JP2006329041A - 異種ガス燃料切り換え調圧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異種ガス燃料の切り換えと同時に他の設定も可能にする簡単な構造を実現する。
【解決手段】プロパンガスボンベと連通するプロパン用ポート3aと、ブタンガスボンベと連通するブタン用ポート9aと、スロットルバルブ17と連通する燃料流出通路4aとを設け、両流入通路と燃料流出通路との間に切り換え部材11の回転位置に応じて開閉する弁体18a〜18dを流入側と流出側とに2個ずつ配設する。各弁体はブタンのみまたはプロパンのみを通す2状態と両者を全閉する状態との3状態となる。また、燃料流出通路側の各弁体の下流側に各ガス燃料に応じた適正な燃料供給圧とする各ジェット16a・16bを設ける。切り換え部材の切り換え操作により、選択されたガス燃料を対応した燃料供給圧にて機関へ供給する選択を行うことができる。このように簡単な構成で複数種のガス燃料を使い分ける異種ガス燃料切り換え調圧装置を実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、異種ガス燃料を切り換えて使用するための異種ガス燃料切り換え調圧装置に関するものである。
従来、ガス燃料としてのプロパンガスやブタンガスなどの液化石油ガス燃料を用いるようにした内燃機関がある。上記プロパンガスとブタンガスとのように発熱量が異なる異種ガス燃料は、それぞれに合わせたレギュレータで調圧して使用される。
一方、プロパンガス成分の多いガスボンベと、ブタンガス成分の多いガスボンベとを用意し、状況に応じて各ガス燃料を選択切り換えるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
実公昭62−15480号公報
上記したような異種ガス燃料を用意して切り換えて使用するようにした異種ガス燃料切り換え装置にあっては、ガス燃料を切り換える手段と、燃料供給量をガス燃料の種類に応じて規制する燃料ジェットを選択する手段と、ガス燃料の種類に応じて調圧する手段とを設けることになる。
上記ガス燃料を切り換える手段と、燃料ジェットを選択する手段と、調圧する手段とをそれぞれ設けた場合には、それぞれ別個に操作することが考えられるが、その場合には操作性が悪いという問題がある。それに対して、上記特許文献1のようにソレノイドバルブを用いて切り換えることも考えられるが、その場合には別途制御装置が必要になり、小型汎用機関には採用し難いという問題がある。
このような課題を解決して、異種ガス燃料の切り換えと同時に他の設定も可能にする簡単な構造を実現するために本発明に於いては、組成の異なる複数のガス燃料別に用意される複数のガス燃料源と機関との間に設けられ、かつ前記複数のガス燃料の1つを選択しかつ当該選択されたガス燃料に応じて調圧して前記機関に供給するための異種ガス燃料切り換え調圧装置であって、前記複数のガス燃料源に接続される複数の燃料流入口と、前記機関に接続される1つの燃料流出口と、前記複数の燃料流入口と前記燃料流出口とを連通する1本の燃料通路と、前記複数の燃料流入口と前記燃料通路との間に設けられかつ前記複数の燃料流入口のいずれか1つを選択的に前記燃料通路に連通させる複数の切り換え状態となる第1の切換装置と、前記複数のガス燃料別に対応した複数の燃料供給圧を前記燃料通路と前記燃料流出口との間で発生させるべく設けられた複数の調圧部と、前記複数の調圧部のいずれか1つを介して前記燃料通路と前記燃料流出口とを選択的に連通させる複数の切り換え状態となる第2の切換装置と、前記複数の燃料流入口の数と同数の異なる切り換え位置間に変位可能に設けられかつ当該変位に応じて前記第1及び第2の切換装置を連動させて切り換える切り換え部材とを有し、前記切り換え部材の変位に応じて、前記第1の切換装置と前記第2の切換装置とが前記複数のガス燃料における同一のものを対象とした切り換え状態に切り換わるものとした。
