JP2006328651A - 安全手摺 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全帯AのフックFを手摺本体7の上横枠12に取り付けた状態で上横枠12側に手摺内側方向の所定の衝撃引張荷重が作用した時、作業者が地面に落下するのを回避できる安全手摺Tを提供する。
【解決手段】手摺本体7の左右各縦枠11を横中桟14a取付位置より上方の上部側所要高さ位置で二分割して、その分割端部11a,11b間に、鋼板製の板片Pを、その板面が手摺内外方向と対面するように介挿し、この板片Pを縦枠の上部側分割端部11a及び下部側分割端部11bに対し溶接して固着することによって、作業者の身に付ける安全帯AのフックFを手摺本体7の上横枠12に取り付けた状態でこの上横枠12側に手摺内側方向の所定の衝撃引張荷重が作用した時に、縦枠11の分割端部11a,11b間で板片Pが折れ曲がるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、建設作業現場で枠組足場を多段状に組み立てる際に、既設の下段側足場板から、新設した上段側足場板の先行仮設手摺として取り付ける安全手摺に関する。
従来のこの種の安全手摺として、例えば特許文献1に記載されたものがあり、これを図13示す。この安全手摺Tは、両側一対の脚柱1,1と両脚柱1,1の上端部をつなぐ横架材2と補強枠3からなる門形の建枠4(図1参照)を対向させて両建枠1,1の横架材2,2間に足場板6(図1参照)を架け渡しながら多段状に組み立てられる枠組足場に取り付けるための手摺であって、左右縦枠11,11、上下横枠12,13及び縦横の中桟14a,14b,14cにより形成され、両建枠4,4(図1参照)の対向する脚柱11,11間に配置される手摺本体7と、この手摺本体7を両建枠4,4の対向する脚柱11,11に着脱自在に取り付ける取付手段とから構成される。取付手段は、手摺本体7の各縦枠11の下部側所要部に設けられ、建枠4の横架材2に掛止される位置決め用のフック10と、各縦枠11の下端部に設けられ、手摺本体7を建枠4の脚柱11の上部側に固定する下部固定金具8と、各縦枠11の上端部に設けられ、手摺本体7を上段側建枠4の脚柱1に固定する上部固定金具9とからなる。
ところで、このような安全手摺は、使用時の安全を期するために、一定の使用基準に基づいて落下阻止性能試験を行い、この試験に適合したものしか使用できないようになっている。図12に示す落下阻止性能試験は、足場板の妻側への落下試験であって、この図12の(a) ,(b) から分かるように、試験用ジグZ(枠組足場)に安全手摺Tを取り付け、この安全手摺Tの上横枠12の端部側所定位置(端から20cmのところ)に、安全帯AのランヤードYのフックFを引っ掛け、ランヤードYの先端部に取り付けた例えば100kgの重りWを、安全手摺Tから内側へ30cm離れ且つ足場板6の妻側端の外方へ30cm離れた所定高さ位置(足場板6から90cmの高さ位置)から落下させ、落下阻止の有無を調べるようになっている。ランヤードYの長さは1.7m、地面からの足場板6の高さは3.425mである。
特開2003−343079号公報
しかして、特許文献1に記載の図13の(a) に示すような従来の安全手摺を使用して、図12に示すような落下阻止性能試験を実施した時、即ち、長さ1.7mのランヤードYの先端部に100kgの重りWを取り付けた安全帯AのフックFを図13の(a) に示す手摺本体7の上横枠12に取り付けた状態でこの上横枠12側に手摺内側方向の所定の衝撃引張荷重が作用した時に、手摺本体7の縦枠11が、その下部側、つまり図13の(b) に仮想線で示すように、位置決め用のフック10の掛止されている部位から折れ曲がって、重りWが地面に落下することがあった。この時、フックFは手摺本体7の上横枠12をスライドして縦枠11の上端部にある上部固定金具9に引っ掛かるが、この状態で、縦枠11が下部側にある位置決め用フック10の所から折れ曲がるために、地面から足場板6までの高さが3.425mあるにもかかわらず、ランヤードYの先端部にある重りWが地面に落下することになるわけである。
