JP2006329415A - ワッシャおよびボルトナット - Google Patents

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Abstract

【課題】ボルト頭部と被緊締物との間の抵抗を低減させ、低い締め付けトルクで高い軸力を得ること。
【解決手段】本発明は、挿通されるボルトを回転緊締する際に、少なくともボルト頭部や被被緊締物と摺動する面に凸部が形成されているワッシャである。
【選択図】図1

Description

本発明は、金型や建設機械などを緊締する際に使用され得るワッシャおよびボルトナットに関するものであり、特に高い締め付けトルクで被緊締物を緊締するのに好適なものである。
従来より、金型や建設機械などの緊締や解除を頻繁に繰り返すものであって、且つ締め付けトルクが高いものについては、ボルト頭部と被緊締物との接触面の抵抗により高い締め付けトルクで緊締しても所望の軸力(ボルトの軸方向の締め付け力)が得にくく、また複数回緊締と解除を繰り返すとボルト頭部と被緊締物との接触面が相互に擦過して傷つき抵抗が一層大となって、結果としてレンチが破損されるかボルトが破損され、充分緊締できなくなるという課題があった。
この場合、ボルト頭部と被緊締物との間にスプリングワッシャや平ワッシャが介装されていてもこの状況に大差はない。
そこで、この課題を解決する手段として、ボルト頭部と被緊締物の接触面との抵抗を減殺して高い軸力を確保しつつも、複数回緊締と解除を繰り返してもレンチや当該ボルトが破損せず、確実に被緊締物を謹呈しえる手段が考えられてきた。
例えば特許文献に記載のように、ボルト頭部と被緊締物との間にボールベアリングを介装させて両者間の抵抗を減らし、同一の締め付けトルクでも高い軸力を得ることのできると共に、緊締と解除を繰り返しても、ボルト頭部のボールベアリングとの接触面や、被緊締物のボールベアリングとの接触面が傷つかないようにすることが提案されている。
特開2002−323025
発明が解決しようとする課題
前述のように、ボルト頭部と被緊締物との間にボールベアリングを介装させて両者間の抵抗を減らすと、同一の締め付けトルクでも高い軸力を得ることのできると共に、緊締と解除を繰り返しても、ボルト頭部のボールベアリングとの接触面や、被緊締物のボールベアリングとの接触面が傷つかないが、しかしながら今度は高額になると共に大型になるという大きな課題が生じる。
特に金型等にボルトを使用する場合、被緊締物である金型のボルト挿入部に、ボルト頭部が埋没する座ぐり部が削設され、ボルトとしてはキャップボルトが常用される。
この金型の座ぐり部の直径はボルト頭部の直径より若干大径であり、深さはボルト頭部の厚みより若干深い程度に削設されているため、使用中の金型に前記ボールベアリングを利用すると、全体として大型になり、ボルト頭部が前記座ぐり部に収納されないことになるので、座ぐり部を再度削設する必要が生じることになる。
また、前述のようにボールベアリングやその付属物の価格が高額であるため、ボルト自体の価格の数倍になる虞があった。
課題を解決するための手段
第1の発明は、挿通されるボルトを回転緊締する際に、少なくともボルト頭部と摺動する面に凸部が形成されているワッシャである。
ワッシャのボルト頭部と摺動する面に凸部が形成されていると、ワッシャの凸部の先端とボルト頭部が接触し、ワッシャとボルト頭部が全面わたって接触するよりも摩擦抵抗が減殺され、小さな締め付けトルクで大きな軸力(ボルトの軸方向の締め付け力)を得ることができる。
第2の発明は、挿通されるボルトを回転緊締する際に、少なくとも被緊締物と摺動する面に凸部が形成されているワッシャである。
ワッシャの被緊締物と摺動する面に凸部が形成されていると、ボルト頭部と共にワッシャが回転する際に、ワッシャの凸部の先端が被緊締部と接触し、ワッシャと被緊締部が全面わたって接触するよりも摩擦抵抗が減殺され、小さな締め付けトルクで大きな軸力を得ることができる。
なお、前記ワッシャの両面に凸が形成されている場合には、当該ワッシャの凸部とボルト頭部との摩擦抵抗と、当該ワッシャの凸部と被緊締物のボルト頭部との摩擦抵抗と、いずれか摩擦抵抗の低い方が摺動することになる。
第3の発明は、相互に重畳される少なくとも2個1対のワッシャであって、一方のワッシャの少なくとも重畳面に凸部が形成され、挿通されるボルトを回転緊締する際に、前記凸部が他方のワッシャに摺動するように構成されているワッシャである。
