JP2006325981A - マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズル - Google Patents

マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズル Download PDF

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Abstract

【課題】薬剤を複数の突起から均等に吐出させることができる、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルを提供する。
【解決手段】薬剤が通過可能な薬剤通路31,41と噴出口31a,41aとを備えた薬剤噴出突起3,4を備え、この薬剤噴出突起3,4が、中央に配位された中央側薬剤噴出突起3と、これを取り巻くように配位された周囲側薬剤噴出突起4とからなり、中央側薬剤噴出突起3における薬剤通路31の基端部31dと、薬剤が吐出されるステム部12の吐出口12aとの間の距離は、周囲側薬剤噴出突起4における薬剤通路41の基端部41dとの同距離よりも小さいものであって、中央側薬剤噴出突起3における噴出口31aの開口面積が、周囲側薬剤噴出突起4における噴出口41aの開口面積よりも小さい、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルを提供する。
【選択図】 図2

Description

本願発明は、薬剤を噴射すると共に、突起が皮膚に当接してマッサージ効果を発揮する、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルに関するものである。
実開昭61−54830号公報 特開平10−29658号公報 特開2002−326677号公報
従来から、育毛剤などの薬剤を封入したボンベを有するエアゾール容器に用いられるノズルであって、頭皮などの皮膚に当接可能な複数の突起を備えたものであり、このノズルから薬剤を噴出すると共に、突起が皮膚を刺激することによって、マッサージ作用を発揮するものが知られている。例えば、特許文献1〜3に記載された発明や考案である。
薬剤は、エアゾール容器のボンベから突出するように設けられたステム部の先端における吐出口から吐出される。ここで、特許文献1や特許文献3に記載の発明・考案においては、ノズルに複数の、薬剤通路が設けられた突起を有するものである。しかし、薬剤通路の先端における噴出口の開口面積が、各突起でいずれも等しく形成されたものであったため、ステム部の吐出口に近い噴出口から、薬剤が偏って多量に噴出されてしまうものであって、塗布の効率という点で問題を有していた。
また、特許文献2に記載の発明においては、複数の突起を有するものの、噴出口が中央に存在する突起にしか設けられていなかった。
本願発明はこのことに鑑み、薬剤を複数の突起から均等に吐出させることができる、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、薬剤を封入したボンベ11を有するエアゾール容器1の、ステム部12に接続されたノズル2であり、複数の突起を備え、この突起が皮膚に当接可能なものであって、この突起のうち少なくとも一部が、ステム部12の先端における吐出口12aから吐出された薬剤が通過可能な薬剤通路31,41と、この薬剤通路31の先端における噴出口31a,41aとを備えた薬剤噴出突起3,4である、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルにおいて、上記の薬剤噴出突起3,4が、ノズル2上の平面視略中央に配位された中央側薬剤噴出突起3と、この中央側薬剤噴出突起3を取り巻くようにノズル2上に配位された周囲側薬剤噴出突起4とからなるものであり、ステム部12の吐出口12aから吐出された薬剤は、ノズル2の内部において、流入通路21と分配通路22とを経由して、上記各薬剤噴出突起3,4の薬剤通路31,41へと導かれるものであり、上記の流入通路21は、基端部21aがステム部12に接続されたものであり、上記の分配通路22は、流入通路21の先端部21bと、各薬剤噴出突起3,4の薬剤通路31,41の基端部31d、41dとが接続された部分であり、中央側薬剤噴出突起3における薬剤通路31の基端部31dとステム部12の吐出口12aとの間の距離は、周囲側薬剤噴出突起4における薬剤通路41の基端部41dとステム部12の吐出口12aとの間の距離よりも小さいものであって、中央側薬剤噴出突起3における噴出口31aの開口面積が、周囲側薬剤噴出突起4における噴出口41aの開口面積よりも小さいことを特徴とする、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルを提供する。
