JP2006324787A - Mimo受信アンテナ選択装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 MIMOによる通信システムにおいて、受信アンテナ数が送信アンテナ数よりも多い場合に、復調器の計算量を、受信アンテナ数と送信アンテナ数とが同程度の場合と同様にすることが可能な受信アンテナ選択装置を提供する。
【解決手段】 受信アンテナ選択装置は、複数の送信アンテナから送信された信号を複数の受信アンテナで受信するMIMO技術による通信システムの下で、複数の受信アンテナで受信した受信信号のうち、受信電力の大きさに基づいて受信アンテナの組合せを選択する電力基準選択回路2と、伝搬路行列の相関行列の固有値に基づいて受信アンテナの組合せを選択する固有値基準選択回路3とを備える。これにより、受信アンテナを多数設けた場合の復調器の演算量を削減し、かつ十分な復調性能を可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線伝送技術に関し、特に、複数の送信アンテナから送信された信号を複数の受信アンテナで受信するMIMO(Multiple−Input Multiple−Output)技術に関する。
送信アンテナと受信アンテナを複数用いて、同一周波数で複数の情報を送受信するMIMO技術が近年注目を集めている。MIMO技術では、各送信アンテナと各受信アンテナとの間の応答を行列で表した伝搬路行列Hを推定し、この伝搬路行列Hを用いて、受信信号ベクトルYから送信信号ベクトルXを復調する。具体的には、Y=HXの関係式から、Xを解く演算を行うことにより復調を行う。MIMO技術において、伝送可能な独立したチャンネル数は、送信アンテナ数nと受信アンテナ数nのうちの少ない方の数である。また、各チャンネルの最大伝送容量は、各アンテナの種類、偏波、配置などで決まる空間相関特性によって左右され、相関が小さいほど伝送容量は増大することが知られている。そのため、屋内、屋外などの利用環境に応じて、アンテナの種類、偏波、配置などを工夫して切り替える方式が提案されている。
例えば、特許文献1では、MIMOを用いたマルチキャリア通信において、平均実効受信電界強度とシステム全体の受信電界強度との差分が所定の閾値より大きい場合に、受信アンテナを切り替える技術が開示されている。また、各サブキャリアの固有値を計算し、各固有値の最大値同士、最小値同士をそれぞれ加算し、加算した最大値と最小値との差を求め、その差が所定の閾値より大きい場合に、受信アンテナを切り替える技術も開示されている。
また、特許文献2では、異なる偏波を用いて、相関の小さい受信アンテナの組合せ、または伝送容量を最大にするためのアンテナ素子の組合せを選択する技術が開示されている。
特開2004−304760号公報 特開2004−312381号公報
一般に、送信機及び受信機から構成される通信システムにおいて、受信アンテナ数n>送信アンテナ数nの場合、受信機に備えた復調器の計算量は、チャンネル応答行列を推定する処理が受信アンテナ数nに比例し、逆行列を計算する処理が(2n×n +n )に比例する。これに対し、n=nでは計算量がそれぞれn,n に比例する。そのため、n>nの場合計算量を削減する工夫が必要である。
前述の特許文献1(実施の形態16、段落282〜290、図42を参照)では、システム全体の受信電界強度(DFT(Discrete Fourier Transform)後における各ベースバンド信号の振幅の2乗の平均値)、及び、復調に利用可能な実効受信電界強度(それぞれのチャンネル推定結果から成る行列の固有値の最小パワーを各受信電界強度に掛けて求めた値)に基づいて、受信アンテナを切り替えている。ここで、システム全体とは、本特許文献1の図42から、現在選択している全ての受信アンテナの出力を対象としている。この実施の形態16では、受信アンテナが6つ存在するにもかかわらず、常に2つの受信アンテナの出力を対象に計算しているに過ぎない。この場合、必ずしも、一度の切り替えによって最適な組合せに到達できるとは限らない。したがって、送信機が移動する通信システムのように、伝搬環境が高速に変動する場合には、受信機は、送信機からの信号を、途切れることなく安定して受信し続けることが困難である。また、同じ受信アンテナグループからは1つの受信アンテナしか選択できないので、真に最適な受信アンテナを選択することが不可能である。
また、前述の特許文献2では、受信アンテナなどを選択するために、異なる偏波を用いることに限定している。さらに、受信アンテナの相関は、2つのブランチ毎の全ての組合せについて計算を行う必要があり、固有値は、送信アンテナ数と同程度の全ての組合せについて計算を行う必要がある。そのため、受信アンテナ数が多くなった場合に、相関及び固有値の計算量が大きくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、MIMOによる通信システムにおいて、受信アンテナ数n>送信アンテナ数nの場合に、MIMO復調器の計算量を受信アンテナ数n=送信アンテナ数nの場合と同程度とすると共に、受信アンテナを多数配置した効果を発揮するように、復調器の前段で受信アンテナを選択可能なMIMO受信アンテナ選択装置を提供することにある。
