JP2006329105A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電力が供給されることにより作動して排気浄化を促進させる装置を適切な位置に配置する技術を提供する。また、それによって、当該装置の消費電力を抑制する技術を提供する。
【解決手段】第1の排気通路2aと、2つの分岐通路10a,10bの各々に設けられ、排気を浄化する触媒11a,11bと、第2の排気通路2bと、当該第2の排気通路2bに設けられ、電力が供給されることにより作動して、排気中の粒子状物質を酸化する、あるいは粒子状物質を帯電させることで当該粒子状物質を凝集しその粒径を大きくする粒子状物質酸化/凝集手段20と、粒子状物質酸化/凝集手段20の作動を制御する作動制御手段30とを備える。また、第1の排気通路2aにフィルタを備えるようにしてもよい。
【選択図】 図1
【解決手段】第1の排気通路2aと、2つの分岐通路10a,10bの各々に設けられ、排気を浄化する触媒11a,11bと、第2の排気通路2bと、当該第2の排気通路2bに設けられ、電力が供給されることにより作動して、排気中の粒子状物質を酸化する、あるいは粒子状物質を帯電させることで当該粒子状物質を凝集しその粒径を大きくする粒子状物質酸化/凝集手段20と、粒子状物質酸化/凝集手段20の作動を制御する作動制御手段30とを備える。また、第1の排気通路2aにフィルタを備えるようにしてもよい。
【選択図】 図1
Description
本発明は、内燃機関の排気を浄化する排気浄化装置に関する。
近年、圧縮着火内燃機関(ディーゼルエンジン)にて駆動される自動車等から大気中へ排出される煤等の粒子状物質(PM:Particulate Matter)を低減する技術が望まれている。
そのため、内燃機関の排気通路にパティキュレートフィルタ(以下、「フィルタ」という場合もある。)を配置し、内燃機関から排出される粒子状物質をフィルタで捕集する技術が知られている。
また、排気流路中に放電反応部を設け、この放電反応部の反応容器の内部にフィルタ構造体を設けた排気浄化装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。これは、放電発生用電源からの電圧印加により、放電反応部に放電プラズマが生成される一方、電界による電気集塵的効果により、粒子状物質がフィルタ構造体内に捕集されるというものである。その他、特許文献2および3にも、プラズマ発生装置を備える排気浄化装置が開示されている。
特開2004−176703号公報
特開2004−263600号公報
特開2004−176679号公報
特開2003−343239号公報
特開2002−349240号公報
上述したプラズマ発生装置においては、フィルタや触媒に直接プラズマをかけて排気浄化を促進するものである。このプラズマの効果は、排気中の粒子状物質が多量である場合、排気温度が高温である場合、排気流速が高い場合に低下するので、このような条件において十分な効果を発揮させるためには、電力を高くしなければならない。
また、複数の排気浄化触媒を並列に備えることにより、排気における背圧を低減するとともに、触媒の浄化性、耐久性を向上させる排気浄化装置、あるいは複数の触媒を直列に備えることにより、排気に触媒を複数回通過させ、排気の浄化性を向上させる排気浄化装置などが提案されている。さらに、触媒の温度が過度に高温になった場合には、高温の排気に触媒をバイパスさせることにより、また、触媒の温度が過度に低温になった場合には、低温の排気に触媒をバイパスさせることにより、触媒の温度を適正に維持することができるようにした排気浄化装置が提案されている。しかしながら、これらの排気浄化装置に効果的にプラズマ発生装置を設けたものは見受けられない。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、種々のタイプの排気浄化装置において排気浄化性能を向上させるように、電力が供給されることにより作動して排気浄化を促進させる装置を適切な位置に配置することを目的とする。また、それによって、当該装置の消費電力を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置にあっては、一端が
内燃機関に接続されて該内燃機関からの排気が通過するとともに、他端が2つの分岐通路に分岐する第1の排気通路と、前記2つの分岐通路の各々に設けられ、排気を浄化する触媒と、前記触媒の下流における前記2つの分岐通路が合流するように形成された第2の排気通路と、当該第2の排気通路に設けられ、電力が供給されることにより作動して、排気中の粒子状物質を酸化する、あるいは粒子状物質を帯電させることで当該粒子状物質を凝集しその粒径を大きくする粒子状物質酸化/凝集手段と、当該粒子状物質酸化/凝集手段の作動を制御する作動制御手段と、を備えることを特徴とする。
内燃機関に接続されて該内燃機関からの排気が通過するとともに、他端が2つの分岐通路に分岐する第1の排気通路と、前記2つの分岐通路の各々に設けられ、排気を浄化する触媒と、前記触媒の下流における前記2つの分岐通路が合流するように形成された第2の排気通路と、当該第2の排気通路に設けられ、電力が供給されることにより作動して、排気中の粒子状物質を酸化する、あるいは粒子状物質を帯電させることで当該粒子状物質を凝集しその粒径を大きくする粒子状物質酸化/凝集手段と、当該粒子状物質酸化/凝集手段の作動を制御する作動制御手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、粒子状物質酸化/凝集手段としては、プラズマ発生装置を例示することができる。プラズマを発生させると、オゾンが発生し、当該オゾンで排気中の粒子状物質が酸化されることとなる。また、プラズマが発生すると、粒子状物質が帯電し、粒子状物質同士が電気的に結合して凝集する。これにより、粒子状物質の粒子径を大きくさせて下流の粒子状物質捕集手段で捕集し易くすることができる。
