JP2006324902A - ノード装置およびノード機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ネットワークにおける複数のドメイン間でノードアドレスが重複していても、ネットワーク情報の収集やパスの設定を容易に可能とする
【解決手段】 ノード2は、ドメイン識別子付与手段21、リンク情報交換手段22、経路計算手段23、パス設定手段24、隣接リンクDB31、リンクDB32およびパスDB33を含んで構成される。ドメイン識別子付与手段21は、隣接リンクDB31のリンク情報に、ドメインに固有なドメイン識別子を設定する。この設定の契機には、オペレータによる指示などがある。リンク情報交換手段22は、隣接ノードと、リンクDB32の情報を交換して、リンクDB32の内容を同一のものにする。経路計算手段23は、リンクDB32の情報を用いて、指定されたノード間のパスの経路を計算し、その結果をパスDB33に格納する。パス設定手段24は、隣接ノードのパス設定手段24と通信を行い、パスを設定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、所定のポリシーに従って運用されるノードおよびリンクを含むドメインが複数存在するネットワークにおいて、複数のドメインをまたがるノード間でネットワーク情報の収集およびパスの設定を行うノード装置およびノード機器に関する。
ネットワークにおいて複数のドメインが存在し、そのドメイン間でノードのアドレス(以下、ノードアドレスという)が重複する場合がある。そのような場合、ドメインをまたがるノード間で、隣接するノード間を接続するリンクに関する情報(以下、リンク情報という)を交換するには、従来、あるドメインのリンク情報(ネットワーク情報)を別のドメインには渡さないようにする方法、または、あるドメインのリンク情報を別のドメインに渡す際にノードアドレスを変換する方法がある(特許文献1参照)。
これらの方法では、リンクを一意に識別するためのノードアドレスが、ドメイン間で重複して利用されていても、別のドメインには広告されないこと、または、アドレス変換によりノードアドレスの一意性を保つことができるため、各ドメインで協調的なアドレス割り当てを行う必要がなく、また、プライベートアドレス(ユーザ設定のアドレス)を付与することができる。
国際公開第WO 2004/068805 A1号パンフレット
しかしながら、従来の、あるドメインのリンク情報を別のドメインに渡さないようにする方法では、複数のドメインをまたがるパスを設定するために経路計算を行う場合に、他のドメインのリンク情報を利用できないため、最適のパス計算結果を得ることが困難である。
また、あるドメインのリンク情報を別のドメインに渡す際にノードアドレスを変換する方法では、アドレス変換テーブルを保持・管理する必要がある。
そこで、本発明は、前記問題に鑑み、ネットワークにおける複数のドメイン間でノードアドレスが重複していても、ネットワーク情報の収集やパスの設定を容易に可能とする手段を提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明は、所定のポリシーに従って運用される、ノードおよびそのノード間を接続するリンクを含むドメインが複数存在するネットワークにおいて、複数のドメインをまたがるノード間でネットワークに関する情報の収集およびパスの設定を行うノード装置であって、ネットワーク内の各リンクの情報であるリンク情報を格納するリンク情報格納手段と、リンク情報格納手段に格納されるリンク情報に、リンクが属するドメインに固有のドメイン識別子を付与するドメイン識別子付与手段と、ドメイン識別子付与手段によってドメイン識別子が付与されたリンク情報を他のノードと交換するリンク情報交換手段と、リンク情報を用いて、ネットワーク内における所定のノード間のパスの経路を計算する経路計算手段と、経路計算手段によって計算された経路に従って、経路を構成するノード間で、経路を含むパス設定情報を送受信し、保持するパス設定手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、ノード装置であって、当該ノード装置から各隣接ノードに対して送信すべきリンク情報のドメイン識別子を示すドメイン識別子フィルタリング情報を格納するドメイン識別子フィルタリング情報格納手段と、ドメイン識別子フィルタリング情報格納手段に格納されたドメイン識別子フィルタリング情報に従って、リンク情報格納手段から該当するリンク情報を抽出するドメイン識別子フィルタリング手段とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明は、ノード装置であって、リンク情報格納手段に格納されるリンク情報に、リンクが属するグループに固有のグループ識別子を付与するグループ識別子付与手段と、当該ノード装置から各隣接ノードに対して送信すべきリンク情報のグループ識別子を示すグループ識別子フィルタリング情報を格納するグループ識別子フィルタリング情報格納手段と、グループ識別子フィルタリング情報格納手段に格納されたグループ識別子フィルタリング情報に従って、リンク情報格納手段から該当するリンク情報を抽出するグループ識別子フィルタリング手段とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明は、ノード装置を複数備えるノード機器であって、ノード機器内のノード装置間、および、ノード機器をまたがるノード装置間に、リンク情報およびパス設定情報を交換する通信路である制御リンクを備えることを特徴とする。
なお、請求項におけるリンク情報格納手段、ドメイン識別子フィルタリング情報格納手段およびグループ識別子フィルタリング情報格納手段は、発明を実施するための最良の形態におけるリンクDB32、ドメイン識別子フィルタリングDB34およびグループ識別子フィルタリングDB35のそれぞれに対応する。