また、本願の請求項2に記載の発明は、上記の突起が上下方向を向くように配位された場合、中央側薬剤噴出突起3の噴出口31aが、いずれの周囲側薬剤噴出突起4の噴出口41aよりも下方に配位されたことを特徴とする、請求項1に記載の、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルを提供する。
また、本願の請求項3に記載の発明は、上記の薬剤噴出突起3,4のうち、少なくとも皮膚に当接する先端部分32,42が、ゴムやシリコン樹脂などの軟質樹脂によって形成されたことを特徴とする、請求項1または2に記載の、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルを提供する。
また、本願の請求項4に記載の発明は、ボンベ11の上方には、ノズル2の少なくとも一部を覆うノズルカバー5が設けられたものであり、このノズルカバー5には、ノズル2の一部に対して隙間をおいて設けられ、且つ上記の突起が横方向に倒れ込むことを規制するための規制縁部52aが設けられたものであることを特徴する、請求項1〜3のいずれかに記載の、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルを提供する。
また、本願の請求項5に記載の発明は、ノズルカバー5は、天部5aを有すると共に下部が開放された筒状をなし、ノズルカバー5の下部には、ボンベ11に対して取り付けるための固定部51が設けられ、天部5aには、各薬剤噴出突起3,4の外径よりも一回り大きな内径の貫通穴52が設けられており、この貫通穴52に、隙間をおいて各薬剤噴出突起3,4が貫通しているものであり、少なくとも1つの貫通穴52の内縁が規制縁部52aとされたものであり、薬剤噴出突起3,4のうち、規制縁部52aに当接する薬剤噴出突起3,4は、規制縁部52aに対する当接部分33,43よりも少なくとも先端側の部分が、ゴムやシリコン樹脂などの軟質樹脂によって形成されたことを特徴とする、請求項4に記載の、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルを提供する。
請求項1に記載の発明にあっては、中央側薬剤噴出突起3の薬剤通路31の基端31dとステム部12の吐出口12aとの間の距離は、周囲側薬剤噴出突起4の薬剤通路41の基端41dとステム部12の吐出口12aとの間の距離よりも小さいものとされており、ステム部12の吐出口12aに近い、中央側薬剤噴出突起3の噴出口31aから薬剤が偏って多量に吐出されてしまうことがなく、塗布の効率に優れた、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルを提供することができたものである。
また、請求項2に記載の発明にあっては、上記の効果に加え、中央側薬剤噴出突起3の噴出口31aが、いずれの周囲側薬剤噴出突起4の噴出口41aよりも下方に配位されており、少なくとも、中央側薬剤噴出突起3の噴出口31aは皮膚に対して距離をおいて配位できる。よって、各薬剤噴出突起3,4の噴出口がすべて皮膚に当接することによって塞がれてしまい、薬剤が吐出しにくくなるという事態を防止できたものである。
また、請求項3に記載の発明にあっては、上記請求項1または2に記載の発明の効果に加え、薬剤噴出突起3,4のうち皮膚に当接する先端部分32,42がゴムやシリコン樹脂などの軟質樹脂によって形成されており、皮膚に対し、痛みを感じさせることなく、柔らかく当接させることができたものである。
また、請求項4に記載の発明にあっては、上記請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加え、ノズルカバー5に規制縁部52aが設けられたことにより、ノズル2が所定範囲内で横方向に倒れ込むことが規制される。よって、バルブとしてティルトバルブが用いられた場合は、比較的小さな力でバルブを開放可能であり、しかも正確な噴射を実現できる。また、バルブとしてプッシュダウンバルブが用いられた場合は、ノズル2を支障なく上下動させることができる。このことから、快適に使用することができるマッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルを提供することができたものである。