前述の特許文献1及び2には、MIMO復調器の計算量を削減するために、相関の小さいブランチを選択して復調に用いる受信アンテナ数を減らす技術が提案されている。しかし、受信アンテナ数が多数の場合には、相関の小さいブランチを効率良く選択することが困難であった。本発明は、以下の空間ダイバーシチ及びMIMOの性質を用いて、上記課題を解決する。
空間ダイバーシチ技術で用いられる選択合成法において、受信電力が最大となる受信アンテナが常に選択される。同様に、空間ダイバーシチ技術で用いられる最大比合成法においても、受信SNRに応じて信号が合成されるので、複数の受信アンテナのうち、受信電力の大きなブランチの受信アンテナが特性を支配する。このことから、多数の受信アンテナを配置することによって受信電力の大きな受信信号を得る確率は高くなるが、受信電力の弱いアンテナはダイバーシチ効果に大きく寄与していないことになる。
一方、MIMOの場合、伝送可能な独立した等価チャンネル数は、送信アンテナ数nと受信アンテナ数nのうちの少ない方の数であり、各等価チャンネルの最大伝送容量は、伝搬路行列Hの相関行列(n<nのときHH、n≧nのときHH、ここで、演算子は複素共役転置とする。)の固有値に比例する。このことから、受信信号に含まれる送信信号の合成のされ方が、各受信アンテナで似ていない環境(すなわち、相関が小さい環境)では、大きな伝送容量が得られることになる。
本発明は上記の性質を踏まえ、まず、多数の受信アンテナの中から受信電力の大きなものを選択し、そして、その受信アンテナの中から固有値の大きな(すなわち、チャンネル容量の大きな)組合せを選択し、その受信アンテナの組合せを復調のために用いる。これにより、効率的なMIMO復調のために必要な受信アンテナを選択することが可能となる。
そこで、本発明による請求項1の受信アンテナ選択装置は、複数の送信アンテナを備えた送信機と、複数の受信アンテナを備えた受信機とにより構成されるMIMO通信システムの下で、受信機が、受信アンテナからの受信信号を用いて送信信号を復調する復調器、及び、該復調器の前段に設けられ、復調のための受信信号を得るために、複数の受信アンテナのうちの所定数の受信アンテナの組合せを選択する受信アンテナ選択装置を備えた場合における該受信アンテナ選択装置であって、受信信号の受信電力に基づいて、受信アンテナの組合せを選択する電力基準選択回路と、送信アンテナと受信アンテナとの間の伝搬路行列における相関行列の固有値に基づいて、受信アンテナの組合せを選択する固有値基準選択回路とを備えたことを特徴とする。これにより、まず、受信電力に基づいて受信アンテナ選択し、その後、固有値に基づいて受信アンテナを選択する構成を実現できる。
本発明による請求項2の受信アンテナ選択装置は、前記電力基準選択回路が、受信電力を検出する電力検出器と、検出した電力の大きさに基づいて、選択する受信アンテナの組合せを判定する電力判定回路と、選択した受信アンテナの組合せに切り替える切替回路とを備えたことを特徴とする。これにより、受信電力に基づいて受信アンテナを切り替える機能を実現できる。
本発明による請求項3の受信アンテナ選択装置は、前記固有値基準選択回路が、送信アンテナと電力基準選択回路により選択された受信アンテナとの間のチャンネル応答ベクトルを推定するチャンネル推定回路と、チャンネル応答ベクトルから構成した伝搬路行列における相関行列の固有値を計算し、固有値の大きさに基づいて、選択する受信アンテナの組合せを判定する固有値判定回路と、選択した受信アンテナの組合せに切り替える切替回路とを備えたことを特徴とする。これにより、固有値に基づいて受信アンテナを切り替える機能を実現できる。
本発明による請求項4の受信アンテナ選択装置は、前記固有値基準選択回路に備えた固有値判定回路が、伝搬路行列における相関行列の固有値のうち、値が最小の固有値を最小固有値とした場合に、最小固有値が最大となるように、受信アンテナの組合せを判定することを特徴とする。これにより、各等価MIMOチャンネルのSNRがある値以上であり、大きな伝送容量が実現できる。
本発明による請求項5の受信アンテナ選択装置は、該受信アンテナ選択装置の前段において各受信信号が個々に利得制御を受けた場合に、請求項2に記載の電力基準選択回路に備えた電力検出回路が、各受信信号における雑音電力が同一になるように受信電力を調整し、前記固有値基準選択回路に備えたチャンネル推定回路は、各受信信号における雑音電力が同一になるようにチャンネル応答ベクトルを調整することを特徴とする。これにより、受信電力及びチャンネル応答ベクトルが各受信信号における雑音電力が同一になるように調整されるので、受信アンテナ選択の正しい判定が実現できる。
本発明による請求項6の受信アンテナ選択装置は、前記受信信号が、復調に用いるデータ信号と復調に用いない他の信号とから成る場合に、請求項2及び3に記載の切替回路が、選択した受信アンテナの組合せに切り替えるタイミングを、前記受信信号のうちの他の信号の期間とすることを特徴とする。これにより、アンテナの切替によってデータが途切れることのないシームレスなMIMO復調が実現できる。
