JP2006326407A - マイクロミキサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数種類の流体を効率良く混合させることができ、かつ、小型化が可能であって、流路の目詰まりを生じる恐れも少ないマイクロミキサを提供する。
【解決手段】 上面側開口が大きく下面側開口が小さくされ厚み方向に貫通する複数個の小孔18が形成された有孔基板10を複数枚、上方側の有孔基板10の1個の小孔18が下方側の有孔基板10の複数個の小孔18に連通するように積層させて互いに密着させ、流体が有孔基板10の厚み・積層方向へ流動しながら合流および分流を繰り返すようにした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複数種類の液体等の流体を微少流量で流しながら、それらの流体を混合させるマイクロミキサに関し、このマイクロミキサは、化学薬品、化粧品、化学調味料、塗料等の合成などに使用される。
この種のマイクロミキサは、複数種類の流体、例えば2種類の液体をそれぞれ微少流量で液体流路に流し、液体流路を途中で交差させたり分岐させたりして2種類の液体を混合させる、といったものである。このようなマイクロミキサは、従来、ガラス、シリコン、プラスチック、セラミックス、金属などで形成された基板の表面に微細な溝を加工形成し、その基板の表面にカバー板を密着させて溝を被覆し、基板の溝部分を液体流路とするとともに、カバー板に、2種類の液体を導入するための2つの入口通路と混合された液体を取り出すための出口通路とを形成した構造を有している。そして、液体流路を構成する基板表面の溝は、液体の混合効率を高めるために、途中で複数回、交差および分岐を繰り返すように形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
特表2001−520112号公報(第6−7頁、図1、図2)
従来のマイクロミキサのように、基板の表面に溝を形成して液体流路を平面的に構成する、といった構造では、2種類の液体の混合効率を高めようとすると、混合しようとする液体の粘性や性質に応じて流路長を長くすることが必要となってくる。この結果、マイクロミキサのサイズが大きくなる、といった問題点がある。また、生成された固形物が流路の交差部分などに徐々に堆積して流路を部分的に閉塞し、このため、液体の混合効率が大きく低下する、といった問題点もある。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、複数種類の流体を効率良く混合させることができ、かつ、小型化が可能であって、流路の目詰まりを生じる恐れも少ないマイクロミキサを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、複数種類の流体を混合するマイクロミキサにおいて、主面側の開口が大きく前記主面とは反対面側の開口が小さくされ厚み方向に貫通する複数個の小孔が形成された有孔基板を複数枚、所定の有孔基板の1個の小孔が当該有孔基板の反対面側に隣接する有孔基板の複数個の小孔に連通するように積層させて互いに密着させ、流体が複数の有孔基板それぞれの主面側から反対面側へ順次流動しながら合流および分流を繰り返すようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のマイクロミキサにおいて、積層された複数枚の有孔基板と別の積層された複数枚の有孔基板との間に、有孔基板の複数個の小孔から流入する流体を合流させるための1つもしくは複数の大形透孔が形成された中間合流用基板を介挿したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のマイクロミキサにおいて、複数種類の流体の注入口が設けられるカバー板と最上層の有孔基板との間に、複数種類の流体を予備混合するための混合流路が形設された予備混合用基板を介挿したことを特徴とする。
