JP2009038447A - 無線通信システム、装置、方法、及びプログラム - Google Patents

無線通信システム、装置、方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009038447A
JP2009038447A JP2007198752A JP2007198752A JP2009038447A JP 2009038447 A JP2009038447 A JP 2009038447A JP 2007198752 A JP2007198752 A JP 2007198752A JP 2007198752 A JP2007198752 A JP 2007198752A JP 2009038447 A JP2009038447 A JP 2009038447A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
types
communication
station
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007198752A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Oku
賢 奥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2007198752A priority Critical patent/JP2009038447A/ja
Publication of JP2009038447A publication Critical patent/JP2009038447A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

【課題】MIMOの通常伝送方式及び最大比伝送方式の利点を活かし、変化する通信路状態や受信SNRに応じて通信方式を切り換え、常に最大の通信容量を実現すること。
【解決手段】送信局10と受信局20の間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な無線通信システムであって、受信局20において、受信信号に基づいてチャネル情報を識別するチャネル推定部21と、受信信号の受信レベル(受信電力情報)を識別する受信レベル測定部22と、を有し、送信局10において、チャネル推定部21及び受信レベル測定部22の各識別結果(チャネル情報、受信電力情報)に基づいて2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う通信容量計算部14を有し、送信局10において、計算された2種類の伝送モードの各通信容量の比較結果に応じて2種類の伝送モードを切り換える伝送方式選択部15を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、MIMOの通常伝送方式とMIMOの最大比合成伝送方式を切り換えて使用する無線通信システム、装置、方法、及びプログラムに関する。
従来のアンテナ通信方法において、図5に示すような1対1伝送方式では、その1Hz当たりの通信容量の上限値Cは、シャノンの情報理論より、数式1で与えられる(非特許文献1参照)。
Figure 2009038447
従来は、これより大きな通信容量を得ることができないと考えられていた。ところが、近年、この上限を拡大するMIMO(Multiple Input Multiple Output:複数アンテナ間での送受信通信システム)という技術が考案され、実用化され始めた(非特許文献2参照)。MIMOには、図6に示すような通常モード伝送方式と、図7に示すような最大比合成伝送方式がある。まず、それぞれの原理と特徴につき説明する。
図6はMIMOを用いた伝送方式の中で通常の伝送方式であり、アンテナ201とアンテナ202に割り当てられる電力は等しく、違うデータがそれぞれ並列に伝送される。図6の通信系においてはアンテナ201、202から送信される信号x、xのベクトルT=(x,x)とアンテナ203、アンテナ204で受信される信号y、yのベクトルR=(y,y)の関係は、行列Hを用いると、数式2のように表すことができる。
Figure 2009038447
ここで、Nは、各受信アンテナにおけるノイズベクトルであり、行列Hは、チャネル応答行列と呼ばれる。図7の場合も同様である。
ところで、チャネル応答行列の相関行列HH、HHの共通の固有値をλ1、λ2とし、全ての受信アンテナで受信されたSNR(信号雑音比)の和をγとすると、この通信方式の通信容量は、非特許文献3より、数式3のようになる。
Figure 2009038447
図7は、図6と同様にさらに大きな通信容量を得ることができないかと考えられたもう1つのMIMO伝送方式であり、最大比合成伝送方式と呼ばれる。図7は、2×2MIMOを用いた伝送方式で最大比合成伝送方式である。最大比合成伝送方式では、一番目のストリーム(通信路)を伝搬するデータには全送信電力が分配され、それ以外のストリームを伝搬するデータには送信電力は分配されない。アンテナ303、304は全送信電力が分配されたデータにウェイト乗算部301でベクトルが乗算された信号が送信される。
ここで、乗算されるベクトルVとは、数式4のようにチャネル応答行列Hを特異値分解した時のベクトルe、eである。行列Vを送信ウェイトマトリクスという。
Figure 2009038447
この通信方式の通信容量は、非特許文献3より、数式5のようになる。
Figure 2009038447
図8において、レイリーフェージング環境を想定したチャネル応答行列の各要素は、数式6のように表される。
Figure 2009038447
ここで、Rijはレイリー分布、φijは一様分布なので、レイリー分布Rijは数式7のように表すことができる。
Figure 2009038447
ここで、σ=1/4、|xij|=1/√2とおき、代表的な例としてφ11=φ22=0、φ12=φ21=π/4とおくと、チャネル応答行列Hは数式8のように表すことができる。
Figure 2009038447
数式8からλ、λを求めると、λ=3.7、λ=0.6となり、これを図8に用いた。
図8は、受信SNRを変化させた時の1対1伝送方式の通信容量に対する通常伝送方式と最大比合成伝送方式の通信容量の比を表したものである。図8を参照すると全受信SNRが低いほどMIMOの最大比合成伝送方式の通信容量の方が大きく、全受信SNRが高いほどMIMOの通常伝送方式の通信容量の方が大きい値を示すことがわかる。
