JP2006326413A - ストレーナ及びストレーナ用スクリーンの製造方法 - Google Patents

ストレーナ及びストレーナ用スクリーンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スクリーンの振動を抑制して、スクリーンやストレーナ本体、キャップの損傷を確実に防止すると共に、組立性やメンテナンス性が良好であり、経済性にも優れたストレーナ及びストレーナ用スクリーンの製造方法を提供する。
【解決手段】筒状のスクリーン3をストレーナ本体1に着脱自在に収納するストレーナ1である。前記ストレーナ本体1に収納するスクリーン3の端部の双方若しくは何れか一方に、ゴムや樹脂などの弾性材料から成るディッピング層10を設けている。前記スクリーン3は、肉厚方向に多数の貫通孔7aを形成した筒状体7から成り、当該スクリーン3の端部内外面を被覆するディッピング層10は、前記貫通孔7aを介して一体的に形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種配管ラインを流れる水・油・ガス・空気・蒸気等の流体中の異物やゴミを分離・排除するためのストレーナ及びストレーナ用スクリーンの製造方法に関する。
この種のストレーナは、流体中の異物やゴミを濾過するスクリーンを内蔵し、このスクリーン内に溜まった異物やゴミを、ストレーナ本体を配管に接続したままの状態で排除し、且つ、清掃できる構造であり、Y形ストレーナなどが広く用いられている。例えば、実用新案登録第300634号公報には、ストレーナ本体の内外に樹脂層を被覆して耐食性を確保したストレーナが開示されており、流体中の異物を捕捉するストレーナ管は、ストレーナ本体及びストレーナ本体に固定される蓋部材との嵌合により、ストレーナ本体内に配置されている(以下、特許文献1という。)。
特許文献1をはじめ、Y形ストレーナは、筒状のスクリーンを配管の下流側斜め方向からストレーナ本体に差し込み、キャップにより押さえて固定する構造であるため、ストレーナ本体及びキャップとスクリーンの間には、それぞれ製造上の公差が必要であるところ、その公差が隙間となり、ストレーナ内の流体圧やスクリーン内の乱流や渦流の発生によりスクリーンが振動してしまう。この振動によって、スクリーンが破損したり、ストレーナ本体やキャップのライニング面が損傷するという問題を有していた。
例えば、対策手段として、ストレーナ本体やキャップに当接するスクリーンの端部、ストレーナ本体の当接部位、及びキャップの当接部位をそれぞれ精度良く加工処理して、極力隙間を減少することも考えられる。また、特許文献1に示すように、スクリーンの端部外周面に補強リングを設けることや、嵌合面や当接面にゴムや樹脂等のシール材を取付けて、隙間をなくすようにすることも考えられる。
実用新案登録第300634号公報
しかしながら、これら対応手段には、次に示すような問題点を有していた。即ち、ストレーナ本体やキャップとスクリーンの嵌合部や当接面同士が接触する面を高精度に加工処理するためには、それだけ加工工数が増えてコストアップの要因となる。しかも、各部品の製造上の公差を厳しく管理し、隙間を小さいものとすることは、ストレーナ本体へのスクリーンの取付作業を困難にする。
また、スクリーンの端部外周面に補強リングを設けることや、嵌合部や当接面にゴムなどの弾性材料を設けることは、部品点数が増えることになり、コストアップの要因となる。しかも、ストレーナの使用中に、流体圧やスクリーン内の乱流や渦流などの現象によって、これら部品が下流へ流出してしまうおそれがある。また、清掃などの理由からスクリーンを着脱する際には紛失するおそれもある。
本発明は、上記の課題点に鑑み、鋭意研究の結果開発に至ったものであり、その目的とするところは、スクリーンの振動を抑制して、ストレーナ本体やキャップの損傷を確実に防止すると共に、組立性やメンテナンス性が良好であり、経済性にも優れたストレーナ及びストレーナ用スクリーンの製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、筒状のスクリーンをストレーナ本体に着脱自在に収納するストレーナにおいて、前記ストレーナ本体に収納するスクリーンの端部の双方若しくは何れか一方に、ゴムや樹脂などの弾性材料から成るディッピング層を設けたストレーナである。
