JP2006328030A - 下地化粧料 - Google Patents

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Yasunori Noguchi
安則 野口
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Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd
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Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】しっとりした保湿効果に優れ、しかも化粧もちの良い下地化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)〜(D):
(A)水酸基価から算出した平均重合度2〜15のポリグリセリンと、炭素数8〜22の分枝脂肪酸とのエステル化反応生成物1.0〜20.0重量%
(B)環状ジメチルポリシロキサンであるオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンの1種又は2種1.0〜30.0重量%
(C)グリセリン及び/又は水酸基価から算出した平均重合度2〜10のポリグリセリン1.0〜10.0重量%
(D)水が40.0〜85.0重量%
を配合する下地化粧料を使用する。

Description

本発明は下地化粧料に関し、更に詳しくは、しっとりした保湿効果に優れ、しかも化粧もちの良い下地化粧料に関するものである。
下地化粧料は、通常メークアップ化粧料をする前に下地として用いるものであり、使用感に優れ、メークアップ化粧料の付着力(つき)や、被覆力(のり)を良くして、化粧くずれを防ぎメークアップ効果を長持ちさせる(化粧もち)目的で使用されている。特許文献1に記載されている下地化粧料を含め、従来品の多くは、さっぱりとした使用感を有するもので、しっとりとした保湿効果は不足していた。逆に、しっとりした保湿効果に優れているものは、耐汗性や被覆力が十分ではない為、化粧くずれを起こしやすいものであった。一方、メークアップ化粧料の付着力、被覆力を増す為に、多量の油相成分を配合した下地化粧料もあるが、このものは化粧くずれを起こしにくい反面、油性感が強くなり、使用感的には好ましくないものであった。この様に、優れた保湿効果と化粧もちの良さの両機能を併せ持つ下地化粧料については、未だ開発されていなかった。
特開平10−236917号
本発明が解決しようとする課題は、しっとりした保湿効果に優れ、しかも化粧もちの良い下地化粧料を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、特定のポリグリセリン分枝エステルと環状ジメチルポリシロキサン、グリセリンからポリグリセリン等のグリセリン誘導体等を配合する下地化粧料が、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、次の成分(A)〜(D):
(A)水酸基価から算出した平均重合度2〜15のポリグリセリンと、炭素数8〜22の分枝脂肪酸とのエステル化反応生成物1.0〜20.0重量%
(B)環状ジメチルポリシロキサンである、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンの1種又は2種1.0〜30.0重量%
(C)グリセリン及び/又は水酸基価から算出した平均重合度2〜10のポリグリセリン1.0〜10.0重量%
(D)水が40.0〜85.0重量%
を配合する下地化粧料に関するものである。
本発明の下地化粧料は、メークアップ化粧料を使用する前の下地に用いるものであり、しっとりした保湿効果に優れ、しかも化粧もちの良い下地化粧料を提供出来る。
以下、本発明を詳細にする。
本発明で使用する(A)水酸基価から算出した平均重合度2〜15のポリグリセリンと、炭素数8〜22の分枝脂肪酸とのエステル化反応生成物は、水酸基価から算出した平均重合度2〜15のポリグリセリンと、炭素数8〜22の分枝脂肪酸とのエステル化反応生成物である、ポリグリセリン分枝脂肪酸エステルであれば特に限定はない。その中でも、原料であるポリグリセリンは、水酸基価から算出した平均重合度が10のデカグリセリンと炭素数18の分枝脂肪酸であるイソステアリン酸より得た、イソステアリン酸デカグリセリンエステルがより好ましく、イソステアリン酸の付加モル数は、デカグリセリン1モルに対し4〜12モル、より好ましくは7〜10モルで反応したものが挙げられる。
本発明の下地化粧料には、上記(A)を1.0〜20.0重量%好ましくは5.0〜15.0重量%用いる。1.0重量%未満の配合では、しっとりした保湿効果が不十分となり、本発明の目的を達成する事が出来ない。またメークアップ化粧料の付着力(つき)や、被覆力(のり)が十分に発揮出来ず、化粧くずれを起こしやすくなる。逆に20.0重量%を超えて配合すると、のびが重くなる、油性感が発現する等の使用面での問題が発生する。
また、本発明で使用する(B)環状ジメチルポリシロキサンである、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンは、化粧品に使用されものであれば特に限定はなく、これらの1種又は2種を使用する。
本発明の下地化粧料には、上記(B)を1.0〜30.0重量%好ましくは5.0〜20.0重量%用いる。1.0重量%未満の配合では、メークアップ化粧料の付着力(つき)や、被覆力(のり)が不十分となり、化粧くずれを起こしやすくなる。また20.0重量%を超えて配合すると、油性感が発現し使用面での問題が発生する。
本発明で使用する(C)グリセリン及び/又は水酸基価から算出した平均重合度2〜10のポリグリセリンは特に限定はなく、一般に化粧品に用いられるものが使用出来、これらの1種又は2種以上を使用する。
本発明の下地化粧料には、上記(C)を1.0〜10.0重量%、好ましくは3.0〜7.0重量%使用する。1.0重量%未満ではしっとりした保湿効果が不十分となり、本発明の目的を達成する事が出来ない。また、10.0重量%を超えて使用した下地化粧料は、のびが重くなる、べたつきを生じる等使用面で問題が発生する。
