JP2006326920A - 中空湾曲押出品の製造方法、およびその成形装置 - Google Patents

中空湾曲押出品の製造方法、およびその成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006326920A
JP2006326920A JP2005151040A JP2005151040A JP2006326920A JP 2006326920 A JP2006326920 A JP 2006326920A JP 2005151040 A JP2005151040 A JP 2005151040A JP 2005151040 A JP2005151040 A JP 2005151040A JP 2006326920 A JP2006326920 A JP 2006326920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
extruded
extrusion
swing
molded product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005151040A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4385088B2 (ja
Inventor
Mitsunobu Shiraishi
光信 白石
Jingjing Shen
晶晶 沈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
University of Fukui NUC
Original Assignee
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
University of Fukui NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuvi Chemical Industry Co Ltd, University of Fukui NUC filed Critical Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2005151040A priority Critical patent/JP4385088B2/ja
Publication of JP2006326920A publication Critical patent/JP2006326920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4385088B2 publication Critical patent/JP4385088B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
  • Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)

Abstract

【課題】 エクストルダーの揺動ダイから押し出される中空管状の成形物に簡易かつ正確に必要な湾曲形状を付与でき、しかも押し出された中空湾曲成形物が引取りの際に不用意に変形しない画期的な中空湾曲押出品の製造方法と成形装置を提供する。
【解決手段】 エクストルダーにおける揺動ダイの押出口から成形材料を中空部を有する管状成形物として連続的に押し出すに際し、この管状成形物の管内壁を形成すべきマンドレルの押出側先端に位置する円弧側面に沿って前記揺動ダイの押出口を任意の角度方向へ横振りさせることにより当該管状成形物の押出方向を変向せしめ、こうして押し出されてくる管状成形物を前記横振り変向された揺動ダイの押出方向へ引き取り湾曲させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、中空湾曲押出品の製造方法とその成形装置に関し、さらに詳しくは、セメントなどの水硬性材料やセラミックス捏和材などの焼結性材料、更には合成樹脂材料を中空の湾曲成形物として押出成形することができる方法と装置に関するものである。
押出機回転ダイの可動口金部の向きを、当該押出機の押出機の押出方向の中心軸に対し任意の角度に横振りさせる手段と、この可動口金部から一定角度に横振りされて押し出されてくる成形押出素材を前記可動口金部の施行する円周方向へ当該押出速度と同じ速度で回転運行するターンテーブル上に乗載させて円弧方向へ案内する手段によって湾曲押出品を製造する方法と装置については、既に本件出願人が特許出願を行っている(特許文献1:参照)。
特願2004−296225号の明細書および図面
しかしながら、本件出願人が先に提案した特許文献1の発明にあっては、連続中空部を有する中空湾曲押出品を製造することはできなかった。仮に、押出機によって押出成形物を連続中空部を有する中空押出成形物として押し出したとしても、横振りさせた可動口金部から変向して押し出される中空押出成形物の中空部内壁が押し出される際の流動抵抗が安定しないため変形して一様な断面形状を成し得ないからである。
