JP2006328468A - 金属の分離回収方法 - Google Patents

金属の分離回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006328468A
JP2006328468A JP2005152663A JP2005152663A JP2006328468A JP 2006328468 A JP2006328468 A JP 2006328468A JP 2005152663 A JP2005152663 A JP 2005152663A JP 2005152663 A JP2005152663 A JP 2005152663A JP 2006328468 A JP2006328468 A JP 2006328468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituent
palladium
metal
bifunctional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005152663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4862148B2 (ja
Inventor
Takaki Kanbara
貴樹 神原
Shigehiro Kagaya
重浩 加賀谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyama University
Tokyo Institute of Technology NUC
Original Assignee
Toyama University
Tokyo Institute of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyama University, Tokyo Institute of Technology NUC filed Critical Toyama University
Priority to JP2005152663A priority Critical patent/JP4862148B2/ja
Publication of JP2006328468A publication Critical patent/JP2006328468A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4862148B2 publication Critical patent/JP4862148B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Abstract

【課題】新規な金属の分離回収方法を提供する。
【解決手段】下記化学式で表されるポリチオアミドにより、溶液中のパラジウムを吸着し、りん化合物により、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出させることにより分離回収する。ここで、溶液中での、パラジウムに対する他の金属のモル比は1〜1000の範囲内にあることが好ましい。また、ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出するには、ポリチオアミドが存する溶液に、りん化合物を添加することが好ましい。
Figure 2006328468