本発明によれば、ネットワークにおける複数のドメイン間でノードアドレスが重複していても、あるドメインのリンク情報を別のドメインに渡すことが容易にできる。これによって、複数のドメインをまたがるノード間で、ネットワーク情報を収集することや最適なパスを設定することが容易に可能となる。
また、本発明によれば、属するドメインや任意のグループによって、ノード間で交換するリンク情報をフィルタリングすることができる。これによって、ノード間でパスを設定する場合に、所定のドメインやグループに属するノードを通過させたり、通過させないようにしたりすることが可能になるので、セキュリティや保守・運用性の向上を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
≪ネットワークの構成と概要≫
図1は、本発明の実施の形態に係るネットワークの構成を示す図である。ネットワークは、ノード、BN(Border Node、ボーダノード)およびリンクが、ドメインごとに接続されて構成される。ドメイン内のノード(ノード装置)やそのノード間を接続するリンクは、所定のポリシーに従って運用される。また、ドメイン間は、BNによって接続される。
図1(a)において、各ドメイン内では、ノード間にリンクが設定される。例えば、ドメイン#2内では、ノード#4と、ノード#5との間にリンクcが設定される。BNは、所定のドメインに属するノードのうち、他のドメインに属するノードと接続しているノードを意味する。例えば、ドメイン#1と、ドメイン#2との間については、BN#1と、BN#5とがリンクgを介して接続されている。なお、ドメイン#4に示す、ノード#8およびBN#9と、BN#10およびノード#11との間のように、同じドメインに含まれる複数のノードの間に必ずしもリンクが存在していなくてもよい。また、以下の説明において、BNを単にノードということもある。
図1(a)に示すように、異なるドメインの複数のBNは、物理的に異なる装置にあって、BN間(装置間)がリンクによって接続されていてもよい。この場合、BN間のリンクは、両方のドメインに属することになる。例えば、BN#1と、BN#5との間のリンクgは、ドメイン#1およびドメイン#2の両方に属する。
また、図1(b)に示すように、異なるドメインの複数のBNが、物理的に同一の装置にあり、BN間は、その装置内で接続されていてもよい。例えば、図1(b)のBN#1は、1つの装置を示すものであり、その装置は、ドメイン#1に属するBNと、ドメイン#2に属するBNと、ドメイン#4に属するBNとを備えている。詳細は、後記する(図9参照)。
なお、ノード間でリンク情報(ネットワーク情報)やパス設定情報などの制御情報を交換するために、データを送受信するリンクを兼用してもよいし、リンクとは独立した専用の通信路を設けてもよい。ここで、制御情報を交換する専用の通信路を制御リンクという。また、リンクは、有向性があってもよいし、なくてもよい。さらに、図1における「#1」、「a」などは、図示するネットワークにおいて一意に付与されているが、説明上の便宜のためであり、実際のDB(後記する)には含まれない。
≪第1の実施の形態≫
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るノードの構成を示す図である。ノード(ノード装置)2は、ドメイン識別子付与手段21、リンク情報交換手段22、経路計算手段23、パス設定手段24、隣接リンクDB31、リンクDB(リンク情報格納手段)32およびパスDB33を含んで構成される。ノード2は、ルータやPC(Personal Computer)などの、交換能力のあるノード装置によって実現される。ドメイン識別子付与手段21、リンク情報交換手段22、経路計算手段23およびパス設定手段24は、ノード2に内蔵されるCPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。隣接リンクDB31、リンクDB32およびパスDB33は、ノード2に内蔵または外部接続されるハードディスク装置などの不揮発性記憶装置に構築される。
隣接リンクDB31は、当該ノード2が直接管理をしているリンク、すなわち当該ノード2を一端とするリンクのリンク情報を格納するDBである。その格納されるリンク情報には、A端ノードアドレス、Z端ノードアドレス、A端IFID、Z端IFID、ドメイン識別子および残余帯域が含まれる。なお、その他の情報が含まれていてもよい。
A端ノードアドレスは、リンクの一端となっているノード(A端ノード)のアドレス情報である。Z端ノードアドレスは、リンクの他端となっているノード(Z端ノード)のアドレス情報である。A端IFID(Interface Identification)は、A端ノードにおいて当該リンクを一意に示す情報である。Z端IFIDは、Z端ノードにおいて当該リンクを一意に示す情報である。ドメイン識別子は、当該リンクが属しているドメインを一意に示す情報である。残余帯域は、当該リンクに残っている(新たに割り当て可能な)帯域(単位時間あたりのデータ転送量[GB/sec])を示す情報である。
A端ノードアドレスおよびZ端ノードアドレスには、例えば、IPアドレスが相当する。また、A端IFIDおよびZ端IFIDには、例えば、IPアドレスや、当該ノード2から見てユニークな番号が相当する。なお、A端ノードアドレスに当該ノード2のアドレスを設定し、Z端ノードアドレスに、当該ノード2に隣接するノード(以下、隣接ノードという)のアドレスを設定することが考えられるが、それに限定されることなくリンクが特定できるように設定すればよい。
リンクDB32は、隣接リンクDB31に含まれるリンク情報、および、リンク情報交換手段22により取得されたリンク情報を格納するDBである。換言すれば、リンクDB32は、ネットワーク全体のリンク情報を格納するDBである。なお、リンク情報の詳細は、隣接リンクDB31と同様である。
