JP2006327982A - 種子処理用イネばか苗病害防除剤 - Google Patents
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Abstract
イネばか苗病害防除剤及び防除方法を提供すること。
【解決手段】
有効成分として硫酸銅を含有することを特徴とするイネばか苗病害防除用種子処理剤;有効成分として硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとを含有することを特徴とするイネばか苗病害防除用種子処理剤;有効成分として、硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとを重量比で5:1〜1:100の割合で含有することを特徴とする前項2記載の種子処理剤;硫酸銅の有効量をイネ種子に処理することを特徴とするイネばか苗病害防除のための種子処理方法;硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとの有効量をイネ種子に処理することを特徴とするイネばか苗病害防除のための種子処理方法;硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとの有効量を、その有効成分の重量比で5:1〜1:100の割合でイネ種子に処理することを特徴とする前項5記載の種子処理方法;等。
【選択図】 なし
Description
1.有効成分として硫酸銅を含有することを特徴とするイネばか苗病害防除用種子処理剤(以下、本発明種子処理剤と記すこともある。);
2.有効成分として硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとを含有することを特徴とするイネばか苗病害防除用種子処理剤;
3.有効成分として、硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとを重量比で5:1〜1:100の割合で含有することを特徴とする前項2記載の種子処理剤;
4.硫酸銅の有効量をイネ種子に処理することを特徴とするイネばか苗病害防除のための種子処理方法(以下、本発明種子処理方法と記すこともある。);
5.硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとの有効量をイネ種子に処理することを特徴とするイネばか苗病害防除のための種子処理方法;
6.硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとの有効量を、その有効成分の重量比で5:1〜1:100の割合でイネ種子に処理することを特徴とする前項5記載の種子処理方法;
等を提供するものである。
本発明種子処理剤は、硫酸銅以外の他の有効成分として炭酸水素ナトリウムを含有することが好ましい。この好ましい態様の場合には、硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとの重量比は、硫酸銅1重量部に対して炭酸水素ナトリウムが通常0.2〜100重量部の割合(即ち、重量比で5:1〜1:100の割合)、好ましくは0.4〜50重量部の割合(即ち、重量比で5:2〜1:50の割合)である。
また本発明種子処理剤のうち、硫酸銅以外の他の有効成分として炭酸水素ナトリウムを含有する態様の場合には、硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとの混合物そのものであってもよく、場合によってはさらに固体担体、液体担体等と混合し、必要により界面活性剤その他の製剤用補助剤を添加して、粉剤、水和剤、フロアブル剤、液剤等に製剤化されている。これらの製剤は硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとを合計量にして通常0.001〜99重量%含有する。
その他の製剤用補助剤としては、例えば、ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子;アラビアガム、アルギン酸またはその塩、CMC(カルボキシメチルセルロ−ス)、ザンサンガム等の多糖類;アルミニウムマグネシウムシリケート、アルミナゾル等の無機物;防腐剤;着色剤;PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT等の安定剤等があげられる。
かかる殺菌剤の有効成分としては、例えば、5−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オキソ[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−カルボン酸(一般名:オキソリニック酸)、ステロール合成阻害型殺菌剤(一般的には、SBI剤、EBI剤等と呼ばれているもの。)として知られている殺菌剤の有効成分(例えば、アゾール系化合物等)等を挙げることができる。また、殺虫剤の有効成分としては、例えば、フェニトロチオン、カルタップ、ダイアジノン等が挙げられる。
硫酸銅30部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部及び合成含水酸化珪素65部をよく粉砕混合することにより水和剤を得る。
硫酸銅50部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部及び合成含水酸化珪素45部をよく粉砕混合することにより水和剤を得る。