【選択図】 なし

Description

本発明は、ポリチオアミドにより溶液中のパラジウムを吸着し、りん化合物により前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出する、新規な金属の分離回収方法に関する。
大学などの研究機関から排出される有機廃液中には有機溶媒のほかに合成触媒である遷移金属錯体や貴金属、希土類元素などが含まれている場合が少なくない。それらの多くは焼却・熱分解などで処理されているが、有価金属の存在はその過程で難処理化を引き起こすだけでなく、有価金属の多くが焼却灰や飛灰に移行することからリサイクル、省資源の観点から見てもきわめて非効率的である。
現在、廃水処理には種々のキレート樹脂やイオン交換樹脂、高分子凝集剤などの機能性高分子が用いられている。
なお、発明者は、本発明に関連する技術内容を開示している(非特許文献1〜8参照。)。これらのうち非特許文献7,8は、特許法第30条第1項を適用できるものと考えられる。
佐藤恵美,河合自立,加賀谷重浩,神原貴樹,長谷川淳,1PB076ポリチオアミドの重金属吸着特性,日本化学会第79春季年会,平成13年3月 佐藤恵美,加賀谷重浩,神原貴樹,長谷川淳,2PC-106ポリチオアミドを用いた有機廃液中の重金属の沈殿回収,日本化学会第81春季年会,平成14年3月 加賀谷重浩,真草嶺郁美,佐藤恵美,神原貴樹,長谷川淳,P-18廃液中の有価金属の選択的回収剤の開発,富山工業高等専門学校第9回エコテクノロジーに関するアジア国際シンポジウム−富山(ASET9),平成14年12月 加賀谷重浩,真草嶺郁美,佐藤恵美,神原貴樹,長谷川淳,1PB-133ポリチオアミドによる有機廃液中のパラジウム及びニッケルの回収,日本化学会第83春季年会,平成15年3月 S. Kagaya, E. Sato, I. Masore, K. Hasegawa, and T. Kanbara, Polythioamide as a Collector for Valuable Metals from Aqueous and Organic Solutions, Chemistry Letters, Vol. 32, No. 7, pp. 622 - 623(平成15年7月) 加賀谷重浩,河合信宏,真草嶺郁美,佐藤恵美,神原貴樹,長谷川淳,P-92ポリチオアミドに吸着したパラジウムの溶出:有機廃液中パラジウムの分離・回収への応用,富山工業高等専門学校第10回エコテクノロジーに関するアジア国際シンポジウム−富山(ASET10),平成15年11月 加賀谷重浩,田中絵梨佳,河合信宏,真草嶺郁美,佐藤恵美,神原貴樹,長谷川淳,ニッケル及び白金を含む溶液からのパラジウムの分離,日本分析化学会中部支部「分析中部ゆめ21」若手交流会第4回高山フォーラム,平成16年11月26日・27日 加賀谷重浩,田中絵梨佳,河合信宏,真草嶺郁美,佐藤恵美,神原貴樹,長谷川淳,Paper#25ニッケル及び白金を含む有機溶液からのパラジウムの分離,富山工業高等専門学校第11回エコテクノロジーに関するアジア国際シンポジウム−富山(ASET11),平成16年12月3日・4日
しかしながら、特定の有価金属もしくは有害重金属に対して効果的に選択分離できる材料は限られている。特に、含有する有機溶媒に対して耐性を有し、かつ有価金属に対して選択的分離機能を持つものはほとんど見られない。このため、これらの課題を解決する、新規な金属の分離回収方法の開発が望まれている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、新規な金属の分離回収方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の金属の分離回収方法は、一般式化15で表されるポリチオアミドの群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、溶液中のパラジウムを吸着し、一般式化20および一般式化24で表されるりん化合物の群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出する。
ここで、限定されるわけではないが、溶液中での、パラジウムに対する他の金属のモル比は1〜1000の範囲内にあることが好ましい。限定されるわけではないが、他の金属はニッケルまたは白金であることが好ましい。限定されるわけではないが、ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出するには、ポリチオアミドが存する溶液に、りん化合物を添加することが好ましい。
本発明の金属の分離回収方法は、一般式化16で表されるポリチオアミドの群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、溶液中のパラジウムを吸着し、一般式化21および一般式化25で表されるりん化合物の群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出する。
ここで、限定されるわけではないが、溶液中での、パラジウムに対する他の金属のモル比は1〜1000の範囲内にあることが好ましい。限定されるわけではないが、他の金属はニッケルまたは白金であることが好ましい。限定されるわけではないが、ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出するには、ポリチオアミドが存する溶液に、りん化合物を添加することが好ましい。
本発明の金属の分離回収方法は、化学式化27で表されるポリチオアミドにより、溶液中のパラジウムを吸着し、化学式化28で表されるりん化合物により、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出する。
ここで、限定されるわけではないが、溶液中での、パラジウムに対する他の金属のモル比は1〜1000の範囲内にあることが好ましい。限定されるわけではないが、他の金属はニッケルまたは白金であることが好ましい。限定されるわけではないが、ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出するには、ポリチオアミドが存する溶液に、りん化合物を添加することが好ましい。限定されるわけではないが、ポリチオアミドを再利用することが好ましい。