本発明による請求項7の受信アンテナ選択装置は、MIMOの変調方式がOFDMの場合に、請求項2及び3に記載の切替回路が、選択した受信アンテナの組合せに切り替えるタイミングを、受信信号におけるガード期間とすることを特徴とする。これにより、アンテナの切替によってデータが途切れることのないシームレスなMIMO復調が実現できる。
本発明による請求項8の受信アンテナ選択装置は、請求項2及び3に記載の切替回路が、前記受信アンテナの組合せのうちの1個の受信アンテナを選択するスイッチを複数備え、該複数のスイッチに連続した番号を付し、前記選択する前の受信アンテナに連続した番号を付し、選択する前の受信アンテナからの受信信号であって、該切替回路が入力する受信信号の数をN、選択した受信アンテナからの受信信号の数をMとした場合に、番号の小さいスイッチが番号の小さい受信アンテナからの受信信号を選択し、各スイッチが必要な受信信号を入力する入力ポート数Xを、X=N−(M−1)とすることを特徴とする。これにより、スイッチの入力ポート数を削減できる。
本発明による請求項9の受信アンテナ選択装置は、MIMOの変調方式がOFDMの場合に、前記電力基準選択回路が、受信信号であるOFDM信号の全電力に基づいて、受信アンテナの組合せを選択することを特徴とする。OFDMの場合、伝搬路の状況により周波数特性に大きな落ち込みが生じても、インターリーブや誤り訂正を的確に施すことにより、全サブキャリアの電力和をサブキャリア数で割った平均電力で全サブキャリアが受信された場合に相当する伝送特性を実現できる。したがって、変調方式がOFDMの場合は、OFDM信号の全電力を判定の基準とすることが有効である。
本発明による請求項10の受信アンテナ選択装置は、MIMOの変調方式がOFDMの場合に、前記固有値基準選択回路が、既知信号が伝送されるパイロットキャリアを用いてチャンネル推定を行い、全てのパイロットキャリアについて、送信アンテナと受信アンテナとの間の伝搬路行列における相関行列の固有値を計算し、計算した固有値に基づいて、受信アンテナの組合せを選択することを特徴とする。OFDMの場合は、特定のサブキャリア(パイロットキャリア)で既知信号を伝送することが通常行われるので、その受信信号と既知信号との比からパイロットキャリアについてのチャンネル応答を推定し、それを補間することで全サブキャリアのチャンネル応答を推定することができる。固有値は、全サブキャリアについて求めることも考えられるが、パイロットキャリアについてのみ計算することで演算量を削減できる。
本発明による請求項11の受信アンテナ選択装置は、MIMOの変調方式がOFDMの場合に、前記固有値基準選択回路が、既知信号が伝送されるパイロットキャリアを用いてチャンネル推定を行い、周波数特性が同一とみなせる範囲から1つのパイロットキャリアを選択し、選択したパイロットキャリアについて、送信アンテナと受信アンテナとの間の伝搬路行列における相関行列の固有値を計算し、計算した固有値に基づいて、受信アンテナの組合せを選択することを特徴とする。OFDMの場合は、通常、周波数特性が同一とみなせる帯域幅(相関帯域幅)の中にサブキャリアを多数配置するので、周波数特性が同一とみなせる範囲からパイロットキャリアを1つ選んで固有値計算を行うことが効率的である。
本発明によれば、MIMOによる通信システムにおいて、受信アンテナ数が送信アンテナ数よりも多い場合に、復調器の計算量を、受信アンテナ数と送信アンテナ数とが同程度の場合と同様にすることができる。また、受信アンテナを選択する計算量を大幅に削減することができる。この場合、選択される受信アンテナは、受信電力が大きく固有値が大きな(チャンネル容量が大きな)受信アンテナであるから、大きな伝送容量を得ることができ、十分な復調性能が期待できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施例1は、シングルキャリアのMIMOに適用した受信アンテナ選択装置の例であり、図1〜6に示されている。また、本発明の実施例2は、変調方式がOFDMのMIMOに適用した受信アンテナ選択装置の例であり、図1〜3,7〜11に示されている。
まず、実施例1について説明する。実施例1は、送信をP系統、受信をN系統(但し、N>Pとする)とした場合に、本発明をシングルキャリアのMIMOに適用した例である。以下、図面を参照してその構成と動作を説明する。
実施例1のMIMO受信アンテナ選択装置を含む受信機の構成を図1に示す。実施例1で本発明を実現する受信アンテナ選択装置1は、電力基準選択回路2、及び固有値基準選択回路3を備えている。受信アンテナ選択装置1は、図示しない複数(N個)の受信アンテナからN個の受信信号1〜Nを入力し、N個の受信信号1〜NからL個の固有値選択出力1〜Lを選択し、当該選択した受信信号である固有値選択出力1〜L及びそのときの伝搬路行列HをMIMO復調器に出力する。ここで、L<Nである。
電力基準選択回路2は、受信アンテナからN個の受信信号1〜Nを、固有値基準選択回路3から切替タイミング信号をそれぞれ入力し、受信電力の大きな受信信号を選択し、切替タイミング信号によりM個の電力選択出力1〜Mを出力する。ここで、M<Nである。