請求項2に係る発明は、前記スクリーンは、肉厚方向に多数の貫通孔を形成した筒状体から成り、当該スクリーンの端部内外面を被覆するディッピング層は、前記貫通孔を介して一体的に形成されるストレーナである。
請求項3に係る発明は、前記スクリーンの貫通孔は、プレス加工により形成されるストレーナである。
請求項4に係る発明は、ストレーナ本体に着脱自在に収納されるストレーナ用スクリーンの製造方法において、予熱したスクリーンをゴムや樹脂などの弾性材料が収容されたディッピング槽に浸漬して、当該スクリーンの端部にディッピング層を形成するストレーナ用スクリーンの製造方法である。
請求項5に係る発明は、前記ディッピング層を乾燥・固化した後、ディッピング層の表面にウレタン等のコーティングを施したストレーナ用スクリーンの製造方法である。
請求項1に係る発明によると、ストレーナの使用中、ストレーナ内に発生する流体圧の影響や、スクリーン内の乱流・渦流等から受ける衝撃は、弾性材料から成るディッピング層によって効果的に吸収されるので、スクリーンが径方向や長手方向へ振動することはなく、スクリーンの装着状態を確実に維持することが可能となる。これにより、従来から問題であったスクリーンの衝突によって、スクリーンが破損したり、ストレーナ本体やキャップのライニング面が損傷するという問題を改善することが可能になった。しかも、組立性やメンテナンス性が良好であり、従来のように、ストレーナ本体やキャップとの嵌合部位にシール部材を設ける必要がないので経済性にも優れ、長期に亘って安全に使用できるストレーナの提供が可能となる。更には、スクリーンの真円度や真直度の誤差や、ストレーナ本体やキャップとの製造上の公差(隙間)に関係なく、スクリーンの振動を抑制することが可能である。
請求項2に係る発明によると、ディッピング層がスクリーンの貫通孔に係止された状態となるので、ストレーナの使用中、ストレーナ内に発生する流体圧の影響や、スクリーン内の乱流・渦流等から受ける衝撃によって、スクリーン表面からディッピング部が剥離することはなく、長期に亘って、その被覆状態が維持される。
請求項3に係る発明によると、加工が容易であるので、実施に応じて、スクリーンの貫通孔を所望の孔径に形成することができ、製造コストを更に低減することができる。
請求項4に係る発明によると、スクリーンの所望の位置にディッピング層を形成することが可能であり、しかも、本発明によれば、このディッピング層を所望の厚みに調整できるので、スクリーンの所望位置に均一なディッピング層を形成しうるストレーナ用スクリーンの製造方法として提供可能である。
請求項5に係る発明によると、スクリーン表面からのディッピング層の剥離防止を確実なものとすると共に、優れた耐食性を図ることが可能となる。
本発明におけるストレーナ及びストレーナ用スクリーンの製造方法について、その実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明におけるストレーナの一例を示した縦断面図である。図中1は鋳鋼、青黄銅、ステンレス、樹脂等の材料で成形したY形のストレーナ本体である。このストレーナ本体1には、配管の下流側斜め方向に収納筒部2を突設しており、この収納筒部2に筒状のスクリーン3を装着し、例えば、ストレーナ本体1と同材料で成形したキャップ4を被蓋して固定する構造である。なお、ストレーナ本体1の上流側(一次側)5と下流側(二次側)6には、フランジ式の接続部を設けているが、その他の接続方式であっても良く、また、本実施形態では、Y型の鋳鉄製ストレーナに適用して説明するが、その他の材料・形状・構造から成るストレーナ、例えば、U型ストレーナにも適用可能である。
