JP2006327653A - 容器蓋及び密封方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 金属薄板製シェル(4)と合成樹脂製パッキン(6)とから構成された容器蓋(2)及びかかる容器蓋を使用して容器の口頸部(56)を密封する密封方法を改良して耐衝撃性を向上せしめ、シェルの肩領域(14)に相当な衝撃が加えられても密封が毀損されることがないようにせしめる。
【解決手段】 シェルの肩領域に内方に突出する環状突条(16)を形成する。環状突条は天面壁の周縁部に形成されており、パッキンの実質上水平に延在する上面に対向せしめられているのが好適である。環状突条の横断面形状は円弧形状でよく、環状突条の突出量は0.2乃至0.8mmでよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属薄板製シェルと合成樹脂製パッキンとから構成された容器蓋、及びかかる容器蓋を容器の口頸部に装着して容器の口頸部を密封する密封方法に関する。
周知の如く、近時においては、コーヒ等の飲料のための容器として、上端にはカールが形成され外周面には雄螺条と係止あご部とが形成されている口頸部を備えた、金属薄板製容器が広く実用に供されている。そして、かような金属薄板製容器に特に適した容器蓋として、例えば下記特許文献1及び2に開示されている如く、金属薄板製シェルと合成樹脂製パッキンとから構成された容器蓋が使用されている。シェルは円形天面壁とこの天面壁の周縁から垂下するスカート壁を有する。スカート壁には周方向に延在する周方向破断ラインが形成されており、スカート壁は周方向破断ラインよりも上方の主部と周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されている。パッキンは全体として円板形状である。
容器の口頸部に容器蓋を装着して口頸部を密封する際には、口頸部に容器蓋を被嵌して下方に押圧し、そしてまたシェルの天面壁の周縁部からスカート壁の上端部に至る肩領域を半径方向内方及び下方に変形せしめてパッキンを口頸部に密接せしめる。かかる状態を維持しながら、シェルのスカート壁の主部に口頸部の雄螺条に対応して雌螺条を形成し、そしてまたタンパーエビデント裾部の下部を半径方向内方に変形せしめて口頸部の係止あご部に係止する。口頸部を開封する際には容器を開方向に回転せしめる。かくすると、シェルの雌螺条が口頸部の雄螺条に沿って移動せしめられる故に、容器蓋は回転と共に上昇せしめられる。しかしながら、タンパーエビデント裾部はその下部が口頸部の係止あご部に係止されている故に上昇が阻止され、従って周方向破断ラインに相当な応力が生成され、周方向破断ラインが破断されてタンパーエビデント裾部がスカート壁の主部から切り離される。しかる後においては、タンパーエビデント裾部を口頸部に残留せしめて容器蓋は回転と共に上昇せしめられ口頸部から離脱され、口頸部が開封される。タンパーエビデント裾部に軸線方向破断ラインが形成されている場合には、周方向破断ラインの一部は破断されることなく維持され、軸線方向破断ラインが破断されて、タンパーエビデント裾部が無端環状形状から有端帯形状に展開され、タンパーエビデント裾部を含む容器蓋の全体が口頸部から離脱される。
特開2001−139053号公報 特開2003−175962号公報
而して、本発明者等の経験によれば、上述した形態の容器蓋に限られることなく、金属薄板製シェルと合成樹脂製パッキンとから構成された容器蓋を容器の口頸部に装着して容器の口頸部を密封した場合、例えば口頸部に容器蓋が装着された容器が略倒立状態で床面に落下され容器蓋のシェルにおける肩領域に相当な衝撃が加えられた場合、密封の毀損が微細ではあるが徐々に進行し、例えば数週間経過後には口頸部の密封が毀損されていることが明確になる傾向があることが判明している。かように衝撃が加えられてから比較的長時間を経過した後に密封が毀損されたことが明確になる現象は、一般に、「スローリーク」或いは「マイクロリーク」と称されている。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、金属薄板製シェルと合成樹脂製パッキンとから構成された容器蓋及びかかる容器蓋を使用して容器の口頸部を密封する密封方法を改良して耐衝撃性を向上せしめ、シェルの肩領域に相当な衝撃が加えられても密封が毀損されることがないようにせしめることである。