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明は、一般式化15で表されるポリチオアミドの群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、溶液中のパラジウムを吸着し、一般式化20および一般式化24で表されるりん化合物の群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出するので、新規な金属の分離回収方法を提供することができる。
本発明は、一般式化16で表されるポリチオアミドの群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、溶液中のパラジウムを吸着し、一般式化21および一般式化25で表されるりん化合物の群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出するので、新規な金属の分離回収方法を提供することができる。
本発明は、化学式化27で表されるポリチオアミドにより、溶液中のパラジウムを吸着し、化学式化28で表されるりん化合物により、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出するので、新規な金属の分離回収方法を提供することができる。
以下、金属の分離回収方法にかかる発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明の金属の分離回収方法は、ポリチオアミドにより、溶液中のパラジウムを吸着し、りん化合物により、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出する方法である。以下に、本発明の金属の分離回収方法を具体的に説明する。
最初に、ポリチオアミドにより、溶液中のパラジウムを吸着する方法を説明する。
ポリチオアミドは、化学式化15で表すことができる。
Figure 2006328468
ここで、R,Rは二官能性の芳香族ユニット、二官能性の複素環ユニット、または二官能性の脂肪族炭化水素ユニットを示す。二官能性の芳香族ユニットは、二官能性のフェニレン、ナフチレン、フェナントリレン、アントリレン、またはビフェニルを示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。二官能性の複素環ユニットは、二官能性のピリジルジイル、チエニレン、フリレン、ピロリレン、またはキノリンジイルを示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。二官能性の脂肪族炭化水素ユニットは、炭素数が2〜10の直鎖状または分岐状の二官能性の脂肪族炭化水素を示す。炭化水素の炭素−炭素結合間に酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ケイ素原子、またはリン原子のヘテロ原子を有していても良い。炭化水素の炭素−炭素結合間にフェニレンまたはナフチレンの二官能性の芳香族ユニットを有していても良い。
ここで、Rは水素原子、脂肪族炭化水素基、芳香族置換基、または複素環置換基を示す。脂肪族炭化水素基は、炭素数が1〜8の直鎖状または分岐状脂肪族置換基を示す。芳香族置換基は、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、アントリル基、またはビフェニル基を示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。複素環置換基は、ピリジル基、チエニル基、またはフリル基を示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。
また、RとRが脂肪族炭化水素ユニットから形成されている場合、結合して環状化合物を形成していても良い。
ポリチオアミドは、具体的には化学式化16で表すことができる。
Figure 2006328468
ここで、R,Rは化学式化17に示す二官能性のユニットが挙げられる。また、nは2〜10の整数を表す。
Figure 2006328468
ここで、Rは水素原子または化学式化18に示す置換基が挙げられる。また、nは0〜7の整数を表す。
Figure 2006328468
また、RとRが結合している場合、環状構造を形成した化学式化19に示すユニットが挙げられる。
Figure 2006328468
本発明の金属の分離回収方法は、パラジウム以外の他の金属が共存する場合に適用することができる。他の金属としては、ニッケル、白金、亜鉛、コバルト、カドミウム、鉛、マンガン,またはクロムを挙げることができる。
溶液中での、パラジウムに対する他の金属のモル比は1〜1000の範囲内にあることが好ましい。また、パラジウムに対する他の金属のモル比は10〜100の範囲内にあることがさらに好ましい。
パラジウムに対する他の金属のモル比が1以上であると、パラジウムと他の金属との分離における効率が向上し、他の金属が混入することなくパラジウムのみを分離回収できるという利点がある。モル比が10以上であると、この効果がより顕著になる。
パラジウムに対する他の金属のモル比が1000以下であると、パラジウムの吸着率の低下を防ぐことができ、他の金属の混入を実用範囲で抑制して、パラジウムを分離回収できるという利点がある。モル比が100以下であると、この効果がより顕著になる。
パラジウムを吸着する方法において、溶媒としては、メチルアルコール、エチルアルコール,ブチルアルコール,アセトニトリル,アセトン,ジクロロメタン,クロロホルム,酢酸エチル,酢酸ブチルなどを採用することができる。
パラジウムの吸着において他の金属の同時吸着(すなわちパラジウムの分離回収に対する妨害)を抑制するために酸性化合物またはアルカリ性化合物を添加する。酸性化合物の添加はニッケル,亜鉛、コバルト、カドミウム、鉛、マンガン,またはクロムの同時吸着を抑制するのに有効であり、アルカリ性化合物の添加は白金の同時吸着を抑制するのに有効である。
酸性化合物としては、塩酸、硫酸,硝酸、ギ酸などを採用することができる。
酸性化合物の濃度は0.001〜0.1Mの範囲内にあることが好ましい。濃度が0.001〜0.1Mの範囲内にあると、パラジウムに対する他の金属のモル比が1〜1000の範囲で同時吸着を抑制するのに有効であるという利点がある。
アルカリ性化合物としては、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシドなどを採用することができる。
アルカリ性化合物の濃度は0.01〜0.1Mの範囲内にあることが好ましい。濃度が0.01〜0.1Mの範囲内にあると、パラジウムに対する他の金属のモル比が1〜1000の範囲で同時吸着を抑制するのに有効であるという利点がある。