そして、本発明に係る排気浄化装置のように構成された排気浄化装置においては、複数の触媒が2つの分岐通路に並列に備えられているので、排気における背圧を低減することができるとともに、触媒の浄化性、耐久性を向上させることができる。
さらに、後段に粒子状物質酸化/凝集手段が備えられているので、例えば、低温始動時など、粒子状物質が触媒をすり抜けたとしても、当該粒子状物質を酸化して減少させる、あるいは凝集してその粒子径を大きくして捕集しやすくすることができる。
また、前記第1の排気通路に粒子状物質を捕集するフィルタを備えることが好適である。粒子状物質酸化/凝集手段にて排気中の粒子状物質の全てを酸化あるいは凝集するには、排気中の粒子状物質が多いほど粒子状物質酸化/凝集手段に供給する電力を大きくする必要がある。それゆえ、粒子状物質酸化/凝集手段の上流側にフィルタを設けて、粒子状物質酸化/凝集手段に至る排気中の粒子状物質を減少させれば、粒子状物質酸化/凝集手段を作動させるための消費電力を小さくすることができる。
また、粒子状物質酸化/凝集手段が、排気に曝される位置に、プラズマを発生する電極などの構成部品を有する場合には、粒子状物質が当該構成部品に付着するという弊害がある。ゆえに、このように、粒子状物質酸化/凝集手段の上流側にフィルタを設けて、粒子状物質酸化/凝集手段に至る粒子状物質を減少させれば、排気に曝される位置に備えられた構成部品に付着する粒子状物質を減少させることができるので、粒子状物質酸化/凝集手段による浄化性、耐久性を向上させることができる。
また、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置にあっては、一端が内燃機関に接続されて該内燃機関からの排気が通過する排気通路と、両端が前記排気通路に接続され当該排気通路から流入した排気を循環させ再度前記排気通路に導く循環通路と、当該循環通路に直列に設けられた複数の触媒と、前記排気通路と前記循環通路の両端との接続点に配置される切換弁であって、前記排気通路の上流側と前記循環通路の一端側を連通させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の他端側を連通させ、前記排気通路の上流側と前記循環通路の他端側を遮断させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の一端側を遮断させる第1の位置と、前記排気通路の上流側と前記循環通路の他端側を連通させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の一端側を連通させ、前記排気通路の上流側と前記循環通路の一端側を遮断させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の他端側を遮断させる第2の位置と、前記排気通路の上流側,下流側および前記循環通路の両端の全てを連通させる第3の位置と、を選択可能な切換弁と、前記切換弁の位置を制御する弁位置制御手段と、前記接続点下流の排気通路に設けられ、電力が供給されることにより作動して、排気中の粒子状物質を酸化する、あるいは粒子状物質を帯電させることで当該
粒子状物質を凝集しその粒径を大きくする粒子状物質酸化/凝集手段と、当該粒子状物質酸化/凝集手段の作動を制御する作動制御手段と、を備えることを特徴とする。
粒子状物質を凝集しその粒径を大きくする粒子状物質酸化/凝集手段と、当該粒子状物質酸化/凝集手段の作動を制御する作動制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように構成された排気浄化装置においては、弁位置制御手段が切換弁の位置を第1または第2の位置に制御することで、複数の触媒に排気を通過させるようにすることができるので、排気の浄化性を向上させることもできる。また、第3の位置とすることにより、触媒の温度が過度に高温になった場合には、高温の排気が触媒を通過しないようすることより、また、触媒の温度が過度に低温になった場合には、低温の排気が触媒を通過しないようにすることにより、触媒の温度を適正に維持することができる。
さらに、後段に粒子状物質酸化/凝集手段が備えられているので、例えば、低温始動時など、粒子状物質が触媒をすり抜けたとしても、当該粒子状物質を酸化して減少させる、あるいは凝集してその粒子径を大きくして捕集しやすくすることができる。
また、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置にあっては、一端が内燃機関に接続されて該内燃機関からの排気が通過する排気通路と、両端が前記排気通路に接続され当該排気通路から流入した排気を循環させ再度前記排気通路に導く循環通路と、当該循環通路に直列に設けられた複数の触媒と、前記排気通路と前記循環通路の両端との接続点に配置される切換弁であって、前記排気通路の上流側と前記循環通路の一端側を連通させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の他端側を連通させ、前記排気通路の上流側と前記循環通路の他端側を遮断させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の一端側を遮断させる第1の位置と、前記排気通路の上流側と前記循環通路の他端側を連通させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の一端側を連通させ、前記排気通路の上流側と前記循環通路の一端側を遮断させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の他端側を遮断させる第2の位置と、前記排気通路の上流側,下流側および前記循環通路の両端の全てを連通させる第3の位置と、を選択可能な切換弁と、前記切換弁の位置を制御する弁位置制御手段と、前記複数の触媒の間に設けられ、電力が供給されることにより作動して、排気中の粒子状物質を酸化する、あるいは粒子状物質を帯電させることで当該粒子状物質を凝集しその粒径を大きくする粒子状物質酸化/凝集手段と、当該粒子状物質酸化/凝集手段の作動を制御する作動制御手段と、を備えることを特徴とする。