固有値基準選択回路3は、電力基準選択回路2からM個の電力選択出力1〜Mを入力し、伝搬路行列Hを生成すると共に、伝搬路行列Hから計算した相関行列の固有値に基づいて受信アンテナの組合せを選択し、L個の固有値選択出力1〜L及び伝搬路行列Hを出力する。ここで、L<Mである。
MIMO復調器4は、受信アンテナ選択装置1の固有値基準選択回路3から、固有値選択出力1〜L及び伝搬路行列Hを入力し、送信信号を復調し、復調出力1〜Pを出力する。
電力基準選択回路2の構成を図2に示す。電力基準選択回路2は、電力検出器5−1〜N、電力判定回路6、及び切替回路7を備えている。電力検出器5−1〜Nは、各受信アンテナから出力信号である受信信号1〜Nをそれぞれ入力し、各受信アンテナの受信電力を検出する。電力判定回路6は、電力検出器5−1〜Nから受信電力を入力し、受信電力の大きな受信信号をM個判定する。切替回路7は、各受信アンテナから受信信号1〜Nを、電力判定回路6から判定制御信号を、固有値基準選択回路3から切替タイミング信号をそれぞれ入力し、切替タイミング信号により指定された時点で、判定制御信号により指定されたM個の受信信号を電力選択出力1〜Mに切り替える。
ここで、各受信信号1〜Nが、個々に利得制御を受けて本受信アンテナ選択装置1に入力された場合、電力検出器5−1〜Nは、受信電力に加えて雑音電力も検出し、当該雑音電力に対する相対的な電力を電力判定回路6に出力する。この場合、電力検出器5−1〜Nは、フィルタやフーリエ変換などにより、信号波の周波数の近傍で雑音成分を抜き出し、その雑音成分の電力を雑音電力として検出する。
切替回路7の構成例を図3に示す。図3は、8個の入力のうち4個を選択する切替回路7の例であり、この切替回路7は、切替タイミング信号により指定された時点で、制御信号により指定された入力に出力を切り替える機能を有する。この例に示すように、番号の小さいスイッチが番号の小さい入力を選択する仕組みにすることにより、使用するスイッチの入力ポート数を減らすことができるので効率的である。具体的には、スイッチ8−1は、入力1以降から1個を選択し、スイッチ8−2は、入力2以降から1個を選択する。同様に、スイッチ8−3は入力3以降から、スイッチ8−4は入力4以降からそれぞれ1個を選択する。図3から、スイッチ8−1〜4は、それぞれ入力1〜5、入力2〜6、入力3〜7、入力4〜8の中から1個を選択すればよいことになる。つまり、各スイッチ8−1〜4に必要な入力ポート数Xは、切替回路7の入力数をN、出力数をMとすると、X=N−(M−1)になる。これにより、スイッチの入力ポート数を削減することができる。
固有値基準選択回路3の構成を図4に示す。固有値基準選択回路3は、同期回路9、チャンネル推定回路10−1〜M、固有値判定回路11、及び切替回路12を備えている。同期回路9は、電力基準選択回路2から電力選択出力1〜Mを入力し、チャンネル推定を行うための同期処理を行うと共に、切替回路7,12が切り替えを行うために必要な切替タイミング信号を発生する。この場合、同期回路9は、切替回路7,12が有効なデータ期間以外に切り替えを行うことができるように、そのようなタイミングの切替タイミング信号を発生する。これにより、MIMO復調器4は、途切れのない復調処理を実現することができる。
チャンネル推定回路10−1〜Mの構成を図5に示す。チャンネル推定回路10−i(i=1〜M)は、P個のチャンネル推定部13−1〜Pを備えている。ここで、Pは送信系統の数すなわち送信アンテナの数を示す。チャンネル推定部13−1〜Pは、電力選択出力iをそれぞれ入力し、各送信アンテナについてのチャンネル推定を行い、その推定結果をチャンネル応答ベクトルとして出力する。
このチャンネル推定は、各送信アンテナが伝送している固有の既知信号を用いて実現される。この各送信アンテナが伝送している固有の既知信号は、MIMOの場合、時分割多重または符号分割多重されることが通常行われるので、多重を解くことにより、各送信アンテナの既知信号に対する受信信号を分離することができる。具体的には、送信アンテナj(=1〜P)の既知信号をv、電力選択出力iの系で受信して分離した送信アンテナjの既知信号をuijとすると、この組合せによるチャンネル応答hijは、hij=E[uij/v]で求められる。ただし、E[x]はxの期待値である。電力選択出力iについてのチャンネル応答ベクトルhは、h=[hi1 i2・・・hiP]となる。
ここで、各受信信号が個々に利得制御を受けて本受信アンテナ選択装置1に入力された場合には、チャンネル推定回路10−1〜Mは、各電力選択出力1〜Mに対する雑音電力が全て同一になるように、電力選択出力1〜Mをスケーリングしてからチャンネル推定を行う。この場合、チャンネル推定回路10−1〜Mは、雑音電力として、電力基準選択回路2が検出した雑音電力の値をそのまま用いるようにしてもよい。