本発明者等は鋭意検討の結果、シェルの肩領域に内方に突出した環状突条を形成することによって上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する容器蓋として、金属薄板製シェルと合成樹脂製パッキンとから構成され、該シェルは円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを有し、該パッキンは全体として円板形状であり、容器の口頸部を密封するために容器の口頸部に装着される際には該シェルにおける該天面壁の周縁部から該スカート壁の上端部に至る肩領域が半径方向内方且つ下方に変形せしめられる形態の容器蓋において、
該シェルの該肩領域には内方に突出した環状突条が形成されている、ことを特徴とする容器蓋が提供される。
好ましくは、該環状突条は該天面壁の周縁部に形成されており、該パッキンの実質上水平に延在する上面に対向せしめられている。該環状突条の横断面形状は円弧形状であるのが好適である。該環状突条の突出量は0.2乃至0.8mmでよい。該パッキンは該シェルに対して非接着であるのが好ましい。好適には、該シェルの該肩領域は、水平に対して
5乃至30度である傾斜角度αをなして傾斜する押圧傾斜面を有する工具によって押圧することによって変形せしめられる。或いは、該シェルの該肩領域は、該肩領域における該環状突条よりも半径方向外側部に作用する押圧面を有する工具によって押圧することによって変形せしめられる。
本発明によれば、更に、上記主たる技術的課題を達成する好適密封方法として、容器の口頸部に容器蓋を装着して該口頸部を密封する密封方法であって、該容器蓋は金属薄板製シェルと合成樹脂製パッキンとから構成され、該シェルは円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを有し、該パッキンは全体として円板形状であり、該口頸部に該容器蓋を被嵌した後に該シェルにおける該天面壁の周縁部から該スカート壁の上端部に至る肩領域が半径方向内方且つ下方に変形せしめる密封方法において、
該シェルの該肩領域には内方に突出した環状突条が形成されており、水平に対して5乃至30度である傾斜角度αをなして傾斜する押圧傾斜面を有する工具によって該シェルの該肩領域を押圧せしめることによって該肩領域を変形せしめる、ことを特徴とする密封方法が提供される。
また、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する好適密封方法として、容器の口頸部に容器蓋を装着して該口頸部を密封する密封方法であって、該容器蓋は金属薄板製シェルと合成樹脂製パッキンとから構成され、該シェルは円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを有し、該パッキンは全体として円板形状であり、該口頸部に該容器蓋を被嵌した後に該シェルにおける該天面壁の周縁部から該スカート壁の上端部に至る肩領域が半径方向内方且つ下方に変形せしめる密封方法において、
該シェルの該天面壁の周縁部には内方に突出した環状突条が形成されており、該肩領域における該環状突条よりも半径方向外側部に作用する押圧面を有する工具によって該肩領域を押圧せしめることによって該肩領域を変形せしめる、ことを特徴とする密封方法が提供される。
本発明の容器蓋及び密封方法によれば、後述する実施例及び比較例から明確に理解されるとおり、耐衝撃性が向上せしめられ、シェルの肩領域に相当な衝撃が加えられても密封が毀損されることが充分に抑制乃至回避される。
以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態及びこれを使用した密封方法の好適実施形態について、更に詳述する。
本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を図示している図1を参照して説明すると、全体を番号2で示す容器蓋は、アルミニウム基合金薄板の如き適宜の金属薄板から形成されているシェル4と、かかるシェル4とは別個に適宜の合成樹脂、例えばスチレン系エラストマとポリプロピレンとのブレンド樹脂、から形成されているパッキン6とから構成されている。
シェル4は円形天面壁8とこの天面壁8の周縁から垂下する全体として円筒形であるスカート壁10とを有する。天面壁8の周縁部は断面図において円弧形状である境界部12を介してスカート壁10の上端部に接続されており、天面壁8の周縁部、境界部12及びスカート壁10の上端部は所謂肩領域14を構成している。