本発明の下地化粧料には、(D)水を40.0〜85.0重量%、好ましくは60.0〜80.0重量%配合できる。40.0重量%未満では、のびが重くなる、油性感が発現する等の使用面での問題が発生する。また、85.0重量%を超えて水を配合した下地化粧料は、油性成分が減少する為、メークアップ化粧料の付着力(つき)や、被覆力(のり)が不十分となり、化粧くずれを起こしやすくなる等の問題が発生する。
また、本発明の下地化粧料には、化粧品に通常使用される顔料等の粉体物や紫外線吸収剤等を配合することが出来る。例えば、無機顔料としては、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、亜鉛華、二酸化チタン、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、ベンガラ、粘結顔料、グンジョウピンク、水酸化クロム、雲母チタン、酸化クロム、酸化アルミニウムコバルト、紺青、カーボンブラック、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、ベントナイト、モンモリロナイト、マイカ、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム等が例示でき、有機顔料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、メタクリル酸メチルポリマー、ポリスチレン、ポリスチレンポリアクリル酸共重合体、塩化ビニルポリマー、テトラフルオロエチレンポリマー等の粉末、セルロースパウダー、キチンパウダー、キトサンパウダー、魚燐箔、レーキ化タール色素等が例示される。またこれらの顔料は疎水化処理等の表面処理を施したものも使用できる。例えばシリコーン処理、カチオン活性剤処理、アニオン活性剤処理、ノニオン活性剤処理、ワックス処理、デキストリン脂肪酸処理、フッ素処理、金属石鹸処理したものが例示される。また、紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸エステル、オキシベンゾン、ジヒドロキシベンゾフェノン、パラメトキシケイ皮酸エステル、サリチル酸エステル等が例示される。
更に、発明の効果を損なわない範囲で通常の化粧料に使用される成分、例えば、各種ビタミン、アミノ酸、生薬、消炎剤、細胞賦活剤、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム等の無機塩類及びアスパラギン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等の有機塩類、グリセリン以外のポリオール類、アルコール類、防腐剤、香料等を適宜配合することができる。
本発明の下地化粧料は、油相に水相を徐々に添加していき乳化し得られる、所謂W/Oエマルションや、水相に油相を徐々に添加し得られるO/Wエマルションのどちらであっても本発明の効果である、しっとりした保湿効果に優れ、しかも化粧もちの良い下地化粧料を得ることが出来る。また製法としては、特に限定はなく常法に従って製造することが出来る。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例により限定されるものではない。
<実施例1〜4、比較例1〜5>
表1、2記載の化粧料を調製し、以下の評価方法により評価した。その結果を表1、2に示す。
(評価方法及び評価基準)
1)使用性
健常女性パネラー20名に素肌を水洗、乾燥後、実施例、比較例で調製した化粧料を全顔に適量塗布し、その時の「しっとり感」、「べたつき感のなさ」、「油性感のなさ」の各項目を100点満点として採点し、その平均点より以下の評価基準に従い評価した。次に、市販のファンデーションを全顔塗布し、温度32℃、湿度80%に設定した恒温恒湿室に1時間入室し、化粧もち(くずれ、てかり等)を上記と同様、100点満点として採点し、その平均点より以下の評価基準に従い評価した。
(評価基準)
評 価 平 均 点 判 定
良 好: 75点以上 :◎
やや良好: 50点以上75点未満:○
やや不良: 25点以上50点未満:△
不 良: 25点未満 :×
Figure 2006328030
Figure 2006328030
実施例1〜4に示した下地化粧料は、全評価項目について良好な結果であった。一方、比較例1〜5に示したものについては、評価項目のいずれかの項目で不十分な評価結果であった。
本発明の下地化粧料は、メークアップ化粧料を使用する前の下地に用いるものであり、しっとりした保湿効果に優れ、しかも化粧もちの良い下地化粧料であり、プレメークアップやコントロールカラー等の下地化粧料に利用が可能なものである。

Claims (1)

  1. 次の成分(A)〜(D):
    (A)水酸基価から算出した平均重合度2〜15のポリグリセリンと、炭素数8〜22の分枝脂肪酸とのエステル化反応生成物1.0〜20.0重量%
    (B)環状ジメチルポリシロキサンであるオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンの1種又は2種1.0〜30.0重量%
    (C)グリセリン及び/又は水酸基価から算出した平均重合度2〜10のポリグリセリン1.0〜10.0重量%
    (D)水が40.0〜85.0重量%
    を配合する下地化粧料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2164575A2 (en) * 2007-06-01 2010-03-24 Galderma Research & Development Skin moisturizer and use thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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