固有値判定回路11の構成を図6に示す。固有値判定回路11は、伝搬路行列生成部14、固有値計算部15−1〜、及び最適組合せ判定部16を備えている。伝搬路行列生成部14は、チャンネル推定回路10−1〜MからM個のチャンネル応答ベクトルを入力し、当該M個のチャンネル応答ベクトルからMIMO復調に用いる受信信号L個(但し、P≦L<M)を選択するために必要な通りの全ての組合せに対し、チャンネル応答ベクトルを縦に並べた伝搬路行列H(i=1・・・)を生成する。例えば、P=L=4、M=5の場合、H=[h、H=[h、H=[h、H=[h、H=[hの5通りである。固有値計算部15−1〜は、伝搬路行列Hについての相関行列H の固有値をそれぞれ計算する。
最適組合せ判定部16は、固有値計算部15−1〜により計算された固有値のうち、最小固有値が最大になる組合せを最適な組合せとして判定し、切替回路12がその最適な組合せに切り替えるための制御信号を切替回路12に、当該判定した最適な組合せの受信信号に対する伝搬路行列をMIMO復調器4にそれぞれ出力する。具体的に、前記と同じP=L=4,M=5の場合、各Hに対して、その相関行列の固有値が送信アンテナ数(4)だけ求まる。これを大きい順にλi1,λi2,・・・λi4とすると、λi4が最大となる受信信号の組合せを最適な組合せとして判定する。
本受信アンテナ選択装置1の後段に設けられたMIMO復調器4は、MIMO最適組合せ判定部16により判定された最適な受信信号に対する伝搬路行列を入力し、当該伝搬路行列を復調処理に利用することにより、計算量の削減を実現することができ有効である。
切替回路12は、電力選択出力1〜Mを入力し、同期回路9から入力した切替タイミング信号により指定された時点で、固有値判定回路11から入力した制御信号により指定された受信アンテナの信号に固有値選択出力1〜Lを切り替える。この切替回路12は、図3に示した切替回路7と同様な構成により実現することができる。
以上のように、実施例1の受信アンテナ選択装置1によれば、電力基準選択回路2が、受信アンテナから入力したN個の受信信号1〜Nの中から、受信電力の大きな受信信号を選択し、M個の電力選択出力1〜Mを出力し(M<N)、固有値基準選択回路3が、入力したM個の電力選択出力1〜Mの中から、伝搬路行列Hから計算した相関行列の固有値に基づいて受信アンテナの組合せを選択し、L個の固有値選択出力1〜Lを出力するようにした(L<M)。ここで、送信をP系統、受信をN系統(但し、N>Pとする)とし、通信システムをMIMOに適用した場合に、従来の受信機の受信アンテナ選択回路と本実施例1の受信アンテナ選択回路(電力基準選択回路2及び固有値基準選択回路3)とを比較する。
従来の受信アンテナ選択回路では、固有値のみを選択基準に用いる場合、少なくとも通りのP行P列の固有値計算に相当する計算量×Pが必要である。これに対し、本実施例1において、電力基準選択回路2は、受信電力の比較のみでM個の受信信号(M<N)を選択するようにしたから、計算量をほとんど必要としない。また、固有値基準選択回路3は、伝搬路行列Hから計算した相関行列の固有値に基づいて、L個の受信信号(P≦L<M)を選択するようにしたから、少なくとも通りのP行P列の固有値計算に相当する計算量×Pが必要となる。具体的に、送信4系統、受信20系統のMIMO構成の場合には、従来の計算量が20×4=310080であるのに対し、実施例1の計算量は、M=5、L=P=4に設定すると×4=320である。この場合、従来の計算量に対して969分の1に削減することができる。また、M=10、L=P=4に設定しても計算量は10×4=13440である。この場合、従来の計算量に対して210分の1に削減することができる。
このように、実施例1の受信アンテナ選択装置1によれば、受信アンテナ選択のための計算量を大幅に削減することができる。つまり、送信アンテナ数P≦固有値選択出力数L<電力選択出力数M<受信アンテナ数Nとなるから、復調の演算のために必要な受信信号の数L及びMを、受信アンテナ数Nよりも少なくすることができ、復調のための演算量を削減することができる。また、選択される受信信号は、受信電力が大きく固有値が大きな(チャンネル容量が大きな)受信信号であるから、大きな伝送容量を得ることができる。つまり、SNRが大きく相関の小さい受信信号を選ぶようにしたから、原理的に復調に有効な受信信号を選択する構成となっており、十分な復調性能が期待できる。
次に、実施例2について説明する。実施例2は、送信をP系統、受信をN系統(但し、N>Pとする)とした場合に、本発明を、変調方式がOFDMのMIMOに適用した例である。以下、図面を参照してその構成と動作を説明する。
実施例2のMIMO受信アンテナ選択装置を含む受信機の構成は、図1に示した実施例1の構成と同様である。すなわち、実施例2の受信アンテナ選択装置1は、電力基準選択回路2、及び固有値基準選択回路3を備えている。また、実施例2の電力基準選択回路2の構成は、図2に示した実施例1の構成と同様である。すなわち、電力基準選択回路2は、電力検出器5−1〜N、電力判定回路6、及び切替回路7を備え、実施例1に示した同様の構成により同様の処理を実現する。