このように構成された排気浄化装置においては、弁位置制御手段が切換弁の位置を第1または第2の位置に制御することで、複数の触媒に排気を通過させるようにすることができるので、排気の浄化性を向上させることもできる。また、第3の位置とすることにより、触媒の温度が過度に高温になった場合には、高温の排気が触媒を通過しないようにし、触媒の温度を適正に維持することができる。
また、複数の触媒の間、つまり、少なくとも一つの触媒を通過した後の排気が粒子状物質酸化/凝集手段に至るように粒子状物質酸化/凝集手段が備えられているので、例えば、低温始動時など、粒子状物質が触媒をすり抜けたとしても、当該粒子状物質を酸化して減少させる、あるいは凝集してその粒子径を大きくして捕集しやすくすることができる。
また、前記接続点上流の排気通路に粒子状物質を捕集するフィルタを備えることが好適である。これにより、上述したように粒子状物質酸化/凝集手段を作動させるための消費電力を小さくすることができるとともに、粒子状物質酸化/凝集手段による浄化性、耐久性を向上させることができる。
上述のように構成された排気浄化装置において、前記触媒は、吸蔵還元型NOx触媒であり、当該触媒の上流の排気に対して還元剤を添加する還元剤添加手段と、当該還元剤添加手段にて還元剤を添加させて排気の空燃比をリッチにし、前記吸蔵還元型NOx触媒に
吸蔵されたNOxまたはSOxを還元する還元手段と、をさらに備え、前記作動制御手段は、前記還元手段が前記還元剤添加手段にて還元剤を添加するのに同期して前記粒子状物質酸化/凝集手段を作動させることを特徴とする。
吸蔵されたNOxまたはSOxを還元する還元手段と、をさらに備え、前記作動制御手段は、前記還元手段が前記還元剤添加手段にて還元剤を添加するのに同期して前記粒子状物質酸化/凝集手段を作動させることを特徴とする。
ここで、粒子状物質酸化/凝集手段の作動タイミングを還元剤添加手段にて還元剤を添加するのに同期させるとは、還元剤を添加するのと同時に粒子状物質酸化/凝集手段に電力を供給して作動させる、あるいは、還元剤を添加した排気が下流の排気通路に設けられた粒子状物質酸化/凝集手段に到達するのと同時に粒子状物質酸化/凝集手段に電力を供給して作動させることを例示することができる。
還元手段が吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたNOxまたはSOxを還元する際に、排気の空燃比をリッチにするために還元剤添加手段にて還元剤を添加させる場合には、完全に燃焼あるいは反応しきれていないHCが触媒をすり抜けるおそれがある。それゆえ、作動制御手段が、還元手段が還元剤添加手段にて還元剤を添加するのに同期して粒子状物質酸化/凝集手段を作動させるようにすることで、すり抜けた粒子状物質を酸化して減少させる、あるいは凝集してその粒子径を大きくして捕集しやすくすることができる。
また、内燃機関が運転中、常に粒子状物質酸化/凝集手段を作動させるのではなく、還元手段が吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたNOxまたはSOxを還元する際に還元剤添加手段にて還元剤を添加させる時のみ作動させるようにすることで、粒子状物質酸化/凝集手段を作動させるための消費電力を抑制することができる。
そして、前記還元手段は、NOxを還元する際、前記還元剤添加手段から間欠的に還元剤を添加させるものであり、前記作動制御手段は、当該還元手段によるNOx還元の際の間欠的な還元剤の添加に同期して前記粒子状物質酸化/凝集手段を作動させることが好適である。これにより、粒子状物質酸化/凝集手段を作動させるための消費電力を抑制しつつ、排気浄化を適切に行うことができる。
また、前記作動制御手段は、前記還元手段によるSOx還元の際には、前記粒子状物質酸化/凝集手段を間欠的に作動させることが好適である。例えば、粒子状物質酸化/凝集手段がプラズマ発生装置である場合に、プラズマを発生させると、オゾンが発生し、当該オゾンで二酸化硫黄が酸化されてサルフェートが発生し易くなる。それゆえ、SOx還元の際には、粒子状物質酸化/凝集手段を間欠的に作動させることで、サルフェートの発生を抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置によれば、電力が供給されることにより作動して排気浄化を促進させる装置を適切な位置に配置しているので、排気浄化性能を向上させることができる。また、当該装置の消費電力を抑制することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を以下の実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本実施例に係る内燃機関と、その排気系及び制御系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、ディーゼル機関である。なお、図1においては、内燃機関1
の内部及びその吸気系は省略されている。
の内部及びその吸気系は省略されている。
図1において、内燃機関1には、内燃機関1からの排気が流通する排気通路2が接続され、この排気通路2は下流にて図示しないマフラーに接続されている。また、排気通路2の途中には、排気を浄化する排気浄化部10が配置されている。以下、排気通路2において、排気浄化部10の上流を第1排気通路2a、下流を第2排気通路2bという。