また、請求項5に記載の発明の実施にあっては、上記請求項4の発明の効果に加え、薬剤噴出突起3,4のうち、規制縁部52aに当接する薬剤噴出突起3,4の、規制縁部52aに対する当接部分33,43よりも少なくとも先端側の部分が、ゴムやシリコン樹脂などの軟質樹脂によって形成されたことにより、薬剤噴出突起3,4が規制縁部52aに当接する際の衝撃が緩和され、快適に使用することができるマッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルを提供することができたものである。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態の一例をとりあげて説明する。図1は、本例のマッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルをエアゾール容器に取り付けた状態を示す要部斜視図であり、図2は同状態の要部縦端面図である。図4は使用状態を示す説明図である。
本例の、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズル(以下、単に「ノズル」と称する)2は、育毛剤など、頭皮に作用させる薬剤を封入したボンベ11を有するエアゾール容器1の、ステム部12に接続されたノズルである。
本例で用いられているエアゾール容器1の構造は、現在広く知られているものと同様である。図示はしていないが、ステム部12の基端部分には、薬剤の噴射を制御するためのバルブが設けられており、このバルブを開放することによって、ステム部12の先端における吐出口12aからボンベ11内の薬剤を吐出させることができる。
上記のバルブとしては、ティルトバルブとプッシュダウンバルブが良く用いられる。ティルトバルブは、ステム部12をボンベ11の側(図1、図2の状態にエアゾール容器1を配位した場合における下方側)に押し込むこと、あるいは捻る(同水平方向側)ことによって開放されるものであり、プッシュダウンバルブは、ステム部12をボンベ11の側に押し込むことによって開放されるものである。ここで、ティルトバルブはプッシュダウンバルブに比べ、小さな力で開放できるという利点を有するため、本例のバルブとしては、ティルトバルブが採用されている。
本例のノズル2は、外観が略円筒形であり、先端側端面に7つの突起が形成されている。これらの突起がエアゾール容器の使用者の皮膚、本例では頭皮に当接可能なものとされている。なお、この突起の数量は特に限定されるものではない。
また、本例では、この突起がゴムやシリコン樹脂などの軟質樹脂によって形成されており、頭皮に対し、痛みを感じさせることなく、柔らかく当接させることができる。本例では具体的に、硬質プラスチックで形成されたノズル2の基部23が上記の軟質樹脂で覆われたものとされ、突起が形成されている。
そして、上記の突起のうち少なくとも一部が、ステム部12の吐出口12aから吐出された薬剤が通過可能な薬剤通路31,41と、この薬剤通路31,41の先端における噴出口31a,41aとを備えた薬剤噴出突起3,4とされる。なお、本例では、ノズル2に7つ形成された突起の全てが薬剤噴出突起3,4とされたものであるが、特許文献2または3に示されたように、薬剤通路を備えない突起を設けても良い。
上記の薬剤噴出突起3,4のうち、図1に示すように、ノズル2上の平面視略中央に配位されたものが中央側薬剤噴出突起3であり、この中央側薬剤噴出突起3を取り巻くようにノズル上に配位されたものが周囲側薬剤噴出突起4である。本例では、図1に示すように、中央に1本の中央側薬剤噴出突起3が設けられており、これを取り巻くように6本の周囲側薬剤噴出突起4が設けられている。なお、中央側薬剤噴出突起3を複数設けても良い。
ノズル2の内部には、薬剤を各薬剤噴出突起3,4に分配するために、図2に示すように、流入通路21と分配通路22とが設けられている。流入通路21は、基端部21aがステム部12に接続されたものであり、分配通路22は、流入通路21の先端部21bと、各薬剤噴出突起3,4の薬剤通路の基端部31d、41dとが接続された部分である。これにより、ステム部12の吐出口12aから吐出された薬剤は、ノズル2の内部において、流入通路21と分配通路22とを経由して上記各薬剤噴出突起の薬剤通路31,41へと導かれる。
本例のノズル2は、基部23が上部部材23aと下部部材23bとからなっている。そして、下部部材23bに流入通路21が設けられており、上部部材23aに薬剤通路31,41が設けられており、上部部材23aと下部部材23bとを嵌合により一体とした際に、各部材23a,23bの間の隙間として円盤状の分配通路22が形成されたものとされている。ノズル2における各通路21,22,31,41の形成は、本例のものに限られるものではなく、ノズル2を一体形成し、形成の際同時に形成された空間を各通路21,22,31,41としたものであっても良い。
本例では、ステム部12の吐出口12aの真上に中央側薬剤噴出突起3が設けられているため、中央側薬剤噴出突起3の薬剤通路31の基端部31dとステム部12の吐出口12aとの間の距離は、周囲側薬剤噴出突起4の薬剤通路41の基端部41dとステム部12の吐出口12aとの間の距離よりも小さい。このような位置関係にあるため、そのままでは、中央側薬剤噴出突起3と周囲側薬剤噴出突起4との間で、薬剤の噴出量にばらつきが出ることとなる。