このように重りWが地面に落下するということは、作業者が地面に落下することであるから、非常に致命的な問題である。本発明は、この問題に鑑みて、安全帯AのフックFを手摺本体7の上横枠12に取り付けた状態でこの上横枠12側に手摺内側方向の所定の衝撃引張荷重が作用した時に、手摺本体7の縦枠11がその下端部側では折れ曲がらず、横中桟14aの取付位置よりも上方に位置する縦枠11の上部側所要高さ位置で折れ曲がるようにすることによって、作業者が地面に落下するのを回避できるようにした安全手摺Tを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、両側一対の脚柱1と両脚柱1,1の上端部をつなぐ横架材2とからなる建枠4を対向させて両建枠4,4の横架材2,2間に足場板6を架け渡しながら多段状に組み立てられる枠組足場に取り付ける安全手摺であって、夫々鋼管製の左右縦枠11,11、上下横枠12,13及び縦横の中桟14a,14bによって形成され、両建枠4,4の対向する脚柱1,1間に配置される手摺本体7と、この手摺本体7を両建枠4,4の対向する脚柱1,1に着脱自在に取り付ける取付手段Bとからなる安全手摺において、手摺本体7の左右各縦枠11を横中桟14a取付位置より上方の上部側所要高さ位置で二分割して、その分割端部11a,11b間に、鋼板製の板片Pを、その板面が手摺内外方向と対面するように介挿し、この板片Pを縦枠の上部側分割端部11a及び下部側分割端部11bに対し溶接して固着することによって、作業者の身に付ける安全帯AのフックFを手摺本体7の上横枠12に取り付けた状態でこの上横枠12側に手摺内側方向の所定の衝撃引張荷重が作用した時に、縦枠11の分割端部11a,11b間で板片Pが折れ曲がるようにしたことを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の安全手摺において、手摺本体7の各縦枠11と上横枠12とのコーナー側所要部には、作業者Mの身に付ける安全帯AのフックFを手摺本体7の上横枠12に取り付けた状態でこのフックFに手摺内側方向の所定の衝撃引張荷重が作用した時にフックFが破損しないように保持するために、手摺本体7の縦枠11、上横枠12よりも曲げ強度の弱い鋼材からなる斜材15を一体的に取り付けたことを特徴している。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の安全手摺Tによれば、手摺本体7の左右各縦枠11を横中桟14a取付位置より上方に位置する上部側所要高さ位置で二分割して、その分割端部11a,11b間に、鋼板製の板片Pを、その板面が手摺内外方向と対面するように介挿し、この板片Pを縦枠の上部側分割端部11a及び下部側分割端部11bに対し溶接して固着しているから、この安全手摺Tを使用して、図12に示すような落下阻止性能試験を実施した時、ランヤードYの先端部に例えば100kgの重りWを取り付けた安全帯AのフックFを手摺本体7の上横枠12に取り付けた状態で、この上横枠12側に手摺内側方向の所定の衝撃引張荷重が作用した時、縦枠11の分割端部11a,11b間で板片Pが折れ曲がることになり、その結果ランヤードYの先端部にある重りWは、足場板6から地面まで落下することはなく、宙吊りの状態となる。
従って、作業者Mが自分の身に付けた安全帯AのフックFを手摺本体7の上横枠12に取り付けた状態で作業をしている時に、作業者Mが足場板6から足を滑らせるなどして墜落状態となって、手摺本体7の縦枠11が分割端部11a,11b間で板片Pのところから下向きに折れ曲がることがあっても、作業者は地面に落下するのを回避できる。