ここで、電力検出器5−1〜Nにより検出される受信電力は、OFDMの全電力、すなわち、全てのサブキャリア分の電力である。つまり、電力検出器5−1〜Nは、受信電力であるOFDMの全電力を、パーセバルの定理(周波数領域の信号エネルギーは時間領域の信号エネルギーと等しい)により、フーリエ変換を行って周波数領域で検出する。この場合、電力検出器5−1〜Nは、フーリエ変換を行わずに時間領域のままでOFDMの全電力を検出するようにしてもよい。尚、OFDM信号はシンボル単位で伝送されるので、電力検出器5−1〜Nは、シンボル期間で区切って受信電力を検出し、複数シンボルの平均を受信電力として出力することが望ましい。また、切替回路7により電力選択出力1〜Mに切り替える時点は、切替タイミング信号により指定されたガード期間である。実施例2の切替回路7は、図3に示した構成例と同様の構成により実現することができる。
固有値基準選択回路3の構成を図7に示す。実施例2の固有値基準選択回路3の構成は、図4に示した実施例1の構成と同様であるが、各構成部が異なる処理を実現することから、異なる番号を付してある。図7を参照して、固有値基準選択回路3は、同期回路17、チャンネル推定回路18−1〜M、固有値判定回路19、及び切替回路20を備えている。
同期回路17は、電力基準選択回路2から電力選択出力1〜Mを入力し、OFDM信号のシンボル先頭を検出すると共に、切替回路7,20が切り替えを行うために必要な切替タイミング信号を発生する。OFDMでは、MIMO復調器4は、ガード期間の信号を復調のために用いないので、同期回路17は、切替回路7,20がこのガード期間に切り替えることができるように、切替タイミング信号を発生する。これにより、MIMO復調器4は、途切れのない復調処理を実現することができる。
チャンネル推定回路18−1〜Mの構成を図8に示す。実施例2のチャンネル推定回路18−1〜Mの構成は、図5に示した実施例1の構成と同様であるが、各構成部が異なる処理を実現することから、異なる番号を付してある。図8を参照して、チャンネル推定回路18−i(i=1〜M)は、P個のチャンネル推定部21−1〜Pを備えている。チャンネル推定部13−1〜Pは、電力選択出力iをそれぞれ入力し、各送信アンテナについてのチャンネル推定を行い、その推定結果をチャンネル応答ベクトルとして出力する。
このチャンネル推定は、各送信アンテナが伝送している固有の既知信号を用いて実現される。図9は、OFDMのサブキャリア配置及びチャンネル推定を説明する図である。OFDMの場合、図9(a)に示すように、特定のサブキャリア(パイロットキャリア)で既知信号を伝送することが通常行われる。そのため、図9(b)に示すように、パイロットキャリアついて、受信信号と既知信号との比からパイロットキャリアのチャンネル応答を推定し、それを補間することにより、全サブキャリアのチャンネル応答を推定することができる。
チャンネル推定回路18−1〜Mは、まず、電力選択出力1〜Mに対してフーリエ変換を行い、周波数領域の情報に変換して解析する。ここで、OFDM方式のMIMOの場合、各送信アンテナの既知信号は、パイロットキャリアに時分割多重または符号分割多重されることが通常行われるので、多重を解くことにより、各送信アンテナの既知信号に対する受信信号を分離することができる。具体的には、送信アンテナj(=1〜P)のk番目のサブキャリア(パイロットキャリア)の既知信号をv 、電力選択出力iの系で受信して分離した送信アンテナjのk番目のサブキャリア(パイロットキャリア)の既知信号をuij とすると、この組合せによるチャンネル応答hij は、hij =E[uij /v ]で求められる。ただし、E[x]はxの期待値である。電力選択出力iについてk番目のサブキャリア(パイロットキャリア)のチャンネル応答ベクトルh は、h =[hi1 i2 ・・・hiP ]となる。
ここで、各受信信号が個々に利得制御を受けて本受信アンテナ選択装置1に入力された場合には、チャンネル推定部21−1〜Mは、各電力選択出力1〜Mに対する雑音電力が全て同一になるように、電力選択出力1〜Mをスケーリングしてからチャンネル推定を行う。この場合、チャンネル推定回路10−1〜Mは、雑音電力として、電力基準選択回路2が検出した雑音電力の値をそのまま用いるようにしてもよい。
固有値判定回路19の構成を図10に示す。実施例2の固有値判定回路19の構成は、図6に示した実施例1の構成と同様であるが、各構成部が異なる処理を実現することから、異なる番号を付してある。図10を参照して、固有値判定回路19は、伝搬路行列生成部22、固有値計算部23−1〜、及び最適組合せ判定部24を備えている。伝搬路行列生成部22は、チャンネル推定回路18−1〜MからM個のチャンネル応答ベクトルを入力し、当該M個のチャンネル応答ベクトルからMIMO復調に用いる受信信号L個(但し、P≦L<M)を選択するために必要な通りの全ての組合せに対し、チャンネル応答ベクトルを縦に並べた伝搬路行列Hik(i=1・・・)を生成する。例えば、P=L=4、M=5の場合、H1k=[h 、H2k=[h 、H3k=[h 、H4k=[h 、H5k=[h の5通りである。固有値計算部23−1〜は、各伝搬路行列Hikについての相関行列Hik ikの固有値をそれぞれ計算する。