このように本発明によれば、複数のガス燃料源に接続される複数の燃料流入口を1本の燃料通路を介して1つの燃料流出口から機関へ連通可能にし、複数の燃料流入口の1つを選択して燃料通路と連通させる第1の切換装置と、複数のガス燃料に応じた燃料供給圧とする複数のガス調圧部の1つを選択して燃料通路とする第2の切換装置とを設け、それら両切換装置を切り換え部材により連動させて切り換えることにより、選択されたガス燃料を対応した燃料供給圧にて機関へ供給することを切り換え部材の切り換え操作のみで行うことができる。このように簡単な構成で複数種のガス燃料を使い分ける異種ガス燃料切り換え調圧装置を実現することができ、また外部との接続にあってはガス燃料源と同数の燃料流入口と機関への接続用に1つの燃料流出口となり、必要最小限の接続となるため機関への装着性も良い。
特に、燃料通路の途中に常時閉の開閉弁と吸気負圧により開弁させる負圧作動装置とを設けることにより、機関の停止中に燃料ガスが機関へ流出することを確実に防止することができる。なお、開閉弁及び負圧作動装置を設けない場合でも、各切換装置で全燃料流入口に対する遮蔽状態となるようにすることができる。
また、調圧部が径の異なるジェット構造のものからなることにより、簡単な形状で調圧することができ、例えばジェットを設けた部材の外形を共通とし、内径などを変更することにより、種々のガス燃料に応じて用意することができ、使用されるガス燃料に応じて適宜ジェットを変えることで容易に対処することができ、燃料通路路の共用化により大幅な設計変更などを必要としないため、切換装置や切り換え部材さらに必要な部品を一体化した1つの装置として異種ガス燃料切り換え調圧装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明が適用された異種液化石油ガス燃料を使用する内燃機関において、複数の異種(図示例では2種)液化石油ガスのいずれか1つを選択して内燃機関に供給するのに適する異種ガス燃料切り換え調圧装置を示す要部破断断面図であり、図は燃料経路を主として示すものである。なお、異種ガス燃料としてはプロパン及びブタンとして以下の説明を行うが、それらに限定されるものではない。また、図示例では上記2種のガス燃料を使い分ける場合を示すが、3種以上であっても良く、その場合には複数種に合わせて複数設ける部分の数や形状を変えることで対応し得る。
図1に示される異種ガス燃料切り換え調圧装置1は、複数の機能を一体化して全体を構成したものである。図に示されるように、燃料切り換えコック装置2の本体の3側面に流入側開閉弁用本体3と流出側開閉弁用本体4と負圧コック装置5とが設けられている。
流入側開閉弁用本体3には、ガス燃料源としてのプロパンガスボンベ6と接続される配管部材取付用であって燃料流入口としてのプロパン用ポート3aが開設されていると共に、そのプロパン用ポート3aに連通しかつ燃料切り換えコック2との結合面に開口するプロパン流入通路3bが設けられている。また流入側開閉弁用本体3には、燃料切り換えコック2との結合面に上記プロパン用流入通路3bと平行して開口するブタン用流入通路3cが設けられており、そのブタン用流入通路3cの上流側には公知構造のダイヤフラム式のブタン用レギュレータ7が配設され、さらにブタン用レギュレータ7の上流側にはヒータ8が配設されている。
流入側開閉弁用本体3のヒータ8を配設された部分にはその外方を覆うように蓋体9が取り付けられており、その蓋体9に、ガス燃料源としてのブタンガスボンベ10と接続される配管部材取付用であって燃料流入口としてのブタン用ポート9aが開設されている。したがって、ブタン用ポート9aとブタン用流入通路3cとはヒータ8とブタン用レギュレータ7とを介して連通する。