請求項1に係る発明のマイクロミキサにおいて、複数種類の流体は、有孔基板の小孔内へ流入して合流し、小孔内を、その主面側開口から狭くなった反対面側開口に向かって流動することにより、相互に混合される。また、流体が所定の有孔基板の1つの小孔内からその反対面側に隣接する有効基板の複数の小孔内へ分かれて流入するとともに、反対面側に隣接する有効基板の小孔内において、前記所定の有孔基板の別々の小孔内から流入した流体同士が合流することにより、複数種類の流体の混合が促進される。このように合流と分流を繰り返しながら、流体が複数の有孔基板それぞれの主面側から反対面側へ流動していくことにより、複数種類の流体が混合されていく。また、従来のマイクロミキサのように基板の表面に溝を形成して流路を平面的に構成する構造ではなく、積層された複数枚の有効基板に流路を立体的に構成する構造であるため、マイクロミキサの平面形状が小さくなる。さらに、基板表面に形成される微細な溝を途中で複数回、交差させたり分岐させたりする構造ではなく、所定の有孔基板の小孔とその反対面側の有効基板の小孔とを順次連通させていく構造であるため、生成された固形物によって流路が部分的に閉塞される、といった恐れが少ない。
したがって、請求項1に係る発明のマイクロミキサを使用すると、複数種類の流体を効率良く混合させることができ、また、流路の目詰まりを防止することができるとともに、マイクロミキサを小型化することが可能となる。
請求項2に係る発明のマイクロミキサでは、積層された複数枚の有孔基板の小孔内を流動してきた流体が、中間合流用基板の大形透孔内で一旦合流して、その後に再び、合流と分流を繰り返しながら積層された複数枚の有孔基板の小孔内を流動していくので、複数種類の流体をより均一に混合させることができるとともに、その混合効率をより高めることができる。
請求項3に係る発明のマイクロミキサでは、予備混合用基板の混合流路において複数種類の流体が予備混合された後に、その混合流体が、積層された複数枚の有孔基板の小孔内を流動していくので、複数種類の流体の混合効率をより高めることができる。
以下、この発明の最良の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1ないし図4は、この発明の実施形態の1例を示し、図1は、マイクロミキサの主要部の概略構成を示す分解斜視図であり、図2は、このマイクロミキサの構成要素である複数枚の有孔基板の部分拡大縦断面図であり、図3および図4はそれぞれ、積層された複数枚の有孔基板における小孔の平面的配置を説明するための平面図である。
このマイクロミキサは、互いに密着する複数枚の有孔基板10、最上位置の有孔基板10の表面に密着する予備混合用基板12、この予備混合用基板12の表面に密着する上部カバー板14、および、最下位置の有孔基板10の裏面に密着する下部カバー板16を積層して主要部が構成されている。上部カバー板14と予備混合用基板12、予備混合用基板12と有孔基板10、有孔基板10同士および有孔基板10と下部カバー板16とはそれぞれ、図示しない固定具により互いに液密状態で密着させられ、上部カバー板14、予備混合用基板12、複数枚の有孔基板10および下部カバー板16が一体化されている。
有孔基板10は、ガラス、シリコン、プラスチック、セラミックス、金属などで形成されている。有孔基板10には、複数個の小孔18が並列して穿設されている。小孔18は、有孔基板10の厚み方向に貫通するように形成されている。また、小孔18は、上面側開口20が大きく下面側開口22が小さくされたお椀状に形成されている。複数個の小孔18の上面側開口20同士は、互いに重なり合わないように僅かな間隔を設けて近接している。また、上下方向において互いに接する有孔基板10同士間では、図2に示すように、上方側の有孔基板10の1個の小孔18が下方側の有孔基板10の複数個の小孔18に連通するように、複数枚の有孔基板10が積層されている。
図3および図4に、積層された各有孔基板10にそれぞれ形成された小孔18の平面的配置関係を示す。図3の(a)が、第1層目の有孔基板10に形成された小孔18aを示し、図3の(b)が、第2層目の有孔基板10に形成された小孔18bを示し、図3の(c)が、第3層目の有孔基板10に形成された小孔18cを示している。また、図4は、有孔基板10を透視した状態で各小孔18a、18b、18cをそれぞれ示している。図示例では、第1層目の有孔基板10に形成された小孔18aの下面側開口22a(20aが上面側開口を示す)と、第2層目の有孔基板10に形成された3個の小孔18bの各上面側開口20bの一部とが、それぞれ平面的に重なり合っている。また、第2層目の有孔基板10に形成された小孔18bの下面側開口22bと、第3層目の有孔基板10に形成された3個の小孔18cの各上面側開口20c(22cが下面側開口を示す)の一部とが、それぞれ平面的に重なり合っている。このように、上方側の有孔基板10の1個の小孔18a(18b)の下面側開口22a(22b)と下方側の有孔基板10の3個の小孔18b(18c)の各上面側開口20b(20c)の一部とがそれぞれ平面的に重なり合うように、複数枚の有孔基板10が上下方向に積層されることにより、上方側の有孔基板10の1個の小孔18a(18b)と下方側の有孔基板10の3個の小孔18b(18c)とが順次連通して、全体の流路が構成されている。
