JP2006329308A - ダブルナット - Google Patents

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Abstract

【課題】緩み止め効果を十分に発揮することのできるダブルナットを提供する。
【解決手段】ダブルナットは、共通のねじ軸に結合される第1のナットおよび第2のナット5を備える。第2のナット5の環状凹部16は、第2のねじ孔17と同心の球面24を有する第1の部分22と、第1の部分22を周方向に延長した仮想平面26よりも掘り込んで形成される第2の部分23とを有している。第1のナットの環状凸部が、第2のナット5の環状凹部16の第1の部分22から押圧反力を受けて環状凹部16の第2の部分23側へ偏倚されるようになっている。これにより、第1のナットおよび第2のナット5は、ねじ軸に対して径方向に片寄せされ、ねじ軸に強固に結合される。
【選択図】 図2

Description

この発明は、緩み止め効果を有するダブルナットに関する。
一対のナットを組み合わせた緩み止めダブルナットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の緩み止めナットは、上ナットと下ナットとからなる。上ナットには、ねじ孔の周りに環状凸部が形成されており、この環状凸部は、軸方向に進むにしたがって縮径するテーパ状の外周面を有している。下ナットには、上記凸部が嵌合する環状凹部がねじ孔の周りに形成されている。上ナットの凸部の外周面または下ナットの凹部の内周面の何れか一方はねじ孔に対して微少量偏心され、他方はねじ孔と同心とされている。上記の構成により、上ナットと下ナットとを共通のねじ軸に螺合することで、上ナットの凸部と下ナットの凹部とを偏心嵌合してナットの径方向に互いに押圧させて摩擦係合力を発生させている。
特開2002−195236号公報。
上述のように、上ナットの凸部と下ナットの凹部は互いに偏心し、且つテーパ状に形成されている。このため、上ナットと下ナットとを共通のねじ軸に螺合させて、上ナットの凸部を下ナットの凹部に嵌合させた場合、凸部および凹部は、それぞれの周面のうち偏心方向に互いに押圧された一部分のみが互いに接触することとなる。このため、上ナットの凸部および下ナットの凹部は、わずかな接触面積で互いに摩擦係合しなければならず、緩み止め効果を十分に発揮できない虞がある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、緩み止め効果を十分に発揮することのできるダブルナットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、共通のねじ軸に結合される第1および第2のナットを備え、第1および第2のナットは、上記ねじ軸が螺合される第1および第2のねじ孔をそれぞれ含むと共に、対応する第1および第2のねじ孔を取り囲んで互いに対向する環状凸部および環状凹部をそれぞれ含み、環状凸部は第1のねじ孔と同心の球面を含み、環状凹部は周方向に分割された第1および第2の部分を含み、環状凹部の第1の部分は、第2のねじ孔と同心の球面を含むと共に、第2の部分は第1の部分を延長した仮想平面よりも掘り込んで形成され、共通のねじ軸に螺合された第1のナットの環状凸部が第2のナットの環状凹部の第1の部分から押圧反力を受けて環状凹部の第2の部分側へ偏倚されるようにしてあることを特徴とするダブルナットを提供する。
本発明によれば、環状凸部と環状凹部の第1の部分との間に生じた押圧反力で両者を第1および第2のナットの径方向に互いに片寄せし、各ナットをねじ軸に対して強固に圧接できるので、高い緩み止め効果を発揮することができる。さらに、環状凸部および環状凹部の第1の部分を球面に形成しているので、両者の接触面積を十分に確保することができる。したがって、環状凸部および環状凹部は高い片寄せ力にも耐えることができ、可及的に片寄せ力を大きくすることで、両ナットとねじ軸との結合力を極めて強くして極めて高い緩み止め効果を発揮することができる。
本発明において、上記第2の部分は第1の部分に含まれる球面の中心半径よりも長い中心半径を持つ球面を含み、第2の部分に含まれる球面の中心は第1の部分に含まれる球面の中心と一致する場合がある。この場合、環状凹部の第1の部分の中心半径に対して第2の部分の中心半径を大きくすることで、当該第2の部分を容易に形成することができる。
本発明において、上記第2の部分は第1の部分に含まれる球面の中心半径と等しい中心半径を持つ球面を含み、第2の部分に含まれる球面の中心は第1の部分に含まれる球面の中心から所定距離オフセットされている場合がある。この場合、第1の部分の中心に対して第2の部分の中心をオフセットさせることで、当該第2の部分を容易に形成することができる。