本発明者は、先に提案した特許文献1記載の湾曲成形品の製造方法と装置に前述の如き難点があったのに鑑みて為されたものであり、エクストルダーの揺動ダイから押し出される中空筒形の成形物に対し簡易かつ正確に必要な湾曲形状を付与することができ、しかも押し出された中空湾曲成形物が引取りの際に不用意に変形することのない画期的な中空湾曲押出品の製造方法とそのために成形装置を提供することを目的とする。
本件発明者が上記技術的課題を解決するために採用した方法的手段を添附図面に基いて説明すれば、次のとおりである。
まず、本件発明者が上記課題を解決するために採用した方法的手段は、エクストルダー1における揺動ダイ2の押出口2aから成形材料を中空部を有する管状成形物mとして連続的に押し出すに際し、この管状成形物mの管内壁を形成すべきマンドレル21の押出側先端に位置する円弧側面21aに沿って前記揺動ダイ2の押出口2aを任意の角度方向へ横振りさせることにより当該管状成形物の押出方向を変向せしめ、こうして押し出されてくる管状成形物mを前記横振り変向された揺動ダイ2の押出方向へ引き取り湾曲させることにより中空湾曲押出品Mを製造する点に特徴がある。
また、本件発明者が上記課題を解決するために採用した機械的手段は、成形材料を加圧して圧送するエクストルダー1と、このエクストルダー1の押出ヘッド部11に装着され、かつ、押出口2a側には端部形状が円弧側面21aを成すマンドレル21を内包して当該成形材料の内周規制により中空の管状成形物mとして押し出す揺動ダイ2と、この揺動ダイ2から押し出されてくる管状成形物mを載置受継して移動せしめる受継台4とを具備している一方、
前記揺動ダイ2は、マンドレル21の周囲を囲って長さ方向へ進退自在な一対のダイブロック22・22を更に内装して成形材料のパッセージを作出しており、かつ、このダイブロック対22・22は当該揺動ダイの押出口2aと共にダイ角度調節機構5を介して受継台4の引取り方向に対し左右に任意角度で横振り動作可能であり、
前記受継台4は、揺動ダイ2の押出口2aから押し出されてくる前記管状成形物mを載置しつゝ揺動ダイ押出口2aの横振り変向された押出方向へ引き取って湾曲させながら当該成形物の押出速度と同じ速度で搬送案内する受継手段として採用した点に特徴がある。
本発明が採用した上記の課題解決の手段について注釈しておくと、次のとおりである。(1) 上記揺動ダイ2に内包するマンドレル21は、成形材料を押し出す際に長手方向に連続 する中空部bを形成する型棒であって、押出口側の端部の円弧側面21aを除いて断面 形状が一様な棒状体を成し管状成形体mを内周規制する。そして、このマンドレル21 の押出口側に位置する端部の形状は円弧側面21aを成し、この円弧側面21aに沿って 前記揺動ダイ2は当該揺動可能に構成する。
(2) エクストルダー1における揺動ダイ2の押出口2a両側に、上記マンドレル21の端部
円弧側面21aに対する間隔を拡縮調節自在な壁厚調節ダイ3を付設する場合は、この 壁厚調節ダイ3を揺動ダイ2の押出口2aに同伴させて横振りさせることにより、側壁 厚が適宜に調節された管状成形物mを湾曲させることも可能である。
(3) そして、揺動ダイ2と壁厚調節ダイス3は、回動翼盤23で互いに接続することにより 一体化させることができ、この回動翼盤23を操作することにより上記受継台4の引取 り方向へ前記揺動ダイ2と壁厚調節ダイス3からの管状成形物mの押出方向を横振り させることが可能である。
(4) つぎに、揺動ダイ2の押出口2aおよび壁厚調節ダイス3から一定の横振り角度で押し 出されてくる管状成形物mを引き取る受継台4としては、当該管状成形物の押出速度 と同じ周速度で回転するターンテーブル型の受継台プレートを採用することにより、 全体が円弧状に湾曲した中空湾曲押出品Mを製造することができる。
(5) 他方、本発明が加工対象として採用する成形材料は、エクストルダーが管状成形物と して押し出す成形材料がセメントなどの水硬性物質、セラミックス捏和材などの焼結 性物質、さらに熱可塑性又は熱硬化性の合成樹脂材料の何れでもよく、要するにエク ストルダーから一定の形状で連続的に押し出すことができて、押出後において安定な 形状を保つことができる素材であればよいということである。
しかして、本発明においては、揺動ダイ2をマンドレル21の円弧側面21aに沿って任意の角度に横振りさせるという揺動機構手段を採用したので、本件出願人が先に提案した上記特許文献1(特願2004−296225号)の発明と同様に、押し出される中空の管状成形物mを簡易かつ正確に湾曲させることができるうえに、管状の中空湾曲押出品で壁厚も自由に調節することも可能である。
また、本発明においては、要すれば、揺動ダイ2の押出口2a両側にマンドレル21の端部円弧側面21aに対する間隔を拡縮調節自在な壁厚調節ダイ3を付設しておくことができ、この壁厚調節ダイ3を付設した場合には側壁厚を調節した中空湾曲押出品を連続的に製造することが可能となる。