請求項2に係る発明によれば、作業者Mが自分の身に付けた安全帯AのフックFを、手摺本体7の上横枠12の、斜材15より内方側に取り付けた状態で作業をしている時に、作業者Mが足場板6から足を滑らせるなどして墜落状態となって、安全帯AのフックFに、妻側落下試験の試験荷重に対応する手摺内側方向で手摺妻側端から外方への所定の衝撃引張荷重が作用すると、フックFは、上横枠12に沿ってその端部側へスライドするが、そのスライド途上で斜材15に引っ掛かって、それ以上のスライドを阻止され、そのため上記衝撃引張荷重が斜材15に作用して、枠11,12よりも曲げ強度の弱い斜材15を変形させる。この斜材15の変形によって、フックFが斜材15に引っ掛かる時の衝撃を緩和され、それによりフックFは、破損することなく従って口を開くことなく、斜材15に引っ掛かった位置に正常状態で保持され、作業者Mの墜落を阻止することができる。
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1の(a) 及び(b) は本発明に係る安全手摺Tの取付方法を示す説明斜視図であり、図2の(a) は同安全手摺Tの正面図、(b) は側面図、(c) は平面図図である。枠組足場は、図1の(a) ,(b) に示すように、両側一対の脚柱1,1と両脚柱1,1の上端部をつなぐ横架材2と補強枠3とからなる門形の建枠4を、一定間隔に対向配置し、両建枠4,4の対向する横架材2,2間に足場板6を架け渡すと共に、両脚柱1,1間に一対のブレース5,5をX形に架け渡しながら順次多段状に組み立てられるようになっている。
この枠組足場に取り付けられる本発明の安全手摺Tは、図2の(a) から分かるように、夫々鋼管製の左右縦枠11,11、上下横枠12,13、横中桟14a及び縦中桟14b,14bによって形成され、両建枠4,4の対向する脚柱1,1間に配置される手摺本体7と、この手摺本体7を両建枠4,4の対向する脚柱1,1に夫々着脱自在に取り付ける取付手段Bとからなるもので、横中桟14aは、縦枠11の中間部位(中央部位)よりも上方に位置する上部側所要高さ位置にある。
この安全手摺Tの手摺本体7を詳しく説明すると、手摺本体7の左右各縦枠11は、図2〜図4から分かるように、横中桟14aの取付位置よりも上方に位置する上部側所要高さ位置で二分割して、その分割端部11a,11b間に、鋼板製の長方形状板片Pを、その板面が手摺内外方向に対面するように介挿し、この板片Pの上端部側及び下端部側を縦枠の上部側分割端部11a及び下部側分割端部11bに夫々溶接して固着し、これによって作業者の身に付ける安全帯AのフックFを手摺本体7の上横枠12に取り付けた状態でこの上横枠12側に手摺内側方向の所定の衝撃引張荷重が作用した時に、縦枠11の分割端部11a,11b間で板片Pが折れ曲がるようにしたものである。尚、板片Pは、縦枠11の直径より若干大きい幅を有する。
各縦枠11の分割端部11a,11b間に板片Pを介挿するにあたっては、図5の(a)
及び(b) に示すように、縦枠11の上部側分割端部11aには、板片Pの厚みtより僅かに大きいスリット幅wと板片Pの長さlの約1/2のスリット深さnのスリット26を、縦枠11の直径方向に沿って手摺本体7の左右方向に形成し、縦枠11の下部側分割端部11bにも、スリット幅wとスリット深さnのスリット27を縦枠11の直径方向に沿って手摺本体7の左右方向に形成する。しかして、上部側分割端部11aのスリット26に板片Pの上側半分を挿通すると共に、板片Pの下側半分を下部側分割端部11bのスリット27に挿通し、図3の(a) に示すように、この板片Pの両側端部をスリット26,27の両再度からはみ出させた状態で、同図の(a) ,(c) に示すように板片Pの上端部側及び下端部側を縦枠の上部側分割端部11a及び下部側分割端部11bに対し夫々溶接し(その溶接部を29で示す)、それによって各縦枠11の上部側分割端部11aと下部側分割端部11bとを一体的に連結する。この場合、板片Pは、その全体を縦枠11の分割端部11a,11bに溶接するのではなく、図3の(a) 及び(c) に示すように、板片Pの上端部と下端部とを分割端部11a,11bに対し溶接するのが好ましい。