そこで本例では、中央側薬剤噴出突起3における噴出口31aの開口面積が、周囲側薬剤噴出突起4における噴出口41aの開口面積よりも小さく形成されている。これによって、中央側薬剤噴出突起3の薬剤通路31の流路抵抗を、周囲側薬剤噴出突起4の薬剤通路41の流路抵抗よりも大きくし、中央側薬剤噴出突起3からの薬剤の吐出を抑えつつ、周囲側薬剤噴出突起4に薬剤を誘導するものとし、各薬剤噴出突起3,4から略均等に薬剤を噴出させることができるようにされている。
また、本例では、図2に示すように、薬剤通路31,41が基端側から先端側に向かう途中で、段差を有するものとされており、下側通路31c,41cに比べて上側通路31b,31bが絞られたものとされているが、中央側薬剤噴出突起3における上記の各通路31c,31bの内径の方が、周囲側薬剤噴出突起4の各通路41c,41bの内径よりも小さく形成されている。
なお、例えば、各薬剤通路31,41の内径を等しく形成しておき、噴出口31aのみを、開口面積が周囲側薬剤噴出突起4における噴出口41aの開口面積よりも小さくなるように形成しても良く、種々の形態での実施が可能である。
また、本例では、図2に示すように、中央側薬剤噴出突起3の、ノズル2からの立ち上げ高さH3の方が、周囲側薬剤噴出突起4の同高さH4よりも低く形成されている。つまり、図1及び図2に示すように、薬剤噴出突起3,4が上下方向を向くように配位された場合、中央側薬剤噴出突起3の噴出口31aが、いずれの周囲側薬剤噴出突起4の噴出口41aよりも下方に位置する。
これによって、各薬剤噴出突起3,4の噴出口31a,41aが全て頭皮Sによって塞がれてしまうことなく、図4に示すように、最小限、中央側薬剤噴出突起3の噴出口31aは開放されており、薬剤が吐出しにくくなるという事態を防止することができる。
なお、図3に示すように、中央側薬剤噴出突起3の高さを周囲側薬剤噴出突起4と同じとし、中央側薬剤噴出突起3の先端にスリット31eを形成して、この中央側薬剤噴出突起3においては、先端が頭皮Sに当接した場合でも、このスリット31eを通り、横方向に薬剤を噴出できるものとしても良い。その他、各薬剤噴出突起3,4の全てが頭皮Sに当接し、薬剤の噴出が困難になることを避けることができる種々の構造での実施が可能である。
通常のエアゾール容器1において、ボンベ11の上端におけるステム部12の周囲には、鋼板などのボンベ11を構成する材料が巻き締められたステム縁部13が形成されている。一方、本例におけるノズル2は、各薬剤噴出突起3,4の先端付近が露出する状態で、ノズルカバー5に覆われている。
このノズルカバー5は、天部5aを有すると共に下部が開放された筒状をなし、下部には、ステム縁部13の外縁13bに対して嵌合する、固定部51を備えたものであって、これにより、ノズルカバー5がボンベ11の上端に固定される。また、天部5aには、各薬剤噴出突起3,4の外径よりも一回り大きな内径の貫通穴52が設けられており、この貫通穴52に、隙間をおいて各薬剤噴出突起3,4が貫通している。この貫通穴52の内縁が規制縁部52aであり、後述するように、ノズル2が横方向に倒れ込むことを規制する作用を果たす。ここで、本例では7つの貫通穴52の内縁がすべて、上記の作用を果たす規制縁部52aとされているが、少なくとも1つの貫通穴52の内縁が規制縁部52aとされていれば良い。
ここで、少なくとも1つの薬剤噴出突起3,4の側面が規制縁部52aに当接することにより、ノズル2の倒れ込みが規制されるが、この薬剤噴出突起3,4のうち、規制縁部52aに当接する薬剤噴出突起3,4は、規制縁部52aに対する当接部分33,43よりも少なくとも先端側の部分が、ゴムやシリコン樹脂などの軟質樹脂によって形成されたものとすることが望ましい。これにより、薬剤噴出突起3,4が規制縁部52aに当接する際の衝撃が緩和され、より快適にエアゾール容器1を使用することができる。
本例においてはバルブとしてティルトバルブが用いられている。ティルトバルブは、既に説明したように、ステムをボンベ11側(図1、図2の状態にエアゾール容器を配位した場合における下方側)に押し込むこと、あるいは捻る(同水平方向側)ことによって開放されて薬剤の噴射がなされるものである。
ティルトバルブはプッシュダウンバルブに比べ、小さな力で開放でき、軽快に操作できるという利点を有するが、上記のように捻る方向にも可動であるため、使用状況によっては、腰が折れたようになり、薬剤の噴射方向が定まらないなどの問題が生じる恐れがある。よって、快適にエアゾール容器1を使用するためには、ノズル2を所定範囲内で、横方向に倒れ込むことを規制する必要がある。