ここで、MIMOの通常伝送方式とMIMOの最大比合成伝送方式の通信容量の大小が切り換わる地点での受信SNRγ(dB)について考える。通信容量の大小が切り換わる地点においては、数式3のCと数式5のCが等しいので、数式3と数式5より、数式9のように表すことができる。
Figure 2009038447
数式9を整理すると、数式10のようになる。
Figure 2009038447
また、γ>0より、数式10は数式11のように変形することができる。
Figure 2009038447
数式11について、γをdBで表現すると、数式12のようになる。
Figure 2009038447
図9にλ、λを変化させた時の1/λ−1/λと通常伝送方式と最大比合成伝送方式の大小が切り換わる地点での受信SNRγ(dB)との関係をグラフに表す。図9をみれば明らかに1/λ−1/λが小さい時では、通常伝送方式と最大比合成伝送方式の通信容量の大小が切り換わるポイントでの受信SNRγの値は小さくなるので、低い受信SNRでMIMOの通常伝送方式の方がMIMOの最大比合成伝送方式より通信容量が大きくなることがわかる。そのため、携帯電話が使用している大部分の受信SNRの領域でMIMOの通常伝送方式の方がMIMOの最大比合成伝送方式より通信容量が勝っていると言える。
また、1/λ−1/λが大きい時では通常伝送方式と最大比合成伝送方式の大小が切り換わるポイントでの受信SNRγの値が大きくなるので、高い受信SNRでMIMOの通常伝送方式の方がMIMOの最大比合成伝送方式より通信容量が大きくなることがわかる。そのため、携帯電話が使用している大部分の受信SNRの領域でMIMOの最大比合成伝送方式の方がMIMOの通常伝送方式より通信容量が勝っていると言える。
このように、通信路の状態によってλ、λは変化するので、通信路の状態によりMIMOの通常伝送方式とMIMOの最大比合成伝送方式の通信容量の大小が変化することが考えられる。
特開2005−354665号公報 特表2005−518755号公報 福村晃夫、「情報理論」、コロナ社、1970年 中嶋信生、「新世代ワイヤレス技術」、丸善株式会社、2004年3月 唐沢好男、「MIMO伝搬チャネルモデリング」、電子情報通信学会論文誌、電子情報通信学会、2003年、vol.J86−b、No.9、p.1706−1720 尾崎一幸、外2名、「ターボ符号化HARQを用いる固有モードMIMOの多重のスループット特性」、電子情報通信学会技報、電子情報通信学会、2005年10月、RCS2005-89、p.25-30 伊理正夫、線形代数II、岩波書店、1994年
以上より、従来のようにMIMOの通常伝送方式に通信方式を固定した場合には、受信SNRの悪い時に通信容量の特性が劣化するという問題点が生じる。また、その劣化が発生する受信SNRは、通信環境によって変動する。
また、MIMOの最大比伝送方式に通信方式を固定した場合では、受信SNRが良い時に通信容量の特性が劣化するという問題点が生じる。また、その劣化が発生する受信SNRは通信環境によって変動する。
このように、それぞれの通信方式では受信SNRが悪すぎる時やかなり良い時に加え、様々な状況での通信路状態でできるだけ最大の通信容量の実現という観点でデメリットを生ずることがわかる。
ところで、MIMOの通信方式を切り換える技術は、特許文献1、2に記載されているが、通信容量に基づいて通信方式を切り換えているわけではないので、常に通信容量の最大化されない可能性がある。
本発明の主な課題は、MIMOの通常伝送方式及び最大比伝送方式のそれぞれの利点を活かすべく、変化する通信路状態や受信SNRに応じて通信方式を切り換え、常に最大の通信容量を実現する無線通信システムを提供することである。
本発明の第1の視点においては、送信局と受信局の間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な無線通信システムであって、前記受信局において、受信信号に基づいて伝送環境を識別する伝送環境識別手段と、受信信号の受信電力を識別する受信電力識別手段と、を有し、前記送信局又は前記受信局において、前記伝送環境識別手段及び前記受信電力識別手段の各識別結果に基づいて前記2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う通信容量計算手段を有し、前記送信局において、計算された前記2種類の伝送モードの各通信容量の比較結果に応じて前記2種類の伝送モードを切り換える伝送方式選択手段を有する。
本発明の第2の視点においては、受信局との間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な送信局側の無線通信装置であって、前記2種類の伝送モードの各通信容量の比較結果に応じて前記2種類の伝送モードを切り換える伝送方式選択手段を備える。
本発明の第3の視点においては、送信局との間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な受信局側の無線通信装置であって、受信信号に基づいて伝送環境を識別する伝送環境識別手段と、受信信号の受信電力を識別する受信電力識別手段と、前記伝送環境識別手段及び前記受信電力識別手段の各識別結果に基づいて前記2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う通信容量計算手段と、を備える。
本発明の第4の視点においては、送信局と受信局の間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な無線通信方法であって、前記受信局において、受信信号に基づいて伝送環境を識別する工程と、前記受信局において、受信信号の受信電力を識別する工程と、前記送信局又は前記受信局において、前記伝送環境及び前記受信電力の各識別結果に基づいて前記2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う工程と、前記送信局において、計算された前記2種類の伝送モードの各通信容量の比較結果に応じて前記2種類の伝送モードを切り換える工程と、を含む。
本発明の第5の視点においては、受信局との間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な送信局側の無線通信装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、前記2種類の伝送モードの各通信容量の比較結果に応じて前記2種類の伝送モードを切り換える処理を実行させる。