また、排気浄化部10内では、第1排気通路2aは、第1分岐通路10a、第2分岐通路10bに分岐されており、この第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bは下流において合流し、第2排気通路2bを形成している。
そして、第1分岐通路10aには、排気中のNOxを吸蔵還元する第1吸蔵還元型NOx触媒11aが設けられており、第2分岐通路10bには、第2吸蔵還元型NOx触媒が設けられている。以下、第1吸蔵還元型NOx触媒、第2吸蔵還元型NOx触媒をそれぞれ第1NOx触媒、第2NOx触媒という。
このように、本実施例の排気系においては、2個のNOx触媒を並列に備えることにより、排気における背圧を低減するとともに、NOx触媒の浄化性、耐久性を向上させるようにしている。
また、第1排気通路2aにおける、第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bの分岐点には、第1排気通路2aと、第1分岐通路10aあるいは第2分岐通路10bとを連通させるか、または遮断するかを切換える切換弁12が備えられている。
そして、第2排気通路2bには粒子状物質酸化/凝集装置20が備えられている。この粒子状物質酸化/凝集装置20は、放電装置であり、当該装置の排気流れ方向の上流端側に備えられた電極21と、この電極21に電荷を供給する電源22と、電源22と電極21の間に設けられたコンデンサ23などによって構成されている。また、当該装置20の下流端側が接地されている。
本実施例においては、当該放電装置としてプラズマ発生装置が用いられている。このプラズマ発生装置は、コンデンサ23を充電して衝撃電流を放電することにより、電極21の先端にプラズマを発生させるものである。
そして、このようにしてプラズマが発生すると、オゾンが発生し、当該オゾンでPMが酸化されることとなる。また、プラズマが発生すると、粒子状物質が帯電し、粒子状物質同士が電気的に結合して凝集する。これにより、粒子状物質の粒子径が大きくなり、下流のマフラー、フィルタなどで捕集し易くすることができる。
第1分岐通路10aにおける第1NOx触媒11aの上流側には、第1NOx触媒11aのNOx還元処理などの際に、還元剤としての燃料を排気に添加する第1還元剤添加弁13aが備えられている。同様に、第2分岐通路10bにおける第2NOx触媒11bの上流側には、第2還元剤添加弁13bが備えられている。
以上述べたように構成された内燃機関1及びその排気系には、該内燃機関1及び排気系を制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)30が併設されている。このECU30は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態等を制御する他、内燃機関1の排気系の制御をも行うユニットである。
ECU30には、図示しないクランクポジションセンサや、アクセルポジションセンサ
などの内燃機関1の運転状態の制御に係るセンサ類が電気配線を介して接続され、それらの出力信号がECU30に入力されるようになっている。
などの内燃機関1の運転状態の制御に係るセンサ類が電気配線を介して接続され、それらの出力信号がECU30に入力されるようになっている。
一方、ECU30には、内燃機関1内の図示しない燃料噴射弁等が電気配線を介して接続される他、本実施例における切換弁12、第1還元剤添加弁13a、第2還元剤添加弁13b、電源22が電気配線を介して接続されており、ECU30によって制御されるようになっている。
また、ECU30には、CPU、ROM、RAM等が備えられており、ROMには、内燃機関1の種々の制御を行うためのプログラムや、データを格納したマップが記憶されている。第1NOx触媒11a、第2NOx触媒11bに吸蔵されたNOxを還元放出させるためのリッチスパイク制御ルーチンの他、吸蔵されたSOxを還元放出させるためのSOx被毒解消制御ルーチンなども、ECU30のROMに記憶されているプログラムの一つである。
ここで、NOx触媒11a,11bは、当該触媒に流入する排気の空燃比がリーン空燃比であるときには、排気中のNOxを吸蔵(保持)して大気中に放出しないようにし、当該触媒に流入する排気の空燃比が理論空燃比あるいはリッチ空燃比(理論空燃比以下)となったときには、吸蔵(保持)していたNOxを放出及び還元して除去するものである。
そのため、内燃機関1の希薄燃焼運転が長期間継続されると、NOx触媒11a,11bのNOx吸蔵能力が飽和し、排気中のNOxがNOx触媒11a,11bにて浄化されずに大気中へ放出されてしまう。
そのため、内燃機関1が希薄燃焼運転されている場合は、NOx触媒11a,11bのNOx吸蔵能力が飽和する前にNOx還元処理を実行する必要がある。NOx還元処理は、ECU30が、NOx触媒11aあるいは11bのいずれかがNOx還元処理をすべきタイミングであると判定したときに、そのNOx触媒にのみ排気が通過するように切換弁12の位置を制御した上で、そのNOx触媒に流入する排気中の酸素濃度を低下させるとともに還元剤の濃度を高めるようにし、NOx触媒に吸蔵(保持)されたNOxを放出及び還元させる処理である。
あるいは、NOx触媒11aあるいは11bのうちの一方にのみ排気を導入し、他方のNOx触媒への排気の導入量を抑えるとともに、排気の導入量が抑えられた方のNOx触媒に還元剤としての燃料を供給することにより、そのNOx触媒に流入する排気中の酸素濃度を低下させるとともに還元剤の濃度を高めるようにし、NOx触媒に吸蔵(保持)されたNOxを放出及び還元させてもよい。
そして、本実施例においては、NOx還元処理として、ECU30が、NOx触媒11aあるいは11bに流入する排気の空燃比を比較的に短い周期でスパイク的(間欠的)にリッチ空燃比とする、リッチスパイク制御を実行する。
