JP2006327632A - ドラム缶 - Google Patents

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Fumio Fujita
文夫 藤田
Katsumi Kojima
克巳 小島
Shigeru Nakayama
茂 中山
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Abstract

【課題】ドラム缶の缶胴部外表面に形成されるビードの形状を規定して、軽量でバキューム強度の高いドラム缶を提供する。
【解決手段】ドラム缶の缶胴部外表面にビードを有するドラム缶であって、前記ビードの形状を、ビード山部の高さdを5〜15mm、ビード山部の曲率半径a、ビード谷部の曲率半径a、ビード裾野部の曲率半径aを各々20mm以下、ビード山部の間隔bを50mm以下とし、缶胴部外表面からビード谷部までの高さeを−10mm≦e≦4mmとして、前記ビード2本を隣接させたものを、隣接する2本のビード山部の間隔bの中間点が前記ドラム缶胴部の高さ方向上端部から3分の1±100mmと下端部から3分の1±100mmの範囲内に位置するようにして、2箇所に設けたことを特徴とするドラム缶。
【選択図】図2

Description

本発明は、軽量でバキューム強度の高いドラム缶に関するものである。
ドラム缶はリサイクル容器であり、内容物を取出後には回収するので、空缶の状態で搬送されることも多く、省エネルギー、省資源等の観点から、できるだけ軽量なものが望まれる。軽量化するには、ドラム缶の質量の60%以上を占める缶胴部に使用される鋼板を薄くする方法がある。しかし、単純に缶胴部に使用される鋼板を薄くすると、ドラム缶として重要な強度、特にバキューム強度が低下し、缶が圧潰してしまうという問題がある。バキューム強度とは、ドラム缶内の空気を抜いていったときにドラム缶が大気圧により圧潰する圧力(負圧)で表される。例えば、90℃の水200Lを充填したドラム缶を10℃まで冷却すると−79kPaの負圧が発生する。
このような負圧に耐えて圧潰しないドラム缶を作るには、ドラム缶の缶胴部に使用する鋼板の強度を高めるか、ドラム缶の形状を工夫してドラム缶の缶壁の剛性をアップする方法がある。後者に示すドラム缶の形状を工夫してドラム缶の缶壁の剛性をアップする方法としては、図11に示すように、ドラム缶の缶胴部外表面の缶胴部高さ方向に、ほぼ等間隔に2箇所、環状凹凸部(以下ビードという)を設ける方法がある。しかしながら、ドラム缶の缶胴部に形成されるビードについて、バキューム強度の観点からその形状の最適化を行った先行技術は見あたらない。
わずかに特許文献1に、図12に示すごとく、通常ビード(ドラム缶胴部高さ方向にほぼ等間隔に2箇所ビードが設けられている)に加えて、天板と第1ビードの間の缶胴部外表面及び底板と第2ビードの間の缶胴部外表面に、コルゲート状ビード(小型の波形のビード)を設けた例が記載されているだけである。しかも、両ビードとも寸法は記載されておらず、同じく寸法と形状、さらに缶胴部に使用される鋼板の厚さについて、バキューム強度の観点から検討されている形跡もない。
United States Patent 4781301号公報
本発明は、ドラム缶の缶胴部外表面に形成されるビードの形状を工夫して、軽量でバキューム強度の高いドラム缶を提供することを目的とする。
発明者らは、ドラム缶の缶胴部外表面に付与するビードの寸法と形状、さらに使用される鋼板の厚さについて、バキューム強度の観点から鋭意研究し、缶胴部に使用される鋼板を薄くしても、即ち、ドラム缶を軽量化しても、ビードの形状を工夫することにより、バキューム強度を十分確保できることを見いだした。
本発明は、上述した知見に基づき完成されたものであり、その要旨は以下の通りである。
(1)第一の発明は、ドラム缶の缶胴部外表面にビードを有するドラム缶であって、前記ビードの形状を、ビード山部の高さdを5〜15mm、ビード山部の曲率半径a、ビード裾野部の曲率半径aを各々20mm以下、ビード山部とビード裾野部との間隔Cを50mm以下としたものを、ビード山部の頂点が、前記ドラム缶胴部の高さ方向上端部から3分の1±100mmと下端部から3分の1±100mmの範囲内に位置するようにして、2箇所に設けたことを特徴とするドラム缶である。