本発明の第6の視点においては、送信局との間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な受信局側の無線通信装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、受信信号に基づいて伝送環境を識別する処理と、受信信号の受信電力を識別する処理と、前記伝送環境及び前記受信電力の各識別結果に基づいて前記2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う処理と、を実行させる。
本発明によれば、通信路の状態や送信電力の大小にかかわらず常にMIMOの通常伝送方式とMIMOの最大比合成伝送方式での最大の通信速度を送信側と受信側で実現することができるようになる。つまり、従来において、通信路の状態や送信電力の大きさによりMIMOの通常伝送方式とMIMOの最大比合成伝送方式の大小が入れかわり、それぞれの通信方式で固定した場合、通信容量がどちらか一方の通信方式に比べ劣化していたという問題が解決される。
本発明の実施形態に係る無線通信システムは、送信局(図1の10)と受信局(図1の20)の間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な無線通信システムであって、受信局(図1の20)において、受信信号に基づいて伝送環境(例えば、図1のチャネル情報)を識別する伝送環境識別手段(例えば、図1のチャネル推定部21)と、受信信号の受信電力(例えば、図1の受信電力情報)を識別する受信電力識別手段(例えば、図1の受信レベル測定部22)と、を有し、送信局(図1の10)において、前記伝送環境識別手段及び前記受信電力識別手段の各識別結果に基づいて前記2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う通信容量計算手段(例えば、図1の通信容量計算部14)を有し、送信局(図1の10)において、計算された前記2種類の伝送モードの各通信容量の比較結果に応じて前記2種類の伝送モードを切り換える伝送方式選択手段(例えば、図1の伝送方式選択部15)を有する。
本発明の実施形態に係る無線通信方法は、送信局(図1の10)と受信局(図1の20)の間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な無線通信方法であって、受信局(図1の20)において、受信信号に基づいて伝送環境(例えば、図2のチャネル情報)を識別する工程(例えば、図2のステップA7、A8)と、受信局(図1の20)において、受信信号の受信電力(例えば、図2の受信レベル)を識別する工程(例えば、図2のステップA9)と、送信局(図1の10)において、前記伝送環境及び前記受信電力の各識別結果に基づいて前記2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う工程(図2のステップA2)と、送信局(図1の10)において、計算された前記2種類の伝送モードの各通信容量の比較結果に応じて前記2種類の伝送モードを切り換える工程(図2のステップA3)と、を含む。
本発明の実施例1に係る無線通信システムについて図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る無線通信システムの構成を模式的に示したブロック図である。
実施例1に係る無線通信システムは、送信局10と受信局20の間で無線通信するシステムであり、携帯電話や無線LANなどの通信方式に用いられる。図1の無線通信システムは、2×2MIMOの場合を例にとったものである。無線通信システムでは、送信局10の伝送方式がMIMOの通常伝送方式かMIMOの最大比合成伝送方式かを送信局10が決定し、受信局20が送信局10の伝送方式を決定するのに必要な情報であるチャネル情報と受信電力情報を送信局10に送る。
送信局10は、送信信号を無線で送信する無線通信装置(送信装置)であり、プログラムに基づいて所定の動作を行うコンピュータ機能を有する。送信局10は、受信局20から通知(無線で通知)されるチャネル情報及び受信電力情報に基づいて、MIMOの通常モード伝送方式とMIMOの最大比合成伝送方式のそれぞれの通信容量を計算し、通信容量の大きい方の伝送方式を選択して、送信信号を伝送する機能を有する。送信局10は、送信ウェイト乗算部11と、通常伝送信号処理部12と、最大比合成伝送信号処理部13と、通信容量計算部14と、伝送方式選択部15と、デジタル信号処理部16と、を有する。
送信ウェイト乗算部11は、入力された信号に対して送信ウェイトの乗算を制御してアンテナに向けて出力する送信ウェイト乗算手段である。送信ウェイト乗算部11は、通常伝送信号処理部12から信号が入力された場合、送信ウェイトマトリクスを乗算せずにそのまま各アンテナに信号を分配する。送信ウェイト乗算部11は、信号を最大比合成伝送信号処理部13から信号が入力された場合、受信局20のチャネル推定部21からのチャネル情報に基づいて、各アンテナに送る信号に送信ウェイトマトリクスを乗算する。
ここで、送信ウェイトマトリクスVは、送信ウェイト乗算部11にて数式13のように表されるチャネル情報Hを特異値分解して得られる。
Figure 2009038447
なお、任意の行列Hは2つのユニタリ行列U、Vと対角行列Dを用いてH=UDVHと分解できる。また、VHは、Vのエルミート共役転置行列を意味する。これを特異値分解という(非特許文献5参照)。また、ユニタリ行列、対角行列の意味も非特許文献5に記載されている。
通常伝送信号処理部12は、伝送方式選択部15からの信号をMIMOの通常伝送方式となるように、各アンテナから送信される信号に対して等しい電力を分配する信号処理及び信号制御を行い、処理された信号を送信ウェイト乗算部11に向けて出力する送信制御手段の一部である。なお、通常伝送信号処理部12は、受信局20からの受信電力情報及びチャネル情報に応じて、注水定理(非特許文献4)に基づいて、各アンテナから送信される信号に対して電力を分配するようにしてもよい。
最大比合成伝送信号処理部13は、伝送方式選択部15からの信号をMIMOの最大比合成伝送方式となるように、各ストリーム(通信路)のうち最大の固有値に対応したストリームを進む信号に対して全送信電力を分配し、それ以外のストリームを進む信号に対しては電力を分配しない(1つのストリームを伝搬する送信データに全送信電力を割り当て、残りのストリームを伝搬する送信信号に対しては送信電力を分配しない)信号処理及び信号制御を行い、処理された信号を送信ウェイト乗算部11に向けて出力する送信制御手段の一部である。