このリッチスパイク制御では、ECU30は、NOx還元処理をすべきタイミングであるNOx触媒の上流に備えられた還元剤添加弁13aあるいは13bからスパイク的(間欠的)に還元剤たる燃料を添加させることにより、そのNOx触媒に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比とするものである。そして、このようにして形成されたリッチ空燃比の排気は、その後NOx触媒11aあるいは11bに流入し、当該触媒に吸蔵(保持)されていたNOxを放出及び還元することになる。
ただし、このようなリッチスパイク制御中において、還元剤添加弁13a,13bから
燃料を添加すると、NOx触媒11a,11bをすり抜ける未燃のHCが増加するおそれがある。
燃料を添加すると、NOx触媒11a,11bをすり抜ける未燃のHCが増加するおそれがある。
そこで、本実施例においては、還元剤添加弁13a,13bからスパイク的に燃料を添加させるのに同期して、粒子状物質酸化/凝集装置20を作動させるようにする。つまり、還元剤添加弁13a,13bからスパイク的に燃料を添加するのと同時に、電極21の先端からプラズマを発生させるようにする。より好ましくは、還元剤添加弁13a,13bからスパイク的に添加した燃料が粒子状物質酸化/凝集装置20に到達するのと同時に、電極21の先端からプラズマを発生させるようにする。
その結果、リッチスパイク制御を実行することに起因して増加するNOx触媒すり抜けHCを酸化して減少させることができるとともに、これらを凝集させて粒子径を大きくさせることができる。
また、NOx触媒11a,11bは、NOxの場合と同様のメカニズムによって排気中のSOxを吸蔵(保持)するため、SOxの吸蔵量が増加すると、それに応じてNOx触媒11a,11bのNOx吸蔵能力が低減する、いわゆるSOx被毒が発生する。それゆえ、かかるSOx被毒を解消するために、NOx触媒11a,11bからSOxを放出及び還元させる、SOx被毒解消制御を実行する。
このSOx被毒解消制御は、ECU30が、NOx触媒に流入する排気の熱履歴等によりNOx触媒11aあるいは11bのいずれかのSOx被毒量が所定量以上であると判断した場合は、先ずそのNOx触媒の床温を約600℃に高めるために触媒昇温制御を実行する。そして、触媒昇温制御によりそのNOx触媒の床温が約600℃まで上昇したら、NOx触媒に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比とすべくそのNOx触媒の上流に備えられた還元剤添加弁13aあるいは13bから還元剤たる燃料を添加させる還元剤添加制御を実行する。
その結果、このようにして形成されたリッチ空燃比の排気は、その後NOx触媒に流入し、当該触媒に吸蔵されていたSOxを放出及び還元することになる。
ただし、このようなSOx被毒解消制御において、還元剤添加弁13a,13bから燃料を添加すると、NOx触媒11a,11bをすり抜ける未燃のHCが増加するおそれがある。
そこで、本実施例においては、SOx被毒解消制御実行中に、粒子状物質酸化/凝集装置20を作動させるようにする。つまり、SOx被毒解消制御実行中に、電極21の先端からプラズマを発生させるようにする。
その結果、SOx被毒解消制御を実行することに起因して増加するNOx触媒すり抜けHCを酸化して減少させることができるとともに、これらを凝集させて粒子径を大きくさせることができる。
ただし、SOx被毒解消制御実行中に、粒子状物質酸化/凝集装置20を作動させてプラズマを発生させると、オゾンが発生し、当該オゾンで二酸化硫黄が酸化されてサルフェートが発生し易くなる。これを防止するために、SOx被毒解消制御実行中においては、粒子状物質酸化/凝集装置20を間欠的に作動させるようにすることが好ましい。
なお、図1の排気系の切換弁12に代えて、つまり第1排気通路2aにおける第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bの分岐点に切換弁12を備えるのに代えて、図2の構
成のように2つの制御弁を備えるようにしてもよい。つまり、図2示すように、第1分岐通路10aにおける第1NOx触媒11aの下流部分に、第1分岐通路10aを通過する排気流量を制御する第1弁14aを備え、同様に、第2分岐通路10bにおける第2NOx触媒11bの下流部分に、第2弁14bを備えるようにしてもよい。
成のように2つの制御弁を備えるようにしてもよい。つまり、図2示すように、第1分岐通路10aにおける第1NOx触媒11aの下流部分に、第1分岐通路10aを通過する排気流量を制御する第1弁14aを備え、同様に、第2分岐通路10bにおける第2NOx触媒11bの下流部分に、第2弁14bを備えるようにしてもよい。
このような構成にすることにより、図1の構成における切換弁12の弁位置の切り換えに起因してすり抜けるHCの量を、第1弁14aおよび第2弁14bを適切に制御することにより減少させることができる。
本実施例においては、実施例1に対して、排気系の構成が以下に説明するように異なるのみであり、その他は実施例1と同じであるのでその詳細な説明は省略する。
本実施例に係る排気系においては、図3に示すように、図1に示した実施例1の構成に対して、さらに切換弁12の上流の第1排気通路2aにフィルタ構造体15を設けている。フィルタ構造体15としては、例えば、粒子状物質を捕集するフィルタのみのもの、フィルタに触媒が担持されたもの、フィルタとそれに直列に触媒を設けたものなどを例示することができる。
かかる構成にすることで、排気を多段に処理することができるので、排気中に存在する有害物質の量を全体的に低減することができる。また、内燃機関1から排出された粒子状物質は、粒子状物質酸化/凝集装置20の前段で処理され、さらに粒子状物質酸化/凝集装置20で酸化、あるいはその粒子径が大きくされるので、大気中に粒子径が小さい粒子状物質が多量に排出されることを抑制することができる。