この場合、固有値計算部23−1〜は、全サブキャリア(すべてのk)について固有値を計算することができるが、演算量が膨大になるので、サブキャリアをいくつか選択して固有値を計算する。これにより、固有値計算のための演算量を減らすことができる。固有値計算部23−1〜は、固有値計算を行うサブキャリアをランダムに選択するようにしてもよいし、チャンネル応答を直接求めた全パイロットキャリアを選択するようにしてもよい。図11は、固有値を計算するためのサブキャリアの選択方法を説明する図である。図11を参照して、通常、周波数特性が同一とみなせる帯域幅(相関帯域幅:信号の振幅及び位相がほぼ等しく、相関係数が0.9以上または0.5以上である周波数間隔)の中にサブキャリアが多数配置されるので、相関帯域幅の中から1つのパイロットキャリアを選択して固有値を計算し、その平均値を判定に用いると効率的である。図11に示すように、相関帯域幅がサブキャリア本数14本分に等しいので、固有値計算部23−1〜は、サブキャリア14本を1つのグループとして、その中からパイロットキャリアを1つ選んで固有値を計算する。
Figure 2006324787
本受信アンテナ選択装置1の後段に設けられたMIMO復調器4は、MIMO最適組合せ判定部24により判定された最適な受信信号に対する伝搬路行列を入力し、当該伝搬路行列を復調処理に利用することにより、計算量の削減を実現することができ有効である。
切替回路20は、電力選択出力1〜Mを入力し、同期回路17から入力した切替タイミング信号により指定された時点(ガード期間)で、固有値判定回路19から入力した制御信号により指定された受信信号に固有値選択出力1〜Lを切り替える。この切替回路20は、図3に示した切替回路7と同様な構成により実現することができる。
以上のように、実施例2の受信アンテナ選択装置1によれば、OFDM変調方式のMIMOに適用した場合に、電力基準選択回路2が、受信アンテナから入力したN個の受信信号1〜Nの中から、受信電力の大きな受信信号を選択し、ガード期間にM個の電力選択出力1〜Mを出力し(M<N)、固有値基準選択回路3が、M個の電力選択出力1〜Mを入力し、全てのサブキャリアの中からいくつかのサブキャリアを選択し、特定のパイロットキャリアについて伝搬路行列Hから相関行列の固有値を判定し、当該固有値に基づいて受信アンテナの組合せを選択し、ガード期間にL個の固有値選択出力1〜Lを出力するようにした(L<M)。これにより、固有値の計算の精度を損なうことなく、受信アンテナを選択するための計算量を削減することができる。また、実施例1と同様の効果を奏し、送信アンテナ数P≦固有値選択出力数L<電力選択出力数M<受信アンテナ数Nとなるから、復調の演算のために必要な受信信号の数L及びMを、受信アンテナ数Nよりも少なくし、復調のための演算量を削減することができ、大きな伝送容量を得ることができる。
以上、実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施例1及び2に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、受信アンテナ選択装置1は、図1に示したように、電力基準選択回路2及び固有値基準選択回路3を備えているが、図に示した以外の他の回路を備えていてもよい。同様に、図2に示した電力基準選択回路2、図3に示した切替回路7、図4に示した固有値基準選択回路3、図5に示したチャンネル推定回路10、図6に示した固有値判定回路11、図7に示した固有値基準選択回路3、図8に示したチャンネル推定回路18、図10に示した固有値判定回路19は、それぞれの図に示した以外の他の回路や手段などを備えていてもよい。
本発明によるMIMO受信アンテナ選択装置を含む受信機の構成を示すブロック図である。 電力基準選択回路の構成を示すブロック図である。 切替回路の構成例である。 実施例1の固有値基準選択回路の構成を示すブロック図である。 実施例1のチャンネル推定回路の構成を示すブロック図である。 実施例1の固有値判定回路の構成を示すブロック図である。 実施例2の固有値基準選択回路の構成を示すブロック図である。 実施例2のチャンネル推定回路の構成を示すブロック図である。 OFDMのサブキャリア配置及びチャンネル推定を説明する図である。 実施例2の固有値判定回路の構成を示すブロック図である。 固有値を計算するためのサブキャリアの選択方法を説明する図である。
符号の説明
1 受信アンテナ選択装置
2 電力基準選択回路
3 固有値基準選択回路
4 MIMO復調器
5−1〜N 電力検出器
6 電力判定回路
7,12,20 切替回路
8−1〜4 スイッチ
9,17 同期回路
10−1〜M,18−1〜M チャンネル推定回路
11,19 固有値判定回路
13−1〜P,21−1〜P チャンネル推定部
14,22 伝搬路行列生成部
15−1〜,23−1〜 固有値計算部
16,24 最適組合せ判定部

Claims (11)

  1. 複数の送信アンテナを備えた送信機と、複数の受信アンテナを備えた受信機とにより構成されるMIMO通信システムの下で、受信機が、受信アンテナからの受信信号を用いて送信信号を復調する復調器、及び、該復調器の前段に設けられ、復調のための受信信号を得るために、複数の受信アンテナのうちの所定数の受信アンテナの組合せを選択する受信アンテナ選択装置を備えた場合における該受信アンテナ選択装置であって、