(2)第二の発明は、ドラム缶の缶胴部外表面にビードを有するドラム缶であって、前記ビードの形状を、ビード山部の高さdを5〜15mm、ビード山部の曲率半径a、ビード谷部の曲率半径a、ビード裾野部の曲率半径aを各々20mm以下、ビード山部の間隔bを50mm以下とし、缶胴部外表面からビード谷部までの高さeを−10mm≦e≦4mmとして、前記ビード2本を隣接させたものを、隣接する2本のビード山部の間隔bの中間点が前記ドラム缶胴部の高さ方向上端部から3分の1±100mmと下端部から3分の1±100mmの範囲内に位置するようにして、2箇所に設けたことを特徴とするドラム缶である。
(3)第三の発明は、ドラム缶の缶胴部外表面にビードを有するドラム缶であって、前記ビードの形状を、ビード山部の高さdを5〜15mm、ビード山部の曲率半径a、ビード谷部の曲率半径a、ビード裾野部の曲率半径aを各々20mm以下、ビード山部の間隔bを50mm以下とし、缶胴部外表面からビード谷部までの高さeを−10mm≦e≦4mmとして、前記ビード3本を隣接させたものを、隣接する3本のビードのうち中間に位置するビードのビード山部の頂点が、前記ドラム缶胴部の高さ方向上端部から3分の1±100mmと下端部から3分の1±100mmの範囲内に位置するようにして、2箇所に設けたことを特徴とするドラム缶である。
(4)第四の発明は、ドラム缶の缶胴部外表面にビードを有するドラム缶であって、前記ビードの形状を、ビード山部の高さdを5〜15mm、ビード山部の曲率半径a、ビード谷部の曲率半径a、ビード裾野部の曲率半径aを各々20mm以下、ビード裾野部の最深部の曲率半径a3を8mm以下、ビード山部とビード裾野部の最深部との間隔fを50mm以下とし、缶胴部外表面からビード裾野部の最深部までの高さeを−10mm≦e≦−2mmとしたものを、ビード山部の頂点が、前記ドラム缶胴部の高さ方向上端部から3分の1±100mmと下端部から3分の1±100mmの範囲内に位置するようにして、2箇所に設けたことを特徴とするドラム缶である。
本発明のドラム缶によれば、従来のドラム缶よりもバキューム強度が高くなるので、より負圧の大きな条件での使用が可能となる。また、バキューム強度が高くなるので、従来と同じ条件での使用に際しては、同じバキューム強度を得るのに、より薄い鋼板を缶胴部に使用でき、ドラム缶の軽量化を図れるとともに、低コスト化も図れる。
以下、本発明を具体的に説明する。
バキューム強度を向上させるためには、外力に対し、缶胴部の変形を抑えるような高剛性化がビードに必要であり、発明者らの研究によれば、ビード山部からビード谷部に連なる斜面の傾斜角度を大きくした上で、その斜面を長くすることが効果的であることが判った。また、ビードを接近させて形成すること、すなわち、隣接させることで、両方を合わせたビード部の剛性を高くすることもできることがわかった。しかしながら、ドラム缶の寸法上の制約(代表例:250L缶:缶外形600mmφ、缶高さ900mm)から、ビード各部の寸法は、下記の範囲に限定することとした。なお、適宜後出の図1〜4を参照されたい。
(A)ビード山部、谷部、裾野部の各曲率半径(後出図中の寸法a1,a2,a3):20mm以下
ビード山部からビード谷部に連なる斜面を極力長くするために、ビード山部、谷部、裾野部の各曲率半径は20mm以下に限定した。
(B)ビード山部の間隔(後出図中の寸法b):50mm以下