本例に示すスクリーン3は、両端が開口された筒状を呈し、肉厚方向に多数の貫通孔7aを形成したステンレス製の筒状体7から成る。貫通孔7aは、プレス加工により金属板を肉厚方向に打ち抜いて形成される。この筒状体7の内周面にはステンレス製の網目状メッシュ8が配置され、このメッシュ8の内周面にステンレス製の環状帯9を嵌合させて、筒状体7の内周面に固定されている。本例において、筒状体7は、メッシュ8の外周に位置して、当該メッシュ8を流勢から保護して変形を防ぐように機能する。メッシュ8は、流体中の異物を捕捉しうる網目状を呈しており、網目の粗さは捕捉が必要な異物の大きさに合わせて変えることができる。スクリーン3が筒状体7のみから構成される場合には、貫通孔7aの孔径を選定し、筒状体7自体に流体中の異物を捕捉する機能を具備させる。環状帯9は、前記メッシュ8を筒状体7に固定する部材であり、スポット溶接により、メッシュ8を介して筒状体7に固定されている。
前記スクリーン3のストレーナ本体1に当接する先端部3aと、キャップ4に当接する後端部3bの双方には、ゴム或は樹脂などの弾性材料から成るディッピング層10を設けている。このディッピング層10は、スクリーン3の振動を抑制するように機能するものであり、ストレーナ1内に発生する流体圧や、スクリーン3内の乱流・渦流等から受ける衝撃を効果的に吸収して、スクリーン3の装着状態を確実に維持するものである。
図2は、図1におけるA部の断面拡大斜視図である。同図に示すように、スクリーン3の端部内外面を被覆するディッピング層10は、筒状体7の貫通孔7a(本例では一列目に位置する貫通孔7b)を介して一体的に形成されており、これにより、ディッピング層10は、貫通孔7bに係止された状態となるので、外力に影響されることなく、スクリーン(金属面)から剥離し難い構造となっている。しかも、本例で示すディッピング層10は、筒状体7の内周面に設けたメッシュ8の端部を充填した状態で形成されているので、ディッピング層10がメッシュ8にも係止された状態となり、更に優れた剥離防止効果が発揮される。また、本発明は、筒状体7のみから構成されるスクリーン3や、メッシュ8のみから構成されるスクリーンにも適用され、実施に応じて任意である。
ストレーナ本体1の収納筒部2にスクリーン3を装着するには、キャップ4を取り外した状態で、スクリーン3の先端部3aをストレーナ本体1の嵌合部1aに向けて挿入し、次いで、キャップ4を収納筒部2の開口端部に固定する。本例ではボルト・ナット止め方式を採用するが、螺合方式などであっても良い。図示しないボルト・ナットを徐々に締め付けていくと、スクリーン3はストレーナ本体1の内部側に押圧され、スクリーン3に設けたディッピング層10の軸方向端面10aがやや押し潰された状態で、ストレーナ本体1の嵌合部1aに圧着する。また、ボルト・ナットを更に締め付けると、収納筒部2の開口端部にキャップ4が固定され、スクリーン3に設けたディッピング層10の軸方向端面10aがやや押し潰された状態で、キャップ4の嵌合部4aに圧着する。従って、筒状のスクリーン3の真円度や真直度の誤差や、ストレーナ本体1やキャップ4との製造上の公差(隙間)に関係なく、ディッピング層10の弾性により、スクリーン3の振動を確実に抑制する。スクリーン3の装着状態は確実に維持され、スクリーン3からストレーナ1の二次側へゴミ等の異物が流出することもない。
なお、スクリーン3に設けたディッピング層10の外側面10bと、ストレーナ本体1の嵌合部1a或いはキャップ4の嵌合部4aとの間には、後述するスクリーン3の着脱を容易とするため、スクリーン3が周方向に回転可能な程度の僅かな隙間が形成されるよう設定している。このように隙間を形成しているものの、ストレーナを使用中、万が一、スクリーン3の位置が径方向にずれても、嵌合部1a,4aにはディッピング層10の外側面10bが当接するため、この部位を損傷することがない。
図3は、ストレーナの他例を示した部分拡大断面図である。同図に示すように、スクリーン3の外周面には、スポット溶接により、スクリーン落下防止用ピン11が突設されている。例えば、清掃などの理由からキャップ4を取り外す場合、スクリーン3がストレーナ本体1から滑り落ちようとするが、当該ピン11がストレーナ本体1の開口内周面に設けた環状突部12に係止されて、スクリーン3の脱落を防止する構造となっている。スクリーン3を着脱する場合には、スクリーン3を周方向に回転し、環状突部12の軸方向に設けた切欠部12aにスクリーン落下防止用ピン11を位置合わせることで、スクリーン3を容易に着脱させることができる。