    受信信号の受信電力に基づいて、受信アンテナの組合せを選択する電力基準選択回路と、送信アンテナと受信アンテナとの間の伝搬路行列における相関行列の固有値に基づいて、受信アンテナの組合せを選択する固有値基準選択回路とを備えたことを特徴とする受信アンテナ選択装置。
  2. 請求項1に記載の受信アンテナ選択装置において、
    前記電力基準選択回路は、受信電力を検出する電力検出器と、検出した電力の大きさに基づいて、選択する受信アンテナの組合せを判定する電力判定回路と、選択した受信アンテナの組合せに切り替える切替回路とを備えたことを特徴とする受信アンテナ選択装置。
  3. 請求項1または2に記載の受信アンテナ選択装置において、
    前記固有値基準選択回路は、送信アンテナと電力基準選択回路により選択された受信アンテナとの間のチャンネル応答ベクトルを推定するチャンネル推定回路と、チャンネル応答ベクトルから構成した伝搬路行列における相関行列の固有値を計算し、固有値の大きさに基づいて、選択する受信アンテナの組合せを判定する固有値判定回路と、選択した受信アンテナの組合せに切り替える切替回路とを備えたことを特徴とする受信アンテナ選択装置。
  4. 請求項3に記載の受信アンテナ選択装置において、
    前記固有値基準選択回路に備えた固有値判定回路は、伝搬路行列における相関行列の固有値のうち、値が最小の固定値を最小固有値とした場合に、最小固有値が最大となるように、受信アンテナの組合せを判定することを特徴とする受信アンテナ選択回路。
  5. 請求項3に記載の受信アンテナ選択装置において、
    該受信アンテナ選択装置の前段において各受信信号が個々に利得制御を受けた場合に、
    請求項2に記載の電力基準選択回路に備えた電力検出回路は、各受信信号における雑音電力が同一になるように受信電力を調整し、
    前記固有値基準選択回路に備えたチャンネル推定回路は、各受信信号における雑音電力が同一になるようにチャンネル応答ベクトルを調整することを特徴とする受信アンテナ選択装置。
  6. 請求項3に記載の受信アンテナ選択装置において、
    前記受信信号が、復調に用いるデータ信号と復調に用いない他の信号とから成る場合に、
    請求項2及び3に記載の切替回路は、選択した受信アンテナの組合せに切り替えるタイミングを、前記受信信号のうちの他の信号の期間とすることを特徴とする受信アンテナ選択装置。
  7. 請求項3に記載の受信アンテナ選択装置において、
    MIMOの変調方式がOFDMの場合に、
    請求項2及び3に記載の切替回路は、選択した受信アンテナの組合せに切り替えるタイミングを、受信信号におけるガード期間とすることを特徴とする受信アンテナ選択装置。
  8. 請求項3に記載の受信アンテナ選択装置において、
    請求項2及び3に記載の切替回路は、前記受信アンテナの組合せのうちの1個の受信アンテナを選択するスイッチを複数備え、該複数のスイッチに連続した番号を付し、前記選択する前の受信アンテナに連続した番号を付し、選択する前の受信アンテナからの受信信号であって、該切替回路が入力する受信信号の数をN、選択した受信アンテナからの受信信号の数をMとした場合に、番号の小さいスイッチが番号の小さい受信アンテナからの受信信号を選択し、各スイッチが必要な受信信号を入力する入力ポート数Xを、X=N−(M−1)とすることを特徴とする受信アンテナ選択装置。
  9. 請求項1または2に記載の受信アンテナ選択装置において、
    MIMOの変調方式がOFDMの場合に、
    前記電力基準選択回路は、受信信号であるOFDM信号の全電力に基づいて、受信アンテナの組合せを選択することを特徴とする受信アンテナ選択装置。
  10. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の受信アンテナ選択装置において、
    MIMOの変調方式がOFDMの場合に、
    前記固有値基準選択回路は、既知信号が伝送されるパイロットキャリアを用いてチャンネル推定を行い、全てのパイロットキャリアについて、送信アンテナと受信アンテナとの間の伝搬路行列における相関行列の固有値を計算し、計算した固有値に基づいて、受信アンテナの組合せを選択することを特徴とする受信アンテナ選択装置。
  11. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の受信アンテナ選択装置において、
    MIMOの変調方式がOFDMの場合に、
    前記固有値基準選択回路は、既知信号が伝送されるパイロットキャリアを用いてチャンネル推定を行い、周波数特性が同一とみなせる範囲から1つのパイロットキャリアを選択し、選択したパイロットキャリアについて、送信アンテナと受信アンテナとの間の伝搬路行列における相関行列の固有値を計算し、計算した固有値に基づいて、受信アンテナの組合せを選択することを特徴とする受信アンテナ選択装置。
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