なお、図2ないし図4においては、下層になるほど有孔基板10に形成される小孔18の個数が多くなるように描かれているのに対し、図1においては、同数の小孔18が形成された同一構成の有孔基板10を複数枚積層している。これは単に、同一構成の有孔基板10を出来るだけ共用する方が、製作コストを下げることができて製造上有利である、といった経済的な理由からである。したがって、小孔の個数および形成位置の異なる複数種類の有孔基板を用意して、それらを所定順序で積層するような構成としても、もちろん構わない。図1に示したように同一構成の有孔基板10を複数枚積層するようにしたときは、上方側に位置する有孔基板10においては全部の小孔18内に流体、例えば液体が流れる訳ではなく、特に最上位置の有孔基板10においては数個所(図示例では2個所)の小孔18だけに液体が流れることとなる。
有孔基板10の積層枚数や有孔基板10に形成される小孔18の寸法は、特に限定されず、混合しようとする液体の粘性や性質に応じて適宜設定すればよい。
予備混合用基板12も、ガラス、シリコン、プラスチック、セラミックス、金属などで形成されている。予備混合用基板12には、4個の微小貫通孔が形成されており、この各微小貫通孔がそれぞれ第1の液体供給口24、第2の液体供給口26および2つの液体排出口28、30となる。有孔基板10の表面には、一端(始端)が第1の液体供給口24および第2の液体供給口26にそれぞれ個別に連通する微細な2本の有底溝が形成されており、この各有底溝がそれぞれ第1の液体流路32および第2の液体流路34を構成する。第1の液体流路32を構成する有底溝と第2の液体流路34を構成する有底溝とは途中で交差して、その交差部分より下流側に1本の有底溝が形成されており、この有底溝が混合流路36を構成する。混合流路36を構成する有底溝は分岐して、その分岐部分より下流側に2本の有底溝が形成されており、この各有底溝がそれぞれ排出流路38、40を構成し、各排出流路38、40が各液体排出口28、30にそれぞれ個別に連通している。そして、予備混合基板12を最上位置の有孔基板10の表面に密着させたときに、予備混合基板12の各液体排出口28、30が、有孔基板10の2個所の小孔18にそれぞれ個別に連通するようになっている。
上部カバー板14および下部カバー板16は、ステンレス鋼、プラスチック等でそれぞれ形成されている。上部カバー板14には、2個の微小貫通孔が形成されており、この各微小貫通孔がそれぞれ第1の液体供給通路42および第2の液体供給通路44となる。第1の液体供給通路42および第2の液体供給通路44にはそれぞれ、第1の液体供給管46および第2の液体供給管48が連通接続されている。また、上部カバー板14を予備混合基板12の表面に密着させたときに、第1の液体供給通路42および第2の液体供給通路44はそれぞれ、予備混合基板12の第1の液体供給口24および第2の液体供給口26に連通するようになっている。また、下部カバー板16の表面には、有孔基板10の小孔18の形成区域に対応した平面形状を有する凹部50が形成されている。そして、凹部50内に1個の微小貫通孔が形成されており、この微小貫通孔が液体排出通路52となる。液体排出通路52には、液体排出管54が連通接続されている。
なお、予備混合用基板12は、特に必要が無ければ設けなくてもよい。予備混合基板12を省略して、上部カバー板14を最上位置の有孔基板10の表面に直接に密着させるときは、上部カバー板14に形成される第1の液体供給通路42および第2の液体供給通路44を、それら両液体供給通路42、44が有孔基板10の1つの小孔18にそれぞれ連通するように配置する。また、上部カバー板14に第1の液体供給通路42および第2の液体供給通路44を複数対設けて、各一対の液体供給通路42、44を有孔基板10の複数個所の小孔18にそれぞれ個別に連通させるようにしてもよい。
上記したように構成されたマイクロミキサを使用して、2種類の液体を混合させるときは、マイクロシリンジ、マイクロポンプ、マイクロバルブなどにより上部カバー板14の第1の液体供給通路42および第2の液体供給通路44を通して予備混合用基板12の第1の液体供給口24および第2の液体供給口26へ、第1の液体および第2の液体をそれぞれ個別に注入する。各液体供給口24、26へそれぞれ注入された第1の液体および第2の液体は、予備混合用基板12の第1の液体流路32および第2の液体流路34内をそれぞれ別々に流れ、第1の液体流路32と第2の液体流路34とが交差する部分で合流した後、混合流路36内を流れる。そして、第1の液体および第2の液体は、混合流路36内を流れる間に予備的に混合される。混合流路36内を流れる間に混合された液体は、混合流路36内から各排出流路38、40内へ分かれて流入し、各排出流路38、40内をそれぞれ流れて各液体排出口28、30へ到達する。そして、混合液体は、各液体排出口28、30をそれぞれ通り、最上位置の有孔基板10の2個所において小孔18内へ流入する。