手摺本体7の各縦枠11と上横枠12とのコーナー所要部には、これらの枠11,12より曲げ強度の弱い鋼材からなる斜材15が溶接によって一体的に取り付けられている。取付手段Bは、手摺本体7の各縦枠11の下部側に取り付けられ、建枠4の横架材2に掛止される位置決め用のフック10と、手摺本体7の各縦枠11,12の下端部に取り付けられ、手摺本体7を建枠4の脚柱1の上部側に固定する下部固定金具8と、同手摺本体7を上段側建枠4の脚柱1の下部側に固定する上部固定金具9とによって構成される。
尚、図2に示すように、手摺本体7の上横枠12と下横枠13との芯間長さをaとし、下横枠13と横中桟14aとの芯間長さをbとし、上横枠12と横中桟14aとの芯間距離をcとし、また上横枠12の軸芯と上部固定金具9の取付位置との間の長さをdとして、これらの寸法を参考までに例示するならば、aは1184mm、bは740mm、cは444mm、dは118mmである。
また、手摺本体7の縦枠11及び上下各横枠12,13は、夫々直径が例えば27.2mmの鋼管、横中桟14a及び縦中桟14bは夫々例えば20mmの鋼管からなり、これに対し斜材15は、これら縦枠11及び横枠12,13の各枠材よりも曲げ強度の弱い、直径8mmの鉄筋等の丸棒状鋼材からなるものである。
前記斜材15を手摺本体7の各縦枠11と上横枠12とのコーナー所要部に取り付けるにあたっては、丸棒状鋼材を所定長さに切断すると共に、その丸棒状鋼材の両端面を夫々所要傾斜角度に斜め切りして斜面に形成する。この場合、斜材15は、各縦枠11と上横枠12とのコーナー部において、縦枠11との交角が30°、上横枠12との交角が60°の直角三角形を形成するように取り付けるために、その下端側斜面は斜材15の長さ方向に対し30°の傾斜角度をもつ斜面に形成し、その上端側斜面は斜材15の長さ方向に対し60°の傾斜角度をもつ斜面に形成する。
上記のように斜材15として丸鋼材を使用し、その両端面を夫々所要傾斜角度の斜面に形成して、両斜面を縦枠11の内側面及び上横枠12の下側面に夫々当接させて溶接することにより、斜材15の両端部を手摺本体7の縦枠11及び上横枠12に対し極めて強固に的確に取り付けることができ、またその取付けを簡単容易となる。
上記斜材15の作用について説明すると、上記のように手摺本体7の各縦枠11と上横枠12とのコーナー所要部に、これらの枠11,12よりも曲げ強度の弱い鋼材からなる斜材15を一体的に取り付けたことにより、図6に示すように、作業者Mが自分の身に付けた安全帯AのフックFを、手摺本体7の上横枠12の、斜材15より内方側に取り付けた状態で作業をしている時に、作業者Mが足場板6から足を滑らせるなどして墜落状態となって、安全帯AのフックFに、図12で説明した妻側落下試験の試験荷重に対応する手摺内側方向で足場板6の妻側端から外方への所定の衝撃引張荷重が作用すると、このフックFは、手摺本体7の上横枠12に沿ってその端部側へスライドするが、そのスライド途上で斜材15に引っ掛かって、それ以上のスライドを阻止される。
こうしてフックFがスライド途上で斜材15に引っ掛かってスライドを阻止されると、上記衝撃引張荷重が斜材15に作用して、手摺本体7の縦枠11や上横枠12より曲げ強度の弱い斜材15を図7に示すように湾曲状に変形させ、この斜材15の変形によって、フックFが斜材15に引っ掛かる時の衝撃を緩和され、それによりフックFは図4に示すように破損することなく、従って口を開くことなく、つまりフック本体f1が外れ止め装置f2から離脱することなく、図示のような正常状態で斜材15に引っ掛かった位置に保持され、作業者Mの墜落を阻止することができる。