ビードを接近させて形成することで、缶胴部の変形を抑え、バキューム強度の向上を図れるため、50mm以下に限定した。図11に示した従来のドラム缶の場合、ビード山部の間隔は300mm内外であるが、ビード山部の間隔を狭め、ビードを接近させて形成した方がバキューム強度の向上に有利であることは、いわゆるモノコック効果により、感覚的にも明らかであろう。ところで、図6に示すように、ビード山部の間隔は、80mmの場合を1とした場合を例にとると、ビード山部の間隔が50mmを超えると、次第にバキューム強度が低下していき、40mmを下回っても同様であることがわかる。この観点から、ビード山部の間隔が80mmの場合のバキューム強度を下回らないようにすることを基準とすると、ビード山部の間隔は、20〜80mmとするのが好ましい。40mmよりもビード山部の間隔が狭くなると、ビード山部を形成する斜面(谷部に連なる場合も含む)が短くなり、50mmよりもビード山部の間隔が広くなると斜面の傾斜角度が小さくなるため、バキューム強度が低下するものと考えられる。従って、ビード山部の間隔は、20〜50mmとするのが好ましく、40〜50mmとするのがさらに好ましい。また、ビード山部の間隔を40〜50mmという狭い範囲に限定すれば、缶胴部に吹き付けるマーキング用塗料の吹きつけが容易になる効果もある。
(C)ビード山部とビード裾野部との間隔(後出図中の寸法c):50mm以下
ビード山部とビード裾野部との間隔が50mmを超えると、ビード山部を形成する斜面の傾斜角度が小さくなるため、バキューム強度が低下する。従って、50mm以下に限定した。
(D)ビード山部とビード裾野部の最深部との間隔(後出図中の寸法f):50mm以下
ビード山部とビード裾野部の最深部との間隔が50mmを超えると、ビード山部を形成する斜面の傾斜角度が小さくなるため、バキューム強度が低下する。従って、50mm以下に限定した。
(E)ビード山部の高さ(後出図中の寸法d):5〜15mm
バキューム強度を高くするためには、図7に示すように、ビード山部の高さは高い方がよいが、高過ぎると、ドラム缶の外形が大きくなり、搬送および保管の際に必要な床面積が大きくなり過ぎるという問題がある。従って、ビード山部の高さは、現在一般的に流通しているドラム缶のビード山部の高さ(8mm)に近い5〜15mmとした。
(F)缶胴部外表面からビード谷部までの高さ(後出図中の寸法e):
−10mm≦e≦4mm
缶胴部外表面からビード谷部までの高さが−10mmを下回ると、缶胴部に吹き付けるマーキング用塗料がビード山部の陰に隠れて届かない場合が出てくるなど、その吹き付けが困難になり、4mmを超えると、ビード山部を形成する斜面の傾斜角度が小さくなり、バキューム強度が低下する。従って、−10mm以上、4mm以下に限定した。
(G)缶胴部外表面からビード裾野部の最深部までの高さ(後出図中の寸法e):
−10mm≦e≦−2mm
缶胴部外表面からビード裾野部の最深部までの高さが−10mmを下回ると、缶胴部に吹き付けるマーキング用塗料がビード山部の陰に隠れて届かない場合が出てくるなど、その吹き付けが困難になり、−2mmを超えると、ビード山部を形成する斜面の傾斜角度が小さくなるため、バキューム強度が低下する。従って、−10mm以上、−2mm以下に限定した。
(H)ビードの本数:3本以下
図8に示すように、隣接するビード本数が増えると、ビード部分の剛性は高くなる。よって、特にビード本数に制限はないが、あまりに多いと加工に時間とコストがかかるので3本以下とするのが好ましい。
(I)ビードの代表点の缶胴部高さ方向位置
隣接するビードの本数が1本(隣接とは言わないが便宜上ここではこういう)の場合は、ビード山部の頂点を、ビード代表点とし、隣接するビードの本数が2本の場合は、ビード山部の間隔bの中間点を、ビード代表点とし、隣接するビードの本数が3本の場合は、3本のビードのうち中間に位置するビードのビード山部の頂点を、ビード代表点とすれば、本発明では、図9に示すように、上ビード代表点が、缶胴部高さ方向上端部から3分の1±100mm、下ビード代表点が、下端部から3分の1±100mmの2箇所の範囲内に位置するようにして、2箇所にビード(隣接するものをひとまとめにしたものを含む)を設ける。
缶胴部高さが900mmの場合を例にとると、隣接するビードの本数は2本である、後出の形状2(缶同部に使用される鋼板の厚さは0.8mm)のものについて、上下ビード代表点間の距離が300mmの場合のバキューム強度を1とし、同じく、上下ビード代表点間の距離を種々変更した場合、図10に示すように、上下ビード代表点間の距離が100mmから500mmの間では、バキューム強度の低下が0.05(5%)以下で済んだことから、そのことを別な形で表現して、上記のように、上ビード代表点が缶胴部高さ方向上端部から3分の1±100mm、下ビード代表点が下端部から3分の1±100mmの2箇所の範囲内に位置するようにして、2箇所にビード(隣接するものをひとまとめにしたものを含む)を設けるようにしたものである。