燃料切り換えコック装置2の本体には円柱状の切り換え部材11が設けられている。切り換え部材11はその軸線回りに回転可能に支持され、その軸線方向一端部は燃料切り換えコック装置2の外方に突出している。切り換え部材11の突出部分には、切り換え部材11を手動で回転可能にするための板状のつまみ11aが形成されている。切り換え部材11における燃料切り換えコック装置2内に没入している部分には、それぞれ周方向溝からなるブタン用カム12・プロパン用カム13が切り換え部材11の軸線方向に所定の間隔をおいて形成されている。各カム12・13は、図2(A)・2(B)に示されるように、軸心に対して点対称となる扁平S字状の断面形状により形成されている。
燃料切り換えコック装置2の本体内には、ブタン用カム12に対応して切り換え部材11の軸線に対して互いに相反して半径方向外向きに延在する2本のロッド14a・14bが配設されている。プロパン用カム13に対応する2本のロッド14c・14dが各ロッド14a・14bと同様にかつ平行して配設されている。各ロッド14a〜14dはそれぞれ軸線方向に変位自在に設けられている。各ロッド14a〜14dの軸線方向一端部は各カム12・13を形成した各周方向溝に2本ずつ対となって没入している。
また、燃料切り換えコック装置2の本体内には、燃料通路を形成する流入側燃料通路15a及び流出側燃料通路15bが設けられている。流入側燃料通路15aの上流側は上記したプロパン用流入通路3b及びブタン用流入通路3cと連通し、その下流側は負圧コック装置5との結合面に開口している。流出側燃料通路15bの上流側は負圧コック装置5との結合面に開口し、その下流側は2本に分岐されて流出側開閉弁用本体4との結合面にそれぞれ開口している。
流出側燃料通路15bの2本の分岐路にはそれぞれ調圧部としてのブタン用ジェット16aとプロパン用ジェット16bとが配設されている。ブタン用ジェット16aの内径は、所定圧のブタンガスが流出側燃料通路15bから流出する場合に使用に適する燃料供給圧となる大きさに形成され、プロパン用ジェット16bの内径は、所定圧のプロパンガスが流出側燃料通路15bから流出する場合に使用に適する燃料供給圧となる大きさに形成されている。
流出側開閉弁用本体4には、各ジェット16a・16bの下流側と連通しかつ燃料流出口を形成する1本の燃料流出通路4aが設けられている。燃料流出通路4aは、図示されない機関の吸気管と一体的に設けられたスロットルバルブ17のベンチュリ部と連通する。
上記各ロッド14a〜14dにおける流入側開閉弁用本体3側の2本のロッド14a・14cの各軸線方向他端部は流入側燃料通路15aに突出している。その一方のロッド14aの突出端に対向する位置にはブタン用開閉弁の弁体18aが同軸的に配設され、他方のロッド14cの突出端に対向する位置にはプロパン用開閉弁の弁体18cが配設されている。ブタン用弁体18aはブタン用流入通路3cに設けられた弁座に、プロパン用弁体18cはプロパン用流入通路3bに設けられた弁座に、それぞれ当接する向きに弾発付勢されている。
また、流出側開閉弁用本体4側の2本のロッド14b・14dの各軸線方向他端部は流出側燃料通路15bの各分岐路であって各ジェット16a・16bの下流側に突出している。その一方のロッド14bの突出端に対向する位置にはブタン用開閉弁の弁体18bが同軸的に配設され、他方のロッド14dの突出端に対向する位置にはプロパン用開閉弁の弁体18dが配設されている。ブタン用弁体18bはブタン用ジェット16aの下流側に設けられた弁座に、プロパン用弁体18dはプロパン用ジェット16bの下流側に設けられた弁座に、それぞれ当接する向きに弾発付勢されている。
各ロッド14a〜14dは、各カム12・13に当接する向き(周方向溝に没入する向き)に弾発付勢されている。また、各ロッド14a〜14dの上記した軸線方向他端部には、各ロッド14a〜14dの上記弾発付勢力に抗して各通路15a・15bの壁面に衝当するつばが形成されており、その衝当位置により各ロッド14a〜14dの没入方向位置が規制されている。