最上位置の有孔基板10の小孔18内へ流入した混合液体は、図2に示すように、小孔18内を、その上面側開口20から狭くなった下面側開口22に向かって流動することにより、第1の液体と第2の液体との混合が促進される。また、混合液体が上方側の有孔基板10の1つの小孔18内から下方側の有効基板10の複数の小孔18内へ分かれて流入するとともに、下方側の有効基板10の小孔内において、上方側の有孔基板10の別々の小孔18内から流入した液体同士が合流することにより、第1の液体と第2の液体との混合がさらに促進される。このように合流と分流を繰り返しながら、混合液体が有孔基板10の厚み・積層方向へ流動していくことにより、第1の液体と第2の液体とが完全に混合される。
有孔基板に形成される小孔の形状は、図1ないし図4に示したような形状のものに限らない。例えば、図5および図6に、積層された各有孔基板にそれぞれ形成される小孔の平面的配置関係を示すように、上面側開口58a、58b、58cの周縁形状が正六角形で下面側開口60a、60b、60cの周縁形状が円形である小孔56a、56b、56cを有孔基板に形成するようにしてもよい。図5の(a)は、第1層目の有孔基板に形成される小孔56aを示し、図5の(b)は、第2層目の有孔基板に形成される小孔56bを示し、図5の(c)は、第3層目の有孔基板に形成される小孔56cを示している。また、図6は、有孔基板を透視した状態で各小孔56a、56b、56cをそれぞれ示している。この実施形態においても、第1層目の有孔基板に形成される小孔56aの下面側開口60aと、第2層目の有孔基板に形成される3個の小孔56bの各上面側開口58bの一部とが、それぞれ平面的に重なり合っている。また、第2層目の有孔基板に形成される小孔56bの下面側開口60bと、第3層目の有孔基板に形成される3個の小孔56cの各上面側開口58cの一部とが、それぞれ平面的に重なり合っている。このように、上方側の有孔基板の1個の小孔56a(56b)の下面側開口60a(60b)と下方側の有孔基板の3個の小孔56b(56c)の各上面側開口58b(58c)の一部とがそれぞれ平面的に重なり合うように、複数枚の有孔基板が上下方向に積層されることにより、上方側の有孔基板の1個の小孔56a(56b)と下方側の有孔基板の3個の小孔56b(56c)とが順次連通して、全体の流路が構成される。
また、図7および図8に、積層された各有孔基板にそれぞれ形成される小孔の平面的配置関係を示すように、上面側開口64a、64b、64cの周縁形状が正方形で下面側開口66a、66b、66cの周縁形状が円形である小孔62a、62b、62cを有孔基板に形成するようにしてもよい。図7の(a)は、第1層目の有孔基板に形成される小孔62aを示し、図7の(b)は、第2層目の有孔基板に形成される小孔62bを示し、図7の(c)は、第3層目の有孔基板に形成される小孔62cを示している。また、図8は、有孔基板を透視した状態で各小孔62a、62b、62cをそれぞれ示している。この実施形態においては、第1層目の有孔基板に形成される小孔62aの下面側開口66aと、第2層目の有孔基板に形成される4個の小孔62bの各上面側開口64bの一部とが、それぞれ平面的に重なり合っている。また、第2層目の有孔基板に形成される小孔62bの下面側開口66bと、第3層目の有孔基板に形成される4個の小孔62cの各上面側開口64cの一部とが、それぞれ平面的に重なり合っている。このように、上方側の有孔基板の1個の小孔62a(62b)の下面側開口66a(66b)と下方側の有孔基板の4個の小孔62b(62c)の各上面側開口64b(64c)の一部とがそれぞれ平面的に重なり合うように、複数枚の有孔基板が上下方向に積層されることにより、上方側の有孔基板の1個の小孔62a(62b)と下方側の有孔基板の4個の小孔62b(62c)とが順次連通して、全体の流路が構成される。