本発明では、一方のワッシャの少なくとも重畳面に凸部が形成され、挿通されるボルトを回転緊締する際に、前記凸部が他方のワッシャに摺動するので、一方のワッシャの凸部の先端が他方のワッシャと接触し、ワッシャ同士が全面わたって接触するよりも摩擦抵抗が減殺され、小さな締め付けトルクで大きな軸力を得ることができる。
第4の発明は、前記第3の発明を前提とし、他方のワッシャの少なくとも重畳面に凹部が形成されており、挿通されるボルトを回転緊締する際に、前記凹部と一方のワッシャの凸部が相互に摺動するように構成されているワッシャである。
本発明では、前記凹部と一方のワッシャの凸部が相互に摺動するように構成されているので、両ワッシャ間の摩擦抵抗が少なくなると共に、相互に接触する部分がより滑らかに摺動し、多数回にわたって緊締、解除を繰り返しても接触部分が擦過により傷つくことがない。
なお、本発明において 凸部の断面の曲率は、凹部の断面の曲率よりも大である方が好ましい。
第5の発明は、前記第1ないし第4のいずれかの発明を前提とし、凸部は、ボルト軸部を囲繞するように環状に連続的もしくは断続的に配置されているワッシャである。
本発明では、凸部の断面形状にもよるが、当該凸部が断続的に形成されていると、当該凸部とそれに接触する部分の摩擦抵抗が減殺され、相対的により円滑に回転することになる。
第6の発明は、前記第4の発明を前提とし、凹部はボルト軸部を囲繞するように環状に連続的に備えられているワッシャである。
本発明では、凹部はボルト軸部を囲繞するように環状に連続的に備えられているので、凸部との摩擦抵抗が減殺され、両ワッシャは相対的により円滑に回転することになる。
第7の発明は、第1ないし第6のいずれかの発明を前提とし、凸部もしくは凹部が形成されている面と反対側の面に、前記凸部や凹部よりも高摩擦係数となる手段が施されているワッシャである。
ワッシャの、ボルト頭部や被緊締物との接触面に、例えば微細な凹凸が形成されていると、当該面が高摩擦計数化され、ワッシャの前記ボルト頭部や被緊締部と接触する部分は摩擦抵抗が大となってそれらの部分は相互に摺動せず、必ずワッシャの凸部の先端部はその接触部と相対的に摺動することになり、相互により円滑に回転することになる。
第8の発明は、ボルト頭部の、少なくとも被緊締物との摺動面に凸部が形成されているボルトである。
本発明では、ボルト頭部の、少なくとも被緊締物との摺動面に凸部が形成されているので、ボルト頭部と被緊締物の摺動面との摩擦抵抗が減殺され、ボルトは円滑に回転し、小さな締め付けトルクで高い軸力を得ることができる。
第9の発明は、前記第8の発明を前提とし、凸部は、ボルト軸部を囲繞するように環状に連続的もしくは断続的に備えられているボルトである。
本発明では、凸部の断面形状にもよるが、当該凸部が断続的に形成されていると、当該凸部とそれに接触する被緊締物との摩擦抵抗が減殺され、相対的により円滑に回転することになる。
第10の発明は、少なくとも被緊締物との摺動面に、凸部が形成されているナットである。
本発明では、ナットの、少なくとも被緊締物との摺動面に凸部が形成されているので、ナットと被緊締物の摺動面との摩擦抵抗が減殺され、ナットは円滑に回転し、小さな締め付けトルクで高い軸力を得ることができる。
第11の発明は、前記第10の発明を前提とし、凸部は、ボルト軸部を囲繞するように環状に断続的もしくは断続的に備えられているナットである。
本発明では、凸部の断面形状にもよるが、当該凸部が断続的に形成されていると、当該凸部とそれに接触する被緊締物との摩擦抵抗が減殺され、相対的により円滑に回転することになる。
図面はいずれも各種の実施の形態を示すもので、図1は第1の実施例の断面図、図2は第2の実施例の断面図、図3は第3の実施例の断面図、図4は第4実施例の断面図、図5は第1ワッシャの斜視図、図6は第2ワッシャの斜視図、図7は第3ワッシャの斜視図、図8は第2ワッシャと第3ワッシャの断面図、図9はボルトの頭部の断面図そして図10はナットの断面図である。
図1において、1および2は被緊締物としての金型や建設機材等の構成物であり、上部構成物1にはキャップボルトのボルト軸部3が挿通される貫通孔4と、ボルト頭部11が挿入される座ぐり部5が削設され、下部構造物2には前記ボルト軸部3と螺合する雌螺子部6が螺設されている。
また、前記上部構造物1の座ぐり部5の底部には高硬度鋼やベアリング鋼等で形成されている第1ワッシャ7が装着されており、当該第1のワッシャ7の上面には、図5に示すように、凸部8・・・がボルト軸部3を囲繞するように環状に断続的に配置されている。
なお、前記第1ワッシャ7に代えて、図6に示すような第2ワッシャ9が装着されていてもよい。