シェル4の上記肩領域14には内方に突出した環状突条16が形成されていることが重要である。図示の実施形態においては、天面壁8は実質上水平に延在する円形中央没入部18、逆円錐台形状の中間部20及び実質上水平に延在する外側環状部22を有し、環状突条16は外側環状部22の外側領域、即ち天面壁8の周縁部、に形成されている。環状突条16の横断面形状は円弧形状であるのが好適である。環状突条16の突出量D1は0.2乃至0.8mm程度であるのが好適である。
シェル4のスカート壁10の下部には周方向破断ライン24が形成されており、スカート壁10は周方向破断ライン24よりも上方の主部26と周方向破断ライン24よりも下方のタンパーエビデント裾部28とに区画されている。図示の実施形態においては、スカート壁10の下部に環状膨出部30が形成されており、かかる環状膨出部30に、周方向に間隔をおいて周方向に延びるスリット32とかかるスリット32間に存在する橋絡部34とから構成されている周方向破断ライン24が配設されている。スカート壁10の主部26には環状溝部36が形成されている。また、環状溝部36よりも上方には、周方向に間隔をおいて複数個の通気孔38が配設されている。通気孔38の各々は、周方向に間隔をおいて実質上水平に延びる横スリット40を形成すると共に、かかる横スリット40の下方部を半径方向内方に強制して内方変位部42を生成することによって形成されている。
図1を参照して説明を続けると、パッキン6は全体として円板形状であり、実質上水平に延在する中央没入部44、逆円錐台形状の中間部46及び周縁部48を有する。周縁部48の上面は半径方向外方に向かって実質上水平に延び、次いで半径方向外方及び下方に向かって断面図において円弧状に延びている。パッキン6の周縁部48の下面には、そこから垂下する2条の環状シールリング即ち環状外側シールリング50及び環状内側シールリング52が形成されている。パッキン6の周縁部48の外側部は肉厚が増大せしめられており、外側シールリング50は肉厚が増大せしめられた外側部から下方に延出せしめられている。外側シールリング50の半径方向外側には実質上水平に延在する環状受面54が規定されている。外側シールリング50に対して半径内方に離隔して位置する内側シールリング52は、周縁部48の内側部から下方に延出せしめられている。かようなパッキン6はシェル4内に挿入され、パッキン6の外周縁部が弾性的に変形せしめられることによって環状受面54はシェル4における内方変位部42を通過してその上方に位置せしめられる。シェル4に形成されている上記環状突条16は、パッキン6の周縁部48の上面における実質上水平に延びる部分に対向して位置せしめられているのが好都合である。
図2には上述した容器蓋2と共にこの容器蓋2が適用される容器の口頸部56も図示されている。クロム酸処理鋼薄板、アルミニウム基合金薄板或いはブリキ薄板から形成することができる容器の口頸部56は全体として略円筒形状であり、その軸線方向中央部には雄螺条58が形成され、かかる雄螺条58の下方には環状膨出形状である係止あご部60が形成されている。口頸部56の上部は上方に向かって直径が漸次減少する円錐台形状にせしめられており、口頸部56の上端には外巻カール62が形成されている。カール62は、断面図において上方に延び、上方及び半径方向外方に向かって円弧状に延び、下方及び半径方向外方に向かって円弧状に延び、下方に延び、下方及び半径方向内方に向かって円弧状に延び、そして更に上方及び半径方向内方に向かって円弧状に延びている。かような口頸部56を備えた金属製容器自体は周知であるので、金属製容器自体についての詳細な説明は本明細書においては省略する。
容器の口頸部56に容器蓋2を装着して口頸部56を密封するための装着操作の一例を説明すると、次のとおりである。容器内に充填する内容物がコーヒである場合には、通常、容器内にコーヒを充填した後に、窒素ガスを容器内に導入して容器の上端部に存在する空間の空気を容器内から排除すると共に水蒸気を容器内に導入し、しかる後に口頸部56に容器蓋2を被嵌する。温度低下によって水蒸気が液化されると、容器蓋2が被嵌された容器内が減圧状態になり、かかる減圧によって容器蓋2、特にそのパッキン6が吸引され、図2に図示する如く、パッキン6の内側シールリング52が口頸部56内に進入せしめられ、かくして口頸部56が仮密封される。かかる状態においては、パッキン6がシェル4に対して相対的に上昇せしめられ、シェル2の天面壁8における外側環状部22に形成されている環状突条16がパッキン6の周縁部48の上面に当接せしめられる。