従来のドラム缶のビードは、図11に示したように、缶胴部高さ方向にほぼ等間隔に2箇所形成されており、そのビードの形状は、ビード高さ8mm、ビード山部の曲率半径は16mmであり、ビード裾野部の曲率半径は50mm内外である。従来のビード形状は、その成形方法から、ビード山部の形状はある程度コントロールされているものの、裾野部の形状は成り行きの形状となっているため、裾野部の半径が大きくなっており、バキューム強度はそれほど高くない。
バキューム強度とは、ドラム缶の強度を評価する指標の一つであり、ドラム缶の中の空気を抜いていったとき、圧潰する圧力であることは先に述べた。従来のドラム缶では、表1に示す比較例1のように、缶胴部に使用される鋼板(JISG3141に規定されるSPCC。以下同じ)の厚さが0.8mmの例では、−40kPaである。比較例2では、缶胴部に使用される鋼板の厚さが1.0mmであり、−50kPaである。また、比較例3では、缶胴部に使用される鋼板の厚さが1.2mmであり、−90kPaである。
これに対して、図1に示す第一の本発明の例では(以下、形状1と呼ぶ)、ビード山部の高さd=8mm、ビード山部の曲率半径a=8mm、ビード裾野部の曲率半径a=8mm、ビード山部とビード裾野部との間隔c=13.9mmである。この形状1のビードを、図11に示した従来のものと同様に缶胴部高さ方向に300mmの間隔をあけて2箇所に設けた。上側ビード山部の頂点から天板までの距離と、下側ビード山部の頂点から底板までの距離は、ともに295mmとし、上側ビード山部の頂点から缶胴部高さ方向上端部までの距離と、下側ビード山部の頂点から缶胴部高さ方向下端部までの距離は、ともに300mmとした。本形状でのバキューム強度は、表1の形状1に示すように、缶胴部に使用される鋼板の厚さ1.0mmでは−70kPa、同じく厚さが0.8mmでは−60kPaと、従来品で同じ厚さの比較例1、比較例2に比べて高いバキューム強度が得られた。
図2に示す第二の本発明の例では(以下、形状2と呼ぶ)、ビード山部の高さd=8mm、ビード山部の曲率半径a=8mm、ビード谷部の曲率半径a=8mm、ビード裾野部の曲率半径a=8mm、隣接するビード山部の間隔b=27.5mmとし、2本のビードを隣接させるとともに、缶胴部外表面からビード谷部までの高さe=0mmとしたものである。
この形状2のビードを図11に示した従来のものと同様に、ドラム缶の缶胴部高さ方向に300mmの間隔をあけて2箇所に設けた。上側の2本のビード山部の間隔bの中間点から天板までの距離と、下側の2本のビード山部の間隔bの中間点から底板までの距離も、ともに295mmとし、上側ビード山部の頂点から缶胴部高さ方向上端部までの距離と、下側ビード山部の頂点から缶胴部高さ方向下端部までの距離は、ともに300mmとした。本形状でのバキューム強度は、表1の形状2に示すように、缶胴部に使用される鋼板の厚さが1.0mmでは−99kPa、同じく厚さが0.8mmでは−90kPaと、従来品で同じ厚さの比較例1、比較例2に比べて高いバキューム強度が得られた。
図2示す第二の本発明の別の例では(以下、形状3と呼ぶ)、ビード山部の高さd=8mm、ビード山部の曲率半径a=8mm、ビード谷部の曲率半径a=8mm、ビード裾野部の曲率半径a=8mm、隣接するビード山部の間隔b=27.5mmとし、2本のビードを隣接させたところまでは形状2と同じであるが、形状3では、缶胴部外表面からビード谷部までの高さe=−4mmとして、ビード山部からビード谷部に連なる斜面を形状2より長く取って、バキューム強度を高めたものである。