上述のように、スクリーン3は、ディッピング層10を介してストレーナ本体1やキャップ4に支持されるので、ストレーナ1内の流体圧やスクリーン3内の乱流や渦流などに影響されることなく、スクリーン3はその装着状態を確実に維持する。スクリーン3の振動を抑制したことで、ストレーナ本体1やキャップ4のライニング面の損傷を防ぐことができる。また、スクリーン3の着脱容易性の確保の観点から、ディッピング層10の外側面10bとストレーナ本体1やキャップ4の嵌合部1a,4aとの間に僅かな隙間を設けた場合でも、スクリーンの振動は確実に抑制される。
次に、本発明におけるストレーナ用スクリーンの製造方法について説明する。図4は、ディッピング処理前のスクリーンの一例を示した断面図である。筒状体7は、肉厚方向に多数の貫通孔7aを形成した金属板を筒状に丸め、合わせ目をスポット溶接することにより形成する。ストレーナ本体1やキャップ4との嵌合部位は、通水の必要がないことから貫通孔7aは設けておらず、嵌合に耐え得る強度が確保されている。具体的一例を示すと、呼び圧力10K、呼び径350mmのストレーナ1に対し、筒状体7の外径はφ350mm、板厚は約2mm、貫通孔径はφ10mmとする。
網目状を呈したメッシュ8を筒状に丸め、合わせ目をスポット溶接する。本例で示すメッシュ8は、1インチの長さに40個の孔を形成したもの(40メッシュ)を採用しており、メッシュ8の網目には後述するディッピング液が浸透するが、200メッシュ程度の目の細かさでも支障なくディッピング液が浸透する。
前記メッシュ8の内周面に環状帯9を配置した後、スポット溶接によりメッシュ8を挟んで筒状体7に固定される。具体的一例を示すと、環状帯9の板厚は約1mmとする。環状帯9には、溶接による残留応力により拡径する力が働くものの、本例で示す環状帯9はメッシュ8の内周面に配置されるため、この拡径力がメッシュ8を筒状体7側へ押圧するように作用し、結果、メッシュ8の強固な保持が実現される。また、万が一、環状帯9が外れてもメッシュ8内に捕捉され、下流側に流出するおそれはない。なお、図示しないが、止むを得ず、環状帯をメッシュの外周面に配置する構造であっても、ディッピング層を形成したスクリーンの先端部とストレーナ本体の嵌合部との隙間、並びにスクリーンの後端部とキャップの嵌合部との隙間は極めて微量であり、環状帯が外れても下流側に流出するおそれはない。
製造されたスクリーン3は、約140℃に予熱される。これは、後工程であるディッピング処理において、予熱されたスクリーン3をゴム或は樹脂などの弾性材料が溶融したディッピング槽に浸漬すると、ディッピング液の粘性が低くなって加硫が進み、ディッピング層10の厚みを均一に調整し易くなるためである。
予熱した後、ディッピング処理を行う。先ず、スクリーン3の一方の端部3b(3a)を常温のディッピング液に浸漬する。ゴム或は樹脂などの弾性材料を溶融してディッピング液とするが、好ましくは、衝撃吸収力に優れた弾性材料(例えば、NRラテックス)を選定すると良い。スクリーン3の浸漬部位は、ストレーナ本体1やキャップ4との嵌合部位はもとより、最も端部側である一段目の貫通孔7aに係る位置まで行う。この位置調整は、ディッピング槽に対して吊り下げたスクリーン3の上下位置を調整することにより行う。筒状体7の金属面とディッピング液との密着性は高くないが、貫通孔7aにもディッピング液が浸入することで、図2に示すように、筒状体7の内周面と外周面のディッピング層10が貫通孔7aを介して一体化され、スクリーン3の端部内外面に確実に被覆固着される。例えば、二段目の貫通孔7cに係る位置までディッピング層10を形成して、ストレーナ1内の流体圧やスクリーン3内の乱流や渦流などの影響による金属面からの剥離を防ぐ効果を更に具備させるようにしてもよい。本例ではディッピング層10の厚みを約1.5mmとしており、スクリーン3をストレーナ本体1に収納した状態で、スクリーン3の軸方向端面のディッピング層10が、約0.5mm程度、押し潰されるように設定している。