本発明において、上記偏倚された第1のナットの環状凸部は環状凹部の第2の部分によって受けられる場合がある。この場合、環状凸部は、環状凹部の第1の部分に加えて第2の部分にも係合することができる。これにより、環状凸部と環状凹部との係合力をより大きくして緩み止め効果をより一層大きくすることができる。
本発明において、上記環状凸部および環状凹部の少なくとも一方に設けられ、第1および第2のナットの相対回転に対する摩擦抵抗を増大させるための摩擦抵抗増大手段を備える場合がある。この場合、緩み止め効果をより一層大きくすることができる。
本発明において、上記環状凹部の第2の部分は、当該環状凹部の少なくとも半周以上に設けられる場合がある。この場合、環状凸部が環状凹部の第1の部分側から第2の部分側へ偏倚するときに、当該環状凸部が環状凹部の第1の部分に引っ掛かることを防止できる。したがって、環状凸部を確実に環状凹部の第2の部分側へ偏倚させることができる。
また、本発明では、共通のねじ軸に結合される第1および第2のナットならびに両ナット間に挟持される環状の被挟持部材を備え、第1および第2のナットは、上記ねじ軸が螺合される第1および第2のねじ孔をそれぞれ含むと共に、対応する第1および第2のねじ孔を取り囲んで互いに対向する環状凸部および環状凹部をそれぞれ含み、環状凸部および環状凹部は、対応する第1および第2のねじ孔とそれぞれ同心の球面または円錐状テーパ面を含み、被挟持部材は、環状凸部および環状凹部に沿うことのできるカップ形形状をなすと共に、周方向に分割された第1および第2の部分を含み、被挟持部材の第2の部分の肉厚を第1の部分の肉厚よりも薄くしてあり、共通のねじ軸に螺合された第1のナットの環状凸部が第2のナットの環状凹部により受けられた被挟持部材の第1の部分からの押圧反力を受けて被挟持部材の第2の部分側へ偏倚されるようにしてあることを特徴とするダブルナットを提供する。
本発明によれば、環状凸部と環状凹部との間に生じた押圧反力で両者を第1および第2のナットの径方向に互いに片寄せし、各ナットをねじ軸に対して強固に圧接できるので、高い緩み止め効果を発揮することができる。さらに、第1および第2のナットと別体の被挟持部材を設けているので、環状凸部および環状凹部に対する被挟持部材の相対位置を適宜に設定して、被挟持部材と対応する環状凸部および環状凹部との接触面積を十分に確保することができる。したがって、環状凸部、環状凹部および被挟持部材は高い片寄せ力にも耐えることができ、可及的に片寄せ力を大きくすることで、両ナットとねじ軸との結合力を極めて強くして極めて高い緩み止め効果を発揮することができる。
本発明において、上記被挟持部材が環状凹部に沿う状態で、被挟持部材の第1の部分の内側面は、第2のねじ孔と同心の球面または円錐状テーパ面を含むと共に、被挟持部材の第2の部分の内側面は、第1の部分の内側面を延長した仮想平面よりも掘り込んで形成され、共通のねじ軸に螺合された第1のナットの環状凸部が被挟持部材の第1の部分の内側面からの押圧反力を受けて被挟持部材の第2の部分の内側面側へ偏倚されるようにしてある場合がある。
本発明によれば、被挟持部材の第2の部分の内側面を、第1の部分の内側面を延長した仮想平面よりも掘り込んで形成することで、第2の部分の肉厚を第1の部分の肉厚よりも容易に薄くできる。
また、本発明では、共通のねじ軸に結合される第1および第2のナットならびに両ナット間に挟持される被挟持部材を備え、第1および第2のナットは、上記ねじ軸が螺合される第1および第2のねじ孔をそれぞれ含むと共に、対応する第1および第2のねじ孔を取り囲んで互いに対向する環状凸部および環状凹部をそれぞれ含み、環状凸部および環状凹部は、対応する第1および第2のねじ孔とそれぞれ同心の球面または円錐状テーパ面を含み、被挟持部材は、環状凸部および環状凹部の一部に沿うことのできる半割りカップ形形状をなし、共通のねじ軸に螺合された第1のナット環状凸部が、第2のナットの環状凹部により受けられた被挟持部材からの押圧反力を受けて被挟持部材と反対側へ偏倚されるようにしてあることを特徴とするダブルナットを提供する。
本発明によれば、環状凸部と環状凹部との間に生じた押圧反力で両者を第1および第2のナットの径方向に互いに片寄せし、各ナットをねじ軸に対して強固に圧接できるので、高い緩み止め効果を発揮することができる。さらに、第1および第2のナットと別体の被挟持部材を設けているので、環状凸部および環状凹部に対する被挟持部材の相対位置を適宜に設定して、被挟持部材と対応する環状凸部および環状凹部との接触面積を十分に確保することができる。したがって、環状凸部、環状凹部および被挟持部材は高い片寄せ力にも耐えることができ、可及的に片寄せ力を大きくすることで、両ナットとねじ軸との結合力を極めて強くして極めて高い緩み止め効果を発揮することができる。