尚、安全帯Aは、図6に示すように、長さ1.7mのランヤードYと、このランヤードYの一端部に設けてあって、作業者Mの胴ベルトNに取り付けるための取付リングRと、ランヤードYの先端部に設けられて、安全手摺Tに引っ掛けられるフックFとからなる。フックFは、図7に示すように、フック本体f1とこのフック本体f1が係脱自在な外れ止め装置f2とからなる。また、安全帯AのフックFの取付位置は、図6に示すように、手摺本体7の上横枠12における斜材15の取付位置の内方側となっている。
安全手摺Tの取付手段Bの位置決め用フック10は、図8の(a) 〜(d) に示すように、縦枠11に取り付けられた取付アーム10aの先端部下側に、建枠4の横架材2に上方より嵌合掛止するフック部10bを有し、また取付アーム10aの先端部上側には、安全手摺T2の取り付け又は取り外し時にこの安全手摺Tを逆様にした状態で建枠4の横架材2に嵌合係止するフック部10cが形成されている。
下部固定金具8と上部固定金具9は同じ構造であり、その詳細を図9〜図11に示す。図9は固定金具8,9が固定位置にある時の正面図であり、図10は平面図である。図11は固定金具8,9が収納位置にある時の正面図である。
図9〜図11を参照すると、各固定金具8,9は、手摺本体7の縦枠11に固着された取付部材16と、建枠4の脚柱1に係脱自在に係合する脚柱係合部17を一端部に有し、脚柱係合部17が脚柱1に係合する固定位置と脚柱係合部17が脚柱1から離脱して手摺本体7の縦枠11に沿うように折り畳み収納される収納位置との間で回動可能に取付部材16に枢軸28によって枢着された回動部材18と、この回動部材18を固定位置及び収納位置にロックするロック手段19とによって構成される。回動部材18の他端部、即ち脚柱係合部17と反対側の端部には、固定位置において手摺本体7の縦枠11に係合し、収納位置において手摺本体7の縦枠11から離脱する縦枠係合部25が設けてある。
各固定金具8,9のロック手段19は、取付部材16と回動部材18との互いの摺接面部の一方側に係合突片21をバネ20によって他方の摺接面部側に弾接するように設けると共に、他方の摺接面部側に、回動部材18が回動して固定位置及び収納位置に来た時に係合突片21が係合して回動部材18を固定位置及び収納位置に夫々ロックする固定位置用ロック孔22Aと収納位置用ロック孔22Bとを設けたものからなる。
回動部材18を図11に示す収納位置から90°回動させることにより、回動部材18の脚柱係合部17が建枠4の脚柱1に係合すると同時に、縦枠係合部25が手摺本体7の縦枠11に係合し、同時にまた係合突片21の先端半球状部分21aが回動部材18の固定位置用ロック孔22Aに係合し、これにより回動部材18は収納位置から固定位置に位置変更されると同時に固定位置にロックされて、図9に示すような状態となる。
上記のように構成される安全手摺Tの使用方法について説明するならば、先ず、図1の(a) に示すように、一対の建枠4,4を対向配置し、両建枠4,4の対向する脚柱1,1間にブレース5,5をX状に掛張した後、両建枠4,4に安全手摺T1を取り付け、その後に両建枠4,4の対向する横架材2,2に足場板6を架け渡して、1段目足場を組み立てる。安全手摺T1の取付けにあたっては、取付手段Bの上下固定金具8,9を何れも、図8に示すように回動部材18を手摺本体7の縦枠11に沿って折り畳んだ収納位置にセットして、ロック手段19によりロックした状態で、手摺本体7の両側の位置決め用フック10,10を、図1の(a) 及び図2の(a) に示すように両建枠4,4の対向する横架材2,2に引っ掛けて、手摺本体7の位置を決定する。
上記のようにして位置決め用フック10,10を両建枠4,4の対向する横架材2,2に引っ掛けて位置決めしたならば、各下部固定金具8の回動部材18を固定位置へ回動操作して、回動部材18の一端部の脚柱係合部17を建枠4の脚柱1に係合させると共に、他端部の縦枠係合部25を手摺本体7の縦枠11に係合し、同時にまたロック手段19によって回動部材18を固定位置にロックし、これによって各下部固定金具8を1段目足場用建枠4の脚柱1に固定する。