図2に示すように、筒状体7の内周面にメッシュ8を配置した構造のスクリーン3では、筒状体7と環状帯9の間、即ち、メッシュ8の端部の網目にもディッピング液を浸透させることで、スクリーン3へのディッピング層10の固着はより強固なものとなる。また、図3に示すように、スクリーン3の外周面にスクリーン落下防止用ピン11を設けた場合には、このスクリーン落下防止用ピン11にもディッピング層10を形成することで、スクリーン3の着脱時にスクリーン落下防止用ピン11と環状突部12との接触による損傷を防ぐことができる。
次いで、スクリーン3をディッピング槽から引き上げて、ディッピング層10を乾燥・固化させる。また、固化したディッピング層10の表面にウレタンなどのコーティング処理を施してもよい。これは、ディッピング層10の剥離防止を確実なものとすると共に、優れた耐食性を確保するためである。コーティング厚は数十ミクロン(実測値約40μm)である。本例のように、スクリーン3の両端部にディッピング層10を形成する場合には、上述した工程をスクリーン3の他方の端部3a(3b)にも同様に行い、ディッピング部10を設けたスクリーン3が完成する。
なお、本実施例においては、スクリーン3を溶融したディッピング液に浸漬して、ディッピング層10を形成しているが、これに限ることなく、例えば、粉体の樹脂(エポキシやナイロンなど)を用いてもよい。この場合、ディッピング層10の形成領域以外の部分をマスキングした状態で、スクリーン3を粉体樹脂が収容されたディッピング槽に浸漬することで、ディッピング層10の高さを所定寸法とすることができる。
当該スクリーン3を実施に応じた適宜のストレーナ1にセットすれば、ストレーナ1の使用中にスクリーン3が振動することなく、また、ストレーナ本体1やキャップ4のライニング面を損傷させることなく、しかも、組立性やメンテナンス性が良好であり、経済性にも優れたストレーナ1が実現される。
本発明によると、ストレーナ内の流体圧やスクリーン内の乱流や渦流等によって、スクリーンが振動することはなく、スクリーンの装着状態を確実に維持することが可能であり、スクリーンやストレーナ本体、キャップの損傷を防止すると共に、組立性やメンテナンス性が良好であり、長期に亘って安全に使用できる経済性にも優れたストレーナ及びストレーナ用スクリーンの製造方法として各種分野に提供可能であり、あらゆる配管ラインに適用することが可能である。
本発明におけるストレーナの一例を示した縦断面図である。 図1におけるA部の断面拡大斜視図である。 本発明におけるストレーナの他例を示した部分拡大断面図である。 ディッピング処理前のスクリーンの一例を示した断面図である。
符号の説明
1 ストレーナ本体(ストレーナ)
3 スクリーン
3a 先端部
3b 後端部
4 キャップ
7 筒状体
7a 貫通孔
10 ディッピング層

Claims (5)

  1. 筒状のスクリーンをストレーナ本体に着脱自在に収納するストレーナにおいて、前記ストレーナ本体に収納するスクリーンの端部の双方若しくは何れか一方に、ゴムや樹脂などの弾性材料から成るディッピング層を設けたことを特徴とするストレーナ。
  2. 前記スクリーンは、肉厚方向に多数の貫通孔を形成した筒状体から成り、当該スクリーンの端部内外面を被覆するディッピング層は、前記貫通孔を介して一体的に形成される請求項1に記載のストレーナ。
  3. 前記スクリーンの貫通孔は、プレス加工により形成される請求項1又は2に記載のストレーナ。
  4. ストレーナ本体に着脱自在に収納されるストレーナ用スクリーンの製造方法において、予熱したスクリーンをゴムや樹脂などの弾性材料が収容されたディッピング槽に浸漬して、当該スクリーンの端部にディッピング層を形成することを特徴とするストレーナ用スクリーンの製造方法。
  5. 前記ディッピング層を乾燥・固化した後、ディッピング層の表面にウレタン等のコーティングを施した請求項4に記載のストレーナ用スクリーンの製造方法。
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