ちなみに、本発明にあっては、加工対象として採用する成形材料として、セメント等の水硬性物質、セラミックス捏和材などの焼結性物質、さらに熱可塑性又は熱硬化性の合成樹脂材料の何れでも採用することが可能であって、得られる中空湾曲押出品の内部歪みは非常に小さく、経年変化により変形したりクラックが生じたりする憂いもない。
さらに、本発明を実施するための装置は、エクストルダー1と、円弧側面21aの端部を有するマンドレル21を内包した揺動ダイ2と、揺動ダイ2から押し出される管状成形物mを引き取る受継台4とダイ角度調節機構5とを基本要素として構成することができ構造が頗る簡素であるので、製作コストも安価に製作でき、設備費的にも非常に有利である。
以下、本発明の好ましい実施の形態として添附図面に示す実施例を例示し、この実施例に基いて本発明の具体的内容を更に詳しく説明するものとする。
図1および図2に図示するものは本発明の“湾曲押出成形品の製造方法”の実施に使用する湾曲押出品の成形装置であある。
図1および図2において、符号1に指示するものは可塑性成形材料を加圧して圧送押し出しするエクストルダーであり、押出側に押出ヘッド11を備える。この押出ヘッド11には後述の揺動ダイ2が装着されている。図1に示されるエクストルダー1は、セメントなどの水硬性物質やセラミックス捏和材などの焼結性物質から成る可塑性成形材料の押出成形に使用される周知のエクストルダー(extuder) と概ね同じ構造である。
まず、揺動ダイ2は、上記エクストルダー1の押出ヘッド部11に内装されており、エクストルダー1から圧送されてくる成形材料の内部に延在して内周規制することにより当該成形材料に中空の空洞を作出するマンドレル21と、このマンドレル21の周囲を囲い当該押出ヘッド部11の中に軸方向に進退自在に配設されて成形材料のパッセージを作出している一対のダイブロック22・22と、このダイブロック22・22の押出側先端部分を枢支連繋して横振りさせることにより成形材料を管状成形物mとして押し出す方向を変向する上下一対の回動翼盤23・23と、これら回動翼盤23・23に固定された口金24によって構成され、この口金24には当該揺動ダイの押出口2aが開設されている。
つぎに、本実施例に用いられる成形装置において、上記ダイブロック22・22と当該マンドレルとの間のパッセージを通過する成形材料を内周規制して管状成形体mの中空内壁を成形するところのマンドレル21は、略全長が角棒状の型棒状体を成し、かつ、揺動ダイ押出口2aに位置する端部は円頭形に膨出して円弧側面21aを形成している。かくして、このマンドレル21の前記円弧側面21aは当該揺動ダイの押出口2aが横振り動作する際における準行基準を成すものであり、揺動ダイの押出口2aが何れの方向に横振りしても押出口2aの内壁面との間に所定のパッセージ間隔を保って所定壁厚の管状成形物mを押し出すことが可能である。
そして、上記一対のダイブロック22・22は半筒形に作製されたスライド式の割り型であり、本実施例に用いる成形装置では断面長方形状のパッセージを作出する形態に作製されており、これらダイブロック22と22との間の空間部には上記マンドレル21が内包される。
また、本実施例に用いる成形装置において、押出口2aに横振り運動および上記ダイブロック22・22に進退運動を伝達するところの上下一対の回動翼盤23・23は、略半円形の板体を組み合わせて構成される。即ち、前記半円板体の弦辺側を当該揺動ダイ2の口金24に押出口2aに配向し、上下の回動翼盤23と23との間に上記ダイブロック22・22の先端を各々枢支連繋せしめる。
次に、本実施例に用いる成形装置において、揺動ダイ2の押出口2aを構成する口金24は上記回動翼盤23・23の間に狭入状態に固定されており、かつ、その押出口2aは上記ダイブロック22・22が作出する成形材料のパッセージに連続するように配置される。それゆえ、回動翼盤23・23が反時計方向に横振り動作すれば、右側のダイブロック22は後退し左側のダイブロック22は前進すると同時に口金24は右に傾動して押出口2aはダイブロック22・22の形成するパ1セージに直列状態に連続する。
次に、図1および図2において符号3で指示するものは、上記口金24の押出口2aの内部でマンドレル21先端の円弧側面21aとの間のパッセージ間隔を調節して管状成形物mの壁厚を厚薄調節する壁厚調節ダイ3である。本実施例で使用する成形装置においては、壁厚調節ダイ3としては、揺動ダイ2の口金24に左右から螺入されたハンドルスクリュー機構の間隔調節体が採用されており、左右の壁厚調節ダイ3のハンドル3a・3aを回してネジ部31・31を捻込み・捻戻しすることにより、壁厚調節ダイ3の先端とマンドレル先端の円弧側面21aとの間隔が拡縮変更されて管状成形物mの壁厚が厚薄調節することできる。