以下には、図面を参照して、本発明の実施の形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態のダブルナット1の断面正面図であり、図2(A)は、第2のナット5の平面図であり、図2(B)は、第2のナット5の部分断面正面図である。図1、図2(A)および図2(B)を参照して、ダブルナット1は、例えば金属製の六角ボルトからなるねじ2の共通のねじ軸としてのねじ軸3に結合される第1および第2のナット4,5を備えており、第1および第2のナット4,5ならびにねじ軸3の互いの結合により、ねじ軸3に対する両ナット4,5の緩みを防止するようになっている。本実施の形態では、ねじ2とダブルナット1との結合により、板材等からなる被締結部材6,7が締結されている。
第1および第2のナット4,5はそれぞれ、例えば金属製の六角ナットからなる。第1のナット4は、スパナ等の工具を係合可能な工具係合部としての外周面8を有する環状の主体部9と、主体部9の一側面10に突設されて第2のナット5に受けられる環状凸部11と、主体部9および環状凸部11に取り囲まれる第1のねじ孔12とを備えており、これら環状凸部11および第1のねじ孔12の中心軸線は互いに一致している(中心軸線S1)。外周面8は、第1のねじ孔12を同心に取り囲む環状に形成されて少なくとも一対の二面幅(本実施の形態では、三対の二面幅)を有しており、例えば断面六角形形状をなしている。
環状凸部11は、凸湾曲状に形成されて球面13を含んでおり、上記一側面10から先端に向かうに伴い縮径されて先細り状とされている。球面13は、第1のねじ孔12の中心軸線S1と同心に形成されている。第1のねじ孔12は、主体部9および環状凸部11を軸方向に貫いており、ねじ2のねじ軸3と螺合している。第1のねじ孔12とねじ軸3との間には、微小な隙間P(遊び)が設けられており、第1のナット4はねじ軸3に対して隙間Pに対応する量だけ遊動可能となっている。
第2のナット5は、外周面14が例えばスパナ等の工具を係合可能な工具係合部とされ、また、一側面15に、環状凹部16が形成されて環状凸部11と軸方向に対向している。第2のナット5は、環状凹部16に取り囲まれる第2のねじ孔17を有している。この第2のねじ孔17は、環状凹部16の底部と第2のナット5の他側面18との間を貫いており、ねじ2のねじ軸3に螺合されている。第2のねじ孔17とねじ軸3との間には、微小な隙間P(遊び)が設けられており、第2のナット5はねじ軸3に対して隙間Pに対応する量だけ遊動可能となっている。環状凹部16および第2のねじ孔17の中心軸線は、互いに一致している(中心軸線S2)。外周面14は、第2のねじ孔17を同心に取り囲む環状に形成されて少なくとも一対の二面幅(本実施の形態では、三対の二面幅)を有しており、例えば断面六角形形状をなしている。
被締結部材6,7にはそれぞれ挿通孔19,20が形成されており、各挿通孔19,20にねじ軸3が挿通されている。被締結部材6,7は、ねじ2の頭部21と第2のナット5との間に挟持されている。
本実施の形態の特徴とするところは、第2のナット5の環状凹部16に、周方向に分割された第1および第2の部分22,23を設けることで、ねじ2のねじ軸3に螺合された第1のナット4の環状凸部11を、第2のナット5の環状凹部16の第1の部分22から押圧反力を受けて、第2の部分23側へ偏倚されるようにし、ねじ軸3と第1および第2のナット4,5との結合力を強固にして緩み止めを達成している点にある。
具体的には、第2のナット5の環状凹部16の第1の部分22は、第2のねじ孔17の中心軸線S2と同心の球面24を含んでいる。球面24は、第1のナット4の環状凸部11の球面13の形状に対応して凹湾曲状に形成されている。環状凹部16の第1の部分22は、第1のナット4の環状凸部11を受けている。
環状凹部16の第2の部分23は、当該環状凹部16の少なくとも半周以上(本実施の形態では、半周)に設けられている。すなわち、環状凹部16は、第2のねじ孔17の中心軸線S2と平行に延びる分割面100を介して第1の部分22と第2の部分23とに分割されている。この第2の部分23は、中心C2が第1の部分22の球面13の中心C1と一致し、且つ第1の部分22の球面24の中心半径R1よりも長い中心半径R2(R1<R2)を持つ球面25を含んでいる。すなわち、第2の部分23は、第1の部分22を周方向に延長した仮想平面26よりも掘り込んで形成されている。
なお、隙間Pに起因して第2のナット5に対して偏倚された第1のナット4の環状凸部11を、第2の部分23が当接して受けることができるように、中心半径R2が設定される。