上記構造において、各カム12・13と流入側燃料通路15a側の各ロッド14a・14cと対応する各弁体18a・18cとにより第1の切換装置が構成され、各カム12・13と流出側燃料通路15b側の各ロッド14b・14dと対応する各弁体18b・18dとにより第2の切換装置が構成されている。
次に、流入側燃料通路15aと流出側燃料通路15bとの間に設けられた負圧コック装置5について示す。この負圧コック装置5は、両通路15a・15b間を開閉する開閉弁として作用するものであり、機関の運転時に生じる吸気負圧により開弁し、停止時の吸気負圧の消失により閉弁状態になる。これにより、ガス燃料の適切な供給を行うことができる。
負圧コック装置5の構造について以下に示す。負圧コック装置5は、2つのブロック体を貼り合わせた本体と、その本体を両側から挟むように配設された蓋体とを一体化した外形をなす。その本体内に、上記流入側燃料通路15aと流出側燃料通路15bとを連通するように上流側から第1及び第2及び第3の各燃料通路5a・5b・5cが設けられており、第1の燃料通路5aと第2の燃料通路5bとの間には常時閉弁方向に弾発付勢された開閉弁の弁体21が設けられている(図1の状態)。
その開閉弁(21)の下流側には、第2の燃料通路5bと連通する燃料通路室5dが設けられている。その燃料通路室5dは、弁体21と所定の間隔をおいて配置された小径ダイヤフラム22により区画されている。小径ダイヤフラム22には外方に向けて延出されたロッド23が同軸的に結合されており、ロッド23の延出端には大径ダイヤフラム24が同軸的に結合されている。大径ダイヤフラム24の外方は蓋体25により覆われており、大径ダイヤフラム24と蓋体25との間には大気圧室26が設けられている。
負圧コック装置5の本体にはスロットルバルブ17の下流の吸気管と連通する負圧導入ノズル27が取り付けられており、本体にあっては、大径ダイヤフラム24の大気圧室26とは相反する側に大負圧室28が設けられ、小径ダイヤフラム22の燃料通路室5dとは相反する側に小負圧室29が設けられ、それら両負圧室28・29が負圧導入ノズル27と連通している。
第2の燃料通路5bの第3の燃料通路5c側には常時閉弁方向に弾発付勢された燃圧制御弁の弁体31が設けられている。弁体31は、揺動自在に設けられた燃圧制御レバー32の一方の揺動端に設けられている。燃圧制御弁(31)と第3の燃料通路5cとの間に燃圧制御室33を形成する壁面の一部をなす燃圧制御用ダイヤフラム34が設けられている。その燃圧制御用ダイヤフラム34の中央に設けられた突部が燃圧制御レバー32の他方の揺動端部に所定の間隔をおいて臨むようにされている。なお、燃圧制御用ダイヤフラム34の外方が蓋体35により覆われており、その蓋体35と燃圧制御用ダイヤフラム34との間には大気圧室36が設けられている。
なお、負圧導入ノズル27の小負圧室29側にはチェック弁37が設けられている。チェック弁37は、吸気管側の負圧が各負圧室28・29の圧力よりも大きい場合には開弁し、逆の場合に閉弁するよう作動する。このように開閉することにより、本レギュレータを2サイクル機関に用いる場合に、機関の吹き返しによる正圧の影響を抑制することができるため、有効である。したがって、2サイクル機関に対して負圧が安定している4サイクル機関に用いる場合には設けなくても良い。
次に、このようにして構成された異種ガス燃料切り換え調圧装置におけるガス燃料の切り換え要領について以下に示す。
機関の停止状態に対してはガス燃料が機関に漏れ出ないように、切り換え部材11を全閉位置に位置させる(図1)。切り換え部材11の全閉位置では、ブタン用カム12が図2(A)に示される状態になり、プロパン用カム13が図2(B)に示される状態になる。なお、図2(A)は両ロッド14a・14bの軸線を通る線に沿って見たカム12の形状を示す断面図であり、図2(B)は両ロッド14c・14dの軸線を通る線に沿って見たカム13の形状を示す図である。