この形状3の2本のビードを、図11に示した従来のものと同様に缶胴部高さ方向に300mmの間隔をあけて2箇所設けた。上側の2本のビード山部の間隔bの中間点から天板までの距離と、下側の2本のビード山部の間隔bの中間点から底板までの距離も、ともに295mmとし、上側ビード山部の頂点から缶胴部高さ方向上端部までの距離と、下側ビード山部の頂点から缶胴部高さ方向下端部までの距離は、ともに300mmとした。本形状でのバキューム強度は、表1の形状3に示すように、缶胴部に使用される鋼板の厚さが0.8mmで−105kPaと、従来品で同じ厚さの比較例1に比べて一層高いバキューム強度が得られた。
図3に示す第三の本発明の例では(以下、形状4と呼ぶ)、ビード山部の高さd=8mm、ビード山部の曲率半径a=8mm、ビード谷部の曲率半径a=8mm、ビード裾野部の曲率半径a=8mm、隣接するビード山部の間隔b=27.5mmとし、3本のビードを隣接させるとともに、缶胴部外表面からビード谷部までの高さe=0mmとしたものである。
この形状4のビードを、図11に示した従来のものと同様に、缶胴部高さ方向に300mmの間隔をあけて2箇所に設けた。上側の3本のビードのうち中間に位置するビードのビード山部の頂点から天板までの距離と、下側の3本のビードのうち中間に位置するビードのビード山部の頂点から底板までの距離も、ともに295mmとし、上側ビード山部の頂点から缶胴部高さ方向上端部までの距離と、下側ビード山部の頂点から缶胴部高さ方向下端部までの距離は、ともに300mmとした。本形状でのバキューム強度は、表1の形状4に示すように、缶胴部に使用される鋼板の厚さが0.8mmで−115kPaと、従来品で同じ厚さの比較例1に比べて格段に高いバキューム強度が得られた。
図4に示す第四の本発明の例では(以下、形状5と呼ぶ)、ビード山部の高さd=8mm、ビード山部の曲率半径a=10mm、ビード谷部の曲率半径a=50mm、ビード裾野部の曲率半径a=5mmとしたビードを1本だけ設け、缶胴部外表面からビード裾野部の最深部までの高さe=−2mm、ビード山部とビード裾野部の最深部との間隔f=20mm、として、ビード山部からビード裾野部に連なる斜面を形状2より長く取って、バキューム強度を高めたものである。
この形状5のビードを、図11に示した従来のものと同様に、缶胴部高さ方向に300mmの間隔をあけて2箇所に設けた。上側ビード山部の頂点から天板までの距離と、下側ビード山部の頂点から底板までの距離も、ともに295mmとし、上側ビード山部の頂点から缶胴部高さ方向上端部までの距離と、下側ビード山部の頂点から缶胴部高さ方向下端部までの距離は、ともに300mmとした。本形状でのバキューム強度は、表1の形状5に示すように、缶胴部に使用される鋼板の厚さが0.8mmで−50kPaが得られた。この値は、厚さが1.0mmの比較例2に匹敵するから、山1つであっても、このように形状を工夫することで、十分ドラム缶の軽量化が可能であることを示している。
図5に、本発明の実施例1〜4にて説明した各ビードの形状とバキューム強度について、比較例2の場合を100として比較して示す。本発明により、例えば、胴部に使用される鋼板の厚さを1.0mmから0.8mmにすることで、ドラム缶を20%軽量化しても、ビードの形状を1〜5に示す形状とすれば、バキューム強度は比較例2に比べて100〜230%と、高い値が得られることがわかる。
一方、比較例1(肉厚0.8mm)と比較した場合(即ち、缶胴部に使用される鋼板の厚さを全て0.8mmに揃えて比較した場合)、バキューム強度は125〜290%にもなり、格段に高まるといえる。
さらに、比較例3(肉厚1.2mm)と比較した場合でも、ビードの形状を2〜4に示す形状とすれば、バキューム強度として100〜128%の値が得られ、比較例3に匹敵するから、ドラム缶の缶胴部に使用される鋼板の厚さを1.2mmから0.8mmに薄くすることで、33%も軽量化できることがわかる。
Figure 2006327632
上記本発明の実施の形態に係るビードの形状を適用することにより、バキューム強度を大幅に向上することができるので、缶胴部に使用される鋼板の厚さを薄くできることから、ドラム缶の軽量化が可能となり、省エネルギー、省資源等に寄与できる。