ここで、図3は、図1(a)のネットワーク構成を前提とした、リンクDBの例を示す図である。前提とするノードアドレスについても記述している。ノードアドレスは、ドメイン内において一意に割り当てるものとする。ドメイン識別子が複数付与されているリンクについては、先頭(最初)のドメイン識別子が、A端ノードアドレスから見たドメイン識別子を意味し、末尾(次)のドメイン識別子が、Z端ノードアドレスから見たドメイン識別子を意味する。例えば、リンクgの場合、A端ノードアドレス“192.168.1.1”に対応するノード#1は、「ドメイン#1」に属する。また、Z端ノードアドレス“192.168.2.2”に対応するノード#5は、「ドメイン#2」に属する。従って、リンクgのドメイン識別子には、「1,2」が設定される。
図2に戻って、パスDB33は、ノード間のパス情報を格納するDBである。パス情報には、パスID、Srcアドレス、Srcドメイン識別子、Dstアドレス、Dstドメイン識別子、経路および帯域が含まれる。なお、その他の情報が含まれていてもよい。
パスIDは、パスを一意に識別する情報である。パスとは、所定のノード間の経路であり、1以上のリンクを経由するものである。なお、パスIDだけで、パスを一意に識別してもよいし、SrcアドレスおよびDstアドレスのペアと組み合わせて、パスを一意に識別してもよい。Srcアドレスは、パスのデータ送信元のノードのアドレスを示す情報である。Srcドメイン識別子は、パスのデータ送信元のノードが属するドメインの識別子である。Dstアドレスは、パスのデータ送信先のノードのアドレスを示す情報である。Dstドメイン識別子は、パスのデータ送信先のノードが属するドメイの識別子である。経路は、パスが経由するリンクのリストを示す情報である。帯域は、パスの帯域(単位時間あたりのデータ転送量[GB/sec])を示す情報である。
ここで、パスが経由するリンクのリスト(経路)としては、ノードのアドレス情報およびドメイン情報を組み合わせて、ネットワーク全体でリンクを一意に識別できるようにする。例えば、図1(a)および図3の例において、ノード#4からのノード#7までのパスの経路をリンクで示す場合、c−g−a−b−h−dとなるとき、パス情報の経路としては、<192.168.1.1,1,2>−<192.168.2.2,2,2>−<192.168.1.1,1,1>−<192.168.2.2,2,1>−<192.168.3.3,2,1>−<192.168.1.1,1,3>となる。
ここで、<x,y,z>とは、x=ノードアドレス、y=ノードアドレスがxであるノードにおけるリンクIFID,z=リンクの属するドメインの識別子を意味している。例えば、リンクcの場合、x=ノード#4のノードアドレス、y=リンクcのA端IFID、z=リンクcのドメイン識別子であることから、<192.168.1.1,1,2>によって特定できる。また、リンクbの場合、x=ノード#2のノードアドレス、y=リンクbのA端IFID、z=リンクbのドメイン識別子であることから、<192.168.2.2,2,1>によって特定できる。
ドメイン識別子付与手段21は、隣接リンクDB31のリンク情報に、ドメインに固有なドメイン識別子を設定する。この設定の契機には、オペレータによる指示などがある。なお、隣接リンクDB31のリンク情報に他の情報を設定する方法としては、オペレータによる設定や、隣接ノードとリンク情報の一部を交換する自動設定などがある。この隣接ノード間における自動設定は、インターネットの技術開発組織であるIETF(Internet Engineering Task Force)で検討されているLMP(Link Management Protocol)に従って、“LinkSummary Message”や“LinkSummaryAck Message”などを送受信することによって行われる。
リンク情報交換手段22は、隣接ノードと、リンクDB32の情報を交換して、リンクDB32の内容を同一のものにする。なお、リンク情報交換手段22がリンク情報を交換する隣接ノードは、隣接リンクDB31に含まれるリンクにより接続されるすべての隣接ノードであってもよいし、リンク情報を交換する隣接ノードを規定する新たなDBを用意して、そのDBに含まれる隣接ノードであってもよい。初期状態としては、リンクDB32の内容は、隣接リンクDB31と同一であるが、隣接ノードとリンク情報を交換するにつれて、ネットワーク全体のリンク情報が反映されるようになる。リンク情報交換手段22としては、例えば、RFC(Request for Comments)3630(Traffic Engineering (TE) Extensions to OSPF Version 2)で規定されている方法を用いることができる。なお、RFCとは、IETFが公開している技術提案やコメントの文書のことである。
経路計算手段23は、リンクDB32のリンク情報を用いて、指定されたノード間のパスの経路を計算し、その結果をパスDB33に格納する。
パス設定手段24は、隣接ノードのパス設定手段24と通信を行い、パスを設定する。パスの先頭のノードにおいて、パス設定手段24は、経路計算手段23によって計算され、パスDB33に格納された経路(ドメイン識別子付き)に従ってパスを設定するために、パスの次のノード(経路を構成するノード)にパス設定情報を送信する。ここで、パス設定情報は、経路計算手段23が計算した経路に帯域などの情報を付加した(経路を含む)ものである。そして、パスの設定に利用するリンク(パス設定情報を送信したリンク)に関して、隣接リンクDB31のリンク情報の残余帯域の値からパスの帯域分を減算する。これは、当該リンクをパスの設定に利用するには、そのリンクが持つ帯域において、パスにおけるデータ転送に必要な帯域を確保する必要があり、そのために残余帯域を更新するものである(以下同様)。
パスの途中のノードにおいて、パス設定手段24は、他のノードのパス設定手段24からパス設定情報を受信し、パスDB33に新たな情報として追加(保持)する。そして、パス設定情報に含まれる経路を参照して、パスの次のノードにパス設定情報を送信する。さらに、パスの設定に利用するリンク(パス設定情報を受信したリンクおよび送信したリンク)に関して、隣接リンクDB31のリンク情報の残余帯域の値からパスの帯域分を減算する。