次に、符号4で指示するものは受継台であり、本実施例に使用する成形装置にあってはターンテーブル型の受継台が成形物の引取り機構として採用されている。しかして、このターンテーブル型の受継台4は、揺動ダイ2の押出口21aから押し出される管状成形物mを乗載し当該揺動ダイの口金24の押出口2aの横振り角度の指向する円周方向に沿って当該成形物の押出速度と同じ速度で搬送案内する機能を有する。しかして、この受継台4は、上記上記エクストルダー1における揺動ダイ2の下側に配設されており、図1の図示例では、当該揺動ダイ口金24の押出口21aから押し出される管状成形物mを押出方向に沿って円周方向に引取り搬送することにより当該管状成形物mは引取り円周に素直に湾曲されて角筒状の中空湾曲押出品Mに成形される。この場合において、揺動ダイ2の押出口2aから押し出される管状成形物mの押出速度とターンテーブル型の受継台4の引取り速度(回転周速)とは同調一致させておく必要がある。受継台4の受継位置における回転速度と管状成形物mの押出速度とが不一致の場合には当該成形物に引っ張り変形が生じたり、圧縮変形が生じたりする惧れがある。しかして、エクストルダー1の押出速度と受継台4の引取速度との当該受継位置における回転速度の同調には、制御モータを用いる周知の制御機構が適用される。
他方、本実施例に使用される成形装置における揺動ダイ2および壁厚調節ダイ3を任意の押出方向に横振りせしめるダイ角度調節機構5は、次のように構成されている。即ち、上記揺動ダイ2における口金24の左右への揺動を可能にするところのダイ角度調節機構部5は、制御モーター51の回転動により正逆回転するウォーム52と、このウォーム52に噛合するギア53と、このギア53の正逆回転に応じて揺動ダイ2の回動翼盤23・23の振り角度を調節する角度調節ロッド54とから構成されている。
〔実施例1〕
そこで、前述の図1および図2に示す成形装置を使用して、円弧状に湾曲する湾曲押出成形品を製造するプロセスを説明する。実施例1では、次の配合比で調製したセメント捏和材料を可塑性成形材料として用いた。
(1) ポルトランドセメント 30〜50 wt%
(2) 珪 石 20〜40 wt%
(3) 軽量骨材 10〜25 wt%
(4) パルプ 3〜5 wt%
(5) PP繊維 0.5〜1.5 wt%
(6) MC(メチルセルロース) 2〜3 wt% (保水・増粘剤として)
エクストルダー1の図示しないホッパーに上記配合のセメント捏和材料を投入し、揺動ダイ2の口金24の押出口2aを直進方向に対し30°左側へ斜向させ、壁厚調節ダイ3を回してマンドレル21の円弧側面と当該壁厚調節ダイ3の先端部とのパッセージ間隔を30mmに調整し、ターンテーブル型の受継台4上に角形の管状成形物mとして2m/minで傾斜押出をした。かくして、傾斜押出された管状成形物mは受継位置で回転する(2m/min)受継台4に乗載して円弧方向に搬送されて、その搬送軌跡に沿って湾曲成形されることになる。こうして未硬化セメントの中空湾曲成形物Mは半径1mの半円形になったところで図示しないカッター装置で切断した。しかるところ、全長にわたり断面形状は一様で長さ80mm、高さ50mm、壁厚30mmの角筒形の中空湾曲押出品Mに成形され、極めて緻密な組織を成していた。
こうして得られた未硬化セメントの湾曲成形物Mは、図示しないオートグレーブ室にて常法で養生し中空湾曲押出完成品として出来上がる。
〔実施例2〕
次に、前述の図1および図2に示す成形装置を使用して、円弧状に湾曲する湾曲押出成形品を製造するプロセスを説明する。実施例2では、次の配合比で調製したセメント捏和材料を可塑性成形材料として用いた。
(1) ポルトランドセメント 60〜80 wt%
(2) 軽量骨材 10〜25 wt%
(4) パルプ 3〜5 wt%
(5) PP繊維 0.5〜1.5 wt%
(6) MC(メチルセルロース) 2〜3 wt% (保水・増粘剤として)
エクストルダー1の図示しないホッパーに上記配合のセメント捏和材料を投入し、揺動ダイ2の口金部24の押出口2aを直進方向に対し左側へ30°傾斜させ、壁厚調節ダイ3を回してマンドレル21の円弧側面と当該壁厚調節ダイ3の先端部とのパッセージ間隔を25mmに調整し、ターンテーブル型の受継台4上に角形の管状成形物mとして2m/minで押出した。こうして傾斜押出された角形の管状成形物mは、前記受継台4に乗載して円弧方向へ搬送され、その搬送軌跡に沿って湾曲成形される。ちなみに、図2および図2の成形装置にあっては、受継台4上に円形のトレー41が配設してあるので、揺動ダイ2から押し出される角形の管状成形物mはトレー41の上に乗載された状態で前記成形が為される。こうして、未硬化セメントの中空湾曲押出品Mは、半径1mの半円状になったところで、図示しないカッターで切断した。しかるところ、その断面形状は、全長にわたり断面形状が一様で長さ 75mm 、高さ 60mm 、壁厚 25mm の角筒形の中空湾曲押出品Mに成形され、極めて緻密な組織を成していた。
こうして得られた蛇行形湾曲成形物Mは、常温下で3日間風乾による養生に付されることによって湾曲押出品として完成する。