本例では、上記の規制縁部52aによってこの規制がなされており、規制縁部52aと薬剤噴出突起3,4との隙間が0.5mm〜2.0mm、より望ましくは0.5mm〜1.0mmとされている。なお、本例のノズル2は、ステム縁部13の内縁13aに対し、隙間をおいて配位されたものであり、支障なく上下動可能とされているが、ティルトバルブが用いられる場合、ノズル2とステム縁部13の内縁13aとの間の隙間も、上記と同様、0.5mm〜2.0mm、より望ましくは0.5mm〜1.0mmとされている。このノズル2の倒れ込みに対しては、上側である、規制縁部52aと薬剤噴出突起3,4との隙間の方が、下側のノズル2とステム縁部13の内縁13aとの間の隙間よりも有効に作用する。
その他に、バルブとしてプッシュダウンバルブが用いられる場合があるが、この場合は、上記ティルトバルブのような、自然なバルブの倒れ込みは考慮する必要がない。しかし、このプッシュダウンバルブにあっても、バルブの倒れ込みにより、噴射ができなくなる場合があり、この点から、ノズル2を所定範囲内で、横方向に倒れ込むことを規制することが望ましい。この場合に設ける隙間は、ノズル2の上下動の支障にならない程度とし、具体的には、規制縁部と薬剤噴出突起との隙間、そして、ノズルとステム縁部の内縁との間の隙間のいずれも0.1mm〜1.0mm、より望ましくは0.1〜0.2mmとされる。
更に、本例のエアゾール容器では、ノズルカバー5に着脱可能に嵌合するものであって、ノズル2の全体を覆うことのできるキャップ6が設けられており、保管時に、薬剤噴出突起3,4にほこりなどが付着しにくいようにされている。
次に、本例のノズル2を備えたエアゾール容器1の使用方法について述べる。
まず、図1に示すように、キャップ6を取り外し、各薬剤噴出突起3,4が露出した状態とする。そして、図4に示すように、各薬剤噴出突起3,4を頭皮Sに押し付ける。すると、ステム12の基端部分に設けられたバルブが開放され、ボンベ11に封入されていた薬剤が、ステム12の吐出口12aから吐出される。本例ではバルブとしてティルトバルブが用いられているため、必要とされる上記の押し付け力は比較的小さくて良い。この吐出口12aから吐出された薬剤は、ノズル2の内部において、流入通路21と分配通路22とを経由して上記各薬剤噴出突起3,4の薬剤通路31,41へと導かれる。そして、各薬剤噴出突起3,4の噴出口31a,41aから噴出して頭皮Sに散布される。なお、バルブにはばねが内蔵されており、各薬剤噴出突起3,4の頭皮への押し付けを止めると、ばねによってバルブが元の位置に復帰して閉鎖され、薬剤の噴出も止まる。
このようにして、押さえつけられた各薬剤噴出突起3,4が頭皮Sを刺激し、マッサージ効果をもたらす。上記のように、中央側薬剤噴出突起3における噴出口31aの開口面積が、周囲側薬剤噴出突起4における噴出口41aの開口面積よりも小さく形成されており、これにより、均等に薬剤を噴出させることができるため、効率良く薬剤の散布をすることができる。
また、少ない噴出回数により、頭皮Sのうちで薬剤散布を必要とする部分に薬剤を有効に行き渡らせることができるため、薬剤の消費量を抑えることができる。
また、上記のように、中央側薬剤噴出突起3が、周囲側薬剤噴出突起4よりも低い位置に存在するため、各薬剤噴出突起3,4の噴出口がすべて頭皮Sによって塞がれてしまい、薬剤が吐出しにくくなるという事態も防止できる。
なお、本願発明のノズル2の用途は、本例のような頭皮用に限られるものではない。例えば消炎剤、スキンローション、リラクゼーションオイルなど、エアゾール容器1に封入可能なものであって、頭皮以外の皮膚に用いる種々の薬剤を用いて良く、幅広い用途に適用が可能である。
本例のマッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルをエアゾール容器に取り付けた状態を示す要部斜視図である。 本例のマッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルをエアゾール容器に取り付けた状態を示す要部縦端面図である。 本願発明に係る他の例のマッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルをエアゾール容器に取り付けた状態を示す要部縦端面図である。 本例のマッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルの使用状態を示す説明図である。
符号の説明
1 エアゾール容器
11 ボンベ
12 ステム部
12a ステム部の吐出口
2 ノズル
21 流入通路
21a 流入通路の基端部
21b 流入通路の先端部
22 分配通路
3 中央側薬剤噴出突起
31 薬剤通路(中央側薬剤噴出突起)
31a 噴出口(中央側薬剤噴出突起)
31d 薬剤通路の基端部(中央側薬剤噴出突起)
32 中央側薬剤噴出突起の先端部分
33 中央側薬剤噴出突起の規制縁部に対する当接部分
4 周囲側薬剤噴出突起
41 薬剤通路(周囲側薬剤噴出突起)
41a 噴出口(周囲側薬剤噴出突起)
41d 薬剤通路の基端部(周囲側薬剤噴出突起)
42 周囲側薬剤噴出突起の先端部分
43 周囲側薬剤噴出突起の規制縁部に対する当接部分
5 ノズルカバー
5a ノズルカバーの天部
51 ノズルカバーの固定部
52 貫通穴
52a 規制縁部

Claims (5)

  1. 薬剤を封入したボンベ(11)を有するエアゾール容器(1)の、ステム部(12)に接続されたノズル(2)であり、
    複数の突起を備え、
    この突起が皮膚に当接可能なものであって、
    この突起のうち少なくとも一部が、ステム部(12)の先端における吐出口(12a)から吐出された薬剤が通過可能な薬剤通路(31,41)と、この薬剤通路(31)の先端における噴出口(31a,41a)とを備えた薬剤噴出突起(3,4)である、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズルにおいて、
    上記の薬剤噴出突起(3,4)が、ノズル(2)上の平面視略中央に配位された中央側薬剤噴出突起(3)と、
    この中央側薬剤噴出突起(3)を取り巻くようにノズル(2)上に配位された周囲側薬剤噴出突起(4)とからなるものであり、
    ステム部(12)の吐出口(12a)から吐出された薬剤は、ノズル(2)の内部において、流入通路(21)と分配通路(22)とを経由して、上記各薬剤噴出突起(3,4)の薬剤通路(31,41)へと導かれるものであり、
    上記の流入通路(21)は、基端部(21a)がステム部(12)に接続されたものであり、
    上記の分配通路(22)は、流入通路(21)の先端部(21b)と、各薬剤噴出突起(3,4)の薬剤通路(31,41)の基端部(31d、41d)とが接続された部分であり、
    中央側薬剤噴出突起(3)における薬剤通路(31)の基端部(31d)とステム部(12)の吐出口(12a)との間の距離は、周囲側薬剤噴出突起(4)における薬剤通路(41)の基端部(41d)とステム部(12)の吐出口(12a)との間の距離よりも小さいものであって、
    中央側薬剤噴出突起(3)における噴出口(31a)の開口面積が、周囲側薬剤噴出突起(4)における噴出口(41a)の開口面積よりも小さいことを特徴とする、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズル。
  2. 上記の突起が上下方向を向くように配位された場合、
    中央側薬剤噴出突起(3)の噴出口(31a)が、いずれの周囲側薬剤噴出突起(4)の噴出口(41a)よりも下方に配位されたことを特徴とする、請求項1に記載の、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズル。
  3. 上記の薬剤噴出突起(3,4)のうち、少なくとも皮膚に当接する先端部分(32,42)が、ゴムやシリコン樹脂などの軟質樹脂によって形成されたことを特徴とする、請求項1または2に記載の、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズル。
  4. ボンベ(11)の上方には、ノズル(2)の少なくとも一部を覆うノズルカバー(5)が設けられたものであり、
    このノズルカバー(5)には、ノズル(2)の一部に対して隙間をおいて設けられ、且つ上記の突起が横方向に倒れ込むことを規制するための規制縁部(52a)が設けられたものであることを特徴する、請求項1〜3のいずれかに記載の、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズル。
  5. ノズルカバー(5)は、天部(5a)を有すると共に下部が開放された筒状をなし、
    ノズルカバー(5)の下部には、ボンベ(11)に対して取り付けるための固定部(51)が設けられ、
    天部(5a)には、各薬剤噴出突起(3,4)の外径よりも一回り大きな内径の貫通穴(52)が設けられており、この貫通穴(52)に、隙間をおいて各薬剤噴出突起(3,4)が貫通しているものであり、少なくとも1つの貫通穴(52)の内縁が規制縁部(52a)とされたものであり、
    薬剤噴出突起(3,4)のうち、規制縁部(52a)に当接する薬剤噴出突起(3,4)は、規制縁部(52a)に対する当接部分(33,43)よりも少なくとも先端側の部分が、ゴムやシリコン樹脂などの軟質樹脂によって形成されたことを特徴とする、請求項4に記載の、マッサージ機能を備えたエアゾール容器用ノズル。
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