パスの末尾のノードにおいて、パス設定手段24は、パス設定情報を受信すると、パスDB33に新たな情報として追加(保持)する。そして、パス設定に利用するリンク(パス設定情報を受信したリンク)について、隣接リンクDB31のリンク情報の残余帯域の値からパスの帯域分を減算する。
各ノードにおいては、隣接リンクDB31の残余帯域が変化した場合、リンクDB32に反映させるとともに、隣接ノードとリンク情報の交換を行い、リンク情報を最新で同一のものとする。また、パスの確認のために、パスの末尾のノードから、途中のノードを経由して、パスの先頭のノードに対して、パス設定情報に対応する、確認情報を送信してもよい。このようなパス設定には、例えば、RFC3473(Generalized Multi-Protocol Label Switching (GMPLS) Signaling Resource ReserVation Protocol-Traffic Engineering (RSVP-TE) Extensions)で規定されている方法を用いることができる。また、パスの削除も同様な処理により可能となる。
なお、図2に示す隣接リンクDB31やリンクDB32においては、ドメイン識別子をリンクごとに設定しているが、A端ノードアドレスに1つのドメイン識別子を対応付け、さらに、Z端ノードアドレスにもう1つのドメイン識別子を対応付けるように設定しても構わない。
図4は、ノードがパスを設定する処理を示すフローチャートである。まず、ノード2において、ドメイン識別子付与手段21が、隣接リンクDB31のリンク情報に、ドメイン識別子を付与する(ステップS401)。これは、オペレータの起動などによる。
次に、リンク情報交換手段22が、リンクDB32のリンク情報を、隣接ノードと交換する(ステップS402)。これは、オペレータの起動や、リンク情報の更新による起動などによる。これによって、ネットワーク全体のリンク情報を取得する。
ここで、パス設定の契機が発生したとする(ステップS403)。その契機としては、オペレータからの指示でもよいし、トラヒックの増加などでもよい。この場合の入力としては、Srcアドレス、Srcドメイン識別子、Dstアドレス、Dstドメイン識別子、帯域などが与えられる。
そして、経路計算手段23が、パスの経路を計算する(ステップS404)。このアルゴリズムとしては、Dijkstra法などが考えられる。
さらに、パス設定手段24が、計算された経路に沿って、パスを設定する(ステップS405)。このパス設定に伴ってリンクの帯域が変更された場合、リンク情報交換手段22がネットワーク全体にその変更を通知する。
以上説明した第1の実施の形態によれば、リンクを一意に識別するための情報として、ノードアドレスに加え、ドメイン識別子を新たに定義する。ノードアドレスは、ドメイン内において一意に割り当てるものとする。これによれば、ノードアドレスおよびドメイン識別子を組み合わせることによって、リンクをネットワーク全体で一意に識別することができるようになる。また、アドレス変換テーブルを利用することなく、あるドメインのリンク情報を別のドメインに渡すことができる。
さらに、このリンク情報を用いてパスの経路計算を行った後、ドメイン識別子を含めて経路指定を行い、パス設定を行う。これによって、パスの途中のノードにおいて、パスの経路を一意に識別できる。また、複数のドメイン間でノードアドレスの重複がある場合でも、一意にパスの設定や削除を行うことができる。
≪第2の実施の形態≫
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るノードの構成を示す図である。ノード2aは、ドメイン識別子付与手段21、リンク情報交換手段22、経路計算手段23、パス設定手段24、ドメイン識別子フィルタリング手段25、隣接リンクDB31、リンクDB32、パスDB33およびドメイン識別子フィルタリングDB(ドメイン識別子フィルタリング情報格納手段)34を含んで構成される。ノード2aは、図2に示す第1の実施の形態に係るノード2に対して、ドメイン識別子フィルタリング手段25およびドメイン識別子フィルタリングDB34が追加された構成となっている。
ドメイン識別子フィルタリング手段25は、ドメイン識別子付与手段21、リンク情報交換手段22、経路計算手段23およびパス設定手段24と同様に、ノード2aに内蔵されるCPUが所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。ドメイン識別子フィルタリングDB34は、隣接リンクDB31、リンクDB32およびパスDB33と同様に、ノード2aに内蔵または外部接続されるハードディスク装置などの不揮発性記憶装置に構築される。
ドメイン識別子フィルタリングDB34は、当該ノード2aから各隣接ノードに対して、どのドメイン識別子が付与されたリンク情報を送信するかを示す情報を格納するDBである。その格納される情報(ドメイン識別子フィルタリング情報)には、隣接ノードごとに、隣接ノードアドレス、ドメイン識別子および対象ドメイン識別子が含まれる。なお、その他の情報が含まれていてもよい。また、これらの情報の設定は、オペレータの操作などによる。
隣接ノードアドレスは、隣接ノードのアドレス情報である。ドメイン識別子は、隣接ノードの属するドメインの識別子である。対象ドメイン識別子は、当該隣接ノードに対してフィルタリングして送信すべき、リンク情報のドメイン識別子を意味する。換言すれば、対象ドメイン識別子以外のリンク情報は、当該隣接ノードに送信されないことになる。これにより、当該ノードにおいて、所定のドメインに属するリンク情報を特定の隣接ノードに送信するか否かを制御することができる。
ドメイン識別子フィルタリング手段25は、ドメイン識別子フィルタリングDB34を用いて、リンク情報DB32のリンク情報をフィルタリング(抽出)する。これにより、隣接ノードと、リンク情報交換手段22とが、選択的にリンク情報を交換することができる。その他の手段やDBについては、第1の実施の形態と同様である。
この場合のパス設定の処理は、図4に示す処理に対して、ステップS402においてリンク情報交換手段22がリンク情報を隣接ノードと交換する前に、ドメイン識別子フィルタリング手段25がリンクDB32のリンク情報をフィルタリングすることを追加した処理となる。