上記第1のナット4の環状凸部11の球面13ならびに第2のナット5の環状凹部16の第1および第2の部分22,23の対応する球面24,25の全面には、第1および第2のナット4,5の相対回転に対する摩擦抵抗を増大させるための摩擦抵抗増大手段としてのローレット27(図2(A)において、環状凹部16の第1の部分22の球面24のローレット27の一部を図示)が設けられている。
図3は、ねじ軸3への第1および第2のナット4,5の取り付けを示す一部断面正面図である。図3(A)は、第1のナット4を第2のナット5へ締め付ける途中の状態を示し、図3(B)は、第1のナット4を第2のナット5に締め付けた状態を示している。図3(A)を参照して、第1および第2のナット4,5のねじ軸3への取り付けは、以下の通り行われる。すなわち、ねじ2のねじ軸3を被締結部材6,7の挿通孔19,20に挿通して、さらにねじ軸3に第2のナット5を螺合させ、この第2のナットを所定のトルクで被締結部材6に締め付ける。
次に、ねじ軸3に第1のナット4を螺合させて、この第1のナット4を所定のトルクで第2のナット5に締め付ける。このとき、図3(B)に示すように、環状凸部11の球面13は、第2のナット5の環状凹部16の第1の部分22の球面24に受けられ、これにより両球面13,24に第2のナット5の径方向の押圧反力が生じ、両ナット4,5は、ねじ軸3に対して隙間P(図1参照)に対応する量だけ第2のナット5の径方向に互いに片寄せされる。
すなわち、図3(B)に示すように、第1のナット4は、ねじ軸3対して径方向の一方(図3(B)において白抜き矢符で示す右方向)に片寄せされ、第2のナット5は、ねじ軸3に対して径方向の他方(図3(B)において黒塗り矢符で示す左方向)に片寄せされる。このとき、第1のナット4は、隙間Pに対応する量だけ傾き、環状凸部11の例えば基端部が第2の部分23に受けられる。
このように、本実施の形態によれば、第1のナット4の環状凸部11と第2のナット5の環状凹部16の第1の部分22との間に生じた押圧反力で両者をねじ軸3に対して第1および第2のナット4,5の径方向に互いに片寄せし、各ナット4,5をねじ軸3に対して強固に圧接できるので、高い緩み止め効果を発揮することができる。さらに、環状凸部11および環状凹部16の第1の部分22を球面に形成しているので、両者の接触面積を十分に確保することができる。したがって、環状凸部11および環状凹部16は高い片寄せ力にも耐えることができ、可及的に片寄せ力を大きくすることで、両ナット4,5とねじ軸3との結合力を極めて強くして極めて高い緩み止め効果を発揮することができる。
また、環状凹部16の第1の部分22の中心半径R1に対して第2の部分23の中心半径R2を大きくすることで、当該第2の部分23を容易に形成することができる。
さらに、第1のナット4の環状凸部11は、環状凹部16の第1の部分22に加えて第2の部分23にも係合することができるので、環状凸部11と環状凹部16との係合力をより大きくして緩み止め効果をより一層大きくすることができる。
また、第1のナット4の環状凸部11および第2のナット5の環状凹部16にローレット27を設けることで、緩み止め効果をより一層大きくすることができる。
さらに、第2のナット5の環状凹部16の第2の部分23を、当該環状凹部16の半周に設けることで、環状凸部11が環状凹部16の第2の部分23側へ偏倚するときに、当該環状凸部11が環状凹部16の第1の部分22に引っ掛かることを防止できる。したがって、環状凸部11を確実に環状凹部16の第2の部分23側へ偏倚させることができる。
なお、図4(A)および図4(B)に示すように、第2のナット5の環状凹部16の第2の部分23の球面25を下記のように形成しても良い。すなわち、当該球面25を、その中心C2が第1の部分22の球面24の中心C1から所定距離Dだけオフセットされ、且つ第1の部分22の球面24の中心半径R1と等しい中心半径(R1)を持つように形成しても良い。
この場合において、球面24の中心C1に対する球面25の中心C2のオフセット方向は、下記の通り設定される。すなわち、図4(A)では、上記オフセット方向は、分割面100に直交する方向E1(図4(A)において、右方向)とされる。また、図4(B)では、上記オフセット方向は、第2のねじ孔17の中心軸線S2に沿い且つ第2のナット5の一側面15から第2のねじ孔17へ向かう方向E2(図4(B)において、下方向)とされる。さらにまた、上記各方向E1,E2を組み合わせた方向を、オフセット方向としても良い。上記の場合、第1の部分22の球面24の中心C1に対して第2の部分23の球面25の中心C2をオフセットさせることで、当該第2の部分23を容易に形成することができる。
また、上記各実施の形態において、環状凹部16の第2の部分23を多角形形状に形成しても良い。さらに、環状凸部11ならびに環状凹部16第1および第2の部分22,23のローレット27を、対応する球面13,24,25の一部にのみ形成しても良いし、対応する球面13,24,25のローレット27の何れか1つ以上を廃止しても良い。
さらに、ローレット27に代えて、図5に示すように、螺旋状のローレット27Aを設けることにより、環状凸部11と環状凹部16との摩擦係合力をより強くしてもよい(図5において、環状凸部11の球面13に設けられたローレット27Aを図示)。ローレット27Aは、対応する第1のナット4の第1のねじ孔12、および第2のナット5の第2のねじ孔17のねじれ方向とそれぞれ同じ方向にねじれている。例えば、第1および第2のねじ孔12,17は、それぞれ右ねじれとされており、第1のナット4のローレット27Aおよび第2のナット5のローレット27Aは、それぞれ右ねじれとされている。第1および第2のナット4,5のそれぞれのローレット27Aのねじれ方向が対応する第1および第2のねじ孔12,17のねじれ方向と同じにされていることにより、第1および第2のナット4,5が互いに緩む方向に関して、環状凸部11と環状凹部16との間の摩擦力をより大きくすることができ、優れた緩み止め効果を発揮することができる。
なお、ローレット27Aは、対応する第1のナット4の第1のねじ孔12および第2のナット5のねじ孔17のねじれ方向と反対の方向にねじれていてもよい。
図6は、本発明のさらに他の実施の形態のダブルナットの断面正面図であり、図7(A)は、被挟持部材28の斜視図であり、図7(B)は、第2のナット5および被挟持部材28の部分断面正面図である。なお、以下では、図1〜図3に示す実施の形態と異なる構成について主に説明し、図1〜図3に示す実施の形態と同様の構成には図に同一の符号を付してその説明を省略する。
図6および図7を参照して、本実施の形態では、第2のナット5の環状凹部16の全面に、第2のねじ孔17の中心軸線S2と同心の球面24が形成されている。また、第1および第2のナット4,5間には、環状の被挟持部材28が挟持されている。被挟持部材28は、第1のナット4および第2のナット5よりも硬度の低い材料によって、第1のナット4の環状凸部11および第2のナット5の環状凹部16に沿うことのできるカップ形形状に形成されている。被挟持部材28の中心部には、挿通孔29が形成されてねじ軸3が挿通されている。また、被挟持部材28には、切欠30が形成されており、被挟持部材28が環状凸部11や環状凹部16に接触すること等によって、周方向に拡開および縮径できるようになっている。
本実施の形態の特徴とするところは、被挟持部材28に、周方向に分割された第1および第2の部分31,32を設けることで、ねじ2のねじ軸3に螺合された第1のナット4の環状凸部11を、第2のナット5の環状凹部16により受けられた被挟持部材28の第1の部分31の内側面40からの押圧反力を受けて第2の部分32の内側面41側へ偏倚されるようにし、ねじ軸3と第1および第2のナット4,5との結合力を強固にして緩み止めを達成している点にある。
具体的には、環状凹部16に沿う状態における被挟持部材28の第1の部分31の内側面40は、第2のねじ孔17の中心軸線S2と同心の球面33を含んでいる。球面33は、第1のナット4の環状凸部11の球面13の形状に対応して凹湾曲状に形成されている。被挟持部材28の第1の部分31は第1のナット4の環状凸部11を受けている。
被挟持部材28の第2の部分32は、当該被挟持部材28の少なくとも半周以上(本実施の形態では、半周)に設けられている。すなわち、環状凹部16に保持された状態において、被挟持部材28は、第2のねじ孔17の中心軸線S2と平行に延びる分割面101を介して、第1の部分31と第2の部分32とに分割されている。この第2の部分32の内側面41は、中心C2が第1の部分31の球面33の中心と一致し、且つ第1の部分31の球面33の中心半径R1よりも長い中心半径R2(R1<R2)を持つ球面34を含んでいる。すなわち、第2の部分32の内側面41は、第1の部分31の内側面40を周方向に延長した仮想平面35よりも掘り込んで形成されている。これにより、被挟持部材28の第2の部分32の肉厚を第1の部分31の肉厚よりも薄くしている。
なお、隙間Pに起因して第2のナット5に対して偏倚された第1のナット4の環状凸部11を、被挟持部材28の第2の部分32が当接して受けることができるように、中心半径R2が設定される。被挟持部材28の外側面36は、第2のナット5の環状凹部16の形状に対応する球面状に形成されて、当該環状凹部16に受けられている。
上記第1のナット4の環状凸部11および第2のナット5の環状凹部16の対応する球面13,24、ならびに被挟持部材28の外側面36および、第1および第2の部分31,32の対応する内側面40,41の全面には、第1および第2のナット4,5の相対回転に対する摩擦抵抗を増大させるための摩擦抵抗増大手段としてのローレット27が設けられている(図7(A)において、被挟持部材28の第2の部分31の内側面41および外側面36のローレット27の一部を図示)。
上記の構成により、共通のねじ軸3に第1および第2のナット4,5が螺合されて、両ナット4,5が被挟持部材28を介して互いに結合されると、第1のナット4の環状凸部11は、被挟持部材28の第1の部分31の内側面40からの押圧反力を受けて、被挟持部材28の第2の部分32側(図6において、白抜き矢符で示す右方向)へ偏倚される。
すなわち、第1および第2のナット4,5には、第2のナット5の径方向の押圧反力が生じ、両ナット4,5は、ねじ軸3に対して隙間Pに対応する量だけ互いに片寄せされる。これにより、第1のナット4は、ねじ軸3対して径方向の一方(図6において、白抜き矢符で示す右方向)に片寄せされ、第2のナット5は、ねじ軸3に対して径方向の他方(図6において黒塗り矢符で示す左方向)に片寄せされる。このとき、第1のナット4の環状凸部11は、隙間Pに対応する量だけ傾き、環状凸部11の例えば基端部が被挟持部材28の第2の部分32に受けられる。
このように、本実施の形態によれば、第1のナット4の環状凸部11と第2のナット5の環状凹部16との間に生じた押圧反力で両者を第1および第2のナット4,5の径方向に互いに片寄せし、各ナット4,5をねじ軸3に対して強固に圧接できるので、高い緩み止め効果を発揮することができる。さらに、第1のナット4および第2のナット5と別体の被挟持部材28を設けているので、第1のナット4の環状凸部11および第2のナット5の環状凹部16に対する被挟持部材28の相対位置を適宜に設定したり、被挟持部材28の周方向の拡開や縮径によって、被挟持部材28と対応する環状凸部11および環状凹部16との接触面積を十分に確保することができる。したがって、環状凸部11、環状凹部16および被挟持部材28は高い片寄せ力にも耐えることができ、可及的に片寄せ力を大きくすることで、両ナット4,5とねじ軸3との結合力を極めて強くして極めて高い緩み止め効果を発揮することができる。
さらに、第2のナット5の環状凹部16を加工の容易な単一の球面に形成し、被挟持部材28に第1および第2の部分31,32を形成するので、製造コストを極めて安価にできる。
また、被挟持部材28の第2の部分32の内側面41を、第1の部分31の内側面40を延長した仮想平面35よりも掘り込んで形成することで、第2の部分32を第1の部分31の肉厚よりも容易に薄くできる。
さらに、第1のナット4の環状凸部11は、被挟持部材28の第1の部分31に加えて第2の部分32にも係合することができる。これにより、被挟持部材28を介した環状凸部11と環状凹部16との係合力をより大きくして、緩み止め効果をより一層大きくすることができる。
また、第1のナット4の環状凸部11および第2のナット5の環状凹部16ならびに被挟持部材28の外側面36および内側面40,41にローレット27を設けることで、緩み止め効果をより一層大きくすることができる。
さらに、被挟持部材28の第2の部分32を、当該被挟持部材28の半周に設けることで、環状凸部11が被挟持部材28の第2の部分32側へ偏倚するときに、当該環状凸部11が被挟持部材28の第1の部分31に引っ掛かることを防止できる。したがって、環状凸部11を確実に被挟持部材28の第2の部分32側へ偏倚させることができる。
なお、図8(A)および図8(B)に示すように、被挟持部材28の第2の部分32の球面34を下記のように形成しても良い。すなわち、当該球面34を、その中心C2が第1の部分31の球面33の中心C1から所定距離Dだけオフセットされ、且つ第1の部分31の球面33の中心半径R1と等しい中心半径(R1)を持つように形成しても良い。
この場合において、球面33の中心C1に対する球面34の中心C2のオフセット方向は、下記の通り設定される。すなわち、図8(A)では、上記オフセット方向は、分割面101に直交する方向E3(図8(A)において、右方向)とされる。また、図8(B)では、上記オフセット方向は、第2のねじ孔17の中心軸線S2に沿い且つ第2のナット5の一側面15から第2のねじ孔17へ向かう方向E4(図8(B)において、下方向)とされる。さらにまた、上記各方向E3,E4を組み合わせた方向を、オフセット方向としても良い。この場合、第1の部分31の中心C1に対して第2の部分32の中心C2をオフセットさせることで、当該第2の部分32を容易に形成することができる。