ブタン用カム12の図2(A)に示される状態では、両ロッド14a・14bが共にカム13と接していないため、弾発付勢力により最大没入位置に両ロッド14a・14bが位置しており、それにより対応する各ブタン用弁体18a・18bは閉弁状態である。また、プロパン用カム13の図2(B)に示される状態では、両ロッド14の没入方向端が、プロパン用カム13の小径部の対称位置に設けられた各凹部13aと係合する。この係合状態では、弾発付勢力により最大没入位置に両ロッド14a・14bが位置し、それにより各プロパン用弁体18c・18dも閉弁状態である。なお、凹部13aは、切り換え部材11を上記全閉位置まで回転させた場合の位置をクリック感で容易に確認し得るようにするためのものであり、ブタン用カム12に設けても良い。
この全閉位置の選択では、上記したように各弁体18a〜18dが全閉状態であることから、ブタン及びプロパンの各ガス燃料は本装置で確実に遮断され機関側に流出することはない。
次にプロパンガスで機関を運転する場合について示す。まず切り換え部材11を図2(A)・2(B)の状態から例えば右に回し、図3(A)・3(B)に示される状態にする。プロパン用カム13には、その小径部から半径方向外向きに対称的に延出する両アーム部13bが形成されており、その各延出端部に凹部13cがそれぞれ設けられている。図2(B)に示される状態から切り換え部材11の回転に応じて両ロッド14c・14dが各アーム部13bの傾斜面にガイドされて、弾発付勢力に抗して切り換え部材11の半径方向外側に押し出され、所定角度の回転後、図3(B)に示されるように各凹部13cに各ロッド14c・14dの没入端が係合する。この係合状態を操作時にクリック感で確認することができるため、誤操作を防止し得る。この各ロッド14c・14dの変位により各弁体18c・18dが開弁方向に押し出されて開弁状態となる。
弁体18cの開弁状態によりプロパン用流入通路3bと流入側燃料通路15aとが開通し、弁体18dの開弁状態によりジェット16bと燃料流出通路4aとが開通する。この時、ブタン用カム12にあっては図3(A)に示されるように対応する各ロッド14a・14bとの係合状態になっていない。したがって、対応する各弁体18a・18bは閉弁状態である。これにより、プロパンガスのみが、流入側燃料通路15aに流入し、さらに負圧コック装置5の第1の燃料通路5aに流入する。
負圧コック装置5は上記したように吸気負圧により開弁状態になる。その作動要領について示す。始動時にはクランキングにより、始動後には機関の運転状態により、吸気管に吸気負圧が生じ、その吸気負圧は負圧導入ノズル27を介して各負圧室28・29に作用する。両ダイヤフラム22・24の径違いにより、大径ダイヤフラム24のロッド23を図1の左方向に変位させる力が大きくなる。そのロッド23の変位力は弁体21の閉弁方向の弾発付勢力よりも大きくなるように設定されており、弁体21が開弁方向に変位する。弁体21の開弁状態により、第1の燃料通路5aと第2の燃料通路5bとが連通する。
なお、弁体21の開弁動作において、弁体21とロッド23及び両ダイヤフラム22・24が互いに同一軸線上で変位するため、弁体21に対する変位力の設計及び管理が容易である。また、動作も直線運動のみにより安定化する。
上記吸気の流れによりスロットルバルブ17のベンチュリ部にも負圧が生じ、その負圧が、開弁状態の弁体18dにより互いに連通する燃料流出通路4aと流出側燃料通路15bとを介して第3の燃料通路5cに作用して燃圧制御室33が負圧になり、その負圧により燃圧用ダイヤフラム34が燃圧制御室33内に没入する向きに変位する。その変位により燃圧制御レバー32における燃圧用ダイヤフラム34の中央突部に対向する揺動端部が押圧されて、燃圧制御弁の弁体31を開弁させる向きに燃圧制御レバー32が傾動し、ガス燃料(この場合はプロパンガス)が燃圧制御室33内に流入される。