本発明の実施の形態に係るビードの形状を示す図である。 本発明の実施の形態に係るビードの形状を示す図である。 本発明の実施の形態に係るビードの形状を示す図である。 本発明の実施の形態に係るビードの形状を示す図である。 本発明の実施の形態に係るビードの形状によるバキューム強度の向上効果を示す図である。 本発明の実施の形態に係るビードの形状について、それを規定する要件の規定理由を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るビードの形状について、それを規定する要件の規定理由を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るビードの本数について、その規定理由を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るビードの配置について、説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るビードの配置について、その規定理由を説明するための図である。 従来の技術について説明するための図である。 従来の技術について説明するための図である。
符号の説明
a ビード山部の曲率半径
ビード谷部の曲率半径
ビード裾野部の曲率半径
ビード裾野部の最深部の曲率半径
b ビード山部の間隔
c ビード山部とビード裾野部との間隔
d ビード山部の高さ
e ドラム缶胴部外表面からビード谷部までの高さ
ドラム缶胴部外表面からビード裾野部の最深部までの高さ
f ビード山部とビード裾野部の最深部との間隔

Claims (4)

  1. ドラム缶の缶胴部外表面にビードを有するドラム缶であって、前記ビードの形状を、ビード山部の高さdを5〜15mm、ビード山部の曲率半径a、ビード裾野部の曲率半径aを各々20mm以下、ビード山部とビード裾野部との間隔Cを50mm以下としたものを、ビード山部の頂点が、前記ドラム缶胴部の高さ方向上端部から3分の1±100mmと下端部から3分の1±100mmの範囲内に位置するようにして、2箇所に設けたことを特徴とするドラム缶。
  2. ドラム缶の缶胴部外表面にビードを有するドラム缶であって、前記ビードの形状を、ビード山部の高さdを5〜15mm、ビード山部の曲率半径a、ビード谷部の曲率半径a、ビード裾野部の曲率半径aを各々20mm以下、ビード山部の間隔bを50mm以下とし、缶胴部外表面からビード谷部までの高さeを−10mm≦e≦4mmとして、前記ビード2本を隣接させたものを、隣接する2本のビード山部の間隔bの中間点が前記ドラム缶胴部の高さ方向上端部から3分の1±100mmと下端部から3分の1±100mmの範囲内に位置するようにして、2箇所に設けたことを特徴とするドラム缶。
  3. ドラム缶の缶胴部外表面にビードを有するドラム缶であって、前記ビードの形状を、ビード山部の高さdを5〜15mm、ビード山部の曲率半径a、ビード谷部の曲率半径a、ビード裾野部の曲率半径aを各々20mm以下、ビード山部の間隔bを50mm以下とし、缶胴部外表面からビード谷部までの高さeを−10mm≦e≦4mmとして、前記ビード3本を隣接させたものを、隣接する3本のビードのうち中間に位置するビードのビード山部の頂点が、前記ドラム缶胴部の高さ方向上端部から3分の1±100mmと下端部から3分の1±100mmの範囲内に位置するようにして、2箇所に設けたことを特徴とするドラム缶。
  4. ドラム缶の缶胴部外表面にビードを有するドラム缶であって、前記ビードの形状を、ビード山部の高さdを5〜15mm、ビード山部の曲率半径a、ビード谷部の曲率半径a、ビード裾野部の曲率半径aを各々20mm以下、ビード裾野部の最深部の曲率半径a3を8mm以下、ビード山部とビード裾野部の最深部との間隔fを50mm以下とし、缶胴部外表面からビード裾野部の最深部までの高さeを−10mm≦e≦−2mmとしたものを、ビード山部の頂点が、前記ドラム缶胴部の高さ方向上端部から3分の1±100mmと下端部から3分の1±100mmの範囲内に位置するようにして、2箇所に設けたことを特徴とするドラム缶。
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