空調装置への空調動作の制御指示は、制御管理装置に通信回線を介して接続したサーバ装置の制御手順に従って行うことを特徴とする請求項8または9記載の加湿空調システム。
- 請求項8〜10記載のいずれか1項記載の加湿空調システムにおいて制御管理装置の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005149055A JP2006329441A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 加湿空調システムおよびそのプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005149055A JP2006329441A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 加湿空調システムおよびそのプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006329441A true JP2006329441A (ja) | 2006-12-07 |
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ID=37551315
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JP2005149055A Pending JP2006329441A (ja) | 2005-05-23 | 2005-05-23 | 加湿空調システムおよびそのプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108181837A (zh) * | 2017-11-28 | 2018-06-19 | 珠海格力电器股份有限公司 | 控制方法及控制装置 |
JP2020204427A (ja) * | 2019-06-17 | 2020-12-24 | ミサワホーム株式会社 | 温湿度センサーの配置構造及び空気調和システム |
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2005
- 2005-05-23 JP JP2005149055A patent/JP2006329441A/ja active Pending
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CN108181837B (zh) * | 2017-11-28 | 2020-11-27 | 珠海格力电器股份有限公司 | 控制方法及控制装置 |
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