通信容量計算部14は、受信局20からの受信電力情報及びチャネル情報に基づいて伝送方式ごとに通信容量の計算を行い、計算された各通信容量の比較を行う通信容量計算手段及び伝送モード比較手段である。なお、通信容量計算部14は、通信容量の計算と、各通信容量の比較の両方を行っているが、計算と比較を別々の構成部で行うようにしてもよい。また、通信容量計算部14は、各通信容量の比較動作に関し、現在の条件だけでなく、過去の経路の影響を受けるヒステリシス特性を有するようにしてもよい。
通信容量計算部14は、通信容量の計算の際、まず、MIMOの通常伝送方式の通信容量Cから計算する。通信容量Cの計算では、受信局20からのチャネル情報Hから、その相関行列HH、HHの共通の固有値λ、λを計算し、計算された固有値λ、λと、受信局20からの受信電力情報に含まれる全受信電力γとに基づいて、数式14により、MIMOの通常伝送方式の通信路容量Cが計算される。
Figure 2009038447
次に、通信容量計算部14は、MIMOの最大比合成伝送方式の通信容量Cを計算する。通信容量Cの計算では、計算された固有値λと、受信局20からの受信電力情報に含まれる全受信電力γに基づいて、数式15により、MIMOの最大比合成伝送方式の通信容量Cが計算される。
Figure 2009038447
通信容量計算部14は、各通信容量を比較の際、計算されたC、Cの値の大小を比較し、比較結果に基づいて送信方式を決定し、決定された送信方式に係る送信方式制御情報を伝送方式選択部15に向けて出力する。ここで、送信方式制御情報は、CがCよりも大きい場合はMIMOの通常伝送方式を選択するための情報を含み、CがC以下の場合はMIMOの最大比合成伝送方式を選択するための情報を含む。
伝送方式選択部15は、通信容量計算部14からの送信方式制御情報に従って、デジタル信号処理部16からの信号を通常伝送信号処理部12に送るか最大比合成伝送信号処理部13に送るかの切り換えを制御する伝送方式選択手段の一部である。
デジタル信号処理部16は、入力された信号をデジタル信号処理し、処理された信号を伝送方式選択部15に向けて出力する。
受信局20は、送信局10から伝送された送信信号を無線で受信する無線通信装置(受信装置)であり、プログラムに基づいて所定の動作を行うコンピュータ機能を有する。受信局20は、常に伝送環境(チャネル)を識別し、かつ、受信信号(送信局10からの送信信号)の受信レベル(受信電力)を測定し、識別された伝送環境に関するデータを含むチャネル情報と、測定された受信レベルに関する情報を含む受信電力情報とを送信局10に伝送する機能を有する。受信局20は、チャネル推定部21と、受信レベル測定部22と、を有する。
チャネル推定部21は、アンテナで受信された受信信号に基づいて伝送環境に係るチャネルを推定する伝送環境識別手段である。チャネル推定部21は、推定されたチャネル情報を送信局10の通信容量計算部14に向けて送信(フィードバック)する。
受信レベル測定部22は、アンテナで受信された受信信号の受信レベルに係る全受信電力γを測定する受信電力識別手段である。受信レベル測定部22は、測定された全受信電力γを含む受信電力情報を送信局10の通信容量計算部14に向けて送信(フィードバック)する。
次に、本発明の実施例1に係る無線通信システムの動作について図面を用いて説明する。図2は、本発明の実施例1に係る無線通信システムの動作を模式的に示したフローチャートである。
まず、送信局10は、受信局20に対して送信信号を送信する(ステップA1)。
次に、受信局20は、送信局10からの送信信号を受信すると、その受信信号(送信局10からの送信信号に対応)の全受信電力γを測定する(ステップA7)。
次に、受信局20は、測定した全受信電力γを含む受信電力情報を送信局10に向けて送信する(ステップA8)。
次に、受信局20は、受信信号から推定したチャネル情報を送信局10に向けて送信する(ステップA9)。その後、受信局20では、ステップA7に戻る。
ステップA9の後、送信局10では、受信局20からのチャネル情報に基づいてチャネル応答行列の相関行列の共通の固有値を算出し、算出された固有値と、受信電力情報に含まれる全受信電力γとに基づいてMIMOの通常伝送方式とMIMOの最大比合成伝送方式の各通信容量を計算する(ステップA2)。
次に、送信局10は、MIMOの通常伝送方式の通信容量CがMIMOの最大比合成伝送方式の通信容量Cより大きいか否かの比較を行う(ステップA3)。
がCよりも大きい場合(ステップA3のYES)、送信局10は、送信信号に対して通常伝送信号処理を行う(ステップA4)。その後、送信局10では、ステップA1に戻り、送信信号を各アンテナから送信することになる。ここで、通常伝送信号処理とは、図6に示すように各アンテナ201、202から送信される信号に対して等しい電力を分配した信号処理及び信号制御である。
がC以下の場合(ステップA3のNO)、送信局10は、送信信号に対して最大比合成伝送信号処理を行う(ステップA5)。ここで、最大比合成伝送信号処理とは、図7に示すように、1つのストリームを伝搬する送信データに全送信電力を割り当て、残りのストリームを伝搬する送信信号に対しては送信電力を分配しない信号処理及び信号制御である。
ステップA5の後、送信局10は、最大比合成伝送信号処理がなされた各送信信号に送信ウェイトを乗算する(ステップA6)。その後、送信局10では、ステップA1に戻り、送信信号を各アンテナから送信することになる。
実施例1によれば、通信路の状態や送信電力の大小にかかわらず常にMIMOの通常伝送方式とMIMOの最大比合成伝送方式での最大の通信速度を送信側と受信側で実現することができるようになる。つまり、従来において、通信路の状態や送信電力の大きさによりMIMOの通常伝送方式とMIMOの最大比合成伝送方式の大小が入れかわり、それぞれの通信方式で固定した場合、通信容量がどちらか一方の通信方式に比べ劣化していたという問題が解決される。
本発明の実施例2に係る無線通信システムについて図面を用いて説明する。図3は、本発明の実施例2に係る無線通信システムの構成を模式的に示したブロック図である。
実施例2に係る無線通信システムでは、送信局30の伝送方式がMIMOの通常伝送方式かMIMOの最大比合成伝送方式かを受信局40が決定し、決定した伝送方式を制御するための送信方式制御情報を受信局40から送信局30に送る。そのため、送信局30には通信容量計算部がなく、受信局40に通信容量計算部42と全送信方式決定部43を有する。その他の構成は実施例1と同様である。