前記第2ワッシャ9には、図6や図8に示すように、凸部10がボルト軸部3を囲繞するように環状に連続的に膨出している。
これらの第1ワッシャ7、第2ワッシャ9は、M16サイズのボルトの場合、外径が24.5mm、内径が16.5mm、平行平面部の厚さが2.5mmであり、凸部8、10の断面の曲率半径r1は2.4mm、高さは0.5mmである(図8参照)。
即ち、第1ワッシャ7は、挿通されるボルト3を回転緊締する際に、ボルト頭部11の下面と摺動する面(上面)に凸部8が形成されていることになる。
かように第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)のボルト頭部11と摺動する面に凸部8(もしくは凸部10)が形成されていると、第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)の凸部8(もしくは凸部10)の先端とボルト頭部11が接触し、ワッシャとボルト頭部が全面わたって接触するよりも摩擦抵抗が減殺され、小さな締め付けトルクで大きな軸力(ボルトの軸方向の締め付け力)を得ることができる。
具体例として、M16のキャップボルトを使用した際の締め付けトルク(ニュートンメータ)と軸力(キロニュートン)との関係は下記の通りである。
下記のデータからわかるように、所定のトルクで締め付けた際の軸力は、前記第1ワッシャ7を利用した場合は、キャップボルトのみで締め付けた場合の軸力の1.5倍程度になっていることがわかる。
即ち、同一の軸力を得ようとする場合には、その締め付けトルクは、前記第1ワッシャ7を利用すれば、キャップボルトのみで締め付ける際の60%〜70%程度で済むことになる。
トルク キャップボルトのみ 第1ワッシャ使用時
70N・m 10〜12K・N 15〜17K・N
100N・m 15〜18K・N 22〜26K・N
150N・m 25〜30K・N 40〜45K・N
200N・m 35〜40K・N 50〜55K・N
以下の実施例においても、前記軸力と回転トルクの関係は概ね同様の数値である。
図2に示す第2の実施例では、前記第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)が、その凸部8(もしくは凸部10)が上部構成物1の座ぐり部5の底部に接触するように装着されている。
即ち、前記第1の実施例と異なる点は、第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)の上下面が逆に装着されているところである。
この場合も、第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)の座ぐり部5と摺動する面に凸部8(もしくは凸部10)が形成されているので、第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)の凸部8(もしくは凸部10)の先端と座ぐり部5が接触し、ワッシャと座ぐり部が全面わたって接触するよりも摩擦抵抗が減殺され、小さな締め付けトルクで大きな軸力(ボルトの軸方向の締め付け力)を得ることができる。
なお、図示はしていないが、第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)の表裏面に共に凸部8(もしくは凸部10)が形成されていてよい。
第3の実施例では、座ぐり部5の底部に、凸部8(もしくは凸部10)が形成されていない一般的な平ワッシャ12が装着されている。
ボルト3を多数回にわたり回転緊締する際には平ワッシャ12が装着されていると、ボルト頭部11の摺動面や、座ぐり部5の第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)の表裏面に共に凸部8(もしくは凸部10)が傷つくことがなく、他数回の緊締や解除に耐えることが可能となる。
第4の実施例では、図4、図7、図8に示すように、前記平ワッシャ12に代えて、前記第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)の凸部8(もしくは凸部10)に接触する面(摺動面)に、環状の凹部13が形成された第3ワッシャ14が装着されている。
即ち、挿通されるボルト3を回転緊締すると、第3ワッシャ14の凹部13と第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)の凸部8(もしくは凸部10)が図8に矢印で示す方向に重畳し相互に摺動することになる。