図9および図10には、上面側開口70a、70b、70cの周縁形状が正三角形で下面側開口72a、72b、72cの周縁形状が円形である小孔68a、68b、68cを有孔基板に形成する例を示している。図9の(a)は、第1層目の有孔基板に形成される小孔68aを示し、図9の(b)は、第2層目の有孔基板に形成される小孔68bを示し、図9の(c)は、第3層目の有孔基板に形成される小孔68cを示す。また、図10は、有孔基板を透視した状態で各小孔68a、68b、68cをそれぞれ示している。この実施形態においては、第1層目の有孔基板に形成される小孔68aの下面側開口72aと、第2層目の有孔基板に形成される3個の小孔68bの各上面側開口70bの一部とが、それぞれ平面的に重なり合っている。また、第2層目の有孔基板に形成される小孔68bの下面側開口72bと、第3層目の有孔基板に形成される3個の小孔68cの各上面側開口70cの一部とが、それぞれ平面的に重なり合っている。このように、上方側の有孔基板の1個の小孔68a(68b)の下面側開口72a(72b)と下方側の有孔基板の3個の小孔68b(68c)の各上面側開口70b(70c)の一部とがそれぞれ平面的に重なり合うように、複数枚の有孔基板が上下方向に積層されることにより、上方側の有孔基板の1個の小孔68a(68b)と下方側の有孔基板の3個の小孔68b(68c)とが順次連通して、全体の流路が構成される。
また、図11および図12に示すように、上面側開口76a、76b、76cの周縁形状が正三角形で下面側開口78a、78b、78cの周縁形状が円形である小孔74a、74b、74cを、図9および図10に示したものとは異なる配置で有孔基板に形成するようにしてもよい。図11の(a)は、第1層目の有孔基板に形成される小孔74aを示し、図11の(b)は、第2層目の有孔基板に形成される小孔74bを示し、図11の(c)は、第3層目の有孔基板に形成される小孔74cを示している。また、図12は、有孔基板を透視した状態で各小孔74a、74b、74cをそれぞれ示している。この実施形態においては、第1層目の有孔基板に形成される小孔74aの下面側開口78aと、第2層目の有孔基板に形成される6個の小孔74bの各上面側開口76bの一部とが、それぞれ平面的に重なり合っている。また、第2層目の有孔基板に形成される6個の小孔74bのうちの半分については、その下面側開口78bと第3層目の有孔基板の6個の小孔74cの各上面側開口76cの一部とがそれぞれ平面的に重なり合い、残りの3個の小孔74bについては、その下面側開口78bと第3層目の有孔基板の1個の小孔74cの上面側開口76cとが平面的に重なり合っている。このように、複数枚の有孔基板を上下方向に積層したときに上方側の有孔基板の小孔74a(74b)と下方側の有孔基板の小孔74b(74c)とが順次連通して、全体の流路が構成される。
次に、図13および図14は、この発明の別の実施形態を示し、図13は、マイクロミキサの一部の概略構成を示す分解斜視図であり、図14は、このマイクロミキサの部分拡大縦断面図である。
このマイクロミキサでは、積層された複数枚の有孔基板80と別の積層された複数枚の有孔基板84、80との間に中間合流用基板88を介挿して、中間合流用基板88の表面および裏面を有孔基板80の裏面および有孔基板84の表面にそれぞれ密着させるようにしている。有孔基板80は、図1ないし図4に示した有孔基板10と同様の構成であって、有孔基板80には複数個の小孔82が並列して形設されている。また、中間合流用基板88の裏面に密着する有孔基板84には、1個もしくは少数の小孔86が形設されている。中間合流用基板88には、有孔基板80の小孔82の形成区域に対応した平面形状を有する大形透孔90が形成されている。なお、図示例では、中間合流用基板88に1つの大形透孔90を形成しているが、有孔基板80の小孔82の形成区域に対応する区域内に、有孔基板80の小孔82より十分に大きい複数の大形透孔を形成するようにしてもよい。
図13に示した構成を備えたマイクロミキサにおいては、図14に示すように、積層された複数枚の有孔基板80の小孔82内を流動してきた液体が、中間合流用基板88の大形透孔90内で一旦合流して、その後に再び、中間合流用基板88の大形透孔90内から有孔基板84の小孔86内へ流入し、合流と分流を繰り返しながら積層された複数枚の有孔基板84、80の小孔86、82内を流動していく。このため、2種類の液体がより均一に混合されるとともに、その混合効率がより高められる。