また、図6〜図8に示す各実施の形態において、被挟持部材28の第2の部分32を多角形形状に形成しても良い。さらに、環状凸部11および環状凹部16、ならびに被挟持部材28の外側面36および内側面40,41を、円錐状テーパ面に形成しても良い。また、環状凸部11および環状凹部16の対応する球面13,24、ならびに被挟持部材28の外側面36および内側面40,41のローレット27を、対応する球面13,24、外側面36および内側面40,41の一部のみに形成しても良いし、対応する球面13,24、外側面36および内側面40,41のローレット27の何れか1つ以上を廃止しても良い。
さらに、ローレット27に代えて、ローレット27Aを設けてもよい。被挟持部材28の対応する外側面36および内側面40,41に設けられるローレット27Aは、それぞれ、中心軸線S2に対するねじれ方向が右であっても左であってもよい。
図9(A)は、本発明のさらに他の実施の形態の第2のナット5および被挟持部材37の部分断面正面図であり、図9(B)は、被挟持部材37の斜視図である。なお、以下では、図6〜図7に示す実施の形態と異なる構成について主に説明し、図6〜図7に示す実施の形態と同様の構成には図に同一の符号を付してその説明を省略する。
図9(A)および図9(B)を参照して、本実施の形態では、第1のナット4の環状凸部11(図6参照)および第2のナット5の環状凹部16の一部に沿うことのできる半割りカップ形形状の被挟持部材37を設けている。被挟持部材37は、前述の被挟持部材28と同様の材料により形成され、肉厚が一定にされている。また、被挟持部材37は、環状凹部16の半周以下(本実施の形態では、1/4周)に設けられている。被挟持部材37は、その内側面38および外側面36が、対応する環状凸部11の球面13(図6参照)および環状凹部16の球面24の形状に対応して例えば球状をなしており、環状凹部16に受けられている。これにより、環状凹部16の球面24は、被挟持部材37の内側面38を周方向に延長した仮想平面102よりも掘り込まれるように配置される。
上記の構成により、共通のねじ軸3に第1および第2のナット4,5が螺合されて、両ナット4,5が被挟持部材37を介して互いに結合されると、第1のナット4の環状凸部11は、被挟持部材37からの押圧反力を受けて被挟持部材37と反対側(図9(A)において、白抜き矢符で示す右方向)、すなわち被挟持部材37の設けられていない側へ偏倚されるようになっている。
この場合、環状凹部16内における被挟持部材37の配置の自由度を極めて高くできるので、被挟持部材37を適宜に配置して、被挟持部材37と対応する環状凸部11および環状凹部16との接触面積をより多くすることができる。
本実施の形態において、ローレット27に代えて、ローレット27Aを設けてもよい。この場合、被挟持部材37の対応する内側面38および外側面36に設けられるローレット27Aは、それぞれ、第2のナット5の中心軸線に対するねじれ方向が右であっても左であってもよい。
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、第1のナット4および第2のナット5を樹脂材により形成しても良い。
本発明の一実施の形態のダブルナットの断面正面図である。 (A)は、第2のナットの平面図であり、(B)は、第2のナットの部分断面正面図である。 ねじ軸への第1および第2のナットの取り付けを示す一部断面正面図である。(A)は、第1のナットを第2のナットへ締め付ける途中の状態を示し、図3(B)は、第1のナットを第2のナットに締め付けた状態を示している。 (A)は、本発明の他の実施の形態の第2のナットの部分断面正面図であり、(B)は、本発明のさらに他の実施の形態の第2のナットの部分断面正面図である。 は、本発明のさらに他の実施の形態の要部の平面図である。 本発明のさらに他の実施の形態のダブルナットの断面正面図である。 (A)は、被挟持部材の斜視図であり、(B)は、第2のナットおよび被挟持部材の部分断面正面図である。 (A)は、本発明のさらに他の実施の形態の第2のナットおよび被挟持部材の部分断面正面図であり、(B)は、本発明のさらに他の実施の形態の第2のナットおよび被挟持部材の部分断面正面図である。 (A)は、本発明のさらに他の実施の形態の第2のナットおよび被挟持部材の部分断面正面図であり、(B)は、被挟持部材の斜視図である。
符号の説明
1 ダブルナット
3 ねじ軸
4 第1のナット
5 第2のナット
11 環状凸部
12 第1のねじ孔
13 環状凸部の球面
16 環状凹部
17 第2のねじ孔
22 第1の部分
23 第2の部分
24 第1の部分の球面
25 第2の部分の球面
26 仮想平面
27 ローレット(摩擦抵抗増大手段)
28 被挟持部材