次に、図1の(a) に示すような1段目足場の足場板1に昇って、1段目側建枠4,4に2段目側の建枠4,4を夫々継ぎ足し、そして未だ固定していなかった安全手摺Tの上部固定金具9,9を、上述した下部固定金具8の場合と同様な方法で2段目側建枠4,4の脚柱1に固定し、この2段側建枠4,4の対向する脚柱1,1間にブレース5,5をX状に掛張して、図1の(b) に示すような状態とする。
この2段目足場の組立作業は、1段目足場の足場板6の上で行うことになるが、この2段目足場には、下部固定金具8によって建枠4の脚柱1の上部側に固定して安全手摺Tの上側半分以上が足場板6より上方に突出しているから、作業を安全に行うことができる。また、安全手摺Tの手摺本体7は、上下の固定金具8,9により、1段目足場の建枠4,4と2段目足場の建枠4,4とに亘って確実強固に固定されることになる。
そして、この2段目足場には、両建枠4,4の対向する横架材2,2に足場板6を架け渡した後、両建枠4,4に安全手摺T1を上述した1段目の場合と同様にして取り付ける。以降は、上記同様な方法によって安全手摺T1を設置しながら、多段状に足場を組み上げてゆく。尚、この実施形態では、図面の表示が複雑になる関係上、両側一対の建枠4,4に足場板6を架け渡した最小限の足場を図示すると共に、この足場の手前側にのみ安全手摺T1を設置した状態を示しているが、実際には、足場は水平方向に連続スパンで連設され、また安全手摺Tは各足場の手前側と奥側の両側に設置されるものである。
上記のようにして足場用建枠4に安全手摺Tを取り付けた枠組足場の上で作業をする時に、作業者Mは、図6に示すように、安全帯Aの一端部を自身の胴ベルトNに取り付けると共に、安全帯AのフックFを手摺本体7の上横枠12に取り付けて作業を行う。
こうして作業者Mが自分の身に付けた安全帯AのフックFを、手摺本体7の上横枠12の、斜材15より内方側に取り付けた状態で作業をしている時に、作業者Mが足場板6から足を滑らせるなどして墜落状態となり、安全帯AのフックFに、妻側落下試験の試験荷重に対応する手摺内側方向で手摺妻側端から外方への所定の衝撃引張荷重が作用すると、フックFは、上横枠12に沿ってその端部側へスライドするが、そのスライド途上で斜材15に引っ掛かってそれ以上のスライドを阻止され、そのため衝撃引張荷重が斜材15に作用して、この斜材15を変形させる。この斜材15の変形によって、フックFが斜材15に引っ掛かる時の衝撃を緩和され、それによってフックFは、フック本体f1が破損して外れ止め装置f2から離脱することなく、従って口を開くことなく、斜材15に引っ掛かった位置に保持され、作業者Mの墜落を阻止することができる。
また、この安全手摺Tは、手摺本体7の左右各縦枠11を横中桟14a取付位置より上方に位置する上部側所要高さ位置で二分割して、その分割端部11a,11b間に、鋼板製の板片Pを、その板面が手摺内外方向と対面するように介挿し、この板片Pの上端部側及び下端部側を縦枠の上部側分割端部11a及び下部側分割端部11bに夫々溶接して固着した構造のものであるから、この安全手摺Tを使用して、図12に示すような落下阻止性能試験を実施した時、即ち、長さ1.7mのランヤードYの先端部に100kgの重りWを取り付けた安全帯AのフックFを図10に示す手摺本体7の上横枠12に取り付けた状態で、この上横枠12側に手摺内側方向の相当大きな衝撃引張荷重が作用した時には、手摺本体7の縦枠11は、図2の(a) 及び同図(b) の仮想線図示、更には図3を参照して分かるように、縦枠11の上部側分割端部11aと下部側分割端部11bとを連結している板片Pの中央部分に曲げ応力が集中して、この板片Pの中央部分から縦枠11が図2の(b) の仮想線図示のように手摺内側方向へ下向きに折れ曲がることになる。
この時、安全帯AのフックFは、手摺本体7の上横枠12をスライドして図7に示すように上横枠12の端部で斜材15に引っ掛かり、しかして縦枠11が、上記のように上部側分割端部11aと下部側分割端部11bとの間に介挿された板片Pの中央部分から手摺内側方向へ下向きに折れ曲がるため、図12を参照して分かるように、長さ1.7mのランヤードYの先端部にある重りWは、高さが3.425mある足場板6から地面まで落下することはなく、宙吊りの状態となる。従って、作業者が地面に落下するのを回避することができる。