ポリチオアミドによる、溶液中のパラジウムの吸着は、チオアミド基のチオカルボニルユニットの配位結合能力に起因する。
つぎに、りん化合物により、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出する方法について説明する。
りん化合物は、化学式化20で表すことができる。
Figure 2006328468
ここで、Rは二官能性の芳香族ユニット、二官能性の複素環ユニット、または二官能性の脂肪族炭化水素ユニットを示す。二官能性の芳香族ユニットは、二官能性のフェニレン、ナフチレン、フェナントリレン、アントリレン、ビフェニル、またはビナフチルを示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。二官能性の複素環ユニットは、二官能性のピリジルジイル、チエニレン、ビピリジンジイル、キサンテンジイル、またはフリレンを示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。二官能性の脂肪族炭化水素ユニットは、炭素数が1〜8の直鎖状または分岐状の二官能性の脂肪族炭化水素を示す。
ここで、R,R,R,Rは芳香族置換基、複素環置換基、脂肪族炭化水素基、または脂肪族炭化水素基を有するアルコキシ基を示す。芳香族置換基は、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、アントリル基、またはビフェニル基を示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。複素環置換基は、ピリジル基、チエニル基、またはフリル基を示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。脂肪族炭化水素基は、炭素数が1〜8の直鎖状または分岐状の脂肪族炭化水素基を示す。
また、R,R,R,Rは各化合物において同一であっても異なっていてもよい。
前記りん化合物は、具体的には化学式化21で表すことができる。
Figure 2006328468
ここで、Rは化学式化22に示す二官能性のユニットが挙げられる。また、nは2〜10の整数を表す。
Figure 2006328468
ここで、R,R,R,Rは化学式化23に示す置換基が挙げられる。R,R,R,Rは各化合物において同一であっても異なっていてもよい。また、nは0〜7の整数を表す。
Figure 2006328468
また、りん化合物は、化学式化24で表すことができる。
Figure 2006328468
ここで、R,R,Rは芳香族置換基、複素環置換基、脂肪族炭化水素基、または脂肪族炭化水素基を有するアルコキシ基を示す。芳香族置換基は、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、アントリル基、またはビフェニル基を示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。複素環置換基は、ピリジル基、チエニル基、またはフリル基を示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。脂肪族炭化水素基は、炭素数が1〜8の直鎖状または分岐状の脂肪族炭化水素基を示す。
また、R,R,Rは各化合物において同一であっても異なっていてもよい。
前記りん化合物は、具体的には化学式化25で表すことができる。
Figure 2006328468
ここで、R,R,Rは化学式化26に示す置換基が挙げられる。R,R,Rは各化合物において同一であっても異なっていてもよい。また、nは0〜7の整数を表す。
Figure 2006328468
ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出する方法において、ポリチオアミドが存する溶液に、りん化合物を添加することが好ましい。その理由は、リン化合物の配位結合能力によってパラジウムをポリチオアミドから解離及び抽出できるためである。
パラジウムを溶出する方法において、溶媒としては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、クロロホルムなどを採用することができる。
パラジウムを溶出する方法においては、酸性化合物を添加することにより、反応を最適化することができる。
酸性化合物としては、塩酸、硫酸,硝酸、ギ酸などを採用することができる。
酸性化合物の濃度は0.001〜0.1Mの範囲内にあることが好ましい。濃度が0.001〜0.1Mの範囲内にあると、他の金属の混入を実用範囲で抑制して、ポリチオアミドに吸着したパラジウムを実用範囲で溶出できるという利点がある。
ポリチオアミドに吸着したパラジウムの溶出において、リン化合物の配位結合能力によってパラジウムはポリチオアミドから解離及び抽出される。
ポリチオアミドの再利用の回数は100回以下の範囲内にあることが好ましい。再利用の回数が100回以下であると、パラジウムを高効率で分離回収でき、ポリチオアミドをパラジウム捕集剤として実用範囲で再生利用できるという利点がある。
以上のことから、本発明を実施するための最良の形態によれば、一般式化15で表されるポリチオアミドの群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、溶液中のパラジウムを吸着し、一般式化20および一般式化24で表されるりん化合物の群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出するので、新規な金属の分離回収方法を提供することができる。
また、本発明を実施するための最良の形態によれば、一般式化16で表されるポリチオアミドの群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、溶液中のパラジウムを吸着し、一般式化21および一般式化25で表されるりん化合物の群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出するので、新規な金属の分離回収方法を提供することができる。
また、本発明を実施するための最良の形態によれば、化学式化27で表されるポリチオアミドにより、溶液中のパラジウムを吸着し、化学式化28で表されるりん化合物により、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出するので、新規な金属の分離回収方法を提供することができる。
なお、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