硫酸銅10部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部及び合成含水酸化珪素85部をよく粉砕混合することで水和剤を得る。
硫酸銅1.1部、カオリンクレー88.9部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
硫酸銅7.7部、炭酸水素ナトリウム12部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部及び合成含水酸化珪素75.3部をよく粉砕混合することにより水和剤を得る。
硫酸銅11.6部、炭酸水素ナトリウム25部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部及び合成含水酸化珪素58.4部をよく粉砕混合することにより水和剤を得る。
硫酸銅30部、炭酸水素ナトリウム46部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部及び合成含水酸化珪素19部をよく粉砕混合することで水和剤を得る。
硫酸銅0.8部、炭酸水素ナトリウム0.3部、カオリンクレー88.9部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
試験例1
硫酸銅(和光純薬社製)を所定濃度に水で希釈した後、イネばか苗病菌を人工的に減圧下で汚染させたイネばか苗病汚染種子15gを24時間浸漬処理(水温23℃)した。当該種子を24日間風乾した後、イネ種子の重量(g)の2〜3倍量相当の水(水温23℃)に3日間浸漬した(浸種処理)。次いで、当該種子を30℃で24時間浸漬し催芽させた。催芽種子を直径9cmのプラスティックポットに播種した後、30℃で3日間放置することにより出芽させ、さらに約20〜30℃のガラス温室内で生育させることにより苗に生育させた。生育したイネ苗におけるイネばか苗病害の発生調査は、播種17日後に行った。本試験は3反復で行った。発生調査の際には、生育したイネ苗を観察し、徒長した発病苗数と無発病苗数とを数え、下記の式により発病苗率を求めることにより、防除価を算出した。その結果を表1(* 表中の「無処理」における「防除価(%)」の欄にあるカッコ内の数値は徒長苗率を示した。)に示す。
[数式4]
発病苗率(%)=[(発病苗数)/{(発病苗数)+(無発病苗数)}]×100
[数式5]
防除価(%)=100×[1−{(処理区の発病苗率)/(無処理区の発病苗率)}]
製剤例7に準じて製造された製剤を所定濃度に水で希釈した後、イネばか苗病菌懸濁液に6時間浸種した後1日風乾して作成されたイネばか苗病人工汚染種子15gを24時間浸漬処理(水温23℃)した。当該種子を24日間風乾した後、イネ種子の重量(g)の2〜3倍量相当の水(水温23℃)に3日間浸漬した(浸種処理)。次いで、当該種子を30℃で24時間浸漬し催芽させた。催芽種子を直径9cmのプラスティックポットに播種した後、30℃で3日間放置することにより出芽させ、さらに約20〜30℃のガラス温室内で生育させることにより苗に生育させた。生育したイネ苗におけるイネばか苗病害の発生調査は、播種17日後に行った。本試験は3反復で行った。発生調査の際には、生育したイネ苗を観察し、徒長した発病苗数と無発病苗数とを数え、下記の式により発病苗率を求めることにより、防除価を算出した。その結果を表2(* 表中の「無処理」における「防除価(%)」の欄にあるカッコ内の数値は徒長苗率を示した。)に示す。
[数式4]
発病苗率(%)=[(発病苗数)/{(発病苗数)+(無発病苗数)}]×100
[数式5]
防除価(%)=100×[1−{(処理区の発病苗率)/(無処理区の発病苗率)}]
Claims (6)
- 有効成分として硫酸銅を含有することを特徴とするイネばか苗病害防除用種子処理剤。
- 有効成分として硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとを含有することを特徴とするイネばか苗病害防除用種子処理剤。
- 有効成分として、硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとを重量比で5:1〜1:100の割合で含有することを特徴とする請求項2記載の種子処理剤。
- 硫酸銅の有効量をイネ種子に処理することを特徴とするイネばか苗病害防除のための種子処理方法。
- 硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとの有効量をイネ種子に処理することを特徴とするイネばか苗病害防除のための種子処理方法。
- 硫酸銅と炭酸水素ナトリウムとの有効量を、その有効成分の重量比で5:1〜1:100の割合でイネ種子に処理することを特徴とする請求項5記載の種子処理方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3503731B1 (de) * | 2016-08-25 | 2021-03-03 | Certis Europe BV | Kupfer enthaltendes präparat zur verwendung als pflanzenschutzmittel |
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2005
- 2005-05-26 JP JP2005153689A patent/JP2006327982A/ja active Pending
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