JP2006328421A - カラープライマー及びこれを用いた補修塗装方法 - Google Patents

カラープライマー及びこれを用いた補修塗装方法 Download PDF

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洋一 川口
Iwao Hayashi
巌 林
Yasuyuki Kataoka
泰之 片岡
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Abstract

【課題】補修対象となる上塗り塗色が隠蔽性の悪い塗色である場合にも、簡単な調色作業で得られ、且つ隠蔽性を確保しつつ補修塗色との色一致性を高められるカラープライマー及びこれを用いた補修塗装方法を提供する。
【解決手段】樹脂固形分100重量部あたりチタン白を50〜300重量部及び平均粒子径10μm以下のアルミニウム粉を0.1〜10重量部含有する明度70以上のプライマー(A)に、プライマー塗膜の上に塗装するカラー上塗り塗料(B)を混合して調合することを特徴とするカラープライマーを、塗膜面の損傷部に下地調整を行なった後、プライマー塗装及び上塗り塗装を順次行なう補修塗装方法におけるプライマー塗装に用いてなる。
【選択図】なし

Description

本発明は、補修対象となる上塗り塗色が隠蔽性の悪い塗色である場合にも、簡単な調色作業で得られ、且つ隠蔽性を確保しつつ補修塗色との色一致性を高められるカラープライマー及びこれを用いた補修塗装方法に関する。
自動車外板などの塗膜面に発生した損傷の補修は、通常、該損傷部を中心にその周囲までサンディングし、パテ付けした後、プライマーサーフェーサー塗装を行ない、さらに上塗り塗装を行なうものである。
上記自動車外板などの上塗り塗色が隠蔽性の悪い塗色である場合、該塗色の上塗り塗料を厚膜塗装する傾向があり、そのため該上塗り塗料がラッカータイプでは密着性、硬度、耐水性等の塗膜性能が低下する不具合があった。
そこで上記補修においては、隠蔽性が良好で明度調整可能なプライマー(白〜黒)や上塗り塗色の近似色に調色されたカラープライマーを塗装した上に、上記上塗り塗料を塗装して正常塗膜面との色一致性を高め、該上塗り塗料の薄膜塗装を可能にしてきた。
しかしながらプライマーは、通常、隠蔽性を確保するために高顔料濃度であるため、高粘度で計量混合しにくく、上記カラープライマーを用いた場合には、上塗り塗色に合わせての調色で複数色を計量混合せねばならず作業性が非常に悪い。また明度調整可能なプライマーを用いた場合には、上塗り塗料の塗り重ね回数(膜厚)によって、その塗色が変化しやすいという不具合があった。
本発明者らは、上記問題を解決すべく鋭意検討した結果、明度調整可能なプライマーに、既に調色済みの上塗り塗料を混合してなるカラープライマーを用いることにより、補修対象となる上塗り塗色が隠蔽性の悪い塗色である場合にも、簡単な調色作業で得られ、且つ隠蔽性を確保しつつ補修塗色との色一致性を高められることを見出し本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、樹脂固形分100重量部あたりチタン白を50〜300重量部及び平均粒子径10μm以下のアルミニウム粉を0.1〜10重量部含有する明度70以上のプライマー(A)に、プライマー塗膜の上に塗装するカラー上塗り塗料(B)を混合して調合することを特徴とするカラープライマー、及びこれを、塗膜面の損傷部に下地調整を行なった後、プライマー塗装及び上塗り塗装を順次行なう補修塗装方法におけるプライマー塗装に用いてなる補修塗装方法を提供するものである。
本発明によれば、明度調整可能なプライマーに、既に調色済みの上塗り塗料を混合してなるカラープライマーを用いることにより、補修対象となる上塗り塗色が隠蔽性の悪い塗色である場合にも、簡単な調色作業で得られ、且つ隠蔽性を確保しつつ補修塗色との色一致性を高められる。
本発明においてプライマー(A)は、白色及び黒色の混色により明度(L*値)が調整されてなる白色〜グレー色〜黒色の塗料である。作業性の面から、通常、明度の異なる数種類の塗料が用意される。
プライマー(A)としては、これによる塗膜の上に塗装されるカラー上塗り塗料(B)の塗色によって最適な明度のものを選択するものであり、その選択には、該明度の異なる夫々のプライマー塗膜上にカラー上塗り塗料(B)を塗装した塗板と、該カラー上塗り塗料(B)による隠蔽膜厚まで塗装した基準塗板との色差(ΔE*値)を測定し、該プライマーの明度とその色差の関係を調べる。該色差が最小となるときの明度を有するプライマーをプライマー(A)として選択して用いるものである。
上記プライマー(A)は、塗膜形成成分として、例えばアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などの基体樹脂に、必要に応じて(ブロック)ポリイソシアネート化合物、アミノ樹脂などの架橋剤を組み合わせて含有するものである。特にカラー上塗り塗料(B)がラッカータイプの塗料である場合には、プライマー(A)として、アクリルポリオール/ポリイソシアネートの架橋タイプが密着性などの塗膜性能の面から好適である。
上記プライマー(A)が明度70以上の白色の場合には、隠蔽性を確保するため、樹脂固形分100重量部あたりチタン白を50〜300重量部、好ましくは100〜200重量部、及び平均粒子径10μm以下のアルミニウム粉を0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜5重量部含有することが望ましい。