かように構成されていると、第3ワッシャ14と第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)間の摩擦抵抗が少なくなると共に、相互に接触する部分がより滑らかに摺動し、多数回にわたって緊締、解除を繰り返しても接触部分が擦過により傷つくことがない。
なお、第3ワッシャ14の外径と内径は、M16サイズのボルトの場合、前記第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)と同一で、厚さは2.7mm、凹部13の断面の曲率半径r2は2.6mm、深さは0.4mmである(図8参照)。
なお、第3ワッシャ14の両面に凹部13が形成されていてもよく、またワッシャの一方の面に凸部8、10が形成され、他方の面に凹部13が形成されていてもよい。
また、図8に示すように、前記第1ワッシャ7(もしくは第2ワッシャ9)の凸部8(もしくは凸部10)や第3ワッシャ14の凹部13が形成されている面と反対側の面に、前記凸部8、10や凹部13よりも高摩擦係数となる微細な凹凸15が形成されると、当該面が高摩擦計数化され、ワッシャ7,9,14の、前記ボルト頭部11や構造物1の座ぐり部5と接触する部分は摩擦抵抗が大となるので、それらの部分は相互に摺動せず、必ずワッシャ7、9の凸部8、10の先端部はその接触部と相対的に摺動することになり、相互により円滑に回転することになる。
なお、ボルトとしてはキャップボルト以外にも六角ボルトや他のボルトを使用することができる。
次に図9に従い、他のキャップボルトの実施例につき説明するが、この図において、構造物1やその座ぐり部5の構造は上記実施例と同様である。
本実施例では当該キャップボルトのボルト頭部11の、構造物1との摺動面に凸部17が形成されている。18は6角レンチの挿入穴である。
前記凸部17は前述のワッシャ7、9、の凸部8,10と同様に、環状に連続的に形成されていてもよく断続的に形成されていてもよい。
本実施例では、ボルト頭部16の、構造物1との摺動面に凸部17が形成されているので、ボルト頭部16と構造物1の摺動面との摩擦抵抗が減殺され、ボルトは円滑に回転し小さな締め付けトルクで高い軸力を得ることができる。
従って、この場合には必ずしも前記ワッシャ7、9、14は必ずしも必要ではない。
なお、この実施例においても、ボルトとしてはキャップボルト以外の六角ボルトや他のボルトを利用することができる。
次に図10に従い、ナットの実施例につき説明する。
本実施例においてはナット19の、被緊締物との摺動面に凸部20が形成されている。
前記凸部20は前述のワッシャ7、9、の凸部8,10と同様に、環状に連続的に形成されていてもよく、断続的に形成されていてもよい。
本実施例では、ナット20の、被緊締物との摺動面に凸部20が形成されているので、ナット19と被緊締物の摺動面との摩擦抵抗が減殺され、ナット19は円滑に回転し小さな締め付けトルクで高い軸力を得ることができる。
また、凸部20はナット19の両面に形成されていてもよい。
発明の効果
第1の発明では、挿通されるボルトを回転緊締する際に、少なくともボルト頭部と摺動する面に凸部が形成されているワッシャが使用されるので、ワッシャの凸部の先端とボルト頭部が接触し、ワッシャとボルト頭部が全面わたって接触するよりも摩擦抵抗が減殺され、小さな締め付けトルクで大きな軸力(ボルトの軸方向の締め付け力)を得ることができる。
また、本発明および以下の発明においても共通であるが、本発明はワッシャであり、冷間鍛造で製造することが可能で、コストも先行技術であるボールベアリングの数分の一以下となり、また小型化が可能となって、ボルト頭部が挿入される被緊締物の座ぐり部に完全に挿入することができ、座ぐり部を再度削設する必要はなくなる。
第2の発明では、挿通されるボルトを回転緊締する際に、少なくとも被緊締物と摺動する面に凸部が形成されているワッシャが使用されるので、ボルト頭部と共にワッシャが回転する際に、ワッシャの凸部の先端が被緊締部と接触し、ワッシャと被緊締部が全面わたって接触するよりも摩擦抵抗が減殺され、小さな締め付けトルクで大きな軸力を得ることができる。
第3の発明では、一方のワッシャの少なくとも重畳面に凸部が形成され、挿通されるボルトを回転緊締する際に、前記凸部が他方のワッシャに摺動するので、一方のワッシャの凸部の先端が他方のワッシャと接触し、ワッシャ同士が全面わたって接触するよりも摩擦抵抗が減殺され、小さな締め付けトルクで大きな軸力を得ることができる。