31 第1の部分
32 第2の部分
33 第1の部分の球面
35 仮想平面
37 被挟持部材
40 第1の部分の内側面
41 第2の部分の内側面
C1 中心
C2 中心
R1 中心半径
R2 中心半径

Claims (9)

  1. 共通のねじ軸に結合される第1および第2のナットを備え、
    第1および第2のナットは、上記ねじ軸が螺合される第1および第2のねじ孔をそれぞれ含むと共に、対応する第1および第2のねじ孔を取り囲んで互いに対向する環状凸部および環状凹部をそれぞれ含み、
    環状凸部は第1のねじ孔と同心の球面を含み、
    環状凹部は周方向に分割された第1および第2の部分を含み、
    環状凹部の第1の部分は、第2のねじ孔と同心の球面を含むと共に、第2の部分は第1の部分を延長した仮想平面よりも掘り込んで形成され、
    共通のねじ軸に螺合された第1のナットの環状凸部が第2のナットの環状凹部の第1の部分から押圧反力を受けて環状凹部の第2の部分側へ偏倚されるようにしてあることを特徴とするダブルナット。
  2. 請求項1において、上記第2の部分は第1の部分に含まれる球面の中心半径よりも長い中心半径を持つ球面を含み、第2の部分に含まれる球面の中心は第1の部分に含まれる球面の中心と一致することを特徴とするダブルナット。
  3. 請求項1において、上記第2の部分は第1の部分に含まれる球面の中心半径と等しい中心半径を持つ球面を含み、第2の部分に含まれる球面の中心は第1の部分に含まれる球面の中心から所定距離オフセットされていることを特徴とするダブルナット。
  4. 請求項1,2または3において、上記偏倚された第1のナットの環状凸部は環状凹部の第2の部分によって受けられることを特徴とするダブルナット。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、上記環状凸部および環状凹部の少なくとも一方に設けられ、第1および第2のナットの相対回転に対する摩擦抵抗を増大させるための摩擦抵抗増大手段を備えることを特徴とするダブルナット。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、上記環状凹部の第2の部分は、当該環状凹部の少なくとも半周以上に設けられることを特徴とするダブルナット。
  7. 共通のねじ軸に結合される第1および第2のナットならびに両ナット間に挟持される環状の被挟持部材を備え、
    第1および第2のナットは、上記ねじ軸が螺合される第1および第2のねじ孔をそれぞれ含むと共に、対応する第1および第2のねじ孔を取り囲んで互いに対向する環状凸部および環状凹部をそれぞれ含み、
    環状凸部および環状凹部は、対応する第1および第2のねじ孔とそれぞれ同心の球面または円錐状テーパ面を含み、
    被挟持部材は、環状凸部および環状凹部に沿うことのできるカップ形形状をなすと共に、周方向に分割された第1および第2の部分を含み、
    被挟持部材の第2の部分の肉厚を第1の部分の肉厚よりも薄くしてあり、
    共通のねじ軸に螺合された第1のナットの環状凸部が第2のナットの環状凹部により受けられた被挟持部材の第1の部分からの押圧反力を受けて被挟持部材の第2の部分側へ偏倚されるようにしてあることを特徴とするダブルナット。
  8. 請求項7において、上記被挟持部材が環状凹部に沿う状態で、被挟持部材の第1の部分の内側面は、第2のねじ孔と同心の球面または円錐状テーパ面を含むと共に、被挟持部材の第2の部分の内側面は、第1の部分の内側面を延長した仮想平面よりも掘り込んで形成され、共通のねじ軸に螺合された第1のナットの環状凸部が被挟持部材の第1の部分の内側面からの押圧反力を受けて被挟持部材の第2の部分の内側面側へ偏倚されるようにしてあることを特徴とするダブルナット。
  9. 共通のねじ軸に結合される第1および第2のナットならびに両ナット間に挟持される被挟持部材を備え、
    第1および第2のナットは、上記ねじ軸が螺合される第1および第2のねじ孔をそれぞれ含むと共に、対応する第1および第2のねじ孔を取り囲んで互いに対向する環状凸部および環状凹部をそれぞれ含み、
    環状凸部および環状凹部は、対応する第1および第2のねじ孔とそれぞれ同心の球面または円錐状テーパ面を含み、
    被挟持部材は、環状凸部および環状凹部の一部に沿うことのできる半割りカップ形形状をなし、
    共通のねじ軸に螺合された第1のナット環状凸部が、第2のナットの環状凹部により受けられた被挟持部材からの押圧反力を受けて被挟持部材と反対側へ偏倚されるようにしてあることを特徴とするダブルナット。

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