また、粒子状物質酸化/凝集装置20より上流側(前段)で多段に排気処理(浄化)された後の排気が流れ込むため、電極21の表面に粒子状物質が付着し難くなるようにすることができる。
また、プラズマの効果は、排気中の粒子状物質が多量である場合、排気温度が高温である場合に低下するので、このような条件において十分な効果を発揮させるためには、プラズマを発生させるための電力を高くしなければならない。しかしながら、本実施例のように、粒子状物質酸化/凝集装置20に至る排気中の粒子状物質を減少させると、プラズマを発生させるための電力を低くすることができるので、消費電力を減少させることができる。
図4は、本実施例に係る内燃機関と、その排気系及び制御系の概略構成を示す図である。図4に示す内燃機関1は、ディーゼル機関であり、その内部及びその吸気系は省略されている。
図4において、内燃機関1には、内燃機関1からの排気が流通する排気通路2が接続され、この排気通路2は下流にて図示しないマフラーに接続されている。また、排気通路2の途中には、排気中の有害物質(例えば、煤、NOx)を浄化する排気浄化部10が配置されている。
排気浄化部10において、排気通路2には循環通路10cが設けられており、その両端が排気通路2に接続されている。以下、排気通路2において、排気通路2と循環通路10cとの接続点の上流を第1排気通路2a、下流を第2排気通路2bという。
そして、循環通路10cには、第1NOx触媒11aと第2NOx触媒11bが直列に設けられている。また、循環通路10cにおける第1NOx触媒11aの上流側には第1還元剤添加弁13aが、第2分岐通路10bにおける第2NOx触媒11bの上流側には第2還元剤添加弁13bが備えられている。
また、排気通路2と循環通路10cとの接続点には、第1排気通路2a、第2排気通路2b、循環通路10cの第1NOx触媒11a側の端(以下、「一端」という。)、および循環通路10cの第2NOx触媒11b側の端(以下、「他端」という。)のうち、いずれを連通させ、または遮断するかを切換える切換弁16が備えられている。
かかる構成において、切換弁16を、図4中実線で示す第1の位置とすることにより、第1排気通路2aと循環通路10cの一端側とを連通させ、さらに循環通路10cの他端側と第2排気通路2bとを連通させるとともに、第1排気通路2a及び循環通路10cの一端側と、第2排気通路2b及び循環通路10cの他端側とを遮断させることができる。
また、切換弁16を、図4中破線で示す第2の位置とすることにより、第1排気通路2aと循環通路10cの他端側とを連通させ、さらに循環通路10cの一端側と第2排気通路2bとを連通させるとともに、第1排気通路2a及び循環通路10cの他端側と、循環通路10cの一端側及び第2排気通路2bとを遮断させることができる。
このように、本実施例に係る排気系においては、切換弁16の弁の位置を制御することで、2個のNOx触媒を直列に備えるようにして排気がNOx触媒を2度通過するようにし、排気の浄化性を向上させることができる。
さらに、第1の位置と第2の位置との中間位置である第3の位置とすることにより、第1排気通路2a、循環通路10cの一端側、循環通路10cの他端側及び第2排気通路2bの全てを連通させることができる。これにより、NOx触媒の温度が過度に高温になった場合には、高温の排気が両方のNOx触媒をバイパスするようにし、また、NOx触媒の温度が過度に低温になった場合には、低温の排気が両方のNOx触媒をバイパスするようにすることにより、NOx触媒の温度を適正に維持することができる。
また、実施例1と同様に、第2排気通路2bには粒子状物質酸化/凝集装置20が備えられている。そして、実施例1と同様に、還元剤添加弁13a,13bからスパイク的に燃料を添加させるのに同期して、粒子状物質酸化/凝集装置20を作動させるようにすることで、リッチスパイク制御を実行することに起因して増加するNOx触媒すり抜けHCを酸化して減少させることができるとともに、これらを凝集させて粒子径を大きくさせることができる。
また、SOx被毒解消制御実行中に、粒子状物質酸化/凝集装置20を作動させるようにすることで、SOx被毒解消制御を実行することに起因して増加するNOx触媒すり抜けHCを酸化して減少させることができるとともに、これらを凝集させて粒子径を大きくさせることができる。さらに、SOx被毒解消制御実行中に、粒子状物質酸化/凝集装置20を間欠的に作動させることで、サルフェートの排出も抑制することができる。
なお、図4の切換弁16の位置および循環通路10cの向きに代えて、図5に示すように、切換弁16の位置および循環通路10cの向きにしても、上述したのと同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
本実施例においては、実施例3に対して、排気系の構成が以下に説明するように異なる
のみであり、その他は実施例3と同じであるのでその詳細な説明は省略する。
のみであり、その他は実施例3と同じであるのでその詳細な説明は省略する。
本実施例に係る排気系においては、図6に示すように、図4に示した実施例3の構成に対して、循環通路10cの第1NOx触媒11aに代えて粒子状物質酸化/凝集装置20を設けた点と、第1還元剤添加弁13aおよび第2排気通路2bに粒子状物質酸化/凝集装置20を設けないようにした点が異なる。なお、循環通路10cに粒子状物質酸化/凝集装置20を設ける際には、電極21に対して排気流れ方向の両側を接地させておくことが好ましい。