第4の発明では、前記凹部と一方のワッシャの凸部が相互に摺動するように構成されているので、両ワッシャ間の摩擦抵抗が少なくなると共に、相互に接触する部分がより滑らかに摺動し、多数回にわたって緊締、解除を繰り返しても接触部分が擦過により傷つくことがない。
第5の発明では、凸部の断面形状にもよるが、当該凸部が断続的に形成されていると、当該凸部とそれに接触する部分の摩擦抵抗が減殺され、相対的により円滑に回転することになる。
第6の発明では、凹部はボルト軸部を囲繞するように環状に連続的に備えられているので、凸部との摩擦抵抗が減殺されて、両ワッシャは相対的により円滑に回転することになる。
第7の発明では、ワッシャの、ボルト頭部や被緊締物との接触面に、例えば微細な凹凸が形成されているので、当該面が高摩擦計数化され、ワッシャの前記ボルト頭部や被緊締部と接触する部分は摩擦抵抗が大となってそれらの部分は相互に摺動せず、必ずワッシャの凸部の先端部はその接触部と相対的に摺動することになり、相互により円滑に回転することになる。
第8の発明では、ボルト頭部の、少なくとも被緊締物との摺動面に凸部が形成されているので、ボルト頭部と被緊締物の摺動面との摩擦抵抗が減殺されて、ボルトは円滑に回転し、小さな締め付けトルクで高い軸力を得ることができる。
第9の発明では、凸部の断面形状にもよるが、当該凸部が断続的に形成されていると、当該凸部とそれに接触する被緊締物との摩擦抵抗が減殺され、相対的により円滑に回転することになる。
第10の発明では、ナットの、少なくとも被緊締物との摺動面に凸部が形成されているので、ナットと被緊締物の摺動面との摩擦抵抗が減殺され、ナットは円滑に回転し、小さな締め付けトルクで高い軸力を得ることができる。
第11の発明では、凸部の断面形状にもよるが、当該凸部が断続的に形成されているので、当該凸部とそれに接触する被緊締物との摩擦抵抗が減殺され、相対的により円滑に回転することになる。
本発明の第1の実施例の断面図である。 本発明の第2の実施例の断面図である。 本発明の第3の実施例の断面図である。 本発明の第4の実施例の断面図である。 本発明の実施例である第1ワッシャの斜視図である。 本発明の実施例である第2ワッシャの斜視図である。 本発明の実施例である第3ワッシャの斜視図である。 本発明の実施例である第2ワッシャと第3のワッシャの断面図である。 本発明の実施例であるボルトの頭部の断面図である。 本発明の実施例であるボナットの断面図である。
符号の説明
1 上部構成物
2 下部構造物
3 ボルト軸部
4 貫通孔
5 座ぐり部
6 雌螺子部
7 第1ワッシャ
8 凸部
9 第2ワッシャ
10 凸部
11 ボルト頭部
12 平ワッシャ
13 凹部
14 第3ワッシャ
15 微細な凹凸
16 ボルト頭部
17 凸部
18 挿入穴である。
19 ナット
20 凸部

Claims (11)

  1. 挿通されるボルトを回転緊締する際に、少なくともボルト頭部と摺動する面に凸部が形成されているワッシャ。
  2. 挿通されるボルトを回転緊締する際に、少なくとも被緊締物と摺動する面に凸部が形成されているワッシャ。
  3. 相互に重畳される少なくとも2個1対のワッシャであって、一方のワッシャの少なくとも重畳面に凸部が形成され、挿通されるボルトを回転緊締する際に、前記凸部が他方のワッシャに摺動するように構成されているワッシャ。
  4. 他方のワッシャの少なくとも重畳面に凹部が形成されており、挿通されるボルトを回転緊締する際に、前記凹部と一方のワッシャの凸部が相互に摺動するように構成されている請求項3記載のワッシャ。
  5. 凸部は、ボルト軸部を囲繞するように環状に連続的もしくは断続的に配置されている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のワッシャ。
  6. 凹部は、ボルト軸部を囲繞するように環状に連続的に備えられている請求項4記載のワッシャ。
  7. 凸部もしくは凹部が形成されている面と反対側の面に、前記凸部や凹部よりも高摩擦係数となる手段が施されている請求項1ないし請求項6に記載のワッシャ。
  8. ボルト頭部の、少なくとも被緊締物との摺動面に凸部が形成されているボルト。
  9. 凸部は、ボルト軸部を囲繞するように環状に連続的もしくは断続的に備えられている請求項8記載のボルト。
  10. 少なくとも被緊締物との摺動面に凸部が形成されているナット。
  11. 凸部は、ボルト軸部を囲繞するように環状に断続的もしくは断続的に備えられている請求項10記載のナット。
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