そして、第3の燃料通路5cを介して吸気管にガス燃料が供給され、機関が運転を続行し得る。なお、スロットルバルブ17のベンチュリ部に生じる負圧は機関の運転に応じて変動し、それに応じて燃圧制御室33内の負圧も変動して燃圧用ダイヤフラム34が変位し、それにより燃圧制御弁(31)の開弁量が変化して燃圧制御室33内の燃圧が制御される。
またブタンガスで機関を運転する場合には切り換え部材11を回して図4(A)・4(B)の状態にする。ブタン用カム12にも、その小径部から半径方向外向きに対称的に延出する両アーム部12bが形成されており、その各延出端部に各凹部12cが設けられている。例えば図2(A)に示される状態から切り換え部材11の回転に応じて両ロッド14a・14bが各アーム部12bの傾斜面にガイドされ、弾発付勢力に抗して切り換え部材11の半径方向外側に押し出されて、所定角度の回転後、図4(A)に示されるように各凹部12cに各ロッド14a・14bの没入端が係合する。この係合状態も、上記プロパンガス選択操作時と同様に、操作時にクリック感で確認することができるため、誤操作を防止し得る。この各ロッド14a・14bの変位により各弁体18a・18bが開弁方向に押し出されて開弁状態となる。
弁体18aの開弁状態によりブタン用流入通路3cと流入側燃料通路15aとが開通し、弁体18bの開弁状態によりジェット16aと燃料流出通路4aとが開通する。この時、プロパン用カム13にあっては図4(B)に示されるように対応する各ロッド14c・14dとの係合状態になっていない。したがって、対応する各弁体18c・18dは閉弁状態である。これにより、ブタンガスのみが、流入側燃料通路15aに流入し、さらに負圧コック装置5の第1の燃料通路5aに流入する。
ブタンガスを供給する機関の運転については上記プロパンと同様であり、同じ部分についてはその説明を省略する。なお、ブタンガスにあっては、低温時の気化性が悪いため、上記したようにブタン用ポート9aとブタン用流入通路3cとの間に設けたヒータ(例えばPTCヒータ)8により加熱するようにしている。なお、ヒータ8には濾過機能を付加した構造とし、タールを分離することができるようにしている。その分離されたタールを分離タール排出ポート41からメンテナンス時などに外部へ排出可能になっている。
また、ブタンガス燃料源として、一般的に市販されているため購入容易な卓上ガスコンロ用の小型ブタンガスボンベを使用することが考えられる。市販の小型ブタンガスボンベの場合にはレギュレータが付いていないため、図示例ではそれに対応するべく上記したようにブタン用レギュレータ7がヒータ8の下流側に設けられている。これにより、元圧の大きさにかかわらず略一定の圧力でブタンガスを取り扱うことができる。さらに、ブタン用ジェット16aにて調圧されてスロットルバルブ17に供給される。
なお、機関停止の操作(イグニッションスイッチのオフなど)を行うことにより、回転速度の低下により吸気負圧が小さくなると、大径ダイヤフラム24(ロッド23)を機関停止状態の位置に戻すための戻しばね力が両ダイヤフラム22・24に作用する負圧による推力よりも大きくなるため、両ダイヤフラム22・24が機関停止状態の位置に戻される。それにより、弁体21に対する小径ダイヤフラム22による押圧力が解除されるため、弁体21は常時閉弁方向に弾発付勢されていることから即座に閉弁方向に変位し、閉弁状態になり、機関へのガス燃料の供給が遮断される。
本異種ガス燃料切り換え調圧装置にあっては、図示例のように各機能を一体化することができ、その一体化された状態で機関へ装着することができ、取り扱い性及び装着性が良い。また、負圧コック装置5を設けなくても(その場合には流入側燃料通路15aと流出側燃料通路15bとを燃料切り換えコック装置2の内部で連通させる)異種ガス燃料の選択及び対応した調圧を行うことができるが、図示例のように負圧コック装置5を設けることにより、機関の運転に合わせた確実な燃料供給及び停止を行うことができ、安定した制御を行うことができる。さらに、ガス燃料の選択と同時に燃料通路の切り換えと適正な供給圧とする調圧部(ジェット16a・16b)の選択とを行うため、簡単な操作で最適な機関の運転状態を実現し得る。