図6は、図1(a)および図3のネットワーク構成において、図5に示すノード2aによってフィルタリングを実施した例を示す図である。図6(a)は、前提となる、各ノードにおけるドメイン識別子フィルタリングDB34の設定情報である。例えば、ドメイン識別子フィルタリングDB34のうち、ノード#1における設定情報(隣接ノードに関する情報)は、上からノード#2、ノード#5およびノード#9の情報となっている。図6(b)は、各ノードにおけるフィルタリング後のリンクDBのリンク情報である。なお、図6(a)には、BNにおける設定情報について示されているが、BN以外のノードにドメイン識別子フィルタリングDB34があってもよい。
ここで、図6では、ドメイン識別子が1つ付与されているリンクについては、対象ドメイン識別子に該当するリンク情報を隣接ノードに送信することになる。例えば、図6(a)のノード#1における設定情報に示すように、ノード#1は、ノード#2(上から1番目)に対して、ドメイン識別子が#1、#2、#3または#4であるリンク情報を送信することになる。換言すれば、ノード#1は、ノード#2に対して、ドメイン識別子がそれ以外であるリンク情報を送信しないことになる。
また、ドメイン識別子が複数付与されているリンクについては、ドメイン識別子フィルタリングDB34において、対象ドメイン識別子として指定されているドメイン識別子以外が付与されているリンクを対象外とする(リンク情報を送信しない)ルールに基づいてフィルタリングを行う。図6(a)のノード#1における設定情報に示すように、ノード#1は、ノード#9(上から3番目)に対して、ドメイン識別子が#4であるリンク情報を送信することになる。この場合、例えば、リンクjは、図3に示すように、ドメイン識別子に#4以外の#1が付与されているので、ノード#1は、ノード#9に対して、リンクjの情報を送信しないことになる。なお、これ以外のルールに基づいてフィルタリングを行ってもよい。
次に、図1(a)および図3のネットワーク構成において、図6(a)のドメイン識別子フィルタリングDB34によって、図6(b)のリンクDB32が生成される論理について説明する。図6(a)によると、ノード#1は、ノード#2に対して、ドメイン識別子が#1、#2、#3または#4であるリンク情報を送信する。すなわち、ノード#2に対しては、すべてのリンク情報を送信することになる。次に、ノード#5に対しては、ドメイン識別子が#1、#2または#3であるリンク情報を送信する。すなわち、ノード#5に対しては、ドメイン識別子が#4のリンク情報を送信しないことになる。続いて、ノード#9に対しては、ドメイン識別子が#4のリンク情報を送信する。なお、ノード#3も、同様にリンク情報を送信する。
ノード#5は、ノード#1およびノード#4に対して、ドメイン識別子が#1、#2または#3であるリンク情報を送信する。すなわち、ノード#5は、ドメイン識別子が#4であるリンク情報を送信しないことになる。なお、ノード#6も、同様にリンク情報を送信する。一方、ノード#9は、ノード#1およびノード#8に対して、ドメイン識別子が#4であるリンク情報を送信する。なお、ノード#10も、同様にリンク情報を送信する。
以上によると、フィルタリング後のリンクDB32を用いたリンク情報の交換によって、ドメイン#1の各ノードには、すべてのリンク情報が届く。次に、ドメイン#2およびドメイン#3の各ノードには、ドメイン#1、#2および#3に属するリンク情報が届く。さらに、ドメイン#4の各ノードには、ドメイン#4に属するリンク情報が届く。その結果、図6(b)に示すように、ノード#1、#2および#3のリンクDB32には、リンクaないしjのすべてのリンク情報が格納される。また、ノード#4、#5、#6および#7のリンクDB32には、ドメイン#1のリンクaおよびbのリンク情報、ドメイン#2のリンクcのリンク情報、ドメイン#3のリンクdのリンク情報、ドメイン#1とドメイン#2との間のリンクgのリンク情報、ならびに、ドメイン#1とドメイン#3との間のリンクjのリンク情報が格納される。さらに、ノード#8、#9、#10および#11のリンクDB32には、ドメイン#4のリンクeおよびfのリンク情報が格納される。
以上説明した第2の実施の形態によれば、ドメイン識別子フィルタリング手段25およびドメイン識別子フィルタリングDB34により、ドメインごとに得ることができるリンク情報に制限を加えることができる。すなわち、ドメインごとに異なるリンク情報を得ることができる。これによれば、パス設定に不要なリンク情報を取り除くことができ、例えば、ドメインにまたがるノード間でパスを設定する場合に、所定のドメインを通過させたり、通過させないようにしたりすることが可能になる。これによって、セキュリティの向上や、保守・運用性の向上を図ることができる。
≪第3の実施の形態≫
図7は、第3の実施の形態に係るノードの構成を示す図である。ノード2bは、ドメイン識別子付与手段21、リンク情報交換手段22、経路計算手段23、パス設定手段24、グループ識別子付与手段26、グループ識別子フィルタリング手段27、隣接リンクDB31、リンクDB32、パスDB33およびグループ識別子フィルタリングDB(グループ識別子フィルタリング情報格納手段)35を含んで構成される。ノード2bは、図2に示す第1の実施の形態に係るノード2に対して、グループ識別子付与手段26、グループ識別子フィルタリング手段27およびグループ識別子フィルタリングDB35が追加された構成となっている。ここで、グループとは、属するドメインによらない、任意のノードからなるものとする。
グループ識別子付与手段26およびグループ識別子フィルタリング手段27は、ドメイン識別子付与手段21、リンク情報交換手段22、経路計算手段23およびパス設定手段24と同様に、ノード2bに内蔵されるCPUが所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。グループ識別子フィルタリングDB35は、隣接リンクDB31、リンクDB32およびパスDB33と同様に、ノード2bに内蔵または外部接続されるハードディスク装置などの不揮発性記憶装置に構築される。