通信容量計算部42は、チャネル推定部41からのチャネル情報と、受信レベル測定部44からの受信電力情報(全受信電力γを含む)とに基づいてMIMOの通常伝送方式の通信容量CとMIMOの最大比合成伝送方式の通信容量Cを算出する通信容量計算手段である。通信容量の計算では、まず、MIMOの通常伝送方式の通信容量Cから計算する。通信容量Cの計算では、チャネル推定部41からのチャネル情報Hから、その相関行列HH、HHの共通の固有値λ、λを計算し、計算された固有値λ、λと、受信レベル測定部44からの受信電力情報に含まれる全受信電力γとに基づいて、数式16により、MIMOの通常伝送方式の通信容量Cが計算される。
Figure 2009038447
次に、通信容量計算部42は、MIMOの最大比合成伝送方式の通信容量Cを計算する。通信容量Cの計算では、計算された固有値λと、受信レベル測定部44からの受信電力情報に含まれる全受信電力γとに基づいて、数式17により、MIMOの最大比合成伝送方式の通信容量Cが計算される。
Figure 2009038447
次に、通信容量計算部42は、計算された通信容量C、Cを全送信方式決定部43に向けて出力する。
全送信方式決定部43は、通信容量計算部42からの通信容量C、Cの値の大小を比較し、比較結果に基づいて決定された送信方式を含む送信方式制御情報を送信局30の伝送方式選択部34に向けて出力する伝送モード比較手段である。全送信方式決定部43は、各通信容量の比較動作に関し、現在の条件だけでなく、過去の経路の影響を受けるヒステリシス特性を有するようにしてもよい。ここで、送信方式制御情報は、CがCよりも大きい場合はMIMOの通常伝送方式を選択するための情報を含み、CがC以下の場合はMIMOの最大比合成伝送方式を選択するための情報を含む。
次に、本発明の実施例2に係る無線通信システムの動作について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施例2に係る無線通信システムの動作を模式的に示したフローチャートである。
まず、送信局30は、受信局40に対して送信信号を送信する(ステップB1)。
次に、受信局40は、送信局30からの送信信号を受信すると、その受信信号(送信局30からの送信信号に対応)の全受信電力γを測定する(ステップB6)。
次に、受信局40は、測定した全受信電力γを含む受信電力情報を通信容量計算部42に入力する(ステップB7)。
次に、受信局40は、受信信号から推定したチャネル情報を通信容量計算部42に入力し、通信容量計算部42にて、チャネル情報に基づいてチャネル応答行列の相関行列の共通の固有値を算出し、算出された固有値と、受信電力情報に含まれる全受信電力γとに基づいてMIMOの通常伝送方式とMIMOの最大比合成伝送方式の各通信容量を計算し、計算された各通信容量を全送信方式決定部43に向けて出力する(ステップB8)。
次に、受信局40は、通信容量計算部42からの各通信容量に基づいて、全送信方式決定部43にてMIMOの通常伝送方式の通信容量CがMIMOの最大比合成伝送方式の通信容量Cより大きいか否かの比較を行う(ステップB9)。
がCよりも大きい場合(ステップB9のYES)、受信局40は、送信局30に通常伝送信号処理を指示すべく、全送信方式決定部43にてMIMOの通常伝送方式を選択するための情報を含む送信方式制御情報を送信局30に向けて送信する(ステップB10)。その後、受信局40では、ステップB6に戻る。ここで、通常伝送信号処理とは、図6のように各アンテナ201、202から送信される信号に対して等しい電力を分配した信号処理及び信号制御である。
がC以下の場合(ステップB9のNO)、受信局40は、送信局30に最大比合成伝送信号処理を指示すべく、全送信方式決定部43にてMIMOの最大比合成伝送方式を選択するための情報を含む送信方式制御情報を送信局30に向けて送信する(ステップB11)。その後、受信局40では、ステップB6に戻る。ここで、最大比合成伝送信号処理とは、図7のように1つのストリームを伝播する送信データに全送信電力を割り当て、残りのストリームを伝搬する送信信号に対しては送信電力を分配しない信号処理及び信号制御である。
ステップB10又はステップB11での送信方式制御情報の送信の後、送信局30は、受信局40からの送信方式制御情報が通常伝送信号処理に関するものか否かを判定する(ステップB2)。
送信方式制御情報が通常伝送信号処理に関するものである場合(ステップB2のYES)、送信局30は、送信信号に対して通常伝送信号処理を行う(ステップB3)。その後、送信局30では、ステップB1に戻り、送信信号を各アンテナから送信することになる。
送信方式制御情報が通常伝送信号処理に関するものでない場合(ステップB2のNO)、送信局30は、送信信号に対して最大比合成伝送信号処理を行う(ステップB4)。
ステップB4の後、送信局30は、最大比合成伝送信号処理がなされた各送信信号に送信ウェイトを乗算する(ステップB5)。その後、送信局30では、ステップB1に戻り、送信信号を各アンテナから送信することになる。
実施例2によれば、実施例1と同様な効果を奏する。
本発明の実施例1に係る無線通信システムの構成を模式的に示したブロック図である。 本発明の実施例1に係る無線通信システムの動作を模式的に示したフローチャートである。 本発明の実施例2に係る無線通信システムの構成を模式的に示したブロック図である。 本発明の実施例2に係る無線通信システムの動作を模式的に示したフローチャートである。 従来例1に係る1対1伝送方式の無線通信システムを示した模式図である。 従来例2に係る通常モード伝送方式の無線通信システムを示した模式図である。 従来例3に係る最大比合成伝送方式の無線通信システムを示した模式図である。 受信SNRを変化させた時の1対1伝送方式の通信容量に対する通常伝送方式と最大比合成伝送方式の通信容量の比を表したグラフである。 λ、λを変化させた時の1/λ−1/λと通常伝送方式と最大比合成伝送方式の大小が切り換わる地点での受信SNRγ(dB)との関係を表したグラフである。
符号の説明
10 送信局
11 送信ウェイト乗算部(送信ウェイト乗算手段)
12 通常伝送信号処理部(通常伝送信号処理手段)
13 最大比合成伝送信号処理部(最大比合成伝送信号処理手段)
14 通信容量計算部(通信容量計算手段、伝送モード比較手段)
15 伝送方式選択部(伝送方式選択手段)
16 デジタル信号処理部
20 受信局
21 チャネル推定部(伝送環境識別手段)
22 受信レベル測定部(受信電力識別手段)
30 送信局
31 送信ウェイト乗算部(送信ウェイト乗算手段)
32 通常伝送信号処理部(通常伝送信号処理手段)
33 最大比合成伝送信号処理部(最大比合成伝送信号処理手段)