なお、上述の実施形態においては、マイクロミキサを構成する上部カバー板14、予備混合用基板12、複数枚の有孔基板10、および下部カバー板16等は、この順に上方から下方へ配列され、すなわち、マイクロミキサの上方から液体を注入し下方から液体を注出するようになっている。しかしながら、有孔基板10の各小孔18は非常に微細なために液体には界面張力が働くので、必ずしもマイクロミキサの上方から液体を注入し下方から液体を注出しなくても、マイクロミキサの内部を液体が流れることは可能である。たとえば、マイクロミキサを横置きにしてマイクロミキサの左方から液体を注入し右方から液体を注出したり、マイクロミキサを図1とは上下逆さまに配置してマイクロミキサの下方から液体を注入し上方から液体を注出してもよい。
この発明の実施形態の1例を示し、マイクロミキサの主要部の概略構成を示す分解斜視図である。 図1に示したマイクロミキサの構成要素である複数枚の有孔基板の部分拡大縦断面図である。 図1に示したマイクロミキサの、積層された複数枚の有孔基板における小孔の平面的配置を説明するための平面図である。 同じく、図1に示したマイクロミキサの、積層された複数枚の有孔基板における小孔の平面的配置を説明するための図であって、有孔基板を透視した状態で小孔を示す平面図である。 図1ないし図4に示した有孔基板の小孔とは異なる形状の小孔を示す、図3と同様の平面図である。 積層された複数枚の有孔基板における図5に示した小孔の平面的配置を説明するための図であって、有孔基板を透視した状態で小孔を示す平面図である。 図1ないし図4に示した有孔基板の小孔とは異なる形状の小孔の別の例を示す、図3と同様の平面図である。 積層された複数枚の有孔基板における図7に示した小孔の平面的配置を説明するための図であって、有孔基板を透視した状態で小孔を示す平面図である。 図1ないし図4に示した有孔基板の小孔とは異なる形状の小孔のさらに別の例を示す、図3と同様の平面図である。 積層された複数枚の有孔基板における図9に示した小孔の平面的配置を説明するための図であって、有孔基板を透視した状態で小孔を示す平面図である。 積層された複数枚の有孔基板における図9に示した小孔の平面的配置の別の例を説明するための平面図である。 積層された複数枚の有孔基板における図11に示した小孔の平面的配置を説明するための図であって、有孔基板を透視した状態で小孔を示す平面図である。 この発明の別の実施形態を示し、マイクロミキサの一部の概略構成を示す分解斜視図である。 図13に示したマイクロミキサの部分拡大縦断面図である。
符号の説明
10、80、84 有孔基板
12 予備混合用基板
14 上部カバー板
16 下部カバー板
18、18a、18b、18c、56a、56b、56c、62a、62b、62c、68a、68b、68c、74a、74b、74c、82、86 小孔
20、20a、20b、20c、58a、58b、58c、64a、64b、64c、70a、70b、70c、76a、76b、76c 小孔の上面側開口
22、22a、22b、22c、60a、60b、60c、66a、66b、66c、72a、72b、72c、78a、78b、78c 小孔の下面側開口
24、26 液体供給口
28、30 液体排出口
32、34 液体流路
36 混合流路
38、40 排出流路
42、44 液体供給通路
46、48 液体供給管
50 凹部
52 液体排出通路
54 液体排出管
88 中間合流用基板
90 大形透孔

Claims (3)

  1. 複数種類の流体を混合するマイクロミキサにおいて、
    主面側の開口が大きく前記主面とは反対面側の開口が小さくされ厚み方向に貫通する複数個の小孔が形成された有孔基板を複数枚、所定の有孔基板の1個の小孔が当該有孔基板の反対面側に隣接する有孔基板の複数個の小孔に連通するように積層させて互いに密着させ、流体が複数の有孔基板それぞれの主面側から反対面側へ順次流動しながら合流および分流を繰り返すようにしたことを特徴とするマイクロミキサ。
  2. 積層された複数枚の有孔基板と別の積層された複数枚の有孔基板との間に、有孔基板の複数個の小孔から流入する流体を合流させるための1つもしくは複数の大形透孔が形成された中間合流用基板が介挿された請求項1に記載のマイクロミキサ。
  3. 複数種類の流体の注入口が設けられるカバー板と最上層の有孔基板との間に、複数種類の流体を予備混合するための混合流路が形設された予備混合用基板が介挿された請求項1または請求項2に記載のマイクロミキサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI634320B (zh) * 2017-06-23 2018-09-01 國立彰化師範大學 微通道反應教學裝置

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