グループ識別子フィルタリングDB35は、各隣接ノードに対して、どのグループ識別子が付与されたリンク情報を送信するかを示す情報を格納するDBである。その格納される情報には、隣接ノードアドレス、ドメイン識別子および対象グループ識別子が含まれる。なお、その他の情報が含まれていてもよい。
隣接ノードアドレスは、隣接ノードのアドレス情報である。ドメイン識別子は、隣接ノードの属するドメインの識別子である。対象グループ識別子は、当該隣接ノードに対して、フィルタリングして送信すべき、リンク情報のグループ識別子を意味する。
グループ識別子付与手段26は、隣接リンクDB31に、グループ識別子を付与する。どのリンクにどのグループ識別子を付与するかは、オペレータによる設定などによる。
グループ識別子フィルタリング手段27は、グループ識別子フィルタリングDB35を用いてリンクDB32のリンク情報をフィルタリング(抽出)する。これにより、隣接ノードと、リンク情報交換手段22とが、選択的にリンク情報を交換することができる。
さらに、図2と比較して、隣接リンクDB31およびリンクDB32に、グループ識別子が追加される。その他の手段およびDBについては、第1の実施の形態と同様である。
この場合のパス設定の処理は、図4に示す処理に対して、ステップS402においてリンク情報交換手段22がリンク情報を隣接ノードと交換する前に、グループ識別子フィルタリング手段27がリンクDB32のリンク情報をフィルタリングすることを追加した処理となる。
図8は、図1(a)のネットワーク構成において、図7に示すノード2bによってフィルタリングを実施した例を示す図である。図8(a)は、前提となる各リンクの情報である。図8(b)は、各ノードにおけるグループ識別子フィルタリングDB35の設定情報である。図8(c)は、各ノードにおけるフィルタリング後のリンクDB32のリンク情報である。なお、図8(b)には、BNにおける設定情報について示されているが、BN以外のノードにグループ識別子フィルタリングDB35があってもよい。
ここで、グループ識別子が1つ付与されているリンク(図示せず)については、図8(b)に示す対象グループ識別子に該当するリンク情報が、各ノードから隣接ノードに送信されるようにフィルタリングを行う。
また、グループ識別子が複数付与されているリンクについては、グループ識別子フィルタリングDB35において指定されている対象グループ識別子のうち、少なくとも1つのグループ識別子が付与されているリンクを対象とする(リンク情報を送信する)ルールに基づいてフィルタリングを行う。なお、これ以外のルールに基づいてフィルタリングを行ってもよい。
図8(a)によれば、例えば、リンクaは、グループ識別子#1、#2および#3を有する。図8(b)によれば、各ノードにおいて隣接ノードに送信する対象グループ識別子は#1、#2または#3であることから、リンクaのリンク情報は、各ノードにおいてすべての隣接ノードに対して送信されることになる。
また、リンクcは、グループ識別子#1および#2を有する。図8(b)のノード#1における設定情報によれば、例えば、ノード#1からのノード#2(上から1番目)またはノード#5(上から2番目)への送信については、対象グループ識別子が#1または#2であるので、許容される。一方、ノード#1からのノード#9(上から3番目)への送信については、対象グループ識別子が#3であるので、制限される。
次に、図1(a)および図8(a)のネットワーク構成において、図8(b)のグループ識別子フィルタリングDB35によって、図8(c)のリンクDB32が生成される論理について説明する。図8(a)によると、リンクaおよびbは、グループ識別子#1、#2および#3を有する。また、リンクc、d、gおよびhは、グループ識別子#1および#2を有する。さらに、リンクe、f、iおよびjは、グループ識別子#1および#3を有する。このようなグループ識別子の付与によると、すべてのリンクがグループ#1に属し、リンクa、b、c、d、gおよびhがグループ#2に属し、リンクa、b、e、f、iおよびjがグループ#3に属することになる。
図8(b)によると、ノード#1においては、ノード#2に対して、グループ識別子が#1であるリンク情報を送信する。ノード#5に対して、グループ識別子が#2であるリンク情報を送信する。ノード#9に対して、グループ識別子が#3であるリンク情報を送信する。なお、ノード#3も同様にリンク情報を送信する。次に、ノード#5においては、ノード#1に対して、グループ識別子が#1であるリンク情報を送信する。ノード#4に対して、グループ識別子#2であるリンク情報を送信する。なお、ノード#6も同様にリンク情報を送信する。さらに、ノード#9においては、ノード#1に対して、グループ識別子が#1であるリンク情報を送信する。ノード#8に対して、グループ識別子#3であるリンク情報を送信する。なお、ノード#10も同様にリンク情報を送信する。
以上によると、フィルタリング後のリンクDB32を用いたリンク情報の交換によって、ドメイン#1の各ノードには、すべてのリンク情報が届く。ドメイン#2およびドメイン#3の各ノードには、グループ#2に属するリンク情報を届く。ドメイン#4の各ノードには、グループ#3に属するリンク情報が届く。その結果、図8(c)に示すように、ノード#1、#2および#3のリンクDB32には、リンクaないしjのすべてのリンク情報が格納される。また、ノード#4、#5、#6および#7のリンクDB32には、グループ#2のリンクa、b、c、d、gおよびhのリンク情報が格納される。さらに、ノード#8、#9、#10および#11のリンクDB32には、グループ#3のa、b、e、f、iおよびjのリンク情報が格納される。