次いで、図3に図示する如く、実質上水平に延びる水平押圧面66、この水平押圧面66の外周縁から半径方向外方に向かって下方に傾斜する押圧傾斜面68及び押圧傾斜面68の外周縁から実質上鉛直に下方に延びる鉛直押圧面70を有する押圧工具64をシェル4の肩領域14(図1を参照されたい)、即ち天面壁8の周縁部、境界部12(図1を参照されたい)及びスカート壁10の上端部、に作用せしめ、主として押圧傾斜面68によって肩領域14を下方及び半径方向内方に没入せしめる。押圧工具64における押圧傾斜面68の、水平に対する傾斜角度αは5乃至30度であるのが好適である。図3に明確に図示する如く、パッキン6の周縁部48の下面が口頸部56のカール62の外周面上部に密接せしめられて口頸部56が密封される。シェル4の天面壁8に形成されている環状突条16はパッキン6の周縁部48の上面に押し付けられ、そこに食い込む。更に、シェル4のスカート壁10に螺条形成工具72を作用せしめて、環状溝部36(図1)から下方に向けて口頸部56の雄螺条58に沿って雌螺条74を形成する。また、スカート壁10のタンパーエビデント裾部28の下部に係止工具76を作用せしめて、タンパーエビデント裾部28の下部を半径方向内方に強制して口頸部56の係止あご部60に係止せしめる。螺条形成工具72及び係止工具76の構成、そしてまたこれらによる蓋締加工は当業者には周知の形態でよく、従ってこれらについての詳細な説明は本明細書においては省略する。上述したとおりにして容器の口頸部56に容器蓋2を装着した状態において、シェル4のスカート壁10に形成されている内方変位部42の上端縁とパッキン6の環状受面54との間には0.3乃至3.5mm程度であるのが好適である間隔D2が存在し、パッキン6の環状受面54の外周縁はシェル4の内方変位部42の上端縁の最小内周縁よりも0.1乃至1.0mm程度でよい距離D3だけ半径方向外方に位置せしめられている。
口頸部56に容器蓋2を所要とおりに装着した状態を図示している図5を参照して説明を続けると、容器に充填された内容物がコーヒである場合、通常、上述したとおりにして口頸部56に容器蓋2を装着した後に、容器を例えば0.13MPaの圧力下で130℃程度に加熱してレトルト殺菌し、しかる後に容器に上水でよい冷却水を噴射して冷却する。容器に噴射される冷却水はシェル4のスカート壁10に形成されている通気孔38を通してシェル4内に進入するが、シェル4の天面壁8、特にその周縁部に形成されている環状突条16がパッキン6の周縁部48の上面に押圧せしめられている故に、シェル4の天面壁8の中央没入部18とパッキン6の中央没入部44との間にまで冷却水が進入することは確実に阻止される。
容器の口頸部56を開封して内容物を消費する際には、容器蓋2のシェル4を開方向、即ち図5において上方から見て反時計方向に回転せしめる。かくすると、口頸部56の雄螺条58とシェル4の雌螺条74との協働によってシェル4は回転と共に上昇せしめられる。しかしながら、シェル4のタンパーエビデント裾部28は口頸部56の係止あご部60に係止せしめられている故に上昇が阻止され、これによってシェル4のスカート壁10に形成されている周方向破断ライン24の橋絡部34に相当な応力が生成され、周方向破断ライン24が破断される。かような周方向破断ライン24の破断の際には、口頸部56に密接せしめられているパッキン6はシェル4とは別個に形成されている故に、口頸部56に密接せしめられているパッキン6の回転を伴うことなくシェル4のみを回転せしめることができるので、過大なトルクを必要とすることなく充分容易に周方向破断ライン12の破断を遂行することができる。
周方向破断ライン24が破断された後においては、タンパーエビデンント裾部28を残留せしめて、シェル4の天面壁8及びスカート壁10の主部26は回転と共に上昇せしめられる。シェル4の天面壁8及びスカート壁10の主部26が上記間隔D2に渡って上昇せしめられると、シェル4に生成されている内方変位部42の上端縁がパッキン6の環状受面54に当接せしめられる。しかる後においては、シェル4の天面壁8及びスカート壁10の主部26の上昇に付随してパッキン6も上昇せしめられ、従って口頸部56からパッキン6が上方に離隔せしめられて口頸部56の密封が解除され、更に口頸部56からシェル4の天面壁8及びスカート壁10の主部26と共にパッキン6が離脱され、口頸部56が開封される。口頸部56からパッキン6が上方に離隔されて口頸部56の密封が解除されるのは、シェル4における周方向破断ライン24が破断されてシェル4の天面壁8及びスカート壁10の主部26が上記間隔D2に渡って上昇せしめられた後であり、周方向破断ライン24の破断に先立って口頸部56の密封が解除されることはない。