本明細書に開示する本発明の実施例は概ね上記のとおりであるが、本発明は上記実施例に限定されるものでは決してなく「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、上記実施例においては可塑性成形材料として水硬性のセメント捏和材料を使用する例を挙げて説明している。しかし、本発明は、各種の熱可塑性又は熱硬化性の周知の合成樹脂材料の押出生成、さらに焼結性を有する各種の陶土、磁器土、アルミナ・ジルコニア・ムライト・コージライトなどのファインセラミックス原料を粘土状に捏和した捏和材の湾曲成形にも適用可能であり、本発明の技術的範囲に属することはいうまでもない。
以上、実施例を挙げて説明したとおり、本発明によればエクストルダーから押し出される管状成形物に対し簡易かつ正確に必要な湾曲形状を付与することができ、更に要すれば管壁の暑さを自由に調節して成形することも可能であるうえに、押し出された中空の湾曲成形物を引き取る際にも不用意に変形させる損失も皆無に誓いので、その産業上の利用価値は頗る大きい。
本発明の実施例に使用される“湾曲押出成形品の成形装置”の概略を示した斜視説明図である。 本発明の実施例1に使用される“湾曲押出成形品の成形装置”の運動機構を略示的に示した部分平面図である。
符号の説明
1 エクストルダー
11 押出ヘッド
2 揺動ダイ
2a 押出口
21 マンドレル
21a 円弧側面
22 ダイブロック
23 回動翼盤
24 口金
3 壁厚調節ダイ
3a ハンドル
31 ネジ部
4 受継台
41 トレー
5 ダイ角度調節機構
51 制御モーター
52 ウォーム52
53 ギア
54 角度調節ロッド
M 中空湾曲押出品
m 管状成形物

Claims (9)

  1. エクストルダーにおける揺動ダイの押出口から成形材料を中空部を有する管状成形物として連続的に押し出すに際し、この管状成形物の管内壁を形成すべきマンドレルの押出側先端に位置する円弧側面に沿って前記揺動ダイの押出口を任意の角度方向へ横振りさせることにより当該管状成形物の押出方向を変向せしめ、こうして押し出されてくる管状成形物を前記横振り変向された揺動ダイの押出方向へ引き取って湾曲せしめることを特徴とする中空湾曲押出品の製造方法。
  2. エクストルダーの揺動ダイの押出口両側には、マンドレル端部の円弧側面に対する間隔を拡縮調節自在な壁厚調節ダイが付設されており、この壁厚調節ダイを揺動ダイの押出口に同伴させて横振りさせることにより、側壁厚が調節された管状成形物を湾曲せしめることを特徴とする請求項1記載の、中空湾曲押出品の製造方法。
  3. 揺動ダイの押出口および壁厚調節ダイスから一定の横振り角度で押し出されてくる管状成形物を、その押出速度と同じ周速度で回転するターンテーブル型の受継台上に引き取って当該ターンテーブルの引取位置までの回転半径に応じて円弧形に湾曲せる管状成形物を製することを特徴とする請求項1又は2記載の、中空湾曲押出品の製造方法。
  4. エクストルダーから押し出される成形材料がセメントなどの水硬性物質であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の、中空湾曲押出品の製造方法。
  5. エクストルダーから管状成形物として押し出される成形材料がセラミックス捏和材などの焼結性物質であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の、中空湾曲押出品の製造方法。
  6. エクストルダーから管状成形物として押し出される成形材料が合成樹脂材料であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の、中空湾曲押出品の製造方法。
  7. 成形材料を加圧して圧送するエクストルダーと、このエクストルダーの押出ヘッド部に装着され、かつ、押出口側に円弧側面の端部を有するマンドレルを内包して当該成形材料の内周規制により中空の管状成形物として押し出す揺動ダイと、この揺動ダイから押し出されてくる管状成形物を載置受継して移動せしめる受継台とを具備している一方、
    前記揺動ダイは、マンドレルの周囲を囲って長さ方向へ進退自在な一対のダイブロックを更に内装して成形材料のパッセージを作出しており、かつ、このダイブロック対は当該揺動ダイと共にダイ角度調節機構により受継台の引取り方向に対し左右に任意角度で横振り動作可能であり、
    前記受継台は、揺動ダイから押し出されてくる前記管状成形物を載置して当該揺動ダイの横振り変向された押出方向へ引き取って湾曲させながら当該成形物の押出速度と同じ速度で搬送案内可能であることを特徴とする中空湾曲押出品の成形装置。
  8. エクストルダーの揺動ダイの押出口両側に対設された一対の進退部材であって、進退させて当該揺動ダイ押出口側に位置する円弧側面のマンドレル端部との間隔を拡縮調節することにより、相対距離の変化した側の管状成形物の壁厚を調節可能な壁厚調節ダイを具備していることを特徴とする請求項7記載の、中空湾曲押出品の成形装置。
  9. 揺動ダイと壁厚調節ダイスとは、回動翼盤に接続されて回動翼盤の正逆回動に応じ受継台の引取方向に対して左右に揺動可能であり、かつ、回動翼盤はダイ角度調節機構に連接されて正逆方向へ回動可能であることを特徴とする請求項8記載の、中空湾曲押出品の成形装置。