以上説明した第3の実施の形態によれば、グループ識別子付与手段26、グループ識別子フィルタリング手段27およびグループ識別子フィルタリングDB35によって、ドメイン識別子とは独立にグループ識別子を新たに定義し、グループ識別子単位でのフィルタリングを行うことで、グループごとに得ることができるリンク情報に制限を加えることができる。すなわち、グループごとに異なるリンク情報を得ることができる。これによれば、不要なリンク情報を取り除くことができ、例えば、所定のノード間でパスを設定する場合に、所定のグループに属するリンクを通過させたり、通過させないようにしたりすることが可能になる。これによって、セキュリティの向上や、保守・運用性の向上を実現できる。
≪第4の実施の形態≫
図9は、第4の実施の形態に係るネットワーク構成を示す図である。第4の実施の形態は、第3の実施の形態の適用例である。BN(ボーダノード)は、図7に示すノード2bの構成を有するものとする。また、図1と比較すると、物理装置および制御リンクが追加されている。
物理装置(ノード機器)は、1のノードまたは複数のBNを含むことができ、物理的に1つの装置となっている。例えば、ノード#2、#4、#7、#8および#11は、それぞれ別の物理装置に含まれる。一方、BN#1、#5および#9は、まとめて1つの物理装置に含まれる。BN#3、#6および#10も、まとめて1つの物理装置に含まれる。なお、物理装置は、データの経路であるリンクに対しては、1つのノードまたはBNとして動作するものとする。従って、図9に示すネットワークにおいて、ドメイン#1、ドメイン#2およびドメイン#3の相互間で、パスの設定を行うことができる。
また、制御リンクは、リンク情報やパス設定情報を、隣接ノードと交換するための通信路である。制御リンクに関する情報は、リンクDB32とは別のDBに格納されるか、または、リンクDB32と同じDBであっても、制御リンクであることが明示されることによって、リンク情報とは区別して格納される。なお、制御リンクに関する情報は、パスを計算する場合には利用されない。これによれば、ノード間において、データの経路であるリンクとは別の制御リンクを介してパス設定情報やリンク情報を交換することができるので、設定されたパスにおけるデータ送受信の動作とは独立して、リンク情報の交換やパスの設定を行うことができ、ネットワークの管理や運用を簡単に行うことができる。
図10は、図9のネットワーク構成における、ノードアドレスおよびリンク情報を示す図である。図10において、“−”(ハイフン)は、情報として設定されていないことを意味する。例えば、リンクcにはドメイン識別子が設定されていない。これは、実際にリンクcはドメイン#2に属しているが、後記するように、グループ識別子フィルタリングDB35の設定により、ドメイン#2のリンク情報は、他のドメインには流れないため、必ずしもドメイン識別子を設定する必要がないことによる。グループ識別子の“−”についても、同様である。
図11は、図10を前提として、フィルタリングを実施した例を示す図である。図11(a)は、前提とするグループ識別子フィルタリングDB35の各ノードにおける設定情報である。図11(b)は、各ノードにおけるフィルタリング後のリンクDB32のリンク情報である。図11(a)において、“ANY”は、グループ識別子の内容に関わらず、全てのリンク情報を対象として選択することを意味する。また、“NONE”は、グループ識別子の内容に関わらず、すべてのリンク情報を対象としないことを意味する。
また、ドメイン#2、ドメイン#3では、グループ識別子を利用しないため、BNにおいて、グループ識別子を削除する手段があってもよい。
次に、図9および図10のネットワーク構成において、図11(a)のグループ識別子フィルタリングDB35によって、図11(b)のリンクDB32が生成される論理について説明する。図10によると、リンクaおよびbは、それぞれドメイン識別子として#1を有し、グループ識別子として#2および#3を有する。図11(a)によると、ノード#1は、ノード#2に対して、すべてのリンク情報を送信する。ノード#5に対して、グループ識別子が#2であるリンク情報を送信する。ノード#9に対して、グループ識別子が#3であるリンク情報を送信する。なお、ノード#3も、同様にリンク情報を送信する。
ノード#5は、ノード#1に対してリンク情報を送信しない。ノード#4および#6に対して、すべてのリンク情報を送信する。なお、ノード#6も、同様にリンク情報を送信する。さらに、ノード#9は、ノード#1に対してリンク情報を送信しない。ノード#8および#10に対して、すべてのリンク情報を送信する。なお、ノード#10も、同様にリンク情報を送信する。
以上によると、フィルタリング後のリンクDB32を用いたリンク情報の交換によって、ドメイン#1の各ノードには、ドメイン#1に属するリンク情報が届く。ドメイン#2の各ノードには、ドメイン#1およびドメイン#2に属するリンク情報が届く。ドメイン#3の各ノードには、ドメイン#1およびドメイン#3に属するリンク情報が届く。その結果、図11(b)に示すように、ノード#1、#2および#3のリンクDB32には、ドメイン#1のリンクaおよびbのリンク情報が格納される。また、ノード#4、#5、#6および#7のリンクDB32には、ドメイン#1のリンクaおよびbのリンク情報、ならびに、ドメイン#2のリンクcおよびdのリンク情報が格納される。さらに、ノード#8、#9、#10および#11のリンクDB32には、ドメイン#1のリンクaおよびbのリンク情報、ならびに、ドメイン#3のリンクeおよびfのリンク情報が格納される。
以上説明した第4の実施の形態によれば、BNごとの物理装置を、複数のBNを含む物理装置にすることができるので、ハードウェアのコストを低減することができる。また、ドメイン間を接続するBNを1箇所にまとめられるので、ネットワークの保守・運用性の向上を図ることができる。
なお、本発明の実施の形態に係るノード(ノード装置)は、コンピュータおよびプログラムによって実現することができ、そのプログラムをコンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録することでその記録媒体によって提供することが可能である。また、そのプログラムをネットワーク経由で提供することも可能である。