容器の内容物の一部のみを消費した場合には、口頸部から離脱せしめたシェル4の天面壁8及びスカート壁10の主部26と共にその内部に保持されているパッキン6を口頸部56に被嵌し、シェル4の雌螺条74を口頸部56の雄螺条58に再び螺合せしめ、かくして口頸部56を仮密封することができる。
上述した実施形態においては、口頸部56を開封する際にはシェル4のスカート壁10に形成されている周方向破断ライン24が周方向全体に渡って破断され、タンパーエビデント裾部28がスカート壁10の主部26から完全に分離されるが、所望ならばタンパーエビデント裾部28に1個或いは2個以上の軸線方向破断ラインを配設し、口頸部56を開封する際には、周方向破断ラインは完全に破断されることなくその一部は残留され、軸線方向破断ラインが破断されることによってタンパーエビデント裾部が無端環状から有端帯状に展開され、タンパーエビデント裾部を含むシェル4の全体が口頸部56から離脱されるようにせしめることもできる。
図6は容器の口頸部56に容器蓋2を装着して口頸部56を密封するための装着操作の変形実施形態を図示している。図6に図示する変形実施形態においては、押圧工具164として2個の押圧部材、即ち中央押圧部材165と外側押圧部材167とから構成された形態のものが使用されている。中央押圧部材165は平坦な円形押圧面166を有し、容器蓋2のシェル4における外側環状部22の内側領域に作用して、容器蓋2を下方に押圧する。一方、外側押圧部材167は実質上鉛直に下方に延び、次いで半径方向外方に略水平に延び、更に実質上鉛直に下方に延び、次いで下方に向って半径方向外方に傾斜して延びる押圧面169を有し、容器蓋2のシェル4における環状突条16よりも半径方向外側部に作用して、シェル4の肩領域14(図1を参照されたい)を、即ち天面壁8の周縁部、境界部12(図1を参照されたい)及びスカート壁10の上端部を下方及び半径方向内方に没入せしめる。中央押圧部材165と外側押圧部材167とから構成された押圧工具164を使用する点を除いて、図6に図示する装着操作は図3に図示する装着操作と実質上同一である。
図3及び図6に図示する装着操作においては、容器蓋のシェル4における肩領域14のみを下方及び半径方向内方に没入せしめているが、所望ならば、図4に二点鎖線で示す如く、シェル4における環状突条16よりも半径方向内側で且つ口頸部56の上端内周面よりも半径方向内側に位置する領域も幾分下方に没入せしめることもできる。
次に、本発明の実施例及び比較例について説明する。
実施例
図1に図示するとおりの形態の容器蓋を製作した。製作した容器蓋は口頸部の呼び径が38mmである容器のための容器蓋であり、シェルは厚さが0.25mmのアルミニウム薄板から形成し、パッキンはスチレン系エラストマとポリプロピレンとのブレンド樹脂から形成した。シェルの天面壁に形成されている環状突条の中心直径は34.4mmであり、突出量D1は0.5mmであった。
東洋製罐株式会社から商品名「TEC200」として販売されている容器(図2に図示するとおりの形態の口頸部を有し、口頸部の呼び径が38mmで呼び容積が200mlである、両面に熱可塑性樹脂被覆を施したクロムサン処理鋼薄板製容器)に90℃の水を190ml充填し、更に窒素と水蒸気とを容器の残留空間(所謂ヘッドスペース)に供給して空気と置換し、そして図3に図示するとおりの装着様式によって容器の口頸部に容器蓋を装着し、口頸部を密封した。この際には装着工具に1400Nの力を加えた。水蒸気の充填量は水蒸気が常温に冷却された際の容器内の理論減圧値は35乃至40kPaにせしめるものである。
次いで、次のとおりの耐落下衝撃試験(かかる耐落下衝撃試験は著しく過酷な試験である)を遂行した。容器蓋を装着して容器を倒立状態にせしめ、鉛直な落下径路を通して30cm自由落下せしめて上面が傾斜角度10度の傾斜面である鉄製円柱部材に衝突せしめた。そして、2−ブタキシーエタノール1000mlにメチルバイオレット13.2gを混合した溶液に容器の口頸部を浸漬せしめて、0.1MPaの外圧を30分間作用せしめた。次いで、容器の口頸部を溶液から取り出して常温・常湿で24時間(1日)乾燥した。しかる後に、口頸部から容器蓋を離脱せしめて口頸部を開封し、容器内の水を観察した。上記溶液は青紫色であり、容器内に上記溶液が若干でも吸引されると、容器内の水は青紫色を呈す。10個の容器蓋について上記のとおりの耐落下衝撃試験を遂行した結果、いずれの容器蓋の関しても、容器内の水は無色であり、落下衝撃による密封毀損はなかったことが確認された。