本発明においてカラー上塗り塗料(B)は、補修時にプライマー塗膜の上に塗装されるものであり、損傷部以外の正常塗膜面の塗色から調色される塗料である。該カラー上塗り塗料には、主にソリッドカラー系と光輝カラー系がある。該カラー上塗り塗料(B)の塗膜形成成分としては、例えばアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などの基体樹脂に、必要に応じて(ブロック)ポリイソシアネート化合物、アミノ樹脂などの架橋剤を組み合わせて使用することができる。
本発明のカラープライマーは、上記プライマー(A)にカラー上塗り塗料(B)を混合して調合されるのであり、通常、プライマー(A)100重量部(固形分)に対し、カラー上塗り塗料(B)を10〜100重量部(固形分)となるように混合されるのが好ましい。カラー上塗り塗料(B)の混合量が10重量部未満では、塗り重ね時の色変化が大きくなってしまい、100重量部を超えると得られるカラープライマーの隠蔽性が低下するので好ましくない。
本発明では、上記の通り得られるカラープライマーを用いて、塗膜面の損傷部に下地調整を行なった後、プライマー塗装及び上塗り塗装を順次行なう補修塗装方法を提供するものである。
本発明方法を適用する塗膜面は、電着層を含む下塗り塗膜、さらに中塗り塗膜、上塗り塗膜などからなる従来公知の複層塗膜であり、ソリッドカラー系、あるいはパール系やメタリック系等の光輝カラー系のいずれの塗色であってもよく、特に隠蔽性の低い塗色に好適である。該塗膜面に生じた損傷部は、該損傷部よりやや大きめのサンディングして、その部分を適宜脱脂洗浄後、必要に応じて補修用パテ付け、研磨などの下地調整を行ない、損傷部の充填処理をする。
次いで上記カラープライマーを塗装する。該カラープライマーの塗装は、従来公知の方法が適用でき、例えばエアスプレー、エアレススプレー、刷毛などが挙げられ、通常、乾燥膜厚で約5〜60μm程度となるように行われる。
上記プライマー塗膜の上にカラー上塗り塗料(B)を塗装する。該カラー上塗り塗料(B)の塗装は、従来公知の方法が適用でき、例えばエアスプレー、エアレススプレー、刷毛などが挙げられ、通常、乾燥膜厚で約5〜30μm程度となるように行われる。さらに該カラー上塗り塗料(B)による塗膜の上に、必要に応じてクリヤー塗料を塗装することできる。本発明では、上記カラープライマーによって隠蔽性、色一致性が良好なので、上塗り塗膜によって隠蔽膜厚まで塗装しなくてもよく、薄膜塗装が可能である。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味する。
プライマー(A)の作成
表1に示す配合組成にて、まずチタン白を分散処理した後、表1に示す通り順次配合し混合分散して各種明度(L*値)を有するプライマー用主剤を作成した。表1中の(注1)〜(注5)は、下記に示す通りである。尚、以下の明度及び色差の測定は日本電色工業社製の測色機「NR−3000」を用いて行なった。
(注1)「TITANIX JR−805」:テイカ社製、チタン白
(注2)アクリル樹脂:モノマー組成がスチレン10部、メタクリル酸メチル20部、アクリル酸n−ブチル50部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル19部、アクリル酸1部からなり、重量平均分子量50,000、水酸基価82、不揮発分50.2%の性状を有するものである。
(注3)「フローノンED−1000」:共栄社製、アマイドワックス増粘剤
(注4)「CR9800RM」:旭化成社製、アルミ顔料
(注5)「レタンPG2Kディープブラックベース」:関西ペイント社製、黒原色塗料、不揮発分39%
Figure 2006328421
カラープライマーの作成
実施例及び比較例カラー上塗り塗料として、黄色塗料(注6)及び赤色塗料(注7)を用いることとし、まず、これらに最適なプライマー(A)を調べるために、表1の通り作成した各種プライマー主剤に対して硬化剤(注8)を表2に示す配合で混合攪拌し、これをブリキ板上に完全隠蔽膜厚となるよう塗装し乾燥後、その上に上記カラー上塗り塗料を夫々乾燥膜厚10μmとなるよう塗装し、各評価板を作成した。一方、上記カラー上塗り塗料を白黒隠蔽紙上に隠蔽膜厚まで塗装し、これらを基準板とした。各色について、評価板と基準板との色差を測定し、これが最小となるプライマーを調べた。
表2の通り、黄色塗料(注6)にはプライマー主剤(A−1)が最適であり、赤色塗料(注7)にはプライマー主剤(A−2)が最適であった。
決定した最適明度を有する上記プライマー主剤に上記カラー上塗り塗料及び硬化剤(注8)を表3に示す配合で混合攪拌し、カラープライマーを作成した。これを「レタンPG2Kシンナー標準形」(関西ペイント社製、シンナー)にて15〜16秒(フォードカップ#4/25℃)に粘調し、白黒隠蔽紙上に乾燥膜厚10μmとなるよう塗装し、白黒上での明度差の測定により、各カラープライマーの隠蔽性を調べた。数値が小さいほど隠蔽性に優れることを示す。
またこれらカラープライマーをブリキ板上に完全隠蔽膜厚まで塗装し、その上に上記カラー上塗り塗料を3回まで塗り重ね、1回目と3回目の色差を測定し、色一致性(上塗り色の塗装回数に対する色変化の少なさ)を評価した。数値が小さいほど色一致性に優れることを示す。結果を表3に示す。同様に比較として夫々カラー上塗り塗料が配合されないプライマーについて、表3に示す組み合せで塗装板を作成し、同様の評価を行なった。
(注6)「レタンPG2Kブライトエローベース」:関西ペイント社製、黄原色塗料、不揮発分42%
(注7)「レタンPG2Kストロングレッドベース」:関西ペイント社製、赤原色塗料、不揮発分43%
(注8)「レタンPG2K硬化剤」:関西ペイント社製、イソシアネート硬化剤
Figure 2006328421
Figure 2006328421

Claims (4)

  1. 樹脂固形分100重量部あたりチタン白を50〜300重量部及び平均粒子径10μm以下のアルミニウム粉を0.1〜10重量部含有する明度70以上のプライマー(A)に、プライマー塗膜の上に塗装するカラー上塗り塗料(B)を混合して調合することを特徴とするカラープライマー。
  2. プライマー(A)として、明度の異なる数種を用意し、夫々のプライマー塗膜上にカラー上塗り塗料(B)を塗装した塗板と、該カラー上塗り塗料(B)による隠蔽膜厚まで塗装した基準塗板との色差が、最小となる明度を有するプライマーを選択してなる請求項1記載のカラープライマー。
  3. プライマー(A)100重量部(固形分)に対し、カラー上塗り塗料(B)を10〜100重量部(固形分)となるように混合する請求項1記載のカラープライマー。
  4. 塗膜面の損傷部に、下地調整を行なった後、プライマー塗装及び上塗り塗装を順次行なう補修塗装方法において、該プライマー塗装に、樹脂固形分100重量部あたりチタン白を50〜300重量部及び平均粒子径10μm以下のアルミニウム粉を0.1〜0.4重量部含有する明度70以上のプライマー(A)に、プライマー塗膜の上に塗装するカラー上塗り塗料(B)を混合して調合されるカラープライマーを用いてなる補修塗装方法。

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