つぎに、本発明にかかる実施例について具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではないことはもちろんである。
参考例[ポリチオアミドの合成]
窒素雰囲気下にした50mlシュレンク管にヘキサメチレンジアミン0.2589g(2 mmol)と硫黄0.1601g(5mmol)を入れ、DMAc(脱水)10mlを添加し、室温で10分間溶解させた。この反応溶液にテレフタルアルデヒド0.2708g(2mmol)を加え、115℃で6時間攪拌した。反応溶液を300mlのメタノールが入った三角フラスコに添加し、洗浄した。生成した沈殿物を吸引ろ過により回収した後、DMAc10mlに再溶解させ、再び300mlのメタノールで洗浄した。その後、吸引ろ過により回収した沈殿物をDMF5mlに溶解させた。この溶液をガラスフィルターに通し、未反応の硫黄を除去した後、このDMF溶液を約3mlまで濃縮した。濃縮後、このDMF溶液をメタノール300mlに再沈殿させ、吸引ろ過により沈殿物を回収した。この沈殿物をDMF5mlに再溶解させ、約3mlまで濃縮した後、メタノール300mlに再沈殿させた。生成した沈殿物を吸引ろ過により回収した後、真空下で乾燥させ、目的のポリチオアミド化27を得た。目的の化合物は、黄色で収量0.3991g、収率71.7%で得られた。
Figure 2006328468
実施例1[Pd−Ni混合系吸着]
塩化パラジウム(II)溶液及び塩化ニッケル(II)溶液をメタノールに添加し、0.1mM Pd(II)−0.1mM Ni(II)混合溶液、0.1mM Pd(II)−1.0mM Ni(II)混合溶液及び0.1mM Pd(II)−10.0mM Ni(II)混合溶液を調製した。なお、各溶液には塩酸を0.02Mとなるように添加した。各溶液5mlをサンプル瓶に分取し、ポリチオアミド5mgをそれぞれ添加して室温で15時間撹拌した。その後、孔径0.2μmのメンブレンフィルターを用いてろ過し、ろ液中のPd(II)及びNi(II)の濃度を黒鉛炉原子吸光分析にて測定し、それぞれの残存濃度を求めた。残存濃度と撹拌前の初濃度とから、Pd(II)及びNi(II)の吸着率を求めた。結果は表1に示すように、いずれの溶液からもPd(II)のみを定量的に吸着できた。
Figure 2006328468
実施例2[Pd−Ni混合系溶出]
実施例1において、吸着後、メンブレンフィルターに捕集されたPd(II)を吸着したポリチオアミドをメンブレンフィルターごとサンプル瓶に入れ、塩酸を0.02Mとなるように添加したメタノール溶液10mlを加えた後、DPPP(化28)粉末2.1mgを添加し、室温で6時間撹拌した。その後、メンブレンフィルターでろ過し、ろ液中のPd(II)及びNi(II)濃度を黒鉛炉原子吸光分析にて測定した。得られた濃度と撹拌前の初濃度とから、Pd(II)及びNi(II)の溶出率を求めた。結果は表1に併せて示しているが、吸着されたPd(II)を90%以上溶出できた。
Figure 2006328468
実施例3[Pd−Pt混合系吸着]
塩化パラジウム(II)溶液及びヘキサクロロ白金(IV)酸ナトリウム溶液をメタノールに添加し、0.1mM Pd(II)−0.1mM Pt(IV)混合溶液、0.1mM Pd(II)−1.0mM Pt(IV)混合溶液及び0.1mM Pd(II)−10.0mM Pt(IV)混合溶液を調製した。なお、各溶液にはナトリウムメトキシドを0.05Mとなるように添加した。各溶液5mlをサンプル瓶に分取し、ポリチオアミド5mgをそれぞれ添加して室温で15時間撹拌した。その後、孔径0.2μmのメンブレンフィルターを用いてろ過し、ろ液中のPd(II)及びPt(IV)の濃度を黒鉛炉原子吸光分析にて測定し、それぞれの残存濃度を求めた。残存濃度と撹拌前の初濃度とから、Pd(II)及びPt(IV)の吸着率を求めた。結果は表2に示すように、Pt(IV)共存下においてもPd(II)を80%以上吸着でき、かつPt(IV)の吸着率は4%未満であった。
Figure 2006328468
実施例4[Pd−Pt混合系溶出]
実施例3において、吸着後、メンブレンフィルターに捕集されたPd(II)を吸着したポリチオアミドをメンブレンフィルターごとサンプル瓶に入れ、塩酸を0.02Mとなるように添加したメタノール溶液10mlを加えた後、DPPP粉末2.1mgを添加し、室温で6時間撹拌した。その後、メンブレンフィルターでろ過し、ろ液中のPd(II)及びPt(IV)濃度を黒鉛炉原子吸光分析にて測定した。得られた濃度と撹拌前の初濃度とから、Pd(II)及びPt(IV)の溶出率を求めた。結果は表2に併せて示しているが、吸着したPd(II)は80%以上溶出することが可能であり、Pt(IV)の溶出率は1%未満であった。
実施例5[PTA再利用性]
実施例2において、溶出後ろ過に用いたメンブレンフィルターをサンプル瓶に入れ、乾燥した。その後、メンブレンフィルター上のポリチオアミドのみを別のサンプル瓶に回収し、秤量した。このポリチオアミドを用いて、実施例1及び実施例2に準じ、0.1mM Pd(II)メタノール溶液を用いてPd(II)の吸着率及び溶出率を求めた。なお、本操作を繰り返した。その結果、表3に示すように、少なくとも5回の繰り返し使用においてはPd(II)に対し95%以上の吸着率及び85%以上の溶出率が得られた。なお,一部の結果において溶出率が100%を越える場合が認められたが,これは溶出工程において一部ポリチオアミド上に残存したパラジウムの溶出,測定誤差などによるものである。
Figure 2006328468
比較例[DPPP溶液による溶出]
実施例1に準じてポリチオアミドにPd(II)を吸着させ、実施例2に準じてPd(II)を溶出させる際、比較として予めDPPPを溶解したメタノール溶液を用いて溶出した。溶出に用いた溶液は、塩酸を0.02Mとなるように添加したメタノール溶液10mlに、DPPP2.1mg、4.2mg、8.4mgを溶解させて調製した。結果は表4に示したように、いずれもDPPP2.1mgを粉末として添加して使用した実施例2の結果に比べ著しく低い溶出率が得られた。
Figure 2006328468
以上のことから、本実施例によれば、パラジウムに対して他の重金属が共存する有機溶液においても、パラジウムのみを定量的に吸着捕集でき、かつ、りん化合物により定量的に溶出分離回収することができる。特に、パラジウムと同じ白金族金属のニッケルおよび白金についてはこれらが高濃度共存する有機溶液からもパラジウムのみをほぼ定量的にかつ選択的に分離回収できる。