34 伝送方式選択部(伝送方式選択手段)
35 デジタル信号処理部
40 受信局
41 チャネル推定部(伝送環境識別手段)
42 通信容量計算部(通信容量計算手段)
43 全送信方式決定部(伝送モード比較手段)
44 受信レベル測定部(受信電力識別手段)
101、102 アンテナ
201、202、203、204 アンテナ
205 信号処理部
301、302、307、308 ウェイト乗算部
303、304、305、306 アンテナ
309 信号処理部

Claims (21)

  1. 送信局と受信局の間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な無線通信システムであって、
    前記受信局において、受信信号に基づいて伝送環境を識別する伝送環境識別手段と、受信信号の受信電力を識別する受信電力識別手段と、を有し、
    前記送信局又は前記受信局において、前記伝送環境識別手段及び前記受信電力識別手段の各識別結果に基づいて前記2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う通信容量計算手段を有し、
    前記送信局において、計算された前記2種類の伝送モードの各通信容量の比較結果に応じて前記2種類の伝送モードを切り換える伝送方式選択手段を有することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記送信局又は前記受信局において、計算された前記2種類の伝送モードの各通信容量を比較して伝送モードを決定し、決定された伝送モードに係る制御情報を比較結果として伝送方式選択手段に供給する伝送モード比較手段を有することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記伝送モード比較手段は、前記各通信容量のうち大きい方の伝送モードに決定することを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
  4. 前記伝送モード比較手段は、各通信容量の比較動作に関し、ヒステリシス特性を有することを特徴とする請求項2又は3記載の無線通信システム。
  5. 前記通信容量計算手段は、
    前記通常伝送方式の通信容量の計算の際、前記伝送環境識別手段の識別結果から、その相関行列の固有値を計算し、計算された固有値と、前記受信電力識別手段の識別結果とに基づいて、前記通常伝送方式の通信容量を計算し、
    前記最大比合成伝送方式の通信容量の計算の際、計算された固有値と、前記受信電力識別手段の識別結果とに基づいて、前記最大比合成伝送方式の通信容量を計算することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の無線通信システム。
  6. 前記送信局において、通常伝送方式又は最大比合成伝送方式で入力された信号に対して送信ウェイトの乗算を制御する送信ウェイト乗算手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の無線通信システム。
  7. 前記送信ウェイト乗算手段は、
    前記通常伝送方式で信号が入力された場合、送信ウェイトマトリクスを乗算せずにそのまま前記送信局の各アンテナに信号を分配し、
    前記最大比合成伝送方式で信号が入力された場合、前記伝送環境識別手段の識別結果に基づいて、前記送信局の各アンテナに送る信号に送信ウェイトマトリクスを乗算することを特徴とする請求項6記載の無線通信システム。
  8. 前記伝送方式選択手段からの信号を前記通常伝送方式となるように、前記送信局の各アンテナから送信される信号に対して等しい電力を分配する信号処理及び信号制御を行い、処理された信号を前記送信ウェイト乗算手段に供給する通常伝送信号処理手段と、
    前記伝送方式選択手段からの信号を前記最大比合成伝送方式となるように、各ストリームのうち最大の固有値に対応したストリームを進む信号に対して全送信電力を分配し、それ以外のストリームを進む信号に対しては電力を分配しない信号処理及び信号制御を行い、処理された信号を前記送信ウェイト乗算手段に供給する最大比合成伝送信号処理手段と、
    を備えることを特徴とする請求項6又は7記載の無線通信システム。
  9. 前記通常伝送信号処理手段は、前記受信電力識別手段及び前記伝送環境識別手段の各識別結果に応じて、注水定理に基づいて、前記送信局の各アンテナから送信される信号に対して電力を分配することを特徴とする請求項8記載の無線通信システム。
  10. 受信局との間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な送信局側の無線通信装置であって、
    前記2種類の伝送モードの各通信容量の比較結果に応じて前記2種類の伝送モードを切り換える伝送方式選択手段を備えることを特徴とする無線通信装置。
  11. 前記受信局からの伝送環境及び受信電力に係る各識別結果に基づいて前記2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う通信容量計算手段を備えることを特徴とする請求項10記載の無線通信装置。
  12. 計算された前記2種類の伝送モードの各通信容量を比較して伝送モードを決定し、決定された伝送モードに係る制御情報を比較結果として伝送方式選択手段に供給する伝送モード比較手段を備えることを特徴とする請求項11記載の無線通信装置。
  13. 送信局との間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な受信局側の無線通信装置であって、
    受信信号に基づいて伝送環境を識別する伝送環境識別手段と、
    受信信号の受信電力を識別する受信電力識別手段と、
    前記伝送環境識別手段及び前記受信電力識別手段の各識別結果に基づいて前記2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う通信容量計算手段と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  14. 計算された前記2種類の伝送モードの各通信容量を比較して伝送モードを決定し、決定された伝送モードに係る制御情報を比較結果として前記送信局に供給する伝送モード比較手段を備えることを特徴とする請求項13記載の無線通信装置。
  15. 送信局と受信局の間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な無線通信方法であって、
    前記受信局において、受信信号に基づいて伝送環境を識別する工程と、
    前記受信局において、受信信号の受信電力を識別する工程と、
    前記送信局又は前記受信局において、前記伝送環境及び前記受信電力の各識別結果に基づいて前記2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う工程と、
    前記送信局において、計算された前記2種類の伝送モードの各通信容量の比較結果に応じて前記2種類の伝送モードを切り換える工程と、
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
  16. 前記2種類の伝送モードを切り換える工程の前に、前記送信局又は前記受信局において、計算された前記2種類の伝送モードの各通信容量を比較して伝送モードを決定する工程を含み、
    決定された伝送モードに係る制御情報を比較結果とすることを特徴とする請求項15記載の無線通信方法。
  17. 受信局との間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な送信局側の無線通信装置を構成するコンピュータに、
    前記2種類の伝送モードの各通信容量の比較結果に応じて前記2種類の伝送モードを切り換える処理を実行させることを特徴とするプログラム。
  18. 請求項17記載のプログラムにおいて、
    前記受信局からの伝送環境及び受信電力に係る各識別結果に基づいて前記2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う処理を実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 請求項18記載のプログラムにおいて、
    計算された前記2種類の伝送モードの各通信容量を比較して伝送モードを決定し、決定された伝送モードに係る制御情報を比較結果とする処理を実行させることを特徴とするプログラム。
  20. 送信局との間でMIMOの通常伝送方式と最大比合成伝送方式の2種類の伝送モードで通信可能な受信局側の無線通信装置を構成するコンピュータに、
    受信信号に基づいて伝送環境を識別する処理と、
    受信信号の受信電力を識別する処理と、
    前記伝送環境及び前記受信電力の各識別結果に基づいて前記2種類の伝送モードごとに通信容量の計算を行う処理と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  21. 請求項20記載のプログラムにおいて、
    計算された前記2種類の伝送モードの各通信容量を比較して伝送モードを決定し、決定された伝送モードに係る制御情報を比較結果として前記送信局に供給する処理を実行させることを特徴とするプログラム。
JP2007198752A 2007-07-31 2007-07-31 無線通信システム、装置、方法、及びプログラム Pending JP2009038447A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007198752A JP2009038447A (ja) 2007-07-31 2007-07-31 無線通信システム、装置、方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007198752A JP2009038447A (ja) 2007-07-31 2007-07-31 無線通信システム、装置、方法、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009038447A true JP2009038447A (ja) 2009-02-19

Family

ID=40440019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007198752A Pending JP2009038447A (ja) 2007-07-31 2007-07-31 無線通信システム、装置、方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009038447A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011087121A1 (ja) * 2010-01-15 2011-07-21 京セラ株式会社 通信装置および通信方法
WO2011087064A1 (ja) * 2010-01-15 2011-07-21 京セラ株式会社 通信装置および通信方法
WO2011087065A1 (ja) * 2010-01-15 2011-07-21 京セラ株式会社 通信装置および通信方法
US8995503B2 (en) 2009-09-09 2015-03-31 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus of selecting transmission/reception mode of plural transmission/reception pairs
CN111903080A (zh) * 2018-03-30 2020-11-06 日本电信电话株式会社 Oam多路复用通信系统和模式间干扰消除方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004194262A (ja) * 2002-10-18 2004-07-08 Ntt Docomo Inc 信号伝送システム、信号伝送方法及び送信機
JP2006287690A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Sony Corp 無線通信装置及び無線通信方法
WO2006126655A1 (ja) * 2005-05-25 2006-11-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線送信装置、無線受信装置及び無線送信方法
JP2006324787A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> Mimo受信アンテナ選択装置
JP2007028569A (ja) * 2005-03-31 2007-02-01 Ntt Docomo Inc 無線通信装置及び無線通信方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004194262A (ja) * 2002-10-18 2004-07-08 Ntt Docomo Inc 信号伝送システム、信号伝送方法及び送信機
JP2007028569A (ja) * 2005-03-31 2007-02-01 Ntt Docomo Inc 無線通信装置及び無線通信方法
JP2006287690A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Sony Corp 無線通信装置及び無線通信方法
JP2006324787A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> Mimo受信アンテナ選択装置
WO2006126655A1 (ja) * 2005-05-25 2006-11-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線送信装置、無線受信装置及び無線送信方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8995503B2 (en) 2009-09-09 2015-03-31 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus of selecting transmission/reception mode of plural transmission/reception pairs
WO2011087121A1 (ja) * 2010-01-15 2011-07-21 京セラ株式会社 通信装置および通信方法
WO2011087064A1 (ja) * 2010-01-15 2011-07-21 京セラ株式会社 通信装置および通信方法
WO2011087065A1 (ja) * 2010-01-15 2011-07-21 京セラ株式会社 通信装置および通信方法
JP2011147001A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Kyocera Corp 通信装置および通信方法
JP2011147002A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Kyocera Corp 通信装置および通信方法
US9071979B2 (en) 2010-01-15 2015-06-30 Kyocera Corporation Communication apparatus and communication method
US9118438B2 (en) 2010-01-15 2015-08-25 Kyocera Corporation Communication apparatus and communication method
US9203570B2 (en) 2010-01-15 2015-12-01 Kyocera Corporation Communication apparatus and communication method
CN111903080A (zh) * 2018-03-30 2020-11-06 日本电信电话株式会社 Oam多路复用通信系统和模式间干扰消除方法
CN111903080B (zh) * 2018-03-30 2022-07-22 日本电信电话株式会社 Oam多路复用通信系统和模式间干扰消除方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3276860B1 (en) Radio communication control method and radio communication system
KR101176622B1 (ko) 릴레이 네트워크들에서 전송 가중치들을 결정하는 장치, 방법 및 컴퓨터 프로그램 제품
JP6416869B2 (ja) 無線通信制御方法および無線通信システム
EP1598955A2 (en) Beamforming method for a MIMO space division multilplexing system
KR100957391B1 (ko) 통신시스템에서 채널 상태의 업데이트 속도 감소 방법 및장치
KR20020014774A (ko) 다중 송신 및 수신 안테나들을 구비한 무선 시스템들용시공간 처리
JP2011512076A (ja) 長期的csi支援mu−mimoスケジューリング方法、基地局およびユーザ装置
JP2012531132A (ja) 時分割多元接続mimoシステムにおいて信号を送信する方法および関連の装置
KR20120014792A (ko) 상향 링크에서의 다중 사용자 간섭 정렬 시스템 및 방법
JP2009038447A (ja) 無線通信システム、装置、方法、及びプログラム
WO2009096316A1 (ja) 無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法
WO2009096317A1 (ja) 無線通信システム、無線通信装置および通信制御方法
KR20120062552A (ko) 통신 시스템에서의 협력 통신 방법 및 장치
JP2008236066A (ja) 空間多重伝送用送信方法および装置
KR101263747B1 (ko) Mimo 레이더 시스템에서 동적 그룹핑/프리코딩을 통한 성능 향상 방법
JP6852341B2 (ja) 送信制御装置及び送信制御方法
JP5331036B2 (ja) 無線通信端末およびアンテナインピーダンスの制御方法
KR100905549B1 (ko) 다중 입력 다중 출력 무선 통신 시스템의 상향링크에서의송신 안테나 선택 방법 및 장치
JP2004248075A (ja) 無線通信システム、受信局及び無線通信制御方法
KR20110016948A (ko) 무선통신장치 및 무선통신방법
WO2009096306A1 (ja) 無線通信システム、無線通信装置および通信制御方法
JP4535292B2 (ja) 無線通信システム
KR20200112576A (ko) 적응적인 빔포밍을 위한 무선 통신 장치 및 이의 동작 방법
WO2010035809A1 (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
JP5006224B2 (ja) 無線通信システム、無線通信装置および通信制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100921