≪その他の実施の形態≫
以上本発明について好適な実施の形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)第1の実施の形態では、経路などのパス情報を格納するパス情報格納手段としてパスDB33について説明したが、そのパス情報格納手段としてフラッシュメモリなどのメモリを使用してもよい。また、経路計算手段23からパス設定手段24にパス情報を伝達するパス情報伝達手段としてプログラム間インタフェースなどを使用してもよい。
(2)第4の実施の形態は、第3の実施の形態の適用例として説明したが、図9に示す、複数のBNを1つの物理装置に備える構成を第1の実施の形態や第2の実施の形態に適用してもよい。これによれば、第4の実施の形態と同様に、ハードウェアのコストを低減することができ、ネットワークの保守・運用性の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態に係るネットワークの構成を示す図であり、(a)は、異なるドメインの複数のBNが物理的に異なる装置にある構成を示し、(b)は、異なるドメインの複数のBNが物理的に同一の装置にある構成を示す。 本発明の第1の実施の形態に係るノードの構成を示す図である。 図1(a)のネットワーク構成を前提とした、リンクDBの例を示す図である。 ノードがパスを設定する処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るノードの構成を示す図である。 図1(a)および図3のネットワーク構成において、図5に示すノードによってフィルタリングを実施した例を示す図であり、(a)は、前提となる、各ノードにおけるドメイン識別子フィルタリングDBの設定情報を示し、(b)は、各ノードにおけるフィルタリング後のリンクDBのリンク情報を示す。 第3の実施の形態に係るノードの構成を示す図である。 図1(a)のネットワーク構成において、図7に示すノードによってフィルタリングを実施した例を示す図であり、(a)は、前提となる各リンクの情報を示し、(b)は、各ノードにおけるグループ識別子フィルタリングDBの設定情報を示し、(c)は、各ノードにおけるフィルタリング後のリンクDBのリンク情報を示す。 第4の実施の形態に係るネットワーク構成を示す図である。 図9のネットワーク構成における、ノードアドレスおよびリンク情報を示す図である。 図10を前提として、フィルタリングを実施した例を示す図であり、(a)は、前提とするグループ識別子フィルタリングDBの各ノードにおける設定情報を示し、(b)は、各ノードにおけるフィルタリング後のリンクDBのリンク情報を示す。
符号の説明
2、2a、2b ノード(ノード装置)
21 ドメイン識別子付与手段
22 リンク情報交換手段
23 経路計算手段
24 パス設定手段
25 ドメイン識別子フィルタリング手段
26 グループ識別子付与手段
27 グループ識別子フィルタリング手段
32 リンクDB(リンク情報格納手段)
34 ドメイン識別子フィルタリングDB(ドメイン識別子フィルタリング情報格納手段)
35 グループ識別子フィルタリングDB(グループ識別子フィルタリング情報格納手段)

Claims (4)

  1. 所定のポリシーに従って運用される、ノードおよびそのノード間を接続するリンクを含むドメインが複数存在するネットワークにおいて、複数のドメインをまたがるノード間で前記ネットワークに関する情報の収集およびパスの設定を行うノード装置であって、
    前記ネットワーク内の各リンクの情報であるリンク情報を格納するリンク情報格納手段と、
    前記リンク情報格納手段に格納されるリンク情報に、前記リンクが属するドメインに固有のドメイン識別子を付与するドメイン識別子付与手段と、
    前記ドメイン識別子付与手段によってドメイン識別子が付与されたリンク情報を他のノードと交換するリンク情報交換手段と、
    前記リンク情報を用いて、前記ネットワーク内における所定のノード間のパスの経路を計算する経路計算手段と、
    前記経路計算手段によって計算された経路に従って、前記経路を構成するノード間で、前記経路を含むパス設定情報を送受信し、保持するパス設定手段と、
    を備えることを特徴とするノード装置。
  2. 当該ノード装置から各隣接ノードに対して送信すべきリンク情報のドメイン識別子を示すドメイン識別子フィルタリング情報を格納するドメイン識別子フィルタリング情報格納手段と、
    前記ドメイン識別子フィルタリング情報格納手段に格納されたドメイン識別子フィルタリング情報に従って、前記リンク情報格納手段から該当するリンク情報を抽出するドメイン識別子フィルタリング手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のノード装置。
  3. 前記リンク情報格納手段に格納されるリンク情報に、前記リンクが属するグループに固有のグループ識別子を付与するグループ識別子付与手段と、
    当該ノード装置から各隣接ノードに対して送信すべきリンク情報のグループ識別子を示すグループ識別子フィルタリング情報を格納するグループ識別子フィルタリング情報格納手段と、
    前記グループ識別子フィルタリング情報格納手段に格納されたグループ識別子フィルタリング情報に従って、前記リンク情報格納手段から該当するリンク情報を抽出するグループ識別子フィルタリング手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のノード装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のノード装置を複数備えるノード機器であって、
    前記ノード機器内のノード装置間、および、前記ノード機器をまたがるノード装置間に、前記リンク情報および前記パス設定情報を交換する通信路である制御リンクを備える
    ことを特徴とするノード機器。
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