Claims (16)

  1. 一般式化1で表されるポリチオアミドの群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、溶液中のパラジウムを吸着し、
    一般式化2および一般式化3で表されるりん化合物の群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出する、金属の分離回収方法。
    Figure 2006328468
    ここで、R,Rは二官能性の芳香族ユニット、二官能性の複素環ユニット、または二官能性の脂肪族炭化水素ユニットを示す。二官能性の芳香族ユニットは、二官能性のフェニレン、ナフチレン、フェナントリレン、アントリレン、またはビフェニルを示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。二官能性の複素環ユニットは、二官能性のピリジルジイル、チエニレン、フリレン、ピロリレン、またはキノリンジイルを示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。二官能性の脂肪族炭化水素ユニットは、炭素数が2〜10の直鎖状または分岐状の二官能性の脂肪族炭化水素を示す。炭化水素の炭素−炭素結合間に酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ケイ素原子、またはリン原子のヘテロ原子を有していても良い。炭化水素の炭素−炭素結合間にフェニレンまたはナフチレンの二官能性の芳香族ユニットを有していても良い。
    ここで、Rは水素原子、脂肪族炭化水素基、芳香族置換基、または複素環置換基を示す。脂肪族炭化水素基は、炭素数が1〜8の直鎖状または分岐状脂肪族置換基を示す。芳香族置換基は、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、アントリル基、またはビフェニル基を示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。複素環置換基は、ピリジル基、チエニル基、またはフリル基を示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。
    また、RとRが脂肪族炭化水素ユニットから形成されている場合、結合して環状化合物を形成していても良い。
    Figure 2006328468
    ここで、Rは二官能性の芳香族ユニット、二官能性の複素環ユニット、または二官能性の脂肪族炭化水素ユニットを示す。二官能性の芳香族ユニットは、二官能性のフェニレン、ナフチレン、フェナントリレン、アントリレン、ビフェニル、またはビナフチルを示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。二官能性の複素環ユニットは、二官能性のピリジルジイル、チエニレン、ビピリジンジイル、キサンテンジイル、またはフリレンを示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。二官能性の脂肪族炭化水素ユニットは、炭素数が1〜8の直鎖状または分岐状の二官能性の脂肪族炭化水素を示す。
    ここで、R,R,R,Rは芳香族置換基、複素環置換基、脂肪族炭化水素基、または脂肪族炭化水素基を有するアルコキシ基を示す。芳香族置換基は、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、アントリル基、またはビフェニル基を示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。複素環置換基は、ピリジル基、チエニル基、またはフリル基を示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。脂肪族炭化水素基は、炭素数が1〜8の直鎖状または分岐状の脂肪族炭化水素基を示す。
    また、R,R,R,Rは各化合物において同一であっても異なっていてもよい。
    Figure 2006328468
    ここで、R,R,Rは芳香族置換基、複素環置換基、脂肪族炭化水素基、または脂肪族炭化水素基を有するアルコキシ基を示す。芳香族置換基は、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、アントリル基、またはビフェニル基を示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。複素環置換基は、ピリジル基、チエニル基、またはフリル基を示す。水素原子の1つまたは2つをアルキル基、アルコキシ基、フルオロ基、クロロ基、エステル基、アシル基、またはアミド基に置き換えた置換基を有していても良い。脂肪族炭化水素基は、炭素数が1〜8の直鎖状または分岐状の脂肪族炭化水素基を示す。
    また、R,R,Rは各化合物において同一であっても異なっていてもよい。
  2. 溶液中での、パラジウムに対する他の金属のモル比が1〜1000の範囲内にある、請求項1記載の金属の分離回収方法。
  3. 他の金属はニッケルである、請求項2記載の金属の分離回収方法。
  4. 他の金属は白金である、請求項2記載の金属の分離回収方法。
  5. ポリチオアミドが存する溶液に、りん化合物を添加する、請求項1記載の金属の分離回収方法。
  6. 一般式化4で表されるポリチオアミドの群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、溶液中のパラジウムを吸着し、
    一般式化8および一般式化11で表されるりん化合物の群から選ばれるいずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせにより、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出する、金属の分離回収方法。
    Figure 2006328468
    ここで、R,Rは化学式化5に示す二官能性のユニットが挙げられる。また、nは2〜10の整数を表す。
    Figure 2006328468
    ここで、Rは水素原子または化学式化6に示す置換基が挙げられる。また、nは0〜7の整数を表す。
    Figure 2006328468
    また、RとRが結合している場合、環状構造を形成した化学式化7に示すユニットが挙げられる。
    Figure 2006328468
    Figure 2006328468
    ここで、Rは化学式化9に示す二官能性のユニットが挙げられる。また、nは2〜10の整数を表す。
    Figure 2006328468
    ここで、R,R,R,Rは化学式化10に示す置換基が挙げられる。R,R,R,Rは各化合物において同一であっても異なっていてもよい。また、nは0〜7の整数を表す。
    Figure 2006328468
    Figure 2006328468
    ここで、R,R,Rは化学式化12に示す置換基が挙げられる。R,R,Rは各化合物において同一であっても異なっていてもよい。また、nは0〜7の整数を表す。
    Figure 2006328468
  7. 溶液中での、パラジウムに対する他の金属のモル比が1〜1000の範囲内にある、請求項6記載の金属の分離回収方法。
  8. 他の金属はニッケルである、請求項7記載の金属の分離回収方法。
  9. 他の金属は白金である、請求項7記載の金属の分離回収方法。
  10. ポリチオアミドが存する溶液に、りん化合物を添加する、請求項6記載の金属の分離回収方法。
  11. 化学式化13で表されるポリチオアミドにより、溶液中のパラジウムを吸着し、
    化学式化14で表されるりん化合物により、前記ポリチオアミドに吸着したパラジウムを溶出する、金属の分離回収方法。
    Figure 2006328468
    Figure 2006328468
  12. 溶液中での、パラジウムに対する他の金属のモル比が1〜1000の範囲内にある、請求項11記載の金属の分離回収方法。
  13. 他の金属はニッケルである、請求項12記載の金属の分離回収方法。
  14. 他の金属は白金である、請求項12記載の金属の分離回収方法。
  15. ポリチオアミドが存する溶液に、りん化合物を添加する、請求項11記載の金属の分離回収方法。
  16. ポリチオアミドを再利用する、請求項11記載の金属の分離回収方法。
JP2005152663A 2005-05-25 2005-05-25 金属の分離回収方法 Active JP4862148B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005152663A JP4862148B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 金属の分離回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005152663A JP4862148B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 金属の分離回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006328468A true JP2006328468A (ja) 2006-12-07
JP4862148B2 JP4862148B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=37550466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005152663A Active JP4862148B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 金属の分離回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4862148B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013051715A1 (ja) * 2011-10-07 2013-04-11 東ソー株式会社 パラジウム分離剤、並びにその製造方法及び用途
CN107619477A (zh) * 2017-09-22 2018-01-23 中山大学 一种聚硫代酰胺及其制备方法和应用
CN109852800A (zh) * 2018-12-26 2019-06-07 河南能源化工集团研究总院有限公司 一种用于工业废钯催化剂回收的萃取剂及钯回收方法
CN113929796A (zh) * 2021-10-12 2022-01-14 北京科技大学 一种修饰硫代酰胺官能团的氯球改性方法