そして、このような簡易な構成においても、切換弁16が第2の位置にある場合には、第2NOx触媒11bの下流に粒子状物質酸化/凝集装置20が存在することになるので、第2NOx触媒11bをすり抜けたHCを酸化して減少させることができるとともに、これらを凝集させて粒子径を大きくさせることができる。
また、切換弁16が第1の位置にある場合には、粒子状物質酸化/凝集装置20から剥がれたHCを第2NOx触媒11bで酸化、除去することができる。
本実施例においては、実施例3に対して、排気系の構成が以下に説明するように異なるのみであり、その他は実施例3と同じであるのでその詳細な説明は省略する。
本実施例に係る排気系においては、図7に示すように、図4に示した実施例3の構成に対して、循環通路10cにおける第1NOx触媒11aと第2NOx触媒11bの間に粒子状物質酸化/凝集装置20を設けた点と、第2排気通路2bに粒子状物質酸化/凝集装置20を設けないようにした点が異なる。
かかる構成においても、一方のNOx触媒をすり抜けたHCを酸化して減少させることができるとともに、これらを凝集させて粒子径を大きくさせることができる。また、粒子状物質酸化/凝集装置20から剥がれたHCを他方のNOx触媒で酸化、除去することができる。
本実施例においては、実施例3に対して、排気系の構成が以下に説明するように異なるのみであり、その他は実施例3と同じであるのでその詳細な説明は省略する。
本実施例に係る排気系においては、図8に示すように、図4に示した実施例3の構成に対して、さらに切換弁16の上流の第1排気通路2aにフィルタ構造体15を設けている。フィルタ構造体15としては、例えば、フィルタのみのもの、フィルタに触媒が担持されたもの、フィルタとそれに直列に触媒を設けたものなどを例示することができる。
かかる構成にすることで、排気を多段に処理することができるので、排気中に存在する有害物質の量を全体的に低減することができる。また、内燃機関1から排出された粒子状物質は、粒子状物質酸化/凝集装置20の前段で処理され、さらに粒子状物質酸化/凝集装置20で酸化、あるいはその粒子径が大きくされるので、大気中に粒子径が小さい粒子状物質が多量に排出されることを抑制することができる。
また、粒子状物質酸化/凝集装置20より上流側(前段)で多段に排気処理(浄化)された後の排気が流れ込むため、電極21の表面に粒子状物質が付着し難くなるようにすることができる。
また、プラズマの効果は、排気中の粒子状物質が多量である場合、排気温度が高温である場合に低下するので、このような条件において十分な効果を発揮させるためには、プラズマを発生させるための電力を高くしなければならない。しかしながら、本実施例のように、粒子状物質酸化/凝集装置20に至る排気中の粒子状物質を減少させると、プラズマを発生させるための電力を低くすることができるので、消費電力を減少させることができる。
1 内燃機関
2 排気通路
2a 第1排気通路
2b 第2排気通路
10 排気浄化部
10a 第1分岐通路
10b 第2分岐通路
10c 循環通路
11 NOx触媒
12,16 切換弁
13 還元剤添加弁
14a 第1弁
14b 第2弁
15 フィルタ構造体
20 粒子状物質酸化/凝集装置
21 電極
22 電源
23 コンデンサ
30 ECU
2 排気通路
2a 第1排気通路
2b 第2排気通路
10 排気浄化部
10a 第1分岐通路
10b 第2分岐通路
10c 循環通路
11 NOx触媒
12,16 切換弁
13 還元剤添加弁
14a 第1弁
14b 第2弁
15 フィルタ構造体
20 粒子状物質酸化/凝集装置
21 電極
22 電源
23 コンデンサ
30 ECU
Claims (8)
- 一端が内燃機関に接続されて該内燃機関からの排気が通過するとともに、他端が2つの分岐通路に分岐する第1の排気通路と、
前記2つの分岐通路の各々に設けられ、排気を浄化する触媒と、
前記触媒の下流における前記2つの分岐通路が合流するように形成された第2の排気通路と、
当該第2の排気通路に設けられ、電力が供給されることにより作動して、排気中の粒子状物質を酸化する、あるいは粒子状物質を帯電させることで当該粒子状物質を凝集しその粒径を大きくする粒子状物質酸化/凝集手段と、
当該粒子状物質酸化/凝集手段の作動を制御する作動制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記第1の排気通路に粒子状物質を捕集するフィルタを備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 一端が内燃機関に接続されて該内燃機関からの排気が通過する排気通路と、
両端が前記排気通路に接続され当該排気通路から流入した排気を循環させ再度前記排気通路に導く循環通路と、
当該循環通路に直列に設けられた複数の触媒と、
前記排気通路と前記循環通路の両端との接続点に配置される切換弁であって、前記排気通路の上流側と前記循環通路の一端側を連通させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の他端側を連通させ、前記排気通路の上流側と前記循環通路の他端側を遮断させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の一端側を遮断させる第1の位置と、前記排気通路の上流側と前記循環通路の他端側を連通させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の一端側を連通させ、前記排気通路の上流側と前記循環通路の一端側を遮断させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の他端側を遮断させる第2の位置と、前記排気通路の上流側,下流側および前記循環通路の両端の全てを連通させる第3の位置と、を選択可能な切換弁と、
前記切換弁の位置を制御する弁位置制御手段と、