本発明にかかる異種ガス燃料切り換え調圧装置は、簡単な構成で複数種のガス燃料を使い分ける異種ガス燃料切り換え調圧装置を実現することができ、種々の内燃機関で例えば発熱量の異なる複数のガス燃料を使い分けて運転するものとして有用である。
本発明が適用された異種液化石油ガス燃料を使用する内燃機関に装着される異種ガス燃料切り換え調圧装置を示す断面図である。 (A)は全閉選択時のブタン用カムの位置を示す断面図であり、(B)はその時のプロパン用カムの位置を示す断面図である。 (A)はプロパンガス選択時のブタン用カムの位置を示す断面図であり、(B)はその時のプロパン用カムの位置を示す断面図である。 (A)はブタンガス選択時のブタン用カムの位置を示す断面図であり、(B)はその時のプロパン用カムの位置を示す断面図である。
符号の説明
1 異種ガス燃料切り換え調圧装置
2 燃料切り換えコック装置
3 流入側開閉弁用本体
3a プロパン用ポート、3b プロパン用流入通路、3c ブタン用流入通路
4 流出側開閉弁用本体、4a 燃料流出通路
5 負圧コック装置
9a ブタン用ポート
11 切り換え部材
12 ブタン用カム13 プロパン用カム
14a〜14d ロッド
15a 流入側燃料通路、15b 流出側燃料通路
16a ブタン用ジェット、16bプロパン用ジェット
18a〜18d 弁体

Claims (3)

  1. 組成の異なる複数のガス燃料別に用意される複数のガス燃料源と機関との間に設けられ、かつ前記複数のガス燃料の1つを選択しかつ当該選択されたガス燃料に応じて調圧して前記機関に供給するための異種ガス燃料切り換え調圧装置であって、
    前記複数のガス燃料源に接続される複数の燃料流入口と、
    前記機関に接続される1つの燃料流出口と、
    前記複数の燃料流入口と前記燃料流出口とを連通する1本の燃料通路と、
    前記複数の燃料流入口と前記燃料通路との間に設けられかつ前記複数の燃料流入口のいずれか1つを選択的に前記燃料通路に連通させる複数の切り換え状態となる第1の切換装置と、
    前記複数のガス燃料別に対応した複数の燃料供給圧を前記燃料通路と前記燃料流出口との間で発生させるべく設けられた複数の調圧部と、
    前記複数の調圧部のいずれか1つを介して前記燃料通路と前記燃料流出口とを選択的に連通させる複数の切り換え状態となる第2の切換装置と、
    前記複数の燃料流入口の数と同数の異なる切り換え位置間に変位可能に設けられかつ当該変位に応じて前記第1及び第2の切換装置を連動させて切り換える切り換え部材とを有し、
    前記切り換え部材の変位に応じて、前記第1の切換装置と前記第2の切換装置とが前記複数のガス燃料における同一のものを対象とした切り換え状態に切り換わることを特徴とする異種ガス燃料切り換え調圧装置。
  2. 前記第1の切換装置と前記第2の切換装置との間に、前記燃料通路を常時閉弁状態にする開閉弁と、吸気負圧により前記開閉弁を開弁させる負圧作動装置とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の異種ガス燃料切り換え調圧装置。
  3. 前記複数の調圧部が、前記複数のガス燃料の前記燃料通路への流入圧に応じて前記機関への燃料供給圧を調整するべく前記燃料通路よりも小径かつ径違いの複数のジェットからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の異種ガス燃料切り換え調圧装置。
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