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6010051068, Shigehiro Kagaya, Emi Sato, Ikumi Masore, Kiyoshi Hasegawa, Takaki Kanbara, "Polythioamide as a Collector for Valuable Metals from Aqueous and Organic Solutions", Chemistry Letters, 20030705, Vol.32, No.7, 622−623, 社団法人日本化学会 *
JPN6010051069, 加賀谷重浩, 真草嶺郁美, 佐藤恵美, 神原貴樹, 長谷川淳, "ポリチオアミドによる有機廃液中のパラジウム及びニッケルの回収", 日本化学会第83春季年会講演予稿集, 20030303, Vol. 83rd No1, 548, 社団法人日本化学会 *
JPN6010051070, 佐藤恵美, 河合自立, 加賀谷重浩, 神原貴樹, 長谷川淳, "ポリチオアミドの重金属吸着特性", 日本化学会第79春季年会講演予稿集, 20010315, Vol. 79th No1, 525, 社団法人日本化学会 *
JPN6010051071, 佐藤恵美, 加賀谷重浩, 神原貴樹, 長谷川淳, "ポリチオアミドを用いた有機廃液中の重金属の沈殿回収", 日本化学会第81春季年会講演予稿集, 20020311, Vol. 81st No1, 642, 社団法人日本化学会 *