前記接続点下流の排気通路に設けられ、電力が供給されることにより作動して、排気中の粒子状物質を酸化する、あるいは粒子状物質を帯電させることで当該粒子状物質を凝集しその粒径を大きくする粒子状物質酸化/凝集手段と、
当該粒子状物質酸化/凝集手段の作動を制御する作動制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 一端が内燃機関に接続されて該内燃機関からの排気が通過する排気通路と、
両端が前記排気通路に接続され当該排気通路から流入した排気を循環させ再度前記排気通路に導く循環通路と、
当該循環通路に直列に設けられた複数の触媒と、
前記排気通路と前記循環通路の両端との接続点に配置される切換弁であって、前記排気通路の上流側と前記循環通路の一端側を連通させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の他端側を連通させ、前記排気通路の上流側と前記循環通路の他端側を遮断させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の一端側を遮断させる第1の位置と、前記排気通路の上流側と前記循環通路の他端側を連通させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の一端側を連通させ、前記排気通路の上流側と前記循環通路の一端側を遮断させるとともに前記排気通路の下流側と前記循環通路の他端側を遮断させる第2の位置と、前記排気通路の上流側,下流側および前記循環通路の両端の全てを連通させる第3の位置と、を選択可能な切換弁と、
前記切換弁の位置を制御する弁位置制御手段と、
前記複数の触媒の間に設けられ、電力が供給されることにより作動して、排気中の粒子状物質を酸化する、あるいは粒子状物質を帯電させることで当該粒子状物質を凝集しその粒径を大きくする粒子状物質酸化/凝集手段と、
当該粒子状物質酸化/凝集手段の作動を制御する作動制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記接続点上流の排気通路に粒子状物質を捕集するフィルタを備えることを特徴とする請求項3または4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記触媒は、吸蔵還元型NOx触媒であり、
当該触媒の上流の排気に対して還元剤を添加する還元剤添加手段と、
当該還元剤添加手段にて還元剤を添加させて排気の空燃比をリッチにし、前記吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたNOxまたはSOxを還元する還元手段と、
をさらに備え、
前記作動制御手段は、前記還元手段が前記還元剤添加手段にて還元剤を添加するのに同期して前記粒子状物質酸化/凝集手段を作動させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記還元手段は、NOxを還元する際、前記還元剤添加手段から間欠的に還元剤を添加させるものであり、
前記作動制御手段は、当該還元手段によるNOx還元の際の間欠的な還元剤の添加に同期して前記粒子状物質酸化/凝集手段を作動させることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記作動制御手段は、前記還元手段によるSOx還元の際には、前記粒子状物質酸化/凝集手段を間欠的に作動させることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005155318A JP2006329105A (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | 内燃機関の排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=37551044
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JP2005155318A Withdrawn JP2006329105A (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | 内燃機関の排気浄化装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008180109A (ja) * | 2007-01-23 | 2008-08-07 | Denso Corp | 排気浄化装置 |
JP2018162711A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | 株式会社Subaru | 排気ガス浄化装置 |
-
2005
- 2005-05-27 JP JP2005155318A patent/JP2006329105A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008180109A (ja) * | 2007-01-23 | 2008-08-07 | Denso Corp | 排気浄化装置 |
JP4640344B2 (ja) * | 2007-01-23 | 2011-03-02 | 株式会社デンソー | 排気浄化装置 |
DE102007047808B4 (de) * | 2007-01-23 | 2014-12-24 | Denso Corporation | Emissionssteuergerät und Verfahren zum Steuern von Emissionen |
JP2018162711A (ja) * | 2017-03-24 | 2018-10-18 | 株式会社Subaru | 排気ガス浄化装置 |
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