シェルの天面壁に環状突条が形成されていないことを除き実施例と同一の容器蓋を10個製作し、実施例と同様の耐落下試験を遂行したところ、10個の容器蓋の全てにおいて容器内の水が青紫であり、落下衝撃によって密封が毀損されたことが確認された。
本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を、一部を断面図で示す正面図。 図1の容器蓋を容器の口頸部に被嵌した状態を、一部を断面図で示す正面図。 図1の容器蓋を容器の口頸部に装着して口頸部を密封する装着様式を、一部を断面図で示す正面図。 図3に示す装着様式の一部を拡大して示す断面図。 図1に示す容器蓋を容器の口頸部に装着して口頸部を密封した状態を、一部を断面図で示す正面図。 図1の容器蓋を容器の口頸部に装着して口頸部を密封する装着様式の変形実施形態を、一部を断面図で示す正面図。
符号の説明
2:容器蓋
4:シェル
6:パッキン
8:シェルの天面壁
10:シェルのスカート壁
12:シェルの境界部
14:シェルの肩領域
16:環状突条
56:容器の口頸部
64:押圧工具
68:押圧傾斜面
164:押圧工具

Claims (9)

  1. 金属薄板製シェルと合成樹脂製パッキンとから構成され、該シェルは円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを有し、該パッキンは全体として円板形状であり、容器の口頸部を密封するために容器の口頸部に装着される際には該シェルにおける該天面壁の周縁部から該スカート壁の上端部に至る肩領域が半径方向内方且つ下方に変形せしめられる形態の容器蓋において、
    該シェルの該肩領域には内方に突出した環状突条が形成されている、ことを特徴とする容器蓋。
  2. 該環状突条は該天面壁の周縁部に形成されており、該パッキンの実質上水平に延在する上面に対向せしめられている、請求項1記載の容器蓋。
  3. 該環状突条の横断面形状は円弧形状である、請求項1又は2記載の容器蓋。
  4. 該環状突条の突出量は0.2乃至0.8mmである、請求項1から3までのいずれかに記載の容器蓋。
  5. 該パッキンは該シェルに対して非接着である、請求項1から4までのいずれかに記載の容器蓋。
  6. 該シェルの該肩領域は、水平に対して5乃至30度である傾斜角度αをなして傾斜する押圧傾斜面を有する工具によって押圧することによって変形せしめられる、請求項1から5までのいずれかに記載の容器蓋。
  7. 該シェルの該肩領域は、該肩領域における該環状突条よりも半径方向外側部に作用する押圧面を有する工具によって押圧することによって変形せしめられる、請求項1から5までのいずれかに記載の容器蓋。
  8. 容器の口頸部に容器蓋を装着して該口頸部を密封する密封方法であって、該容器蓋は金属薄板製シェルと合成樹脂製パッキンとから構成され、該シェルは円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを有し、該パッキンは全体として円板形状であり、該口頸部に該容器蓋を被嵌した後に該シェルにおける該天面壁の周縁部から該スカート壁の上端部に至る肩領域が半径方向内方且つ下方に変形せしめる密封方法において、
    該シェルの該肩領域には内方に突出した環状突条が形成されており、水平に対して5乃至30度である傾斜角度αをなして傾斜する押圧傾斜面を有する工具によって該シェルの該肩領域を押圧せしめることによって該肩領域を変形せしめる、ことを特徴とする密封方法。
  9. 容器の口頸部に容器蓋を装着して該口頸部を密封する密封方法であって、該容器蓋は金属薄板製シェルと合成樹脂製パッキンとから構成され、該シェルは円形天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とを有し、該パッキンは全体として円板形状であり、該口頸部に該容器蓋を被嵌した後に該シェルにおける該天面壁の周縁部から該スカート壁の上端部に至る肩領域が半径方向内方且つ下方に変形せしめる密封方法において、
    該シェルの該天面壁の周縁部には内方に突出した環状突条が形成されており、該肩領域における該環状突条よりも半径方向外側部に作用する押圧面を有する工具によって該肩領域を押圧せしめることによって該肩領域を変形せしめる、ことを特徴とする密封方法。
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