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013051715A1 (ja) * 2011-10-07 2013-04-11 東ソー株式会社 パラジウム分離剤、並びにその製造方法及び用途
JP2013091849A (ja) * 2011-10-07 2013-05-16 Tosoh Corp パラジウム分離剤、並びにその製造方法及び用途
CN104160048A (zh) * 2011-10-07 2014-11-19 东曹株式会社 钯分离剂、以及其制造方法和用途
CN104160048B (zh) * 2011-10-07 2017-06-06 东曹株式会社 钯分离剂、以及其制造方法和用途
CN107619477A (zh) * 2017-09-22 2018-01-23 中山大学 一种聚硫代酰胺及其制备方法和应用
CN107619477B (zh) * 2017-09-22 2020-06-30 中山大学 一种聚硫代酰胺及其制备方法和应用
CN109852800A (zh) * 2018-12-26 2019-06-07 河南能源化工集团研究总院有限公司 一种用于工业废钯催化剂回收的萃取剂及钯回收方法
CN113929796A (zh) * 2021-10-12 2022-01-14 北京科技大学 一种修饰硫代酰胺官能团的氯球改性方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4862148B2 (ja) 2012-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Wan et al. Sorption of lead (II), cadmium (II), and copper (II) ions from aqueous solutions using tea waste
Bai et al. Highly selective recovery of palladium by a new silica-based adsorbent functionalized with macrocyclic ligand
JP6079113B2 (ja) パラジウム分離剤、並びにその製造方法及び用途
CN103282116B (zh) 从含贵金属离子的溶液回收贵金属的方法、用于该方法的萃取剂或吸附剂及反萃取剂或解吸附剂
CN103586006B (zh) 氨基吡啶改性树脂吸附辛酸铑和金属离子的方法
JP4862148B2 (ja) 金属の分離回収方法
JP4693123B2 (ja) 金の吸着剤および金の選択的分離回収方法
JP2011062688A (ja) パラジウムイオン吸着剤、及びそれを用いたパラジウムの分離回収方法
Yang et al. Covalent organic framework isomers for photoenhanced gold recovery from e-waste with high efficiency and selectivity
JP2010101641A (ja) メチルイミノビスジアルキルアセトアミドを抽出剤として用いる金属類の溶媒抽出分離方法
CN111019147A (zh) 一种金属有机骨架吸附剂、一步制备方法及其应用
JP2014004518A (ja) 金属イオンの吸着材
JP2011235236A (ja) 金属吸着材及び該金属吸着材の製造方法並びに金属の吸着方法
CN111218562B (zh) 一类高分子萃取剂的制备及用其高效回收钯的方法
JP5114704B2 (ja) 金属の分離方法、および金属の回収方法
JP2016040032A (ja) セルロース誘導体および/または架橋キトサン誘導体を含む吸着材ならびに金属イオンの吸着方法および回収方法
US20150122734A1 (en) Light Activated Cation Separation
Wu et al. Immobilization of copper (II) in organic-inorganic hybrid materials: A highly efficient and reusable catalyst for the classic Ullmann reaction
JP5818315B2 (ja) 金属の選択的抽出剤
JP2011183376A (ja) 金属吸着材および金属の分離方法
JPS585700B2 (ja) ヨウエキカラジユウキンゾク オヨビ ハクキンイガイノ センイキンゾクオジヨキヨスルホウホウ
Köytepe et al. Synthesis of polyimide from 5, 5 ″-bis (bromomethyl)-2, 2′: 6′, 2 ″-terpyridine and investigation of the polymer sorption behavior towards some metal ions
JP2005305329A (ja) 金の吸着剤
KR101681620B1 (ko) 역상 실리카 겔 지지체에 팔라듐이 담지된 유기화학 반응 촉매, 이의 제조방법 및 이를 이용한 바이아릴 화합물의 제조방법
JP2019163502A (ja) ロジウム回収方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050701

A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20050623

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051007

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060329

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080428

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080428

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111011

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150