JP2005151040A 2005-05-24 2005-05-24 中空湾曲押出品の製造方法、およびその成形装置 Expired - Fee Related JP4385088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005151040A JP4385088B2 (ja) 2005-05-24 2005-05-24 中空湾曲押出品の製造方法、およびその成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005151040A JP4385088B2 (ja) 2005-05-24 2005-05-24 中空湾曲押出品の製造方法、およびその成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006326920A true JP2006326920A (ja) 2006-12-07
JP4385088B2 JP4385088B2 (ja) 2009-12-16

Family

ID=37549135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005151040A Expired - Fee Related JP4385088B2 (ja) 2005-05-24 2005-05-24 中空湾曲押出品の製造方法、およびその成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4385088B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274322A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Univ Of Fukui 異形湾曲押出成形品の製造方法およびその製造装置
CN102873752A (zh) * 2012-09-17 2013-01-16 山东工业陶瓷研究设计院有限公司 管状制品的自动化装脱模设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274322A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Univ Of Fukui 異形湾曲押出成形品の製造方法およびその製造装置
CN102873752A (zh) * 2012-09-17 2013-01-16 山东工业陶瓷研究设计院有限公司 管状制品的自动化装脱模设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4385088B2 (ja) 2009-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5219994B2 (ja) 土練機
JP2011189737A (ja) 突起タイプの押出機スクリュ
JP2013208866A (ja) 可塑化装置、射出装置、射出成形装置、押出機、及び成形品の製造方法
JP3921955B2 (ja) セラミック成形体の押出成形装置
JP2006326920A (ja) 中空湾曲押出品の製造方法、およびその成形装置
JP4709962B2 (ja) 湾曲押出品の製造方法、およびその成形装置
CN214188363U (zh) 一种带快速调节机构的挤出模头
US2803042A (en) Apparatus for extruding tubes of fibrous material
JP7058542B2 (ja) 押出機及び混練押出方法
CN202156018U (zh) 塑料挤出生产设备螺旋式机头
CN210211278U (zh) 一种橡胶挤出机
JP2005169764A (ja) プラスチック材料の混練装置
US3310835A (en) Disc extruder
JP5145499B2 (ja) 異形湾曲押出成形品の製造方法およびその製造装置
JP2004009402A (ja) 押出機用スクリュー及びその製造方法
JP2006297664A (ja) テーパ部を有する筒状ゴムの製造方法及びテーパ部を有する筒状ゴム
JP2628720B2 (ja) 押出成形装置
JP2005261277A (ja) 米を主原料とする麺の製造装置
JPH0524022A (ja) 押出成形装置
CN110696319B (zh) 一种聚氯乙烯pvc给水管模具
CN210705711U (zh) 一种便于调节注塑角度的工业管道生产用模具注塑装置
JP2018144481A5 (ja)
CN2931077Y (zh) 膨化机或挤出机的多头模具出料成型装置
JP2009160800A (ja) 垂直推進多軸押出成形機
JPH0847961A (ja) チューブ押出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4385088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees