JP2006325386A - トロイダル巻線モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】1つの固定子及び2つの回転子を有し、トロイダル巻線が施された固定子のティースを不等ピッチとし、不等ピッチのティースのうちティース幅を大きくしたティースにのみ固定用の貫通穴又は固定部分を設けるようにしたトロイダル巻線モータを得る。
【解決手段】トロイダル巻線2が施された固定子1、及び固定子の両側に空隙を介して対向する2つの回転子が設けられたものにおいて、固定子1は、極スロットの組み合わせが、極数3n±1極と3nのスロット数で構成される巻線配置をトロイダル巻にし、トロイダル巻線を施した各固定子ティースのティース幅を不等ピッチとし、不等ピッチのティース幅が大きな固定子ティースT1部分に固定用の穴又は固定部分3を設ける。
【選択図】図4
【解決手段】トロイダル巻線2が施された固定子1、及び固定子の両側に空隙を介して対向する2つの回転子が設けられたものにおいて、固定子1は、極スロットの組み合わせが、極数3n±1極と3nのスロット数で構成される巻線配置をトロイダル巻にし、トロイダル巻線を施した各固定子ティースのティース幅を不等ピッチとし、不等ピッチのティース幅が大きな固定子ティースT1部分に固定用の穴又は固定部分3を設ける。
【選択図】図4
Description
この発明は、1つの固定子及び2つの回転子を有するトロイダル巻線モータに関するものである。
従来、1つの固定子及び2つの回転子を有するトロイダル巻線モータにおいては、巻線がトロイダル巻きされた固定子コアは、内周側スロット、外周側スロット、及びこれら両スロットの間のコアバックを有している。そして、コアバック部分には固定用の貫通穴が多数設けられている(例えば、特許文献1参照)。
従来のトロイダル巻線モータにあっては、コアバック部分に固定用の貫通穴など設けているため、スロット数の多い固定子では固定のための貫通穴が小さくなる。また、コアバック部分に固定部分があるため、磁路を確保するためにコアバック部分が大きくなる。更にコアバック部分に固定用の貫通穴などを設け、多くの巻線を施した場合は、固定部分と接触しないようにするためにコイルエンド部分が大きくなる。また、巻線と巻線の中央部に固定部分があるため、組立て作業が困難となる。また、固定子コアを複数に分割した場合は、各分割コア同士を結合する特別な機構が必要となっていた。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、1つの固定子及び2つの回転子を有し、トロイダル巻線が施された固定子のティースを不等ピッチとし、不等ピッチのティースのうちティース幅を大きくしたティースにのみ固定用の貫通穴又は固定部分を設けるようにしたトロイダル巻線モータを提供することを目的としている。
この発明に係るトロイダル巻線モータにおいては、トロイダル巻線が施された固定子、及び固定子の両側に空隙を介して対向する2つの回転子が設けられたものにおいて、固定子は、極スロットの組み合わせが、極数3n±1極と3nのスロット数で構成される巻線配置をトロイダル巻にし、トロイダル巻線を施した各固定子ティースのティース幅を不等ピッチとし、不等ピッチのティース幅が大きな固定子ティース部分に固定用の穴又は固定部分を設けたものである。
また、極スロットの組み合わせが極数3n±1極とスロット数3n(但しnが整数で偶数の場合、極数とスロット数に2を乗算する)で構成されるトロイダル巻線モータであって、固定子巻線は固定子に環状に施され、回転子には極数が3n−1極と3n+1極と異なる極数を有するものである。
この発明によれば、トロイダル巻線モータの各固定子ティースのティース幅を不等ピッチとしても各相の位相差は3相巻線ならば電気角で120度を保つことができるので、不等ピッチのティース幅の大きな固定子ティース部分に固定用の穴又は固定部分を設けることができ、組立て作業が容易となる効果がある。
この発明の実施の形態を説明する前に、先ずこの発明の前提となる技術について説明する。
図1、図2は1つの固定子及び2つの回転子を有する通常のトロイダル巻線モータを示すものであり、図1は10極又は14極で12スロットの通常のトロイダル巻線モータの固定子を円周方向に直線状に展開して示す構造図、図2は10極又は14極の2群のトロイダル巻線を持つ通常のトロイダル巻線モータの固定子を円周方向に直線状に展開して示す構造図である。
n=2の場合の10極又は14極で12スロットの場合の通常のトロイダル巻線モータの固定子の構成を図1に示す。また、m=2群のトロイダル巻線を持つ通常のトロイダル巻線モータの固定子の構成を図2に示す。1群又は2群のトロイダル巻線2が施された通常の固定子1では、全ての固定子ティースは同じ幅で構成されている。したがって、スロット数が多い場合はティース幅が小さくなり、固定用のボルト穴3も小さくなってしまう。なお、この通常のトロイダル巻線2のベクトル図を図3に示してある。
図1、図2は1つの固定子及び2つの回転子を有する通常のトロイダル巻線モータを示すものであり、図1は10極又は14極で12スロットの通常のトロイダル巻線モータの固定子を円周方向に直線状に展開して示す構造図、図2は10極又は14極の2群のトロイダル巻線を持つ通常のトロイダル巻線モータの固定子を円周方向に直線状に展開して示す構造図である。
n=2の場合の10極又は14極で12スロットの場合の通常のトロイダル巻線モータの固定子の構成を図1に示す。また、m=2群のトロイダル巻線を持つ通常のトロイダル巻線モータの固定子の構成を図2に示す。1群又は2群のトロイダル巻線2が施された通常の固定子1では、全ての固定子ティースは同じ幅で構成されている。したがって、スロット数が多い場合はティース幅が小さくなり、固定用のボルト穴3も小さくなってしまう。なお、この通常のトロイダル巻線2のベクトル図を図3に示してある。
実施の形態1.
図4はこの発明の実施の形態1における10極又は14極で12スロットの不等ピッチのトロイダル巻線モータの固定子を円周方向に直線状に展開して示す構造図である。
この発明のトロイダル巻線モータの固定子は、極スロットの組み合わせが、極数3n±1極と3nのスロット数で構成される巻線配置をトロイダル巻にしたものである。図4に示すように、ある特定の組み合わせの巻線では相が連続して構成される。例えば、図4の場合では、U、U相やV、V相やW、W相である。したがって、トロイダル巻線2が施されたこの発明のトロイダル巻線モータの固定子1では、連続する相と相の間の固定子ティースT1部分のティース幅を大きくとり、逆にその他の固定子ティースT2部分のティース幅を小さく構成している。これにより、各固定子ティースのティース幅を不等ピッチとし、ティース幅を大きくした固定子ティース部分T1にのみ固定用のボルト穴3を設けることにより、通常のティース幅で構成される場合よりも、固定用のボルト穴3の大きさを大きく設けることが可能となる。なお、固定用のボルト穴3の代わりに、固定治具のための穴や固定部分を大きく設けてもよい。また、この方法では、各相の電気角の位相が従来の位置からずれることが無いため、3相不平衡が起こらないものである。なお、図3にこの発明のトロイダル巻線モータの固定子のベクトル図と通常の固定子のベクトル図とを比較して示してある。
図4はこの発明の実施の形態1における10極又は14極で12スロットの不等ピッチのトロイダル巻線モータの固定子を円周方向に直線状に展開して示す構造図である。
この発明のトロイダル巻線モータの固定子は、極スロットの組み合わせが、極数3n±1極と3nのスロット数で構成される巻線配置をトロイダル巻にしたものである。図4に示すように、ある特定の組み合わせの巻線では相が連続して構成される。例えば、図4の場合では、U、U相やV、V相やW、W相である。したがって、トロイダル巻線2が施されたこの発明のトロイダル巻線モータの固定子1では、連続する相と相の間の固定子ティースT1部分のティース幅を大きくとり、逆にその他の固定子ティースT2部分のティース幅を小さく構成している。これにより、各固定子ティースのティース幅を不等ピッチとし、ティース幅を大きくした固定子ティース部分T1にのみ固定用のボルト穴3を設けることにより、通常のティース幅で構成される場合よりも、固定用のボルト穴3の大きさを大きく設けることが可能となる。なお、固定用のボルト穴3の代わりに、固定治具のための穴や固定部分を大きく設けてもよい。また、この方法では、各相の電気角の位相が従来の位置からずれることが無いため、3相不平衡が起こらないものである。なお、図3にこの発明のトロイダル巻線モータの固定子のベクトル図と通常の固定子のベクトル図とを比較して示してある。
この実施の形態1によれば、トロイダル巻線モータの各固定子ティースのティース幅を不等ピッチとしても各相の位相差は3相巻線ならば電気角で120度を保つことができるので、不等ピッチのティース幅の大きな固定子ティース部分に固定用の穴又は固定部分を設けることができ、組立て作業が容易となる効果がある。
ところで、図5に示す表1ではnが偶数の時、極数が奇数となり、モータとしては成立しなくなる。そこで、表現を変えて図6に示す表2のような形にすることができる。なお、表1及び表2はnが6までしか示していないが、それ以上でも成立する。
すなわち、極数3n±1とスロット数3nのように表現する。n=1で3n−1の時を例にすると、2極3スロット、4極6スロット、6極9スロットは基本的に同じ巻線の組み合わせのモータである。分割コアなどで2極3スロットを2つ作り組み合わせれば、4極6スロットになる。2極3スロットの例を図7に示し、4極6スロットの例を図8に示している。つまり、n=1の2極3スロットと4極3スロットに対して、これをm倍したようなモータも全てこの発明に関係があるものである。
すなわち、極数3n±1とスロット数3nのように表現する。n=1で3n−1の時を例にすると、2極3スロット、4極6スロット、6極9スロットは基本的に同じ巻線の組み合わせのモータである。分割コアなどで2極3スロットを2つ作り組み合わせれば、4極6スロットになる。2極3スロットの例を図7に示し、4極6スロットの例を図8に示している。つまり、n=1の2極3スロットと4極3スロットに対して、これをm倍したようなモータも全てこの発明に関係があるものである。
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2における10極又は14極で2群のトロイダル巻線を持つトロイダル巻線モータの固定子を円周方向に直線状に展開して示す構造図である。
上記実施の形態1では、m=1群のトロイダル巻線を持つトロイダル巻線モータを示したが、この実施の形態2においては、m=2群のトロイダル巻線2を持つトロイダル巻線モータである。図9の場合では、W、V相間、U、W相間、V、U相間の固定子ティースT1部分のティース幅を大きくとり、逆にその他の固定子ティースT2部分のティース幅を小さく構成している。これにより、各固定子ティースのティース幅を不等ピッチとし、ティース幅を大きくした固定子ティースT1部分にのみ固定用のボルト穴3を設けることにより、通常のティース幅で構成される場合よりも、固定用のボルト穴3の大きさを大きく設けることが可能となる。なお、固定用のボルト穴3の代わりに、固定治具のための穴や固定部分を大きく設けてもよい。また、この方法では、各相の電気角の位相が従来の位置からずれることが無いため、3相不平衡が起こらないものである。なお、図3にこの発明のトロイダル巻線モータの固定子のベクトル図と通常の固定子のベクトル図とを比較して示してある。
図9はこの発明の実施の形態2における10極又は14極で2群のトロイダル巻線を持つトロイダル巻線モータの固定子を円周方向に直線状に展開して示す構造図である。
上記実施の形態1では、m=1群のトロイダル巻線を持つトロイダル巻線モータを示したが、この実施の形態2においては、m=2群のトロイダル巻線2を持つトロイダル巻線モータである。図9の場合では、W、V相間、U、W相間、V、U相間の固定子ティースT1部分のティース幅を大きくとり、逆にその他の固定子ティースT2部分のティース幅を小さく構成している。これにより、各固定子ティースのティース幅を不等ピッチとし、ティース幅を大きくした固定子ティースT1部分にのみ固定用のボルト穴3を設けることにより、通常のティース幅で構成される場合よりも、固定用のボルト穴3の大きさを大きく設けることが可能となる。なお、固定用のボルト穴3の代わりに、固定治具のための穴や固定部分を大きく設けてもよい。また、この方法では、各相の電気角の位相が従来の位置からずれることが無いため、3相不平衡が起こらないものである。なお、図3にこの発明のトロイダル巻線モータの固定子のベクトル図と通常の固定子のベクトル図とを比較して示してある。
この実施の形態2によれば、トロイダル巻線モータの各固定子ティースのティース幅を不等ピッチとしても各相の位相差は3相巻線ならば電気角で120度を保つことができるので、不等ピッチのティース幅の大きな固定子ティース部分に固定用のボルト穴又は固定部分を設けることができ、組立て作業が容易となる効果がある。
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3における10極又は14極で12スロットの不等ピッチのトロイダル巻線モータの固定子を円周方向に直線状に展開して示す構造図、図11はこの発明の実施の形態3におけるトロイダル巻線モータの固定子の一部を示す平面図、図12はトロイダル巻線を施していない実施の形態3におけるトロイダル巻線モータの固定子と通常の固定子とを比較して示す平面図である。
上記実施の形態1では、ティース幅を大きくした固定子ティースT1部分のコアバック部分に固定用のボルト穴3を設けたが、この実施の形態3においては、ティース幅を大きくした固定子ティースT1部分の両先端部分に固定用のボルト穴3をそれぞれ設けることで、コイルエンド部分の軸方向部分への膨らみを抑えることができる。すなわち、図11に示すように、コイルエンド部分を固定子ティースの上部までとることができるため、本来のコイルエンド位置よりも幅広くとれるものである。
もしも、コアバック部分に固定用のボルト穴3を設けて、このようにコイルを周方向に膨らませてトロイダル巻線2を施した場合、固定用のボルト穴3に巻線2がかかる恐れがある。また、固定したボルト4の頭部分が巻線2と接触する恐れがあるため、このように巻線2を施すことは難しくなる。また、この方法では、外側回転子と内側回転子(いずれも図示せず)のティース先端部分、つまり1つのティースの両先端部分に固定部分を設けることができる。
また、トロイダル巻線2を施していない、固定子ティース先端に固定用のボルト穴3を設けた通常のティースとこの発明による不等ピッチの固定子ティースとを図12に比較して示す。固定子ティース先端部分に固定用のボルト穴3を設ける場合、図12(a)に示す通常のトロイダルティースではティースの磁路が細くなるため、磁気飽和が起こり易くなる。しかし、図12(b)に示すこの発明による不等ピッチのティースの場合、ティース幅が大きい固定子ティースT1部分のみに固定用のボルト穴3を設けるため、通常のティースよりも大きな固定用のボルト穴3を設け、更にティース幅の小さな固定子ティースと同等又はそれ以上の磁路を確保することができる。なお、固定用のボルト穴3の代わりに、固定治具のための穴や固定部分を大きく設けてもよい。
図10はこの発明の実施の形態3における10極又は14極で12スロットの不等ピッチのトロイダル巻線モータの固定子を円周方向に直線状に展開して示す構造図、図11はこの発明の実施の形態3におけるトロイダル巻線モータの固定子の一部を示す平面図、図12はトロイダル巻線を施していない実施の形態3におけるトロイダル巻線モータの固定子と通常の固定子とを比較して示す平面図である。
上記実施の形態1では、ティース幅を大きくした固定子ティースT1部分のコアバック部分に固定用のボルト穴3を設けたが、この実施の形態3においては、ティース幅を大きくした固定子ティースT1部分の両先端部分に固定用のボルト穴3をそれぞれ設けることで、コイルエンド部分の軸方向部分への膨らみを抑えることができる。すなわち、図11に示すように、コイルエンド部分を固定子ティースの上部までとることができるため、本来のコイルエンド位置よりも幅広くとれるものである。
もしも、コアバック部分に固定用のボルト穴3を設けて、このようにコイルを周方向に膨らませてトロイダル巻線2を施した場合、固定用のボルト穴3に巻線2がかかる恐れがある。また、固定したボルト4の頭部分が巻線2と接触する恐れがあるため、このように巻線2を施すことは難しくなる。また、この方法では、外側回転子と内側回転子(いずれも図示せず)のティース先端部分、つまり1つのティースの両先端部分に固定部分を設けることができる。
また、トロイダル巻線2を施していない、固定子ティース先端に固定用のボルト穴3を設けた通常のティースとこの発明による不等ピッチの固定子ティースとを図12に比較して示す。固定子ティース先端部分に固定用のボルト穴3を設ける場合、図12(a)に示す通常のトロイダルティースではティースの磁路が細くなるため、磁気飽和が起こり易くなる。しかし、図12(b)に示すこの発明による不等ピッチのティースの場合、ティース幅が大きい固定子ティースT1部分のみに固定用のボルト穴3を設けるため、通常のティースよりも大きな固定用のボルト穴3を設け、更にティース幅の小さな固定子ティースと同等又はそれ以上の磁路を確保することができる。なお、固定用のボルト穴3の代わりに、固定治具のための穴や固定部分を大きく設けてもよい。
この実施の形態3によれば、ティース幅を大きくした固定子ティースの先端部分に固定用の穴又は固定部分を設けることで、コイルエンド部分を広く活用でき、コイルエンド部分の軸方向部分への膨らみを抑えることができ、その長さを短くすることができる。また、コイルエンド部分を固定子ティースの上部までとることができるため、本来のコイルエンド位置よりも幅広くとれるので、固定作業が容易となる効果がある。
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4におけるトロイダル巻線モータの固定子コアの分割構造を円周方向に直線状に展開して示す斜視図、図14は図13に示す分割構造の固定子コアを軸方向に展開した場合の概略構造を示す平面図である。
この実施の形態4では、8分割されたトロイダル巻線モータの固定子の各コアブロック1a、1bは、その両端部のティース幅を大きくした固定子ティースT1の両側先端部分に固定用のボルト穴3をそれぞれ設ける。また、固定子の各コアブロックの両端部に位置するティース幅の大きい固定子ティースT1部分の厚さ寸法を、他のティース幅の小さい中間部の固定子ティースT2部分の厚さ寸法の半分で、かつ左側端部の方は裏側の半分がカットされ、また右側端部の方は表側の半分カットされたものとする。そして、固定子の各コアブロック1a、1bを互いに組み合わせた時、図14に示すように、両端部のティース幅の大きい固定子ティースT1部分同士が相互に連結されて、中間部の固定子ティースT2部分と同じ厚さ寸法となり、軸方向に設けられた固定ボルト4により相互に連結固定されるものである。
図13はこの発明の実施の形態4におけるトロイダル巻線モータの固定子コアの分割構造を円周方向に直線状に展開して示す斜視図、図14は図13に示す分割構造の固定子コアを軸方向に展開した場合の概略構造を示す平面図である。
この実施の形態4では、8分割されたトロイダル巻線モータの固定子の各コアブロック1a、1bは、その両端部のティース幅を大きくした固定子ティースT1の両側先端部分に固定用のボルト穴3をそれぞれ設ける。また、固定子の各コアブロックの両端部に位置するティース幅の大きい固定子ティースT1部分の厚さ寸法を、他のティース幅の小さい中間部の固定子ティースT2部分の厚さ寸法の半分で、かつ左側端部の方は裏側の半分がカットされ、また右側端部の方は表側の半分カットされたものとする。そして、固定子の各コアブロック1a、1bを互いに組み合わせた時、図14に示すように、両端部のティース幅の大きい固定子ティースT1部分同士が相互に連結されて、中間部の固定子ティースT2部分と同じ厚さ寸法となり、軸方向に設けられた固定ボルト4により相互に連結固定されるものである。
この実施の形態4によれば、トロイダル巻線モータの固定子コアは円周方向に複数に分割されたコアブロックから構成されているので、大口径モータの製造が容易になるという効果がある。
実施の形態5.
図15はこの発明の実施の形態5におけるトロイダル巻線モータの構造を円周方向に直線状に展開して示す一部平面図、図16は図15のA−A線に沿った断面図である。
この実施の形態5は、図13に示すような固定子コアの分割構造の具体的な固定方法を示す例である。固定子コア5は磁束の漏洩を防ぐために、ステンレスなどの非磁性スペーサ6を介して軸受台(ブラケット)7に固定される。非磁性スペーサ6を貫通したボルト8は軸受台7にナット9で締結される。さらに補強のために、非磁性スペーサ6と軸受台7側からボルト10で締結する。なお、ボルト8、10は非磁性である。また、図中、11外側ロータ、12は内側ロータ、13は磁石である。
図15はこの発明の実施の形態5におけるトロイダル巻線モータの構造を円周方向に直線状に展開して示す一部平面図、図16は図15のA−A線に沿った断面図である。
この実施の形態5は、図13に示すような固定子コアの分割構造の具体的な固定方法を示す例である。固定子コア5は磁束の漏洩を防ぐために、ステンレスなどの非磁性スペーサ6を介して軸受台(ブラケット)7に固定される。非磁性スペーサ6を貫通したボルト8は軸受台7にナット9で締結される。さらに補強のために、非磁性スペーサ6と軸受台7側からボルト10で締結する。なお、ボルト8、10は非磁性である。また、図中、11外側ロータ、12は内側ロータ、13は磁石である。
実施の形態6.
図17はこの発明の実施の形態6におけるトロイダル巻線モータの固定子コアの分割構造を円周方向に直線状に展開して示す斜視図、図18はこの発明の実施の形態6におけるトロイダル巻線モータの構造を円周方向に展開して示す一部平面図、図19は図18のB−B線に沿った断面図である。
この実施の形態6は、固定子コアブロックの表裏側に継ぎ目を設ける構造(図13)ではなく、図17に示すように、両端部の継ぎ目ティースを高さ寸法が半分で上下いずれか一方が半分カットされたあいじゃくり(相互はぎ)構造としたものである。このような固定子コアの分割構造の具体的な固定方法を図18、図19に示す。固定子コア5は磁束の漏洩を防ぐために、ステンレスなどの非磁性スペーサ6を介して軸受台(ブラケット)7に固定される。非磁性スペーサ6を貫通したボルト8は軸受台7にナット9で締結される。さらに補強のために、非磁性スペーサ6と軸受台7側からボルト10で締結する。なお、ボルト8、10は非磁性である。また、図中、11は外側ロータ、12は内側ロータ、13は磁石である。
図17はこの発明の実施の形態6におけるトロイダル巻線モータの固定子コアの分割構造を円周方向に直線状に展開して示す斜視図、図18はこの発明の実施の形態6におけるトロイダル巻線モータの構造を円周方向に展開して示す一部平面図、図19は図18のB−B線に沿った断面図である。
この実施の形態6は、固定子コアブロックの表裏側に継ぎ目を設ける構造(図13)ではなく、図17に示すように、両端部の継ぎ目ティースを高さ寸法が半分で上下いずれか一方が半分カットされたあいじゃくり(相互はぎ)構造としたものである。このような固定子コアの分割構造の具体的な固定方法を図18、図19に示す。固定子コア5は磁束の漏洩を防ぐために、ステンレスなどの非磁性スペーサ6を介して軸受台(ブラケット)7に固定される。非磁性スペーサ6を貫通したボルト8は軸受台7にナット9で締結される。さらに補強のために、非磁性スペーサ6と軸受台7側からボルト10で締結する。なお、ボルト8、10は非磁性である。また、図中、11は外側ロータ、12は内側ロータ、13は磁石である。
1 固定子
1a、1b 固定子コアブロック
T1 ティース幅の大きい固定子ティース
T2 ティース幅の小さい固定子ティース
2 トロイダル巻線
3 固定用のボルト穴
4 固定用ボルト
5 固定子コア
6 非磁性スペーサ
7 軸受台(ブラケット)
8 ボルト
9 ナット
10 ボルト
11 外側ロータ
12 内側ロータ
13 磁石
1a、1b 固定子コアブロック
T1 ティース幅の大きい固定子ティース
T2 ティース幅の小さい固定子ティース
2 トロイダル巻線
3 固定用のボルト穴
4 固定用ボルト
5 固定子コア
6 非磁性スペーサ
7 軸受台(ブラケット)
8 ボルト
9 ナット
10 ボルト
11 外側ロータ
12 内側ロータ
13 磁石
Claims (7)
- トロイダル巻線が施された固定子、及び前記固定子の両側に空隙を介して対向する2つの回転子が設けられたトロイダル巻線モータにおいて、
前記固定子は、極スロットの組み合わせが、極数3n±1極と3nのスロット数で構成される巻線配置をトロイダル巻にし、前記トロイダル巻線を施した各固定子ティースのティース幅を不等ピッチとし、不等ピッチのティース幅が大きな固定子ティース部分に固定用の穴又は固定部分を設けたことを特徴とするトロイダル巻線モータ。 - トロイダル巻線が施された固定子、及び前記固定子の両側に空隙を介して対向する2つの回転子が設けられたトロイダル巻線モータにおいて、
極スロットの組み合わせが極数3n±1極とスロット数3n(但しnが整数で偶数の場合、極数とスロット数に2を乗算する)で構成されるトロイダル巻線モータであって、固定子巻線は固定子に環状に施され、回転子には極数が3n−1極と3n+1極と異なる極数を有することを特徴とするトロイダル巻線モータ。 - 固定子スロットをm倍にして、極数3n±1極に対し3nスロットをm群持つスロットで構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のトロイダル巻線モータ。
- 不等ピッチのティース幅が大きな固定子ティースの先端部分に固定用の穴又は固定部分を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のトロイダル巻線モータ。
- 固定子は、円周方向に複数に分割された各コアブロックから構成され、各コアブロックの両端部に不等ピッチのティース幅が大きな固定子ティース部分が設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のトロイダル巻線モータ。
- 各コアブロックの両端部に設けられた不等ピッチのティース幅が大きな固定子ティース部分は、厚さ寸法が半分であり、かつ表裏側のいずれか一方が半分カットされていることを特徴とする請求項5記載のトロイダル巻線モータ。
- 各コアブロックの両端部に設けられた不等ピッチのティース幅が大きな固定子ティース部分は、高さ寸法が半分で上下のいずれか一方が半分カットされたあいじゃくり構造であることを特徴とする請求項5記載のトロイダル巻線モータ。
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Publications (1)
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