この実施形態の安全手摺Tでは、手摺本体7の各縦枠11と上横枠12とのコーナー側所要部に斜材15を一体的に取り付けているため、この斜材15が取り付けられていない場合は、安全帯AのフックFは、手摺本体7の上横枠12をスライドして縦枠11の上端部にある上部固定金具9に引っ掛かることになるが、フックFが引っ掛かる高さ位置は、斜材15が取り付けてある場合とほとんど同じである。
(a) 及び(b) は本発明に係る安全手摺の取付方法を説明する説明斜視図である。 (a) は同安全手摺Tの正面図、(b) は側面図、(c) は平面図図である。 (a) は図2の矢印イで示す部分の拡大正面図、(b) は(a) のニ−ニ線断面図、(c) は図2のイで示す部分の側面図、(d) は(c) のホ−ホ線断面図である。 手摺本体の縦枠の上部側分割端部と下部側分割端部との間に板片を介挿する状態を示す説明正面図である。 (a) は手摺本体の縦枠の上部側分割端部と下部側分割端部との間に板片を介挿する状態を示す拡大正面図、(b) は同状態を示す拡大側面図である。 安全手摺に安全帯を取り付けた状態を示す正面図である。 手摺本体に取り付けた斜材の作用を説明する説明図である。 (a) 及び(b) は図2の(a) のロ及びハで示す部分の拡大図、(c) 及び(d) は(a) 及び(b) の夫々平面図である。 固定位置にある上下各固定金具の拡大正面図である。 固定位置にある上下各固定金具の拡大平面図である。 収納位置にある上下各固定金具の拡大正面図である。 (a) は安全手摺の落下阻止性能試験の試験設備を示す正面図、(b) は平面図である。 (a) は従来の安全手摺を示す正面図、(b) は側面図である。
符号の説明
T 安全手摺
A 安全帯
F 安全帯のフック
1 脚柱
2 横架材
4 足場用建枠
6 足場板
7 手摺本体
B 取付手段
8 下部固定金具
9 上部固定金具
10 位置決め用のフック
11 手摺本体の縦枠
11a 縦枠の上部側分割端部
11b 縦枠の下部側分割端部
P 板片
12 手摺本体の上横枠
13 手摺本体の下横枠
14a 横中桟
14b 縦中桟
15 斜材

Claims (2)

  1. 両側一対の脚柱と両脚柱の上端部をつなぐ横架材とからなる建枠を対向させて両建枠の横架材間に足場板を架け渡しながら多段状に組み立てられる枠組足場に取り付ける安全手摺であって、夫々鋼管製の左右縦枠、上下横枠及び縦横の中桟によって形成され、両建枠の対向する脚柱間に配置される手摺本体と、この手摺本体を両建枠の対向する脚柱に着脱自在に取り付ける取付手段とからなる安全手摺において、
    手摺本体の左右各縦枠を横中桟取付位置より上方の上部側所要高さ位置で二分割して、その分割端部間に、鋼板製の板片を、その板面が手摺内外方向と対面するように介挿し、この板片を上部側分割端部及び下部側分割端部に対し溶接して固着することによって、作業者の身に付ける安全帯のフックを手摺本体の上横枠に取り付けた状態でこの上横枠側に手摺内側方向の所定の衝撃引張荷重が作用した時に、縦枠の分割端部間で板片が折れ曲がるようにしたことを特徴とする安全手摺。
  2. 手摺本体の各縦枠と上横枠とのコーナー側所要部には、作業者の身に付ける安全帯のフックを手摺本体の上横枠に取り付けた状態でこのフックに手摺内側方向の所定の衝撃引張荷重が作用した時にフックが破損しないように保持するために、手摺本体の縦枠、上横枠よりも曲げ強度の弱い鋼材からなる斜材を一体的に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の安全手摺。
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